2016年09月12日の記事一覧
◎2016年09月12日 ---- ボス ◎
- 長靴を忘れた復興政務官
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台風10号の豪雨被害の視察に、岩手県岩泉町を訪れた務台俊介・復興政務官が、政府職員におんぶされて被災現場の水たまりを渡っている姿がニュースで流れた。務台氏は12日、記者団の取材に対して「不適切だったと猛省している」と陳謝した。◆ これに関して民進党の安住淳国対委員長が「災害地に視察に行くとき、革靴を履いていく愚かな国会議員は本来いない。誤解を与えてけしからん話だ」と述べ、非難した。安住氏は、被災地視察に訪れた務台氏の姿勢に関し「大名行列じゃないんだから」と皮肉った。また菅義偉官房長官も記者会見で、務台氏に「緊張感をもって引き続き職務にあたるよう指示した」と明かし、「被災地に出向くのに、長靴を用意していくのは当然のこと。被災地や被災者の心情に配慮に欠けた行為だったと思う」と述べた。◆「そんなに大騒ぎすることか!」と私は思う。まず悪かったのは「職員におんぶされたこと」なのか「長靴を持っていかなかったこと」なのか。長靴を持って行くのを忘れても、革靴のまま水たまりに入っていけば問題にはならなかっただろう。であるなら避難されることは「長靴を忘れたこと」ではなく「(偉そうに)おんぶされたこと」なのか? もし務台氏が「オレ、長靴持って来なかったからおんぶしてくれよ」と高圧的であったのならともかく、私にはそのようにも見えなかった。なごやかなムードに見えた。務台氏が「長靴わすれちゃった、困ったなあ」と言ったら「私がおんぶしますよ」と職員が言って出た。そんな感じじゃなかろうか。確かに「かっこ悪い絵」ではあったし、私も務台氏のことを「冴えない男」と思ったが、こんな些細なことで鬼の首を取ったような騒ぎ方をする民進党のほうがよほど心配だ。◆務台氏は今後しばらくは「長靴を忘れた政務官」と言われ続けるのだろう。長靴の用意をすることまで政務官の仕事なのか。政務官も大変だ。
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◎2016年09月12日 ---- ボス ◎
- コミュニケーション能力
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今年もテレビで「全国高等学校クイズ選手権」を楽しく観た。かつては「アメリカ横断ウルトラクイズ」と呼ばれていた。同じ高校に通う生徒が二人一組でクイズに挑戦する。おそらく予選には数千人がエントリーするのだろう。国内予選に勝ち残った数組が、アメリカ大陸を西から東へと横断しながらさらにクイズを続ける。負けたらそこで「クイズの旅終了」となる。◆優秀な高校生の知識の深さには毎年驚かされる。驚かされるのは彼らの知識量だけではない。国内予選を勝ち残り米国に渡る者たちはみな爽やかな、高校生らしい人間的な魅力も持っている。それぞれに謙虚で、同僚と励ましあって頑張っていく。クイズに勝ち残るには、もちろん知識が最大の武器ではあるが、知識だけでも勝ち上がることはできない。「実社会の縮図」といえば少し大げさではあるが、運やチームワークや好奇心の大切さなど教えられる。それらいろんな要素が絡んで、実力以上のものが発揮できたりできなかったり。◆ニューヨークまでたどり着き、最後数組が残っていた。ここで街を行く米国人の協力を得てクイズに答える問題になった。出題者は「コミュニケーション能力がないとクリアできません」と伝えた。各生徒に意気込みを聞いていたら、ある高校の生徒が「英語の成績では僕らのほうが上ですから大丈夫です」と答えた。それを聞いて私は「あっ、こいつら負けちゃうな」と直感的に思った。「コミュニケーション能力=英語力」と錯覚している者がとても多い。そうではない。英語はコミュニケーションのツールの一つではあるが決して「コミュニケーション能力=英語力」ではないのだ。◆私の予想通り、「英語の成績では僕らのほうが上」と言った高校はそこで脱落した。◆テレビ番組の話ばかりで申し訳ないが、ぜひ一度「出川イングリッシュ」を観てもらいたい。中学生レベルの英語力もない出川哲郎さんが、笑顔とジェスチャーと厚かましさで米国人とコミュニケーションを取っていく。私はこの番組で出川さんのファンになった。
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