2016年01月27日の記事一覧

2016年01月27日 ---- ボス

論語と私

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なにかこの一年で急に年を取ったような感じである。老けた。落ち着いた。◆孔子は論語で「三十にして立つ、四十にして惑わず」と言った。三十歳の私は立つことはできず人に頼ってばかりだった。四十の私は惑ってばかりいた。「五十にして天命を知る、六十にして耳順がう」と論語は教える。ええ、五十歳を過ぎたころ半ば諦めのように天命を悟った気になった。六十を目前に人の言葉に素直に従うようになってきた。やっと論語に追いついた。◆「 七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず」と論語は教える。自分のやりたいことを気ままにやってもそれは人様の迷惑になるようなことではなくなる、というような意味。若い頃、もし自分のやりたいと思ったことをそのまま行動していたら警察のお世話になっただろう。ところが今は自分がしたいことを勝手にやっていても誰にも迷惑をかけることがなくなった。そう、私は六十歳を前に、孔子の七十歳の心境をすでに迎えた。孔子を超えてしまった。◆「たまたま今、元気がないだけだよ」「うんにゃ、悟ったのではなく枯れたんですよ」・・・貶されているのか励まされているのか、友人はそんな声をかけてくれる。◆毒のない、欲のない人間になりかかっている。いいのだろうか?

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2016年01月27日 ---- ボス

トランプ支持者の心理

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昨日、朝のこと。出勤のため広尾駅から電車に乗ったが一向に発車しない。構内放送が「銀座駅で発煙があったため運転を見合わせています」と言っている。「どうしようかな、自宅に戻ってクルマで出勤しようかな?」などと思っていたら「間もなく部分運転を再開します」との放送が流れた。私は吊革をつかみ、じっと運転再開を待った。車内を見回すと多くの者がスマホをいじっている。私の前にはアラブ系と思われる若者が立っていた。「彼はイスラム教徒だろうな。ISのおかげで彼も不愉快な思いをすることが多くなっただろうな」などと彼を見ながら思っていた。彼もスマホをいじっていた。覗くともなく彼のスマホの画面を見た。かなり大きなアラビア文字が並んでいた。彼がスマホから顔を上げた。深刻そうな、悲しそうな顔に見えた。彼は黒いコートを着ていたが若いのにまるで妊婦のように腹が膨らんでいる。右手でスマホを持ち、左手はコートを前を押さえている。私は不安になった。「このコートの下に、爆弾を腹に巻いているんじゃないだろうか」◆「まもなく運転を再開します」車内放送はさっきから繰り返している。ドアはまだ開いたままだ。私はそっと、それでも急いで電車を降りた。ホームを急ぎ3両後ろの車両に再び乗った。「ここまでくれば安全だろう」そんなことを思っていた。電車は静かに動き出した。もちろん爆発は起こらなかった。あのアラブ人の青年は普通の健全な青年であったのだろう。彼に気付かれてはいないだろうが申し訳ないことをした。◆昨夜、大学時代の同級生、友池クンと飲んだ。彼とは米国のルート66を全行程、二人で旅した仲だ。朝の電車の話をした。「キノシタ君、あんたは経営者だ。守らんといかん従業員やその家族も多い。小さな危機を察知し、相手を傷つけることなくその危機を回避した。それでいいんよ。立派な行動よ」と褒めてくれた。少し楽になった。◆アメリカ大統領選挙に共和党から出馬しているトランプは「イスラム教徒の排除」を声高らかに叫ぶ。道徳的な私はトランプのことを「とんでもないオトコ」と思う。だが一方、昨日の私のとった思考や行動は、トランプの主張に通ずるものなのかもしれない。私は決してトランプを支持しない。だが確実に、善良な市民の心まで、不気味なISの行動は蝕み始めている。

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2024年12月20日 ボスの
スケジュール
  • 午前虎の門病院屋上ヘリポート見学
  • 午後事業計画見直し
  • 夕方麻布十番某所で会食
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