‘ボス’ の記事一覧
◎2019年11月12日 ---- ボス ◎
- 厳しい指導
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11月になり新しく若い男性二人が当社に入ってきた。この若い二人にも大いに頑張ってもらいたい。実力を発揮して自分のため、家族のため、会社のため、そして社会のためになるよう励んで欲しい。私が直接この二人を指導することは多くないが上長には彼らを優しくそして厳しく指導してもらいたい◆実は私は「外に対してはいくらか優しく」接するくせに「内に対してはかなり厳しく」指導しているようだ。◆我が家に子供ができる前、家人が「私もゴルフやりたいな」と言うので安いクラブセットを購入してあげ近所の練習場に何度か一緒に通った。半年後、私の職場の同僚とのラウンドで家人がコースデビューした。同僚たちの前でもあり、私は厳しく指導した。ラウンドが終わって自宅へ帰りついた家人の第一声は「楽しかった」でも「疲れた」でもなく「私はもうゴルフはしません」だった。◆長男が小学校2年生の夏休み。彼は幼稚園時代からサッカー教室に通っていたが私は「サッカーよりも野球の方が楽しいぞ」といつも彼に言っていた。家人が「じゃあ、あなたが教えてあげたら」と言うので「うん、それいいね」と私は早速、大人用と子供用のグローブを買いに行った。夕方、息子を誘ってキャッチボールを教えてあげることになった。私は息子とキャッチボールができることが嬉しかった。彼に速く上手になって欲しかった。つい厳しく指導した。「違う、胸より上に来たボールは中指を上にして取るんだ!」「へそより下のボールは中指が下だ!」とグローブの出し方を注意した。小一時間キャッチボールを楽しんで帰宅した。息子の第一声は「楽しかった」でも「疲れた」でも「難しいね」でもなく「ボク、もうキャッチボールしない」だった。◆あれから随分と時間が経った。家人と息子には悪いことをしたな、と反省している。同じように部下たちに対しても「厳し過ぎる上司」であったかもしれないな。◆だが一方で、ラグビーワールドカップのメンバーたちは「今回のベスト8に入ることができたのは厳しい練習があったから」と皆が言う。私自身も、多くの厳しい理不尽な指導を乗り越えたところで得るものがあったことを実感している◆厳しい指導が良いのか悪いのか、これは実に難しい問題。
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◎2019年11月08日 ---- ボス ◎
- 『罪の轍』(奥田英朗)
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久しぶりに、本当に久しぶりに面白い本を読んだ。『罪の轍』(奥田英朗)。◆週に2回は本屋に行く。文芸書コーナーで平積みになっている本の腰巻(帯)に書かれている惹句はすべて読む。嘘ばっかり。「ラスト1ページが暴き出すもう一つの“真相”をあなたは見抜けるか?」とか「驚愕のラスト&圧倒的リーダビリティの極上ミステリー!」だのに騙される。「カネ返せ!」と言いたい本はまだマシ。「貴重な時間を返せっ!」と言いたくなる本が多かった。◆今年も面白くない本に多くの時間を費やした。総じて日本の作家の筆力は落ちている。かつて筆力のあった作家の多くはピークを越えた。宮本輝も五木寛之も宮部みゆきもノーベル賞候補の村上春樹も、昔のように「読ませる」文章が書けなくなっった。一方、それら大御所に代わる若手作家が出て来ない。そんな中で奥田英朗のこの作品はピーク時の高村薫のような力強さを持って読者を引き込む。時代背景が1960年代なので実体験としてその頃を知っている者にとってはさらに面白さが増す。お勧め。◆私が今年読んだ本のBEST3は『罪の轍(奥田英朗』『てのひらの音符(藤岡陽子)』それから『イノセントデイズ(早見和真)』
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◎2019年11月07日 ---- ボス ◎
- 誰も「おかしいな?」と思わないのかなあ?
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週刊新潮の発行部数は約40万部。今週号の裏表紙は「完熟密りんご」の通販の宣伝になっている。「1箱1980円」と書いてあり「限定200箱」と赤字で「!!」とビックリマークを添えている。おかしくないか?「おかしい?」と思う人がいないことが不思議◆簡単のために「1箱2000円」で計算しよう。「限定200箱」なら総売り上げは40万円。「総利上げ40万円!!!」ですよ!!! 発行部数40万部の週刊新潮の裏表紙へのカラー広告の掲載量がいくらか知らないが恐らく数百万円でしょう。そこに総利上げ40万円のりんご通販の広告。◆いったいどうんなカラクリがあるのだろう?誰か、教えて?
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◎2019年11月05日 ---- ボス ◎
- 秋からは歌謡曲
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あっという間に今年も終盤、11月になった。私はこの時期に「衣替え」ならぬ「車内曲替え」をする。ほぼ毎週末のゴルフ場への往復のクルマの中、春から初秋までは主にジャズを聴いている。ジャズ以外では吉田拓郎かスピッツか中島みゆき◆11月になり秋の深まりを感じる頃になると車内の曲は一変する。懐かしの歌謡曲が多くなる。南沙織の「色づく街」を聴きたくなる。するとすぐに岩崎宏美の「思秋期」が聴きたくなり次いで山口百恵の「冬の色」。秋から冬にかけて、私の青春時代の思い出の曲が多い。◆もう一曲、これは残念ながら私の同世代の多くの方々に既に忘れられかけているが天地真理にも秋の名曲があった。「木枯らしの舗道」。私と同世代の方、ちょっと思い出してyoutobeか何かで聴いてみてください。「ああ、たしかにこれ名曲!」って思い出してくれると思うのです。◆で、当時私が一番好きだった歌手、小柳ルミ子さんの名曲は「雪わかれの町」となるのだろうが実は私は「春のおとずれ」の方が好き。
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◎2019年10月31日 ---- ボス ◎
- ジェリーさんの死
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とても悲しい知らせが届いた。◆私の仕事のパートナーであり、私と一緒に最も多くゴルフを楽しんだ外国人であるジェリーさんが亡くなった。◆彼が米国の「ヘリダイン社」という会社の社長であった当時、当社がある装置の開発をお願いしていた。長い期間と多額のカネをかけてやっとその装置が完成した頃、私の部下と彼の部下が同時に会社を辞めた。日本の営業責任者と米国の開発責任者が会社を辞め、二人で会社を作っていた。私とジェリーさんはお互い「飼い犬に手を噛まれた」という状況。新しい会社を作った二人は「分社しました」と言ってその製品を売り歩き大儲けをした。私とジェリーさんは煮え湯を飲まされた心境だった。当社は経営的に大きな危機を迎え、ジェリーさんの「ヘリダイン社」は倒産してしまった。だが能力も人望もあったジェリーさんは老舗の機体メーカー「エンストロム社」の社長として招かれた。◆エンストロム社の社長として日本にやってきたジェリーさんと一緒に千葉でゴルフをしながら私は「日本の販売は当社に任せてくれないか」とお願いした。そしてそのゴルフから5年後、当社は自衛隊へ30機のエンストロム機を納入する契約を勝ち得たのだった。◆ジェリーさんは苦しい時もいつも穏やかな笑顔を絶やさない紳士だった。ゴルフのハンデは1か2だった。抜群に上手かった。私は一度も勝てなかった。◆68歳の若さで先週末、静かに息を引き取ったという。寂しい。ジェリーさん、ありがとう。安らかに・・・。ありがとう。悲しい。
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◎2019年10月29日 ---- ボス ◎
- 小池知事の失敗
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9月2日にこの欄で「『〇〇ファースト』よりも『ファジー』が好き」と書いた。そこで「都民ファースト」だとか「アスリートファースト」などの考えに対し疑問を投げかけた。そして今、私が憂慮していたことが実際に起ころうとしている◆東京オリンピックのマラソンの開催場所を札幌にするというのである。わけの分からないIOCの決定。小池都知事が怒るのも当然だ。(私だって怒っている)◆だがここで、これまで自分が再三再四使ってきた言葉「アスリートファースト」を理由にされると小池知事の反論も鈍ってくる。喧嘩する前にすでに大きなハンデを自ら差し上げていた。勝てないだろう。◆世界には過酷くな競技はいくつもある。炎天下という過酷な状況でマラソンをして順位を競うのが本来のマラソンの魅力だと私は思う。全出場選手に公平に与えられる条件なら競技として問題はないのではないか。途中で棄権する者はマラソンで勝てなかった者、というだけ。まさに鉄人レースだ。レースを面白く盛り上げるには、棄権する人間が少ないに越したことはないが、そこに異常に気を配ることはないのではないか。小池知事はできる範囲で十分に配慮し対策を講じようとしていた。彼女の失敗は「アスリートファースト」などと言い続けたことだと思う。◆やっぱり「ファジー」の方がいい。
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◎2019年10月23日 ---- ボス ◎
- オフロードパス
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今回のラグビーワールドカップで私はこの言葉を始めて知った。「オフロードパス」。タックルされた選手が倒れながらも味方にパスを投げること。今年の流行語大賞にもノミネートされる勢いだ。このオフロードパス、前ヘッドコーチのエディ・ジョーンズの元では「リスクが大きい」ということで許されなかった。一人二人飛ばして後方にほうる「飛ばしパス」も禁止されていたと聞いた。◆今回のヘッドコーチ、ジェイミー・ジョセフは「リスクを取らなければ勝利はない」とばかりにオフロードパスや飛ばしパスを徹底的に練習させた。そして見事にベスト8に進出した。素晴らしい。◆私は思う。エディの元で「オフロードパス」や「飛ばしパス」を禁止されている間に日本チームは基礎力を大きく底上げできたのだろう、と。そして基礎力がアップしたところにジェイミーが応用力のパスを教え、選手は愚直に懸命に練習した。◆我々はそのおかげで大きな感動を彼らにもらった。ありがとう。チームが強くなるには5年計画10年計画が必要なのだろう。小さな会社が強く立派になるのも基礎から一歩ずつ、確認しなければならない。
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◎2019年10月23日 ---- ボス ◎
- ビジネスにおけるアート
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これまで我が国の多くの企業は「サイエンス」と「クラフト」の充実と向上に注力し、それを成しえた会社のみが発展してきた。少しニュアンスは変るが日本語で表すと「理論と技術」だとか「科学的分析とモノづくり」となるのだろう。◆平成の中期から、「サイエンス」と「クラフト」のみでは企業は生きていけない、と言うことに多くの経営者は気づく。「アート」が必要になってきたのだ。「サイエンス(理論、科学、論理)」をしっかりと理解し、他者(他者)はできない「クラフト(技術・モノづくり)」の力を持ち、さらに「アート(芸術性・独創性・情熱・遊び心)」を持ちえた者(会社)のみが生き残る。◆「サイエンス」と「クラフト」は厳しく管理し教育すればなんとか後進に伝えることはでき、少なくとも現状の維持は可能。難しいのが「アート」。興味、センスのない者にいくら「アート」の重要性を説いても彼らには理解できないようだ。難しい。私はすこし諦めかけている。どうやって「アート」の重要性や魅力を伝えれば彼らが理解するのか、四六時中そればかり考えている。
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◎2019年10月17日 ---- ボス ◎
- ホームレス排除の考え方
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台風19号が接近する中、台東区の避難所がホームレスの受け入れを拒否した。区の職員は「ここは台東区民の避難所であり住所の無い者は受け入れられない」と説明したようだ。ホームレスのこの男は建物の軒下でビニール傘を広げて過ごしたという。◆このニュースに触れ、政治家やテレビのコメンテーターは皆一様に「とんでもない対応だ!」と、ホームレスの味方になり役所の対応を非難する。弱者の味方になる。逆に、その一方で顔を出すことのないツイッターやSNSの投稿では「自業自得だ」とか「臭いヤツと一緒に避難所に居られない」などとの本音が目立つ。私は10年ほど前に住んでいた幕張での自治会活動を思い出した。◆当時、私が住んでいたのはいわゆる高級マンション。私は自治会長を任されていた。190世帯のすべてから年会費500円を徴収する。一軒一軒回って説明する。「万一の地震などの大災害時に備え、リヤカーや炊き出し用の釜、テントなどを購入するのです」と頭を下げて頼んでもある男は「オレは助けてもらえなくても結構。炊き出しのおにぎりなんて食わねえから」とたかが年500円の自治会費を払ってくれなかった。高級マンションに住み高級なクルマに乗っているくせに自治会の年会費500円の支払いを拒否するのだ。もちろん彼はみんなの嫌われ者。変人◆自治会の理事の間でも有名だった。「あんな奴に限って災害時に『助けてくれ』と言ってくるんですよ。それを無視すると『そうかオレに死ねというのか!この人殺しー!』なんて喚くのだろうね」と私の前任の自治会長が言っていた。私は同じ言葉を後任の自治会長に伝えた◆台東区のホームレスが強固な建物の軒下で過ごせたのであれば十分じゃないの?と「冷たい、心無い」私は思ってしまう。
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◎2019年10月15日 ---- ボス ◎
- ホイスト救助の必要性・・・判断は慎重に!
