‘ボス’ の記事一覧

2019年02月01日 ---- ボス

「異常な親」って分かったのに・・

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野田市で小学4年生の女の子を父親が虐待のうえ殺した。少女は生前、小学校のアンケートに対し「父親から暴力を振るわれいじめられている」と記入していた。こともあろうにそのアンケート用紙を野田市教育委員会が父親に渡していたことがわかった。父親が「アンケート用紙を見せろ!」と乗り込んだため、市教委は父親の威圧的な態度に恐怖心を抱き、「父親の怒りを抑えるために仕方なく渡してしまった」という。あまりにも無責任。◆市教委が恐怖心を抱くほどの父親なら、非常識であることは明白。「少女が暴力を振るわれていることは間違いない」と教育委員会が確信するだけの材料となったはずだ。「あのオヤジは間違いなく娘を虐待している」と感じただろうに。◆これだけの材料があれば娘の保護に積極的にならなければならない市教委が、その場しのぎでアンケート用紙を渡し、それ以上のことはしていない。なんと無責任な教育者たちだろう。情けなくなる。

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2019年02月01日 ---- ボス

54文字の文学賞

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つい最近まで私は知らなかったのだが「54文字の文学賞」というのがある。そこに投稿された左の文章はすごい!◆銀座のバーで、飲み仲間のOさんに教えていただいた。皆さん読んでみてください。◆最初は普通に右側「幸せになりたいの」から。情熱的な女性の訴えが聞こえてきます。次に、今度は左側「だから、お願い。」から読んでみてください。冷めた女ごころです。◆右から読むと結婚前の女性の気持ち、左から読むと結婚40年目の女性の気持ちと解説されました。「あれから40年・・」 綾小路きみまろさん、みたいですね。◆我が家も結婚35年が過ぎた。

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2019年01月31日 ---- ボス

マスコミは統計学を知らないのか?


連日、野党とマスコミが「厚労省の勤労調査の不正統計問題」と騒いでいる。算数を知らないアホな国会議員と統計学を知らないバカなマスコミが騒ぐとそれを聞いてなにも考えない視聴者が「悪い!悪い!」と乗っかってくるいつもの構図。少し算数を理解している私にはどこが悪いのかさっぱり分からないから調べてみた。◆少なくともマスコミが発しているのはこうだ。「勤労統計は、従業員500人以上の事業所はすべて調べなくてはいけないが、東京都分は3分の1ほどしか実施していなかった」「政府関係者によると、東京都の500人以上の事業所は約1400ある。ところが、厚労省側で約3分の1の500事業所ほどを抽出し、東京都に対象事業所のデータを渡していた。」・・・ははあ、どこが悪いのか私には少し見えてきたがマスコミの連中は理解できないまま「悪い悪い」と叫んでいるようだ。◆一般的には「1400すべてを調査する必要はない。1/3のサンプルで十分だ」というのが統計学の考え方。すべてを調査するのは経費のムダというもの。「全数調査」をすべきところを「サンプル調査」していたということでマスコミと野党は大騒ぎし、無知な国民もそれにつられ「そうだ、そうだ」と言っている。アホかいな。◆そんなことはない。サンプル調査で十分だ。今回の問題はそこにあるのではない。「サンプル調査」というのは『無作為に抽出されたサンプル』でなければ統計の意味がなくなる。これを『作為を持ったサンプル』で推計をされると統計とは言えない。中国などではよくこの手法が用いられているなどとの話を聞いたことがあるが、まさか日本の厚労省が!というのが問題の本質なのだろう。◆マスコミは「本来全数調査すべきを1/3しか調査していなかった問題」などと報道するのではなく「本来無作為抽出されなければならないサンプルが作為を持って抽出された疑いのある問題」と理解し報道しなければならない◆九州時代によく叱られた。「知らんもんと分からんもんで話しててもしょうもなかろうもん」

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2019年01月30日 ---- ボス

頑張れ! 明石市長

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兵庫県明石市の泉房穂市長が職員を怒鳴りつける音声が公開され、パワハラ問題としてマスコミが大きく騒いでいる。道路拡幅するためのビル買収が進んでいないことについて担当職員を呼び付け、暴言を浴びせた。立ち退きを拒否する地主に対し、担当職員は7年間、具体的な用地交渉をさぼっていた。口にした言葉は確かに非常識なもので非難されるのも当然なのだが、私には市民のために怒り狂う市長の気持ちも理解できるのだ。実は少し同情もしている。◆話は変わるが中国の三峡ダム建設においてはなんと300万人もの住民が強制的に立ち退きさせられた。国の発展のために協力せよ!と有無を言わせず立ち退かさせた。一方、昭和42年から12年間東京都知事を務めた美濃部亮吉は「一人でも反対があったら橋を架けない」というバカな理論で東京の発展を大きく遅らせることになった。おかげでワガママな都民が増えた。「環状八号線の全線開通は、美濃部さんのおかげで20年遅れ、2000憶円余分にかかった」などと言われた。◆私は「強制執行が良い」とは言わない。だが、個人が「嫌だ」と言えば公務員はどうしようもない現状には疑問を感じる。これでは公務員は交渉もしたくない。熱意のない公務員はややこしいことを先送りする。泉市長のように、市民のために激高するくらいのトップを応援したい気もするのだが、どうだろう?

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2019年01月29日 ---- ボス

冬の枝

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健康のためクルマでの通勤を止めて久しい。歩いて広尾の坂を下って地下鉄駅まで。地下鉄は二駅しか乗らず神谷町で降りる。そして毎朝、愛宕山を登って、愛宕神社にお参りして、山を下り、新橋まで歩く。愛宕山は標高26m。山と言うほどのものではない。私でも毎朝登れる。◆大都会、東京のど真ん中でも木々は多い。広尾の坂のケヤキ並木の葉はすべて落ちた。いや、じっくり見るとまだ数枚は枝にしがみついている。頑張れ!◆ある新聞のコラムで内村鑑三の詩を紹介していた。「春の枝に花あり 夏の枝に葉あり 秋の枝に果あり 冬の枝に慰(なぐさめ)あり」◆「寒中の木の芽」と題されたこの詩、大変気に入った。この詩は4番まである。「花散りて後に 葉落ちて後に 果失せて後に 芽は枝に顕あらはる」「嗚呼ああ憂に沈むものよ 嗚呼不幸をかこつものよ 嗚呼冀望(きぼう)の失せしものよ 春陽の期近し」と続く。

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2019年01月28日 ---- ボス

知る悲しみ

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まだお会いしたことはないが島地勝彦さんは私が最も尊敬する作家である。いや「尊敬する」と言うよりも「憧れる」の方が適切な表現だろう。そして島地さんは「作家」というよりも「編集長」や「経営者」の顔の方が有名な、いや最近では「バーマン」としてさらに有名になっている方である。「島地さん」よりも「シマジさん」の方がなじみがある方も多い。なぜか私の回りにはシマジファンが多く、さらに島地さんの友人や関係者が多い。◆今日はシマジさんの紹介ではなく、シマジさんがあるコラムで紹介していた記事の話。そのままコピペする。・・「わたしは作家の開高健さんから『知る悲しみ』という言葉を教わった。一旦知ってしまえば、知らなかった時には戻れない。本にせよ、スーツにせよ、シガーにせよ、酒にせよ、別に知らなくても生きてはいける。でも知ってしまえば、それなしの人生など耐え難くなる。つまり知識や経験は人生に悲しみももたらす。より多くを、より良きものを、よりスリリングなことを知ってしまったがために、当たり前の日常に感動できなくなる。それでも、知らない平穏よりも知る悲しみのある人生の方が高級だと開高さんは言っていた。私も全く同感だよ」◆はい、私も全く同感です。「知らない平穏よりも知る悲しみのある人生の方が高級だ」開高健さんの言葉でありシマジさんが私に教えてくれた言葉。悲しみの多い私を大きく勇気づけてくれた。

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2019年01月23日 ---- ボス

虎ノ門ヒルズ屋上ヘリポート

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本社の私のデスクからは東京タワーが間近に見える。そして分室の私のデスクからは虎ノ門ヒルズがすぐそばに見える。◆日曜日、机回りの整理をしていたら懐かしい写真が出てきた。それは虎ノ門ヒルズの屋上にヘリポートを載せたものだった。◆守秘義務契約を交わしたわけでもなかったろうし、多分おカネももらっていない。なんかあっても、もう時効だろう。許してくれるだろう。10年以上も前の話。今は亡き、森ビルのオーナー森稔さんから相談を受けた。「なんとか虎ノ門ヒルズの屋上にヘリポートはできないものだろうか?」◆カネさえかければできないことではない。私はパースを描き(左図)設計会社が模型を作った(右)。森稔社長は「載せたい」と言った。だが各方面から見積もりをとると予想をはるかに超える金額になったため断念された。◆実は、私は、当初から期待していなかった。というのもヘリポートが無いほうがこのビルははるかにカッコイイのである。せっかくカッコよくデザインされたビル。その屋上にこんなヘリポートを載せることはデザイナーは許さないだろう。そう思っていた。◆やはり屋上ヘリポートは基本設計の段階からデザインされなければ無理がある。

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2019年01月22日 ---- ボス

行き過ぎた「個人の自由」

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「髭はダメ」という内規を守らずに髭を生やしたまま勤務を続けたために「内規違反」と評価されたバカな市営地下鉄運転士が「不当な人事評価だ」と大阪市を訴え慰謝料を請求した。もっとバカな大阪地裁は大阪市を「人格的利益を侵害するもので違法」として慰謝料の支払いを命じた。◆このバカな判決の翌日、町田市の高校では校則に違反して耳にピアスをして登校してきた1年生に教師が注意したところそのバカな高校生が教師に食って掛かった。「なぜピアスが悪りいんだよ?人前で注意しやがってオレに恥をかかせたな。どう落とし前つけてくれるんだよっ?」1年坊主が50歳代のベテラン教師に暴力団まがいの難癖をつける。たまりかねた教師が我慢の限界を超えこのくそ生意気な一年坊主を殴る。私は先生を応援する。◆許されるべき体罰はある。許してはならない個人の自由は多い。マスコミも裁判所も、そして我々国民も一度冷静に反省すべき時期だと思う。

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2019年01月17日 ---- ボス

時代の流れ? 私には理解できない判決

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「髭を剃ることを拒否し、不当な人事評価を受けたとして大阪市営地下鉄の運転士だった男性2人が、市に慰謝料などを求めていた裁判で、大阪地裁は市に慰謝料あわせて40万円の支払いを命じました。大阪市営地下鉄の運転士だった男性2人は、内規の「身だしなみ基準」に基づき、髭を剃ることを強制され、拒否した結果、不当な人事評価を受けたとして1人あたりおよそ200万円の慰謝料を求めていました。大阪地裁は16日、「人事評価で減点要素となったのは、人格的利益を侵害するもので違法」として、市に対し、男性それぞれに20万円の慰謝料を支払うよう命じました。」(TBSニュースより)◆これが時代の流れというものなのだろうか?私には到底理解できない。組織の内規の「身だしなみ基準」に反しているのだからそれなりの人事評価を受けて当然だろう。イヤならまずひげを剃ったうえで「内規を変えてもらう」方向で努力しそれが認められないなら「今時、ひげを剃れとは個人の権利侵害だ」と訴えればいい。◆手順を踏まず、内規に反した行動を勝手にやって、「人格的利益を侵害された」と言って慰謝料を求める。私には「ふざけた話」としか思えない。こんな情けない判決がでるような国では、そのうち自衛隊員までもがサンダル履きで勤務し始めそうで怖い。

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2019年01月11日 ---- ボス

消費増税、意外と反動は小さいのでは?

