‘ボス’ の記事一覧

2018年07月31日 ---- ボス

松井秀樹敬遠と西野ジャパン

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昨日の続き。・・・明徳義塾はルールをまもった作戦で四球(敬遠)を出し「勝ち」にこだわった。正しいルールで勝って次のゲームへと駒を進めたのに殆どの日本人は明徳義塾の監督を非難した。一方西野ジャパンはサッカーというゲームのルール以前の問題、「勝つ」ということを放棄し、引き分けすら拒否し、「負け」によって、そして他力本願セネガルの勝ちによって予選リーグの突破を狙った。それなのに殆どの日本人は西野監督の采配を肯定し、讃えた。◆「殆どの日本人」とは少し離れた場所で物事を見る癖のある私は、その双方で異論を呈し、先輩経営者に叱られた。◆私は、明徳義塾の監督を非難するなら西野監督も避難すべきだと思うし、西野監督の采配を良しとするなら明徳義塾の監督の采配も肯定すべきだと思う。だが、殆どの日本人は「明徳義塾の監督=悪。西野監督=善」と判断している。◆なぜだろう?私は考えた。そして気付いた。「明徳義塾の監督=悪。西野監督=善」とする世論はいろいろと理由付けはしているが本質はただの自分の感情から来ているのだろう、と。つまり「松井が甲子園で活躍する姿を観たかった」オジサンたちはその夢を破った明徳義塾の監督に腹を立て、日本チームが決勝トーナメントで活躍する姿を観たかったオヤジたちは結果的に観ることができて西野を持ち上げた、ということ。もしあそこでコロンビアが1点入れたとしたら、その瞬間「守ってちゃダメだ!攻めろ!」と作戦が大変更になったはずだ。そうならなくて良かったがもし、そうなっていたら西野監督は歴史上最低の監督との烙印を押されていただろう。「負けること」を選んだ最低の監督、と言われただろう。◆自分の思考回路に矛盾があることに気付かずに「勝てば官軍」と偉そうに言っているバカなオヤジたちを見ていると情けなく悲しくなる。日本の将来は明るくない、と悲観的な私は感じてしまう。

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2018年07月30日 ---- ボス

甲子園とサッカーワールドカップ

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今年も夏の甲子園大会が近づいた。列島各地の予選大会で熱戦が繰り広げられ、それを勝ち抜き子園出場を決めた高校が話題になっている。残念ながら我が母校、佐伯鶴城高校は大分県予選ベスト4まで進んだが準決勝で惜しくも敗れた。◆この時期になると私は毎年26年前(1992年)の甲子園を思い出す。この大会2回戦の明徳義塾高校(高知)対星稜高校(石川)戦において、明徳義塾は星稜の4番打者・松井秀樹を5打席連続して敬遠した。松井は一度もバットを振ることなく星稜高校は敗退した。敬遠を繰り返されてもなお松井は常にバッターボックスで「好球が来たら打つ」という構えで立ち、四球になると静かにバットを置き、相手投手を睨みつけることもなくまっすぐ1塁ベースへ向かった。松井の態度には全国の高校野球ファンが拍手を送った。◆その試合の後、日本中のオヤジたちの話題はその5連続敬遠にあった。「あれはけしからん」「明徳の、敬遠を命じられた投手も可哀そう」「勝つためには何をしてもいいのか」「スポーツマンシップを失った」「勝利至上主義はいらない」「高校生らしくない」などなど、明徳義塾の監督へのバッシングはひどかった。例によってマスコミは「賛否両論ある」と言いながらもほとんど「賛」は報道せず「否」ばかり報道していた。若く、少し天邪鬼な私は「四球だろうが盗塁だろうが正しい野球のルール。戦術として敬遠もある。もちろん僕も勝負をして欲しかったとは思うが監督を非難するべきじゃない」と主張していた。私のその意見を聞いて「キノシタさん、私はあなたを見損ないました」とある大商社の役員に叱られた。◆26年後、今年のサッカーワールドカップ。日本チームは負けているにも関わらず攻撃しなかった。同じ時間帯にやっているセネガル・コロンビア戦でセネガルが勝てば日本は決勝トーナメントに進出できるから、自分がリスクを冒して勝ちに行くことをやめ、セネガルがコロンビアに勝つ方に賭けたのだった。結果的にセネガルがコロンビアに勝ち、日本は決勝トーナメントに進出できた。マスコミは「賛否両論あるが・・」と言いながらも日本人で「否」とする人を一人も紹介しなかった。私の回りもみな「あれで良かったのだ」「西野監督すばらしい」と言っている。もう若くはないが未だに天邪鬼である私は「負けてるゲーム。このまま負けてもかまわない、と言うのはルール以前の問題。やはり試合には『勝つ』ということを目指さなければならないんでは?」と思う。私のその意見を聞いてある人材派遣会社の社長が「キノシタさん、あなた分かってないねえ!社長がそんなキレイごと言っててオタクの会社、大丈夫なの?」と言ってきた。◆26年前の高校野球、今年のワールドカップ予選。並べて比較する記事を見たことない。誰か取り上げないかなあ。

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2018年07月27日 ---- ボス

ひともし幼稚園

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私は2歳で幼稚園に通い始めた。大分県の国東(くにさき)町にある「ひともし幼稚園」という小さな幼稚園だった。5歳の姉が入園し通い始めたのだが私は姉に付いて行って離れなかった。見かねた園長先生が特別に入園を許可してくれたのだという。◆当時、父はまだ三十歳代だったが県の国東工事事務所の所長をしていた。県のエリートであった。工事事務所所長には専用の車がつき、その車の運転手さん夫妻は我が家(所長官舎)のすぐ隣に住んでいた。我が家にはまだテレビはなかったが運転手さんのお宅にはテレビがあり、よく見せてもらいにお邪魔していた。優しい運転手さんご夫妻は私のことを「ぼっちゃん」姉のことを「嬢ちゃん」と呼んでくれ、それは可愛がってくれた。◆終戦からやっと15年が経った頃だった。地方公務員のエリートは今とは全く比較できない厚遇を受けていた。◆さて「ひともし幼稚園」。「ひともし」が何なのか私は知らなかった。興味がなかった。地域の名前か人の苗字か・・そのくらいにしか思っていなかった。「ひともし」が「灯をともす」からくる「灯ともし」だと気づいたのは小学校の高学年になった頃だったろう。とても流行った歌謡曲「二人の銀座」で山内賢と和泉雅子が楽しそうにリズミカルに「待ち合わせて歩く銀座 灯ともし頃恋の銀座・・」と歌っていた。小学校4年生か5年生だったか、キノシタ少年は「ああ、あの『ひともし幼稚園』の『ひともし』はこの『灯ともし頃』の『灯ともし』だったのか」と気付いたのだった。◆50年以上の歳月が流れた。私は毎日のように銀座を歩くが、灯ともし頃歩くと必ず『二人の銀座』を口ずさんでいる。

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2018年07月24日 ---- ボス

「お伺いしている・・?」・・の続き

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昨日、この欄でフジテレビの皇室担当部長のおかしな敬語の使い方を指摘した。まだ収まらない。◆「『愛子さまは大変英語が堪能だとお伺いしています』と彼は言った。いくら相手が高貴なお方でも謙譲語『伺う』に『お』を付けるのは二重敬語。聞いていて気持ち悪い。」と昨日私は書いた。「なぜこんなに気持ちわるいのだろう?」考えていた。分かった。彼の言う「お伺いしています」は誰に向かってへりくだっているのか。「私は聞いています」ではなく「私はお伺いしています」は愛子様へ言っているのではなくテレビの視聴者へ向かって言っているのである。◆マスメディアの部長さん、もう少しまともな日本語を勉強して欲しい。

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2018年07月23日 ---- ボス

「お伺いしている」・・・?

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皇太子ご夫妻の長女愛子さまが英国ロンドン郊外にある名門私立イートン校のサマースクールに参加することを伝えるテレビ報道。昨夜、フジテレビの皇室担当部長という方が解説していた。彼の言葉使いにがっかりした。「愛子さまは大変英語が堪能だとお伺いしています」と彼は言った。いくら相手が高貴なお方でも謙譲語「伺う」に「お」を付けるのは二重敬語。聞いていて気持ち悪い。◆同じ「伺う」でも「行く」という意味で使われるのだったらまだ理解できる。「私がそちらにお伺いしましょうか?」などと使う賢くない若者は確かに増えた。しかしテレビ局の部長が「聞く」の意味での謙譲語「伺う」を「お伺いしています」と平気で使うとは・・。情けない言葉の乱れ。「お聞きしています」でも「伺っています」でもきれいな日本語なのだが・・。

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2018年07月20日 ---- ボス

熱中症対策

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今朝のテレビの報道番組で熱中症対策をいろいろと紹介していた。「エアコンは25℃に設定してください」「エアコンはタイマーで切れるように設定はせず、朝まで付けっぱなしにしてください」と言っていた。「ああそうですか。はい、そのようにします」と素直に聞く気にはなれない。だってちょっと前までは同じ番組で『温暖化対策』を取り上げ「一人ひとりが注意することが大切です。エアコンは28℃に設定し夜はタイマーで切るようにしましょう」などと言っていたじゃないか。◆テーマごとにその分野の専門家の言葉を垂れ流しにするマスコミ。『熱中症』がテーマだと「室温は25℃に!」と言い『温暖化』がテーマだと「室温は28℃に!」と言う。マスコミっていうのは本当にいい加減だ。◆自分のアタマで考えない連中はその都度「ああそうですか。はいそうします」とマスコミに従う。

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2018年07月17日 ---- ボス

サッカーのルール

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FIFAワールドカップロシア大会はフランスの優勝で幕を閉じた。今回から誤審を防ぐために「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」と称する映像確認の審判員を採用することになった。私個人的にはとても良い事だと思っている。テレビ観戦しながら何度もこのVARの確認で納得した。VARは基本的にゴール前での攻防の確認に使われる。得点に絡みそうなプレーをスロー映像でいろんな角度から再生し正確なジャッジをする。審判は落ち着いて、双方に不公平が生じないように判断できるようになった。それはよい事なのだが、このVARのスロー映像を観ながら私は「サッカーのルールっていつからこうなったの?」とつぶやいていた。◆ゴール前、防御する者たちは皆、攻撃側の選手のユニフォームを引っ張っているのだ。ラグビーではボールを持ったプレイヤーの服をつかむことは許されている。だがサッカーでは許されていないだろう。ルールでは許されていないことを世界のトッププレイヤーが皆やっている。それが今のサッカー。日大アメフト部とどこが違う?監督やコーチは「敵のユニフォームを引っ張手でもゴールさせるな!」と指導しているとしか思えない。◆1986年のワールドカップ、マラドーナが華麗なステップを踏んで5人抜きでゴールを決めた。私は深夜、工事現場横の事務所で書類整理をしながらテレビを眺めていた。あの頃は誰もマラドーナのユニフォームを引っ張って止めようとはしなかった。世界の代表になる選手たちはルール通りの競技をしていた。◆いっそサッカーも「ユニフォームを引っ張るのはOK」とルールを変えてしまえばいいのに。

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2018年07月13日 ---- ボス

しゃべれても書けない奴ばかり

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航空業務に関するコンサルタントも当社の重要な仕事の一つ。アドバイスを求めるお客様に対し当社が何をお手伝いできるのかを伝え、お客様が「じゃあ、エアロさんお願いします」となると専門知識を駆使して最適な案を提示する。10年前までは私が一人でこのコンサルタント業務を行ってきた。会社が大きくなってきて、私が年老いてきて、後進の育成が必要になり・・、などの理由から私が直接この業務に関わることはなくなっていた。◆先日、確認したいことがあり最近当社が請け負ったコンサルタント業務の成果物(客先への提出物)をチェックした。驚いた。「キミたちはこれでコンサルタントと言えるのか!?」私は声を荒げた。専門的な資料を集め、整理し、図面に起こしただけの成果物。「キミらが客ならこれをもらって嬉しいか?」私は担当者に尋ねた。返事がない。◆資料を集め整理し図面にするだけならきちんと教えれば中学生にだってできる。我々プロはその次の過程が最も重要。「だから・・・・なのです」の説明が重要ということだ。「プロとして、キミの言葉で、『だから・・・です』を伝えなければコンサルとは言えないだろう」と叱責すると「いえ、そのことはちゃんと伝えています」と返ってきた。「じゃあ、その提出物を持って来い」と言うと「説明は会議のときにしました」と言う。◆「言いました」「相手も理解しています」「分かっているはずです」・・・プロとしては使ってはならない言葉。しゃべることはできても書くことのできないヤツばかりが揃ってしまった。これでは利益が出るわけがない。情けない事態に今頃気付いた私もダメな経営者。◆来週から、月に2回、「書くこと」の試験を実施することにした。