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私は「ヘリ屋」であり「土木屋」でもある。今回の台風19号の被害とその救助活動の様子をテレビで観ながら「ヘリ屋」兼「土木屋」として疑問に思うことがあった。現地で懸命に救助活動をされている自衛隊や消防ヘリ、警察ヘリの方々に失礼にならなければいいがと思いつつも私の考えを申し上げる◆台風一過、青い空の下でヘリによる救助活動の様子がテレビ画面に映し出されるのを観て「危ないな。気を付けてよ。無理しなさんな」と私は小さく声を出した。◆1階が水に浸かり2階のベランダから救助を求める人たちがホイスト降下(ワイヤーで吊り下げ降下)した救助員に抱きかかえられて上昇し、ヘリ内に収容されている。たしかに洪水はなかなか引かないが、それでも徐々に水位は下がっている。水圧で家が押し流されそうなわけでもなく、急いでヘリで救助しなければならない状況には見えなかった。ここはボート部隊にまかせるべき地域で、ヘリがホバリングしホイスト救助活動に励む場所だとは思えなかった。二次災害の心配がある。◆案の定、福島県いわき市で、東京消防庁の救助隊員がヘリコプターで救助しようとした女性を誤って落下させてしまった。亡くなった方やそのご家族にとっても、救助しようとして失敗した隊員にとっても、悔やんでも悔やみきれない。◆救急医療ではトリアージが大切。危急を要する者とそれほどではない患者を最初に見分け区分する。ヘリコプター救助活動においてもトリアージをしっかりとしなければまた不幸な事故が起きてしまう。
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◎2019年10月09日 ---- ボス ◎
- 3本目の足 (ラグビー)
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ラグビーのスクラム最前列は3人。真ん中がフッカー、左右にプロップが付く。2列目は4人。内側の2人がロック、外側がフランカーと言う。その後ろにナンバー8、さらにその後方にスクラムハーフが付くのが一般的なポジショニング。スクラムにボールを投げ入れるのはスクラムハーフが行うことが多い。先日のサモア戦、サモアボールのスクラム。サモアのスクラムハーフが投げ入れたボールがまっすぐでなかったと「ノット・ストレイト」の反則を取られ日本ボールとなった。この判定に「おかしい」との声が上がっているようだ。「ちょっとくらい曲がってもいいんじゃないか!?」というもの。実は私もそんな気がしていた。まあ、いい。勝敗に大きな影響はない判定だ。(実は日本はこの判定でボーナスポイントを得ることができたのだが・・・ラッキー!)◆私が高校生の頃、体育の授業でラグビーを習った。私はまじめに、そして楽しくラグビーを学んだ。体育教師がスクラムの中にボールを投げ入れる要領の説明をしていた。スクラムハーフがスクラムの左サイドからボールを投げ入れる。教師はスクラムハーフ役に教える。「いいか、三本目の足を狙って投げ込むんだ!」・・我々、高校生はなんのことか分からない。実は今考えてもよく分からないが、その時教師はたしかに「三本目の足を狙って」と言った。クラスメイトの一人が笑いながら教師に尋ねた。「先生、三本目の足ってチン〇のことですか?」みんな爆笑。教師も大笑いしていた。「ばーか、手前から3本目の足を狙うんだ!」◆左プロップの2本の足。フッカーは左足を後ろに引いているのでフッカーの右足が「三本目の足」になるのだろう。多分、そうだ。自信はない。◆あのとき体育教師が「三本目の足を狙って投げ入れろ」と言ったことと「先生、三本目の足ってチン〇のことですか?」と友人が聞いて大爆笑になったことははっきり覚えているのだが・・・。
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◎2019年10月08日 ---- ボス ◎
- ラグビーの青春ドラマ
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ワールドカップ日本チームの大活躍もあってラグビー熱が高まっている。サッカーファンには失礼だが昔からラグビーファンは大きな声でこう言っていた。「サッカーの応援席はブスばっかりだが秩父宮ラグビー競技場の応援席は美しいお嬢様ばっかり」・・真偽はともかくとしてサッカー人気に押されていたラグビーファンの多くは今晴れ晴れとした気持ちで日本チームを熱く応援していることは間違いない◆ラグビー人気にはテレビドラマの応援も欠かせない。最近では『ノーサイド・ゲーム』、少し前は山下真司主演の『スクール・ウォーズ』、さらにさかのぼれば中村雅俊の『われら青春』になる。『ノーサイド・ゲーム』を私は観なかったが『スクール・ウォーズ』も『我ら青春』も熱い気持ちで観ていた。そしてさらにさかのぼって日本の青春ドラマの原点になる夏木陽介主演の『青春とはなんだ!』◆『青春とはなんだ!』は私が小学生の頃のドラマなので内容は覚えていない。ただ布施明の歌う挿入歌『貴様と俺』は今でも口ずさむ。私と同世代以上の男性にとっては青春時代の思い出の歌の一つであろう。少し長くなるが1番の歌詞を写してみる。思い出してくちずさんでみてください◆♬『空に燃えてる でっかい大陽 腕に抱えた 貴様と俺だ バネもきいてら 血もわくさ エイコラゴーゴーやっつけろ 年がら年中傷だらけ どろんこ苦行はなんのため 勝って帰らにゃ男じゃない』・・・高校時代、ラグビー部の部室から友人たちが叫ぶように歌うこの歌が聞こえて来ていた。『勝って帰らにゃ男じゃない』か・・・、良い時代だった。・・今度カラオケで歌ってみよう。
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◎2019年10月04日 ---- ボス ◎
- まとまらなくては!
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私は金融アナリストの言葉は信じない。これまで何度騙されたか知れない。「日本の株はまだまだ上がります」と言い続けたインチキアナリストHを信じていったい何人が破産したことだろう。アナリストたちは自分が言ったことに責任を待たない。競馬の予想屋と同じ。適当な理論を見つけては「必ずそうなる」とデマを飛ばす。それでいて回りから「先生、先生」と呼ばれる。バカみたい◆そもそも私は経済学という学問を疑っている。「円高に進む」という学者がいれば「いえいえ、円安でしょう」という学者もいる。こんなのは学問じゃない。◆そんな中で私がただ一人「この人の話は信用できるな」と思う方がいる。デービッド・アドキンソンさん。彼は正確には金融アナリストではなく経営者。幅広い知識と深い日本への愛情を持つ彼の提言は「なるほど、そうだったな」と思わせてくれることが多い。昨日読んだ彼の文章は「なぜ日本の労働生産性は低いのか」を説明していた。答えは「中小企業保護」にあった。アメリカは大企業に勤めるものが50%なのに対し我が国では20%程度なのだと言う。我が国では中小企業でいると様々なメリットもあるから、会社は敢えて大きくならないことも多いという。◆「確かに、そうだな」私は素直に納得した。我がヘリコプター業界。ドイツでは60機のドクターヘリをADAC という会社1社で飛ばしているのに我が国のドクターヘリは53機を13の会社で飛ばしている。全く効率的ではない。これでは事故も起こる。なんとかしなければ、と私は一人あがいているのだが他人事のように感じている当事者が多い。情けない我が国のヘリ業界。
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◎2019年10月03日 ---- ボス ◎
- 男の顔は履歴書(2)
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警視庁は脅迫容疑で「NHKから国民を守る党(N国党)」党首の立花孝志氏を書類送検した。立花氏は有罪となった場合は議員辞職するということだ。◆昨日、この欄で「男の顔は履歴書」と書いた。アマチュアボクシングの山根会長と同じくアマチュアテコンドーの金原会長、この二人の顔を「まったく同じタイプのように私には見える」と書いた。で、このN国党の党首とも「まったく同じタイプのように私には見える」国政の政党党首がもう一人いる。「れいわ新選組」の山本太郎氏だ。◆私がこの二人をどのように思っているかを書きたいが、この欄はそういう場ではないので控える。あなたはこの二人似ていると思いませんか?