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今年10月には消費税が現行の8%から10%に引き上げられる。引き上げに伴って消費者マインドが落ち込み景気に悪影響を及ぼすのではないかと政府が中心となって対応策をいろいろと講じようとしている。◆借金したからには返さなければならない。「イヤだ!」なんて言えないのだ。実は私は8%を10%にしても、意外と反動は小さいのではないかと楽観している。マスコミや野党が「消費増税反対!」と大声で叫ぶことによって消費者のマインドは冷えてしまうが、それが無ければ、つまり誰もが気付かぬふりしてすうーっと税率を上げてしまうことができるなら大した問題は起こらないと思っている◆消費税はこれまで「3%」の新規導入期と「3%⇒5%」「5%⇒8%」へと2回の税率改変期の計3回、大きな景気後退が見られた◆これを算数で確認する。100円のモノがいくらになるのか。どの程度値上がりするか。最初が「100円⇒103円」で3%の上昇。次が「103円⇒105円」で1.94%、その次は「105円⇒108円」で2.86%の上昇であった。そして今回は「108円⇒110円」で1.85%の上昇。上昇率だけを整理すれば「3.00%⇒1.94%⇒2.86%⇒1.85%」であり、これまでの上昇期に比べショックは小さいはずだ。もう一つ、8%では小銭の勘定がめんどくさかったが10%なら簡単だ。さらに政府や経産省が、無い頭を必死に使って、なんとか衝撃を小さくしようと頑張っている。◆私は楽観している。それよりも、いつまでも消費税10%では追い付かない。その次の税率引き上げが心配だ。10%の次はいくらにすればいいのだろう?私は10.5%かせめて11・0%がいいと思っている。あるいは一気に20%まで引き上げるべき。13%なっていうのが最もダメな数値だ、と思っている。

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2019年01月08日 ---- ボス

粋な閉店

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東京オリンピック開催による動きのためか、あるいは単なる時代の流れなのか、最近、新橋の当社近所の老舗が相次いで閉店した。◆新橋では数少ないミシュランの星を持つ、鮎料理の名店「鮎正(あゆまさ)」が昨年末、店を閉じた。そして昨日、この近辺では唯一だった文房具店「ニシムラ事務機店」が閉店した。その「ニシムラ」、閉めたシャッターの前に箱を並べている。「ご自由に御取りください」と書かれた紙が貼られ、そこにはシャチハタ印がずらりと並ぶ。◆私の「木下」はないか、探したが見つからない。誰か当社の社員の名前はないかと探したが残念ながらそれもなかった。私の隣で探していた中年の夫婦、奥さんが「あっ、あなた、あったわよ」と嬉しそうに手にしたシャチハタを主人に見せていた。◆閉店において、つまりはお別れにおいても「粋」な別れを演出する。別れにおいてもささやかな、小さな幸せを残していく。こんな「ニシムラ」に私は「ありがとう。お世話になりました」と小さくつぶやいた。

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2019年01月08日 ---- ボス

「若いんですね」と「若いですね」

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鏡を見るたびに「老けたな」と感じる。最近、頭髪がまた一段と薄くなった。寂しい。「男の、還暦過ぎたオレでも寂しく感じるのだから、『美しさ』を売りにしてきた女優さんなどは毎日大変だろうな」などと思う。藤原紀香さんだって松嶋菜々子さんだって毎日鏡を見ながら「あーあ、昔はもっとハリがあったのになあ」などと不愉快な思いをしているのだろうか。周りからは相変わらず「おきれいですね」などと言われ続けているだろうが、本人はきっと「若さ」や「美しさ」に対して常人では理解できないストレスを感じているのだろう。可哀そう。◆私は45歳ころまでは年齢を伝えると相手から「若いんですね」と言われることが多かった。この「若いんですね」は「実際は、見た目よりもお若いんですね」という意味。つまり老けて見られていた。ところが55歳を超えた頃から「若いですね」と言われることが多くなった。この「若いですね」は「そんなお年には見えません。実際よりも若く見えますね」の意味。◆「若いんですね」と「若いですね」。『ん』があるかないかで全く逆の意味になる。日本語は難しい。当社の、日本語ペラペラの韓国人社員、安クンですらきっとまだここまでは理解できないだろう。◆さて私、最近は「61歳ですが」と言っても「ああ、そうですか」と言われるだけ。「若いんですね」も「若いですね」も言われなくなった。

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2019年01月07日 ---- ボス

道草精神、好奇心のない人たち

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そんな光景に驚いたのは5、6年前の韓国旅行のときだった。ソウルのホテル。私はチェックインの手続きをしながらロビーを眺めた。ロビー内の喫茶店で若い女性三人がテーブルについていた。彼女らは明らかに旅行客なのだがお互いに話をしていない。向かい合って座っているが、それぞれがスマホをいじっている。旅行に来た仲良し三人組がホテルの喫茶店で話もせずスマホに向かっている光景はその時の私には“異様”だった。◆あの時に“異様”と思ったことが今では普通の光景になってしまった。仲良し三人組の会話が減ってスマホと向かい合う時間が増えた。それで街が静かになったわけでもなければ若者の文章作成能力が高まったわけでも無さそうだ。寂しい◆ここ数年、正月を箱根で過ごすことが多い。今年も行った。登山電車の中の人々の様子が変わってきた。かつては窓から箱根の景色を眺めながら「うわー、キレイよ!」「すごい急坂ね」などと女性の声が聞こえていた。オジサンたちは「スイッチバック方式と言ってね・・」などと登山鉄道に関する蘊蓄を自慢げに話していた。ところが今年は・・。私にとって寂しいことに半分くらいの人たちは窓からの景色を眺めていない。スマホでメールしたりゲームをしたり・・。◆登山電車は楽しむところではなく単なる目的地までの移動手段になってしまったようだ。道草精神のない、好奇心のない、いろんなことに興味を持たない彼らはこれからどのような人生を送るのだろうか?「もっと楽しいことはいっぱいありますよ」と声をかけたいが、それは古い時代のめんどくさいオジサンの発想なのだろうか。

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2019年01月06日 ---- ボス

相性

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12月29日(土曜)から今日1月6日(日曜)まで九日間という長い正月休みだった。久しぶりにのんびりした。とは言え、実は会社に顔を出さなかったのは箱根に行っていた3日と4日だけ。大晦日も元日も、特に用事があったわけでもないのに会社に来て何やら書き物をしていた。◆大晦日に幕張まで行ってゴルフ仲間のMさんと一緒に練習していた。Mさんが「ウチは初詣は毎年鎌倉に行くんですよ」と言う。「Mさん、それはいかんでしょ。すぐ近くに成田山があるんだから初詣は鎌倉じゃなく成田山に行くべきでしょ。僕ですら明日、広尾からクルマで成田山ですよ。もう30年近く初詣に成田山に行ってますよ」と私が言うとすかさずMさんが反論してきた。「キノシタさん、その理論おかしいでしょ!キノシタんちは広尾ですよね。歩いても明治神宮に行けるじゃないですか。なんで成田山ですか?おかしいじゃないですか?」◆まったくMさんの指摘のとおり。言われてみて気付いたが広尾に住んで7年を超えたがその間一度も私は明治神宮に参ったことがない。◆多くの日本人と同じで私の宗教観もいい加減なもの。深い理由もなく、いわば相性でお参りする寺社を選んでいる。私は毎年正月に「成田山新勝寺」「愛宕神社」そして「伊勢神宮」をお参りする。今年も今秋中に伊勢神宮を参拝する予定だ。◆毎年毎年「苦しい時の神頼み」の心境。神様、仏様に申し訳ないと感じつつ。

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2019年01月01日 ---- ボス

2019年 元旦

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「何となく 今年はよい事 あるごとし 元日の朝晴れて風無し」・・毎年、元旦に空を見上げて石川啄木のこの歌を呟いていた。今年も、晴れて風の無い穏やかな年明けであった。だが残念なことに、今年に限って私は「なんとなく今年はよい事あるごとし」などとのんびりした気分にはならなかった。なにか漠とした不安が消えない。「今年は慎重に行かねばならない」そんなことを考えていた。「人生の、仕上げの始まりの年にしよう」そうも考えていた。◆例年より少し早く、午前7時過ぎには広尾の自宅を出て成田山新勝寺に向かった。午前9時からの御護摩祈祷に頭を下げ「自分と家族の健康」「会社の事業繁栄」のほか友人や仕事関係の方々を思いながら今年一年間の平安を祈願した。◆手術を受ける予定の方の無事を願い、近々我が社を去ることになる部下の次なる職場での活躍を祈った。ヘリコプター事故が起こらないことを祈り、そのために私も一所懸命に努力することを誓った。◆気付くと、若いころの願い事と比べると随分と品の良い願い事ばかりになっていた。回りの方々への感謝の気持ちを素直に表しながら、厳しくなるかもしれないこの一年を明るく元気に歩んでいきたい。

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2018年12月27日 ---- ボス

今年読んだ本

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コンサートや映画は年初の予想以上行くことができた。ゴルフは予定通りの回数。先日この欄でも書いたが腰痛や膝痛もあり私のゴルフはピークを越えた。ピークを越えたことを確認すると情熱も薄らぐ。悪循環。◆年初からの体調不良は足や腰だけでなく不眠・耳鳴り・頻尿・頭痛・不整脈などと広がった。どうやら自律神経失調症のようだと分かった。医師からはあまり悩まず、考えず、のんびりしなさい、と勧められた。私は長年趣味としていた「数独」を辞めた。読書も減らした◆そんなことで今年の読書量は例年の1/5程度まで落ちた。それでも素敵な本に出合えた。『てのひらの音符』(藤岡陽子)は恵まれない境遇に育った子供たちが一所懸命に生き、成長する。家族、友情、恋愛、正義・・いろいろな方向から物事を眺め、それでも真っすぐに生きることの素晴らしさを教えてくれた。◆小説が減った分、新書をはじめとするいわゆるビジネス書を今年は多く読んだ。最高だったのは『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(山口 周)。私が人生で読んだ新書、ビジネス書の中でも断トツの一等賞。私は「エリート」ではないがこの本は「キノシタさん、あなたの考え方、間違っていませんよ。それでいいのですよ。それが正解なのですよ。頑張って!」と言ってくれたように感じる。◆経営において「サイエンス」だけでは無理な時代になってきた。今、重要なのは「アート」なのだ。人と同じことをやっていてはダメ、ということ。「義理・道徳・美・粋・遊び心・道草精神」これらすべてをこの本は肯定し後押ししてくれた。私は自信を持ってこの生き方、この経営方針を貫くこととする。皆さんにも是非読んでもらいたい。

