◎2016年08月22日 ---- ボス ◎
- 粘り強さ
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多くの感動を残してリオ五輪が閉幕した。祭典の閉幕は寂しいが、これで睡眠不足から解放されるサラリーマンも多いことだろう。◆我々日本人にとって「逆転劇」での勝利が目立ったオリンピックだった。◆女子レスリングでは48kg級の登坂絵莉が残り5秒で逆転した。続く58キロ級でも伊調馨がやはり残り5秒でポイントを取り、五輪4連覇を決めた。さらに69キロ級決勝でも土性沙羅が逆転劇を見せ、この夜の感動を一層大きなものにした。 私は1985年の阪神タイガースのバース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発を思い出していた。◆テニスの準々決勝では錦織圭が最終セットでタイブレークに突入し、モンフィス選手にトリプルマッチポイントを握られながらもそこから5ポイントを連取し劇的な逆転勝利を収めた。「もうダメだ。錦織クンが負ける瞬間は見たくない」とテレビを消したために勝利の瞬間を見逃したという残念な友人がいる。◆バドミントン女子ダブルス決勝のタカマツ・ペアも、錦織君のモンフィス戦同様だった。最終セット、デンマーク・ペアに16-19と追い込まれた。あと2点取られれば終わりのところからタカマツ・ペアはなんと5点を連取。金メダルを奪い取った。◆卓球男子団体決勝の第2戦も同じ。水谷選手は最終ゲームを7-10とトリプルゲームポイントを許しておきながら、そこから大逆転した。◆体操・男子個人総合で金メダルを取った内村航平の大逆転劇もすごかった。テレビのこちらで私も内村君を必死に応援していた。応援しながらも「こりゃ逆転は難しいな」と独り言を言っていた。逆転勝利を祈りながら鉄棒の演技に見入ってた。逆転した。感動した。◆今朝、会社に来て「今度のオリンピック、逆転劇が多かったねえ」と航空機事業部の田内君に言った。「ええ、粘り強さの勝利ですよね」と彼も嬉しそうに答えた。「粘り強さねえ・・・、確かに。そうだねえ、粘り強かったねえ」と言いながら、私は自分に粘り強さがなくなってきていることに気付いた。最近、何事にも簡単に諦めてしまうようになっている自分に気づいた。「オレは最近粘り強さがなくなったんだよ」と田内君に言うと「寂しいこと言わないでくださいよ」と励まされた。頑張ろう。◆逆転で勝利した人も、残念ながらメダルには手が届かなかった選手たちも、選手を指導されてきたスタッフの方々も、みんなみんなお疲れさまでした。
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