◎2016年10月28日 ---- ボス ◎
- 吉田拓郎コンサート
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北は埼玉から南は横浜まで、「吉田拓郎 Live 2016」が全国(?)4つの会場で5公演、開催された。パシフィコ横浜であったその最終公演に行ってきた。◆2度の抽選に外れ「ああ今年は拓郎ライブを楽しめないのか」と落ち込んでいたところに偶然、運良くチケットを譲り受けたのだった。ラッキー!・・◆開演の一時間前、午後5時半に着いたパシフィコ横浜ではすでに長蛇の列ができていた。この列に並ぶ観客たちの様子がなんとも寂しい。私と一緒に行ったFさんは「市役所の失対に並ぶオッサンたちみたい」と厳しい差別的発言をしていた。拓郎がすでに70歳、そのファンもほとんどが60歳オーバーだ。色気もなくオシャレもできず、ただあの頃を、あの青春時代を、懐かしみたいために来ている老人たちの列であった。その情けない列に並んでいて、ガラスに映る自分の姿を見ると、普通にその失対の列になじんでいる。ああ、オレも十分に冴えないジーさんになってしまったんだな。寂しく思った。◆それでもやっぱり拓郎と拓郎ファン。コンサートは素晴らしかった。オープニングの「春だったね」で既に全員総立ち。失対の列に並ぶジーさん、バーさんのどこにこんなパワーがあるのかと思うくらい、皆がはち切れていた。拓郎はもっともっと若い。遠目には40歳代、声だって40歳代のものだ。オープニングではさらに「マークⅡ」「落葉」と続いた。その後も休憩なしで2時間半、拓郎は歌いしゃべり続けてくれた。「旅の宿」「全部抱きしめて」「流星」など名曲を堪能した。そしてエンディング。あの「ある雨の日の情景」を観客全員と合唱した。そして最後の締めが「人生を語らず」 観客は総立ちで、まるでチャゲアスの「YAH YAH YAH」のように拳をみんなで突き上げた。◆恐るべし吉田拓郎。素晴らしい夜だった。そういえば春に行ったボブディランのコンサートはサービス精神の全くないボブディランにがっかりしたが(「風に吹かれて」を歌わないのだ!)、昨夜は拓郎がとても味のある「風に吹かれて」を歌ってくれた。 ノーベル賞はボブディランではなく吉田拓郎にあげればよいのになあ。
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