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2018年12月26日 ---- ボス

今年観た映画、今年行ったコンサート

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今年も多くのコンサートに行った。カレン・ソウザ、ベニー・ゴルソン、ミッシェル・ルグラン、小野リサ、ポール・マッカートニー、南こうせつ、浜田真理子、なかの綾、遠藤征志、ウェイウェイ・ウーなど。忙しいスケジュールの中を縫うように、回りの方々の協力も得ながら、いろいろと調整した。それだけに「期待外れ」には痛くがっかりし、「期待していた以上」には大いに喜んだ。少しの「期待外れ」と多くの「期待していた以上」に出合った一年だった。中でも11月の「ピンク・マルティーニ」、12月になって行った「チコ&ザ・ジプシーズ」は最高だった。いつになるか分からないが、次回の公演は是非多くの友人を誘って仲間たちと一緒に楽しみたいものだ。◆今年観た映画。私が感動したのは「ワンダー 君は大陽」と「マンマ・ミーア!ヒア・ウイ・ゴー」。どちらも優しい人たちに心打たれ、ハンカチで目頭を押さえることが何度もあった。世間の評価が高い「グレイテスト・ショーマン」「シェイプ・オブ・ウォーター」は残念ながら私には刺さらなかった。「キノシタさんなら絶対に泣く」と友人が予想していた「ボヘミアン・ラプソディ」だがこれも泣くほどではなかった。私はフォークからジャズへ行ってしまったので同世代の中ではロックは聞いていないほう。数年前、映画「結婚しようよ」を観たとき、吉田拓郎の数々の名曲が流れるたびに涙が溢れた。ロック世代の人たちはきっと私が「結婚しようよ」を観て泣いたあんな感情になって「ボヘミアン・ラプソディ」を観ながら涙しているのだろうな・・。少し羨ましくなった。

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2018年12月25日 ---- ボス

謝ることを忘れた日本人

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三連休初日の土曜日、私は前日やり残した仕事があり昼過ぎから会社に出た。午後6時頃、一区切りついたので車で帰宅した。マンションの駐車場、私の車のスペースに見知らぬベンツが停めてある。困ったな、明日は客とのゴルフの予定が入っている。早朝、客をピックアップしてゴルフ場へ向かわねばならない。◆来客用の駐車スペースがあるがそこにも既に車が停まっている。管理人は既に帰ったようだ。しようがなく近隣のコインパーキングに向かったが三連休のためだろうか、近いところはみな満車。やっと「空き」のあるパーキングを見つけ、そこに停めた。自宅まで5分歩く。自宅に入る前に、ベンツのフロントウインドウに「このスペースは○○号室用です。困っています。移動して連絡をください」とメモを残した。もちろん私の電話番号を書き添えた。◆帰宅して家人に状況を話した。「管理人さんは?」と家人。「もうとっくにいないよ」と私。「困ったな」を繰り返していると家人が「防災センターに訊ねましょうか?」と言い出した。「おっ、その手が残ってたか」◆近隣のマンションを統括する防災センターに家人が電話を入れた。ベンツのナンバーを伝えている。◆私は期待せず待った。期待はしていないが、もし連絡がくれば車を今夜のうちに移動したい。晩酌も控えて夕飯を取った。その時、電話が鳴った。家人の話し方から防災センターからの連絡だと分かった。「はい、はい、そうですか、ありがとうございます。」を繰り返している。「で、それだけですか?」と怪訝そうな声で尋ねている。「そうですか。ありがとうございました」と彼女は頭を下げて受話器を置いた。私を向き、少し微笑んで「見つかったそうよ。すぐに移動するって。なんでも車の修理に出していて、業者さんに間違えた番号を伝えてたらしいの。防災センターからの電話に『大変申し訳ないって先方に伝えてください』って言ったそうだけど・・。ま、今夜のうちに分かって良かったですね」とのことだった。◆私は「困っています。連絡ください」とメモを残し部屋番号まで書いたのにベンツの主からの連絡は無かった。防災センターの人間に「大変申し訳ないって先方に伝えてください」と言うだけで終了するのが今の日本人なのか?その失礼な、ベンツに乗っている相手は、どこの誰だかわからない。防災センターの担当者も教えてくれない。ナンバーは分かっているので管理人を通じて文句を言えばコインパーキング代くらいは払ってもらえるだろうが、それも面倒だ。払ってもらっても余計に腹が立つのだろう。◆話は変わるがテレビのCMで交通事故を起こした人に対し「私が相手とお話ししましょうか」と保険屋が伝えるモノがある。自分の非によって起きた交通事故でも謝らない者が多いと聞く。「ごめんなさい」を言わずに「あとは保険屋で」とその場を去り、たとえ相手がけがをしていても病院に見舞いにすら行かない者が多いようだ。情けない。◆翌日のこと。「明らかな自分のミスでも誰かに替わって謝ってもらうズルい情けない輩が増えた。謝ることを忘れた日本人が多くなった」・・そんな話をしながら、客とゴルフを楽しんでいた。そこに隣のホールから「ファー」とキャディさんの大声。同時にボールが転がってきた。「すみませーん」と叫びながらキャディさんが走ってきた。「大丈夫ですよ。」と私が答えているとキャディさんの後から数本のクラブを持った中年の男がやってきた。私が見ていると彼は何事もなかったようにボールを打ち、自分のホールに戻って行った。自分のミスで隣のコースの者に迷惑をかけているのにキャディに謝らせて自分は平気な顔。「あんたが打ったボールでしょ?なんでキャディさんに謝らせて自分は知らない顔しているの?あんたが『ごめんなさい』って言うべきじゃないの?」私は言いたかったが我慢した。◆いつから日本人は人様に迷惑をかけても自分で頭を下げ自分で「ごめんなさい」を言うことをしなくなったのだろう。◆本当に腹が立つことが多くなった。

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2018年12月21日 ---- ボス

厳しすぎ

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「あなたは厳し過ぎるのよ!」家人が私に言った。この言葉を彼女からかけられることは年に2,3回はある。「俺が厳し過ぎるんじゃなくてキミが甘やかし過ぎてるんじゃないの?」と反論したいがそれを言うと口論になるだろう。我慢した。◆考え方や感覚が自分とは合わない上司や客先に対して一旦「そうですね」と受けて「でもこういう考え方もあるんじゃないですか?」とやんわりと反論する。そういう術を身に付けないといけない、と子供に諭したことに対して家人から注意されたのだ◆私はよその子供でもすぐに直接注意する。家族で食事に行った安い寿司屋の座敷。幼稚園児くらいの子供が走り回っているのに親は注意しない。私のすぐ横まで走ってきたその子供に注意した。「ボク、こういう場所では静かにしないとダメだよ」。その子はおびえた顔をして親の元へ帰っていった。高級家具屋でも同じようなことがあった。子供が走り回っている。ソファの上で飛び跳ね、ベッドにダイブする。両親は子供に無関心。私が注意をした。私がよその子を注意することが家人も息子も娘も大嫌い。◆「あなたが直接注意することないでしょ!それでうちの子供たちはあなたと一緒に食事に行くことが嫌いになったのよ」・・グサッと来た。私の生き方を否定されたようだった。「あなたが直接注意せずにお店の人に注意してもらえばいいでしょ!」◆「それは違うよ。お店は弱い立場なんだよ。少々子供が暴れていても、商品のベッドの上で飛び跳ねていても、店員はお客様の子供にはなかなか注意できないんだよ。やさしく『ぼうや、ここで飛ぶのはやめてね』くらいしか言えないんだ。もちろん本当は親が注意すべきことだろうが、通りすがりのオジサンだって注意してあげるべきだよ。それがお店のため、他のお客様のため、そして結果的には注意された子供のためにもなるんだよ」・・言いたかったが、生き方を否定された後だから穏やかに言い返す力は私には残っていなかった。黙っていた。疲れた。◆しばらくは何も言わないでおこう。

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2018年12月19日 ---- ボス

新たな師匠

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20年ほど前、ヘリコプター業界の隅っこで、駆け出しの経営者になったばかりの頃、毎日毎日必死で働いていた。希望もあったがそれよりも恐怖心の方が大きかった。「こんな状況で会社を潰すことなくやっていけるのだろうか」と不安だった。小さな仕事でも受注に向けて寝る間も惜しんで頑張った。そんなとき、契約寸前までいっていた案件が流れてしまった。時間をかけて仕込んでいたものだったので失注して悔しかった。死活問題に感じた。◆業界最大手の商社が絡んでいた。先方の担当者は知らない中ではない。私が必死にこの案件を仕込んできたことを知っているはずだ。私は彼に文句を言った。のらりくらりとかわされた。彼の態度に業を煮やした私はあろうことかその大商社の社長に噛みついた。◆「彼は立派な人ですよ。打ち解けたらきっとキノシタさんも彼のことを好きになると思いますよ。私が間に入りますから一度ゆっくり話してみませんか」心優しい友人が私とその大社長の間を取り持とうとしてくれたが私は蹴った。私は若かった。不安・怒り・自信・焦り・・いろんな感情が混ざったまま、思い通りに事が進まないことに焦っていた。◆私の失礼な振る舞いにもその社長はゆったりと構えてくれた。◆20年が経った。15年前にその社長は定年で大商社を去っていた。業界内の会合や飲み会で、今でも時々彼の名前を耳にする。すこぶる評判がいい。私は若いころ彼に噛みついたことを誰にも話さなかった。恥ずかしくて話せなかったのだ。◆あの友人の取り計らいもあり、昨夜、その社長と食事をした。楽しくお酒を飲めた。大社長は穏やかだった。私の失礼を、なかったことのように振舞ってくれた。言葉を選び、決して偉ぶらない。今、私が業界内の若造に噛みつかれたら果たしてこの社長のように「活きのいいのが出てきたね」とばかりにゆったりと構えていられるのだろうか。まだまだ学ぶことが多い。◆「来年の春、またこの三人で飲みましょう」・・新しい師匠を得て私は上機嫌で帰宅した。

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2018年12月18日 ---- ボス

ずるい新聞

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「消費税増税は、社会保障の充実が目的であったはずだ。軽減税率や景気対策のばらまきが必要というのなら、そもそも何のための増税か。誰もが抱く疑問である。」・・昨日の産経新聞のコラム「産経抄」はこう締めくくっていた。◆「まったく仰せのとおりですね」と言いたいし「新聞さん、自分は軽減税率の適用を求めておいて、あんたよくそんなこと言えたもんだね」と皮肉の一つも言いたい。◆少し賢く、少し経済が分っていれば、誰でも「軽減税率なんてない方がいい」と知っている。増税するならすべて一律消費税10%にするほうが絶対にいい。政治家の多くは馬鹿ではないのでそれは分かっている。分かっているくせに言わない。「食品だけは増税しないで!」と叫んだ方が「国民受け」すると思っているから。「食品だけは増税しないで!」と叫んだ方が選挙に勝てるから。◆新聞だってそうだ。新聞記者の多くは根っからの馬鹿ではないのでみな軽減税率など設けない方がいいと知っている。知ってはいても主張はしない。それどころか「軽減税率を設けるなら、まず新聞こそが対象になるべきだ」などとバカな主張をする。新聞を敵に回したくない政府与党は新聞に軽減税率を適用すると決めた。◆自分は軽減税率の恩恵を受けておいて「軽減税率が必要というなら、そもそも何のための増税か」などとよく言うよ。ずるい新聞。ずるい政治家。賢くない有権者。せめてテレビくらいが「軽減税率なんていらない!」っていう番組をやってくれないかと思っていたが、それもなくずるずると時が経っている。

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2018年12月17日 ---- ボス

ピーク

boss-3

交通事故で前歯を失う前、7歳の頃が私の歯の数のピーク。100mを一番速く走ることができたのは18歳の頃だろう。筋力が強かったのは20歳代の後半か。テレビのクイズ番組(例えば「アタック25」)を最も多く解答できたのは30歳代の前半だ。今では人の名前が思い出せない。40歳代はとにかく働いた。あんなに働くことはもうできない。ゴルフが一番上手だったのは57歳。足腰が弱り、今はもう下り坂。財産と言えるほどのものはないが少ない貯金のピークは60歳。今年、大きく減った。これからも徐々に減っていくのだろう。◆最も酒を飲んだのは・・。最も読書をしたのは・・。友人が多かったのは・・。モテ期は・・。なにを探しても、どんなに探しても、残念ながらすべてのことに関してピークが過ぎたようだ。これからピークを迎えるのは「薬を飲む量」だとか「医療費」などしか思いつかない。◆気力と体力の限界を感じる。体力は、しようがないとしても、リーダーでいる間は「もう一花咲かせるぞ」の気力くらいは持ち続けたい。歯茎の手術程度で落ち込んでいてはダメだ。そうは思っているのだが、いまいち弱気な自分がいる。うまい刺激はないものだろうか?

