2017年06月27日 ---- ボス

天才少年と愚鈍なマスコミ

boss-5

将棋の藤井聡太四段がデビュー戦以来の無傷で、29連勝という歴代最多記録を更新した。まだ14歳の中学生である。将棋界に新たな歴史が刻まれた。◆上手い、強い、まさに天才。対局時には将棋界の第一人者の風格すら漂っている。しかし対局後の報道陣への受け答えは謙虚。実に賢い。好感が持てる。将棋界のみならず、将棋の駒の動かし方すら知らないおばちゃんや子供たちまでもがこの天才の登場に胸躍らせている。◆「モリ(森友)だカケ(加計)だと、蕎麦じゃあるまいし、安倍さんの取り巻き連中いい加減にせんかい!」と不愉快そうな顔を続けていたオヤジたちもこの天才登場の明るいニュースの時だけは穏やかな表情になる。◆情けないのが「藤井四段勝利、連勝記録を更新」を報じるテレビ各局。「勝ちました。すごいですね」としか伝えきらない。どの手がどうすごかったのか、普通だったらどう指すのか、などは一切触れない。将棋のルールも知らない視聴者も多いので敢えて解説は控えているのかもしれないが、もっと工夫できないのか。私が不思議に、そして不快に感じているのがテレビ各局が「藤井四段が注文した昼飯」を報じること。対戦中の「昼飯」「夕飯」、彼がなにを食おうがどうでもいいこと。興味もない。それが出前風景やその店までを訪問して藤井四段が食べたものを解説している。バカな1局だけじゃない。おそらくすべてのテレビ局が「総太の昼飯」を報じている。馬鹿じゃないの?我が国のテレビ報道の程度の低さを嘆く。◆今朝、一面トップで「藤井四段29連勝 新記録達成」を報じる新聞、社会面の下欄で小さく将棋界の偉大な先輩の死が伝えられていた。元日本将棋連盟専務理事で初代棋王であった大内延介九段が23日、死去した。75歳だった。新橋駅前のSL広場で、大内九段は名人戦の大盤解説をしてくれていた。スマートでおしゃれ。話もうまく、楽しく解説してくれた。将棋の普及に大きく貢献された。◆大内九段に合掌。藤井四段に期待。どうでもいい「総太の昼飯」を報じるテレビには諦め。中途半端な報道の新聞には怒り。

コメント (0)

2024年12月20日 ボスの
スケジュール
  • 午前虎の門病院屋上ヘリポート見学
  • 午後事業計画見直し
  • 夕方麻布十番某所で会食
2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
« 11月    

カテゴリーリスト