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2019年02月08日 ---- ボス

役所がしっかりしていれば防げた事件、レオパレス。

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建物を建てる場合、設計が終えた段階で役所へ「建築確認申請書」を提出する。それを役所(もしくは役所から委託された民間の審査機関)がチェックし、建築基準法に反していないことを確認して「建築確認済証」を出す。この「確認済証」が出たら建築主は設計図通りに建築することが許される。そして建築完了時に、「確認申請」のとおり建築されているかをチェックし、「検査済証」を発行する。◆正しく設計されていることを役所がチェックして「確認済証」を発行、正しく施工されたかを役所がチェックして「検査済証」を発行するということ。民間は「設計」と「施工」が終えた時点で役所のチェックを受けるシステムになっているのだ。◆全国のレオパレスで1000棟を超える建物に施工不良が見つかった。それらはすべて「確認済証」も「検査済証」ももらっていたはずである。どれだけ甘い検査だったのか不思議だ。◆2005年に大問題になった姉歯事件は設計師が構造計算書を偽造していた。つまり「確認済証」をもらうためにインチキしていた。大問題となったため,その後役所は「確認済証」発行までのチェックを厳しくした。ところが検査においては「設計図通りに造っているはず」との先入観からなのか実に甘く、簡単に「検査済証」を発行していたのだろう。◆私に言わせれば今回のレオパレス事件は、役所がきちんとチェックしていれば防げた事件だ。◆問題が発覚し、マスコミが動き出さなければ役所は知らぬフリを決め込む。自分たちの「甘い検査」に対しては何も反省せず「レオパレス、とんでもない!」と驚いた顔をする。「性善説で動いていた。自分たちも騙された被害者だ」と言うのだろう。そしてしばらく経ったら検査も少し厳しくなるのだろう。◆ヘリポートにおいても同じような問題がある。「とんでもないヘリポート」が日本中に造られている。私は「危ないです。厳しくチェックしてください」と役所にお願いを繰り返しているが彼らはとても忙しいようで「事故が起こらないとねえ」と言う。某局長は「役人はできるだけ問題を見つけたくないんだよ」と平気な顔して私に言った。

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