◎2016年07月22日 ---- ボス ◎
- 厳しすぎるのか?
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車で出勤するときは娘が助手席に乗っていることが多い。彼女は私の会社がある新橋まで同乗し、そこから「ゆりかもめ」に乗り換える。今朝も助手席に座っていた。私は機嫌が悪かった。「父さん、怒ってるの?」と聞いてきた。「うん、ちょっとね」と返した。娘に対して怒っていたわけではない。◆娘と一緒に自宅を出ようとしていると玄関で家人が「あら、スーツの背中、しわがすごいわ。アイロンかけましょう?」と聞いてきた。アイロンを待つ時間はない。娘も待っている。「なんで今ごろ?」と腹が立った。「もういい」とだけ言って娘と一緒に玄関を出た。今日から一泊出張。私は今日、明日と背中にしわの残るスーツを着なければならなくなった。◆助手席の娘は「母さんの責任だけじゃないでしょ。しわくらい、いいじゃない」と家人を擁護する。「いや、母さんの責任でしょ、父さんのスーツを用意するのは母さんの担当なんだから。専業主婦なのだから、そういうことだけはキチンとやんないとね!」私は不愉快そうに応えた。「九州の男をダンナにすると大変ね。うちの会社の上司たちはスーツのアイロンかけは自分でやっているよ、奥さんが専業主婦でもね」ウンザリした声で娘が言う。私はさらに腹が立った。「九州の男とかじゃないんだよ。自分がやるべきことはキチンと責任を持ってやる、それができないとダメなんだよ」◆しばらく沈黙が続いた。娘がポツンと言った。「父さんの部下の人たち、大変でしょうね」
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