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2018年07月12日 ---- ボス

イヤホン

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「自律神経」とは、自分の意志とは無関係に体の機能を調整する神経。呼吸や心拍、発汗など生きることに関わっている。その「自律神経」は心身を緊張させ興奮状態に導く「交感神経」と心身をリラックスさせ鎮静状態に導く「副交感神経」に分かれる。病院で検査したところ私は極端に「交感神経」が優位で「副交感神経」が全く働いていない。「これでは深い眠りはないですね。疲れるでしょう」医者に言われた。最近は頭痛や耳鳴り、さらには不整脈や頻尿など通常の老化現象以上の悪さが目立ってきた。「社長業を長くやってきて、仕事を中心とするストレスの蓄積が原因でしょう。とにかくリラックスを心掛けなさい」と医者に言われた。◆そういえばもう数十年、ベッドで寝つくまで、あるいは目覚めた瞬間から仕事のことを考える生活が続いていた。夢の中で仕事のことを考えていることも多い。特に最近の二年間は映画や読書も減り、気分転換といったらゴルフと「数独」くらいだった。友人のT君から「『数独』はやめたほうがいいよ、どうせキノシタのことだからベッドで眠るまでやってんだろ」と言われた。そう、私は自宅ではベッドはもちろん、トイレや風呂の中でも「数独」を解いていた。◆T君は続ける。「『数独』やめてラジオを聴けよ。NHKの『ラジオ深夜便』お勧めだよ。聴きながら眠ったらいい」◆私は早速実践した。『数独」をやめた。スマホに「ラジコ」をインストールして(こういう作業が苦手です)イヤホンで聴きながらベッドに入った。悪くない。ちょっとイヤホンが邪魔だが・・◆昨夜、銀座で軽く飲んだ帰りの電車の中、私の回りに3人イヤホンをしている若者が・・。「おやっ?彼らのイヤホンはスマホと繋がってないぞ!どうなってる?」・・勘の良い私はすぐに理解した。「なるほど、スマホから(ブルーツースで)飛ばしているんだな」・・「明日、あれを買いに行こう」と思った。

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2018年07月11日 ---- ボス

マスコミ・・都合のいいヤツばかり。

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経営者仲間と話す、建設業の仲間と話す、航空業界の仲間と話す、公務員と話す、地方議員と話す、私は多くの話す場所に参加している。それぞれテーマがあって話が始まるが会議の後の飲み会での話題の半分以上は銀行とマスコミの悪口。◆銀行の連中は「世間では自分たちの悪口を言われている」ということを知っている。リーマンショック時の自分たちの態度を反省している。そういう意味からは銀行業界に身を置く方々のほうがマスコミの連中よりははるかにまとも。マスコミの連中はどれだけ叩かれても「俺らを叩くお前らがバカ」という態度。聞く耳持たない。◆「オレは高校時代から飲んでいた」とうそぶきながらも芸能人が19歳と飲んでいるところを写真に撮って「とんでもない!」と騒ぐ。「あんたも飲んでたでしょ?」と言っても「時代が違う」で片づける。◆自分は週に2回新橋で賭け麻雀をやっているくせにどこかの市長が賭け麻雀をやっていることが分ると「とんでもない!」と騒ぐ。「あんたもやっているじゃない」と言ったら「オレは私人、市長は公人」◆ベッキーさんの不倫騒動が激しいときに飲み屋で一緒になった週刊誌の記者に聞いた。「オタクの会社の人はもちろん不倫なんてしていないんでしょうね?」返ってきた彼の言葉に驚いた。「いえいえ、うちの会社内では社長の不倫は有名ですよ」◆受験偏重がどうの、小学生の塾通いがどうの、いろいろと騒いでいても一流と言われる新聞社の社員のほとんどが小学校から塾通いをして難関大学を卒業した連中。自分がやっていることでも人がやったら「とんでもない!」と平気で言える。そんな人間として「とんでもないヤツ」がマスコミ業界に多いことだけは確かなようだ。◆そういえばいつもは主張が対立している新聞各社が「新聞には軽減税率を!」との主張では一致している。私は個人的には、食料品を含むすべての商品に一律に消費税をかけるべきだと思っている。軽減税率などいらない、と思っている。少なくとも新聞を含む出版物に軽減税率などいらない!

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2018年07月10日 ---- ボス

音楽を聴いて涙を流す

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「牛肉と女性は腐りかけが一番おいしい」などという上品でない冗談を耳にしたことがある。叱られそうだがそれを聞いて私はニヤッとする。「おもしろい」と思ってしまう。下品だがセンスある冗談。「腐りかけ」というのがいったい何歳くらいのどんな女性をイメージしているのかしれないがほとんどすべての女性のような気もする。「セクハラです!」などと目くじらを立てずに笑い流して欲しい。一方、「腐りかけの男」はどうしようもない。男は若くて粋の良いのに限る。では年齢を重ねた男はみなダメなのか?違うのである。自分で注意して、努力すれば、腐らないことが可能である。「腐る」ことを避け「枯れる」ことを目指せばいい。◆「腐りかけの女性」は魅力あるが「腐りかけの男」はどうしようもない。一方「枯れた女性」は色気ないが「枯れた男性」は色気がある。◆週末、枯れた男性のピアノを聴いて私は涙を流した。素晴らしいピアノだった。御年86歳のミッシェル・ルグランさん。私の長い人生、音楽を聴いて涙を流したのはこれが2回目。最初は4年前、ウェイウェイ・ウーさんの演奏で聞いた「この空を飛べたら」。そして今回のミッシェル・ルグランさんの「シェルブールの雨傘」が2度目の涙。会場はスタンディングオベーションで枯れたルグランさんを讃えた。そういえばルグランさんは枯れており、ウェイウェイさんは・・りかけ・・・? ごめんなさい。ウェイウェイさん、冗談です。ウェウェイさんはまだまだ「旬」でした。

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2018年07月03日 ---- ボス

桂歌丸さん死去

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「笑点」は唯一、毎週かかさず観る番組。日曜日、ゴルフで帰宅が遅れるときには家人にビデオ録画をお願いする。その「笑点」で長く司会を務めた桂歌丸さんが亡くなった。寂しい。◆彼が生前よく言っていた言葉「人を怒らせる、人を泣かせるのは簡単。人に笑ってもらうのは大変なんです。人は簡単に笑ってはくれません」・・歌丸さんは人様が笑ってくれるように精進を重ねた。誰からも愛される人だった。◆彼の言葉を聞いて考えた。「オレの人生で『怒ったこと』『泣いたこと』そして『笑ったこと』はどうだろう?」と。人生を振り返ってみた。そして感じた。「怒ったこと」「泣いたこと」に比べて「笑ったこと」は少ないんじゃないかと。決して平坦ではなかった私の人生、山あり谷ありの人生だった。怒ったこと、泣いたことは平均的60歳男性よりはるかに多いだろう。じゃあ、笑ったことは・・?◆還暦過ぎたこれからの人生、もっともっと「笑うこと」の多いものになるようにしよう。歌丸さんが私に楽しい生き方を教えてくれた。

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2018年07月02日 ---- ボス

家族のある幸せ

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大学の同級生、O君から今年は年賀状が届かなかった。「こりゃ、Oも虚礼廃止、今年から年賀状をやめるんだな。オレもそうしようかな」などと思っていた。◆2月も下旬になった頃、そのO君から「寒中見舞い」が届いた。「病気療養していました家内が昨年10月に永眠しました。寂しくなりました」と書いてあった。私は、奥様とは35年前のO君の結婚式でお会いしたきりだった。奥様が病気療養していたとは知らなかった。子供ができなかったO君は一人になってさぞ落ち込んでいることだろう。心配だが軽々に励ましの声もかけられない。◆奥様を亡くして半年が経った。そろそろ言葉をかけてもいいかな、そう思って先月、O君にメールした。メールで飲み会に誘った。するとO君にしては珍しく、少し長い返信があった。奥様を亡くして寂しくなったこと、数年前に花が好きな奥様のために庭付きの一軒家を買ったこと、奥様は庭にきれいな薔薇を毎年咲かせていたこと、今年は自分でやっているがなかなか薔薇をキレイに咲かせるのは難しいこと、今は愛犬が一匹残っており彼と仲良く過ごしていること、その愛犬の世話があるので飲み会にも出られない・・・・そんなことが書かれてあった。そして「木下、ありがとう」と結んであった◆昨日の昼、川崎市郊外のO君の自宅を訪ねた。最寄りの駅までO君が迎えに来てくれた。O君は笑顔だった。「キノシタ、アリガト」と悲しそうな笑顔で迎えてくれた。◆奥様の仏前に手を合わせ、今は何も咲いていない庭の緑を眺め、O君の愛犬ディーンと少し遊んだ。奥様が元気であればきっときれいに片付いていたはずの家は玄関も居間も、そして庭も散らかっていた。O君が笑顔なのだから、こちらも悲しい顔はできない。近所の食堂に行って、私だけビールを飲んだ。◆O君は同情されることは嫌うだろう。O君の笑顔から悲しみが消えるまではもうしばらく時間が必要だろう。次回会う頃には、少し元気になってくれていることを願う。◆電車で自宅に戻った。元気な家内と息子、娘が「おかえり、父さん、どこ行ってたの?」と憂いのまったくない笑顔で迎えてくれた。デキの悪い家族だが、改めて家族が健康で過ごせている現状に感謝。

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2018年07月02日 ---- ボス

賛否両論

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サッカーワールドカップ。決勝ラウンド進出がかかったポーランド戦。日本はポーランドに1点負けているにもかかわらず点を奪いに行こうとしなかった。◆同時刻に行われている「セネガル対コロンビア」の試合でコロンビアが1点差で勝っていた。そのままコロンビアが勝手くれれば日本はポーランドに0-1で負けても決勝ラウンド進出が成る。もしセネガルが1点入れて同点になれば日本の決勝進出はなくなる。その状況で日本チームは「コロンビアさん頑張って!オレたちは自力で勝つことを放棄してコロンビアさんの勝利に賭けますよ」と言って点を奪いに行くことをやめた。◆翌日のマスコミはテレビもラジオも新聞も「賛否両論ある」と言う。「賛否両論ある」と言いながら「否」に関しては海外のマスコミ報道を紹介するだけ。どの評論家や解説者も西野監督を持ち上げる。「決勝進出できたのだからこれで良かった」「結果がすべてですよ」などと言う。それでは「賛否両論ある」とは言えないじゃないか。なぜ「私はあの作戦は受け入れられません。あそこでは点を取りに行くべきでしょ!あの試合に勝ったわけじゃないんですよ!負けたのですよ。負けてもいいや、って試合をしてそれでも決勝進出できたのだから満足とはならないでしょ!」・・こういうことを熱く語る解説者が一人も居なかった。そういう人がいれば私は彼のファンになっただろう。◆「結果がすべてですよ」「決勝進出できたのだからこれで良かった」などと西野を持ちあげている殆どの評論家は、もしセネガルがコロンビアに追い付いて日本の決勝進出がなくなっていたら「西野監督はあそこでなぜ消極的になったのでしょうか?」「あまりにも弱気ですよね」「負けているのに他力に賭けるなんて許せません」・・・そんなことを言って西野を貶していたことだろう。◆「結果がすべて」などということは言ってはならない、と私は思うのだがどうだろう?

