2014年04月14日の記事一覧
◎2014年04月14日 ---- ボス ◎
- うっかり
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私は大分県佐伯市の出身。関東地方に住む佐伯市出身者の会「佐伯郷友会」というものがあることを知ったのが2ケ月ほど前。ある大先輩が私を尋ねて来て「あんたも郷友会に入りんさい」と佐伯弁で命じられた。「一学年先輩は神様」である我が郷土では「いいえ、遠慮します」とは決して言えない。私はいやいやながら「はい、喜んで」と答えてしまった。その「佐伯郷友会」のゴルフコンペが昨日、西武園ゴルフ場で開催された。もう24回目だと言う。10組、40名の大コンペ。その殆どが60歳以上の先輩である。先輩たちに囲まれ、初参加の私はまさに「借りてきた猫」のようにおとなしく、紳士的な言動を心がけた。コンペのあと成績発表のためのパーティーが開かれた。ラッキーにも私は数々の賞品を手にすることができた。◆パーティー終了後のあのなんとも言えないムードが苦手。「それじゃまた」とか「ありがとうございました」とか「楽しかったです」などと作り笑顔で交わす。ウソを言っているのではないが猫をかぶっている自分に疲れる。早くこの場から去りたいと思う。私は多くの賞品とキャディバッグを抱え、逃げるように駐車場へ向かった。◆帰りの道は大渋滞。それでも妙な緊張感から解放され、やっと一人になれてほっとしながら運転していた。そこに携帯電話が鳴った。運転中ではあったが渋滞しているし回りにはお巡りさんもいないようであったので出た。◆「キノシタさんでらっしゃいますか?西武園ゴルフです。本日はどうもご利用ありがとうございました」と品の良い男性の声。「キノシタ様、もうお帰りの途中ですか」と聞いてきた。私はとっさに「まずい!なにか忘れ物をした?」と思った。「分からない。なにを忘れた?賞品もバッグもちゃんと車に乗せたぞ」と考えながら「はい、クルマの中です。運転中なのですよ。」と答えた。男性は「あっ、申し訳ありません。それでは要点だけ」と言い「キノシタ様、お会計がお済みでないのですが・・?」と気の毒そうな声で伝えて来た。
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