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2018年12月14日 ---- ボス

大手術

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小学校2年生の時、乗っていたタクシーが路肩に停まっていたトラックに突っ込んだ。その事故で私は父親を失った。父と同時に生え変わったばかりの前歯を失った。小学生低学年から入歯人生は結構きつかった。◆骨格の成長がほぼ終わった中学生の頃、入歯を差し歯に替えた。複数の歯を削ってブリッジという工法で新しい人口の歯を支える。入歯の不快感は無くなったが歯はさらに傷ついた。人口の歯は徐々に隣の歯を侵食してくる◆騙しだまし50年、歯医者とのつきあいが続く。そして今回は、ブリッジを支えている歯の根元が侵されているということで歯茎を切削する大手術を行うことになった。昨日、その大手術を行った。◆怖さ、痛さに耐え、2時間の大手術は終わった。「痛い手術だけど、終わったら元通りになりますよ」と歯科医は言っていたのに今朝起きてびっくり。私は整形手術に失敗したような顔になっている。残念!

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2018年12月13日 ---- ボス

社内テスト

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技術を売る会社であって欲しいのだが担当者の技術の知識や営業意欲があまりにも低い。当社の製品や技術に対する知識が、当社職員よりもお客様の方が詳しいということがしばしばある。これではダメだ、あまりにも情けない。そこで数か月前から社内テストを行うことにした。案の定、私の定める合格点に達する職員は少ない。◆ハーバードビジネススクールを出た友人がいる。彼は国内の優秀な大学を卒業した後、優良企業に入り、入社4年目にハーバードに入学する。30年前のことだ。ハーバードでは各国のエリートたちが競う。毎日、数十ページの英文資料を渡されそれを読みこなし、それに対する自分の考えをまとめる。そのため毎日図書館通いだったという。英文を理解するだけでも大変なのにそれに対する自分の考えを翌日発表する準備が大変だったそうだ。で、翌日の授業、先生から指名されなければ彼は自分の考えを発表する機会がない。人の発表を聴くだけで終わることも多い。それでも、いつ指名されるか分からないので毎日毎日、英文を読み、調べ、考えをまとめる。そうして彼は知識を深めていく。知識だけではない、物事の真善美を見極める力も磨かれた。英語も堪能になった。◆ハーバードの仕組みで私が一番驚いたのは、世界各国から選ばれたエリート集団なのに、その中で成績の下位15%は毎年退学させられるということだった。彼らは自分が上位85%に残るために必死で毎日勉強する。それに勝ち抜いて卒業にたどり着き、やっと真のエリート候補になる。◆一方、当社のテスト。デキの悪い中学校のテストのようなムードすら感じられる。ハーバードのように相対的な成績判断を導入してみたくなった。「テストの下位3名はボーナスありません」そんなことを言ってみたい。いや本当にそれくらいやらなければならなくなりそうだ。

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2018年12月12日 ---- ボス

道草精神

boss-b

社是というものは持っていない。持っていないが「義理・道徳」の大書を私の部屋の壁にかけ、なにかあると「それは義理を欠くことにならないか?」「道徳に反することにならないか?」とチェックする癖はついた。会社の経営方針や自分の生き方でもまずこの「義理・道徳」を確認する。自分と、自分の作った会社の強いポリシーでもある。◆そして私はこの「義理・道徳」の次に「美」「粋」「遊び心」「道草精神」を置いている。「美しいか?」「粋であるか」は何においても重要なチェックポイント。「遊び心」のないものに「美しいもの」も「粋なもの」もない。◆「キノシタさんは、いつもキョロキョロしてますね」時々言われる。街を歩くときにはすれ違う人の姿勢を観察し「なんで背筋を伸ばして歩かないのかな?」などと思い「おっ、この人のコートはオシャレだな」などと感じる。昼飯時にニュー新橋ビルを歩いていても「あっ、こんな店ができたんだ!今度、入ってみよう」「忘年会はこんな店を使えばいいのにな」などとすぐに思う。これが私の「道草精神」の一つ。「好奇心」という言葉に置き換えてもいいだろう。◆下を向いて歩き、自宅と会社の往復だけ。毎日、なにも新しい発見のない生活を送っている多くの日本人を寂しく感じるようになってきた。私も、年齢を十分重ねてきた。

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2018年12月11日 ---- ボス

ゴーンさんて、どんな悪いことしたの?(その2)

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昨日に続いて「ゴーンさんて、どんな悪いことしたの?」のテーマ。◆私個人の感想を言うと「ゴーンくらいの実績を上げたのならゴーンが言うように年収20億円もらってもいいのだろうな。欧米で同等の実績を上げた者がいればそれ以上の報酬をもらっているのだろうから」というもの。無能な経営陣の元、瀕死に近い状態にあった日産を立て直したのだ。リストラやコストカットは当然、敵を作ることになる。敵ができること、人に嫌われることを恐れず、冷徹に目標に向かうことができる指導者は少ない。誰もそんなこと、したくない。しようと思っても能力のない者には無理。それをゴーンはやった。年収20億円くらい安いものかもしれない。だがカネに関して突出を嫌う日本の世論はゴーンの功績は認めつつも20億円の報酬は「高すぎる!」と認めないだろう。実際10億円でも「高すぎる!」と皆、言っていた。そこで今回の問題が起きた。◆おそらく私の読みは多くの人が「そだねー」と言ってくれるであろう。◆で、やっぱり分からないのが「ゴーンさんて、どんな悪いことしたの?」って言うこと。さて、誰にどのくらい迷惑をかけたのだろう?◆ゴーンさんって決して私の好きなタイプの男ではない。言葉が通じても友人にはなれないだろう。好きではないが、迷惑をかけられたわけでもない男が「ルール違反しました」って言うだけで、誰もそれを説明できないで、「悪い奴だ、悪い奴だ」と繰り返し叫んでいる日本のマスコミと「そうだ、そうだ、ゴーンは悪い奴だ!」と追従する嫉妬深い日本人が怖くなる。

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2018年12月10日 ---- ボス

ゴーンさんて、どんな悪いことしたの?

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親しい会計士や弁護士に訊ねると丁寧に説明してくれることと思うが、彼らに教えてもらう前の、今の私の感覚としては「ゴーンさんってそんなに悪いことしたの?」っていうのが率直な気持ち。昨日の新聞には社会面トップに大きく「複数の覚書 効力焦点」と見出しにあり記事では「ゴーン容疑者が退任後に受け取ることにした報酬に関する覚書など複数の文書の存在が浮上」などと書いてある。どうも「私が会長職を辞めるときには退職金としてこれだけもらいますよ」ということを決めていたことが問題らしい。◆11月19日に「ゴーン氏逮捕」の第一報をニュースで知ったときに私は「20億円の年収があったのに10億円と過少申告して脱税をした」のかと思った。そうではなかった。まだ受け取っていないようだ。受け取ってもいないカネを受け取る約束しただけでこんなに大きな問題になるのか?不思議だ◆私には「ゴーン氏への妬み」としか思えない。テレビではゴーン氏が断行したコストカットやリストラによって生活が苦しくなった者に焦点を当て、まるで「ゴーンさえ来なければ私たちの穏やかな生活は続いていたのに・・」とばかりの番組が流れる。アホかいな。◆この間までは「ゴーンの力でV字回復なった日産」ともてはやしていたのに。ゴーン氏にしろ、ゾゾタウンの前澤氏にしろ、マスコミは庶民の妬みを煽ることによって販売部数を伸ばそうとする。◆我々はマスコミに踊らされることなく、もっと冷静に「なにが起こったのか」「なにが悪いのか」「なぜ悪いのか」を確認するべきである。

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2018年12月04日 ---- ボス

雰囲気

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なんて読みますか?「雰囲気」と書くと皆「ふんいき」と答える。どういう意味ですか?と聞くと「ムードのこと」とか「その場の空気感みたいなもの」と皆が答える。みんな知っている。ところが・・・◆逆の質問をする。「その場の空気、ムードのようなことをなんと言いますか?」と若い人に尋ねると多くの方が「ふんいき」ではなく「ふいんき」と答える。「ふいんきを漢字で書いて」と言うと書けない。「ふんいきを漢字で書いて」と言うと書ける人が多い。多くの若者にとって「ムード=ふいんき=ふんいき=雰囲気」となっているようだ。回りの人で試してみてください。「書く」ことをしなくなると日本語もおかしくなる。

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2018年12月03日 ---- ボス

ゴーン氏の弁護人

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ゴーン容疑者の弁護人、大鶴基成氏は元東京地方検察庁特別捜査部長でライブドア事件を担当された方。その後、最高検察庁公判部長まで務め検察官を退官し弁護士に転向された。◆私はゴーン氏の裁判がどの方向に進むのか全く予想できない。無罪になる可能性もあると思っている。◆で、ゴーン氏の弁護人の大鶴氏の話。Wikipediaで「大鶴基成」を引くと経歴の欄に「実家の近くには名門の佐伯鶴城高校があるが、鹿児島県にあるラ・サール中学校・高等学校に中学受験して進学した。真面目に勉学に励むタイプだったという。」◆そう、私の家の近所の人間。私の母校「名門の佐伯鶴城高校」には行かず、もっと難しいラ・サールに行った方のようだ。大鶴さんのお手並み拝見。

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2018年11月30日 ---- ボス ,サイトからのお知らせ

