◎2017年02月22日 ---- ボス ◎
- 不謹慎はどこまで?
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私がまだ高校生の頃の話。中国地方の国立大学の医学部で、人体解剖実習のさなか切断した首をラグビーボールのように投げた学生二人が退学処分になった。未成年の学生が粋がってやったこととは言え、そしてその学生たちは十分に反省しているとはいえ、その行為はあまりにも不謹慎。退学処分は妥当だと高校生の私は思った。◆解剖実習中の不謹慎な行動で退学処分となった例は意外と多い。遺体から耳を切り取り、壁に貼り「壁に耳あり」と言ったバカな学生や、小腸で縄跳びをした者もいる。医者となる資質というよりもまず常識的な人間としての資質に欠ける。退学処分は当然である。◆こちらはどうだろう? 福岡の外科病院で高齢(85歳)の院長が立ち会う最後の手術で、手術中に記念写真が撮られた。全身麻酔で眠り、腕の手術を受けている患者の横でピースサインをする看護師の写真やカメラ目線の医師たちの写真など。バカな看護士がこれをSNS上に公開した。マスコミは例によって正義人ヅラして「全身麻酔で眠らせ、何が起こるかわからない状態の患者と写真を撮るという、非常識な行動。」と非難する。マスコミに非難されて院長は反省し謝罪した。◆私には分からない。手術中に冗談は言えないのか。手術中にリラックスはできないのか。・・・・意外と簡単な手術だったのかもしれない。◆写真をSNSに公開した看護師は避難されても仕方がないが、高齢の院長最後の立ち合い手術を、手術中に撮る行為を「不謹慎だ!」と決めつけ、「反省しろ。謝罪しろ」と迫るマスコミの方がよほどおかしいと感じる。少なくとも全国ネットのニュースで報道するほどの大事件ではない。
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