‘ブログ’ の記事一覧
◎2021年05月11日 ---- ボス ◎
- 「ダメ!」なんて誰でも言える。批判よりも提案を!
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所有している株の処分に関してお父さんとお母さんの意見が異なった。お父さんは「今がピークだ。売ろう」と言いお母さんは「あと1年は上がるわよ。売るのは1年後」と言った。お父さんはお母さんの意見を無視して翌日、全株を売却した。売却した1年後、その株価は2倍になっていた。お母さんはお父さんに「あなたの間違いだ、謝ってよ!」と言った◆ツーアウト、ランナー3塁。今投げている投手を交代させるかどうかで監督とコーチの意見が異なった。監督は「もう限界だ。投手を交代させよう」と言いコーチは「いえいえ次のバッターとは相性がいい。このまま投げさせましょう」と言った。監督はコーチの意見を聞かず投手を交代させた。リリーフ投手は初球を打たれて点取られた。コーチは監督に「あなたの間違いだ、謝ってくださいよ」と言った◆この株式の話と野球の話。同じようで全く違う。株式の話は確かにお父さんの間違い。だが野球の話は分からない。もし投手交代せずに続投させていたらもっとひどい結果になっていたかもしれない。ホームランを打たれたかもしれない。「もし」に関してはどうなったかが分からないのだ。「点を取られた」という事実だけで「監督の采配ミス」と断じることはできない◆コロナに対する政府の対応。野党はこぞって「菅総理の判断ミスだ!」と言う。「そんなの分からないよ!」と私は菅総理を庇う。人がやったことを偉そうに「ありゃダメだ。失敗だ。責任取れ」という輩が多い。否定する前に協力してみたらどうだ?批判よりも提案を!
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◎2021年05月10日 ---- ボス ◎
- 欲
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「人を殺したかった」という理由で本当に人を殺すヤツが時々ニュースになる。とんでもないヤツだ。私は、個人的には「もうしわけないが”死刑”にしてあげるべきだろう」と思う。世間では彼のことを「とんでもない自分勝手な極悪人」と言う。私は「かわいそうな鬼」と思う。◆普通の人間は「人を殺したい」などという欲望を持たない。「人を殺したい」などとの欲望を持つのは教育や環境の問題ではなく、神様の間違いの結果なのだと思う。科学的に言うと「数千万に一回起こる間違い」なのだろう。◆「人を殺したい」そんな欲求を持って生まれてきたことが可哀そう。ただ「欲」だけはどうしようもない。教育で欲をなくすことなどできないだろう。「欲」を我慢することを教えても「欲」はなくならない、と思う。◆「幼い子供にイタズラしたい」などとの妙な人間として間違えた欲求を持って生まれて来た者はさらに多い。「自分はこんなヘンな欲を持つことなく生まれて来て良かった」と思う。◆「人を殺したい」とか「幼い子供にイタズラしたい」など妙な欲求を持って生まれた彼らを可哀そうに思う。かわいそうに思うがだからといって優しくするわけにもいかない。
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◎2021年05月06日 ---- ボス ◎
- 『青春の門』
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緊急事態宣言下であった昨年のゴールデンウィーク、私は40年ぶりに三島由紀夫の『豊饒の海』を読み返していた。そして今年のゴールデンウィークもまた緊急事態宣言下。今年は50年ぶりに五木寛之『青春の門』を読み返すことにした。◆中学2年生の夏だった。佐伯市の二階堂書店で私は大佛次郎の『赤穂浪士(上・下)』と五木寛之『青春の門』、3冊の文庫本を購入した。本屋を出たところで社会科の教師、佐藤丞先生と出会った。「おっ、キノシター、何買ったんだ?」と先生が私の購入した本を指した。私はそれを先生に見せた。「ほー、さすがキノシタやね。」と言って先生はニコッとされた。約50年前の記憶だがはっきりと覚えている◆初めて『青春の門』を読んだとき、私はそこに書いてあることをはっきりと理解できていなかった。背伸びして読んでいたのだろう。少年の「性」を私はこの本と同時進行で学んでいったように思う◆昨年40年ぶりに読み返した『豊饒の海』はストーリーをおぼろげに覚えていた。今年50年ぶりの『青春の門』は「性」に関するところどころのエピソードは覚えていたがストーリーに関しては全くの初読という感じであった。楽しく読んだ。◆コロナ禍でも何かを得る。私は純情だったあの頃を思い出していた。
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◎2021年05月05日 ---- ボス ◎
- 残念だが諦めた。オリンピックは無理だろう。
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ゴールデンウィーク中も、7月の開催に向けて懸命に頑張っているオリンピック関係者やアスリートの方々には申し訳ないが私は「もう無理だろう」と思うようになった。◆つい先日までは軽々と「中止するべき」と発言し政府を批判する無責任な人たちに対して「一所懸命に頑張っている人たちの身になれよ!」「そんな簡単に中止などと言うなよ」と思っていた。「なんとしても開催するんだ!」と強く思っていないと瓦解してしまう◆私が諦めたのは「ボランティアでの医師200人を募集」ということを聞いたから。聞いた瞬間「もう無理だ」と思った。「今ごろこんなことをやっているのか」とガックリときた。開催できるかどうか分からないのに今ごろ募集をかけてどうすんの?◆さて、どのタイミングで「やむなく中止」と発表するのだろうか? 言い出すのは小池さんか菅さんか?あるいはバッハさんに言ってもらうのか? きっと今ごろ3人で腹を探りあっているのだろう。「先に言われたときはどのように対応しようか?」「自分から言い出すべきか?」◆普段は政府を貶すマスコミに腹を立て政府を庇うことが多い私なのだが、オリンピックだけは政府を擁護する気になれない。あまりにもリーダーシップに欠ける東京都と日本国政府だと思う。◆さてゴールデンウィーク明けに「中止」の発表をするとマスコミは「遅すぎる決断!」などとまた激しく非難するのだろう。それもどうかと思うよ。「今回は不幸にもコロナのせいで悲しい結果になった。これに負けず国民が団結して頑張ろう!」などということはないのだろうか。私は前向きにとらえたい。◆中止発表は早い方がいい。
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◎2021年04月30日 ---- ボス ◎
- まじめにトリアージを議論すべき時期だ!