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◎2019年10月02日 ---- ボス ◎
- 男の顔は履歴書
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アマチュアボクシングに続き今度はテコンドー協会がもめている。ボクシングでは山根会長が、テコンドーでは金原会長が・・・。まったく同じタイプのように私には見える。◆昨日の記者会見時、金原会長の側近が会長について「顔は怖いですけど、ちゃんとしたことを言えば、ちゃんと聞いてくれる人だ」と擁護した。それを聞いた金原会長は「そういうことを言うからダメなんだよ。顔のつくりは仕方ないですよね、ね?」と記者団に笑顔で同意を求めた◆どうだろう。「顔のつくりは仕方ない」ってそうだろうか? 子供のころはしょうがない。だが大人の男の顔は・・・。美醜とは別の問題として昔から「四十を過ぎたら自分の顔に責任を持て」だとか「男の顔は履歴書」などの言葉がある。金原会長は65歳、山根会長は80歳近い。二人の顔にもこれまでの生き様や、今の彼らの考え方が実にはっきりと表れているように私には感じられるのだが。
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◎2019年10月01日 ---- ボス ◎
- 衆愚政治
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「愚かな民」に対して政治家が説明し説得することをめんどくさがって、それをやめると国はおかしな方向に進み始める。最近の政治家はとにかくめんどくさがる。SNSの発達によって「愚かな民」が増えたのも一因だし賢いはずの新聞が「ずるい新聞」になったのも現代の「衆愚政治」の大きな要因だろう。◆本日から消費税率が引き上げられた。「8%⇒10%はしょうがないね。みんなで頑張りましょう」というべきが本来の新聞の取るべきスタンス。だが自分だけ先に「軽減税率適用」を約束してもらった新聞はそうは言わず「消費税は逆進性だ」と言う。「消費税は逆進性だ」と言うのであれば「所得の少ない人を補助」すればいい。どう考えても「軽減税率」など「愚かな民へゴマする政治」をすべきではなかった。もはや言っても詮無いことだが・・◆最近は「言っても詮無いこと」が多い。詮無いが敢えて言う。ラグビーワールドカップが大変盛り上がっている。私もテレビの前で涙を流しながら応援している。そして「ああ、この決勝戦があのザハハディド設計の新国立競技場で開かれるのであったらなあ」などと思う。「贅沢だ!」との理由で新国立競技場はザハハディドの設計から隈研吾の設計へと変わった。完成は当初計画より1年以上遅れた。当初の計画ではザハハディド設計の新国立競技場がラグビーワールドカップのメイン会場であった。隈さんには失礼だがなんとも陳腐なデザインだ。中国人が馬鹿にしそうだ。「北京オリンピックの国家体育場『鳥の巣』の方が100倍かっこいいなあ」などと言われそう。私もそう思う。残念。◆貶しついでにもう一つ。「なぜあそこでデザイナー佐野研二郎を守り切れなかった?」佐野さんがデザインしたオリンピックマークがベルギーの劇場のロゴに似ているというもの。「ふざけるな!」で片付きそうなものをネチネチとやっていてSNSがまたいろいろと些末な問題を取り上げて・・・。結局、東京2020のマークは世にも恥ずかしい市松模様になった。◆消費税、国立競技場、オリンピックエンブレム、どれも政治家がSNSに耳を貸し、「愚かな民」を説得できず、情けない結果へとつながった。
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◎2019年09月27日 ---- ボス ◎
- スマホの功罪
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私のスマホには「メール」「ショートメール」「LINE」「LINE WORKS」と4つのSNSアプリが入っている。着信音を小さく短く設定しているので届いた瞬間には気付かないことが多い。そのため時々チェックする必要がある。◆時々、チェックすれば大きな問題はないのだが、過去にもらった情報がどのルートで届いたのか検証が難しい。多くの人たちと4つのルートで繋がっている。彼が「メール」で送ってくれたのか「LINE」だったか、履歴検索が面倒だ。便利になるばかりではないようだ◆SNSの普及に伴って「電話」の利用が少なくなっている感じがする。電話で情報伝達すべきこととメールの方が便利なことがある。急な用事や相手との密な情報交換が必要ならば「電話」にすべきだろうし、一斉に多くの方に情報を送りたいときには「メール」が便利だ。◆仕事において大きなミスが起こりやすいのが「メール」の送りっぱなし。「送信」してしまったら自分の仕事が終わったと思う情けない人が多い。或いは相手が「既読」になったら「情報が伝わった、自分の仕事は完了した」と思っている者もいる。◆情報共有のためのツールが増えたことはいいことだがTPOによって上手な使い分けができないようではまともな社会人とは言えない。
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◎2019年09月24日 ---- ボス ◎
- ふざけるな! 新聞。
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「秋分の日」で祝日だった昨日、ある全国紙の1面トップのみだしに呆れた。「消費税率 複雑5通り」とあるのだ。そして「消費者や小売店の混乱が予想される。経済産業省は周知に向けた取り組みを加速させるが、残された時間は少ない」などと、のうのうと書いている。「よく言うよ!」と言いたくなる◆まともな経済学者や殆どの経営者は「軽減税率など『愚の骨頂』」と分かっている。もちろんほとんどすべての政治家も理解している。だが「愚の骨頂」の説明は簡単ではない。なぜ「軽減税率は『愚の骨頂』」なのかを有権者のおばちゃんたちに分かりやすく説明するのが難しい。それよりも「みなさんのために、せめて食料品だけでも軽減税率を!」と叫べば票になる。本来なら新聞は真実を伝えるべきで「どうして軽減税率など導入しない方が良いのか」を読者に説明する役割を負うべきなのに彼らはしなかった。◆断言する。大手新聞各社のトップはみな「軽減税率は愚」と理解している。そのくせ「自分だけは助かりたい」との思いから、それを言わず、まず新聞が軽減税率の適用を約束させた。ひどい話。◆消費税増税と軽減税率導入に合わせ、私は新聞購読をやめることにした。新聞は値上がりしないが、だからこそ止めるのだ。小さな抵抗。
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◎2019年09月19日 ---- ボス ◎
- 「酒と女は二合(二号)まで」
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銀座の寿司屋で主人に言われた。「キノシタさん、相変わらず品よくお酒を召し上がりますね」。上手なお世辞だ。私は「いえいえ、お酒に弱いから。飲める人が羨ましい。私は日本酒三合も飲めばグデングデン。下ネタしゃべり始めますよ」と答えた。そして回りに女性がいないことを確認して「『酒も女も二合(二号)まで』ですよね」と言った。もちろん男同士の冗談だ◆主人が驚いたような嬉しそうな顔をして「キノシタさん、その言葉作ったの私なんですよ。知ってました?」と言う。「えっ?どういうこと?」私は聞き返した。なんでも今から数十年前、店がまだ神保町にあったころ開高健さんだか山口瞳さんだかが来られていた。その時に主人が小肌を捌きながらふと思いついたらしい。そして「いつのまにかみんなが言うようになったんです。でも言い出しっぺは私なんですよ」と言う。◆寿司もうまいがこの主人、なかなかコピーライターの素質もある。そろそろ80歳くらいになるはずだが若い若い。ひょっとすると三号さんくらいいるのかも。
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◎2019年09月18日 ---- ボス ◎
- コピーライターという仕事
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大学生の頃「噴水の設計士」になりたいと思っていた。その前には「南米で大きなトンネルを掘る土木屋」に憧れていた。それよりさらにずっと前、まだ「コピーライター」という言葉を知らない頃「宣伝の文句を考える仕事」があると知って「楽しそうな仕事だなあ」と思いあこがれを覚えた記憶がある。私はまだ小学生だった。◆姉がスケッチブックを持って来て「広告の文句になるようなかっこいい言葉を探そうよ」と言ってきた。何かを言ってはその言葉を姉が乱雑に記入していく。「うん、いいねえ」とか「それは、どうかな?」などと言いながら。そして私が「ドロンとドヌーブ」を言ったところ姉がすごく誉めてくれた。「あんた、才能あるわ! すごいね“ドロンとドヌーブ” うん、これ、いいわあ」◆当時「スクリーン」という映画雑誌に最も多く取り上げられていた美男美女の代表がアラン・ドロンとカトリーヌ・ドヌーヴだった。当時は「ドヌーヴ」という表記がなく「ドヌーブ」になっていた。私は何気なくその二人の名前を挙げたのだった。姉から「すごくいい。才能ある」と言われて私は有頂天になった。◆時が経ち、ヘリポートを語る「土木屋のはしくれ」「経営者のはしくれ」になった。会社のPRのため「マーケティング」や「コピー」に関する本をいつも読んでいる。「コピー」の才能ある方が羨ましい。『解決は1行』(細田高広)を読んでいて、小学生のころ姉とやっていたあの遊びはコピーライターの真似事だったんだなあ、と思い出した。
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◎2019年09月17日 ---- ボス ◎
- 松井知事を見直した
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大阪市の松井一郎市長を見直した。実は私はこれまで、この松井さんを評価してなかった。橋下徹元大阪市長の腰ぎんちゃくとしてのしてきただけの、あまり賢くない元ヤンキー程度に思っていた。ところが・・◆「東京電力福島第1原発で増え続ける汚染水浄化後の処理水の放出をめぐり、大阪市の松井一郎市長は17日、科学的に安全性が証明されれば『大阪湾での放出を受け入れる』との考えを示した。市役所で記者団に語った」(時事通信)とのこと。偉い!◆実際にそういうことになれば大阪市民のみならず近隣の府県民からの反発が大きいと思われる。政治家としては軽々とできる発言ではない。松井さんの「腹」を私は評価する。◆しかし現実問題として、受け入れ側がOKしたとしても福島からどうやって大阪湾まで処理水を運ぶのか、これは難しい。タンクローリーで運べる量ではない。じゃあパイプラインを引くのか。それも大変。そうなるとまた途中の県が反対するのだろう。船での輸送だって簡単じゃない。難しい問題。まさか「できないことが分ってて言った」リップサービスでもないだろう。そんなサービスをしても誰も喜ばないのだから◆松井さん、頑張れ! 汚染水処理、みんなで頑張りましょう。
