‘ブログ’ の記事一覧

2023年04月20日 ---- ボス

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4月の終りから5月の始めが一番「緑」が美しい時期のように感じている。朝の出勤時、駅に向かって広尾の坂を下る。ケヤキ並木の「緑」は日に日に濃くなる。鮮やかになる。まるで欅のトンネルのようだ。◆私の回りでは、いろいろと悲しい知らせが届いてくる。夜に涙を流したが、朝はこの美しい街路樹に癒される。頑張っていこう、と思った。

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2023年04月19日 ---- ボス

また一人亡くなった

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65歳にもなると親戚・友人の多くが病人になる。毎年、親しい友人が天国へ旅立つ。送り出すのも辛い◆昨日、私が弟のように可愛がり、向こうも兄のように慕ってくれていた吉田毅クンが亡くなった。彼は佐伯鶴城高校の3級下の後輩。彼の兄と私は同級生。40歳代は兄と六本木で毎晩のように飲み歩いていた。55歳を越えた頃からは兄よりも弟と飲むことが増えてきた◆酒が強く、バレーボールとラグビーで鍛えた体は頑健だった。体力には自信があった。それゆえか病院嫌いで検査嫌い。◆1か月前、彼と夕食を一緒にしたが具合が悪そうだった。「病院行って検査しろ!」と注意したら「今朝も病院に行って検査しました。明日も検査です。検査結果は来週になります」とのことだった。私は「毅がやっと病院に行った」と少し安心した◆数日後、彼から届いたLINEには「癌でした。胃癌のステージ4でした。転移もしています。悔しいです。でも明るく頑張ります」と書かれていた。入院中に届くLINEも後輩のことを心配することばかりだった◆そんな優しい、後輩思いの、頼りになる男、吉田毅クンがあっけなく逝ってしまった。◆悲しい。物凄く悲しい。

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2023年04月18日 ---- ボス

いいかげんな学者ばかり

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ロシアがウクライナに攻め込んだばかりの頃、多くの軍事評論家は「ウクライナ軍の抵抗は長く持たない」と言っていた。彼らの予想に反してウクライナ軍はロシア軍のキーウ侵攻を食い止め反撃に出た。◆ウクライナが反撃に出ると経済学者は「西側の経済制裁が効果を表すのは秋以降だ。年を越すころにはロシア経済が崩壊する」と言っていた。ところが今、戦場はともかく都会でのロシア人の生活は少々物価は上がったようだが戦争前と大して変わっていない◆「プーチンは末期の癌。こちらも長く持たない」と言う学者も大勢いた。だがテレビで観る限りプーチンは至って元気そう。◆学者がダメなのか、あるいはそのような学者の説のみ取り上げるマスコミがダメなのか。まあ、どちらもダメなのだろう。私は以前から言っている。「経済学者なんて競馬の予想屋と大して変わらない。予想の根拠は語ることができる。それ以上に、予想が外れた時の原因の説明が上手」◆今年の初め、「西側が供与した戦車をはじめ大量の武器弾薬が届くのが春。それからはウクライナの反撃が始まる。ロシア軍は敗走することになるだろう」と予測した学者も多い。さてそのようなことになるのだろうか?◆「たまには学者の予想通りになってくれ!」と思っているのは私だけではないだろう。

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2023年04月07日 ---- ボス

500円 → 10万円

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学生時代、バイト代が入るまで「あと5日」、手元の現金「500円」ということが何度もあった。「5日間を500円で暮らす」ことは平気だった。家賃と光熱費さえ払い終わっていれば大丈夫。米はある。レトルトのカレーや親子丼は十分に買いだめしていた。酒もサントリーの角瓶があった。5日間くらいは風呂に入らなくてもなんとかなる。◆結局、500円はすべてタバコ代になった。辛かったのはコーヒーが飲めなかったことくらい。学生とは気楽なものだ◆50年近く経った。財布の中にカードが数枚入っているが、それとは別に現金10万円程度入っていないと不安を感じる。随分と贅沢になったものだ。

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2023年04月06日 ---- ボス

負けず嫌い

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「えっ?オレ、そんな負けず嫌いじゃありませんよ」と答えたら川嶋信義さん(私の大恩人。元前田建設工業副社長、故人)は「ばーか、オマエほど負けず嫌いはめったにいないよ」と笑って答えた。続けて「なぜ、こんなに負けても平気なヤツばかりになったんだろうな?」と私に聞いてきた。◆まるで「オレもオマエも負けず嫌い。負けず嫌いじゃないと仕事も人生も面白くないよな」と言っているようだった。◆私は自分で、自分のことを「負けず嫌い」であるとの認識はもおちろんあった。認識あるだけに、人には悟られたくなかった。勝負に負けても、極力悔しい顔をしないように努めていたつもりだった。誰も「キノシタは負けず嫌いだ」などと思っていない、と思っていた。◆川嶋さんは、端から私の演技を見破っていた。そして「人間、負けず嫌いじゃないと面白くないよな。楽しくないよな」と励ましてくれた。

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2023年03月31日 ---- ボス

こんなのあり?

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子供たちにどう教育するのか?「こんなのあり?」と複雑な思いの人が多いだろう。関西電力が中心になって行っていた電力4社のカルテルの「罰」に関してである◆4社カルテルを主導したのは、関西電力の前社長だった。 関西電力は中国電力・中部電力・九州電力に働きかけ、お互いの地盤エリアで営業活動をしないようにするなどカルテルを結んだ。◆「悪」を仕掛けたのは関西電力だという。ところが「公正取引委員会が動き出しそうだ」との情報をキャッチしたのか、関西電力はこのカルテルのことを自己申告した。チクったのだ。「最初に自己申告した会社は罰を受けない。だからチクれ。自分だけは助けてやるからほかの奴らをチクれ」という規定がある。いやらしい。◆結果、公取は関西電力以外の3社に総額1000億円あまりの課徴金の納付を命じることになり、チクった関西電力は処分なし。◆こんなのありなの?子供たちにどう説明するの?

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2023年03月31日 ---- ボス


若い頃はそれほど興味を持たなかった「桜」だが年齢を経るほどに興味が増してくる。今年は「千鳥ヶ淵」まで散歩し、新橋の「南桜公園」で花見(宴会)し、そして毎日愛宕の桜並木の桜のトンネルをくぐっている。仕事でもプライベートでも、いろいろと問題は多いが、健康に桜を愛でることができる幸せをありがたく思っている。◆今朝、ふと思った。桜って昔はもっと赤みが強かったんじゃないかな?最近の桜は私の記憶の中の桜より白っぽくなったな、と。どうなのだろう?最近の桜は白くなったと思いませんか?

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2023年03月24日 ---- ボス

福井の北陸?

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先週末、クルマを運転しながらラジオでニュースを聴いていた。アナウンサーが変なことを言った。「高知が福井の北陸を・・・」。「北陸の福井」なら分かる。「福井の北陸」ってなんだ?◆高校野球の試合の結果を報じていたのだった。正確には「高知県代表の高知高校が福井県代表の北陸高校を・・・」というべきところを短く表現したのだった。

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2023年03月22日 ---- ボス

3ボール・2ストライク

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WBC が予想以上に盛り上がっている。大谷選手やダルビッシュ選手を招聘できたことが、この盛り上がりの大きな要因だろう。それらを含めて、栗山監督の手腕や人間性には感心する。◆私が大学生の頃は、ほぼ毎日、テレビで巨人戦を観ていた。友人たちが私の部屋に来て酒を飲みながら巨人を応援していた。福岡なのに西鉄よりも巨人を応援していた。野球が楽しかった。◆このWBCで久しぶりに野球をテレビ観戦している。どうしても慣れないのがアナウンサーの「スリーストライク・ツーボールのフルカウント・・」。私が学生の頃は「ツーストライク・スリーボールのフルカウント・・」だった。ストライクとボールの順番が逆になって恐らく10年は経っただろう。まだ馴染めない。「ツーストライク・スリーボール」のことを「ツー・スリー」と略していた頃が懐かしい。

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2023年03月15日 ---- ボス

54文字

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以前、この欄で紹介したかもしれない。何度読み返しても感心するこの54文字の文。右から読むのと、左から読むので全く違う内容になる。面白い。