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「私に言わせるな!」と言いたい。言うべきは高齢の国会議員が自らを例えて「私がコロナになって重症化した場合、もしベッドが足りないというなら若い人を優先してくれ」ということだ。◆大阪では重症者に対応するECMO(エクモ)が不足し始めている。90歳の老人がECMO治療を受けているところに40歳の重症化した患者が運び込まれたら医師はどうするのか。「満床だから」と40歳を見殺しにするのか。「早い者勝ち」なのか◆私は90歳をECMOから出てもらい40歳を治療すべきだと思う。実際にこのような状況が今すぐにでも起きそうなのに政治家は気付かないフリをしている。「命はすべて平等」ではないことは皆知っている。そのためには高齢の国会議員が「俺たちよりも若い者を助けてくれ」と言い出さなければならないのだが。
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◎2021年04月28日 ---- ボス ◎
- 週休3日制ってどうなの?
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景気が良い会社が勧めているのかそれとも景気が悪いから検討しているのか知らないがテレビのニュースで「週休三日制」と言うことばを最近耳にすることが多くなった。私のような60歳以上の者への対応かと思えばそうではなくバリバリの現役社員が週休三日の会社があるようだ◆実際に週休三日制を導入している会社の社員の自宅にテレビカメラが入って取材していた。若い夫婦に小学校の低学年の女の子。記者がその女の子に訊く。「お父さんと一緒に居られる時間が多いと嬉しい?」女の子は即「うん、嬉しい」と答えた。父親も、その隣で聞いていた母親も嬉しそう。「週休三日制」=「ハッピーハッピー」って感じ◆子供が小さいころ、仕事仕事(そして勉強。さらに一部大人の事情、大人の遊び)で時間がなかった私がその報道を見てどう思ったでしょう?・・・◆私が思ったのは「羨ましいな」でも「オレもこんな生活したかったな」でもなく「気持ちわりいな」っていうことでした。◆私がおかしいのかもしれない。きっとそうだろう。「気持ちわりいな」なんて思う方が病気なのだ。だが私の同世代の多くは私と似たような感覚を持ったのではないだろうか?「週休三日になって、増えた休みをさらに家族サービスに使う」という発想は我々世代にとっては宇宙人の発想に思える。「時代は変わっているのだな」とつくづく思う。
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◎2021年04月26日 ---- ボス ◎
- サボってしまった。 で、オススメ「夢だけ見てる」
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6年間使ったパソコンを新しいものに替えた。少し使い勝手が異なる。慣れるまでは使いづらい。そんなことでついこのスカイアゴラ記入をサボってしまった。◆ときどきこの欄を覗いてくれている方から心配するメールをいただいた。「コロナ後遺症で苦しんでいるのでしょうか?」と◆いえいえもう大丈夫です。老化は進み元気はイマイチですがコロナからは完全に復活しましたよ。ご心配いただきありがとうございます。ご心配をお掛けしまして申し訳ありません。◆さて私は毎週ラジオ「タブレット純の音楽の黄金時代」という番組を欠かさず聞いている。タブレット純さんのMCは非常に巧みなうえ優しい人柄が伝わってくる。かかる曲は昭和の歌謡曲が中心。私と同世代の方はきっと皆気に入ってくれると思う。一度聴いてみていただきたい。◆先週、この番組で川越美和さんの歌う「夢だけ見てる」という曲が紹介された。昭和の終わりか平成になったばかりの曲のようだ。私は初めて聴いた。これが、素晴らしい。「川越美和 夢だけ見てる」とyoutubeで検索して是非ご覧になってください。できれば感想を聞かせてください。
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◎2021年04月15日 ---- ボス ◎
- 本屋大賞、初めて私の予想が当たる。
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3月20日、この欄で今年の本屋大賞を『52ヘルツのクジラたち』と予想した。見事、当たった。本屋大賞の予想が当たるのは初めて。少し嬉しい。「やっぱりな」って感じ。◆3月20日に私は「全体的に今年は小粒だが私好みの秀作が多かった。ひとつ『押し、燃ゆ』だけ面白くなかった」と書いたが今もその気持ちに変わりない。
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◎2021年04月14日 ---- ボス ◎
- なぜ交通事故に例えないの?
