2016年09月27日 ---- ボス

「土盛りをしなかった問題」っておかしくないか?

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築地市場を豊洲に移転する工事において、いつのまにか当初予定と異なる工法で工事が行われていた。東京都民としても日本国民としても大いに関心、興味のある事件だ。先日もこの欄で書いたが、この事件に関するマスコミの報道姿勢がおかしい。私が理解するに、問題は「いつのまにか当初予定と異なる工法で工事が行われたこと」であるのだがマスコミはこれを「盛土が行われなかった問題」として取り上げる。土木の専門家にはコメントを求めず、タレントや素人議員やせいぜい建築エコノミストらに意見をきいて「けしからん」と言うばかり。まるで「盛土をすれば安全だったのに、コンクリートじゃ不安全だ!」と決めつけている。◆前回も書いたが「2.5mの盛土」よりも「コンクリートの箱(専門用語ではボックスカルバート)」の方が安全であると私は思っている。是非、土木の専門家の意見を聞きたい。◆いまマスコミから情報を仕入れているほとんどの国民は「盛土をすれば安全だったのに、コンクリートじゃ不安全だ!」と間違えた意識を持っている。大学で土木を学んだ連中でも、自分のアタマで考えないことに慣れてしまったヤツはマスコミの報じるままに「けしからん」と怒る。◆もう一度言う。「盛土をすれば安全だったのに、コンクリートじゃ不安全だ!」などということは決してない。おそらく盛土よりもコンクリートのボックスカルバートのほうがカネがかかる。誰かの利害関係がありコンクリートのほうが好都合なヤツがいたのだろう。◆問題は①「なぜ、誰が、土盛りじゃなくてカネのかかるコンクリート工法にしたのか」ということ。もう一つは②「なぜ完全なボックスカルバートにしなかったのか?」ということ。土木の知識が少々ある私は②の問題に興味がある。◆くどいが、念を押しておく。「盛土なら安全で、ボックスカルバートは不安全」などということはない。

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