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◎2019年09月17日 ---- ボス ◎
- リーダーがいないヘリコプター業界
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いろんな業種・業界があるが我が国の「ヘリコプター業界」は少し変わっている。業界内批判となって申し訳ない気もするが敢えて申し上げよう。◆ヘリコプター業界の中心は運航会社であるが我が国の大手運航会社の殆どすべてが「大企業の子会社」なのだ。親会社は自動車、鉄道、電力、放送など。ヘリ運航会社の社長の多くはこの親会社からの天下り。60歳近くなってはじめてヘリコプター運航の仕事をする。もちろん「それなりの人」が選ばれて来るのだろうが、自分のサラリ-マン人生の最後の5年間程度を子会社のトップで終えようとする人だ。そこではプロパーのたたき上げと考え方に差が出る。◆「お飾りトップ」がおとなしく「お飾り」に徹してくれた方がプロパーとしてはありがたい。ところがなかなかそうは行かない。トップが代わって経営方針が大きく変わることがしばしばある。社員は可哀そう。着いていけない。まるで日本の近くのどこかの国みたい。◆そういう事情があり、我がヘリコプター業界にはリーダーと言える会社もなければそういう人もいない。プロパー社員は、会社で少し偉くなったら今の社長の顔色を窺って仕事をする。これがこの業界の弱点であると思うのだが、私がそういうことを言ったら「生意気だ!」と叱られそう。◆業界内の各会社が互いを尊敬しあえば「安全も確保でき」「社員の給与もあがる」のになあ、と私は一人で夢を追っている。
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◎2019年09月12日 ---- ボス ◎
- 二十歳のワルツ
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先週末、WOWOWで「吉田拓郎コンサート2019」をやっていた。私は「東京国際フォーラム」でのコンサートに足を運んだがWOWOWでは同じツアーの名古屋公演を放送した。拓郎さんは私よりも10歳も年長だが、若い!私はいつもパワーをもらっている。◆その放送のあと、クルマに乗ると拓郎さんの曲を聴いている。私のクルマのハードディスクには拓郎さんの曲が200曲くらい入っている。ゴルフ場からの帰り道、「二十歳のワルツ」が流れて来た。私が最も好きな吉田拓郎の曲。それ以来、ずっとそればかり聴いている。◆中学生の頃のこと、高校生の頃のこと、大学生の頃のこと、思い出しながら聴いている。今、ニューヨークに住んでいるという初恋の女性のことを思って聴いている。何十回も繰り返し聴いた。◆「男と女は どこかで違う たとえば男は あくまで夢に酔う 君の言葉を ひとつだけ下さい “またいつか” “好きでした” そして“サヨナラ”でもいいから 」◆やっぱり拓郎さんの曲の中の最高のもの。私は60歳を過ぎ、どんどんと純情になって行く。この文章を読んでくれているヒマな人、「二十歳のワルツ」を聴いて、純情だったころのことを思い出しましょう。
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◎2019年09月11日 ---- ボス ◎
- 中国ハイアール社 と 大阪市
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中国家電大手「ハイアール」が、勤務時間中に昼寝をした従業員4人を解雇したとの報道があった。テレビのコメンテーターは「いくらなんでも厳し過ぎますね」などと言っていた。いつもコメンテーターは「弱い」とされる側の味方だ。◆詳しいことは分からない。私は「疲れ切った従業員がうたた寝をしてしまった」というのではないのだろうと思う。おそらく彼らは「会社を舐めていた」のだと思う。常習犯だったのだろう。「社員の怠け」に対し、会社が厳しく対応したということだろう。◆「昼寝をした従業員を4人解雇する中国の会社」があるのに対し、我が日本の大阪市は職員基本条例に違反し、ひげを伸ばした男2人の人事評価を低く査定したら裁判に負けた。ひげを理由に減点評価したのは『裁量権の逸脱で違法』というのだ。◆「昼寝をしたらクビの中国」VS「職務規定違反者の人事評価を低くしたら違法という日本」・・・勝てるわけがない。なんでも自由が一番、なんて思わない方がいい。
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◎2019年09月06日 ---- ボス ◎
- なんでもかんでも「個人の自由」
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なんでもかんでも「個人の自由」だという。訳が分からない。これでは共産主義国に負けてしまうよ、と言いたい。◆「ひげをそらなかったことを理由に不当に低い人事評価を受けたとして、大阪市営地下鉄の運転士2人が、市に慰謝料を求めた訴訟の控訴審判決で大阪高裁は、市に支払いを命じた1審判決を支持し、市側の控訴を棄却した」「市は2012年、服務規律を強化する職員基本条例を策定。ひげをそるよう求める内規を設けた。従わなかった2人は13、14年度の人事査定で低評価を受け、16年3月に提訴した」「大阪地裁判決は、ひげを理由に減点評価したのは『裁量権の逸脱で違法』と指摘。ひげに関して『服装や髪形と同様、自己の外観をいかに表現するかという個人的事由に属する』と言及していた」(毎日新聞より)だと。◆バカじゃないの? 「ひげを剃らなきゃダメだよ」というルールを作ったのなら、ルールに従わないヤツはそれなりの低い評価を受けるのが当然だろう。なにが『服装や髪形と同様、自己の外観をいかに表現するかという個人的事由に属する』だ!アホじゃなかろうか!◆会社のルールで「スーツにネクタイしなけりゃダメ」と書かれていればそうすべきなのは当たり前!「個人的自由に属する」ということでなんでもかんでも許していたらこの国はどこまでも堕落した国になってしまう。個人企業ならクビにしたいような問題だ。「公務員の自由」は行き過ぎるところまで来てしまった。公務員の裁判官に「アホかっ!」と私は叫びたい。◆こんな判決を知っても何とも思わずボーっと生きている連中、「へえ、そうなんだ」くらいにしか思わない連中、つまり何事にも関心を持たない連中にも「喝!」を入れたい。「おかしい」「おかしくない」くらいの自分の意見・考えを持て!
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◎2019年09月05日 ---- ボス ◎
- 忖度
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こんな「ひとりごと」のようなブログでも意外と読んでくれている方がいる。昨日も某県警ヘリの操縦士が「読んでますよ。頑張ってください」と言ってくれた。◆好き勝手に書いているようで、実はそうでもない。「〇〇さんが読んでくれている」と知ってしまうとなかなか書けなくなることが多い。私も忖度する。◆かつて常識を知らない設計師Aさんの悪口を書いたらそれを読んだBさんが自分のことを書かれたと勘違いしたようで私に接する態度が変わった。「Bさん、あれはあなたのことじゃないのよ」とも言いづらい。そもそもBさんは「読んだ」とは言わない。私も「あの文を読んだの?」とも聞けない。気まずかった◆「軽減税率なんて愚の骨頂。少しでも経済を理解している者なら誰も勧めない。弱者の票が欲しい卑しい政治家が良い人ぶって訴えているだけ」と書いたら数日後、ある政治家の秘書が不愉快そうに議論をふっかけてきた。「まさかこの人が読んでくれていたなんて!」◆私も忖度する。「ダメなものはダメ」と書きたいが人間はみなそれぞれダメなところを持っている。私も偉そうには言えない。自分のダメなところをブログなどで注意され「あっ、これオレのことだ!」と思ったら不愉快になるだろう。「あの人が読んでいる」と知ってしまったから書けない、ということも多い。具体例をあげて「ダメ」と書きたいが書けなくなる。◆そのため私は「僕のブログ、読んでね」とは言わない。読んでくれている人が分ったらその分「ダメなことはダメ」と言いづらくなる。◆これまで何度かこの欄で「ダメ」と書いてきた仲の良い友人と昨夜飲んでいた。とても良いヤツだが「ダメ」なところも多い。楽しく飲んで、昨日は彼がごちそうしてくれた。別れ際に彼が言った。「キノシタ、俺、あのブログ読まないようにしているから」・・あえて、そう言うということは・・・?「まさか、オマエが毎日オレのブログを読んでくれていたとは・・・!」◆忖度し過ぎたらなにも書けないし、忖度しなければ人間関係がギクシャクし兼ねない。難しい。
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◎2019年09月02日 ---- ボス ◎
- 「〇〇ファースト」よりも「ファジー」が好き
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「アメリカファースト」と言い出したのはトランプ大統領。すぐに小池都知事が「都民ファースト」などと言いだす。そして東京オリンピックを控え最近では「アスリートファースト」という言葉をよく耳にする。古くから中国は「中華ファースト」の国であった。◆この「〇〇ファースト」という言葉は、力強く、国民や都民を先導しやすい言葉だが果たして本当にそれが理想なのだろうか?◆学校の運動会で「1等、2等を無くしてみんなで手を繋いでゴールしましょ」などと世間を知らないバカな教師が言い出したこともあったが、これではバカな大人が増えてしまう。だが「アメリカが一番だ!」「都民が一番だ!」「〇〇が一番だ!」と強く1番を主張することが平和な居心地の良い社会を作るとは、私には到底思えない◆1990年代初めに「ファジー」という言葉が流行した。思考や行動の核を曖昧にすることの魅力があった。「『お客様第一主義』というけど『社員』も大切だし『株主』を怒らせたら大変よ。いや『人』よりも『地球環境』や『道徳』だって大切だ」などとの議論ができた。「何が一番か」などと決める必要はなかった。◆私は「〇〇ファースト」よりも「ファジー」な世界のほうがきっと居心地が良い、と思うのだがどうだろう?