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一部のコメンテーターは「緊急事態宣言を解除したから第4波が来た。解除するべきでなかった」などとうるさい。マスコミのコメンテーターほど気楽な商売はない。なんの責任もなく政府や政治家のことを「ダメだ!」と言っていればいいのだから。今日は可哀そうに、大阪府の吉村知事がダメな代表になっているようだ◆コロナ感染者を増やさずに経済も回さなければならない。経済無視はできないから政治家は大変だ。役人も大変だ。マスコミだけが、アホなコメンテーターだけが気楽だ。そのアホなコメンテーターの言葉にうなずきながら彼らと一緒に「吉村知事ダメやなあ」と言っているおばちゃんたちも多いのだろう◆私は「なぜ政治家はコロナを自動車に例えて説明しないのだろうか?」と不思議だ。「毎日、自動車事故で全国で10人以上が亡くなっています。重軽傷者は数千人です。自動車を走らせなくすれば確実に助かる命がありますが自動車を止めることはできませんね」と言えば少しは政治家や役人の大変さを理解してもらえそうなのだが?
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◎2021年04月09日 ---- ボス ◎
- まだまだ未熟。弱者への配慮が足らない私。
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先日、友人たちと千葉の山奥でゴルフをした時の話。そのクラブハウスの食事は不味いのに値段は高い。ハーフが終わって昼食タイム、我々4人はクラブハウスを出て近場の食堂へ行くことにした。◆まさに場末の食堂に着いてラーメンとチャーハンを頼んだ。我々の隣のテーブルでは30歳くらいのニーちゃんが一人でビールを飲み餃子を食べていた。この男がやたらと我々に話しかけてくる。「誰かビールを注文する?」「ビール飲む人はクルマ運転しちゃだめだよ」など。最初は無視していたがあまりにもしつこい。私はつい「うるさいよ!」と少し大きめの声で叱りつけた。ニーちゃんは黙った。しばらくすると出て行った。◆「ヘンな奴だったね」と私が言うと私の隣に座ってたYクンが言った。「かわいそうな人ですよ。自閉症かな?障害持って生まれて来たんだよ」と。その声は小さかった。優しい声だった◆「あっ!」と私は思い出した。Yクンの娘さんは生まれつき障害があってYクン夫妻はその娘さんを大切に育てている、ということを。Yクンの娘さんがどんな障害を持っているのかは知らない。◆自分の娘が生涯を持って生まれて来たYクンは愛情を持って苦労しながら娘さんを支えている。Yクンは他の障碍者にも優しい眼を注ぐ。私は隣のテーブルに座るヘンなニーちゃんを「うるさい!」と叱りつけた。優しい気持ちが足りなかった。隣のニーちゃんとともにYクンをも傷つけてしまったかもしれない。反省している。
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◎2021年04月08日 ---- ボス ◎
- 引退を考える
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35歳くらいまでだったろうか、しょっちゅう石川啄木の歌を口ずさんでいた。「働けど働けど猶 わが暮らし楽にならざり ぢっと手を見る」「友がみな われより偉く見ゆる日よ 花を買いきて妻としたしむ」◆「俺ほど賢いオトコが こんなに頑張っているのに なぜ人生はうまく行かないのだろう?」実はそんなことをいつも思い自分の不遇を嘆いていた。いま人生を振り返っても「よく頑張ったね」と自分を誉めることができる。と言うことは、それだけで結果的には十分に幸せな人生だったのだろう。◆コロナ禍で閉塞感の強い毎日、私は「どうやったら上手に第一線を退くことができるだろうか?」と引退を考え始めている。幸い「わが暮らし」も少し楽になってきたし「友がみな われより偉く見ゆる」こともなくなった。平和なうちに第五銭を退く準備を終えたいものだ。
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◎2021年04月07日 ---- ボス ◎
- 14日間も隔離する必要があるのか!!??
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私は昨年末の28日にPCR検査を受け翌29日に陽性判明。即、家庭内隔離で私は自室に籠った。幸い私の部屋には私専用の風呂とトイレがある。家人らは私の部屋の前に、盆に載せた食事を用意してくれた。そして私は31日に入院し、軽症のまま1月6日に退院した。退院した瞬間から、私は制限なしで行動することができた。ところが私の濃厚接触者と指定された家人と娘は私が自宅を出た31日をスタートにそこから2週間、つまり1月13日までは外出を制限された。彼女らは自費でPCR検査を受け陰性だったにもかかわらず2週間(正確には2週間と3日)も自宅の自室で隔離生活を求められた。◆PCR検査で陰性でも、自宅内で濃厚接触をしていなくても一律、「感染者が入院した日から2週間」もの自宅待機に意味があるのだろうか。◆おそらくすでに数万人がそのような自宅待機を余儀なくされたことだろう。十分なデータが取れたのではないか。果たして自宅待機10日目以降にPCRが陽性へと変化した人は何%いるのか。発表されていない。私は恐らく極めてゼロに近いのだろうと思っている。◆無症状者を含め街に「PCR検査を受ければ陽性になる人」がうじゃうじゃと歩いている現状なのに、一部の濃厚接触者を2週間も管理することに意味があるとは思えない。◆「オマエがコロナと判明したら、オレは2週間も仕事を休まなければならなくなる。PCR検査は受けるな」と妻に言ったタクシー運転手を知っている。きっと、こういう人が多いのだろう。厳しい管理がコロナを予防するとは限らない。
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◎2021年03月28日 ---- ボス ◎
- 攻撃は強いが防御はまったくダメな私
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なにをやってもそうだ。将棋でも麻雀でも「自分の攻め」ばかり考えている。将棋も麻雀も上手く、そして強くならない。◆仕事もそう。ただ、さすがに仕事では将棋や麻雀のように「攻め」ばかり考えているわけにはいかない。「防御」も十分に考えなければならない。好きではない「防御」を時間をかけて考えることは私にとって大きなストレス。だがコロナ禍もあって、回りの(特に海外の)様子が明確に伝わって来ない現状、慎重に慎重に「防御」を考えないわけにはいかない。◆「防御」を考えると不安になる。生来気が小さい私は不安になると恐ろしくて夜眠れなくなる。ただでさえ睡眠障害を抱え毎晩睡眠薬を飲んで寝ているが最近は薬を飲んでも眠れない。外が明るくなると少し不安が小さくなる。眠たくなる。だから毎日昼間は眠たい。◆あー、嫌だなあ。私はまだ当分の間「防御」ばかりを考え続けねばならないようだ。ま、コロナ後遺症で「死」を意識していた頃よりは少しはマシだ。頑張ろう。
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◎2021年03月28日 ---- ボス ◎
- 今年の本屋大賞は?
