2017年09月26日 ---- ボス

みんな幸せ

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昭和32年生まれの私は今年六月に60歳になった。同級生もみな今年度還暦を迎える。退職や転職する者が多い。そのためか今年は例年以上に同級生での集まりが多い。盆休みには中学校の同窓会、高校の同窓会と続いた。先週も木曜、金曜、土曜と大学時代の同級生に会っていた。◆かつて一緒に遊び学んでいた連中も、還暦にもなると、それぞれが様々な人生を送っている。「末は博士か大臣か」と期待されていたが目立たぬ役人で終わった者がいる。逆に30歳頃まで定職に着かず周りに心配をかけていた者が役人のトップになっていたりもする。いわゆる天下りによって悠々自適な生活に移った者もいる。50歳前に東京での仕事を止め故郷に帰って漁師をしている者もいる。病気で苦しんでいる者も何人か。旦那に浮気ばかりされて諦めている女性の同級生もいれば、入院中の主人に献身的に尽くす女性同級生も。この年になって離婚を考えている者も何人かいるのには驚いた。お盆に話した中学時代の同級生は「モトミくん、私な、まだ九州を出たことないんよ。飛行機にも乗ったことない」と楽しそうに話してくれた。◆みんないろいろ。もちろん本人の努力や才能によって人生は大きく変わるが、それ以上に「運」によることが多い。「上司が悪かったから」「若い時に病気したから」「旦那が飲兵衛だったから」「子供が事故を起こしたから」・・様々な偶然でその人の人生は大きく変わる。幸せにも不幸にもなる。◆私個人は運や人に恵まれて、極めてラッキーな人生を送って来られたと思っている。同級生に会うたびに何人かの者に対しは「運が悪かったのだろうな」などと感じてしまう。もちろん決して口や態度には出さない。だが違った。私が「きっと彼は運が悪かったのだろうな、可哀そうだな。今はどう見ても幸せそうじゃないな」と感じる同級生、彼らはみな口々に「オレ、とっても幸せよ」とか「私、とても良い人生送ってるよ」などと言う。それを聞くとこちらも嬉しくなる。◆人の人生、人の幸せ、は分からない。こっちが勝手に「ヤツはツイてないな」などと思うのは彼に対して失礼なことだと気づいた。60歳まで生きれば、みんなほどほどに幸せを感じている。60歳まで生きて「オレは不幸だ。オレの人生はツキに恵まれなかった」などと考えている人はとても少ないようだ。

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2024年12月20日 ボスの
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  • 午前虎の門病院屋上ヘリポート見学
  • 午後事業計画見直し
  • 夕方麻布十番某所で会食
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