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◎2019年08月26日 ---- ボス ◎
- 「禍福は糾える縄の如し」「塞翁が馬」
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盆休み中に観たテレビ番組で、東日本大震災のその後を特集していた。被災した地域で頑張って生活している方々の姿が紹介された。親を失い、友人や学校生活まで失った子供たちも8年間を経て大きくなった。笑顔が戻っている。◆私が不思議に思い、そしてとても嬉しかったのが彼らの笑顔とその言葉。「確かに大変な災害だった。とても苦しんだ。でもあの大災害を被災したことによって学び成長したことも多い。もちろん『地震に遭って良かった』などとは思わないが、地震に遭っていなければ今のような成長はなかったとも思う」というようなことを笑顔で話す方が何人もいた。私は、とてもとても感動した。テレビに向かって「そうだ、そうだ、頑張ってね!」と言っていた。涙が溢れていた◆実は私には彼らの話すことがよく理解できた。私は幼い時に、一家四人で乗っていたタクシーの事故で父を失い、母は大けがをした。私も前歯を失い、唇を数針縫った。その事故から我が家は辛い、貧しい生活を強いられることになった。◆すでにその交通事故から50年以上が経った。私はあの事故から「苦痛に耐えること」や「人様に優しくすること」の大切さを学んだ。『事故にあって良かった』と思ったことなど決してないが、取り返しのつかない出来事に遭遇してしまったらそこから何かを学ぶべきだろう。学んで成長して『あの事故に遭ったから今の強い自分がある』と思えるようになればいい。◆まさに人生は「禍福は糾える縄の如し」「塞翁が馬」である。
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◎2019年08月20日 ---- ボス ◎
- 休み明け
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長い盆休みになった。12日(月曜)から15日(木曜)まで大分へ「盆帰り」を予定していたのだが大きな台風が近づいているということでキャンセルした。「盆帰り」をやめると、のんびりとした長い夏休みが訪れた。小学生の頃の夏休みみたい。悪くない。そう感じていたら突然悲しい知らせが届いた。◆17日(土曜)の夜、福岡に住む家人の母親が急逝した。18日(日曜)の朝一の飛行機で福岡に行き、通夜。昨日、葬儀を済ませ最終便で帰京した。◆そんなわけで「お盆休み明け」が一日遅くなった。この年齢になると、いろいろある。いろんなことが起こることを受け入れるしかない。穏やかな心境。◆のんびりと盆休みを過ごし、慌ただしくそして悲しく盆明けを動き、そして今日から穏やかに仕事を始めよう。◆長い事、執筆と推敲と校閲に時間がかかった新著「新・ヘリポートの造り方」がやっと出来上がった。2000部届いた。ここがゴールではない。ここがスタート。この本をいかに「読んでもらいたい方」に読んでもらうか。穏やかに難しい仕事にチャレンジしなければならない。
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◎2019年08月07日 ---- ボス ◎
- お疲れ様でした。
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『ドクターヘリパイロット奮闘記』と題するブログがある。A社やH社でドクターヘリの操縦士として長年活躍され、数年前にリタイアされたIさんが自分の経験を元に、現在の航空行政の在り方や運航会社の体制に対し警鐘を鳴らし続けてくれた。私は毎日この『ドクターヘリパイロット奮闘記』を読み、いろんなことを学ばせてもらった。私の専門とするヘリポートに関しては「Iさん、そこはちょっと違いますよ」と言いたいところもなくはなかったが、逆に「ああ、パイロットの方たちはそんな見方をしているのか」と参考になった。◆Iさんの考えはシンプル。「人の命を救うためのドクターヘリは絶対に安全な運航をしなければならない。決して事故を起こしてはならない」そのためには何をこころがけどこにカネをかけるべきかを分かりやすく説明してくれた。ブログはドクターヘリだけではなく航空行政や日本の防衛に関することまで幅広くテーマにしていた。私は毎日、新鮮な刺激をIさんから頂いた。◆その「ドクターヘリパイロット(元)奮闘記」が7月いっぱいで終了した。「言いたいことは十分にすべて言い切った」からなのか「いくら言っても航空行政なんてちっとも変わらない」と腹を立てたのか。まさか「疲れちゃった」ではないと思うし、「体調不良で・・」ではないことを願っている。◆Iさん、長いことお疲れさまでした。ありがとうございました。◆(「ドクターヘリパイロット奮闘記」は削除されずに残っています。航空に関する方たちには良い勉強材料になるでしょう。一度、訪問してみてください)
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◎2019年08月06日 ---- ボス ◎
- おもしろい本
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最近、本屋大賞候補作も直木賞候補作も面白くない。作品の質が低下しているのか、それとも私の老化が原因で主人公への感情移入がうまくできなくなったせいだろうか、そんなことを考えていた。「TSUTAYA」と「教文館」で平積みになっている文芸書は、大抵手に取ってみた。興味あるものは購入し読んできた。最後に「面白い!」と思った小説は『君の膵臓を食べたい』だったか或いは『流』だったか。とにかく最近は感動する面白い小説に出合わないなあ、と思っていた。◆やっと、久しぶりに面白い小説に巡り合った◆この小説はBS放送でドラマ化されていたようだ。知らなかった。もしテレビドラマで少しでも観ていたら私はこの本を購入することはなかっただろう。amazonのカスタマーレビューでも高い点数を取っているわけではないこの本を、なぜか私は手に取り購入した。早見和真という作家は知らなかったが後で「ああ、あの『ヒャクハチ』の作家だったんだ」と思い出した。10年ほど前に読んだ青春野球小説。面白かった。◆さてその私が手に取り購入した、早見和真の小説とは『イノセント・デイズ』・・私は久しぶりに小説を一気に読み上げた。なぜamazonのカスタマーレビューはこんなに低い点数が多いのか不思議でならない。優しい心を持った大人ならきっと感動すると思うのだが・・。◆でも、いろんな評価があるから人生は楽しいのかな。
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◎2019年08月06日 ---- ボス ◎
- 台風情報
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朝、テレビを点けたら見慣れた景色が映っていた。「こちら佐伯港では雨風ともに非常に強くなってきました・・・」と台風の上陸を伝えていた。チェンネルを替えると今度は佐伯駅前の風景。毎年、この時期になると大分県佐伯市から台風や集中豪雨の中継がある。その都度、親せきや友人のことが心配になる。いや実は親せきや友人の心配をする前に、佐伯市に一人住む母親のことを心配する。そして思う、「ああ、そうだ、もうおふくろはいないんだ。良かった」と。◆決して亡くなったことが良かったわけではないのだが、もう心配しなくても良い、ということは私にとってとてもありがたいことだ。もしまだ母親が佐伯市で一人で生活をしていたらどれだけ心配な毎日だろう。◆つくづく母親には感謝する。十分な恩返しができなかったことが悔やまれる。
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◎2019年08月05日 ---- ボス ◎
- おめでとう、渋野さん。
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女子プロゴルフの試合を、生まれて初めてナマで見たのが約1か月前。戸塚カントリー倶楽部で開催された「資生堂アネッサレディすオープン」だった。そしてその大会を制したのが弱冠二十歳の渋野日向子さんだった。とにかく笑顔が印象的だった。アネッサレディスで勝った翌日、通勤のクルマのラジオが彼女を紹介していた。「なんと、靴のサイズは26.5㎝ということです。この大きな足があの安定したショットを・・・」などと言っていた。身長165㎝の彼女の靴が26.5㎝で、身長174㎝の私の靴は25.5㎝。「そうか、私のゴルフが上達しないのはこの小さな足のせいなのか」なんて思っていた。◆1カ月後、昨夜(正確には今朝早く)その渋野さんがなんと世界のメジャー大会「全英女子オープン」を笑顔で勝った。とにかく明るい。いつも笑顔。あれなら誰からも好かれる。試合中にも笑顔でサインや写真撮影にも応じていた。驚いた。マイッタ。誰が名付けたか「スマイル・シンデレラ」という呼び名は彼女にピッタリ。私を含む日本中のゴルフ好きオジサンたちは皆、彼女の虜(とりこ)になった。今後、ますます素晴らしい成績を上げてくれることを期待する。いや成績よりも、あの笑顔を絶やさないでいて欲しい。あの笑顔がある限りオジサンたちは応援する◆私は、昨夜(正確には今朝早く)一つ大きな失敗をした。その「全英女子オープンゴルフ中継」をBS放送で観ていたのだ。同じ時刻に地デジのテレ朝でも放送していたのだが、まったく気づかずBSを付けっぱなしていた。渋野の優勝を決めた18ホールの最終パット。BSでは入ったところが映らなかった。こっちは「えっ!? 入った? ヤッター」って感じ。テレ朝なら一緒に飛び上がることができたのにBSは1拍子遅れた。感動が半減した。◆パターは入る瞬間がキレイに見えて初めて感動が付いて来る。あーあ、失敗。でも、でも良かった。渋野さん、ありがとう。
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◎2019年08月01日 ---- ボス ◎
- 韓国人の国民性?
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A君は入社8年の韓国人。苦労人で勉強熱心。明るい性格で誰とでもすぐに仲良くなれる。日本の新聞も流ちょうに読むことができる。会議の議事録を書いてもらうと普通の日本人よりも上手にまとめる。私はA君に「キミが日本と韓国の懸け橋になるように頑張ってみないか?」と声をかけてきた。「もったいないじゃない、日韓が喧嘩していたって」などと話してきた。◆ところで我が社では月に一度、社内テストを行っている。問題は私が作る。先週、そのテストを行った。今回はいつもより数学(算数?)の設問を増やした。皆、デキが悪かった。中でもA君の成績は特にひどかった。「この問題が解けないのは情けないね」と私はA君に向かって言った。A君から返ってきた言葉に驚いた。「問題が間違っているんです」と言うのだ。◆私は瞬間的に怒った。半数近くの者が正解している数学の試験。自分が解けないとなるとそれは自分の能力のせいではなく「問題が間違っている」と主張するA君が悲しかった。「オレは随分とAに目をかけて応援してきたのになあ」・・私は悔しかった◆数日経った。冷静に考えれば、あれが国民性の違いなのだろう。A君の考えはまさに韓国人の発想。日本人とは相いれない大きな壁がそこにあるようだ。韓国海軍が自衛隊機にレーダー照射した問題は、韓国軍は「ごめんなさい」とは言えず「自衛隊機が危険な飛行をした」と言うばかり。「だから照射したのだ」とも言わない。日本人からは「問題のすり替え」だが恐らく韓国人は事実を認めることよりも「その場を言いつくろう」ことの方が賢く偉いと教育されているのだろう◆その日韓の考え方の違いを十分理解した上で、(私も激怒することなく)今後も上手にA君と仲良く仕事を続けたい。国民性を変えさせることなど多分できない。テストのときの言動でA君を責めてもA君が(日本人のように)心から反省し謝ることはないのだろう。それよりは小さなことには目をつむりA君の持っている良いところを伸ばした方が会社のためになるだろう。◆できるか、できないか、今度は私の能力の問題だ。
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◎2019年07月30日 ---- ボス ◎
- 東京のジャズボーカル、程度低い!