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毎年今ごろ、この欄で「今年の本屋大賞」の予測をしている。当たったことがない。私の推す本は大抵毎年2位だ。◆昨年は『ライオンのおやつ』を推したが2位。大賞は『流浪の月』。一昨年は『ある男』かな、と予想したが5位。大賞は『そして、バトンは渡された』だった。その前年は私の推したい本がなく予想しなかった。大賞は『かがみの孤城』。どこが面白いのか私には理解できなかった。その前年は佳作ぞろい。私は『みかづき』を推したが『蜜蜂と遠雷』になり『みかづき』は2位。ちなみにこの年の『罪の声』もなかなか面白かった。さらにその前年、私は「『君の膵臓が食べたい』で決まり!」と予想したが意外にも『羊と鋼の森』が大賞に選出された。『キミ膵』はやはり2位だった◆さて今年は・・。ズバリ『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ)を本屋大賞と予想する。私の個人的に好きなのは『犬がいた季節』(伊吹有喜)なのだが若者の支持が少ないのではないだろうか。全体的に今年は小粒だが私好みの秀作が多かった。ひとつ『押し、燃えゆ』だけ面白くなかった◆そういえば本屋大賞ではないが昨年末のミステリー大賞の候補作となった『たかが殺人じゃないか』と『元彼の遺言状』はどこが面白いのか、なぜこんな本が賞を取るのか全く分からない。「時間とカネを返せ!」と言いたくなった。最近の日本のミステリーは全然面白くなくなってきた、と思っていたら今年になって『野良犬の値段』(百田尚樹)が出て来た。最高に面白い。
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◎2021年03月19日 ---- ボス ◎
- またまた「小さな不正義」を大バッシング
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「渡辺直美さんに豚を演じてもらうのはどうだろうか」とLINEで仲間に提案してみたら「そりゃちょっと失礼かもしれませんね」と仲間から返信があって「そうですね、ダメですね」と返した。それだけのことである。しかも1年以上も前の話。◆なぜこれが「またしても女性蔑視!」などと言われ大バッシングを受けないといけないのか、私には理解できない。もちろん誉められた話ではないが、大マスコミが注目し大騒ぎするほどのことではなかろう。「正義」を振りかざし「小さな不正義」を見つけると大勢でリンチを加えるような傾向が今の日本に生じているようで怖い。情けない。◆これがもし渡辺直美でなく石塚英彦(石ちゃん)か出川哲朗だったらどうだったのだろう?渡辺直美なら「女性蔑視」と言うのなら出川だったら「男性蔑視」になったのか?もともと色物で売っているタレントは色物としての打診は多いだろう。もちろんオリンピックという舞台には適切な演出ではないが、だから内輪のLINEで否定されたのであって、そこで終わるべき話であろう◆私には「豚の演出を提案した人」よりも「内輪のLINEをマスコミにリークした人」の方がよほど不愉快な人物と思われるのだが皆さんはどうですか?
東京五輪演出で全体の統括役を務めるクリエーティブディレクターの佐々木宏氏(66)が、式典に出演予定だったタレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱するような内容の演出を関係者に提案していたと「文春オンライン」が17日報じた。関係者によると、大会組織委員会の橋本聖子会長が国際オリンピック委員会(IOC)幹部と緊急会談し、対応を協議した。佐々木氏は退任する見通しとなった。
組織委は同日、報道陣の取材に「事実とすれば不適切で遺憾」と表明。佐々木氏ら関係者に事実確認し、18日にも橋本聖子会長が改めて取材対応するという。
文春によると、佐々木氏は昨年3月、五輪開会式の演出メンバーに送信したLINEで、渡辺さんにブタの仮装をさせ、「オリンピッグ」として登場させるアイデアを披露した。しかし、メンバーから批判が相次ぎ、撤回に至ったという... 続きを読む
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◎2021年03月15日 ---- ボス ◎
- トイレ考
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いつもはこの欄で我が母校(高校)のことを誇りを持って語っている。私は母校の「関東同窓会」の副会長でもある。だが今日だけは母校の名誉のために学校名を伏せることにした。◆我が母校から定期的に「〇〇通信」と題するタブレット新聞が届く。今年初めに届いたものを読んで驚いた。「校内のトイレを洋式化するための予算がつきました」というものである。えええっ!まだ洋式化されていなかったの?東京では見ることのなくなったあの和式トイレで、我が母校の生徒たちは毎日、用を足していたの?モサい男子生徒ならともかく可愛らしいオシャレな女子生徒までが和式トイレを使っているの?◆地方の生徒はおとなしい。特に我が母校はおとなしい。教員や親の言うことを黙って聞く子が多い。学生運動に参加することなく素直に高校生活を過ごす子ばかり。私もそんな高校生だった。それにしてもだ・・。情けないことだが、東京の高校から遅れること40年、やっと母校のトイレが洋式になることを祝ってあげよう◆話は変わる。トイレでの時間の過ごし方。私はトイレに座るとき大体はスマホを眺めている。おそらく多くの方もそうだろう。そして我が家のトイレには常に数冊の雑誌が置いてある。少し時間がかかりそうなときは雑誌をめくりながらゆっくりと用を足す。特に汚いとは思わない。ところが40年前までは和式トイレが多かった。トイレで何かを読むことはなかった。短時間で済ませないと足がしびれる。トイレ自体が汚らわしいところであるイメージが強かった。実際汚いトイレが多かった。もちろんスマホはまだ世の中になかったがあったとしてもおそらくトイレでスマホを見ることはなかっただろう。◆和式トイレには、足腰を鍛えることと沈思黙考する機会が増えるというメリットはあるものの情報収集に関しては洋式トイレに軍配があがる。それよりも、やはり私にはそこを利用する女子のイメージの違いが大きい。いまどきこんなことを言うと男女差別だとかセクハラとかにあたるのだろうか?それでもかまわない。洋式トイレの勝ち!