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2023年03月14日 ---- ボス

マスク

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コロナ禍においてマスクは防御手段としての意味はほとんどなく、人に移さないためのエチケットなのだと医者に聞いた。説得力のある話であり、以前から私が思っていたとおりのことだった。それ以来、私は電車の中ではエチケットとしてマスクをするが外を歩くときはマスクをしないことにしていた。◆昨日13日から「マスクの着用は個人判断」となった。12日まではマスクをしていた真面目な方たちが13日になると一斉にマスクを外すものだと予想していた。私の予想は見事に外れた。◆朝、出勤時、広尾の坂を歩いて下りながら大勢の方とすれ違う。私は数え始めた。「一人、二人、三人、四人、五人、六人・・・・」みんなマスクを着けている。三十になっても五十になってもすれ違う人たちは皆マスクを着けていた。75人が終わって、76人目が初めて無マスクの方だった。広尾駅周辺での無マスク率は約1%といったところだった。電車の中では皆マスクをしている。◆虎ノ門周辺では無マスクが少し増えた。それでも2~3%が無マスク。さて、これからは徐々に無マスク率が増えるのだろうか?そう思っていたら、今日は昨日より無マスクの方が2倍に増えた感じだ。徐々に無マスクが増えてくるのだろう。◆私は大勢の方の「反応の鈍さ」(失礼!)に少し驚いた。

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2023年03月09日 ---- ボス

リスクを取らないと幸せは訪れない

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リスクを取らない生活は面白くない。◆借金は絶対にしない、というヤツがいた。彼の理想は妻と娘二人の家族4人で一軒家に住むことだった。でもカネがない。銀行に相談すれば貸してもらえるのだが、彼は借金はしたくない。家族4人で一軒家に住むために、倹約しなるべく多くの貯金をするようにした。一家四人で小さなアパートに住んだ。銀行預金では金利はつかないが土地価格と建築費は徐々に上昇した。当初の計画より2年遅く、20年経って、理想の一軒家を建てるだけのカネがやっと溜まった。彼は設計師と相談を始めた。さらに1年後、理想の家が建った・・・つもりだった。だが、娘二人は成人し、その家に住むことはなかった。

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2023年03月06日 ---- ボス

採点ミス

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富山大学は去年2月に行った入学試験で採点ミスがあり、その結果、本来合格とすべき5人を不合格にしていたなどと発表しました。(日テレNEWS)◆実は私も採点ミスで危うく留年するところだった。当時の九州大学は2年生の前期までが教養学科中心で六本松キャンパス、2年後期から専門学科の箱崎キャンパスへと移ることになっていた。学生は2年生の前期までに一定の単位を取得できなければ留年することになる◆私は「物理」の試験に落ち再試験に挑んだ。これが落ちれば留年、これが通れば進学決定の試験。真面目に勉強して再試に臨んだがとても難しい問題だった。数日後、物理の教官室で答案用紙を教官から直接もらうことになる。その日、教官室の前には数人が待っていた。一人ずつ呼ばれて教官室に入り、5分後に出てくる。笑顔の者もいれば落ち込んでいる者もいた。私の番になった。机を挟んで教官(教授)と向き合う。私の目の前で〇✕を付けていく。一問ずつ「10点」「10点」「15点」「15点」「15点」「15点」「20点」の7問。100点満点で60点以下は不合格。◆教官がブツブツ言いながら私の目の前で採点する。そして「55点。不合格です。キミが橋を設計するとその橋は落ちてしまうかもしれない。そういう方は合格させることができませんね」などと嫌味を言われた◆「落第だ!留年だ!おふくろになんて報告しようか?」うなだれて教官室を出た。少し冷静になって採点された用紙を見てみた。何かが引っ掛かっていた。答案用紙を見て、各点数を足してみた。55点ではなく65点だ!先生の間違いだ!◆私は教官室に戻った。次の学生に対応していた教官は「なんだね、キミは!」と私を睨んだ。「いえ、採点間違いなのです」と私は言って次の学生の横で点数確認を行った。教官は照れたような顔と声で「おお、これは悪かったな。私の足し算の間違いだね。良かったね。キミは合格ですよ」と言った。本来なら怒るべきところだが私は嬉しかったので笑顔で教官室を出た。◆あの日、すぐに教官室に戻ったから私は救われた。気付かなければ六本松キャンパスで教養学科をもう一年学ぶところだった。たった一学科「物理」のために。思い出してもぞっとする。でも私は「運が良かった」と思うことにしている。

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2023年03月02日 ---- ボス

「エホバの証人」と「輸血」の問題

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キリスト教系の宗教団体「エホバの証人」では大怪我にあっても輸血することは禁じられている。輸血しさえすれば助かった子供の命を、親が子供への輸血を拒んだために、その子は亡くなってしまった事例もある。このことが今またマスコミを賑わせている◆輸血拒否によって助かる命を救えない、なんてことはあってはならない、とんでもない話だ、と思う。多くの人もそう思っているだろう。「エホバの証人」は私が学生の頃も私のアパートに勧誘のための冊子を配りに来ていた。ヒマな学生だった私は、なんでそんな馬鹿なことをこの宗教団体は重要視するのだろう、と思って彼らに聞いてみた◆「キノシタさんも、ヒンドゥー教徒は牛を食べないことを知っていますよね?もし彼らの子供が飢え死にしそうなところに牛が歩いてきたら彼らは牛を殺して自分の子に牛の肉を与えると思いますか?」と聞かれた。「なるほどな。難しい問題だな」とその時私は思った。

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2023年02月28日 ---- ボス

一年で一番好きな日

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そんなことを訊かれることもないのだが「一年で一番好きな日は?」と訊ねられたら2月28日と答えることにしている。「なぜ?」。答えは「今日で冬が終わり、明日からは春の3月だから」◆明日から3月。やっと長い冬が終わってくれる。私は冬が大嫌い。冬も私から嫌われていることを知っているようで毎年イジワルをしかけてくる。今年の冬はそれほどでもなかったが・・。◆とにかく3月になると、それだけで気分がウキウキしてくる。

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2023年02月24日 ---- ボス

自分の顔じゃない!

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テープレコーダーで初めて自分の声を聞いた時のことを覚えている。「違う、オレこんな声じゃない!」と思った。自分の声はもっと美声だ、と思っていた。現実は、テープレコーダーの声がみんなが認める私の声だった。おそらく皆さんも同じような経験あるでしょ?◆昨年12月に娘が結婚式を挙げた。その時の様子を収めたDVDができたので一緒に見よう、と言う。正直、あんまり見たくない。こっちは参加しているのだからどんな結婚式だったか分かっている。だが「観ましょうよ」という家人と娘の説得に負けて20分程度のDVD鑑賞に付き合った◆結婚式の様子なんてみな知っているのでさほど興味はない。ぼーっと観ていた。驚いたのは自分が登場した時。バージンロードを娘と腕を組んで歩く父親の顔がアップになる。「違う、これはオレじゃない」と言いたくなった。毎日、洗面台や風呂場の鏡で自分の顔を見る。ハンサムとは言えない。ごつい、少し悪そうな大きな顔は男らしい顔と言えなくもない。美男ではないが「自分の顔が嫌い」というほどでもない。なかった。◆DVDに映った自分の顔は、毎日鏡で見る自分の顔とは違うものだった。くたびれた年老いたプロレスラーみたいな顔だった。「これがあなたよ」と言われれば確かに私だ。がっかりした。◆初めて自分の声をテープレコーダーで聴いたときよりもはるかに大きなショックが、娘の結婚式のDVDからもたらされた。「歳は取りたくないなあ」が、その映像を見て私が発した言葉だった。

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2023年02月22日 ---- ボス

スピード感覚

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農産物だけでなく企業が開発する事業にも「旬」がある。「旬」を逃せば売れなくなる。三菱重工グループが1兆円を投じて開発を試みた国産ジェット機「スペースジェット」はなかなか型式証明が取れず、結局「旬」を逃してしまった。今さら型式証明が出たところでもう誰も買ってくれないだろう、との判断で開発を断念した。私の友人のKさんはもう6年も前から「あの機体は飛ぶことはないでしょう」と言っていた。開発スピードが遅すぎた。あそこでやめておけば5000億円の損失ですんだところがずるずると行ってしまい結局1兆円を超える損をだした。◆トヨタの水素エンジン、JRのリニアモーターカー、国が進めるマイナンバーカード。これらも似たような、「旬」に関するリスクを伴っている。開発や普及が、ずるずると遅れていくようであれば「旬」をのがし、多額の負債のみが残ってします。国がすること、大企業がやること、どうもスピードに関する管理が甘いように感じる。

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2023年02月20日 ---- ボス

収入と生活

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小遣いが月に3万円のサラリーマン。彼の年収が手取り500万円だとする。彼は毎月5万円を貯蓄に回し、月に一度家族で外食し、年に1回一泊の家族旅行をしているとしよう。その彼の年収の手取りが、今の倍の1000万円になったら彼の生活はどのように変わるのか、を想像してみて欲しい。◆手取りが倍になるのだから、毎月の貯蓄は倍の10万円になり、小遣いが6万円になり、外食の回数が月に2度になり、家族旅行が年に2回になると思う方が多い。収入が2倍になるから生活も2倍のゆとり、と考える。◆「実はそんなことありませんよ。手取りが2倍になると生活のゆとりも2倍ということではありませんよ」と私が言うと、あなたは「そうか、手取りが2倍になってもゆとりは2倍にならないのか? じゃあ、どのくらいなんだろう? 1.5倍くらいかな?」と考えることでしょう◆違います。手取りが2倍になると、生活のゆとりは3倍になります。3万円だった小遣いは倍の6万円ではなく10万円になるでしょう。これらは算数の問題でもあります。どうして2倍ではなくそれ以上になるのか、「本当かな?」 考えてみましょう。