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ジャズバーによく行く。行けば「ああ、キノシタさん、久しぶり、元気でした?」などと言ってもらえる小さな店が数件ある。「ブルーノート」や「コットンクラブ」や「ビルボード」のような少し大きめの箱にも月に一度くらいは行っている。大箱では魅力的な外国人ミュージシャンが出演するが高額だし一人では入りにくいうえ予約しなければならない。ジャズバーは予約などせず、一人でふらっと入りたいものだ。だから私は小箱に行く機会が多い。◆先日、岩手のジャズ喫茶でマスターと話していて、彼から聞いたのだがどうやら東京にはニューヨークの三倍程度ものジャズバーがあるらしい。「だから程度が低くなるんですよ」と彼は言っていた。同感!◆とにかく最近の東京の小さな箱のジャズバーはひどい。ピアノはまだいい。女性ボーカルがひどい。「あなた、よく恥ずかしくもなく人前で歌えますね」と言いたくなるようなボーカリストが何人もいる。安くないミュージックチャージを取られて下手な歌を聴かされたのでは溜まったものじゃない。しばらくは名前を聞いたこともない東京の女性ボーカルは避けようと思っている。◆東京がダメなのと反対に地方に行くとときどきビックリするくらい上手なシンガーに出合う。金沢には「リバーサイド」という粋なジャズバーがありそこでは毎日最高のボーカリスト「ぶんちゃん」の歌が聴ける。ここ半年ほど東京で下手なボーカルばかり聴かされていたので、久しぶりに金沢まで聴きに行きたくなった。とは言え金沢は近くはない。◆「ぶんちゃん」は本名(芸名? 源氏名?)篠崎文(シノザキアヤ)という。通称ぶんちゃん。黙っていればなかなかの美人。金沢へ行く方にはお勧め。
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◎2019年07月25日 ---- ボス ◎
- ロシアと韓国
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ロシアと韓国。我が国にとってどちらも「付き合いにくい国」だが「ごめんなさい」を言えるという意味ではロシアの方がまだ理解できる国と言えるかもしれない。◆日韓の間にある竹島の領土問題は置いておくとして、ロシア軍機が領海侵犯したことは確実。韓国からの非難を受けてロシアは「機器の故障で間違えた飛行をしました。ごめんなさい」と謝った。本当に「機器の故障」だったとは思えないがそれでも「したことを『した』」と言い「ごめんなさい」と言えた。一方、韓国は自衛隊機にレーダー照射をしていたにも関わらず「やった」とも言わずもちろん「ごめんなさい」も言わない。それどころか照射の証拠を突き付けられたら「自衛隊機が異常に近づいてきた」などと訳の分からない怒りの姿を見せる。百歩譲って「自衛隊機が異常に近づいて来た」というのなら「だから威嚇のために照射しました。やりすぎでした。ごめんなさい」と言えばいいのにレーダー照射をしたことはは認めようとしない。論点をすり替えてはぐらかす。あきれてしまう。滑稽な国。◆民間レベルの韓国の人は常識ある優しい人が多い。だが国家間の問題となると「ごめんなさい」を言えない国になってしまう。◆漫画家の黒鉄ヒロシさんが『断韓』を提案したという。そういう発言もやむを得ないな、と思う状況である。誰か、両国をよく知る、良識ある宣伝マンが「なぜ韓国は『ごめんなさい』といえないのか」を日本人に説明し、「なぜ日本は韓国に対して腹を立てているのか」を韓国の人々に上手に説明して欲しい。多くの韓国の人々は感情的になっているだけで冷静な判断をする材料を持っていないのだと思う。
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◎2019年07月22日 ---- ボス ◎
- 「ありがとう」を言えない大人
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最近は少し減ったが新橋界隈ではサラ金やパチンコ屋がティッシュを配っている。今朝も交差点で配っていた。赤信号で立ち止まっていた私の前に「どうぞ」と言ってオニーサンがティッシュを差し出した。私は「いいえ、ありがとう」と言って受け取りを遠慮した。私のカバンに必要量のティッシュは入っていた。◆「いいえ、ありがとう」は英語の「No thank you 」だ。配っていたオニーサンに「大変だね」とか「暑いね」と声をかけたくなったがオニーサンは忙しそうだった。◆多くのオジサンたちがオニーサンからティッシュを受け取っていた。だがそのオジサンたちの誰一人としてオニーサンに「ありがとう」を言わない。黙って受け取って、さっさと歩いて会社を目指す。現代の日本の寂しい悲しい風景だ。人に「ありがとう」を言えない大人に育てられた子供たちも「ありがとう」を言うことを知らない大人になるのだろう。
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◎2019年07月17日 ---- ボス ◎
- 老化
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歳を取るということはまことに悲しいことが多く、身体のいろんな部位が老化によってそれまでの機能に変調をきたす。たとえば若いころは徐々に増してきていた尿意が、歳を取ると前兆無く突然襲ってくる。いつ突然襲ってくるか分からない尿意に備えるために行動が慎重になる。映画館や飛行機では通路側の席を確保しようと心掛け、いざ着席する前には体内にある水分はとりあえずすべて放出しようと心掛ける。情けなく、寂しい身体と心になってしまった。さらに、それだけではない。◆昨夜、銀座で飲み終えて広尾の自宅に帰るため日比谷線の銀座駅を目指して歩いていた。そこに突然強烈な尿意が襲ってきた。まずい!油断していた!この辺にトイレはないか?そうだ、数寄屋橋近くの公園に確かトイレがあったぞ!私は足早に公園を目指した。◆セーフ!なんとか事なきを得た。良かった。排泄後の快感に満足し、事件にならずに済んだことに安心感を覚え、ゆっくりとした足取りで日比谷線銀座駅に向かった。◆電車はすぐに来た。先ほどの緊張感のせいで酔いはすでに半分覚めかかっていたが、それでも万一にも眠ってしまわないようにと座席に腰かけずに頑張った。数駅行って気が付いた。私は安心感からか注意不足になっていた。電車は広尾とは逆方向に向かって走っていた。◆老化は幾重にもなって私を襲ってくる。
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◎2019年07月16日 ---- ボス ◎
◎2019年07月12日 ---- ボス ◎
- 医者の不養生
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定期的に歯科検診を受けている。幼いころ交通事故で前歯を失い、小中学生の頃は「入れ歯」、高校生時代に「ブリッジ」に代わった。ブリッジというのは無くなった歯の両側の生きた歯を削りそこにイミテーションの人口歯を付けるもの。私は前歯5本がイミテーションである。◆無理してブリッジにしているため歯茎に負荷がかかる。注意していても歯槽膿漏になることが多いようだ。そのため定期的に歯茎の検診と治療を続けている。昨日の定期健診。最初に歯をクリーニングするのだが先生は「歯のついでに舌もキレイにしておきましょうね」と言って私の舌に歯磨き粉のようなものを小さなジェット噴射器のようなもので吹きかけた。その後、柔らかい歯ブラシで舌をブラッシング。「いくら歯をお掃除しても舌が汚れていたら口臭がしますからね。こうしておけば大丈夫ですよ」と言いながら丁寧に私の舌を掃除してくれた。だが・・◆先生の口臭がきつかった。マスクをしているのに。治療しながら話しかけてくれる優しい、私の大好きな先生だが、口臭がキツかった。きっと舌が汚れているのだろう。残念ながら「先生、口臭いですよ。舌が汚れているんじゃないですか」と注意することはできなかった。
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◎2019年07月11日 ---- ボス ◎
- ケチはダメ(2)
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一昨日この欄で「ケチはダメ」と書いた。たまたま今朝、ケチの典型のようなメールが届いていたので紹介する。◆私は明後日の土曜日、九州大学時代の友人二人とゴルフに行くことになっている。AクンとBクンとしておく。AクンもBクンもとってもいい奴で私も仲良くしている。だが二人ともとにかくセコイ。「飲み放題」や「割り勘」となると「元を取らなくっちゃ」とか「割り勘負けしたら損」などと言いながら無理して飲む。一緒にいるこちらは恥ずかしい。二人とも世間標準と比べるとずいぶん贅沢な生活を送っているように見えるのだが。◆そのAクンからBクンへ送ったメールがCCで私にも届いた。こう書いてある「当日、一緒にゴルフ場へ行きませんか?高速代とガソリン代を半分ずつ払うことで・・・」◆「一緒に行こう」と誘うのは良いこと。そのあとの「高速代とガソリン代を半分ずつ払うことで」と言う一言を付け加えるところがなんとも言えずセコイ。寂しい。◆そんなこと書かなくても乗せてもらった方が「じゃあオレが昼飯ごちそうするね」などと済ませるのがオシャレ。いやオシャレというより大人の常識だろう。◆セコイ二人とやる明後日のゴルフ、このメールでまた憂鬱になってきた。
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◎2019年07月09日 ---- ボス ◎
- ケチはダメ
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東京近郊に住む「佐伯鶴城高校の同級生」と「九州大学土木工学科の同級生」。私は両方の同級生と仲良くしている。みんな九州出身の62歳なのに二つの集団では全く様子が違う。おそらく高校時代の過ごし方が60過ぎた今にも大きく影響しているのだろう。どんな言葉が適当かと探してみた。鶴城は「のびのび」、九大は「せこせこ」。九大には受験エリートが集まった。暗い高校生活をおくった者が多かった。◆もう一つ。鶴城は「浪費家」、九大は「吝嗇家」。鶴城の連中は恐らく貯金は少ないだろう。九大の連中は貯金はたくさんあるのに使わない。鶴城の連中は「美味しい酒」を選んで飲むのに対し九大は「飲み放題」を選び「飲まんと損ぞ」といいながら不味い酒をたくさん飲む◆どちらも一緒に居て楽しい連中ではあるが、私は間違いなく「浪費家」の方である。カネを貯める人生よりもカネを使う人生の方が楽しい。
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◎2019年07月08日 ---- ボス ◎
- 佐伯鶴城高校同級生の同窓会