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◎2021年02月19日 ---- ボス ◎
- ワクチンとトロッコ問題
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暴走する電車。このままでは市街地に突入し大惨事になることは間違いない。あなたは今線路の分岐点に立ち、ボタンを押せばレールを切り替えられる。だが切り替えたらすぐ先には老人が5人立っている。切り換えれば5人の老人は確実に死ぬ。このまま切り換えなければ誰が死ぬかは分からないが確実に100人以上の死者が出るだろう。さてあなたはボタンを押してレールを切り替えて5人の老人を殺しますか?5人の老人を殺して100人以上の命を救いますか?倫理学の「トロッコ問題」の一つ。◆コロナワクチンの接種が始まった。この欄で私は何度か書いて来たが、数学的には恐らく若者や一般人を先に打つ方がトータルの罹患者は少なくなるだろう。経済も早く立ち直る。実効再生産数が若者と老人では大きく異なるのだから◆だが若者を優先すれば老人が何人か亡くなる。そうなったら「老人から先に打っていればおじいちゃんは助かったのに!」ということになる。目の前の老人を助けるために多くの若者と経済が犠牲になることを国民は甘んじて受け入れているのか。それならばいい。◆だが多くの国民は今ボタンを押せばレールが切り替わることに気付いていない。
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◎2021年02月09日 ---- ボス ◎
- 集団免疫とは(数学的分析)
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コロナに関するニュース等によって「集団免疫」という言葉を知った人も多いだろう。私も初めて知った。◆伝染病が治まるには60%程度の方が罹患し免疫を持つとそれが集団免疫となりその伝染病は終息傾向となる、などと言われている。この言葉を初めて聞いたとき意味が分からなかった。60%が感染したらなぜ感染リスクがなくなるのか分からなかった。◆日本でもワクチン接種が始まることとなり、誰が最初に接種すべきかを考えた(1月26日のこの欄)。その欄で解説しているが今回のコロナ、わが国の罹患者の曲線から推測するに実効再生産数は0.9~1.12くらいだろう。緊急事態宣言下で0.9、解かれても皆がマスクをして気を付ける生活を続ければ1.12くらい。さて、この状況でどの程度の方がワクチンを接種すれば集団免疫ができるのか。早い話が「集団免疫」とは実効再生産数が1以下になることだ。0.9になれば緊急事態宣言下と同じ程度。0.9になるためには0.9÷1.12=0.80から20%の人がワクチン接種すれば集団免疫ができたことになる。(算数が苦手な人にはちょっと難しい話ですね。ごめんなさい)。ちなみに当初の実効再生産数が2.5くらいであれば0.9÷2.5≒0.36から、64%の方がワクチン接種してやっと実行再生産数が0.9になるのである。◆我が国では効果的に摂取すれば20%がワクチン接種した段階で集団免疫ができるのである。(この話をテレビやラジオで聞いたことがない。算数の問題なので私の勘違いとも思えないが・・・)。では効果的な摂取とはどういう順番か◆老人や医療従事者はもともと実行再生産数が小さい。少しでも早く我が国内に集団免疫を作るには元々の実効再生産数が大きい若者を先にワクチン接種するほうがいい。少なくとも数学的にはこちらの方がいい。検討してみる価値はあると思うが、いまさら無理か。
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◎2021年02月08日 ---- ボス ◎
- このまま死んでしまうのか
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一気に十五歳くらい歳を取ってしまった◆これまで年齢の話になって私が「63歳」と答えるとテレビのCMのように「嘘でしょ、見えません」なんて反応が多かった。悪い気はしなかった。若いころは老けて見られていたが50歳頃逆転した。健康維持のために努力もしカネも使ってきた。「若いですね」と言われることが一層励みになり頑張って来た。毎朝、愛宕神社の階段を上るのも健康維持の目的もあった。ところが・・◆昨年末コロナに罹患、入院した。軽症であり1週間の入院生活で済んだのだが退院後の調子が悪い。これがコロナ後遺症か。最悪に近い。気力は湧かず、得体のしれない腰痛に苦しんでいる。頭痛もあるし視力も落ちて来た。毎朝の洗髪ではただでさえ少ない髪の毛が200本は抜ける。一気に十五歳ほど年齢を取った感じだ。昨年末まで60歳だったのが今は75歳になった感じ。◆このまま元気になることなく、徐々に悪化し、やがて車イスの生活になり、寝たきりになってしまうのだろうか。不安でたまらない。
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◎2021年02月05日 ---- ボス ◎
- 「日本は神の国」発言
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報道番組もワイドショーもオリンピック組織委員会の森喜朗会長の「女性を軽視するかのような発言」を巡って、彼を袋叩きにしている。誰一人、森氏を擁護する者はなく出演者全員で「老害だ!」「即刻辞任しろ!」「日本の恥だ!」と言いたい放題。私は観てて気持ち悪くなった。◆もちろん彼の発言はまずい。まずいのは確かだが出演者全員で袋叩きにするのはいかがなものか。かつて森氏が総理大臣時代に「日本は天皇を中心とする神の国だ」と神道政治連盟国会議員懇談会でスピーチした。内輪に向けての発言だから恐らく総理大臣という立場でなければマスコミも食いつくことはなかっただろう。総理大臣が言っちゃあダメだ。当時のマスコミは森総理を袋叩きにした。今回と同じようだ。あの当時もなぜマスコミはそこまで森さんを叩くのだろうか、と私は不思議だった。◆今回も同じ。そりゃ「〇か✕か」と問われれば「✕」であることは間違いない。それでも「あなたは✕だ」「老害だ!」「辞めろ!」と言われれば森さんだって腹が立つだろう。だれか一人くらい森さんを庇ってやってくれないか。◆みんなのために頑張って来た(少なくとも本人はそう思っている)80歳過ぎのかつての我が国の総理大臣を出演者全員で「老害だ!」と決めつけるのを見ていると虚しくそして悲しくなる。
