◎2017年02月28日 ---- ボス ◎
- エマ・ストーンの神対応
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アカデミー賞授賞式で大失態があった。「今年のアカデミー作品賞は『ラ・ラ・ランド』です」と発表され、関係者が壇上で受賞の喜びを語っているときに「間違いでした。作品賞は『ムーン・ライト』です。ごめんなさい」と訂正されたのだ。「ラ・ラ・ランド」の受賞を確実だと思っていた一ファンの私でさえ不愉快になった。一旦「作品賞に選出されました」と言われ大喜びしているところで「間違っていました」と言われる。まさに、ぬか悦び。「ラ・ラ・ランド」の関係者はさぞ腹が立ったことだろう、と思っていた。◆今朝の報道で驚いた。「ラ・ラ・ランド」の主演女優エマ・ストーンの対応に。彼女は「これってこれまでのオスカーで最もクレイジーな瞬間なの?」と記者陣に問いかけ「Yeah!」と返されると、「最高! わたしたちは歴史を作ったってことでしょ!」と笑顔で答えたのだ。それだけではなく「わたしは『ムーンライト』がマジで好きなの。本当に大好きなの! 本当に興奮しているわ」と絶叫せんばかりに『ムーンライト』をたたえた。「そりゃもし『ラ・ラ・ランド』が作品賞を獲れたら素晴らしかったでしょうけど、わたしたちは『ムーンライト』の偉業にとっても興奮しているわ。映画史における名作の1本だと思うもの」と興奮気味に語ったのだ。(一部、「シネマ・トゥデイ」からの引用)◆がっかりするでもなく、運営者に腹を立てるでもなく、笑顔で現実を受け止め、ライバルを心から称賛する。私はエマ・ストーンのこの対応にこそアカデミー賞をあげたくなった。◆一昨日の日曜日、私は一人で「ラ・ラ・ランド」を観に行った。数年に一度の最高の映画。ミュージカル好き、ジャズ好き、アメリカ好き、映画好きにはたまらない作品だ。みなさんもお早めに観に行かれること、お勧めします。
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