2016年06月17日 ---- ボス

哲学的な思考

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先週、59歳になった。60歳まであと1年だ。◆日本人男性の平均寿命の延びを調べてみた。明治13年《36歳》、大正10年《42歳》、昭和22年《50歳》、昭和26年《60歳》、昭和34年《65歳》・・・59歳は昭和25年の時点の日本人男性の平均寿命と同じである。「ああ、オレも随分と生きてきたな」などと感じる。「苦しいことも、楽しいことも、平均的な日本人男性の3倍は経験したな。まあまあいい人生だったんじゃないの」などとも考えて自分を慰めている。そして自分の若いころに比べ、間違いなく「死」が恐怖ではなくなってきたことに気付く。最近は哲学的思考に浸ることも増えた。◆言うまでもなく、生まれたものは皆死ぬ。「生」の数と「死」の数は等しい。人は「生で喜び」「死で悲しむ」◆私は思う。本来「生の喜び」と「死の悲しみ」は同じ程度の感動、同じ程度の衝撃であるべきなのではないだろうか。しかるに実際の私たちの心の揺れは「生まれたことに対する喜び」よりも「死んだことに対する悲しみ」のほうが圧倒的に強くなっているのではないか? このバランスのズレが科学と融合しておかしな事態が生じている◆政治も経済も「生まれてくる命を増やす」ことよりも「死んでいく命を減らす(延命する)」ことにばかり注力していないか?医療の発展により確かに平均寿命は延びた。私もその恩恵に預かり、享受してきた。その一方で、日本人の出生率は減少の一途をたどってきた。◆「死なないために」カネをかけ、政治も経済も一所懸命に頑張ってきた。そろそろ「生まれる命を増やすため」に国を挙げて注力する時期が来たのではないだろうか?人口減少問題にもっと真剣に取り組むべきじゃないのか。◆60歳が近づき、難しいことを考えている。

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  • 午後事業計画見直し
  • 夕方麻布十番某所で会食
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