2020年11月30日の記事一覧
◎2020年11月30日 ---- ボス ◎
- 徹夜の資料作りとマラドーナ
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会社に入って4年目、6月の暑い夜だった。今はどうなっているのか知らないが、当時、土木工事は3カ月に1度くらいの割合で「出来高確認検査」が行われていた。検査前の一週間は徹夜に近い状況で検査用の資料作成をすることになる。その夜、私は2年年長の山下純一郎先輩と二人で資料を作っていた。資料作りと言っても、断面図に赤鉛筆で色を塗る作業。今ならカラーコピーで済むが当時は「青焼き」した紙に一枚一枚、赤鉛筆で色を塗っていた。莫大な枚数だった。夜中の2時か3時ころだったか。山下先輩が「キノシタ、ちょっと休憩しようか?」と誘ってくれた。それまで、こちらから「先輩、疲れました。ちょっと休憩していいですか?」とは訊けなかった◆山下先輩は優しい方だったが、そこは上下関係。後輩から「休みましょうよ」などと言えるムードではなかった。私は山下先輩にインスタントコーヒーを入れ、二人で宿直室へ行ってテレビをつけた。サッカーのワールドカップをやっていた。メキシコVSイングランド戦。あのマラドーナが5人抜きをやった試合。あの試合を深夜、ライブ中継で観られたのだ。仕事でくたくたになった状態だったがとても興奮した。◆「徹夜の検査準備」「山下先輩の優しい言葉」「汚い当直室のテレビ」「マラドーナの5人抜き」・・・あれから30年以上経った。昨日のことのように覚えている。◆そのマラドーナが亡くなった。思い出だけが残った。
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◎2020年11月30日 ---- ボス ◎
- コロナ対策
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先日この欄で「コロナ死」と「自死」の数値化に関することを書いた。そこで「すべての命は平等」なんてきれいごとだ、と書いた。◆もっと言うならば「すべての時間だって平等ではない」と言いたい。私の1時間と大学1年生の1時間はワケが違う。「私は1時間で3万円稼ぐが大学1年生は1時間で500円使うだけ」などと言いたいのではない。その逆。「今の私の1時間」と「大学1年生時の私の1時間」は密度が全く違う◆はっきり言うと、私は、今の学生がかわいそうでならない。人生で最も大切な期間を鬱々と生活しなければならない。恋愛もスポーツも旅行も制約される。勉強だって普通じゃない。リモートでは良い勉強もできないし素敵な出会いだってない。よい事はなにもない。◆コロナでは40歳以下は殆ど死ぬことはないことが分かってきた。それなら「(マスク着用で大声は出さない、程度の)最低限のルール」だけ決めて、若者はもっと自由に行動させてあげればいい。部活動も修学旅行もやればいい。そうなると(感染リスクが高まり)60歳以上はずっと厳しい状況に置かれる。極端な話「60歳以上は外出禁止」という措置だってあっていい、と私は思う。十代の若者が伸び伸びと学生生活を謳歌するためなら60歳以上は1年間くらい牢屋に閉じ込められても我慢する、そういう提案を誰かしないのか?◆政治家もマスコミも、偉い人はみな60歳以上。そんな発言は誰もしない。◆コロナに罹っても30歳以下は死なないことが分かってきた。それなら、せめて大学生までは自由にやらせてあげたい。だって60歳以上の人の1時間と二十歳の1時間、同じ1時間だって密度は数倍も数十倍も違うのだから・・。◆60歳以上の皆さん、若者のためにワクチンができるまでのあと数か月、我慢してみませんか?若者に「自由な行動」をプレゼントしませんか?
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