◎2017年07月27日 ---- ボス ◎
- 「できない理由」を探すヤツ
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コンビニで小学校低学年と思われる女の子が弁当を買っていた。レジに立つアルバイトの学生が少女に尋ねた。「お箸は何膳ご要りようですか?」・・このマニュアル通りの質問に少女は「えっ?」と聞き返す。本屋で小学生の男の子が童話を買っている。レジに立つアルバイト風の店員がその子に尋ねた。「カバーはお掛けしますか」・・このマニュアル通りの質問に男の子は「えっ?」と聞き返す。こんな光景をよく見かける。マニュアル通りにしか対応できない、応用の利かない、自分のアタマで考えることのできないヤツが多い。これまでの私の経験からは、このアタマの悪い、マニュアルとおりにしか行動しないアルバイト店員は結構高学歴なことが多い。学校のお勉強はよくできる。テストの成績は良い。ただし応用が利かない。◆小学生の子には「お箸いくつ要る?」と聞けばいいだろうし、黙って弁当の数だけ入れて「お箸は5人分入れとくね」でもいいだろう。本屋でも黙ってカバーをかけて渡せばいい。・・もし私がそういう注意をしたら「なにを言いますキノシタさん、そんなことできないんですよ。アルバイト始めるときに厳しく『マニュアル通りの言葉を使え!』って注意されるんですよ。知らないでしょキノシタさん」と反論が返ってくる。◆どちらが正しいか、なぜそうなのか、などは考えもせず、最初に「いいですか、これを守ってくださいね」と言われたことにだけ忠実に従う。そういう若者が増えていることは確かだろう。学校の成績の良い彼らは「教科書に書いてあること」がすべてであるし「マニュアル」がすべてである。◆彼らに対し「そうじゃないよ」と正しいことを教えようとしても、まじめで学校の成績が良い彼らは「いいえ、そうじゃありません」と一生懸命に今度は「できない理由」を探し出す。その段階で彼らのアタマは「どちらが正しいか」ではなく「私は正しい!」との理由を探し始める。プライドの高い彼らは「そうじゃないよ」と言われることが許せないのだ。悪いほうへ悪いほうへと考えが流れていく。そうなると「正義」や「真実」は関係なくなる。公務員にはこういう人が多い。
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