◎2017年06月07日 ---- ボス ◎
- さらば産経新聞(2)
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「安保改正法案」に対し、考えの浅い学生が「戦争法案反対!」などと叫んでいた。朝日新聞も産経新聞も他の新聞も、それぞれの視点からこの法案を眺め、読み、社説を展開した。私個人は産経の論調に納得することが多かった。朝日と産経の意見が異なるとき、たいていの場合、私は産経よりの意見を持った。学生時代に読んだ 『左にいると「真ん中」も右に見える』という本の影響があるのかもしれない。◆新聞は各社で意見が異なって当然だと思うしそれが健全な社会を作ると信じている。そういう意味では殆ど同じ意見の「沖縄タイムス」と「琉球新報」が98%のシェアを誇る沖縄の状況は「残念」である。◆新聞各社がどのような意見を持っているかはさておき、少なくとも事実を表に出すようにしなければならない。それがジャーナリズムの基本だ。今回の加計学園問題において産経新聞と読売新聞の、前川前文科省事務次官に関する報道は、明らかに事実が表に出ないようにするための印象操作するための記事だった。「安倍政権を守りたい」という気持ちからだろうが、新聞として決して行ってはならない一線を越えた。私は30年間以上続けてきた産経新聞の定期購読をやめることにした。家人に「こんなふざけた記事を書く産経新聞はやめる。断っておいて!」と言い置いて自宅を出た。家人はびっくりしていた。「あなた、あれほど『産経が最もまともだ』ってずっと言ってたのに・・」などと不思議そうな顔をしていた。◆昨日までは「産経+日経」が毎朝我が家に届いていたが、今朝からは「毎日+日経」の二紙に代わった。「産経新聞にお断りの電話を入れましたよ」という家人は販売店に「どうしてでしょう?」と聞かれ「主人の会社で産経新聞を取ることになったので自宅では要らなくなった」と答えたという。「おいおいそれじゃダメだよ。『ふざけた情報操作をする産経新聞はもうやめる』と主人は怒ってましたよ、くらいは伝えてほしかったなあ」と家人に言ったのだが 「私はそんなことは言えません。物事は穏やかに、波風立てずに進めるのが一番よ」と諭された。◆そんなことはない。怒るべき時は怒るべきだ! 『あるものをないとは言えない』という前川前事務次官をマスコミが貶めるようなことを決して許してはならない。
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