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◎2021年02月04日 ---- ボス ◎
- 苦しい時の神頼み
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人生苦しい事の連続。私は弱いのですぐに神様や仏様に「助けてください」とお願いする。信心深くはないくせに毎朝、ご仏前で手を合わせ、愛宕神社で手を合わせ、神棚に向かい首を垂れる。◆ここ15年以上、毎年1月に伊勢神宮を参拝していた。今年はコロナで入院していたので行けなかった。コロナの後遺症も徐々に良くなってきた。昨日、日帰りで一人、伊勢神宮に参拝してきた。◆外宮を参りバスで内宮へ移動。内宮参拝のあと「おかげ横丁」をぶらついて「へんばもち」を買って再びバスで伊勢市駅へ。◆外宮でも内宮でも正殿では「昨年はコロナに罹患しましたがお陰様で軽症で済みました。ありがとうございました」と感謝を伝えた。
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◎2021年01月27日 ---- ボス ◎
- みっともないテレビ報道=自粛警察みたい
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知名度の低い国会議員が一人で夜の銀座を徘徊していた。もちろん、誉められた行動ではないが誰にも迷惑をかけず法律違反でもない。そもそも誰も気付かない。◆その、そもそも誰も気付かない行動を三流週刊誌がネットで配信した。すぐにテレビが追いかける。鬼の首でも取ったように「国民に自粛を呼びかける立場で・・国会議員という立場なのに・・」と騒ぎ、煽る。◆私には「自粛警察」をやっているアホ連中よりも、これらの無名国会議員の行動を大げさに広め「国会議員のくせに!」と怒っている報道人の方が余程アホに見える。正義人ヅラして語り、(自分のアタマで考えることをせず)ぼうっと観ている視聴者を「正義」で煽る。マスコミ人の方がタチが悪い。◆テレビの情報番組の言い分は「自粛警察は悪」「俺たちテレビのやっていることは善」なのだ。おかしい。◆銀座では今夜も多くのマスコミ人がこっそりと飲んでいるのだろう。
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◎2021年01月26日 ---- ボス ◎
- ワクチン接種の順番に関する考察
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まもなく我が国でもコロナワクチンの接種が始まる。誰が最初に打つのか。順番が発表された。(1)医療従事者等 (2)65歳以上の高齢者 (3)高齢者以外で基礎疾患を有する方 、の順番。国民の殆どすべての方はすんなり納得しているようだ。◆経営者である私はこんなところにも「本当にそれが最善策なの?」と疑問を持つような癖がついている。(1)も(2)も(3)も平素から極めて注意深くコロナ対応している方々。言い換えるとこれらの方々は実行再生産数(R値)が極めて小さい集団なのである。まずそこを押さえておきたい。◆ではR値が高い集団とはどこだ?都心で遊ぶ若者だろう。あるいは接待を伴う店の従業員かもしれない。「全国一律に、高齢者から」よりも「感染率の高い都会の20歳代、30歳代から」と言った考えもある。◆このようなことをすべて想定し、数学的に検証し「やはり医療従事者及び高齢者を優先」というのなら良いが、どうもそこまで検討した結果とは思えないのだ。
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◎2021年01月26日 ---- ボス ◎
- コロナ感染者の推移に関して
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今日は少しまじめな「数学」の話。
一人の感染者が何人に移すのかを表す数値を「実行再生産数(R値)」という。例えばR値が2であれば、そして感染者が他人に移すまでの平均時間(T値)が24時間だとすると、一人の感染者が翌日には新たに2人に、翌々日にはさらに4人に感染することになる。10日後には約1000人が、20日後には100万人を超える人が新たに感染することになる。高校の数学で学ぶ「2の10乗=1024(≒1000)」だ。
今回のコロナ感染、実際のR値は0.8~1.2くらいの間を増減しているようだ。また感染者が他人に移すまでの平均時間(T値)は5日間くらいだろう。
仮にR値=1.12、T値5日としたら約1カ月で感染者数は2倍になる。(1.12の6乗=1.97(≒2) 2カ月で4倍、10カ月後には1000倍になるわけだ。
逆にR値=0.9、T値5日なら1か月で半減する。(0.9の6乗=0.53(≒0.5))2カ月で1/4になり10か月後は1/1000になる。