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2018年06月29日 ---- ボス

あれでいいのか?時間稼ぎのパス回し。

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サッカーのワールドカップ、日本の試合はすべて観ている。決勝ラウンド進出がかかった昨夜の試合、日本はポーランドに1点負けているにもかかわらず勝ちに行こうとしなかった。最後の20分間は観客席からのブーイングも無視し自陣でのボール回しに徹していた。同時刻に行われている「セネガル対コロンビア」の試合でコロンビアが1点差で勝っていた。もしセネガルが1点入れて同点になれば日本の決勝進出はなくなる。その状況で日本チームは「コロンビアさん頑張って!オレたちは自力で勝つことを放棄してコロンビアさんの勝利に賭けますよ」と言っていたのだ。◆「情けない!そんなヤツらが日本代表だなんて恥だ!」と「男、キノシタ」は思っていた。一方で「よーしよし、確率的にはここでは仕掛けない方が可能性は高いな。コロンビアに賭けて、ここはリスクを避けておこう」と「経営者、キノシタ」は考えていた。・・難しい。◆この日本の取った戦術に対する各国メディアは厳しい。韓国のアン・ジョンファン氏は「全世界で数多くのファンが見ているのに、このような姿はサッカーファンへの礼儀ではない」と厳しく指摘した。また同氏は「私たちは、美しく脱落したが、日本は醜く(16強)に進んだ」と自国の韓国と比較し、日本に厳しい視線を送っていた。◆元北アイルランド指揮官のマイケル・オニール氏は、西野朗監督が選んだ消極的な戦術に信じられないといった様子。「監督として他のチームの試合結果に全てを委ねるのは唖然とさせられるね。日本にはここまで良い意味で少しスポットライトが当たっていたが、私は次のラウンドでボコボコにされるのを望んでいる」(Yahooニュースより)◆彼らの批判に反論する元気は私にはない。私は「経営者、キノシタ」である前に、特にスポーツや生き方においては「男、キノシタ」でありたい。やはり本音は攻めて欲しかった。◆残念なのは、そして不思議なのは国内の誰もが「あれで良かったのだ」と西野監督の采配を評価すること。「勝てば官軍」とはいうものの、「勝ってもないのに(決勝進出すれば)官軍」なのだ。◆誰も「おかしい。変だ!間違いだ!」と言わない日本サッカー界はおかしい、と私は思う。どうだろう?◆アン・ジョンファンの言葉「私たちは、美しく脱落したが、日本は醜く(16強)に進んだ」には素直に拍手を送りたい。

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2018年06月29日 ---- ボス

禁煙条例

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先日、銀座の安い焼き鳥屋に友人と二人で入った。この店では入ったときに座る場所を指定される。「オニーサンはそこに掛けて」とオバサンに指さされた席は壁から4番目の席だった。私の右側、壁から3席では先客が串を食べていた。「とりあえずビールね。それから焼き鳥8本コースを」私はオバサンに注文した。ビールがすぐに出された。ちょうど友人と乾杯したときにタバコの煙が流れてきた。私の右隣の若者が吸っている。◆私の右側の3人は親子だった。一番向こう側、壁よりに父、真ん中に母、そして私の隣がデキの悪い息子。福岡から上京して働いている息子のところに両親が様子を見に来た、と言ったところか。でかい声の博多弁でしゃべっているので嫌でも状況は分かった。私も福岡市で6年過ごしたので親近感が湧く。それでも隣席に平気でタバコの煙を流すバカ息子の態度は不快であった。◆父も母もタバコは吸っていない。息子一人がタバコを吸うのなら彼が壁側に座れば良い。息子がタバコを吸って隣に煙が流れているのが分かるのだから親が注意すればいい。バカ息子本人はもとより、バカ親も、店のオバサンも誰も注意しない。結局バカ息子は10本程度の串を食べる間に5.6本は吸った。若いころの私なら「ニーさん、煙たいよ、注意してね」くらいは言った。還暦過ぎると我慢を覚える。◆私もかつてはタバコを吸っていた。タバコを嗜(たしな)む人の気持ちも理解できる。みんながマナーを守って吸うのならあまり厳しく規制しなくてもいいのではないか、と思っていた。◆バカな親子と一言も注意しない店員がいた銀座の安い焼き鳥屋。私は二度と行かない。東京都は国よりもはるかに厳しい禁煙条例を施行することが決まった。私は歓迎する。

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2018年06月28日 ---- ボス

部下を叱る

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「アルミヘリポートの良さ」を説明するパンフレットを改訂することにした。これまであったものは「ホントかいな?」「ホントにコンクリートよりも安いの?」と疑われることもあった。それなので当社で実際に「ヘリポート付き病院」を設計してみた。アルミヘリポートの場合とコンクリートヘリポートの場合とで2種類の設計図になる。◆「うちの会社では、ちゃんと設計図まで描いて、材料コストを計算しているのですよ! 感覚で話しているんじゃありませんよ! 根拠ありますよ! アルミの方が安いですよ!」とのパンフの作成だ。広告代理店と数回協議を重ねているがなかなか当社の趣旨が伝わらない。「これはどうでしょう?」と言って出された提案パンフを見てガッカリ、を何度か繰り返してきた。本日の午後も会議予定。今朝は事前に提案がメールで送られて来たとのこと、広告担当のT君が私の元へそれを持ってきた。◆全くダメ。「これなら以前のパンフの方がよっぽど分かりやすいじゃないか!」私は不愉快な声でT君に言った。するとT君は「分かりました。また彼らに考えさせます」と答えた。私はプツンと切れた。◆「『考えさせます』だと? 人に考えさすのではなく考えるのはオマエだ! 自分のアタマで考えてないからこんなものの繰り返しなんだ!」大声で叱った。◆上司が部下を叱るのは難しい。他の職員の前ではなるべく叱らない方がいい。分かっている。だが私は「ズルいこと」と「自分のアタマで考えないヤツ」は許せない。一所懸命に頑張っているT君には悪かったが「自分のアタマで考え」ようとせず「彼らに考えさせます」と平気で答えるセンスには、切れてしまった。

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2018年06月27日 ---- ボス

クソみたいなマスコミ

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「自民党の二階俊博幹事長は26日、人口減少問題に関し『この頃、子どもを産まない方が幸せに(生活が)送れるのではないかと勝手なことを考えて(いる人がいる)』と述べた。東京都内で行われた政治評論家との対談で、聴衆の質問に答える形で発言した。不適切との指摘を受ける可能性がある。」・・・・・・以上は時事通信社が配信した記事。◆「オマエにはジャーナリストとしての矜持はないのか?」と言いたい。「クソのようなマスコミ」の一つ。◆「不適切との指摘を受ける可能性がある」ってなんだ!自分では適切か不適切化の判断が付かない。分からなけりゃ書かねばいいものを敢えて書く。アドバルーンを上げて、誰かが「不適切だ」と言うのを待つ。誰かが「不適切だ」と言い出したら「そうだよね、とんでもないよね」と後を追う。誰も「不適切だ」と言わなければ何事もなかったようにすぐに忘れる。◆卑怯な手口。マスコミ関係にはこんなヤツが多い。「不適切との指摘を受ける可能性がある」なんてくだらぬ文章を配信する記者のことをマスコミ関係者はなぜ怒らない?みんな卑怯者なのか? 

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2018年06月22日 ---- ボス

最高の映画 

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「大脱走」「ショーシャンクの空に」「ひまわり」「ローマの休日」「ダイハード」「ET」「ニューシネマパラダイス」「ライフ イズ ビューティフル」そして「スターウォーズ」・・みんなみんなとても面白かった。感動した。だが「キノシタさん、一番好きな、一番人にお勧めしたい映画はなんですか」と問われたらミュージカル映画が頭に浮かぶ。「サウンド オブ ミュージック」と「シェルブールの雨傘」が私の最も好きな映画。最近では「ラ ラ ランド」も良かった。◆「悲しくないのに涙が出てくる映画」がある。「ステラ」がそうだった。日本映画の「結婚しようよ」も涙が溢れて止まらなかった。そして最近観た「ワンダー 君は大陽」◆頑張っている姿を観て涙が溢れ、優しい心に触れさらに涙が落ちる。ここ数年で最も人に薦めたい映画だ。是枝監督には失礼だが「万引き家族」を観に行くヒマがあるのならまずは「ワンダー」を観るべきでしょう。◆(・・・※『ステラ』は1990年公開のベット・ミドラー主演の映画。残念ながらDVD化されていません。)

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2018年06月19日 ---- ボス

常識・非常識

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Yさんは当社に出入りする業者。私に会うたびに「社長、今度ちょっと一杯付き合ってくださいよ。新橋のその辺の安い店でいいじゃないですか」と誘ってくる。私はその都度「そうですね、今度ね」とかわしていたのだが、何度も「今度ね」と先延ばしにするのも失礼かと思い「じゃあ再来週の月曜日に・・」と応えていた。その「再来週の月曜日」が昨日であった。◆夕方5時半に当社へ来たYさんは開口一番「今日はお付き合いいただけるとのこと、ありがとうございます。店は予約しています」とニコニコしながら言った。小一時間ほど雑談をした後、当社の若手社員T君も一緒に、3人でYさんの予約した店に向かった。そこは会社帰りのサラリーマンでいっぱいの店だった。我々の席の隣のテーブルではタバコをふかす若者。彼の煙が漂ってくる。「私も若いころはよくこんな店で飲んでいたな」懐かしくなった。私より3歳年長のYさんがその店の客の中では突出していた。続いて私。周りの若者の視線が気になりつつも「Yさんの精いっぱいのもてなしだ。楽しく飲もう」と思いビールを、続いてホッピーを飲んだ。料理はYさんに任せても飲み物であまり負担をかけては失礼と思った。◆Yさんが「とりあえず」で頼んだ3品。私とT君はすぐに食べ終えたがYさんは飲んでしゃべるばかり。隣のテーブルでは鍋が始まり、反対側のテーブルでは鉄板で肉を焼いている。私たちのテーブルではホッピーの瓶だけが運ばれてくる。Yさんが一人でしゃべり続ける。2時間半経った。結局「とりあえず」の3品で終わった。◆私は一足先に店を出てYさんを待とうと思った。待つもなにもYさんは私のすぐ後をついて出てきた。誰も勘定をしていない。「ちょっとお客さん!」店の者が慌てて出てくる。するとYさんは私の方を見て「社長、ごちそうさまです。ありがとうございます」だって。「なんだ、そんなことか」・・私はYさんの非常識に腹が立つよりも「オレが払うのだったら、遠慮せずに鍋でも焼肉でも注文すればよかった」と思った。◆どう考えても、私たちの考えでは「非常識」なYさんの振る舞い。なぜかYさんへは腹が立たない。「住む世界が違えば常識も異なってくる」・・私は静かに悟った。◆当社にはまさかこんな営業をする者はいないだろうな。少し心配になった。

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2018年06月18日 ---- ボス

せこいヤツ

boss-b

昭和の終わりから平成になった頃にかけて山本さんと家族ぐるみのお付き合いをしていた。大変お世話になった。私は山本さんに仕事に対する姿勢や考え方など多くを教わった。「キノシタさん、オトコでせこいヤツはダメですよ。せこいヤツは大きい仕事きちんとした仕事ができません。せこいヤツはズルをします」と常々山本さんは言っていた。「ケチはいいんですよ。せこいのがダメなんです」と言っていた。私は「ケチ」と「せこい」の違いがはっきりと分からないものの山本さんの言いたいことはなんとなく理解していた。◆私と出会う数年前まで山本さんはある方の「秘書兼運転手」のような仕事をしていた。ある方とは昭和史に名前を残す超有名人O氏。山本さんはその頃のことをよく話してくれた。「『お疲れさん。明日は7時半に迎えに来てくれ。じゃあな』と言われてO先生と別れるでしょ。大体10時半か11時頃ですよ。それでも僕は自宅へ直行しませんでしたよ」勿体ぶって話す山本さんに私は「どこへ行ってたんですか?」と尋ねる。「翌日のO先生の行動予定は分かっていますからそこを一度クルマで走ってみるのですよ。入り口や駐車場などをあらかじめ確認しておくんです。もちろんO先生は僕がそんな予習をしていることなど知りません。当然、残業代ももらえません。でもね、キノシタさんO先生が時々感心して誉めてくれるんですよ。『ヤマモト、キミはタクシーの運転手より道に詳しいなあ』って。」・・山本さんは嬉しそうに懐かしむ。まだカーナビなどない時代である。夜遅くに明日の自分の仕事の準備を毎日欠かさずやることは楽ではない。◆山本さんの気配りはO先生に対してだけではなかった。山本さんの回りには優しい人が多かった。バブル崩壊で消えていく紳士たちも多かったが「せこいオトコ」と言われる人は一人もいなかった。面白い、激しい時代に私はいろんなことを勉強した。◆私も「せこいオトコ」が嫌いだ。人から「せこい」と言われることのないように気を付けている。