大股広げて座るアホ

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もう15年前の話。私立中学に合格した息子は電車通学することになった。私は地元の中学校に通ってもらいたかったが本人はせっかく合格したのだからと家人の応援ももらい、渋谷の難関中学に通いたいと言った。私は電車通学を許可する条件として「電車の中で、ひとりでも立っている人がいたらたとえ席が空いていてもキミも立っていなさい」と言った。息子の中学、高校生活の6年間に何度となくそのことを息子に言った。約束を守ってくれていたのか守ってくれなかったのかは確認していない。◆電車に乗ると隣の席まで大股を広げて座っているバカを見かける。三席のところに二人しか座っていない。おそらく彼らは「ちょっとすみません」と声を掛ければ少し足を閉じてくれるのだろう。◆空いている席に荷物を置いているバカも多い。彼女らも「ちょっとすみません」と声を掛ければその荷物を自分の膝の上に置いてくれる。◆人から「ちょっとすみません」と声を掛けられるまで常識に気づかないヤツが多い。ほんのちょっとした気配りが普段からできないヤツばかりが目に付く。

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2018年11月28日 ---- ボス

軽々に使ってはならない「大丈夫か?」

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30歳を前に大企業を退職した。退職を考え始めたのは27歳の時、会社に退職願を出したのは28歳のときだった。「辞めよう」と考えてから実際に辞めるまでにはいろいろと「引き留め」があった。「バカなことはよせ」「これまで育ててくれた会社に失礼だろ」「なにが不満なんだ。隣の芝生は青く見えるけど実際はそうではないよ」などなど先輩や上司や友人が私に思いとどまらせようと言ってきた。「大丈夫なん?モトミなら大企業じゃなくてもなんとかやっていけるやろうけどやっぱり心配やなあ」と故郷の友人は言ってくれた。◆そんな厳しく優しい多くの声に従わずに私は30歳で大企業を辞めた。世の中はバブル景気に浮かれていたが私は必死に勉強をした。不安だった。じきにバブルが崩壊した。さらに不安は増した。それでも「だからあのとき『辞めるな』と注意したのに・・」などと言う者はいなかった。友や先輩は優しかった。私を引き留めた前の会社の上司や先輩は「頑張ってるか?」と声をかけてくれた。「飲み会には来いよ」と誘ってくれた。携帯電話もない時代、自宅や職場へ連絡をくれた。暖かい元上司や先輩や友人に支えられていた。◆親や親せきや元上司もが「頑張れよ」「なにか手伝えることがあったら・・」と言ってくれる。空元気(からげんき)を出してはいたがいつもいつも不安だった。子供ができ、バブルは崩壊し、「さて、オレはこの子たちを養っていけるのだろうか?」と心配だった。その頃一番イヤだったのが何人かの友人から聞かれた「大丈夫か?」という言葉。彼らは決して意地悪で聞いてくるのではなかったのだが「大丈夫か?」と聞かれてどう答えればいい?◆「大丈夫だよ」と答えるほかないだろう。「大丈夫じゃない。助けてくれ」と言ったら助けてくれるわけでもない。助けてくれるような方は決して「大丈夫か?」などと聞いてこない。◆私は決して人に対して、重要なことでは「大丈夫か?」とは聞かない。入院患者に対して「大丈夫?」などと聞いている見舞い人を見るとなんとデリカシーのない奴だ、と腹が立ってくる。

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2018年11月26日 ---- ボス

のど飴

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随分と落ち着いてきたが、ひと月ほど前から咳が続いていた。ずっとのど飴を舐めていた。この間、幾つかの学会で発表したり質問することがあった。当然、発表や質問をするときにはのど飴を舐めない。口の中にある場合は噛み砕くか或いはそっとティッシュに出す。マナーである。◆のど飴をティッシュに出そうとしていて思い出した。それができないバカな市議会議員が熊本にいた。私は「それができないバカな市議会議員」と書いたが海外のメディアは違うようだ。◆「のど飴をなめるという害のない行為で、議会が8時間も延長した」「飲食に関する規則は設けられていないにも関わらず”品位の尊重”に触れると言い張った議員もいた」と、熊本市議会の対応を批判的に取り上げた。その上で、今回の騒動は「のど飴を職場でなめることの是非」に留まらず、「エチケットやルール、上下関係の融通が利かない社会を浮き彫りにした」と、日本社会をこっぴどく批判している。◆情けないことにほとんどの日本のメディアは、これら海外の報じ方を紹介することにより暗に「議会でのど飴舐めるくらい許しましょうよ」と言っているようだ。自分の考えは言わない。◆「我が国には大昔から続いてきた道徳観や礼儀がある。我が国では年長者には『さん』を付けて名前を呼ぶのが礼儀、年長者の名前を呼び捨てにするおたくらの国とは違う!」「我が国では人前で話をするときは口にくわえた飴玉を出すのが常識。どうしてもそれができない場合には最初に非礼を詫びるのが常識」とはっきり言わないマスコミばかりになった。

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2018年11月15日 ---- ボス

謙譲語

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我が日本語には美しい謙譲語や尊敬語がある。高校を卒業するころまでには基本的なことは習っているはずだが自分で気を付けていないとそれらの美しい言葉が使えなくなる。美しい言葉を使えない者は当然美しい文章を書けない。(ここで言う「美しい言葉」「美しい文章」と言うのは芸術的なことを指しているのではありません。ビジネス用語としての的確な表現を指しています。)そして今、一部のエリート企業や官公庁を除いて、職員のほとんどの者が「美しい言葉」を話すことができず「美しい文章」を書くことができない。◆先日、当社の社員と客先を訪問していたときのこと。私の隣に座った部下が先方のAさんにヘリポートに関する説明をしていた。彼はこう言ったのだ。「Aさんも多分お伺いなさっていると思いますが・・・」◆私は「おいおい・・」と思ったが黙っていた。Aさんは普通に聞いている。なんの問題もなく説明は終わった。謙譲語を使えなくても技術の説明はでき、営業もできる。問題ないのか? いや、そんなことはないはずだ。英語を話すときには少々の文法の間違いは許されようが私たちは日本人だ。いや当社の韓国人スタッフの安クンは普通の日本人よりもキレイな日本語を話すことができる。安クンを見習って、もっと反省し勉強してもらわなければならない。◆さて「Aさんも多分お伺いなさっていると思いますが・・・」 これをまともな日本語で言うとなんと言うべきか。・・即座に正解を言える者は多分、当社社員の半分もいないのだろう。

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2018年11月14日 ---- ボス

ゼロベースで考える

boss-b

ある女性から相談を受けた。彼女の顔には左の頬から目尻にかけて小さなホクロが三つ四つ点在する。そのホクロを取ろうか取るまいか悩んでいるという。さほど気になるホクロではないが、なるほど取ったほうがキレイになるような気もする。◆「手術が怖いの?それとも痛いのが嫌なの?」私は聞いた。「ううん、そんなことは全然平気なの。悩んでいるのはおカネのこと。これ取るのに5万円もかかるって。5万円払ってまでホクロ取ることはないかな、って悩んでるの」と言う。「経営者的な発想ではどっち?」彼女が聞いてきた。◆「もし手術がイヤという訳でないのだったらそれほど難しい問題じゃないね。まずキミの顔にもともとそのホクロがなかった状況を想像してごらん。キミはずっとホクロ無しで生活していたとしよう。ある日、誰かが『おカネあげるからキミの左の頬に3つホクロを付けさせて』と言ってきたらキミは幾らもらったらホクロを付けることに同意する?」私は尋ねた。「きっと百万円でもダメって言うでしょうね」即座に彼女は答えた。◆「それがゼロベースで考えるってことだよ。5万円でホクロを取るのはキミにとってはすごく安いことじゃない?」

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2018年11月06日 ---- ボス

常識のない医者の続き

boss-2

昨日、この欄で書いた倉敷の美観地区で大声で電話で話していた厚化粧の女性医師の話の続き。彼女は早口で「私は医者よ!」とばかりの会話を終えるとまた別の誰かと話し出した。そこでも医療用語を多く出し、また回りの観光客に例の「私は医者よ」オーラを放とうとしていた。ただ今度の相手は上司なのか金持ちの患者なのか、厚化粧医師の声のトーンが違う。高い声で説明している。「この女、品がないなあ」と思いながら私は彼女の話を聞くともなしに聞いていた。歩く速さがちょうど同じだったのだ。◆彼女の電話が終わろうとしていた。そしてその最後の言葉にまた驚いた。「はい、それでは〇〇日にお伺いさせていただきます」と厚化粧は言った。「お伺いさせていただく」ってなんだ?最近の医者は満足に謙譲語も使えないのか? 「〇〇日に伺います」で十分だ。日本語も知らない、公衆マナーも知らない、美しい化粧の仕方も知らない、こんな女医師には絶対に診てもらいたくないな、と思った。

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2018年11月05日 ---- ボス

医者は声が大きいの?

boss-3

週末、倉敷へ出張した。東京駅から岡山へ向かう新幹線のグリーン車に乗った。新幹線の中は私にとっては休息の場、グリーン車内ではぐっすり休める。ところが後方の話し声がうるさい。「〇〇先生はオペのとき・・・」「麻酔科の〇〇さんがこの間患者さんの・・・」などと話している。明らかに医者同士の会話。普通、新幹線の中では声を潜めて話すべきなのだろうが彼らはまるでおかまいなし。「俺たちは医者なんだよ」とアピールしたいように医療用語を交え大きな声で話す。振り返ると、私の3席後方で通路を挟んで30歳代と思われる男二人だった。回りは皆、迷惑そうな顔をしているように私には見えたが誰も彼らに注意する者はいなかった。私は彼らが新大阪で降りるまで眠りに就くことができなかった。◆倉敷に着くと少し時間に余裕があったので大原美術館を訪れた。素晴らしい絵画や彫刻を堪能した。いい気分で美術館を出、美観地区の川のほとりを歩いていたら大きな女性の声。この静かな観光地で、なんでそんな大声でしゃべらないといけないの?声のするする方をみるとキャリーケースを引いた厚化粧の女だった。「それはいいのよ!あの時患者さんは△△が・・。○○先生が執刀したけどあの先生は〇〇〇でしょ?だから私は・・」朝の新幹線の中と同じ。さも「私は医者なのよ!」と回りに気付いてもらいたい感じ。◆私も仕事柄、多くの医者と接するので医者の悪口を言いたくはないが・・・。医者って言う職業の方はプライドが高いのか自己顕示欲が強いのか・・・? 残念な医者3人に私ののんびりとした楽しい時間を邪魔された。

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2018年11月02日 ---- ボス

やましいことは無かったのだが・・

boss-c

今年は例年にまして多くのコンサートに行った。ジャズではカレン・ソウザ、ベニー・ゴルソン、ミッシェル・ルグランなど。日本人では小野リサ、南こうせつ、浜田真理子、なかの綾、遠藤征志。(そして昨夜はポールマッカートニー。この話は置いておいて・・)中でも最高に盛り上がったのが先週末のブルーノートのピンクマルティーニだった。◆今まで私が足を運んだどのコンサートよりもエキサイトした。こんな素晴らしい演奏がこんないい席でこんな料金で楽しめていいのだろうか?武道館か国際フォーラムの後ろの席でもきっとみんな立ち上がってノリノリになるステージが200人ちょっとのブルーノートの一番前の席で楽しめた。◆「明後日、ブルーノートに行こう」家人を誘ったのはコンサートの二日前だった。「えっ、ブルーノート?誰のコンサート?」「ピンクマルティーニ? 知らない。でも喜んで」家人は二つ返事でOKした。◆午後9時開演だったがブルーノートは超満員。ピンクマルティーニを知らなかった家人も大喜び。大満足のようだった。私は少し鼻高々になっていた。◆「ねえ、こんな人気のコンサートのこんな前の席がよく取れたね?」家内は私に感心しているようだった。私は自慢げに答えた。「いやあ、絶対に満員になると思ったからチケット売り出し時に一番で申し込んだんだよ」・・いらんことを言ってしまった。すぐに家人から疑いの声。「えっ、そんな早くから決まってたの?私誘われたの一昨日よ」◆いらん言い訳はしない方がいい。やましいことは何もなかったのだから。だが確かにチグハグな私の行動であった。