「R値=1.12なら10か月後に1000倍」、「R値=0.9なら同じく10か月後に1/1000」と文字で表すとそうなるのだがグラフで表すと意味合いが大きく違うことに気付くはずだ。指数関数的に増える場合は加速度的に伸びる。グラフはカタカナの「ノ」の字のように曲がる。最初は緩やかで時間が経つほど傾きは大きくなる。ところが指数関数的に減じる場合は最初が一番大きく減少し徐々に緩やかになる。カタカナの「ノ」の字を時計回りに90℃回らせた形になる。なかなかゼロにならない。(数学では「漸近線」という。)一度パンデミックが起これば終結させることが難しいのはこのためだ。
この文章で「仮に」として「R値1.12、T値5日」と「R値0.9、T値5日」の二つで説明したが、わが国のこれまでの感染者数の推移をみると、実際この程度であろうと推測される。人々が少し油断するとR値は1.12程度になり、緊急事態宣言下では0.9くらいになる。
10人の感染者が11人に移せば10か月後には1万人が感染し、10人が9人にしか移さない状況であれば1万人の感染者が10か月後には10人に減るのである。「10人が11人に移す」のと「10人が9人に移す」ということは天と地の違いがある。なんとか「10人が9人以下へ」なるように努力を続けなければならない。
緊急事態宣言下でR値=0.9、緊急事態宣言を解けばR値=1.1 くらいという私の予想はおそらくなかなかいい線いっているだろう。
さて近々、わが国でもワクチン接種が始まる。これまでの説明からR値1.12からR値を0.9に下げれば10か月後には感染者は1/1000になる。ということは国民の2割(約2千万人)が摂取すれば、現状の(つまり緊急事態戦下ではない)生活を続けてもR値=0.9に下がることになる。
R値は1よりも大きいか小さいかが最も大きな境目。少しでも早く国民の2割にワクチンを接種できれば確実にヤマは越すと私は見ている。どうだろう?... 続きを読む
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◎2021年01月22日 ---- ボス ◎
◎2021年01月21日 ---- ボス ◎
- コロナになったのが私で良かった
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コロナの後遺症は予想以上に厳しい。感染前の体力を100とすれば発症時が30、退院時が50くらい。そして退院から2週間経った現時点でやっと80くらいまで戻った感じ。体力よりも気力がきつい。まだ60くらいまでしか戻らない。仕事に対する意欲、読書や勉強の意欲、ゴルフや飲食などへの意欲、どれも落ちて戻ってこない◆社内を見回して「感染したのがオレで良かった」とつくづく思う。私以外の者は皆「今日中に片づけないといけない仕事」を持っている。それと別に「一週間以内に終わらなければならない仕事」などもある。「彼(彼女)が倒れたら大変だ!」という者が何人もいる。◆社長が倒れて「倒れたのがオレで良かった」と思うのだから、うちの会社も大したものだ。みんな立派な仕事をしている。◆そのように自慢していたら親しい経営者に注意された。「どの一人が倒れても大丈夫、という体制を作ってないと立派な会社とは言えませんよ」・・まったく、その通りだと反省。でもやっぱり「コロナになったのが私で良かった」と思う。
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◎2021年01月20日 ---- ボス ◎
- 今年のミステリー大賞はこれで決まり! 『野良犬の値段』が最高に面白い!
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毎年、12月になると各方面で、今年一番面白かったミステリーが発表される。最も有名で恐らく売り上げにも最も影響を及ぼすのが「週刊文春ミステリーベスト10」だと思う。私も1980年代から必ずこの「文春ミステリーベスト10」はチェックし、少なくとも1位になった作品は読むようにしている。◆ところがここ数年、わが国のミステリーは全く面白くなくなった。「まあまあ面白かったな」と言えるのは2016年の『罪の声』(塩田武士)が最後。「すごく面白かった」となると2011年の『ジェノサイド』(高野和明)まで遡らなければならない。まことに嘆かわしい状態が続き、徐々に徐々に我が国のミステリーの質は下がっていた。昨年の『たかが殺人じゃないか』(辻真先)なんて「カネと時間を返せ!」と怒りたくなる。もう日本のミステリは終わりだろうな、と思いながら本屋に入ったら百田尚樹さんがミステリーを書いたことが話題になっていた。『野良犬の値段』が平積みになっていた。「百田尚樹がどんなミステリーを書くのだろう?」そんな気持ちで購入した。◆実に面白い。止められない面白さ。一気に読了した。こんなに面白いミステリーは何年ぶりだろう? 今年の年末のミステリ3冠は間違いない。断言する。皆さんにもオススメです。
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◎2021年01月19日 ---- ボス ◎
- 「従業員の家族も守らなければならない」・・重い言葉
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コロナの脅威はさらに増してきている。◆我が社では社長の私が感染してしまい社員や家族に迷惑をかけてしまった。仕事にとっても追い風になるわけもなく、予定していたヘリポート建設が中止になったり延期になったりで苦しい決算を覚悟しなければならない。それでも観光業や飲食業などに比べれば被害ははるかに小さい。恵まれている。観光業や飲食業の方々は本当に辛い毎日だろう。向こうに明るい希望があるのならまだ我慢もできるがそれが見えないだけに一層辛いことと思う◆昨夜のテレビに新橋の居酒屋チェーン店のオーナーが出ていた。「店、従業員、そしてその従業員の家族も守らなければならないのです。苦しい」泣きそうな顔をしてオーナーが語っていた。そう、分かる。「従業員の家族まで守らなけらばならない」のだ。責任は重い。◆実は私もオーナー社長として「従業員の家族も守らなければならない」と考え、毎日、必死で頑張って来たつもりだ。これは結構、きついのですよ。