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先日、関東に住む佐伯鶴城高校の同級生15人で集まった。すでに還暦を超えたが、高校の同級生たちは皆まだまだパワーがある。月に4回宝塚観劇に通うかつてのマドンナ。もう一人のマドンナはなんと昨年は年間100ラウンドもゴルフをしたという。オーケストラに入ってバイオリンを奏でている大学教授もいればオペラに挑戦しているコンサルタントも。シャンソンを習っている大学講師、書道で東京都知事賞をもらった者、年間40回以上劇場で映画を観るヤツもいた。さらには週1回、ソシアルダンスを楽しんでいる証券マンもいる。みな芸術やスポーツが好き。そういえば芸工大で教鞭をとっている先生もいる。私だって年に30回以上もはコンサート会場に足を運んでいる◆九州大学土木工学科の同級生が集まると「病院通い」「親の介護」「孫の可愛さ」そして「あのころは楽しかった。今はもう若くない」との話がメインだがそれに比べると佐伯鶴城高校の同級生は若い。そしてなにより皆、今も(学生の頃と同じように)楽しそう。殆どの者が音楽やスポーツを楽しんでいる。男の同級生の半分はまだまだ「恋をしたい」と宣言した。◆同じ同級生、還暦過ぎたばかり。佐伯鶴城高校普通科の同級生のほうがはるかに九州大学土木工学科の同級生よりも人生をエンジョイしているように見えた。幸せな人生を送っているように感じた。◆あまり気付かれていないが、実は出身校や出身地で人生は大きく変わってくるのだろうなあ、と感じた。
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◎2019年07月02日 ---- ボス ◎
- 敬語・丁寧語の使い方
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味噌汁のことを「おみおつけ」と呼ぶ。漢字で書くと「御御御付け」。ごはんに添える汁を「付け」、それを丁寧に「御付け」、さらに丁寧に「御御付け」さらにさらに丁寧に「御御御付け」になったと言われている。このように時代とともに言葉は変化するものであることは理解している。理解してはいるがそれでも最近のバカ丁寧な言葉にはうんざりする。◆「先日、〇〇に関してご質問させていただきましたが・・」などと若いヤツに言われると「もう一度、小学校で国語を勉強しなおして、それから来てください」と言いたくなる。「させていただく」などと言うわけの分からない謙譲語は今や国会議員まで平気で使うようになった。そこまではなんとか我慢しても、自分の質問に「御」を付けるバカさには付き合いきれない。◆そう思っていたところに「〇〇日にお伺いさせていただきます」とのメールが届いた。「伺います」は立派な謙譲語。「伺います」では失礼にあたると思っている日本語を知らない若者が増えている。若者につられたバカなジジイも増えている。
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◎2019年07月01日 ---- ボス ◎
- トランプ大統領の行動力
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「大阪サミットの話題を全部トランプに持っていかれた」「あれは次期選挙戦に向けたアピールだ」などと、トランプ大統領の突然の北朝鮮訪問を貶す声が大きい。確かに頑張って世界20か国の首脳を大坂へ招きサミットを開催した我が国にとっては面白い話ではない。◆面白い話ではないが、私は経営者として、トランプさんの行動力には感心する。世界中で彼しか考え付かないであろう行動だ。回りの誰かの助言で取った行動ではないだろう。発想と行動力、トランプさんの素晴らしい面は素直に讃えたい。
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◎2019年06月27日 ---- ボス ◎
- 一生勉強 一生青春
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朝、スーツを着ようとしたら上着のポケットから「相田みつを美術館」の招待券が出てきた。数日前、銀座のバーで、館長からいただいたもの。「相田みつを生誕95周年記念 特別企画展」の招待チケット。◆「これ、どうしたの?」と家人。「うん、相田館長からいただいた。相田みつをさんの息子さん」と私。「えっ?あなた、そんな偉い人と親しいの?」と家人。「いや、親しいってほどじゃないけど、よくバーで一緒になるよ。すごく優しい素敵な紳士だよ」◆そのチケットには相田みつをさんのあの独特な書で「一生勉強 一生青春」と書いてある。チケットを眺めながら家人が言った。「『一生勉強 一生青春』って、まるであなたのことね」◆今朝は、とても気分よく我が家を出た。
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◎2019年06月26日 ---- ボス ◎
- センス
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持って生まれたセンス、或いは二十歳ころまでの生活や勉強で身に付けたセンスはその人の大きな武器となる。センス無い人が二十歳過ぎてからの努力でカバーできる部分は少ない。ピアノ、ギター、絵画、英語、スポーツ全般・・持って生まれた才能ある人に、或いは二十歳までに上手になった人に、才能のない者がいくら努力してもなかなか逆転はできない。◆私は極端な方向音痴。道を覚えることができない。ゴルフのコースを覚えることもできない。そしてもう一つ、人の顔と名前を覚える才能がない。恥ずかしい。情けない◆自分のセンスの無い話は置いておいて、今日は仕事で使えるセンスの話。◆私は15分間、相対して話をすると彼の営業センスはどの程度かが把握できる(と思っている)。営業はセンス。二十歳までに身に付けたセンス。なかなか努力では補えない(と思っている)。少なくともセンスある者に教える方がセンスのない者を育てるよりは、はるかに楽であることは間違いない。◆もう一つ。彼の算数に関するセンスは次の3問で判断できる(と思っている)。①「行きは時速40キロ、帰りは時速60キロでした。平均時速は何キロですか?」 ②「サイコロを2回振ります。その合計が3以上になる確率は?」 ③「103✕97は? 」 ◆ほとんどの方は3問とも紙と鉛筆が必要。これらの問題を即答できず紙や鉛筆が必要な人は算数的なセンスがないのだ。3問とも即時に答えることができる人が算数のセンスある人だ(と私は思っている)。特に③はセンスが問われますね。◆さて、あなたはどうですか? 多分、センスないでしょうね? 失礼!
解答:
①120キロの道のりとして考える。行き3時間、帰り2時間。往復では240キロを5時間かかったことになる。つまり平均時速は48キロ。
②3以上にならないのは2回とも「1」が出たときだけ。あとはすべて3以上。2回とも「1」の確率は1/36だから 答は 1-1/36 と計算して 「35/36」
③ 103✕97 =(100+3)✕(100-3)= 10000-9 =9991・・・これが一瞬で思いつかないようでは算数のセンスなし。... 続きを読む
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◎2019年06月19日 ---- ボス ◎
- 大地震
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不謹慎を承知で本音を語る。◆ヘリコプター業界に身を置いて30年ほどになる。バブル景気崩壊からのヘリコプター業界はずっと右肩下がり。毎年「前年売り上げ比がマイナス」という状況が続いていた。そして毎年数社が潰れていった。そんな頃、テレビを眺めていてピピッと音が鳴り「地震速報」が報じられると胸がときめいた。そうです。地震が起こればヘリが活躍する。売り上げが伸びる。◆「震度4」と報じられるとがっかりし「震度5」となれば少し期待する。そのような不謹慎な心の状態であった。言い訳のようだが「死傷者は出ないで欲しい」とも願っていた。「死傷者はなく被害範囲が大きいのが理想的な地震被害」であった。ごめんなさい。◆実際に阪神淡路大震災や東日本大震災ではヘリが頑張った。私が今のこの会社を立ち上げたのは阪神淡路大震災がきっかけ。「地震でときめく」自分が嫌で、直接的に運航や機体整備をすることを止めた。ヘリポートを造ることに特化した。おかげで妙な「ときめき」はなくなった。それでも「地震速報」に触れると異常な興味を示してしまう。
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◎2019年06月17日 ---- ボス ◎
◎2019年06月14日 ---- ボス ◎
- ラクウェル・ウェルチ
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昨日、銀座で会食を終えほろ酔い気分で外堀通りを歩いていると私のすぐ隣を西洋人のカップルが身体を寄せ合い腕を絡めて歩いていた。その女性の美しさと言ったら言葉で表現するのが難しいくらい。若いころのラクウェル・ウェルチに似た彼女は11センチのピンヒールのミュールに超ミニのフレアスカートを纏っていた。たおやかなバストはさらに強調されるような柔らかい生地のぴったりとフィットしたトップスに包まれていた。10年前の元気な私だったらあと20秒は彼らのペースに歩調を合わせていたことだろう。彼女の腰に手を回す男もかっこいい。まいった。◆ルックスで人を評価してはならない、などと言う。だがそれは綺麗ごとであってホンネではキレイな者には叶わない。残念だが東洋人の美しさは西洋人には到底かなわない。ハリウッドに代わって上海が世界の映画の中心になることはないだろう。◆銀座の街を歩く多くの中国人の中にあってオーラを放ち続ける西洋人カップルを眺めながら、そんなことを考えていた。
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◎2019年06月13日 ---- ボス ◎
◎2019年06月12日 ---- ボス ◎
- ホワイトボード
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いろんな会社を訪問し会議に参加する。技術的な質問をすると技術者がホワイトボードに簡単な絵を描いて説明してくれる。ホワイトボードを使って上手に説明できる彼は「仕事のできる」ヤツ、と思っていい。まず間違いない。◆技術的な話だけではない。会計事務所に行くと会計士の先生がホワイトボードを使って税制がどう変わったかを説明してくれる。証券会社に行くとポートフォリオの立て付けを分かりやすく説明してくれる。できる彼らはみな上手にホワイトボードを使って分かりやすく説明する。◆残念ながら我が社の会議で、私以外がホワイトボードを使うことがほとんどない。私が誰かを指名し「ここに書いて説明しろ!」といったときくらいしか使われない。◆わが社も社員が増え本社以外に2つの分室で業務をこなしている。社員が増えるとレイアウトの変更があり、余裕のスペースが削られることになる。昨日の小会議のときホワイトボードを使った説明をしたかったのだが見当たらない。「ホワイトボードは?」と聞くと明るい声で「手狭になったので倉庫に持っていきました」と能天気な返事が返ってきた。◆ホワイトボードが倉庫の中で眠ることに疑問を感じないのだろう。わが社では、私以外にとってホワイトボードがなくても困らないようだ。わが社の将来がまた一層不安になってきた。
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◎2019年06月11日 ---- ボス ◎
- みんな幸せ
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年に10回は同窓会に参加している。中学時代・高校時代・大学時代の同級生は皆初老のおじさんおばさんになった。経済的には決して裕福ではない者も多い。海外旅行に行ったことがないという者もいる。中には九州から一度も出たことがないという女性もいる。ずっと独身を通している方もいればカミさんに逃げられたと嘆く男もいる。いろんな人生がある。◆同窓会に来る方にもいろいろいるのだが、彼らは決まって「僕は幸せだ」「私、幸せよ」と言う。無理して言っているのではない。本当にみんな幸せそう。◆60年以上も生きるとみな元は取ったという感じ。「苦しいこと、悲しいこともあったけどおかげで今は幸せよ」というのが本音のようだ。友人たちの幸せそうな笑顔に囲まれるとこちらも一層幸せに感じる。嬉しい。ありがたい。◆おかげさまで私も「幸せだな」と感じながら本日、満62歳の誕生日を迎えることができた。みなさんに感謝する。ありがとうございます。