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2023年02月17日 ---- ボス

死に方

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4年前の今頃、寒い日だった。私は君津でゴルフをしていた。スタートしてまもなく、4番ホールで閊(つか)えた。前の組が進まない。しばらく待ってもプレーできない。キャディが言った。「前を回っているお客様が倒れたようです」◆通常より20分程度遅くハーフ(9ホール)を終了した。「ご夫婦で回られていたのですが7番ホールでご主人が倒れ救急車で運ばれました。心臓発作のようです」とゴルフ場から説明された。商売がら私は「なぜドクターヘリではなく救急車だったのかな?」などと考えていた。◆後半のハーフを終えてクラブハウスに戻ってくると「先ほど救急車で運ばれたお客様は亡くなりました」と伝えられた。私より10歳ほど年長の方だった。◆不謹慎な言い方になるが私の本音が「理想的な死に方だな」だった。カミさんと二人で、大好きなゴルフをしていて、突然倒れて、数時間後に亡くなる。できれば私もこんな死に方をしたいと思った。◆ちなみに私のカミさんはゴルフをしない。

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2023年02月16日 ---- ボス

あらためて気づく天才 荒井由実

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「『いちご白書』をもう一度」というフォークの名曲がある。荒井由実(現 松任谷由実)が作詞作曲を手掛け、バンバンが歌って1975年にヒットした。それ以来、多くの歌手がカバーしてきている。◆映画「いちご白書」はアメリカの大学の学園紛争をテーマにしていた。我が国では1970年に上映されている。◆学生時代に授業を抜け出して二人で映画「いちご白書」を観に行ったことを懐かしく歌うのが名曲「『いちご白書』をもう一度」である。◆荒井由実は1954年生まれ。この曲を作詞作曲した頃は21歳なのだ。実際に荒井由実が映画「いちご白書」を観に行ったのかどうかは知らないが観に行ったとしたら16歳の頃のことになる。◆21歳の頃の私は、パチンコと麻雀とオネーサンとお酒とジャズにうつつを抜かしていた。私だけじゃない。ほとんどすべての日本人学生は、自堕落な生活をおくる私と大差なかっただろう。いまだって21歳はまだ子供のようなものだ。◆21歳で荒井由実は「『いちご白書』をもう一度」を作詞した。あらためて天才だと認識した。

◆・・・(文中で「オネーサン」にもうつつを抜かしていたと書いていますが、この時期、私はすでに家人と付き合い始めています。家人を知っている人にお願いです。家人には内緒でお願いします)

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2023年02月15日 ---- ボス

寺社との相性

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私の人生は「苦しいとき」が多かったので「神頼み」ばかりしてきた。毎年(今年で18年連続)伊勢神宮に参るし、正月には(今年で25年連続)成田山新勝寺に参る。通勤の途中やヒマな土日には散歩がてら愛宕神社の「出世の石段」を上ってお参りする。◆神社やお寺さんにも私との相性が合う合わないがあるようだ。伊勢神宮も成田山新勝寺も愛宕神社も私との相性がいい。大抵のお願い事を聞いてくれる。逆に、どこの神社かは言えないが私がなにをお願いしても聞いてくれないところもあった。◆私は理系の人間であり「神」の存在を信じるものでもないのだが、それでもこの世では、何か理論だけではない不思議な力が働くように思えてならない。だから神頼みを続けてきた。これからも続ける◆伊勢神宮、成田山新勝寺、愛宕神社のほかにもう一つ、私と相性抜群の神社がある。それは福岡市の筥崎宮。九州大学近所のこの筥崎宮は何でも私のお願いを叶えてくれた。「再留年が決定的」と思われた5年目の冬、私を救い出してくれた。卒業させてくれた。感謝に耐えない。◆ここで皆様に、神社へお参りしてお願い事を叶えてもらえるコツをお教えします。それは「これは無理かな?」と思うことはお願いしないことです。神様が応援してくれなくても多分、オレの力だけでなんとかなるかな、と思うときだけ、安全のために神様にお願いするのです。私の経験からすると「7割方大丈夫だな」と思える時に神様にお願いするのです。自分と相性の良い神様仏様は必ず応援してくれますよ。五分五分のものを神様の応援頂こうなんて甘すぎますよ。◆私は膨大な数、神様にお願いしてきましたが、無茶なお願いは筥崎宮への「再留年しませんように」のたった1回のみである。

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2023年02月07日 ---- ボス

宮本輝「よき時を思う」

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宮本輝の作品が好きだった。「青が散る」「錦繍」「優駿」「春の夢」そして「流転の海」。私の学生時代から社会人の初めの頃まで、宮本輝作品はどれも面白かった。◆私が中年と呼ばれる年齢になったころから、だんだん面白くなくなってきた。こちらが変わったのか、宮本さんの作風が変わったのかは分からない。分からないが、私には面白くなくなっていた。残念◆それでも宮本輝の新作が書店に並ぶとつい買ってしまう。先日は「よき時を思う」の初版を買った。読み始めたが面白くない。150ページにいくまでに5日間もかかった。恐らく読了せずに止めることになるだろう。◆すでにストーリーテラーとしての宮本輝はとっくにピークを越えている、と私は思っている。彼が悪いわけじゃない。時代なのか、年齢なのか・・・。ただ、その『よき時を思う』の中に「これいいな」と感じる文を見つけた。嬉しかった。◆「見ていると幸福な気持ちになるものがある。それはやがて『もの』ではなく幸福そのものになる。わたしはそういうものを探して集めてきた。・・・・探せばみつかる。探さない人には見つからない。」◆納得。「オレは随分と探してきたぞ。いっぱい見つけたぞ。」と思った。

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2023年02月01日 ---- ボス

なんでも噛みつく野党

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岸田総理の「育休中にリスキリングを」との発言が大炎上している。「育児中など様々な状況にあっても主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししてまいります」という総理の発言、私は「ありがたいな。いいことだな」と感じる。ところが この答弁に、野党から批判が相次いだ。 批判の中の最も大きな声が 「子どもの育児で格闘しているときに(お勉強など)できるわけない。総理、あなたは子育ての大変さを理解していないんじゃないの?」というものだ。◆「野党ってのは、こんなことにまで噛みつくのか?」と私は思った。私も子育てのほとんどを家人に任せていたので、子育てがどれほど大変なのかを実は知らない。知らなくても言いたい◆私が産まれたころ、昭和30年代も当然子育てはあった。当時は母親が子育て担当だった。洗濯機も冷蔵庫もアイロンもエアコンも掃除機も電気炊飯器も電子レンジも都市ガスもなかった。紙おむつもなかった。コンビニもなかった。amazonもパソコンもスマホもなかった◆洗濯機ができ、冷蔵庫ができ、アイロン、エアコン、掃除機、電気炊飯器、電子レンジ、都市ガス、紙おむつ、コンビニ、Amazon、パソコン、スマホが普及した今、昭和30年代の母親と比べれば一日に数時間の余裕が生まれたはずだと私は思っている。昔は風呂を沸かすのに20分間程度は焚き口についなければならなかったのだ。◆「知ってんのか?子育ては大変なんだぞ!」と言うといかにも弱者の側に立った優しい発言に聞こえるが、私は「時間を有効利用できる時代なのだから、有効に使ってお勉強もしませんか?」との考えに大賛成。◆自宅で大概のことを勉強することができる時代になったのだ。「甘えてないで、頑張りましょうよ」と言いたいが「あんたは実際に自分で子育てしていないから、そんなこと言えるのよ」とヒステリックなおばさんから反撃を受けそうで少し怖い。

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2023年01月31日 ---- ボス

正確なジャッジ

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30歳で大企業を辞めた。それからは年俸制になったのでボーナスをもらったこともない。◆若い頃から多くの経営者と接する機会があった。先輩経営者から教えてもらうことも多かったが、逆にそれらの先輩経営者の能力を測っていることもあった。「この人は偉そうなことを言うけど大した経営者じゃないな」「この人は控えめだけど、きっとこの会社は成長するだろうな」などと、偉そうに査定していた。失礼な話である。だが私の見極めは大方当たっていた。◆経営者個人の能力によるところが大きいのだが、当時私が気が付いたのは「爺さんになったら経営は難しいのだろうな」ということ。理解力、判断力が年齢とともに落ちてくる。爺さんになると正確なジャッジができなくなる。その当時私が思っていたのは「経営者は63歳程度が限界かな?惰性で、もっと長くはできるけどピークはすでに越えてるな」ということ。もちろん個人差はある。◆その63歳を私はすでに超えた。今年の6月には66歳になる。果たしていま、経営において正確なジャッジができているのだろうか?少し不安である。気力・体力がともに衰えていることには気づいている。少し焦り始めている。