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2018年06月13日 ---- ボス

日大アメフト、ルール無視タックル事件

boss-2

飲み屋で日大アメフト部の、ルール無視のタックル事件の話になった。私の隣で飲んでいた方が「あれくらいどうってことないでしょ。人生なんて理不尽にできているんだから。学生時代に理不尽を覚えるのはいいことよ。ワタシは学生時代、先輩が『カラスは白いなあ』と言われれば『そうですね、カラスは白ですね』と返さなければならなかった。そういう理不尽に耐えて私は成長し強くなったよ。」と言った。それを聞いて私は腹が立った。「ええ私だって世間には理不尽なことがいっぱいあることは承知していますよ。私も先輩が『カラスは白いなあ』と言えば『そうですね、カラスは白ですね』と返していましたよ。処世術などはそれによって成長したところがあるかもしれない。若いうちに『この世は理不尽なことが多い』と気付かされたかもしれない。でもね、自分が理不尽によって成長したところがあるからと言って理不尽を肯定してはダメじゃないの?アナタの理論でいけば戦争経験者が『私は戦争で苦労をしたがあれで成長したところもある。戦争したっていいじゃない』ってことになりますね?」と言い返した。◆世の中には、あのタックルを見て「これくらいいいじゃない。社会の理不尽の一つだ。こうやってみんな強くなる」などと肯定的に受け止め、その考えを人前で恥ずかしげもなく披露するバカがいるのだ。驚いた。

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2018年06月12日 ---- ボス

後手後手のお役所仕事

boss-2

国土交通省出身の友人が言った。「キノシタ君が知っているように、我々は人柱行政(ひとばしらぎょうせい)だから・・・」「いくらキノシタ君が『このままじゃ危ないよ。事故・事件が起きますよ』と言っても実際に事件・事故が起こらないうちは動きたくないというのが役人の本音なのよ。ようするにめんどくさいのよ。政治家さんから『やれっ!』と言われれば別だけど民間企業の声は役人には雑音程度にしか聞こえないのよ」・・全く腹が立つが、これが実情。◆新幹線の中で殺傷事件が起きた。JRは何らかの対策を取るのだろう。マスコミも騒ぎ出した。「このままじゃ、再び同じような事件が繰り返されるのではないか?」多くの新聞、テレビが疑問を呈し対策を検討する必要があると訴える。◆私は思う。新幹線の対策よりもっともっと重要なのはリニアの対策でしょ!と。新幹線の心配をするマスコミは多いがなぜか彼らは「リニアは大丈夫か?」と心配しない。◆日本はお役所も鉄道会社もマスコミも「人柱行政」。事故・事件が起こるまでは何もしない、なにも訴えない。めんどくさいことは、例えそれが多くの人命にかかわることでも後回し。残念!

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2018年06月07日 ---- ボス

コミュニケーション

boss-1

社員たちのコミュニケーションの悪さに悩んできた。「なぜお互いに話し合わないのか?ちょっと伝えておけばそんなミスは起こんなかったんじゃないの?」・・何度注意したか。おそらく当社だけではないのだろう、社員同士の会話が少ない。フランクに何でも話せる関係作りができない。◆自分の「思い」「考え」を正確に相手に伝え、かつ相手を極力不愉快にさせずに、自分の意図する方向に誘導できる人がコミュニケーション能力が高い人だと部下たちに説明する。そうなるように努力してくれとお願いする。◆相手を屈服させて自分の言うことに従わせるのはコミュニケーション能力が高いとは言わない。社員同士が仲良くなってくれることが最もコミュニケーションが進む近道だと思っていた。◆先日テレビを観ていたら、サッカーロシアワールドカップに出場する選手たちが出ていた。「コミュニケーション」が話題になった。キャプテンの長谷部誠が、かつての監督、岡田武史から教わった言葉を披露していた。「人それぞれ個性がある。『みんな仲良くなれ』なんて言っても無理なこと。だが『みんなお互いに相手のことをリスペクトしろ』と私は言う。相手をリスペクトしていれば相手の言いたいことを探る。相手が理解してくれれば『言ってもしょうがない』がなくなる」・・そんなことを言っていた。さすが岡田武史、さすが長谷部誠。とても良いことを教えてもらった。

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2018年06月06日 ---- ボス

デリカシー

boss-1

大学の同級生と飲んでいた。みんな60歳前後、10人。国土交通省で偉くなった友人O君が「この年になって自分の読書量の少なさを恥ずかしく思うようになってきた。反省している。これからはもう少し読もうと決めたよ。キノシタ君は昔からよく読書してたけど最近のお薦め教えてよ」と言った。彼は『君の膵臓を食べたい』という題名すら知らなかった。◆私は東山彰良を勧めた。「魚が言いました・・ わたしは 水のなかでくらしているのだから あなたには わたしの涙がみえません」という『流』の中の一文を紹介した。するとすかさずY君が「それってあの歌と一緒にじゃん」と言った。私は寺山修司の詩『名もない魚』のことかと思った。・・・違った。◆『泳げたいやきくん』と一緒じゃん・・意外な言葉をY君が言う。すると続けてH君が「オレもそう思ったよ。鉄板の上で泣いているんだよね・・・」などとT君をフォロウする。◆九州大学土木工学科・・情けない。ロマンがない、デリカシーがない、教養がない、・・・しかし人間はすこぶる良い・・・そんな奴ばかり。◆私は少し寂しく、逆にとても嬉しくなった。昨夜も楽しい酒が飲めた。

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2018年06月01日 ---- ボス

人間的魅力

boss-1

本日から6月。当社は今日から新しい組織編制に変わる。と言っても大きく変化するわけではない。各事業部の中での幹部の構成等を整理した。◆人事考査をするときに私がいつも考慮するのは、彼らの一人ひとりの「作業」と「仕事」の比率であり中でも「仕事」に関する意識の持ち方などである。この欄でこれまでにも何度も触れたが真面目に正確に「作業」をすればそれでよいか、となれば「作業者」としてはもちろん合格であるが「仕事人」あるいは「管理者」としては合格ではない。「作業」と「仕事」の違いを職員みんなでもう一度確認していただきたいものだ。◆さらに人事考査でいつも気になるのが彼らの言葉使いであったり態度であったり服装やみだしなみである。言葉使いや態度、服装に気が回らない者は最終的に行き詰まる。味方がいなくなる。組織において独断専行・唯我独尊は許されない。◆要するに「人間的な魅力」がなければ人と一緒に仕事はできない、ということ。「人間的な魅力」ってどこから来るのだろう。注意されて一朝一夕に身につくものではない。今朝の通勤電車で少し考えてみた。答えは出ないが「その人がどれだけ小説を読んできたか」ということが影響することは間違いないようだ。

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2018年05月31日 ---- ボス

機会均等って?

boss-3

テレビで全仏オープンテニスを観ていたら解説者が「この人は8歳でテニスを始めたというのですから遅いスタートですね」と言った。「はっ?8歳で遅いの?」私は画面に向かって訊ねた。そういえば福原愛ちゃんをはじめ卓球の選手たちはみな幼いころから涙を流しながら練習したようだ。ゴルフだってプロになる人たちはみな小学生のときに始めている。◆多くのプロスポーツ選手は恵まれた環境に生まれ、幼いころから厳しい指導を受けて力量を上げる。いやいやスポーツ選手だけじゃない。政治家だって国会議員の3割が世襲議員。世襲議員は自民党では4割、閣僚に至っては5割と言われるほど。◆どんな家庭に生まれるか、親の教育方針がどうか、そういうことによって子供の将来が大きく異なることは誰もが承知している。だが政治の場、教育の場で「機会均等」を掲げる現代において理想と現実が逆行していることをもっと注意して視るべきではないだろうか?

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2018年05月29日 ---- ボス

自分のアタマで、自分たちのアタマで考えろ!

boss-1

指示されたことだけを指示されたとおりに粛々とこなす、一般的にはそれも仕事というようだ。私はそれを仕事ではなく作業と呼ぶ。◆プラモデルを設計図通りにキレイに早く組み立てることのできる者とできない者がいる。前者が仕事ができ後者は仕事ができない、という方が多いが私は前者は作業が上手く後者は作業が下手なのだと思っている。そんな上手、下手は大した問題ではない、と私は思う。◆作業をして賃金をもらっている者が多い。日本のサラリーマンの半分以上は作業者だ。わが社の職員の多くも作業者だ。◆私はその作業者に少し「仕事」をしてもらいたいと常々思いリクエストしている。指示通りではなく、「どうすればよいのか」を先回りして考えるクセをつけてもらいたい。◆先日、一人のスタッフにある管理表を作成するように頼んだ。簡単な指示をした。翌日、彼は「できました。これでいいですか?」と持ってきた。見にくい。読みにくい。「これじゃよく分からないよ。もっと見やすく簡潔にまとめてよ」彼に返した。「どうすればいいですか?具体的に指示してください。その方が時間のムダがないじゃないですか」・・腕のいい作業者である彼の言い分にも一理ある。だが私は彼にたまには作業ではなく「仕事」をしてもらいたい。「どうすれば見やすくなるのか、自分のアタマで考えてみろ! 分からないのだったらオレに聞くのではなく自分たちで考えてみろ!」と突き放した。◆翌日「これでどうですか?」と彼が持ってきたその管理表はとても分かりやすいフォームに替わっていた。彼が一つ「仕事」をした。

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2018年05月25日 ---- ボス

読書

boss-4

気になることがあると読書が進まない。字面(じづら)のみ追って内容が入って来ない。5ページ進んでは3ページ戻る、というようなことが続いていた。思い切って好きな読書をやめた。年末のことだからもう半年近く小説を読んでいなかった。小説を読む時間が「数独」を解く時間になり、ジャズを聴く時間になり、ゴルフのパター練習をする時間に替わった。おかげで「数独」を解く力は随分と上がった。まず、解けない問題はない。最も難しい「超難解数独問題」を一問90分くらいかけながら解く。ジャズのCDは10枚ほど増えた。残念ながらパターは一向に上達しない。◆徐々に体調がおかしくなった。もともと睡眠障害はあったがさらにひどくなった。病院に行くと「キノシタさんは交感神経が強く副交感神経がほとんど機能していません」と言われた。原因はストレスのよう。仕事をし、家庭を持っているとストレスは追ってくる。私のように根がまじめ(?)な男はなかなかストレスから逃れられない。具合はさらに悪くなり不整脈が増した。夜はほとんど眠れない。代わりに昼間はいつも眠たい◆「数独」が悪いんじゃないか?・・ふと思った。「そういえばオレはいつもモノを考えている。目が覚めた瞬間から仕事のことを考えている」・・ベッドに入って灯りをを消す瞬間まで数独を解いている。「ぼーっとすること」を忘れていたな、そう思った。◆「数独」をやめ、アタマを使うことをやめ、読書を復活しようと思った。読書をしなかった半年に「読みたい本」は溜まっていた。どれで読書を再開しようか? ツタヤへ行った。多くの魅力的な本の中から私が選んだ一冊は直木賞作家、東山彰良『僕が殺した人と僕を殺した人』。面白い!