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◎2019年06月07日 ---- ボス ◎
- モニカ・ベルッチ
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昨夜、少し飲みすぎたのでいつもより早くベッドに入った。就寝前のテレビザッピングをしているとWOWOWで運悪く(?)若いころのモニカベルッチの主演作「情事」がちょうど始まったところだった。◆モニカベルッチ、とにかくキレイ。セクシー。「情事」はモニカが27歳ころのものだが彼女の美しさと艶っぽさはその5年後にピークを迎える。ピークを迎える前の、まだ青いモニカだがそれでも十分に美しく強烈にセクシー。私があと10歳若かったらもっといやらしい見方をしていたであろうこの「情事」を、昨夜はまるで美術館で「ミロのビーナス」を眺めるように楽しんだ。◆私が美しい女優歴代ベストに押すモニカベルッチだが日本での評価はイマイチのよう。きっと美しすぎるためそしてセクシーすぎるため、感情に訴えるいわゆる名画に彼女は巡り合わなかったのだろう。残念。◆45年前オードリーヘップバーンにときめいた映画小僧は、初老になりモニカベルッチに癒されている。Wikipediaで調べてみたらモニカベルッチもすでに54歳になっていた。時のたつのは早い。残酷でもある。
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◎2019年06月06日 ---- ボス ◎
- リズム感
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吉田拓郎の大ファンである。コンサートがあれば欠かさず行く。◆3年ぶりの吉田拓郎コンサートツアーが始まった。早速、国際フォーラムへ行ってきた。73歳になっても拓郎は若い。観客の平均年齢も60歳ははるかに超えているが彼らもまあまあ若い。拓郎さんがステージに現れるとあちこちから「タクロー!」の声がかかる。黄色い悲鳴もある。幕開けは「今日までそして明日から」。それだけで涙が溢れてきた。感動の2時間だった。◆観ている、聴いているこちらがこれだけ興奮するのだからステージ上のミュージシャンの方々はどれだけ楽しいのだろう。羨ましくなる。なかでもバックコーラスの四人は楽しそう。音楽に合わせて気持ちよさそうに体を揺らし、コーラスを付ける。気持ちよさそう、羨ましい。◆客席でも立ち上がって踊りだす人がいる。これがまたかっこいい。羨ましい。ところが前の席が立ったからといってつられて席を立ち踊りだすジジババたち。こちらは大概かっこ悪い。盆踊りで東京音頭を聞きながら手を打っているようだ。「みっともないなあ、それでも楽しそうだな」◆「あー、オレもリズム感が良かったら立ち上がって体を揺らすのだけどなー」などと悔しい気持ちだった。「立ち上がって盆踊りしても誰も見ないよな。立ち上がろうか」などと躊躇しているうちにエンディングになった。◆立ち上がれなかったけど楽しかった。老人向けのダンス教室を探してみようかな。
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◎2019年06月04日 ---- ボス ◎
- 何が人生を豊かにするか
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私が尊敬する作家、島地勝彦さんのエッセーに「人生に五楽あり。一に読書、二に好色、三に飲酒、四に美食、そして五に愛煙、である」とある。永井荷風の『断腸亭日乗』に出てくる「人生の三楽は、一に読書、二に好色、三に飲酒」からヒントを得て島地さん流に書き加えたとのこと。◆以前、私はこの欄で「若いころに覚えておくと人生を豊かにする3つの道具(技術)」について述べた。第1に「英会話」、第2に「自動車の運転」、そして第3に「ゴルフ」をあげた。(2014年10月2日)◆先日、40歳代の男たちと酒を飲んでいたときにそんな会話になった。私は彼らに訊ねた。「キミらは何が人生を豊かにしてくれると思う?なにが幸せにしてくれると思う?」彼らは黙っている。しばらく考えて一人が答えた。「僕は自分の家ですね。家を持ったら幸せに近づきました。もっと理想的な家を建てることができればもっと幸せになれそうです」と◆私はがっかりした。この会話、この質問に対する返答に「おカネで買えるモノ」が出るとは思わなかったから。いや、確かに飲酒や美食はおカネで買えるかもしれない。そうなのだが、やはり何か違う。うーん、20歳の年の差は意外と大きい。
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◎2019年06月03日 ---- ボス ◎
- 全米女子オープンゴルフと当社主催ゴルフコンペ
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つい先ほど、今年の全米女子オープンが終わった。二日目まで単独トップ、三日目を終わっても1打差の2位に着けていた比嘉真美子さんだったが残念ながら力及ばず5位で終わった。終了後のインタビューに答える比嘉さんの言葉に感動した。「どんな舞台でしたか?」との質問に「上手くいかないラウンドもありましたが、もっとゴルフが好きになりましたし、もっと人としてもゴルファーとしても成長していきたいと思うような舞台でした」と答えた。◆彼女はよく「人として成長」ということを口にする。常にそれを意識しているからこそのプレー中の態度でもある。誰からも好感を持たれ、多くの人が応援したくなる、そんなプレーヤーになった。ゴルフというスポーツは心がけ次第で本当に多くのことを教えてくれる。目の前のスコアばかり気にしていたのでは人間としての成長が伴わない。比嘉さんの言葉を聞き「せっかくゴルフを楽しむのであれば、多くの人にもそんなことを気にして欲しいな」と思った。というのも一昨日(6月1日)、当社主催のゴルフコンペを開催したばかりだから。そこには挨拶すらできない情けない大人も数人参加していた。
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◎2019年05月31日 ---- ボス ◎
- 言葉狩り(続き)
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自民党の桜田議員が資金パーティーに来ていた同党支持者(高齢者)に向かって「お子さんやお孫さんに、ぜひ子供を最低3人くらい産むようにお願いしてほしい」と訴えた。桜田さんの失言を待っていたマスコミがまず騒いだ。「子供を産めない人」がいるのに無神経ではないか、と。あるいは産む産まないは女性の権利、時代錯誤の発言だ、と。◆聞きつけた野党議員は調子に乗る。蓮舫議員は「桜田議員の発想にどれだけの女性が、家とか嫁とかでプレッシャーを受けてきたか。こんな古い発想をいまだに持っている方が、大臣をやっていたこと自体が、私にはもう驚きでしかない。国会議員として恥だと思う」と激しい口調で罵った。テレビのコメンテーターたちも同じような論調。誰一人として桜田氏を庇う発言をしない。私にはこれはもはや「言葉狩り」だと思う。◆一方で新橋の飲み屋ではおやじたちが「桜田の発言、なにがおかしいんだ。頑張って子供を増やそうぜってことだろ。人口が減るから景気が悪くなる。人口が増えれば景気もよくなる。当たり前のことじゃないか」と口々に応援していた。テレビでは流さない。◆「日本の少子化の大きな原因は、産む発言を叩いて言葉狩りしているマスコミや国会議員や反日左翼にあるのではないか」との言葉をネットで見つけた。同感。
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◎2019年05月31日 ---- ボス ◎
- 言葉狩り
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自民党の桜田議員は29日、千葉市で開かれた同党議員の政治資金パーティーで、「結婚しなくていいという女の人が増えている。お子さん、お孫さんには子供を最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と述べた。 例によってまたテレビは「物議を醸す発言だ!」と事を荒立てている。報道番組では善人ヅラしたバカなコメンテーターたちが「子供が欲しくてもできない人もいるのに配慮に欠ける発言だ!」と激しくののしっていた。誰一人、桜田さんを庇うものがいない。おかしい。◆私の回りにも「子供が欲しいけどできない夫婦」は多い。夫婦で不妊治療に臨んでいる者もいる。結婚したくてもなかなかふさわしい相手に出会わない人も多い。そんな彼らに向かって「とにかく子供は3人作りなさい」とでも言ったのなら問題発言だ。だが桜田さんは自分の応援にきている高齢の支持者に向かって『お子さん、お孫さんには子供を最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい』と言っただけだ。◆会場内で高齢の自分の支持者に向かって言った発言、この国の将来を憂う議員としては当然の発言だと普通は思うもの。それをマスコミか野党の誰かが「桜田の失言を待って」ずっと録音していたのだろう。◆「物議を醸す発言だ!」とテレビは騒ぐが、テレビが無視すれば誰も傷つかず、物議にもならない、まったく正当な発言だったのになあ、と私は思う。◆私が天邪鬼なのだろうか?
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◎2019年05月29日 ---- ボス ◎
- 下を向いて歩く人ばかり
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自宅からオフィスまで電車だと「広尾」⇒「六本木」⇒「神谷町」⇒「霞が関」⇒「日比谷」⇒「銀座」⇒「新橋」の6区間7駅を利用するのが最も便利なのだが、私は毎朝2区間のみ乗って「神谷町」で電車を降り、愛宕山の105段の階段を上って神社に手を合わせたのち歩いて出社している。人様には「健康のため」と言っているが「毎日が苦しいので『苦しい時の神頼み』」が本音かもしれない。◆愛宕神社の手水場で手と口を清め、神へ手を合わせ、そして自然を楽しむ。虎ノ門から新橋へ向かう「新虎通り」は通称の「マッカーサー通り」の方が広く認知されている。歩道幅が10mを超えるこの通りには様々な街路樹が植えられ、その一本一本に樹木の名称を示す名札が付けてある。「かつら」「さるすべり」「とうかえで」「はなみずき」などなど。◆朝の新虎通りは新橋から虎ノ門方面へと歩く方が多い。私は流れに逆行する形になる。多くの人とすれ違う。◆街路樹を眺め、空を仰ぎ、そしてすれ違う方々の服装や表情をチェックする。私のように上を向いて歩く人は殆どいない。樹木を眺める余裕がないのか、なにか心配事や不満があるのか、とにかく不機嫌そうな顔してうつむき加減で歩く人ばかり。◆好奇心のない、つまらない人生を送っている人のように私には感じてしまう。
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