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2018年10月30日 ---- ボス

アホかっ!1730億円

boss-b

学生時代、午前10時の開店から午後10時の閉店までずっとパチンコをしていたことがある。同じく午前10時の開店から深夜12時過ぎまで雀荘で過ごしたことも一度や二度ではない。ギャンブルの楽しさを知らないわけではない。しかし・・・◆アメリカの宝くじでこれまでの最高賞金1730億円が出たとの報道があった。「あたり」が出ずに数週間繰り越し、賞金額が膨れ上がったそうだ。このニュースに触れ、私は腹立たしくなった。◆あの才能に恵まれたタイガーウッズやマイケルジョーダンが血のにじむような努力をして世界のスーパースターになっても生涯収入は恐らくこの1730億円には達しないだろう。それが何の努力もしないで適当な数字を並べただけで偶然当たった人間に1730憶円だって。「ふざけるなっ!」と思うのは私だけではないだろう。しかし残念ながらテレビからは「うらやましい」という声しか聞こえてこなかった。これでいいのだろうか?◆なんの努力もしない、ただ運が良かったというだけの普通の人間が1730憶円もの大金を手にして果たして幸せになれるのだろうか?10億円当たった人と100億円当たった人、1000憶円当たった人で幸せ度に差があるのだろうか?◆どう考えても1730億円もの当選金を一人の人間に渡すことによって誰かが幸せになるとは思えない。せいぜい10億円渡して残りの1720億円を社会的に有効に利用した方が絶対にいい。◆私個人的には、宝くじの最高受取額はその人の前年の年収の100倍程度を上限にすべきだと思っている。インチキして過少申告しているヤツは受取額が少なくなる。

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2018年10月29日 ---- ボス

「カネ貸して!」

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中学生時代に一年間だけ同じクラスになったことのあるA君から電話があった。「モトミ?久しぶり!」から始まった。私は同窓会の幹事などをやっているのでその関係の電話かと思ったが違った。「オレも東京で頑張ってるんやけど近いうちにメシでもどう?」と誘われた。断る理由もなかったし、懐かしくもあった。「そうやね、じゃあみんなに声かけようか?」私が答えると「みんなが来るとうるさくなるし、今回は二人でどうかな?」と言う。「ああ、それでもいいよ」と答える。「早い方がいいな。オレは夜はずっと空いてるよ。場所はモトミにまかせていい?」と言うので私は「じゃあ明後日、銀座の〇〇でいい?」と聞いた。「おっ、モトミの会社の近所かい? じゃあモトミの奢りってことやね?」と言う。そう高い店でもなかったので「うん、ごちそうしますよ」と電話を切った。◆銀座の居酒屋に現れたA君は元気そうだった。中学校卒業してからはたまに同窓会で会う程度、それほど親しいわけではなかったが子供時代の友人はやはり懐かしい。昔話は楽しい。二時間程度飲んで別れた。◆それから三日後、A君からまた電話があった。「この間は楽しかったなあ。ごちそうさまでした。ところで今日はモトミに相談っちゅうかお願いがあるんよ」と切り出してきた。どうしても早急に100万円が必要ということだった。「なんだ、そういうことだったのか」と私は思った。この「カネ貸して」の布石を打つために先日の「一杯どう?」があったのか。私は寂しくなったがA君を不憫にも感じた。貸せない額ではない。A君と共通の友人の顔が浮かんだ。「じゃあ、今回限りって言うことでね。返済はいつになるの?」確認して私は彼の口座に100万円を振り込んだ。◆4か月後、A君から100万円が返済された。私は彼にメールを送った。「本日、100万円の返済を確認いたしました。いろいろと大変だとは思いますが、こういう付き合いは今回限りにしましょう」と。その後、彼からは電話もメールも来なかった。3年前の話である。◆あれから3年経った。A君から電話があった。「オレ、ちょっとカラダを壊しててな」と始まった。「今はもう元気になったんよ。仕事も順調よ」と言ったあとで「悪いんやけど、またカネ貸してもらえんかなあ?」と予想通りの言葉。3年間、音沙汰無くてよく「また貸して」などと言えるな、と思った。「そういうのはもうやめようや、悪いけど」私は断った。◆カネを貸すのもイヤだが、無心を断るのもイヤなものだ。寂しくなった。故郷が少しずつ遠くなる。

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2018年10月26日 ---- ボス

KYBおそまつ

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秋葉原はAKB,博多はHKT,難波はNMB,栄はSKE・・・若い女性のユニット名。これと同様のノリで社名を変更したのだろうか?◆立派な「カヤバ工業株式会社」という名前があるのに訳の分からない「KYB株式会社」に変えた。「ブランドイメージをより強固なものにする目的で」の変更だと発表された。よその会社の社名変更なんてどうでもいいのだが当時私はこの軽いノリに違和感を覚えた。その商号変更で「ブランドイメージが強固になるの?」と感じたのだ。◆先日、そのKYBの大不祥事が発覚した。道徳観のない大企業は多い。国を挙げて気を引き締めるべきだと思う。わが社は「道徳」を最も大切にしたい。

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2018年10月25日 ---- ボス

変な日本語

boss-2

テレビをザッピングしていたらある番組で膝痛の対策などを取り上げていた。最近ゴルフをするたびに膝の痛みに悩まされるようになってきている私は興味がありその番組にとどまり眺めていた。大学の先生なのかどこかの医者なのか或いは医薬品会社の男なのか分からないが膝痛の解説が始まった。◆「膝の故障というのは高齢者にとっては生活の質、要するにクオリティオブライフに大きく影響してきますので・・・」賢そうな顔をして訳の分からない日本語を話す。私は「こんな男の話を聞いても騙されるだけだ」と思ってチャンネルを替えた。「・・・生活の質、要するにクオリティオブライフ・・・」どういうこっちゃ?なにが「要するに」なのかさっぱり分からない。◆賢そうなフリをしたいがために訳の分からないカタカナ言葉をつかいたが

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2018年10月23日 ---- ボス

星の王子さま

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本屋で『星の王子さま』を初めて買ったのは小学生の頃だったろう。誰かの読書感想文に「読み返すたびに違った面白さを感じる」などと書いてあったので「オレもそろそろこの絵本を読んでおかないとまずいな」と思ったのであった。読み始めると面白くない。20ページくらいまでは頑張ったが結局そこで読むのをやめた。◆それ以降、同じことを5.6回繰り返した。「今度こそ読もう」と思って本屋で購入し20~30ページ読んでは終わる、ということを繰り返した。「何度読んでも面白くないこの絵本がどうしてこんなに人気があるのだろう。めげずに最後まで読むとすごく感動するのだろうか?」そう思うが何度チャレンジしても途中で投げ出していた。◆先日、名古屋へ日帰り出張があった。「ちょうどいい機会だ」私はカバンに『星の王子さま』を入れた。名古屋までの往復3時間あれば楽に読める分量だ。そして帰りの新幹線の中、私は50年ぶりにやっとこの絵本を読了した。そして思った。「これは子供が読んで面白い本ではないな。なぜあんなに人気があるのか不思議だな」。しばらく経ったらもう一度読み返してみよう。次回はまた別の感想を持つのだろうか。

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2018年10月18日 ---- ボス

すさまじいリーチ

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先週末、東京ヘリポートにある某社屋上で開かれたバーベキュー大会に招待された。我が社からは5人が参加した。パイロットや整備士、事務の方々や航空関係の役員の方も参加されていた。和やかなムードで楽しくお酒とお肉を楽しんだ。歓談が盛り上がってきたところでビンゴ大会が始まった。数字を読み上げること、10回目あたりから例によって「リーチ!」の声がかかる。私もめずらしく順調に開きダブルリーチとなった。そこからが長い。◆ふと隣を見ると当社の明るい営業マン、安クンがブツブツ言っている。「どうしたんだ?」私が訊くと「いっぱいリーチがかかっているのに最後の数字が来ないんです」とニコニコしながら答えた。「オレだってダブルリーチだぜ」というと「僕はそんなもんじゃありませんよ」と言って自分のカードを見せてくれた。(写真) なんとダブル、トリプルどころか8つもリーチがかかっている。それでも結局最後まで安くんが「ビンゴ!」と手を挙げることはなかった。残念。

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2018年10月16日 ---- ボス

スーツケース

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「そろそろ親に頼らない生活を始めようかと思うんだ」数か月前、息子が言い出した。「いいことだ、オレもキミに『そろそろ家を出たほうがいいじゃないか』と言おうと思ってたところだよ」私は笑顔で応えた。そうして9月の終わり息子は出て行った。◆「27年間お世話になりました。お礼に食事会をしましょう。もちろん僕の奢りです。都合の良い日を教えてください」息子からメールが届いた。私は「10月14日にしましょう。」と返信した。ちょうど都合がよかった。私は10月14日に彼を誘いだそうと思っていたところだったのだ。家族のだれにも教えなかったが10月14日は彼が産まれてちょうど10000日目の記念日だった。私は彼の給料では買うことができない少し高級なスーツケースをプレゼントした。出張に、プライベートに、大いに利用してもらいたい。スーツケースのキズと彼の経験は比例する。◆スーツケースを渡し、私は彼に一言注意した。「そのスーツケースをJALやANAで預けようとするとCAが『カバーをおかけしますか?』と聞いてくるだろうが『いえ、結構です』と答えろよ。キズがついたら困るようなスーツケースなんて人様に迷惑をかけるだけだ」。彼は素直にうなずいた。「ありがとう。お世話になりました。家は出ましたけどこれからもよろしくお願いします。僕もスーツケースにカバーをかけるようにお願いしているオッサンたちには腹立ってました」笑顔で頭をさげた。

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2018年10月15日 ---- ボス

海外から学ぶ

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ジュースの自動販売機の会社だったホシザキの社長が若いころ米国出張に行き、あちらの国では製氷機が使われていることを知った。「日本ではうちがやろう!」そう思って彼は熱心に勉強し日本製の製氷機を開発した。今では国内70%、世界25%の製氷機の製造会社になった。◆ユニチャームの前社長も若いころ米国出張に行き、あちらの女性がスーパーで生理用品を大量にカゴに放り込む姿を見て「やがて日本もこんな時代になる」と直感し生理用品の開発を急ぐ。当時我が国の女性たちは薬局でこっそりと生理用品を求めていたという。今ではユニチャームは日本でもアジアでも圧倒的なシェアを誇っている◆アメリカやヨーロッパにはいろいろなヒントが転がっている。同じものを見て「これは仕事に繋がる!」と気付く人とボーっと見ているだけの人がいる。◆当社の職員も毎年何度となく視察出張やビッグサイト等の展示会に出向く。「なにかヒントになるものはないか?」「どこかにチャンスを見いだせないか?」彼らは真剣にモノを見ているのだろうか。 とても気になる。残念ながら「これの開発を当社でやりましょう」という提案を社員から受けたことが一度もない。我が社には、好奇心や負けん気がそれほど強くなく「現状でいいや」とのお坊ちゃんが多いのだろうか◆ホシザキやユニチャームの、米国に学んだ商品開発の話を聞き、この話を社員たちに教えて彼らも奮起するよう促そう。そう考えていて、ふと思った。「そういえばオレだって米国出張時に、あちらの病院ヘリポートがアルミでできているのを知って『日本ではうちがやろう!』と思ったんだったな」と。