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2023年01月30日 ---- ボス

「フロー」と「ストック」

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誰でも産まれた時点では資産ゼロだ。大学を卒業するころには、奨学金を借りたことで資産がマイナスになる人も多い。社会人になり少しずつ給与(フロー)が増え貯蓄(ストック)も増えてくる。日本人の平均では「フロー」のピークは60歳少し手前、「ストック」のピークは65歳ころだろう。◆「ストック」がない老人は年金という「フロー」のみで生活することになる。これはしようがない。◆問題は「ストック」があるにもかかわらず年金という「フロー」のみで生活する人が多いということ。資産ゼロで産まれてきたのだから死ぬときに資産ゼロになるように生活すればいいものを、なぜか老人は「ストック」が減じることを拒む。恐れる。◆これでは老人の生活は侘しいものになり経済も潤わない◆「おじいちゃんが溜めたおカネでしょ。おじいちゃんとおばあちゃんが楽しむために全部使ってってよ。僕らに残さなくてもいいよ」というムードを作るべきだろう。◆7年前に84歳で亡くなった私の母は実に質素な暮らしぶりだった。収入は年金だけなのに、それでも預金残高が増えていた。私と姉が相続税を払うほどの遺産を残してくれた。(ある程度の遺産がなければ相続税は発生しない)◆母の生前、私は母に「オレにカネを残すより、自分で使ってくださいよ」と言っていた。年老いた母はカネの使い方を知らなかった。「カネを使わなくても幸せだったのだ」と信じたいが、果たしてそうだろうか?申し訳ない。◆私は、遺産(ストック)はせめてピーク時の半分以下にまでになるように使ってしまいたいと思っている。子供や孫に、必要以上の資産を残しても良いことばかりではない。

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2023年01月24日 ---- ボス

Have a good day!

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我が家は7階建てマンションの5階。今朝、家を出たらエレベーターが7階から下りてきた。中にはときどきお会いする私と同年齢くらいの紳士が乗っていた。「おはようございます」と挨拶しながら乗り込んだ。「寒いですねえ」とその紳士。「10年に一度の寒波らしいですね」などと私が言っているうちに1階に着いた。彼が先にエレベーターから降りた。そこで右と左に別れるのだが、彼が「良い一日を!」と言った。私は予期せぬ言葉に対し返事ができず、ニコッと会釈しただけだった。彼は、海外生活が長かったのだろうか?◆米国出張時はよく「Have a good day!」と声を掛けられる。その時は「You too」と返すのが一般的。だが日本語で「よい一日を!」などと言われて「あなたもね」と返すべきなのか分からない。

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2023年01月20日 ---- ボス

友池君ちでいただいた初めてのマックの話

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45年くらい前の学生時代の話。五月のゴールデンウィークだった。大学の近くに下宿住まいをしていた私と友人の後藤功君と二人で、福岡の高級住宅街から通っている友池哲雄君の実家に遊びに行った。友池くんちは豪邸であった。何をして遊んだのか覚えていない。もう一人、誰かを誘って麻雀でもしていたのかもしれない◆遅くなり、友池君が「泊って行ったら?」と優しい言葉をかけてくれた。私と後藤君は「ありがとう。そうします」と即返答。友池家の二階、彼の部屋に布団が3組敷かれた。酒を飲み疲れ、電気を消す段になって友池君が言う。「オレ、明日、朝倉のじいちゃんの家の田植えを手伝いに行かんといけんのよ。朝、早く出るけん、あんたちはゆっくりしてっていいけん。オフクロには言うとるけん」確かにそういうことを言った。灯りを消して寝た◆翌朝、目覚めると友池君がいない。客人である私と後藤君はどうしていいのか戸惑っている。「そういえば、田植えに行くって言いよったよね、昨夜」と後藤君。◆しばらくすると友池君のお母さんが覗きにきた。「あら、起きられましたか? 下に簡単な朝食を用意していますよ」と声をかけてくれた。友池君のお母さんは女優さんのようにキレイだった。そして優しかった◆私と後藤君は身支度を整え階下のキッチンへ下りて行った。お母さんが用意してくれていたのが簡単なサラダと牛乳と「マクドナルドのハンバーガー」だった。名前は知っていたが私も後藤君もそれまで「マクドナルドのハンバーガー」を食べたことがなかった。友池くんちで食べたこの「マクドナルドのハンバーガー」はビックリするほど美味かった。感動した。◆あれから45年が経った。今、過去の日記を整理している。一昨年から後藤君は大病で伏せているがたまにメールで近況を知らせてくれる。陽気な彼のことだ、まだまだ病気に負けずにきっと克服するのだろうと思う。◆昨日、後藤君に「友池んちでご馳走になったマクドナルドのハンバーガー、覚えとる?」と聞いてみた。「泊ったことは覚えとるけど、ハンバーガーのことは覚えとらんなあ」との返信があった。そして「今週末は寒そうだけど、もうすぐ梅も咲きますよ」と書いてあった。

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2023年01月16日 ---- ボス

中国 コロナ死者 1か月で6万人!

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中国ではこのひと月でコロナの死者が六万人にも達した、と日本の新聞が嬉しそうに書いている。「やっぱりゼロコロナ政策は失敗だった」と言いたいようだ。◆そうだろうか?我が国でも最近、毎日500人近くがコロナで死んでいる。1日に500人ということは1か月では1万5000人ということだ。「中国はゼロコロナ政策を辞め爆発的にコロナが広がり1か月で6万人が死んだ。」「我が国では、ウィズコロナ政策を取り続け、何度もワクチンを打って、それでも今なお1か月で1万5000人が死んでいる」◆冷静に数字を比べてみるべきだろう。「中国」「1か月」「6万人死亡」≒「ゼロコロナ政策失敗」と言いたいのは一部のマスコミだ。あるいは一部の(いや、実は大半の)中国嫌いの人たちだ。中国には日本の10倍の国民が居る。日本で1万5000人が死んだのなら中国では15万人が死んでやっと現在の日本と同じペース。◆「ゼロコロナ政策失敗」と数字で言うとしたら「中国で1か月に50万人が死んだ」くらいの数字がでたときだろう。1か月で6万人の死亡で済んでいるのなら「ゼロコロナ政策は大成功」と言うべき数字である。なぜ、マスコミはそう言わないのかが不思議だ。

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2023年01月12日 ---- ボス

安楽死法を急ぎたい

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知人の、高齢の両親が病気で苦しんでいる。両親ともに90歳を越える。父親は7年前から意識がなく病院のベッドで眠り続けているという。母親は認知症が進み施設と病院の往復が続く。「オヤジは眠り続けているだけなのでときどき病院に様子を見にいくだけでいい。オフクロの世話の方がよほど大変だ」と彼は言う。「死を待つだけのオヤジですが・・・」と彼が言いにくそう。「やはり自分の親。意識がなくても生きてくれているだけでいい。少しでも長生きして欲しいものですか?」と私が尋ねると彼はやんわり否定した。「長生きして欲しい、っていうのはあります。でもそれは親だからということではなく、父が死ぬと年金がもらえなくなるからです」と言う。◆眠ったままの父親は手がかからない。病院の費用よりは年金の方がはるかに多い。浮いた年金で母親の施設費用や介護費用を賄っているという。「年金を受け取るために父に長生きしてほしい」と思うのは仕方がない。それが現実。◆彼の辛さ、彼の苦労は理解できる。だが、釈然としない。国を挙げて「生かす」ためだけに莫大な費用と疲労と苦労が使われている。安楽死法を急ぐべきだと私は思う。