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2018年05月24日 ---- ボス

自律神経失調

boss-a

「前回よりは良くなっていますけどね・・。ただ、まだまだ危険な状態ですね」・・言葉ほど医師の表情は暗くはない。少し安心した◆基準値は「0.8~2.0ですがキノシタさんは大きくはずれて15.2です。ものすごくバランスが悪いんですね」・・LF/HFという数値の説明。「交感神経と副交感神経のバランス指標です。キノシタさんは交感神経が極度に強く副交感神経が全く出て来られないんです。睡眠障害、疲労蓄積、メンタルヘルス障害へと繋がります」とのこと◆「どうすればいいんですか?実際、睡眠薬を飲まないと夜は殆ど眠れません。昼間はずっと眠たい状態です。不整脈も頻発しているし何か薬を出してもらえませんか?」と私が聞くと医師は「バランスは極端に崩れていますがキノシタさんの場合、自律神経の働き自体はすごく元気。45歳相当に若いんです。まだ薬に頼らずに治しましょうよ」と励まされた◆「夕方以降はヨガ、呼吸法、音楽、アロマなど副交感神経活動を高めるようにすることをお勧めします」とのことだった。「24時間 ON」はやめて、「心配しても始まらない」と考えるようにしよう。「部下たちを信頼して、任せてみよう」と決意したが、さあ、できるだろうか?

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2018年05月23日 ---- ボス

プロとアマの違い

boss-b

広尾の自宅からは日本を代表する二つのビル「六本木ヒルズ森タワー」と「東京ミッドタウン」が見える。六本木を訪れる方は大抵どちらかのビルに向かう。「どっちのビルが好きですか?」と聞くとその答えは恐らく半々くらいになるのだろう。「建造物大好きオジサン」である私の評価は「断然、森タワーの勝ち!」なのだが多くの素人にはその差が分からない。残念!◆夜の10時過ぎ、この二つの巨大ビルのオフィスフロアの照明が少しずつ消えていく。それでも二つのビルは「オレが六本木の主だ!」と言わんばかりにオーラを放ち続ける。この時間帯になると「建造物大好きオジサン」でなくとも、誰でもが「森タワー」に軍配を上げることになる。◆森タワーは世界的な照明デザイナー石井幹子(いしい もとこ)さんによる優雅で気品のあるブルーの光が穏やかにビルの側面を撫で上げるように移動する。かたやミッドタウンは日によってけばけばしい赤い光だったり、とげとげしい緑色の光だったり。アジアの場末の街を思わせる。センスが全くない。森タワーの照明がプロ中のプロ仕事であるのに対しミッドタウンのそれはまるで高校の美術部の学生が作ったようなもの。「美」に関して少しでも興味がある者は誰もが森タワーの照明にときめき、ミッドタウンのそれを見て「残念!」と声を上げる。◆先日、鹿児島出張の折に同じような気持ちになった。鹿児島市内の二つの病院ヘリポートを視察した。どちらも築3年。毎日、ドクターヘリが飛来する。その一つ「米盛病院の屋上ヘリポート」は実に見事。プロ中のプロの作品。かたや「鹿児島〇〇病院の屋上ヘリポート」は「残念なヘリポート」の典型。びっくりした。◆何事も「プロが手掛けた素晴らしいモノ」と「素人が適当に作った残念なモノ」がある。


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2018年05月22日 ---- ボス

当事者意識

boss-5

アメリカンフットボールで日大の選手が悪質なタックルなど反則を繰り返して退場となった問題。内田正人前監督の対応はとても不快。「はいはい、私が悪うございやした。全部責任は私が背負いますよ。弁明なんてしませんよ」・・文字にすれば男らしく聞こえるかもしれないこの対応、責任の所在を明確にしない最低の対応だ。普段は常識が欠如しているように感じるテレビのコメンテーターでさえ一様に内田前監督の態度や日大の対応には憤りを表している。当然の感覚◆私は日大の他の体育会系クラブに所属する者たちの反応が気になる。サッカー部や野球部やラグビー部の連中はどれほど怒っているのだろう?推測で話して失礼だが、彼らはそれほど怒ってないのではないだろうか?「あれはないよね、困ったもんだよね」「俺たちのクラブでも理不尽なこと多いけど、さすがにあそこまではひどくないよ」・・・そんな話が聞こえてきそう。◆もっと言うと、当のアメフト部員ですら「どうなるんだろう? 俺たち」てなもんなのではないだろうか◆私が言いたいのは、本来は「自分たちの問題」として怒り、悲しみ、必死に行動すべき者たちに「当事者意識」が欠如しているのではないだろうか?ということ。◆何事にも深く関わりたくないといった風潮が強くなってきたと感じている。我が社でも「それは〇〇さんのミスですね」で終わらせる者が多くなった。「〇〇クンの問題は会社の問題。会社の問題はキミの問題でもあるよ」・・そんなことを言う元気が私にもなくなってきた。

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2018年05月15日 ---- ボス

角を矯めて牛を殺す

boss-5

リニア新幹線の建設工事を巡る談合事件で起訴された大林組が再発防止策を発表した。6月1日からほかのゼネコンが出席する懇親会への社員の参加を禁止する。大学の同窓会で同業者と仕事の話をするのも禁止対象だという。◆バカみたい。◆私は昭和57年に九州大学の土木工学科を卒業した。「土木工学を学ぶ者は天下国家を語れ!」と励まされ、その裏では「土木屋は一人ではなにもできない。多くの仲間がいて初めて仕事ができる」と教えられた。成績優秀な者から国家公務員(建設省・運輸省)に送り込まれ、続いて公団や地方県庁、その下がスーパーゼネコンやコンサルタント会社へと就職していった。私たちは「一人ではなにもできない」と言うことを知っているので卒業後もしょっちゅう「同窓会」を開いては励ましあい、教えあい、そして「天下国家を論じて」きた。ダムを造り、港を造り、橋を架け、トンネルを掘り、鉄道を通し、上下水道を整備し、護岸工事をし、共同溝を造り、空港を造ってきた。それぞれが常に関連している。仲の良い、なんでも話せる、そしてなんでも聞ける「同窓生・同級生」の存在は大きい。◆公務員がいて、コンサルタントがいて、ゼネコンや造船もいる同窓会は話題が多岐にわたり面白い。楽しい。◆談合問題の再発防止策が実質的な「同窓会への参加禁止」となりそうな大林組。寂しい。「大林組は土木を捨てるのか?」「大林組は天下国家を論じることをやめるのか?」と問いたい。「角を矯めて牛を殺す」という言葉を思いだした。






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2018年05月09日 ---- ボス

お役所みたいな発想

boss-5

昼休み、会社近所のラーメン屋に一人で入った。「あっ、社長!」声がかかった。隣の席にH君が座ってラーメンを食べていた。昼食談議になった。「キミはいつもどんなところで食べているの?」と聞くと、Hクンはいくつか店の名前をあげた。大衆チェーン店ばかりだった。「あんまり魅力を感じないなあ」私は思ったまま口に出した。Hクンは申し訳なさそうに「ええ、そんなに・・。昼飯にかけられる小遣いに余裕がないもんで・・」と言った。私は少し申し訳なく感じた。Hクンが先に終え、店を出て行ったあと、一人でラーメンを食べながらある名案を思い付いた。「新橋の食堂で食べた昼食には会社から補助を出そう!」◆「ランチ、会社補助」に関して、いろいろなアイデアが浮かんだ。「600円以上食べたら100円、800円以上なら150円、1000円以上のランチには200円」「どの店で、何を食べ、料金はいくら、それにお勧め度を5点満点で報告」「それらをホームページに『我らの新橋お勧めランチ』として掲載」・・考えていたら楽しくなった。「彼らにとっては100円、150円でも喜んでもらえるんじゃないだろうか?」「コンビニ弁当には補助を出しても意味ないな」「社内のコミュニケーションも活発になるかもしれないな」「お客様への話題作りにもなるな」「原資はどうしよう?オレのポケットマネー?それはちょっときついな」・・・などといろいろと考えた。◆会社に戻るとすぐに広告宣伝担当のTクンに相談した。「新橋の食堂で食べるランチに補助金を出そうかと思うんだけど・・。食べたものを報告してもらって点数付けてホームページに掲載するってどう?・・補助にかかる原資はともかくホームページをいじるのに大きなカネがかかるんじゃ無理だけどね?」・・・◆「社長、それはありがたい!みんな喜ぶと思います。それに、面白いですよね。あちこちの店に行ってみたくなりますね」・・・正直、そんな返事を期待していた。全く違った。◆「昨日と同じ店で食べたときはどうするんですか?毎日100円もらえるんですか?」「感想をメールで送ってもらうんですか?」「目的はなんですか?」・・役所と同じようなくだらぬ質問が続いた。私は大声を出した。「オレに聞くな!オマエが自分のアタマで考えろ!」◆一から十までこちらで考えて指示しないと一歩も前に進まない。「分かりました。検討してみます。二日ください」そんな返事を聞いた記憶がない。◆「できない理由の説明と、できなかったことの言い訳ばかりが上手」・・そんなヤツばかり。

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2018年05月09日 ---- ボス

教育

boss-5

娘も息子も中学生になったときから電車通学になった。どちらも片道1時間以上。彼らが自分で志望校をみつけ「〇〇中学に行きたい」というので許可した。その時に約束をした。◆娘とは「電車の中ではどんなにお腹が空いていてもモノを食べてはいけない」。息子にはさらに厳しく「誰か一人でも立っている人がいたら多少座席が空いていてもキミも座ってはいけない」。娘との約束は彼女の懇願もあり途中で「ポッキーまでなら食べても良い」とした。◆「人様に迷惑をかけるな!」「だらしない態度をとるな! きちんとしろ!」「弱い人の気持ちをおもんぱかれ!」そういうことを教えたかった。大人になった彼らは今もまだ父親との約束を守ってくれているのだろうか?もう訊くことも注意することもない。◆先日、満員電車に乗っているとスタバの紙コップのコーヒーを持った若いアタマと根性が悪そうな女性が乗り込んできた。「私って都会人でしょ?」とでも言いたそうな顔をしている。電車が揺れて危うくコーヒーがこぼれそうになる。◆きちんとした教育を受けていない、「自分さえよければそれでいい」と言った感覚の者がどんどんと増えているように感じる。

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2018年05月07日 ---- ボス

自慢合戦

boss-5

Facebook、Twitter、Instagramという3大ソーシャルメディア。私はそこに投稿することはないが届いたものを覗いてみることはたまにある。このゴールデンウィーク中にも幾つも届いた。面白くない。「お友達と〇〇ゴルフ場でプレーしています。ツツジがとってもきれいです」「家族で△△寿司で食事です。ここのアナゴは日本一です」「〇〇ホテルのプールに行ってきました。プールサイドでモヒート。最高です」などとくだらない。みんなで「私って幸せでしょ?」と幸せ自慢合戦をしているみたい。◆行ったところ、食べたもの、買ったものを知り合いに自慢して、見た人から「いいね!」と言ってもらいたいらしい。実にさもしい。私は彼らに「だからどうしたの?」と聞きたい。◆大学の卒業実験を思い出した。汚い寒い実験室に何週間も泊まり込みで実験を続けた。膨大なデータを整理した。「実験のデータをまとめました」。教授に伝えた。「何週間も泊まり込みで頑張りました」と言いたい気持ちは押さえた。教授から「よく頑張ったね」と言ってもらえると思っていた。違った。「キノシタくん、だからどうしたの?」と言われた。「キミのやったことはオカネさえ払えばその辺のおばちゃんでもできることだよね。作業だよ。学問じゃないよ」・・・優しい教授がそのときは厳しかった。問題は「だからどうしたの?」だった。◆「実験の結果から何が推測され、どう応用できるか、そのために次にどのような実験をする必要があるのか」それをまとめるのが私の卒業研究なのだった。それを教えられ、私は大きく成長した。社会人となり、常に目的意識を持ち行動できるようになった。人から「だからどうしたの?」と言われることのないように「だからこうなのです」と言えるように意識してきた。◆「なにをしました」「どこに行きました」「なにを食べました」・・なんの考察もない「幸せ自慢」のSNSなんかには興味がない。




