2016年09月12日 ---- ボス

コミュニケーション能力

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今年もテレビで「全国高等学校クイズ選手権」を楽しく観た。かつては「アメリカ横断ウルトラクイズ」と呼ばれていた。同じ高校に通う生徒が二人一組でクイズに挑戦する。おそらく予選には数千人がエントリーするのだろう。国内予選に勝ち残った数組が、アメリカ大陸を西から東へと横断しながらさらにクイズを続ける。負けたらそこで「クイズの旅終了」となる。◆優秀な高校生の知識の深さには毎年驚かされる。驚かされるのは彼らの知識量だけではない。国内予選を勝ち残り米国に渡る者たちはみな爽やかな、高校生らしい人間的な魅力も持っている。それぞれに謙虚で、同僚と励ましあって頑張っていく。クイズに勝ち残るには、もちろん知識が最大の武器ではあるが、知識だけでも勝ち上がることはできない。「実社会の縮図」といえば少し大げさではあるが、運やチームワークや好奇心の大切さなど教えられる。それらいろんな要素が絡んで、実力以上のものが発揮できたりできなかったり。◆ニューヨークまでたどり着き、最後数組が残っていた。ここで街を行く米国人の協力を得てクイズに答える問題になった。出題者は「コミュニケーション能力がないとクリアできません」と伝えた。各生徒に意気込みを聞いていたら、ある高校の生徒が「英語の成績では僕らのほうが上ですから大丈夫です」と答えた。それを聞いて私は「あっ、こいつら負けちゃうな」と直感的に思った。「コミュニケーション能力=英語力」と錯覚している者がとても多い。そうではない。英語はコミュニケーションのツールの一つではあるが決して「コミュニケーション能力=英語力」ではないのだ。◆私の予想通り、「英語の成績では僕らのほうが上」と言った高校はそこで脱落した。◆テレビ番組の話ばかりで申し訳ないが、ぜひ一度「出川イングリッシュ」を観てもらいたい。中学生レベルの英語力もない出川哲郎さんが、笑顔とジェスチャーと厚かましさで米国人とコミュニケーションを取っていく。私はこの番組で出川さんのファンになった。

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