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2023年01月11日 ---- ボス

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「サウンド オブ ミュージック」「ローマの休日」「ライフ イズ ビューティフル」「ニュー シネマ パラダイス」「ショーシャンクの空に」「大脱走」「ET」「スターウォーズ」「ダイハード」「愛と青春の旅立ち」「アバター」「フィールド オブ ドリームス」「トップガン」「燃えよドラゴン」「ポセイドン アドベンチャー」「ホテル ムンバイ」「雨に唄えば」「ロッキー」・・・私が大好きな、感動した映画の数々◆だが「一番好きな映画を1本あげて」といわれたら私は迷わず「シェルブールの雨傘」を選ぶ。ミッシェルルグラン作曲の美しく甘く切ないメロディーの乗せて、美しく切なく悲しいストーリーを、美しく可憐な若きカトリーヌ・ドヌーヴが見事に舞う。◆初めて観たのは小学生のころだったろう。早熟な私はテレビの「ロードショー」でこの映画を観て、カトリーヌ・ドヌーヴに魅了された。テレビで放映されるたびに観た。家庭用ビデオ(VHS)で観た。DVDでも観た。ブルーレイでも観た。10年くらい前だったろうか渋谷の映画館で上映された。そのとき初めて劇場で観た。涙が出た◆2018年の7月、ミッシュエル・ルグランが青山の「ブルーノート東京」に出演した。85歳のルグランのピアノは柔らかく美しかった。幸運にも私はルグランと握手することができた。とても柔らかな掌だった。その一年後、彼は永眠された。◆先日、WOWOWで「シェルブールの雨傘」が放映された。久しぶりに観た。何度観ても感動する。切なさが心地よい。観終わったのは夜中の二時を回っていた。そして私は久しぶりにぐっすり眠った。

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2023年01月10日 ---- ボス

カレンダー、ゴミ化改善

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昨年の12月20日、この欄で「矛盾」と題して、カレンダーを配る悪習を非難した。その翌日だった。M銀行の支店長が年末の挨拶にやはり1枚の大判カレンダーを持ってやってきた。年末にいただくカレンダーに辟易としている私は条件反射のように「失礼な言い方になって申し訳ないけど、M銀行さんが配るカレンダーのうちどれだけが実際に使用されるのでしょうね」と切り出した。◆支店長がニコニコしながら答える。「実は昨年末、私がカレンダーを持って来ましたらキノシタ社長からそのことを注意されました。私は恥ずかしかった。そして悔しかったのです。社長のおっしゃることはもっともです。私は支店に戻って、社長からのご指摘をそのまま本社に訴えました」と言う。支店長はニコニコしている。カレンダーを広げながら「でも、このカレンダーのファンがいることも事実です。待ってくれている方もいます」と立ち上がった。◆「社長から指摘され、私が訴えたからそうなったのかは分かりませんが、我が行が配るこのカレンダーは昨年の30%になりました。70%をカットしたのです。ご指摘ありがとうございました」と言い頭を下げられた。私も嬉しかった。

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2023年01月10日 ---- ボス

紅白歌合戦

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昨年末の紅白歌合戦のことを書くのを忘れていた。◆年末、テレビでは格闘技をやっていなかったので数年ぶりに「紅白歌合戦」を観た。いや、午後10時近くまではテレビ東京の、徳光さんが司会をする歌番組を観ていた。10時ころチャンネルをNHKに変えた◆紅白もなかなか楽しい。特に良かったのが玉置浩二(安全地帯)と桑田佳祐とその同級生(時代遅れのRock ‘n’ Roll Band)の2組。いずれも私と同世代。◆まあ、すごい。みんな魅力的。◆自分のことを「枯れ始めた。加速度を持って枯れて行っている」と思っていた私は昨年末、彼らから「まだまだ老け込むには早いぞ!一緒に頑張ろうぜ!」って励まされた気分になった。嬉しかった。ありがとう。◆まだまだ頑張る。

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2023年01月10日 ---- ボス

王将戦、当事者はマスク不要では?

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将棋の王将戦は新旧の天才の対決となり、普段将棋に感心のない主婦層や学生までが注目している。藤井聡太王将(20)=竜王・王位・叡王・棋聖=に羽生善治九段(52)が挑む。かつて天才の名を欲しいままにし当時のタイトル7冠全制覇を成し遂げた羽生九段には、この王将戦はタイトル100期の偉業もかかっている。全国が注目するその王将戦第1局は若き天才・藤井王将の勝ちとなった。◆熱戦の模様をニュースで見ていて思った。「せめて対局者二人だけでもマスクを外すことはできなかったのか?」と。できぬわけは無かろう。もちろん記録員など同室に入るものは全員マスク着用義務は当然だ。だが部屋の真ん中に座る主役二人にマスクを義務付ける意味があるのか?二人には事前のPCR検査でもしてもらえばそれでいいではないか。◆対局中、棋士の脳はフル回転を続ける。十分な酸素が必要だ。彼ら二人がマスクをすることによって、どのようなリスクを回避できるというのか?彼ら二人がマスクをしないとどんなリスクがあるのだ?◆「なぜマスクをしなくていいのか?」というバッシングが来ないように主役二人にもマスクをお願いしているのだろう。馬鹿みたい。◆主役二人の最高のパフォーマンスよりも、一部のヒステリックなクレーマー対応を優先したみたいで何とも感じ悪い。第二戦では、マスクなしでの最高の勝負を見せてもらいたいものだ。

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2023年01月04日 ---- ボス

「私が誉めてやらんとなあ」

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大分市立金池小学校に入学し、2年生の2学期までを過ごした。担任は若くキレイな今井茂子先生。◆2年生の正月3日、一家四人で乗っていたタクシーが事故を起こし父親が即死、母も大怪我を負った。私と姉は祖父母の住む佐伯市の小学校へと転校することになった。そんな状況の中、転校後も今井先生は私のことを心配し続けてくれた。「どうしてますか?頑張っていますか?」と手紙をくれ、ときには「元気で頑張っちょる?」と佐伯市まで訪ねてきてくれることもあった。母も、私の進路のことなどを今井先生に電話で相談することもあったようだ◆あの事故から丸57年が経った。昨日、今井先生から電話があった。先生はいまだに私のことを当時と同じく「モトミちゃん」と呼んでくれる。「モトミちゃん、元気にしてるん?」から始まり「よく頑張ったなあ。あなたの頑張りは私はよく知っちょるけんね。あのとき・・・・」と先生は幼いころの私を思い出してくれながら誉めてくれる。「よく頑張ったなあ。もうお母さんがおらんくなったから、あなたの苦労と頑張りを知っちょる人もいないやろ。だから、あなたの苦労と頑張りをよく知ってる私が誉めてあげるね。そう思って電話したんよ」先生の言葉は女神さまの言葉のようだった。電話のこちらで私はボロボロと涙を流した◆思い出話のあとに聞いた。「先生、おいくつになられましたか?」「私はな、もう95歳なんよ。もう背中も丸まって小さくなったし、記憶力も弱くなった。それでもまだなんとか歩くことはできるんよ」◆いつまでもいつまでも元気でいて欲しい。私を見守り続けて欲しい。

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2022年12月29日 ---- ボス

今年最後

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昨日(28日)が我が社は仕事納め。お昼から納会となった。コロナ禍にもかかわらず盛大な、ほぼ全社員参加の楽しい会となった。◆今日(29日)は一人で、誰もいないオフィスで過ごしている。わが社の社長室は一人でも落ち着く。窓から見える東京タワーが美しい。◆午後2時ころ散歩したくなった。平河町にある、私が「東京で一番美味しいコーヒー」と思う喫茶店『可否道』まで歩いて行ってみようと思った。グーグルで見ると高々2.2kmしかない。人気の少ない東京の街を新橋から平河町へと向かった。途中、国会議事堂の前を通る。普段から人通りは少ないが、年末の今日は警備のためのお巡りさん以外ほとんど歩いている人はいない。年末の晴れた空、国会議事堂前の閑散とした大通りを一人歩きながら、「随分来たな」「よく頑張ったな」「東京、きれいだな」などと感傷に浸っていた。◆うかつだった。喫茶『可否道』は今日から年末休みになっていた。赤坂まで歩き銀座線で会社に戻った。東京タワーが相変わらず美しく、夕焼けの手前にそびえている。◆来年もいい年になりますように。「老けこむのは早いですよ!」と声をかけてくださいね。

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2022年12月29日 ---- ボス

年末に思ったこと

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吉田拓郎のラストアルバムは「Ah-面白かった」。小椋佳のラストアルバムは「もういいかい」。私が大好きだった二人のシンガーソングライターが素敵なタイトルのアルバムを最後に活動を狭めている。寂しいが見事な生きざま。私も男として彼らのようにかっこよく老いていきたい。

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2022年12月28日 ---- ボス

私の個人的な「今年の漢字」

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数日前、この欄で私の個人的な今年の漢字として『満』を選んだとお話しした。確かに充実した一年だった。◆経営者としてはこれまで25年間アクセル全開で飛ばしてきたが今年は正月にギアをニュートラルにし惰性で走ってみよう、と決めた。いつまでも私がアクセル全開では部下たちが可哀そうだ。こちらはもう「引退」のタイミングを測っているのだから。私の会社は着々と強くなっている。少し安心。私は自信を持って今年の漢字を『満』にした。◆『満つれば欠く』のが自然の流れ。私は今年の充実を「満喫」する暇もなく「欠ける」ことの不安に対する準備を始めている。「心配性」「根暗(ネクラ)」「貧乏性」「悲観的」・・・残念ながらこれらの性格は経営者には付きもの。気長に付き合って行こう。来年の漢字も再び『満』が選ばれるといいな。