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2018年04月27日 ---- ボス

やはり解せないハリル解任

boss-3

日本サッカー協会の元キャプテンの川淵三郎氏は「サッカーの世界では監督を引き受けた時点でいつ更迭されてもそれに従うというのが常識」と語った。本当にそんなものなんだろうか?解任されたハリルホリッジ元監督は「何て残念なんだろう…私は日本にはワールドカップの準備をしに来て、代表チームをしっかり予選通過させたのに」と不満をもらす。「サッカーの世界で45年…それもハイレベルなところで45年、やってきた。監督は、はかないもの…私自身がナイーブ…ものを知らなかったかもしれない。でも我がチームが強くなるための仕事をしてきた。その私に対して、宣告されたことに大変、失望したわけで、私に対するリスペクトがなかったように思えた」と語った。◆勝負は時に冷酷な判断を求める。しかし、どうしても今回の解任は理解できない。「理解できない」と言うコメンテーターがいないことも理解できない。みながJFAの田嶋幸三会長の決断を指示し、川淵元キャプテンの言うとおりと言う。私はハリルさんに対して申し訳ない気持ちが強い。ハリルさんを解任するならハリスさんを任命した田嶋さんも「任命責任」をとって辞任すべきだろう。◆ハリルさんはボスニア・ヘルツェゴビナ出身。もし日本人の監督がボスニア・ヘルツェゴビナのサッカーチームをワールドカップ予選を通過させたにも関わらず本線の二か月前に突然解任されたら日本人は怒るだろう。不愉快だろう。ハリルさんがフランス人かドイツ人だったら田嶋さんはこんな失礼な判断はしなかったんじゃなかろうか?◆サッカーに詳しくない私が外野でいろいろと言っても詮無いことだが「義理・道徳」を第一に考え生きてきた私には、ハリルさん解任はどうしても理解できない。◆「ハリスホリッジさん、ごめんなさい。私はあなたが『リスペクトがなかったように思えた』と感じたこと、よく理解できます。あまりにも失礼な我が国サッカー界の態度を情けなく思っています。ごめんなさい。」

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2018年04月27日 ---- ボス

山口君の失敗

boss-c

大学3年生の夏、友人らと5人で天神のビアガーデンに行った。かわいい女性二人が隣のテーブルで飲んでいた。「一緒に飲まない?」誰かが声を掛けた。私だったのかもしれない。そこはよく覚えていない。一緒に飲むことになった。彼女らは高校生だった。7人で随分と飲んだ。「みんなでキノシタのアパートに行こうや」誰かが言った。狭いアパートに男5人、女子高生2人が深夜になだれ込んだ。◆天神から箱崎のアパートへの移動中、私は良からぬことを考えていた。(男5人は多い。誰か帰ればいいのになあ)・・残念ながら誰も「オレは帰る」と言い出さず、皆が私のアパートに来た。アパートでは少し飲んだがすぐに寝ることになった。女子高生2人は畳の上に寝た。彼女らの寝姿を眺めながら男5人がけん制する。結局、なにも起こらず朝が来て女子高生は帰っていった。彼女らが帰るまで我々5人は彼女らの寝顔を肴に飲んでいた。もし男が5人でなく二人だったら恐らく別の展開になっていたのだろう。◆昨日TOKIOの山口達也がテレビカメラの前で涙を流しながら詫びていた。 山口は、仕事を通じて知り合った女子高校生を自宅に招いて飲酒を勧めたうえ、酔った勢いで無理やりキスをしたという。◆私の時とは時代も違う。二十歳過ぎの学生(私)と46歳の有名人(山口)では社会的立場も違う。ビアガーデンで飲んでいた女子高生とまじめなテレビに出ていた女子高生も違う。違うことだらけだが、テレビで山口の反省しお詫びする姿を見て、私は自分と重なる部分にも気付いた。山口はとんでもないダメ男であることは間違いないのだが、彼の態度に対して怒りよりも同情を感じた私もまたダメ男である。・・・訂正・・ダメ男であった。

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2018年04月26日 ---- ボス

自律神経の異常

boss-3

「期外収縮」という。不整脈の一種。「トン・トン・トン・ ・トン・トン・トン・トン・ ・トン・トン」という感じで脈が飛ぶ。胸が気持ち悪い。胃炎になったような感じ。病院で検査する。「あまり心配要らないでしょう」と明るく先生は言う。◆夜眠れない。昼間はいつも眠たい。病院で検査をする。「自律神経が著しく乱れています。キノシタさんは圧倒的に交感神経が強く副交感神経が活躍できていません。ここまで極端な事例は珍しい。仕事のストレスだけではこんなに乱れることはないと思います。甲状腺の異常が疑われますね。検査しましょう」ということで検査をした。「甲状腺には異常がありません。一安心ですね。でもストレスを取り除かなければこの自律神経のバランスの悪さは体に大きな負担になります」◆ということであれやこれややっている。いろいろやっているが全く改善の兆しなし。それどころかストレスばかり毎日大きく強くなる。悪循環。毎日「不眠」と「期外収縮」に苦しめられている。酒を飲んでも、ゴルフをやっても、部下を誉めても治らない。

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2018年04月25日 ---- ボス

なぜ謝るのか?

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22日に群馬県で開かれた前橋・渋川シティマラソンで熱中症とみられる症状で男女16人が搬送された。前橋市は23日、入院した重症患者のうち、10キロ部門に出場した20代男性が集中治療室(ICU)で治療を受けていると明らかにした。実行委員会の会長を務めた山本龍市長は「心からおわびを申し上げる」と陳謝した。当日の前橋市内の最高気温は30・5度に上った。大会前から高温の予報が出ており、実行委は16日に公式ホーページで注意を呼び掛けるメッセージを掲載。経口補水液を新たに取り入れ、給水所のスポンジや飲み物を増やすなど対策も講じた。事前の会議で中止は検討されなかったといい、市の担当者は「結果的に準備が足らなかった。反省と検証をしたい。来年以降は中止も含めてさまざまな判断が必要となる」とした。・・・(以上、上毛新聞)◆私はなぜ市長が「心からお詫びを申し上げる」と陳謝するのか理解できない。ネット社会、マスコミ先行社会となった現在、「ことが起こればまず謝れ。開き直ってはならない」という風潮がある。つい数年前までは「自己責任」という言葉が舞っていたが最近は聞かなくなった。マラソンに出るか出ないかは自己責任だ。あらゆることに完璧に準備ができていなければ主催者の責任になるようでは我が国からすべてのイベントが無くなってしまう。◆みんなでもう一度「自己責任」ということを考え直したいものだ。

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2018年04月24日 ---- ボス

花の名前は知らなくても・・

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配られたガリ版刷りのテスト用紙には花の絵が並んでいた。それぞれの絵の下には「さくら」「バラ」「ゆり」「チューリップ」などとその花の名前が書いてあった。名前の隣に( )が付いている。50年以上も前のことなのに鮮明に覚えている。問題・・「春咲く花には〇を、秋に咲く花には✕をつけなさい」◆小学校2年生のときのテスト。優等生だった私はそれまで受けたテストは殆どが100点満点だった。だが、この問題用紙を見たときに初めて「分からない」と思った。◆結果は、35点だった。知らない花が多かったうえに私は〇と✕を反対に付けていた。自宅に帰り恐る恐る母にその答案用紙を見せた。母は教育ママではなかったが、その時私は「叱られるかな」と思っていた。◆35点の回答用紙を見ると母は「おや、モトミも100点以外を取ることがあるんやねえ。それもなんと35点?」と笑っていた。私は〇と✕を逆に付けてしまったことを説明した。「〇と✕、勘違いしてなくても、それでも65点やねえ」・・笑っていた。母は優しかった。私は恥ずかしかった。母は続けた。「モトミは男の子やけえ花の名前なんかは知らんでもいいよ。でもな、きれいな花を見たときに『きれいやなあ』って思う気持ちだけは持っとかんといけんで。」◆50年以上の時が流れた。母はすでにいない。朝の出勤時、広尾の坂を歩いて下る。今年は例年に増して躑躅(つつじ)が鮮やかに咲いている。バラやペチュニアもきれいだ。気分よく歩きながらあの屈辱のテストと優しかった母を思い出していた。

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2018年04月23日 ---- ボス

休養と教養

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ラジオで面白い話を聞いた。我が国に初めて週休二日制を導入したのはあの経営の神様、松下幸之助さん率いる松下電器産業だった。松下幸之助さん自らの提唱で始まったという。そして松下さんはその週休二日制度の導入にあたり、一日を休養にもう一日は教養に充てるように社員に求めたという。「土曜日はどうぞゆっくり休んでください。日曜日は、月曜からの仕事に備え、知識を蓄えたり計画を練ったり予習をしたりしてください」ということだった。◆さて今どれだけの人が週休二日制のうちの一日を教養に充てているのだろう? 直接的な仕事の準備でなくても構わない。簿記の勉強でも、英語の勉強でも、或いは古典の読書でも、和歌や俳句でも構わない。週に一日、まじめに勉強をする癖をつけたら社会人としての可能性が大きく広がるということに気付いていない半人前が多い。

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2018年04月20日 ---- ボス

ネーミング

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今から40年くらい前の話。テレビで「ホンダの新型車のネーミング募集」をやっていた。その車はやがて姉妹車も出すと言う。何にでも興味を持つ私は「この車の名付け親になれたらすごいな」と思いまじめに考えた。卒論だったかテストだったか、とにかく勉強をしなくてはならない時期だったのだが勉強の前に「ネーミング」に気が行っていた。そしてとうとう素晴らしい名前を見つけた。その素晴らしい名前とは「ピリオド」。そしてやがて出る妹車の名目が「カンマ」。「カンマ」と「ピリオド」・・今考えても絶妙なネーミングだと思う。商標登録しようかな?◆私は「カンマ」と「ピリオド」を思いついたその夜、近所に住む親しい後輩のところへ行って「素晴らしかろ?」と自慢げに話した。「そうやな、キノシタさん、『ピリオド』と『カンマ』か、いいなあ」と言ってくれると思ったのだが違った。彼はデキの悪い先輩をなだめるように「キノシタさんなあ、『ピリオド』っちゅうのは『おしまい』っちゅうことやろ。無理やろ。ホンダは『おしまい』なんてものをクルマの名前にはせんやろ」と言った。◆「そうか、ダメか」・・私はネーミングを考えることをやめて勉強することにした。◆しばらく経ってクルマの名前が発表された。「ホンダ シティ」と言う名だった。姉妹車の名前は憶えていない。だがやはり今でも私は「カンマ」と「ピリオド」と言う名の兄弟車があっていいと思っている。素敵な名前だと感じている。◆私に「キノシタさんなあ、『ピリオド』っちゅうのは『おしまい』っちゅうことやろ。無理やろ。ホンダは『おしまい』なんてものをクルマの名前にはせんやろ」と言った彼は今、郷里大分のサッカーチーム『大分トリニータ』の社長をやっている。頑張れ!大分トリニータ。「大分ピリオド」になるなよ!

