2024年08月29日の記事一覧
◎2024年08月29日 ---- ボス ◎
- 墓の準備
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父母を始め、随分と多くの人に支えてもらって今の私がある。その多くが既に鬼籍に入った。「せめて命日には墓前に花を供えに伺いたい」と思う恩人が数人いる。◆千葉市に眠るKさんの11回目の命日が近づいて来た。私は必ず命日に墓参りをする。近所の花屋で花束を作ってもらいそれを活けながら声に出して近況報告をする。もちろん感謝の言葉も忘れない◆富士山の麓に眠るAさんはなかなか命日には参ることができない。その代わりに御殿場や河口湖でゴルフがあるときはAさんの墓を参るようにしている。生涯独身だったAさんの墓には私以外にお参りする人がいない。そこで、私は墓地の管理者へお願いした。Aさんの墓には一年中花が植わっているようにとお願いした。Aさんの墓を参るとAさんの声が聞こえる。「キノシタ、ありがとうな。おかげでいつもキレイな花に囲まれて富士山を眺めながらのんびりしているよ」と。私は「いえいえ、本当ならAちゃんが生きているうちにもっと恩返しをしなければならなかったのにね、ごめんなさい」と答える◆KさんやAさんの墓にはお参りして近況報告をすることができる。大分へ戻ればもちろん父母の墓を参って感謝の言葉と近況報告ができる。「孫ができましたよ。それはそれは可愛いですよ。可愛くてたまりませんよ」と。だが・・・。◆大変お世話になったSさんの墓は参ることができない。Sさんの墓は私の自宅からも会社からも近い泉岳寺にある。命日には線香と花を持ってお礼に伺いたいのだがそれができない。泉岳寺の墓は個人情報保護の観点から誰でも立ち入ることができないようになっている。Sさんの墓に参るためには事前にSさんの息子さんに連絡し、彼から「明日、キノシタというものが参りますからよろしくお願いします」と連絡してもらわなければならないそうだ。簡単な話ではない。◆私が死んだあと、もし誰か私の墓参りをしてくれるのであれば誰でも遠慮なく来ていただきたい。私の家人へ「あのー、私、キノシタさんに生前大変お世話になった者ですが、明日、キノシタさんのお墓参りに伺いたくて・・」などと電話する必要がないところがいい。◆「今夜は赤坂で飲み会だ。飲み会の前にキノシタさんの墓にちょっと参って来るわ」って感じの墓をすでに購入した。墓の近所で楽しく飲んでもらいたい。
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◎2024年08月29日 ---- ボス ◎
- ホワイトボードを使わないダメ会議ばかり
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私の部屋(社長室)には大きなホワイトボードがあり、そこにはいつも何かが書かれている。書いているのは私。部下を社長室へ呼び、私の意図を説明するのにホワイトボードは必要。便利。◆社内の会議室にもホワイトボードはあるのだが私以外の者がホワイトボードを利用して説明したり指示を出したりするところを見たことがない。私は20年以上前から「ホワイトボードを活用した会議をしろ」と繰り返し言っているのだが無視されている。いや彼らは私の考えを「無視している」わけではなく彼らには「センスがない」というのが事実なのだろう◆社内の会議に出ても、その会議のために作られた「コンパクトにまとめられた資料」や「相関図」を見たことない。会議に出てくる資料は「メールのコピー」だったり「新聞記事」だったり或いは「他社のパンフレット」ばかり。私はいつも不満を感じながら会議を見守る◆私はアフターファイブも含め、大企業の社員と仕事の話をする機会は多い。私と話すときに「コンパクトにまとめた資料」や自分で作った「相関図」を示しながら説明してくれる若手社員がいる。あるいは(私がホワイトボードに書くような内容を)ノートに記入しながら「キノシタ社長、こういう理解でいいのですか?」と訊ねて来る者もいる。そのような社員は間違いなく伸びる。出世する。5年後にはリーダーになっている◆残念ながら我が社には「コンパクトにまとめた資料」や「相関図」を(私から「作れ」と言われなくても)自分で作る者がまだ一人もいない。少なくとも私は知らない。◆我が社の将来を憂えて、今日はグチを書いてしまった。
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