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2022年12月27日 ---- ボス

ピーク

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どの方向から眺めてももはや人生のピークを越えた。◆「出会い」があり「別れ」があるのが人生。これからは「出会い」に喜ぶことよりも「別れ」に悲しむことの方が増えてくる。「知る」ことがあり「忘れる」ことがある。私の脳みその中のメモリーは少しずつではあるが確実に容量が減ってきている。「入ってくるカネ」があり「出ていくカネ」がある。収支バランスは確実にマイナス。少ないストックを少しずつ食いつぶしていくことになる。今以上に健康になることはない。少しずつ、でも確実に身体は老いる。老いの速度を遅くする努力はしても、だれでも「3年前よりも元気」なんてことはない。◆「夢」がないことが一番つらい。「夢」を持てなくなった自分が寂しい。といって「絶望」しかない、というわけでもないのだが・・・。

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2022年12月26日 ---- ボス

友がみな偉く見えたころ

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一浪一留してやっと大学を卒業し、東京の建設会社に勤務した。40年以上前のこと。今のブラック企業なんてものじゃない。とんでもない労働環境だった。苦しかった。◆公務員になった同級生やスーパーゼネコンへ就職した連中の話を聞くと羨ましかった。「大学時代もっとまじめに勉強して公務員を目指すべきだった」と反省したが、後戻りできるわけもない◆就職2年目に結婚した。東京で結婚したのに自宅に帰ることができるのは週に1日か2日。帰っても疲労でぐったり。新婚時代の楽しい思い出などほとんどない。「友がみな 我より偉く見ゆる日よ 花を買いきて 妻と親しむ」毎日、毎日、この啄木の歌を口ずさんでいた。「働けど 働けどなお 我が暮らし 楽にならざり じっと手を見る」とペアだった。この二つの啄木の歌をどれだけ口にしたことだろう◆40年が経った。老人になった。コロナ禍への対応も厳しさが弱まってきた。同窓会が増えてきた。同窓会に行っても「友がみな 我より偉く」見えることはなくなった。健康であれば、若い頃は、遮二無二働いたほうがいいのではないかと思う。

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2022年12月20日 ---- ボス

矛盾

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胸に17色のSDGsバッジを着けた銀行マンが来年のカレンダーを持って年末の挨拶にやってくる。私はつい、言わなくてもいい嫌味を彼に言ってしまう。「この大きなカレンダー、1万枚配ったとして何枚が壁に貼られるのでしょうね?」「大分の田舎の一軒家に住んでいた私のオフクロなら『ありがとうね。キレイだね』と言って台所の壁に貼ったことでしょう。だけど東京のマンションの壁にこのカレンダーを貼る人はわずかでしょうね」◆いただいたカレンダーは大きな箱に入れ「自由にお持ち帰りください」と書いて社員に持って帰ってもらおうとするがほとんどが売れ残る。私の予想では、銀行が配る大型の1枚カレンダーは90%以上が貼られることなくゴミとなる。◆「欲しい」と申し込んだ人にだけ配ればいいものを・・・。SDGsのバッジを着けて大きなムダを配る人たちが多い年末。難関大学を卒業したエリートと呼ばれるあなたたちが、なぜこんなことを「おかしい」「やめましょう」と言えないのかが不思議。思考停止症候群がこの国には蔓延しているようだ。

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2022年12月20日 ---- ボス

今年の漢字

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今年の漢字に「戦」が選ばれたそうだ。私は「断」を予想していたが今年もまた私の予想は外れた。まあ確かに今年は「戦」かもしれませんね。◆さて私の個人的な「今年の漢字」は何だろう。「齢」「衰」「忙」「寂」「禍」「防」「遊」など候補があるが・・・。年齢からくる体力気力の衰えは如何ともしがたく、それでいて仕事はなお忙しく、友人や先輩が亡くなり寂しいことも少なくなかった。コロナ禍は以前治まらず、マスクで防御した。仕事も攻めることよりも大きなミスを防ぐことに傾注した。それでも「心の洗濯」とか「これまでの苦労に対するご褒美」などと言いながらわずかな時間でも「遊ぶ」ことを心掛けた。温泉もゴルフもあちこちへ出かけた。◆そして私が選んだ今年の漢字は「満」。悲観的なことを探せばいくらでもあるが、それ以上に充実した満足のいく一年だった。なんと言っても最愛の娘が優しくて芯のある素敵な伴侶を見つけてくれた。それを彼らの仲間たちと心から祝福してあげることができた。満たされた一年になった。

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2022年12月13日 ---- ボス

「初恋」

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私はコンピュータ音痴でパソコンの接続など全くできない。◆自宅の私の部屋の大きなテレビでもNetflixが観られるようにと娘が接続してくれた。最初に見たのが『全裸監督』。面白かったが第3話あたりでやめた。飽きた。次に観たのが『孤独のグルメ』これもすぐにやめた。続いて友人に勧められて今話題になっているという『金魚妻』。うん、これはなかなか面白かった。数日かけて最後まで観た。そのあとに別の人に勧められたのが『殺人を無罪にする方法』というアメリカのドラマ。第一話を観て寝た。面白そう。毎晩、一話ずつ観れば1週間楽しめる、と思っていた◆ところが、偶然にも複数の友人や知人から「キノシタさん、Netflixに入っているなら『初恋』がお勧めです。きっとキノシタさん好きでしょう」と連絡があった。『殺人を無罪にする方法』を一旦やめて『初恋』を観ることにした。◆結果は・・・・ドはまり。昨夜は午後9時から1時半まで観てしまった。あとは最終章を残すだけ。◆今夜は涙をふくタオルを用意して、深夜。一人で楽しもうと思っている。新しい楽しみが増えた。ありがたい。

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2022年12月01日 ---- ボス

老いと病院

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毎年この時期、人間ドックに入る。ドックでは胃カメラ検査もPET検査も脳ドックもみんなやる。さらに3年に一度は大腸検査。幸いこれまでに大きな異常は見つかっていない。人間ドックのほかにも毎月1回、内科で血圧チェックを受け3か月に一度は血液検査。さらに3か月に一度、自律神経の検査を受けているし、歯医者も3か月に一度検査をしてクリーニングをする。このほか今年は帯状疱疹ワクチン接種、コロナワクチン接種2回、インフルエンザワクチン接種と合計20回以上も病院へ行った。どこも悪くないのに20回も病院に行ったのだ。いくら予防のため、早期発見のためといっても少し多すぎるかな。◆と、そんなことを思っていたら先週は自律神経の検査予定をすっかり忘れてしまっていた。そして本日は夕方4時予約の歯医者を忘れていた。どちらともスケジュール表にはきちんと書いているのに・・。スマホが鳴って「〇〇医院ですけど・・」と聞いて「あっ!!!」と思い「ごめんなさい!!!」と詫びる。2週続けてうっかりミス。◆私の場合はカラダよりも脳のほうが先に衰えているようだ。人様にご迷惑をお掛けすることだけは避けたいといつも思っているが脳の衰えは人様に迷惑をかけてしまう。申し訳ない。ごめんなさい。なにか対処法を講じなくては・・・。

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2022年11月25日 ---- ボス

走行距離課税

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自動車の「走行距離課税」が国会でも話題になっている。私は導入賛成だ。◆増税はだれでも嫌がる。議員も、増税の必要性を訴えると選挙で票が減るため、それが正論でも声高に訴えにくい。逆に減税は票になるので無責任な奴らは皆減税を求める。馬鹿みたい◆我が国ではガソリン1リットルあたり約55円も税金がかかっている。元々は道路特定財源との位置づけで、そのガソリン税で多くの高速道路が作られてきた。◆若者の人口が減りクルマ離れが始まった。一方、自動車の燃費が良くなりさらに電気自動車が普及してきた。当然、ガソリンの売り上げは減る。多くのガソリンスタンドが廃業した。するとさらに電気自動車が売れる。完全にガソリン販売は悪循環に陥っている。ますますガソリン税収は減っていく◆それでも道路は維持しなければならないし、新たな道路を作る必要もある。道路を作り維持するための財源は、道路を利用する人が負担すべきだと私は考える。多く利用する人が多く負担する。それが最も合理的。◆増税を喜ぶ者はいない。だが必要なものは徴収しなければならない。最も不公平感がなく、理論的、合理的なのが「走行距離課税」だと思うのだが私の回りの、クルマを所有している人たちは皆反対している。◆国会議員も大変だな。

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2022年11月25日 ---- ボス

情熱と好奇心

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一度追いかけ始めた仕事は何としても成功したい。仕事の「成功したい」は「開発したいい」であったり「受注したい」であったり「特許を取得したい」であったり様々だ。経営者としては「売上増」や「利益増」などがある。◆淡々と、上司に言われたことをやっていたのでは大きな「成功」はやってこない。「どうやったら成功するだろうか」と悩み研究しなければならない。それには『好奇心』と『情熱』が必要だ。◆だが残念ながら「好奇心を持て」「情熱を持て」と指導しても、彼らがそれを持つことはない。無理な注文だ。「好奇心」や「情熱」っていうものは「持て!」と言われて持てるものではないようだ。◆賢くないヤツに「賢くなれ!」と言っても賢くならないのと一緒。好奇心や情熱は「持て!」と指導されるものではなく、どうも天性のもののようだと最近諦めかけている。「好奇心を持て」「情熱を持て」とはもう言わない。誰が好奇心をもっているのか、情熱を持っているのかを探すことにした。

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2022年11月24日 ---- ボス

「最も強い言葉」って何?

