◎2017年06月22日 ---- ボス ◎
- ドタキャンの罪
-
中学校、高校、大学などの同窓会の幹事をやっている。学校関係だけでなく、プライベートな仲良しグループの集まりでも幹事をお願いされることが多い。「オレって暇人に見えるのかなあ。こう見えても結構忙しいんよ」などと言うと「違うよ。頼りになるんだよ。キノシタ君が声を掛けてくれるとみんな集まるんよ」などと煽てられる。「豚もおだてりゃ木に登る」じゃないが、そうやって随分と幹事をこなしてきた。幹事をやると、参加者との距離が一段と近くなる。友人が増える。情報も増える。幹事は大変だが、多くの得るものもある。仕事にも生きる。◆学生時代から同窓会の幹事などを引き受けていた者は仕事の要領がいい。仕事のできない者は幹事をやらせても下手。◆事前に参加人数の予想を立て、皆が満足してくれそうな店を探す。予算も立てねばならない。参加者の小遣いを予想して、小遣いが少ない者にとっても大きな負担と感じないような店にする。帰りの電車の都合まで考える。「今回は〇〇さんが参加だね、〇〇さんは新幹線通勤だから今回は八重洲にしましょ」などと考えるわけだ。参加者みんなと調整し、店とも折衝する。大変だ。しばらくやらないと「キノシタくん、今度はいつなの?楽しみにしてるんだけど・・?」などと催促のメールが来たりもする。◆幹事が最も困るのがドタキャン。「ごめんなさい。急な出張が入りまして参加できなくなりました。皆様へよろしく伝えておいてください」などとのメールが届く。腹が立つ。腹が立つが怒ることもできない。男は「仕事」を理由にキャンセルし、女は「子供」を理由にキャンセルする。そして社員は社内の飲み会を「お客様」を理由にキャンセルする。「仕事」「子供」「お客様」はドタキャン時の免罪符となっている。幹事はその都度落ち込む。「もう幹事など引き受けない!」そう思う。◆「仕事」「子供」「お客様」が理由ならばドタキャンすることに罪はないと思っている者があまりにも多い。幹事が可哀そう。◆ドタキャンした人は「参加費の2倍を払う」とか「次回の幹事を引き受ける」などの罰が一般的な風習にならないかなあ、などと思う。少なくとも「ごめんなさい。急な出張が入りまして・・・」とのメールや電話だけでキャンセルというのは非常識である、との認識はみんなに持ってもらいたい。
- コメント (0)