◎2016年04月19日 ---- ボス ◎
- 感動! 遠藤征志ピアノコンサート
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日曜日(17日)、4年ぶりに「遠藤征志ピアノソロコンサート」が白寿ホールで開催された。一年に数回は都内のジャズバーで彼の演奏を聴いていた。溢れ出る才能に感嘆するものの正直伸び悩んでいるように感じていた。才能があるだけに私には物足りなく少し悔しく感じていた。一方でその端正な容姿やスマートな振る舞い、さらには優しく誠実な人柄は会うたびに楽しく、確実にファンも増え続けていたようだ。◆私がジャズバーで会い、物足りなさを感じている頃、実は彼は猛烈に努力を続けていた。彼の持つ「心からの優しさ」をなんとか明確な音、メロディーにしようと懸命に頑張っていた。東日本大震災の被災者が懸命に頑張って復興しようとしているのを彼も音楽家として一緒に頑張っていた。◆3部構成で開かれた今回のコンサート、その第3部は「東日本大震災からの復興を、みんなで力を合わせて頑張ろう」というようなメッセージがこもっていた。彼の優しさが現れたメロディー、それを表現する力強さと繊細さ。聴き入った聴衆の殆どが涙を流した。私はこんなに多くの聴衆が涙を流すピアノソロコンサートを知らない。有名なあのキースジャレットの「ケルンコンサート」ですらこれほどの人が涙してはいないだろう。◆聴きながら私も涙が大量に溢れてきた。ズボンのポケットからハンカチを取り出したかったが周りの人に迷惑だと思い我慢した。涙は頬を伝いポロポロとジャケットに落ちた。右隣の女性はずっとハンカチで目を抑えていた。左隣の女性は静かに鼻を啜っていた。演奏が終わったときの大きな大きな拍手。これほど濃い拍手は私も初めての経験。とにかく素晴らしいコンサートだった。一皮も二皮も向けた遠藤征志がそこにあった。これからの彼の活躍を期待する。がんばれ!◆もちろん会場に来ていた方々は熊本大地震の被災で苦しむ方々への応援も忘れなかった。 みんなで手を取り合って頑張るしかない。
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