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2018年04月19日 ---- ボス

人間到る処青山あり

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あまり教養のない方は(にんげん いたるところ せいざんあり)と読んでいる。正しくは(じんかん いたるところ せいざんあり)。「人はどこにでもお墓はできる、先祖の墓のある故郷にとどまるのではなく、志を持って故郷を出て、大いに活躍すべきだ」と言った意味。高校生の頃、この言葉を知った。励まされた。「大分に残ってよ」と言う母の願いも聞かず上京した。結果、良かったと思っている。ところが最近の若者は・・◆当社は出張が多い。多い者は年間100泊近く出張先のホテルに泊まる。「出張の多い仕事にあこがれを持つ者も多いだろう」と思っていた。ところが当社へ採用面接に来る多くの方が「出張が多い」と聞いて尻込みするという。「ほとんどの方は出張を嫌います」と総務が報告に来た。正直驚いた。「えっ?出張が嫌なの?」聞いた私に総務の担当者は「はい、最近は出張を嫌う方が増えました」◆情けない。みんな役人みたい。◆そういえば昨日も某市役所の頭の固い連中に腹を立てていた。「あなたたちは市民の県民の国民の利益を考えないのか?めんどくさいことがそんなに嫌なのか?」・・・総理のご威光でもあれば彼らは必死に協力してくれるのであろうが、こちらにはそんなものはない。正義と正論で押すしかない。◆「人間至る処青山あり」と思わない、やる気のない、面白みのないヤツばかり増えている◆そういえばウチのバカ娘とバカ息子も、いい年をした社会人だが一向に我が家から出て一人住まいをしようとしていない。ダメだな。

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2018年04月17日 ---- ボス

余裕

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お客様を食事に誘う。美味しい店を選ぶ。最近は、懐石料理でなくても天ぷらでも寿司でもあるいは焼肉でも一品ごとに説明してくれる店も多い。◆先日、お客様と食事をしているとタケノコの刺身が出た。旨かった。「へえー、もうタケノコの季節かぁ。これはどこで採れたものなの?」私は主人に聞いた。「はい、とても美味しいでしょ。それは鹿児島産です」主人が答える。そんな会話が一品ごとに交わされた。私は器を眺め、窓からの景色を楽しみ、掛かっている絵画を誉めた。もちろん食事を一番楽しんだ。ところが・・。◆私が招待をした客は仕事に関する話をしたくてたまらないようだ。私が主人と食事や景色や絵画の話をする間はただ黙って聞いている。主人が離れると仕事関係の知人の話を始める。〇〇社の△△さんと昔一緒に仕事をした、とか✕✕省の◇◇さんは気が短くておっかない、とか。誰を知っている、ばかりを語る。こちらは「へえー、そうですか」しか言えない。◆2時間以上の食事の間、彼は「美味い」も「不味い」も食事に関することは一言も言わなかった。素晴らしい絵画や景色や器も彼にとっては「そんなの関係ねえ」っていう感じのようだった。◆私は「次回、この人とやるのは新橋の大衆居酒屋でいいな」と思った。そう思ったが、私から彼を誘って飲むことはもうないだろう。◆余裕のない人間は寂しい。

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2018年04月11日 ---- ボス

蓼食う虫も好き好き

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私には大して美味しいと思えないのに連日行列ができる店がある。値段が安い、というのなら理解できるのだが安いわけではない。その店はテレビには時々取り上げられるようだ。馬鹿ヅラしたレポーターが「う、うめー!(う、旨い!)」などと叫ぶ。それを見ていた者たちが騙される。そこで翌日行列ができる。行列に並び、やっとそれを食べた味も分からない人間が「美味かった!」と叫ぶ。行列が長くなる。また誰かが「美味かった」と言う。おそらくそういったことだろう。◆「牛カツ」「生パスタ」などが典型的。どんなに頑張っても「牛カツ」は「トンカツ」には叶わない。同様に「生パスタ」は乾麺の「アルデンテ」に叶わない。私はそう信じている。それなのに「ホントにこんな美味しいの、初めて!」と大声で言うヤツに押されてしまう。「オレはあんまり好きじゃないな」とはっきり言うヤツがいない。「牛カツ、生パスタ、全然美味くないよ。少なくともオレはトンカツ、乾麺アルデンテの方がよほど美味いと思いますよ」私はしょっちゅう言っている。◆そういえば最近は安い天ぷら屋でも「僕は天つゆよりも塩で食べたいな」などと気取った輩が多い。超高級店じゃない限り天ぷらはツユで食った方が上手い! と私は思っている。どうだろう?

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2018年04月10日 ---- ボス

ハリルホジッチ解任

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マスターズでPリードが優勝したまさにその時エンゼルスタジアムでは大谷が6回までパーフェクトピッチングを続けていた。マスターズに酔い、大谷に興奮した多くの日本人はその夜、今度はハリルホリッジ監督解任のニュースに驚く。少しでもサッカーに興味のある日本人はすべて、びっくりしたことだろう。◆ハリル解任を告げるテレビの報道番組。いつもは「とんでもない!」「けしからん!」を繰り返すコメンテーターたちがこの報道にはなぜか怒っていない。私にはそこが不思議だった。◆私はハリルホリッジファンではない。ハリルの采配が良いのか悪いのか評価できるほどサッカーに詳しくはない。それでも「そりゃ、あんまりじゃないの?」と思った。ロシアワールドカップまであと2か月。少々選手から不満がでていようがハリルで戦うべきじゃないの?ハリル可哀そう。しかし、なぜか誰もハリルをかばおうとしない? 誰も田嶋会長の決断を「間違いですよ!」と言わない。そんなにハリルは人でなしだったのか?◆さてロシアワールドカップ。もし日本がベスト16に残れたら「あそこでハリルを交代させた田嶋会長の英断のおかげ」となり、残念ながら(予想通り)予選敗退したら「ハリルが悪かったから」となるのだろう。それこそ「あんまりだ!」◆やっぱりハリルでロシアワールドカップは闘うべきだったと私は思う。今回の更迭はきっと誰も救われない。ハリルと合わなかった生意気な選手だけが喜んでいる。

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2018年04月10日 ---- ボス

「じっと手を見る」

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20歳代、30歳代の頃は貧しかった。「オレのように賢い男が、こんなに一所懸命働いて、なぜこんなに貧しいのだろう」と不思議に思っていた。世間に対し、神様に対し、腹を立てていた。たまに会う同級生に「キノシタ君、元気?調子どう?」と聞かれると「うん『じっと手を見る』毎日だよ」と答えていた。それを聞いて彼はニヤッと笑い「僕も同じ」と答えた。少し教養のある者は「じっと手を見る」という言葉だけで分かった。◆石川啄木の短歌「はたらけど はたらけど猶わがくらし 楽にならざり じっと手を見る」と「友がみな われより偉く見ゆる日よ 花を買い来て妻と親しむ」は若いころの私のテーマ曲のようなものだった。子供たちが小学生の頃、この短歌を教えた。そういえば息子が小学四年生のときこの二首に合わせて「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」という故事成語を教えたことを今思い出した。◆あの頃ほど貧しくはないが、それでもまだ「じっと手を見る」ことは多い。友がみな偉く見えることもなくなったが、花を妻と親しむ機会はさらに増えてきた。

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2018年04月09日 ---- ボス

燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや

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「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」・・ツバメやスズメにどうして鳳(おおとり)の考えが分かるだろうか? いや、分かるわけもない。「えんじゃく いずくんぞ こうこくの こころざしを しらんや」と読む。自分を「鴻鵠」に例え、自分を理解してくれない人たちを「ツバメやスズメ」に例えるのは今で言う「上から目線」。今この中国の故事成語を使うと「あいつ上から目線で生意気」などと言われるのだろう。だが、高校の国語の授業でこの言葉を習った頃、私はこの言葉が大好きだった。友人たちに向かって冗談でよくこの言葉を使っていた。残念ながら今の若い人はほとんどこの言葉を知らない。◆ところで今私はヘリコプター操縦士の訓練場所を国内に造ろうと一所懸命に頑張っている。これから熟練操縦士の大量リタイアが始まる。どんどん新米パイロットに替わっていく。言いたくないが、想像したくないが、このままでは間違いなくヘリコプター事故が増える。それも山の中での事故ではなく都会での大事故が増える。そうならないためには十分な訓練をするしかない。十分な訓練さえすれば事故は増えないのだ。しかし我が国には十分な訓練場所がない。だから私はリスクを負ってまで、身を粉にして、国内に操縦士訓練場所の設営を目指している。◆ところが「あなたの命を守るためですよ」「業界を守るためですよ」といくら説明しても全く理解を示さない者が多い。面白いのは現役を退いた元パイロットは「キノシタさん、素晴らしいことだ。頑張ってください」と応援くださるのに、現役の運航会社やドクターヘリに乗る機会の多い方々がなかなか理解を示さない。◆「私は事故には遭いません」「事故を起こすのはよその会社です」「運航会社は大変ですね」・・そんなことばかり言っている。私が「あなたのことなのですよ」と説明しても分からない。◆悔しい事ばかり続く。なぜ日本の医療のそして日本の航空の将来のために私はこんなに頑張っているのに、なぜあなたたちは関心を示さない?自分の目先の利益しか考えない?悔しい。◆「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」とつぶやきながら毎日自分を慰めている。


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2018年04月06日 ---- ボス

また心優しき罪人がうまれた

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両親のいない貧しい兄弟は懸命に生きてきたが弟が病に倒れる。兄は弟のためにさらに必死に働くが治る見込みのない弟は、兄に苦労を掛けることを申し訳なく思い自らの命を絶とうとする。首にカミソリを入れる。もがき苦しむが死にきれない。そこに兄が帰ってくる。もがき苦しむ弟は首に刺さったままのカミソリを抜いて楽にしてくれと兄に頼む。兄がカミソリを抜くと血が噴き出し弟はやっと死ぬことができた。だが兄は殺人者となる。森鴎外の「高瀬舟」はこんな話だったと記憶している。弟の願いを聞いて弟を楽にしてあげた弟思いの兄が殺人者になってしまった。◆老々介護のおじいさんが、おばあさんの「お願いだから私を死なせて」という願いを聞いて泣きながら優しくおばあさんを死なせてあげて殺人罪になったというような事件が時々起こる。◆保守派の評論家、西部邁さんは舌鋒鋭いダンディな方だった。おそらく「もう十分に生きた。これ以上は生きたくない。きれいに死にたい」と思ったのだろう。だが手の不自由な西部さんは一人では死にきれない。そこで最も信頼できる友人に応援を頼んだ。「頼む、オレの最後のわがままを聞いてくれ」とでも言ったのか。西部さんに恩義を感じている心優しき友人は西部さんの最後のお願いを聞いてあげた。結果、自殺ほう助をした罪で逮捕された。◆「安楽死」という制度がわが国にあればこれらの「心優しき殺人者」を作らずにすんだのに。これから団塊の世代の方々がいよいよ高齢化になり、その結果ますます「心優しき殺人者」が増えることが予想される。そうなる前に早くわが国でも「安楽死」を合法化することを私は強く望んでいる。

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2018年03月30日 ---- ボス

桜は散り、椿は落ちる。

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新橋の南桜公演で昨夜、当社の有志で花見を楽しんだ。ただ「楽しい」だけでなくまた「お酒美味しい」「桜キレイ」だけでもなく、社内の親睦を深めコミュニケーションを取りやすくするのに最高。私も少々飲みすぎたが意義深い楽しい花見となった。社員たちの笑顔は嬉しい。◆少し二日酔いの残る今朝の出勤時、いつものように愛宕神社の前を通った。「苦しい時」が多い私はよく86段の“出世の石段”を上って「神頼み」をする。今朝も参ってきた。「●●●●が上手くいきますように!◆昨夜は満開だった桜が吹雪となって舞っていた。境内にある椿の花の多くはすでに落ちていた。「桜は散り、椿は落ちる」日本語は面白い。「散る桜 残る桜も 散る桜」。

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2018年03月29日 ---- ボス

くそ面白くない奴ら

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ある立食パーティーの会場。私は周りに話し相手がいなかったので黙って一人でワインを飲んでいた。向こうの方には知っている学者たちもいたがそれほど親しいわけでもない。おべんちゃらを使うよりは一人の方がまだ楽だ。そっと一人で飲んでいた。この手のパーティーは苦手だ。◆「くそ面白くない奴らね」隣で女性の声がした。以前から知っている女性だった。「くそ面白くない奴らね。うわっつらだけ。人間としての厚みがないのよね。きっとあれ以上の何もないのよ」酔っているわけでもなさそうだが彼女は私にだけ聞こえる小さな声で向こうの彼らの悪口を続ける。「私だってはじけていた頃にはいろんな経験をしたわ。黙って天国まで持っていかなければならない思い出も多いわ。キノシタさんだってそうでしょ?でもきっと奴らはそんなのなんにもないのよ。あれがすべてなのよ。面白くないわよね、あんな男たち」なんとなく彼女が言いたいことは理解できた。正直に言うと彼女の言葉が心地よかった。だが肯定するわけにもいかない。「おいおい待ってくれよ。キミが若いころどんな悪さをしたのか知らないけど僕には黙って天国まで持っていかなければならない思い出なんてないよ」私はまるで村上春樹の小説の主人公のような言葉で反論した。彼女は一言「ウソおっしゃい」と言った。◆悪い気はしなかった。「くそ面白くない奴」と陰で言われるよりは勘違いされてでも「面白い奴」と思われていた方がいい。

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2018年03月28日 ---- ボス

ジャイアント馬場みたい

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健康のため毎日最低1万歩は歩いている。自宅から会社まで電車に乗ると「広尾→六本木→神谷町→霞が関→日比谷→銀座→新橋」と6区間なのだが毎日2区間しか乗らず神谷町で降りて歩いて出社している。速足で歩きながら仕事のことを考えることが多いがこの季節は桜を楽しんでいる。愛宕の桜はとてもきれい。◆毎日歩いているせいか少しずつ体重も落ちてきた。毎朝、測っている。元日から2kgほど減った。鏡で自分を見る。寂しい。胸の筋肉がなくなった。「どこかでこんな体形の人を見たことあるな。誰だったっけ?」・・思い当たった。そうだ、ジャイアント馬場だ。なんだかもっと寂しくなった。

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2018年03月27日 ---- ボス

ペンディング

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36年前、私が社会人1年目のとき、会議の席で所長が私に言った。「じゃあ、この件はペンディングということにして次は・・・」。私はその頃まだ「ペンディング」という言葉を知らなかった。「すみません『ペンディング』ってどういうことですか?」すぐに尋ねた。所長はにやっとして「おっ、九州大学卒、『ペンディング』を知らないか?・・ま、保留ということだ」と答えてくれた。◆知らないことを、知らないまま流さないで、その場で「それってどういうことですか?」とすぐに尋ねることができるのは私の特技。幼いころ祖母から教えられた「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉がそのスタートになっている。◆最近、我が社の会議に出ていてあまりにも保留事項や先延ばし事項が多いことに心配になった。それと同時に「それってどういうことですか?」と誰も聞かないことがさらに心配になっている。私が発言しなければあまりにも淡々と会議が進行してしまう。終わった後にペンディングの山ができる。◆ふと「社会人1年目の頃の私は元気良かったな」と思い出していた。

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2018年03月22日 ---- ボス

自分のアタマで考えろ!