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2018年10月12日 ---- ボス

問題対応

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「Aに関しまして、このような問題があることが分りました。残念ながらAの受注は諦めます」担当者が報告に来る。「諦める前にその問題の解決方法を考えるのがキミの仕事だろ!考えろ!」私は叱る。翌日「一つ解決方法が見つかりました。これで行けそうです」担当者が報告に来る。その翌日、また彼が私の元にやってくる。「あの解決策にはこのような問題があるとのことで受け入れてもらえませんでした。残念ですがやはりAの受注は諦めます」悔しそうに話す。「一つの解決策がダメなら他の解決策を考えるのがキミの仕事だろ!考えろ!」翌日再度彼がやってくる。「今度の解決策なら大丈夫かもしれません。これを提案してみます」・・・・◆こんなことばかり。ひとから「考えろ!」と言われない限り自分で考えることをしない。◆「もっと良い方法はないか?」「どうしたら解決できるか?」「これにはどんな問題があるか?」・・・考えることは無数にあるのに、「考えろ!」と言われて問題を提示されなければ考えることをしない。立派な大学を卒業していても考えることを忘れたヤツばかりが集まっている。

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2018年10月09日 ---- ボス

横綱輪島 死去

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大相撲で初の学生相撲出身横綱となった輪島さんが死去した。まだ70歳だった。寂しい。◆私が大学1年生の頃のことだからもう40年以上も前の話。相撲界は「輪湖時代」と呼ばれ輪島と北の湖の両横綱が毎場所優勝を争っていた。大関に貴ノ花や魁傑が座り相撲人気は何度目かの頂点を迎えていた。その頃、特に北の湖の強さが際立っていた。一方で輪島は「素質は北の湖より上なのに練習嫌いでダメだ」と言う風な記事を多くの週刊誌やスポーツ紙が載せていた。そんなある日私は輪島の夢を見た。◆私が福岡市の百地(ももじ)海岸の砂浜を一人で散歩していると向こうの方からジャージ姿の大男がランニングしながらやってきた。輪島だった。輪島は私の隣に座って首にかけたタオルで汗を拭きながら言った。「キノシタ君、オレのことをマスコミは『あいつは練習嫌いでダメだ』と書いているけどそうじゃないんだ。オレは練習しているところを見られるのがイヤなだけで実際には誰にも負けず練習してるんだ」というようなことを言ってまた走りはじめた◆目が覚めた私はその日から輪島の大ファンになった。夢って面白い。◆引退した後もテレビなどで時々見かけていた。輪島を見ると、あるいは友人らと相撲の話になると、私は決まってこのエピソードを披露してきた。決して上手な生き方ができたわけではなかったようだが私は輪島のファンであったことを誇らしく思っている。ありがとう、輪島さん。安らかにお眠りください。

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2018年10月05日 ---- ボス

お迎えのハイヤー

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私の自宅近くのマンションには大企業の重役と思われる方が多く住んでいる。彼らは毎朝お迎えのハイヤーで出勤する。その中の一人の行動が私には理解できない。◆彼は私よりも5,6歳年長だと思われる。彼のマンションの前を私は広尾駅に向かって毎朝歩いて通る。彼の出勤に出くわすことがたまにある。◆彼の住むマンションの出入り口は横断歩道近くなのでお迎えのハイヤーはいつも20mくらい離れた路上に停車し彼を待っている。運転手は、彼がエントランスから出てくるのを見つけるとすぐに発車させすーっと彼の脇にクルマを停める。ここからが理解できない彼の行動。その重役然とした男はいつも左手に新聞を持っているだけなのに車のドアを自分で開けようとしないのだ。車が自分の前に着き、運転手が急いで車から降り、車の脇を後ろに回って軽く彼に一礼してドアを開ける。運転手がドアを開けるまで彼はじっとしている。右手が不自由なわけでもないのに。雨が降っていても自分でドアを開けない。運転手に「おはよう」とも言わない。◆この不遜な態度に私は不愉快になる。こんな男が重役になっている企業が不思議でならない。きっと上に対するゴマすりは上手く、部下たちには嫌われているだろう。それにしてもこんな男が偉くなるような会社はまともな会社じゃないだろう。

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2018年10月03日 ---- ボス

冷麺食べてる姿は美しくない

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二週間ほど前の話になるが韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が平壌で開かれた昼食会で、談笑しながら名物の冷麺を食べるている姿がテレビで流された。お二人には失礼だが実に下品な食べ方だった。◆私も平壌冷麺は大好物で新大久保の「金達来」まで時々食べに行く。もちろん私の食べ方も下品。だいたい冷麺を上品に食べることのできる者などいないだろう。フォークで食べるパスタは上品に食べることができる。ドンブリを持つことが許される日本のうどんや蕎麦もそこそこ上品に食べることはできよう。だが冷麺はどうしても顔を皿に近づけて食べるいわゆる「犬食い」になってしまう。おまけにうどんや蕎麦のように簡単には噛み切れないし麺は絡まっていることが多い。文在寅大統領も金正恩委員長も皿の真上に顔を持っていき垂直に垂れた麺を噛み切って落とそうとするが苦労していた。実にみっともない姿であった。あの姿が世界中に報道されたことを韓国北朝鮮の両国民は恥ずかしいと思わなかったのだろうか?思わなかったのなら両国の食事マナーに関する民度が低いということだ。◆両国の友好関係の再構築に茶々を入れるつもりなど毛頭ないが、せめてテレビ放送局があの犬食い姿を自主規制で流さなければ良かったのに、と思ってしまう。

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2018年10月03日 ---- ボス

気配り足らない「大丈夫か?」

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三十歳になる前に大企業を辞めた。家族や友人たちは心配してくれ、また応援もしてくれた。◆「なんとかなる」と思いながらも不安だった。そんなときに嬉しかったのは「モトミのことだから大丈夫だと思うけど心配はしとるよ。頑張れよ」との言葉。「大変な時期だから今夜はオレに奢らせてくれ」と言って居酒屋に連れて行ってくれた先輩もいた。その先輩も「頑張れよ」と言ってくれた。嬉しかった。◆反対に、とてもイヤだったのが「キノシタ、会社辞めて大丈夫なん?」と平気で聞いてくるヤツ。悪気はないのだろう。だが「大丈夫か?」と聞かれてどう答えたらいい?「大丈夫じゃない」と答えたら救ってくれるのか?◆悪意がなくても人を不愉快にする言葉、気配りの足らない言葉は多い。

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2018年10月01日 ---- ボス

お土産

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お客様のところを訪問する際に手土産を持っていくことがある。部下がお客様へお持ちした手土産に何を選んだのかが気になる。駅のキオスクで1000円程度で買って持っていくくらいなら持っていかない方がまし、と思っている。お土産を選ぶのも彼の仕事。選ぶときには相手の好みを考え、喜んでもらえれば嬉しいもの。営業活動では、お土産の蘊蓄(うんちく)を語りその話が盛り上がれば受注に一歩近づくこともある。◆当社のすぐ近くに「切腹もなか」の本店があり、いつも行列ができている。なにか不手際があった際にお詫びの意思表示を込めて「切腹もなか」をお土産に客先を伺うことがある。「本来なら私の腹を切ってお詫びをしなければならないところですがそういうわけにも参りません。申し訳ないのですがこちらで・・」と言いながらそっと「切腹もなか」を出す。部下の不手際でも上司が謝りにいけば意外と笑顔で許してもらえることもある。お土産一つで話がまとまることもある。お土産は馬鹿にできない。◆持って行った土産でせめて5分間程度は話をはずませたい。或いは置いて帰ったお土産に対して、後日「キノシタさん、いただいたお土産とっても美味しかったよ」と言ってもらえると嬉しい。そういうところから縁が深まる。◆お土産をいただくことも多い。お客様からもらったお菓子などは社員のみんなでいただくようにしている。大抵はそのお菓子の箱に付箋が付いている。「〇〇社の△△社長からのお土産です」などと書いてある。私はそのお土産を食べながら△△社長のことを思い出す。お土産のお礼の電話をしようか、と思うこともある。◆先日、誰からの土産なのか分からないお菓子の箱が開けられ、既に半分くらいが無くなっていた。お菓子箱には付箋が付いていなかった。するとある職員が部下に注意を始めた。「『みなさんで召し上がってください』と言ってお客様がわざわざ持ってきてくれたお菓子を、誰からの土産なのかも気にせずにむしゃむしゃ食べるな!」と言っている。その叱責の声を聴き、私は嬉しくなった。「そのとおり! 誰からいただいたのかを確認し『ありがとう』と思いながらいただくことにしましょうよ」と言いたかったが声に出すことは控えた。

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2018年09月28日 ---- ボス

サマータイム導入議論

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オリンピック開催に向けてサマータイムの導入が検討されている。これまでサマータイムを導入していた多くのヨーロッパの国々が「メリットよりもデメリットの方が多い」としてサマータイム廃止の動きがみられる中、我が国は逆向きの検討が開始された。情けない。◆結果的に、我が国でサマータイムが導入されることはないだろう。だが我が国の「時刻」を考える良い機会だ。私は標準時をずらすことをかねてから提案している。これを知ってもらいたい。◆我が国では北海道から沖縄まで国内では同一時刻の制度をとっている。我が国の経度は東経123度(沖縄)から146度(北海道)。このほぼ中心である東経135度(明石)を基準に時刻を設定している。明石市が南中を迎えた時が正午である。◆韓国は東経126度から130度の国だが我が国と時刻設定が同じ。国内には東経135度のところがないのに時刻は東経135度を基準に設定しているのだ。このためソウルは午後0時40分頃に南中を迎える。明石に比べるとソウルの日の出は遅く、それだけ日没も遅くなる。韓国をまねて、我が国でも時刻を少し早めてはどうか。◆日の出前の電力使用量と日没後の電力使用量には大きな差がある。言うまでもなく日没後の使用が圧倒的に多い。「節電」の意味からも日本の時刻を1時間程度繰り上げるべきだ、と私は主張するのだが誰も理解してくれない。

