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2015年04月24日 ---- ボス

事が起きなきゃ動かない

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もう50年近く前のことだ。私が通う小学校の登下校路に交通量の多い五叉路があった。母が毎日のように「あそこは危いけえ十分注意するんで!」と私に注意いしていた。その五叉路で交通事故があり小学生が死んだ。すると、すぐに歩道橋建設工事が始まった。◆その数年後、隣の小学校に通う子供が踏切事故で死亡した。そこも普段から「危ない、危ない」と言われていた踏切だった。事故の後、数か月もしないうちにその踏切に遮断機がついた。◆「危ない、危ない」と言っているうちは行政はなにもしてくれない。事故が起こって初めて動く。行政が的確に動いていれば亡くならなくてすむ命も多かったろうに・・・、50年経った今も「なにか事故が起こらなければ行政が動かない」状態に変化はない。◆「事故が起きる」「テレビが騒ぐ」「与党議員が口をだす」・・この3つのいずれかがなければ行政は「危険な状態」でも放置する。通常の住民の声に対し「予算がなくて」などと答えてくれればまだ良い方。小さな声のほとんどは無視される。◆ドローンなるラジコンの無人航空機が飛び始めた数年前から「危ない」という声は多かった。当然、航空局の役人の耳にも届いていたはずだ。でも彼らは動かなかった。まだ「事故が起きていなかった」し「テレビも騒いでいなかった」し「国会議員からの圧力もなかった」から。「危ない、なんとかしろ」との多くの小さな声を彼らは虫をし続けた◆そのドローンが総理官邸の屋上に飛来し着陸した。大騒ぎになった。テレビが騒ぎ、国会議員が口を出し始めた。やっと行政はその重たい腰を上げ始めた。情けない◆小さな意見や情報は無視し、「事故が起きる」「テレビが騒ぐ」「与党議員が口を出す」まではなにもしない役人なんていらない。◆総理官邸屋上にドローンを飛ばしたヤツは「なんとかしろ!」と警鐘を鳴らしたかっただけなのかもしれない。結果的には日本の空の行政が良い方向に向かい始めた。

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