◎2013年09月27日 ---- ボス ◎
- 立ち退き? 都営住宅
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2020年の東京オリンピックに開催に向けて新国立競技場が建設される。それに伴い近隣に存在する都営住宅の住民たちに立ち退いてもらう必要が生じたという。例によって早速テレビでは「立ち退きさせられる可哀そうな都営住宅住民」を同情深い視線で報じていた。「なんとかならないものか」などと心配そうにコメンテーターが言う。◆なんでもかんでも無理やりに弱者を作りだし、その弱者を憐れむフリをして自分を良く見せようとするズルいテレビ。実は数億円もの年収を得ていながら、自分も弱者であるようなフリをし、自分が作り出した弱者に同情する司会者。このバカな構図はいつまで続くのか。◆かねてから赤坂や青山などの都心の一等地に都営住宅(或いは区営?)を置く必要があるのか疑問だった。近隣のアパート、マンションに比べ1/5程度の賃貸料。たまに空室が出て、抽選をすれば100倍を超える競争率。抽選に当たった幸運な者は当然20年でも30年でも住み続けたいだろう。こんな不公平なサービスはない。◆バカな役人はこう反論する。「違いますよ。一定の基準を満たせばどなたでも応募できるのです。抽選は公平に行われています。機会の均等は守ってます。」◆1%に満たないラッキーな人に都民の税金で安く居住させることが公平ではないことは中学生でも理解できるだろうに。◆私は、都営住宅、区営住宅が要らない、と言いたいわけではない。都心の一等地には必要ない、競争率が5倍を超えるようなギャンブルみたいなものは必要ない、身体が健康ならばせめて5年間程度の上限期間を設けるべき、そういうことを言いたい。◆渋谷区千駄ヶ谷の一等地、2LDKで家賃2万5千円、30年間以上ここに住み続けることができたとてもラッキーな方々になおも同情を示すマスコミ。この状況を「おかしい!」と思う人が少なすぎる。
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