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2018年09月20日 ---- ボス

人間ドック

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一年に一回、本郷の東大病院で人間ドックに入っている。命に係わる疾病の元はないか入念に調べてもらう。MRI、CT、PET、超音波検査、血液検査、尿検査、便検査、痰検査、骨密度など徹底的に調べる。その日のうちに大方の結果が出る。◆高血圧・高コレステロール・肥満、これらの値が正常値を少し外れていたが「まあ大きな異常はありませんね」とドクターが優しい顔で言ってくれた。「最低でも、もう一年間は元気に生きる権利をあげますよ」と言われたみたい。ホッとした。不整脈、不眠症、無呼吸症、耳鳴り、頭痛、ひざ痛、腰痛、頻尿・・悪いところは数え上げたらキリがないがそれらはどうやら「命に係わる疾病の元」とは判断されないみたい。加齢とストレスからくる様々な症状は人間ドックの対象外、と言うことのようだ。◆さてその人間ドック、昨日は3回、合計90分間もMRIとCTの機械の中に入れられた。検査前に必ず「インプラントはありませんか?」「ペースメーカーは入れていませんか?」などと口頭で聞かれ全部「ありません」と答えた上でもさらに金属探知機で体中を探られる。安全のためだ、不快ではない。不思議な質問が一つあった。「入れ墨、タトゥーはありませんか?」というもの。「入れ墨してたらMRIの検査は受けられないの?」と聞いた。看護師が笑顔で「ええ、タトゥーをした方が受けられると火傷してしまいます」と教えてくれた。「じゃあ、安室ちゃんはMRIを受けられないの?」私は聞いた。最近の安室奈美恵の引退を伝える報道で、彼女の左腕にタトゥーが入っていることを私は知ったばかりだった。「そうですね、残念ながら。MRIを受けられないから、なにか身体に異変があっても発見しにくくなりますよね」と寂しそうな顔をしてその看護師は答えた。◆入れ墨なんてしない方がいい。

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2018年09月18日 ---- ボス

テレビ報道の在り方

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なにか事件が起こるとテレビはえげつないほどに取材しまくる。◆問題を起こした本人が自宅にいないことは分かっているのに自宅に押し寄せインターホンごしに家族の声を取ろうとする。父親がセクハラをしたとしても妻や子供の元に押し掛けてどうする。◆子供が殺された母親の元へ行き、さも同情していますという顔で「今のお気持ちは?」などと平気で尋ねる。◆レポーターと呼ばれる卑しい仕事をプライドを持ってやっているヤツはいるのだろうか?誰かが言っていた。彼らの自宅へ行って「あなたのお父さんはこんな仕事をしていますが子供としては恥ずかしくはないですか?」と聞いてみたいくらいだ、と。◆加害者であれ被害者であれ、マスコミが家族の元へカメラを持っていき取材することは控える、というような報道協定はできないものなのだろうか?◆その一方、不思議なのは、なぜ前科を発表しなくなったのか、ということ。かつては犯人の報道では顔写真とともに「前科○○犯」と公表されていた。懲役を務めればキレイな身体になったとみなされるとでも言うのだろうか? ふざけるな!◆もちろん誰でもが他人の前科を調べることができるようでは前科者の再出発が困難になるのかもしれない。それでも彼がまた罪を犯したのであれば、その報道では彼の前科は伝えるべきだと思うのだが。◆私はテレビで犯人(容疑者)の顔写真が流れるたびに「こいつはいったい前科何犯なのだろう?初犯じゃないだろうな」などと思う。

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2018年09月12日 ---- ボス

日本人らしい謙虚さ

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「将棋でも囲碁でも、勝負の決着は静かにつく。対局者の表情からは、どちらが勝ったのか分からない場合がある。感情を面に出さないのが、プロ棋士のたしなみだからだ。スポーツの世界ではあり得ない光景である」・・・これは昨日ある全国紙のコラムの書き出し。名文である。コラムはもちろん大坂なおみ選手の全米オープンテニス優勝を讃え、決勝での態度を褒めた。◆確かに大坂選手はあこがれのスーパースター、セリーナ・ウィリアムを倒した瞬間にガッツポーズをすることも飛び上がって歓喜することもなかった。あふれる涙を抑え静かに帽子を深くかぶった。普通のスポーツの優勝者とは違う、棋士のような穏やかな勝利であった。◆高校野球でもサッカーでもラグビーでも最近の大会では優勝したチームはその瞬間ガッツポーズをし、グラウンドに集結し「オレらが一番なんだ!」とばかりに人差し指を天に向けて突き上げ、飛び跳ねる。歓喜の表現は派手であるが、敗者への配慮がないことを私は常々不快に感じていた。大坂なおみ選手はあこがれのセリーナを破り、チャンピョンになったことを謙虚に喜び、とまどいすら見せていた。◆日本人はこうであって欲しい、などと言うと「アナクロ!」と叱られるのだろうか。◆大坂さんの人気は、ずっとずっと続くだろう。私もずっとずっと応援しよう。

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2018年09月11日 ---- ボス

墓参り

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9月9日は私の恩人川嶋信義さんの命日だった。早いもんで亡くなってもう丸五年が経った。今年は日曜日だったので週末のゴルフをやめて私は一人墓参りツアーを企画した。前田建設時代に大変お世話になった先輩秋場毅さんの墓にも参ろうというもの。◆川嶋さんの命日の前日、8日の土曜日に静岡県の富士霊園に眠る秋場さんの墓に参った。きれいに区画整理された富士霊園だが昨年参ったときいは秋場さんの墓周りに花が植わってなかった。父母と同じ墓に入ることはできたものの生涯独身で身寄りのなかった秋場さんには戒名すらない。戒名がないのは我慢できても花がないのはあまりにも可哀そう。私は霊園事務所に行ってどうすれば秋場さんの墓周りに花を植えてもらえるのか尋ねた。◆今年はきれいな花が植わっていた。秋場さんもきっと喜んでくれているだろう。感謝の気持ちを伝え、近況を報告し「また来年来ますね」と言って私はクルマで湯河原へ向かった。◆湯河原の温泉に浸かり、暑く長かった夏の疲れを落とした。翌日は湯河原から千葉へ向かい川嶋さんの墓に手を合わせた。◆還暦を過ぎた私にはとても多くの恩人がいる。彼と出会わなかったら今の私はない、という多くの方々が既に鬼籍に入っている。皆の墓を参ることはできないが秋場さんと川嶋さんの墓を参り、また一段と感謝の気持ちを強く感じた。

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2018年09月10日 ---- ボス

電力会社のリスクヘッジ

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9月6日早朝に北海道を強い地震が襲った。30人を超える死者を出した。さらに北海道全域が停電するという事態になった。全面停電はほぼ一日続き地震から四日経った今日もまだ全面復旧に至っていない。残暑の時期であったことが不幸中の幸い。もしこれが真冬の停電であったら百人単位の死者を出していたことだろう◆なぜこんな事態になったのか。テレビで解説する電力関係者の話は皆同じ、「想定外」ということだ。私がテレビで見た解説者たちの誰一人も「申し訳ない」と言う顔をしていない。「しようがなかったんだ」「オレはこの想定には関与していない」と平気な顔して解説する。視聴者へ暗に「悪いのは北海道電力だ」と伝えようとしているようだ。腹が立ってくる◆昨夜のNHKの解説者も淡々とこう言っていた。「絶対にブラックアウトを起こさないように様々な想定をしています」「今までブラックアウトは絶対にない、と考えていました」私は恐ろしくなった。◆我々はあの東日本大震災で福島原発のメルトダウンを経験した。全国の原発は一旦停止し「絶対に大丈夫」と確認されるまで再稼働できなくなった。「絶対に大丈夫」と確認されたところから再稼働が始まろうとしている◆この「絶対に大丈夫」という言葉が信用できなくなってきた。私はこれまではどちらかというと原発再稼働容認派であった。「絶対に大丈夫」と確認して再稼働することが日本国民の幸せそして我が国の発展に通じるのだろうと思っていた。だが昨夜のNHKの解説者の言葉で立場を替えた。日本の電力関係者の「絶対に大丈夫」などとの言葉は信用できなくなった。

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2018年09月06日 ---- ボス

地震

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ビルやヘリポートを設計するとき、その強度計算の多くは構造力学によることになる。高校で習う「物理」を元に少し専門要素が入っている。構造力学による計算で「これだけの風には耐えます」「ここまでの揺れは大丈夫」「雪は〇〇センチまで積もってもOK」などと一つひとつチェックする。「50年に一度」程度の災害にまでは耐えられるようには作っている。「100年に一度」となると壊れることがある。そのような考えが多い◆さてその構造力学。実は「地震と台風は一緒に来ない」「大雪と地震は一緒に来ない」という前提になっている。「100年に一度」よりもっと確率が低いということだ。◆昨日、北海道を台風が襲い、そして今日早朝同じく北海道を震度6強の大地震が襲った。建築関係者の想定外の事態。心配している。◆昨日、当社職員が2名出張で北海道帯広に向かった。早朝から連絡が付かなかったが午前8時過ぎ元気な声で電話がつながった。安心した。わが社は安心したが北海道の方々はしばらく不安な日々が続くことだろう。被害が大きくならないことを願う。

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2018年09月05日 ---- ボス

「やばい!」と言う無教養

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台風21号は関西地方を中心に甚大な被害を残した。◆最近はにわかカメラマンが多い。テレビでは視聴者が撮影した様々な被害状況が流されていた。近所の家の屋根が飛ばされる様、橋の上のトラックが風で横転する様、天井のガラスが割れて落ちてくる様、電線に何かが絡まって火花が散る様・・・スマートフォンでそれらを撮っている者たちの多くが「やばい、やばい!」と叫んでいる。◆私はこの「やばい」という言葉を聞くと、その言葉を発している者の育ちの悪さと無教養を確信する。親からきちんとした教育を受けた者は決して使わない。親からまともな教育を受けていなくても自分で社会常識を学んだまともな大人は使わない。◆だが、いい年をしたきれいな服をきた女性でも、ゴルフ場でドライバーをミスショットして「やばい!」と言っているのを聞くことがある。育ちと教養が露呈する。「やばい」という言葉、使わないことをお勧めする。

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2018年09月03日 ---- ボス

「食べな」「行きなよ」

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鵠沼海岸に叔母が住んでいる。大分出身だが私が生まれた頃から鵠沼に住んでいる。大分弁もかすかに残るがきれいな東京言葉を話す。私が遊びに行くと「モトミちゃん、よく来たね」と笑顔で迎えてくれ「これ食べな、おいしいよ」といろんなお菓子を出してくれる。叔母さんが私に話すときの「食べな」という言葉、なかなか粋な感じで嫌いではない。◆この「食べな」という命令形の言葉、若い人が使うのは難しい。東京で生まれ育った娘が「これ食べなよ」と弟に言っているのを聞いて家人が叱っていた。「そんな汚い言葉を使っちゃダメですよ」◆娘は不思議そうな顔をする。私はどちらの味方もしたかったが気づかないふりをした。「食べな」は粋なのか、汚いのかよく分からない。大分便では「食べよ」になる。博多弁では「食べりぃ」になる。特に女性が使うとき、情趣ある博多弁に適わない。昨日、そんな話をしながらゴルフを楽しんでいた。一緒に回っていたSさんが「キノシタさん、鹿児島弁ではなんて言うか知ってますか?」と聞いてきた。Sさんは鹿児島出身だ。私が「いえ、知りません。どう言うのですか?」と聞くとSさんは嬉しそうに「食わんね?」と答えた。「食べな」「食べよ」「食べりぃ」「食わんね」・・日本に生まれて良かった。

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2019年07月16日 ボスの
スケジュール
  • 午前営業会議 その後 ヘリポート部会議
  • 午後「ヘリポートの造り方」校閲
  • 夕方銀座某所で会食
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