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ここ一、二年で使われ出したようだ。少なくとも私が意識したのは一年前くらいだ。「最も強い言葉で避難する」っていう言い方。◆「ウクライナの民間病院までミサイル攻撃するロシアの非人道的な行動を我々は最も強い言葉で非難する」というような使われ方をしている。「最も強い言葉で非難する」は岸田総理も気に入ったみたいで北朝鮮に対しても使っている。◆言いたいことは分かる。ニュアンスは分かるけど、でも、なんかヘン。「私はお前を最も強い言葉で非難するぞ」っておかしいでしょ?最近のブームなのかなあ?◆こんな言葉の使い方、私は嫌いだ。最も強い言葉で注意したい。

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2022年11月21日 ---- ボス

サンキューハザード

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高速道路の合流地点などで譲ってあげると譲られた車はハザードランプを2,3回点滅させ「ありがとう」の意思表示をすることが一般的になっている。ハザードランプは「ありがとう」や「ごめんなさい」の意で使用されることが多い。だが、これは適切な使用方法ではない。恐らく運転免許の試験では「譲ってくれたのでハザードランプを点滅させて感謝の意を伝えた」というのに「〇」を付けたら間違いであろう◆先日、六本木の交差点付近で私は右車線を走っていた。左車線前方をパトカーが走っている。渋滞でお互いノロノロ運転だ。パトカーが右車線に移動したがってウインカーを出した。私は速度を落としパトカーに譲った。さてパトカーは・・・。◆なんとパトカーがハザードを点滅させて「ありがとう」を示してくれた。私は苦笑い。おそらく運転指導では「ハザードランプを『ありがとう』として使ういわゆる『サンキューハザード』は間違った使い方ですよ」などと言っているおまわりさんが私にサンキュハザードを出してくれた。

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2022年11月18日 ---- ボス

今年のミステリー大賞は『リバー』で決まり!

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昨年の1月に「今年のミステリー大賞はこれで決まり。『野良犬の値段』が実に面白い」と書いた。私の予想はかすりもしなかった。私に言わせれば、なぜか駄作ばかりが上位に来ていた感じ。読者の、或いは選者の感覚が理解できない。◆どこが面白いのか私にはさっぱり理解できない『元彼の遺言状』(新川帆立)などが大賞を受賞し綾瀬はるかさん主演でテレビドラマ化された。こんなんじゃ日本のミステリはどんどん落ちていくな、と心配していた。◆そこに現れたのが日本のミステリの救世主、奥田英朗さん。新作『リバー』は最高に面白い。ことしの9月30日が第一刷であるからタイミングも悪くない。きっと年末の「ミステリ大賞」は『リバー』が独占。来年には映画化されるだろう。◆と、私は激押しなのだが、なぜか私が推す作品はこれまでトップになれなかった。今年はどうだろう?

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2022年11月17日 ---- ボス

TSUTAYA

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会社を設立した当初「ヘリポート業界の『TSUTAYA』を目指そう」と部下たちと話していた。かつてはどの駅前にも小さな「レンタルビデオ屋」があった。徐々に淘汰され『TSUTAYA』だけが残っていた。結果的に顧客や安くて質の良いビデオやDVDを借りられるようになった。我々が「ヘリポート業界のTSUTAYA」になることが結果的に日本中の建設会社や設計会社や病院のためになることだと信じていた。◆ところが最近、あちこちのTSUTAYAが店を閉めている。ネットフリックスやアマゾンプライムのおかげで「レンタルDVD」が不要となってきた。急激に時代は変化する。◆TSUTAYAさんから学ぶことは多い。

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2022年11月16日 ---- ボス

リモートワークは眠たくなる

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リモートワーク三日目。面白くない。同じことをするのでもスーツに着替えてオフィスに行き社長室のデスクに向かって仕事するほうがはるかに効率がよい。自宅では資料が少ないし「ちょっと教えて」と部下に電話もしづらい。もっと悪いのは非常に眠たくなること。私は普段から不眠症に悩み逆に昼間はいつも眠たい。それでも出社していたりゴルフしていれば現実の「しなければいけないこと」が睡魔に勝つ。ところがリモートワークでは「しなければいけないこと」」よりも睡魔のほうが強い。誰にも監視されていないので自分に甘い私は負ける。◆リモートワークの短所はいろいろと見つかった。もちろん長所もあることは知っている。◆明日から出社予定。

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2022年11月15日 ---- ボス

リモートワーク

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インドネシアのバリ島で昨日からG20(金融・世界経済に関する主要国会議)が始まった。冒頭で米国バイデン大統領と中国の習近平国家主席が笑顔で握手した。多くの問題を抱える両国だがやはり首脳同士が直接に会って話し合うことは大きい。世界中が安心した。◆私はリモートワークが好きではない。それを言うと総務からは「社長、そんなこと言わないでくださいよ。今どきリモートワークを否定すると優秀な方が当社へ入ってくれなくなりますから」と注意される。そうらしい。リモートワークのない会社はどうも評判良くないらしい。◆訳あって昨日から私もリモートワークすることになった。昨日・今日・明日の三日間の予定。昨日は私の人生初めてのリモートワークの日。どうってことない。回りに人の目がないとどうしてもだらけてしまうことは予想通りだった。そして今日はだらしない格好で仕事をしていた。普段なら毎朝浴びるシャワーも今朝は浴びなかった。すると昨日よりもさらにだらけてしまっていた。「これじゃいかん」反省し昼休みにシャワーを浴び服を着替えた。少しシャキッとした。◆それでもやはり緊張感がない。「やっぱりリモートワークは基本的にはダメだな」と言うのが今のところの私の感覚。◆さて、どうなんだろう。

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2022年11月14日 ---- ボス

早朝の東京

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訳あって早朝5時に会社へ来た。まだ暗い都心を、愛車を自分で運転して出社。冬の月曜、早朝5時の東京は夏場よりもはるかにクルマが少ない感じ。クルマを運転するのが楽しい。◆オフィスの自室で日の出を見るのはいつ以来だろうか。

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2022年11月14日 ---- ボス

笑点

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10月20日のこの欄に「笑点」と題して昔、大分空港からの飛行機で当時の笑点メンバー全員と一緒になったことを書いた。◆昨日、ゴルフから帰って「笑点」を観ていたらなんと大分での収録であった。山田君が言った。「22年ぶりに大分へやって来ました」と。◆そうか、あれは22年前のことだったのか。あの時のメンバーから、こん平・歌丸・円楽・楽太郎(六代目円楽)がいなくなった。

