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2015年04月03日 ---- ボス

1万時間フライト達成・おめでとう

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かつて私の部下であり、今では親しい友人となったヘリコプター操縦士の厚地(あつち)信一君が先日、フライトタイム1万時間に到達した。昨日、お祝いパーティーを開催した。事前に本人には知らせないサプライズパーティーであった。とてもとても盛り上がった。お祝いに駆け付けた面々の笑顔がまた素晴らしかった。◆国際線の大型飛行機は比較的楽にフライトタイムを稼ぐことができる。昨今はオートパイロット(略して「オーパイ」と呼ばれる自動操縦)機能が一段と精度を上げたため操縦士が操縦桿を握らなくても目的地に到達できる。一回のフライトで10時間以上のフライトタイムを稼ぐことだってできる。これに対し、厚地君が達成したヘリコプターの1万時間フライトは常に緊張が強いられるものであった。1万時間のうち8000時間は操縦訓練の教官として稼いだもの。はじめてヘリコプターを操縦する若者を隣に乗せて操縦技術を教えながら稼いだフライトタイムである。飛行機と違いヘリコプターには独特の振動がある。操縦席はとても狭く自由が利かない。もちろんオーパイなどの装備はない。雲の上に出ることもないために常に回りを気にしながらの操縦である。1回のフライト時間は1時間に満たないものがほとんど。腰痛と闘いながら彼は50歳手前でこの偉業を達成した。これまで教えた生徒は160人になるという◆私も彼も若かった頃、そう、今から20年ほど前、世の中がまだバブル景気に浮かれていた頃、一緒にいろんなところを飛んだ。蔵王のスキー場上空を飛びスキーヤーに手を振った。夏の湘南海岸を飛び、ビキニのオネーサンたちに手を振った。四国の道後温泉付近を飛んだこともあった。「露天風呂が見えないか、女風呂が覗けないか」などと冗談を言いながら飛んだ。高高度のため、もちろん風呂は覗けなかった。伊豆の新島、大島、三宅島にも飛んだ。なにをするためにそんな所へいったのだろうか、覚えていない。楽しかった。私は高所恐怖症であるが彼の操縦だけは信頼でき安心して横に座っていた。北は岩手、秋田まで、南は私の故郷大分県佐伯市まで一緒にフライトした仲間。懐かしい思い出は数知れない。◆厚地君と彼が育てた160人の操縦士たち、誰もが満足してヘリを降りるまで決して事故だけは起こさないで欲しい。彼が教えた生徒たちの多くが既に立派なプロの操縦士になっている。昨日のパーティーに駆け付けた教え子たちも、みんな素晴らしい空の男になっていた。

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