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毎日この欄を書いているのにはもちろん私なりの思い、私なりの考えがある。ただの暇つぶしや自己満足のために書いているのではない。「私なりの思い、考え」をすべてオープンにするわけにはいかないが、その中には「部下たちへの刺激」も当然入っている。「当然」と私は思っているのだが実はこれが意に反してしまった。当社の社員のほとんどの者はこの欄を読んでいない。小さな会社、社長は何を考えているのか気になりそうなものだが全くそうではない者も多い。それは仕方ないこと。私も「読んでください」などと言う気はさらさらない。◆読んでいるだけで何もしようと思わない者よりは、こんな欄を読まなくても私の意向に沿って頑張ってくれている者の方がよほど良い。◆この欄で私が繰り返しているのは「多くの情報を共有し」「(言われたことをそのままやるのではなく)自分のアタマで考えろ!」ということ。◆とにかく世間には「自分のアタマで考えることが苦手な者」ばかり。せめて当社の職員には「自分のアタマで考える」習慣をつけてもらいたいが、これがなかなか難しい。◆「なぜそれをやるのか」を考えず、「お客様はそれを求めているのか」も考えず、本来最も大切なことを何も考えないで、それでも一所懸命働いている職員がわが社にも多数いる。考えることなく一所懸命に働いている職員は悲しい。彼(彼女)は良い人ではあるが無能な人とのレッテルを貼られてしまうかもしれない。そろそろ焦ってもらいたい。

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2018年03月19日 ---- ボス

間違った努力

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2か月ほど前、会社の近所にひっそりと小さなラーメン屋がオープンした。看板に「本格博多ラーメン」と書いてある。博多ラーメン大好きな私はその看板が気になった。どこだろう?その店は1階なのだが入り口が分かりにくかった。小さなドアを開けて入ってみた。10人程度で一杯になるような店に客は私だけだった。主人と店員の女性スタッフはにこやかに感じよく応対してくれた。私は「博多ラーメン、カタ麺」を頼んだ。出てきたラーメンはとても美味かった。この店はじきに「行列ができるラーメン店」になるのだろうな、と思った。◆2週間経って、またそのラーメン屋に入ってみた。客は私の他には一人。「黒豚ラーメン、バリカタ」を頼んだ。これまた大変美味い。私は部下や友人に「美味い博多ラーメン屋ができたよ」と紹介した。その後も2週間に一度の割でそのラーメン屋に行っているがいつも客は一人か二人。・・・このままでは潰れてしまう。せっかく会社近所にこんな美味いラーメン屋ができたのに閉店されたら残念だ。◆昨日、1週間ぶりに行ってみた。相変わらず客はいない。メニューを見て驚いた。それまでなかった「辛豚ラーメン」というのがあった。そこには「本日より!」と書いてあった。頼んでみた。私の好きな味ではなかった。私は少し暗くなった。寂しくなった。「マーケティングを誰かが教えてあげなくちゃ!」・・ そして思った。「うちの会社の連中とこのラーメン屋の若い店主は同じ間違った努力をしている!」◆「客が来ない」「売り上げが上がらない」理由は決して「不味いから」でも「メニューが少ないから」でもない。「ここに美味しいラーメン屋がありますよ」ということをみんなが知らないからなのである。◆あの感じの良い店主のお兄さんに教えてあげたい。いまあなたが取り組むべきことは新メニューを作ることじゃないよ、「ここにとても美味しい博多ラーメン屋ができましたよ。一度食べてみてください」と伝えること。新橋のサラリーマンに一度食べてもらうことですよ。◆まじめな連中が、焦りから間違った方向の努力をする。そして「オレはこんなに頑張っているのに、運が悪い!」と嘆く。◆客観的に俯瞰的に物事を観ることができなくなると何事も失敗する。

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2018年03月15日 ---- ボス

現実から逃げたかった

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大学受験に失敗した私は大分県佐伯市を離れ福岡市で浪人生活を送っていた。浪人のくせにパチンコばかりしていた。予備校の同級生のように必死で勉強をするということはなかった。テストの日以外はほとんど予備校に行かなかった。それでも6月、7月と予備校の試験で東京大学A判定をもらった。調子に乗って遊んでいるとみるみる成績が下がってきた。◆一度下がり始めた成績はなかなか再上昇することなく、焦り初めていた。予備校には行かなかったがまじめに勉強していた。夜中の3時まで勉強したこともあった。◆下宿の近所に「電車道」というとても感じの良い喫茶店があった。毎日「電車道」でコーヒーを飲んでいた。私の憩い(いこい)の「電車道」だったのだが11月になると相撲取りに占拠された。大相撲九州場所、佐渡ヶ嶽部屋の巡業部屋が「電車道」の近くにあったのだ。聞くと相撲取りは早朝に2時間程度の稽古をするとあとは食うことと寝ることが仕事だと言う。私はものすごく羨ましいと思った。「相撲取り、羨ましい」・・私が切に「羨ましい」と思った最初の対象は相撲取りだった。◆東京大学を諦め九州大学に通うことになった私は大学生活も怠けて留年してしまうことになる。同級生よりも1年遅れて卒論に着手する。当時の土木工学の実験室はとても古く、どこもすきま風だらけ。割れている窓が何枚もあった。九州と言っても1月、2月の福岡はとても寒い。卒論のための実験は1時間おきにデータを取り続ける必要があり、私はすき間風吹く極寒の研究室で一人実験を続けていた。どこかから野良猫を拾ってきて実験室で飼っていた。「寒い」「眠たい」と一人苦しみながら実験を続ける私の横で電気毛布にくるまれて猫がすやすやと眠っていた。「猫、羨ましい」・・私が切に「羨ましい」と思った2番目の対象は猫だった。◆なんとか大学を卒業した私は上京し前田建設工業株式会社に就職した。東京支店の現場勤務に配属された。昼も夜も関係なく働いた。働かされた。当時はブラック企業という言葉はなかったが間違いなく超ブラックだった。なんの用事だったか大分県庁や福岡県庁や宮崎県庁に就職した同級生たちと電話で話した。みなとても楽しそうだった。「キノシター、元気かぁ?」とのんびりした声。聞くと彼らはみな夕方6時前には自宅に帰り、着替えてテニスやソフトボールを楽しんでいた。「地方公務員、羨ましい」・・私が切に「羨ましい」と思った3回目の対象は九州の県庁職員だった。◆あれから35年~40年経った。今は「相撲取り」も「猫」も「県庁職員」も、それほど「羨ましい」とは思わない。苦しいことばかりの人生だったようでもあるが、まんざら悪くない人生だったなと思えるようになってきたかな。

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2018年03月15日 ---- ボス

ユトリロ

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大正生まれ(生きていればそろそろ白寿)の私の父は絵を描くことが趣味であった。「東京芸大を受けて落ちた」という話と「東京芸大を受験することを親に許してもらえなかった」という話を聞いたことがある。真相は分からない。なぜか父は山梨大学の土木工学科に進んだ。父は美しい絵を描いたが字は上手と言えるものではなかった。◆昭和7年生まれの母は美しい字を書いたが絵はからきしダメだった。◆私は両親双方のの悪い方を遺伝でもらい絵も字も下手。才能はないのに両親は私に書道と絵画を学ばせようとした。書道教室、絵画教室、どちらも幼い私には苦痛だった。◆字も絵も上手くならなかったが美しいものに対する興味は持った。ルノワール、ドガ、セザンヌ、ピカソ、ゴッホ、モディリアーニなどの絵に対する興味は小学生の頃にすでに芽生えていた。中でもその頃の私が最も好きだったのがユトリロ。ユトリロの画集を見ながら母が教えてくれた。「ユトリロはね、子供の頃から体が弱くてな家から出ることができんかったんよ。それで家の窓から見える景色をずっと描いてたんよ。寂しそうやろ、この絵」◆ませた子供であった私は小学生の頃にすでにユトリロの絵画に「郷愁」のようなものを感じていた。それは母の教えの影響があったのかもしれない。◆銀座の「ためなが画廊」でユトリロ展が開かれているので覗いてみた。素晴らしい、郷愁溢れる雪の坂道の絵があった。

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2018年03月12日 ---- ボス

3.11から7年

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東日本大震災から7年が経った。各メディアが様々なことを報じているので、感慨や反省は他のメディアに譲る。ここではやや不謹慎に思われるかもしれないが敢えて別の切り口で。◆私は思うのだが、あの東日本大震災を「ラッキーだった」と思う悪人が相当数いるのだろう。あの大震災がなく警察がまともに機能していれば逮捕されていた犯罪者は多い。殺人者がいるかもしれない。詐欺師や傷害事件犯などは相当数いるだろう。◆日本中を不幸にしたあの大災害でもきっと「ラッキー」と思ったヤツがいることの理不尽を不思議に感じる。腹立たしく思う。◆どんなことでも、あの大災害でも、みんなが同じ感想を持つものではない。事象には様々な切り口、様々な模様があることを知らなければならない。

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2018年03月07日 ---- ボス

過労死

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新橋駅前、おなじみのSL広場で誰かがアジっていた。「・・そして今、過労死が非常に増えている。みなさんご承知のとおり。・・」アジテーターの前を通りながら私は疑問に思った。過労死って本当に増えているのだろうか? 彼は「みなさんご承知のとおり」と言った。おそらくみんなそう思っているのだろう。だが本当に増えているのだろうか?私は信じられない。過労死が増えているのではなく「過労死と認定される事例」が増えているのではないだろうか。◆私は若い頃、一部上場のゼネコンに勤めていたが今の基準で考えると超々ブラック企業だった。死ぬほど働いた。働かされた。月に1日も休みが無い、なんてこともあった。今でも当時の同僚と会うと「あの頃の方がよっぽど酷かったな」という話になる。私が在籍した会社だけではない。多くの企業が今よりよほど劣悪な環境であった。35年で随分と日本の労働者の環境は改善されたと思う。◆あの頃の方が良かった、などとは全く思っていない。職場の環境が改善されて良かったと思っている。◆だから「過労死が増えている」という話は信じられない。「職場が悪い! これは過労死だ!」と訴えることができる環境になってきたのだろう。「過労死が増えた」のではなく「過労死だ!と訴える」ことが増え「過労死だと認定される事例」が増えたのだろう。◆アジテーターに「皆さんご承知のとおり・・」と言われて「うん、知ってるよ」と思う人ばかり。何事も「そうなの?」「そうだっけ?」と自分のアタマで考えてもらいたい。

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2019年01月23日 ボスの
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  • 午前今週いっぱい休暇をもらっています。
  • 午後未定
  • 夕方未定
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