◎2017年10月20日 ---- ボス ◎
- 人も企業も重要なのは「道徳」
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「義理・道徳」の大書を、私のデスク後ろの壁に掛けてある。人も企業も義理と道徳を欠いてはダメ、という強い信念がある。◆三十余年の取締役、二十余年の社長業の中で、どうしても許せない裏切りや非道徳に会った。◆バブル崩壊時の第一勧業銀行の担当者の言動。リーマンショック時の三井住友銀行支店長の態度。同じころの商工中金担当者の態度。金融機関の「手のひら返し」には何度も泣かされた。頭にきた。◆後に20億円もの負債を抱え倒産することになる地方の航空会社のいかがわしいアタマの悪い女性経営者の非道徳な行為にも怒りで眠れない日が続いた。◆当社が多額の開発費をかけて米国で開発した製品を「分社しました。この製品は私が担当です」と言って、当社を辞めた元課長が売り歩いていた。私は自殺すら考えた。◆人間として取ってはならない行動をした彼らだが、おそらく誰もが言い訳はするが反省することなく今ものうのうと同じように仕事を続けている。ずるい奴らは、人さまから後ろ指を指されようが気にしない。「自分さえ儲かればいい」「人がどんなに苦しむかなんて知らない」・・そんな奴が大手を振って生きていることが寂しい。生きられることが悔しい。◆私が煮え湯を飲まされた会社がもう一つ。その会社は「神戸製鋼」。もう十五年くらい前のことだ。詳細は避けるがあまりにも誠意に欠ける人を馬鹿にした態度に頭にきた。たまたま事情を知った著名な経営コンサルタントの先生が当社の応援をしてくれた。◆神戸製鋼の不正が連日報道されている。数十年前から続く不正とのこと。「やっぱりそんな会社だったんだ。誠実でない、非道徳的な会社なんだ。ずるい奴しか出世できない会社なんだ」・・テレビのニュースを見ながら、今となっては懐かしい、当時の腹立ちを思い出していた。
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