2014年04月21日の記事一覧
◎2014年04月21日 ---- ボス ◎
- 心配から怒りへ
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金曜日の夜、新橋の本社を出たのは8時半頃だった。その時、まだ数人が残業していた。9時半頃、スマホが揺れた。見ると「新橋駅で人身事故のため山手線は運転見合わせ」と出ている。遅くまで頑張ってくれている社員たちの帰宅がさらに遅れてしまう。申し訳ない気持ちになった。◆翌土曜日、お客様を交えてのゴルフの予定。私が営業のE君を自宅まで迎えに行きピックアップ、二人でゴルフコースに向かう予定であった。早朝5時10分、「これから自宅を出ます」とE君にメールした。返事は来ない。5時40分、E君の自宅前に着いた。電話をする。E君は電話に出ない。トイレなのか眠っているのか。20分間、何度も電話をするが応答がない。私は車を降り、E君のマンションのチャイムを鳴らす。それでも反応がなかった。しょうがなく、私は一人でゴルフ場へ向かった。◆「昨日のあの新橋駅の人身事故はひょっとしたらE君だったのではないか。今頃、身元不明の遺体になっているのでは?」などと心配していた。複数の部下に電話した。すると一人の部下が言った。「Eさんは昨晩、○○さんと飲みに行きましたよ」・・・聞いて、安心した。「新橋の人身事故は関係ない。きっと飲み過ぎだ。飲みすぎて起きられなかったのだろう」◆今度は怒りがムラムラと込み上げてきた。「大切な客とのゴルフだというのに!自宅まで社長が迎えに行くというのに。一緒にプレーするもう一人はあいつの直属の上司である常務だというのに・・。ヤツは40歳はもうとうに過ぎただろうに・・・。緊張感が足りなさ過ぎる。これまで優しくし過ぎたか・・」◆E君抜きの3人でスタートした。スコアに影響しないよう「でも、事故じゃないなら良いとしよう」などと自分の気持ちを押さえながらプレーしていた。5ホール終わって2オーバー。悪くない。そこにE君からメールが届いた。「昨夜、○○さんと4時まで飲みまして・・・」。私の怒りはピークに達した。パー4で「8」も叩いてしまった。「この8もヤツのせいだ!」怒りが増幅した。◆3人のラウンドを終え靴を洗っていると、申し訳なさそうにE君が待っていた。「今日は本当に申し訳ありませんでした」E君は私たち3人に深々と頭を下げた。
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