2015年01月30日 ---- ボス

厳し過ぎないか? 白鳳への仕打ち

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白鳳の偉業についてここで改めて述べる必要はないだろう。彼の言動はテレビを通じてしか知らないが、親方衆まで含んだ今の角界の中で最も品格のある人物だと思っていた。大鵬の大記録を更新した今回の優勝、祝賀パーティーで美酒を飲まされすぎたのかその白鳳が少し油断をしてしまった◆明け方まで飲んでいたようで、アルコールが残った状態で宮城野部屋での記者会見に1時間以上遅れて来たという。会見の席で、13日目に同体取り直しとなった大関・稀勢の里戦の一番について自らの勝利を信じていたと語った。「子供が見ても分かる相撲。もう少し、(審判は)緊張感を持ってやってもらいたい。本当、肌の色は関係ないんだよね」と相撲協会の審判部を批判してしまった◆稀勢の里との取組を私は見ていない。だが彼がここまで言うのだ。本当に悔しかったのだろう。「相手が日本人の稀勢の里でなかったら、同体・取り直しとの判定にはならなかった」・・そう感じたのだろう◆日本の国技、相撲の頂点をモンゴル人がつかんだのだ。大鵬の大記録を破ったのだ。これまで随分と「肌の色(国籍)」で不愉快な思いをしてきたのだろう。美酒を飲み過ぎ、酒が残り、そのうえ回りは気心の知れた記者ばかり。つい本音を口にしてしまった。・・・私はそう確信する。間違いない。白鳳のこの発言はテレビカメラにも音声レコーダーにも収められていないのだ◆どこかの意地の悪い新聞記者が記事にした。他社も後を追わないわけに行かない。そうして「横綱の品格」が足りないと大騒ぎしている。スポーツ新聞の見出しの方がよっぽど品格がない。白鳳は、審判に裏切られ、今また記者たちに裏切られたと思っていることだろう。◆大横綱といってもまだ29歳の若者だ。伝説上の双葉山や大鵬と比べるのはあまりにも酷だ、と思わないのか?◆双葉山も大鵬も「日本人」として相撲を取っていた。双葉山の時代も大鵬の時代もマスコミには「オフレコ」という素晴らしい気配り制度があった。記者を信頼できる風潮があった。そしてスマホもツイッターもなかった。双葉山も大鵬も神ではなかった。彼らだってグチの一つくらい言ってたであろう。だがマスコミはそれらをオフレコにし、彼らを神に近いものに仕立てた◆神と比較され、耐えに耐えている29歳の偉大な横綱。今の角界で最も品格のある人物、白鳳を私は心から応援している。頑張れ!◆仲間のふりをして失言を待ち、社内での評判を上げる(=出世)ためには簡単に信頼関係を裏切る。こんなマスコミの記者ばかりになったようだ。品格のない記者ばかりの品格の無い新聞社。その記事を読んで自分のアタマで考えることなく「そうだそうだ、審判批判なんてとんでもない。双葉山や大鵬は絶対にそんなことはしなかった。白鳳は品格に欠けるなあ」などと言っている読者はさらに品がない。

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