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2022年11月10日 ---- ボス

鍛冶真起(通称マッキー)という超魅力的な男

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鍛冶真起さんとは行きつけの銀座のバーでちょくちょくお会いした。そのうち親しくなった。彼は僕のことを「ヘリちゃん」と呼んでいた。ヘリコプターのヘリちゃんだ。◆とにかくお友達の多い方だった。誰とでもすぐにお友達になる。誰からも好かれる。野心やいやらしさが全くない。「フーテンの寅さん」を地でいくような生き方をしていた。私とバーで飲んでいて「今日はさ、西軽井沢の駅前にクルマ置いてきたよ」などと言う。「どういうこと?」と聞くと「昨日から軽井沢に言ってたんだけどな、西軽井沢に美味そうな店を見つけて入ってみたのよ。と、地ビール飲みたくなって飲んじゃった。運転できないじゃん」などと言っている。で「問題ないよ。明日、朝、取りに行けばいいから。近いよ、軽井沢」などと続ける。そんなことがしょっちゅうだった。◆そのマッキーを胆管癌が襲った。本人には悲壮感が全くない。平気な顔して酒を飲みタバコを吸う。回りも気にしない。「マッキーのことだ、癌なんて、きっとやっつけるんだろうな」っていう感じ。不思議だ。◆マッキーは大分県が大好きだった。佐伯市の私の実家が現在空き家であることを伝えると「オレ、泊まりに行ってもいい?」と聞いてくる。「ええ、もちろんです」と言って実家のキーを渡した。マッキーさんが大分への旅行を計画中に癌が酷くなった。私の実家の鍵を開けることなくマッキーはあの世へと旅出った。◆マッキーが手掛けた本は数十冊片付けていたがマッキーの著書を読んだのはマッキーが亡くなってから。その著書の題名はいかにもマッキーらしい『本屋さんに行くと言ってウルグアイの競馬場に行った』。これが実話である。マッキーが45歳のとき実際にやったことを詳しく楽しく書いている◆「オレもマッキーさんのように生きたい。マッキーさんのようになりたい」とは思うものの65歳になってもまだなかなかできるものではない。鍛冶真起さんが亡くなって1年以上になる。私はしょっちゅうマッキーを思い出している。「もう少し親しくさせていただけばよかったな」「せめて佐伯の実家に泊まってくれていたら嬉しかったのになあ」「これからでも遅くない。オレもマッキーさんのように生きてみよう」などいろいろなことを思っている。「オレはこんなにしょっちゅうマッキーさんのことを思い出しているけど、天国のマッキーさんは友達が多すぎてオレのことを思い出してくれることなどないのだろうな」◆鍛冶真起、通称マッキー。私の大好きな数字パズル『数独』の生みの親。「Godfather of Sudoku」の死は世界中のニュースで流れた。◆昨夜、1年ぶりに数独(上級編)に挑んでみた。1時間以上かかって解いた。マッキーの笑顔を思い出した。

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2022年11月09日 ---- ボス

ガソリンスタンド急減

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大きくニュースになることはないようだがここ30年間で我が国のガソリンスタンドの数は半分近くまで減っている。恐らく「自動車の燃費が良くなったこと」「若者の自動車離れ」「団塊の世代の免許返納」などがその要因なのだろう。さらにここにきてウクライナ戦争と円安でガソリン価格の高騰が続くためガソリンスタンドの経営は苦しくなるのだろう◆一方、地方都市ではクルマは生活必需品。地方の大型病院や大型スーパーは黄色ナンバーの小型車がいっぱい。彼らは毎日、生活のためにクルマを使う。ガソリンスタンドが無くなったら大変。そこで彼らはEV(=電気自動車)を買うようになった。毎日、自宅の駐車場でフル充電できる。電気自動車は私の予想以上に普及率を上げている。そうなるとさらにガソリンは売れない。ガソリンスタンドは負のスパイラルに落ち込もうとしている◆昨日、ラジオで面白い説を聞いた。「ガソリンが売れないと道路が作れない」というのだ。そもそもガソリン税は『道路特定財源』として徴収しはじめたそうだ。自動車を走らせるための道路なのだから自動車を走らせる人に負担してもらおう、という考えだ。納得。◆ガソリンが売れなくなると道路の整備ができなくなる。そうなるとますます自動車離れが起きる。ガソリンスタンドの負のスパイラルはまだまだ続きそうだ◆「空飛ぶクルマ」の時代になれば道路整備費は要らなくなりますよ、とラジオは言っていた。うーん、なるほど、そうかもしれない。だがその時代がすぐに来るとは思えない。「空飛ぶクルマの普及スピード」・・これに関しては私の悲観的な予想が外れて欲しい。

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2022年10月31日 ---- ボス

「4勝2敗」と「4勝3敗」の確率

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今年のプロ野球日本シリーズはオリックスの4勝2敗1分けで決着が着いた。日本シリーズは「先に4勝した方が勝ち」というルール。勝敗予想をするとき「4勝2敗」を予想する人よりも「4勝3敗」と予想する人の方が多いように感じる。両者の力が拮抗するのであれば「4勝2敗」よりも「4勝3敗」となり易いと感じるからなのだろうか。◆数学的には両者の力が同じ場合は「4勝2敗」も「4勝3敗」も同じ確率である。コインの表と裏でどちらかが先に4回先に出た方が勝ちという場合などは同じ確率になる。◆「4勝2敗」も「4勝3敗も」必ずどちらかの「3勝2敗」を通過する。オリックスの「3勝2敗」で昨夜のゲームを迎えた。昨夜のゲームでオリックスが勝てば「4勝2敗」で決定、オリックスが負ければ「3勝3敗」となるので最終的にはどちらかのチームが「4勝3敗」となるのである。◆先ほど各確率を計算してみた。多分、間違っていないだろう。ゲームが「4勝0敗」で決まる確率は1/8。「4勝1敗」は1/4。「4勝2敗」は5/16。「4勝3敗」も5/16である。(引き分けは考えていない)◆確率に興味がない者、確率論が苦手な人は経営者にはならない方が良い。

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2022年10月27日 ---- ボス

落語

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仲のいい落語通の弁護士に「なにかお勧めの新作落語はありませんか?」と訊ねた。彼は嬉しそうに「キノシタさん、まさにキノシタさんにお勧めしたいと思っていたのが二話ありますよ。立川志の輔の『みどりの窓口』と立川志の春の『白い薔薇』、どちらもきっとキノシタさんお好きだと思いますよ」とのこと。早速、YouTubeで聴いてみた。はい、たしかに面白かった。最高でした。◆立川志の輔の『みどりの窓口』と立川志の春の『白い薔薇』、お勧めです。あっ、女性には『白い薔薇』はオススメしません。

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2022年10月26日 ---- ボス

会社に欲しい人材

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開発部の上司から「宇宙では重力がないのでボールペンが使えない。宇宙でも使えるようなボールペンを開発してくれ」と言われ、黙々と、或いは嬉々として開発研究をする者は多い。その開発にどれくらいの費用と年月がかかるのかを計算する者も多い。ところが上司に向かって「なんでボールペンなんですか?鉛筆でいいじゃないですか」と質問する者はほとんどいない。誰かが「鉛筆でいいじゃないですか」と言ったら「そうだよね。オレもそう思ってたんだけど・・」と言うヤツばかり。◆少なくともリーダーを目指す者は「なんで鉛筆ではダメなんですか?」と言える人でなければならない。

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2022年10月24日 ---- ボス

見栄をはるな!

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剣道5段の達人は、高校生が素振りをしているのを見ただけで「2段だろう」「3級くらいかな」などとだいたい当てられる。逆に剣道初心者は3級の選手も初段の選手も5段の達人も素振りを見ただけでは分からない。◆50万円のスーツを着ている人は他人が着ているスーツを見て「30万円くらいだな」「5万円くらいかな」などと見極める。違いが分かる。逆に3万円のスーツを着ている人は他人が5万円のスーツを着ているのか30万円を着ているのか違いが分からない。◆仕事も一緒。仕事ができる人は、少し話してみたら相手がどの程度の仕事ができるのかが分かる。逆に仕事ができない人は相手がどの程度の上級者なのかが分からない。分からないから自分を大きく見せようとする人が多い◆3万円のスーツを着ている人が50万円のスーツを着ている人に向かって「このスーツは10万円したよ」と言っても「うそつけ!」と言われる。剣道3級の者が5段の達人に向かって「私は高校生の時に初段でした。最近は身体がなまってしまって・・」などと言っても「うそつけ!」と言われる。仕事も同じ。知識や能力がない者が背伸びをして「できるフリ」しても上級者にはすぐにバレる。◆成長しようと努力することは必要だが、自分を実力以上に賢くみせようなどと見栄をはることはない。それよりも、自分の実力を正直に相手に伝え、相手から協力してもらいながら成長することの方がプラスになる。自分の弱さを認め、さらけ出し、克服しようと努力することが成長への近道だ。◆賢く見せようと見栄をはることはない。

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2022年10月21日 ---- ボス

新橋のメシ屋

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昼休みに新橋駅付近を歩くとあちらこちらに行列を見かける。どこも美味そうな昼食を提供している。博多ラーメン、鶏のから揚げ、オムライス、タイ料理、カレーなど。入ってみたいな、と思うもののなかなか昼休みに行列に並んでまで入る気はしない。行列に並んでいるところを部下に見つかったら恥ずかしい。そこで「今度、土曜か日曜に来てみよう」と思う◆経営者の性なのか、私は休日、特に用がなければ出勤する。ゴルフがあっても帰りに会社に立ち寄ってみる。そしてふらりと新橋駅周辺を散歩する。「休日、行列がない日に入ってみよう」と思っていた店の前を通る。だが、なぜだろう?それらの店は行列が無ければ、私を「入ってみたいな」という気にさせないのだ。◆人が欲しがるモノはオレも欲しい。人が欲しがらなければオレも欲しくない。典型的な「つまらないヤツ」の発想だ。情けない。

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2024年05月16日 ボスの
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  • 午前非磁性コンクリート研究
  • 午後転居先物件内見
  • 夕方山梨方面へ移動(泊)
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