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◎2021年01月18日 ---- ボス ◎
- R-15を(E)と(G)とに分別してよ
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いつも真面目なこの欄としては珍しい(?)くだらぬことを書く。◆年末にコロナに罹患し、それ以来、とてもとてもおとなしくしている。先週は「緊急事態宣言」が発出されたこともあり一層おとなしくしている。読書とテレビに多くの時間を割いている。深夜WOWWOWを観る機会も増えた。夜中にWOWWOWを点けると聞いたことのない題の映画がかかっている。(「映画がかかる」という言い方は古いか!?)◆リモコンで番組名をチェックする。そこに(R-15指定)と出ていると興味が倍増する。で、ストーリーが分からぬまま、ずっとその映画を観ていると、途端に首を切られるシーンなどが登場する。私は(おそらく皆さんとおなじように)ガッカリする。◆「R-15指定」って「エロ」だけじゃなく「グロ」もそうなんですよね。こちらはエロいシーンを待っているのにグロいのが飛び出してきたら気持ち悪くて眠れない。「R-15-E」(エロ)、「R-15-G」(グロ)っていう風に表記を変えていただけないものだろうか? 皆さんも、そう思うでしょ?
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◎2021年01月15日 ---- ボス ◎
- PCR検査 陰性
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入院やホテルに隔離されたコロナ感染者は、症状が軽くなってもPCR検査が2回続けて「陰性」とならなければ退院、退室できなかった。その2回のPCR検査は中2日の間隔が必要だった。そのため入院期間、隔離期間は長かった。どんなに短くても2週間は入院していた。◆世界的に十分なデータが取れた、ということで昨年6月、基準が緩和された。私のように入院6泊で退院できる者も出てきた。「発症から10日経過、かつ症状が軽くなって72時間経過した者」は退院できることになった。「もうウィルスの力が弱くなって人に移すことはありません」との説明を受けた。退院に際してPCR検査の必要はなくなった◆なんか不安。「退院時にPCR検査しなかったよ。あれで大丈夫なの?」私は複数の友人の医師たちに訊ねた。「うん、大丈夫なんだよ。退院してすぐはまだPCR検査すれば半分くらいの人が『陽性』になるかもしれないね。でもそれはコロナのカスみたいなものでもう感染力はないから心配要らないよ」とのことだった◆それでも気持ち悪い。私は一昨日、再び自費(3万5千円)でPCR検査を受けた。昨日、結果が出た。「陰性です」・・嬉しくなった。安心した。一緒に自費で再検査した家人も娘も「陰性」であった。これで一安心◆友人の医師は言う。「抗体ができていてもそれが『変異したウィルス』にまで効くかは分かりませんよ。油断せず、マスク・手洗い・うがいは マメにね」と。そうですね、気を付けます。
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◎2021年01月13日 ---- ボス ◎
- 今週いっぱいは許して!
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コロナ特有の後遺症か、体調がまだ優れない。なかなか本調子に戻らないことを多くの友人たちが心配し励ましのメールをくれる。◆「もし、超美人にお酒を誘われたら行くでしょ?それくらいまで元気は回復したの?」「いえいえ、まだまだそんな元気はありません。長澤まさみ・菜々緒・新垣結衣、この3人以外は誰に誘われてもお酒飲みに行きません」「えっ、そうなんですか? 菊川怜に誘われても行きませんか?」「鋭いところを突いてきますね。でもやはり元気なく、菊川怜さんから誘われても今は行きません。」「相当に重症のようですね?お大事に! ところで黒木メイサならどうですか?」◆くだらないメールのやり取り。それでも、こんなメールのやり取りでも、病み上がりには嬉しい。「気を付けて!」と言われるよりも「そろそろゴルフ出来るでしょ。予約入れましょうか?」などの方が嬉しい◆「免疫を高めるには明るいことを考えよく笑うこと」と私の尊敬する医師、松下祥さんが本に書いてあった。「明るいことを考えながらよく笑う」・・いいことを覚えた。昨夜はBSで「笑点」を観ていた。◆今週いっぱいはのんびりと「スロウペース」で調整させてもらおうと決めた。来週も予定は埋めないでおく。よろしくお願いします。
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◎2021年01月12日 ---- ボス ◎
- コロナの後遺症
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6日に退院でき、翌日から出社している。7日(木曜)は2時間、8日(金曜)は3時間、会社の自室に籠った。3連休も毎日会社に来て半日以上は自室で過ごした。退院してそろそろ一週間。ところがまだまだ元気が出ない。◆熱はない(36.1℃)。咳もほとんど出ない。それどころか血圧は下がった。体重も入院前より2㎏減った。血液検査やレントゲンも問題ない。それでもカラダがだるい。気力が出ない。疲れやすい。◆それだけではない気もする。頭髪の抜け毛が増えた。記憶力が低下した。視力が落ちた。耳鳴りがする。・・・キリがない。これらはコロナの後遺症なのだろうか?いや、以前からそうだった気もする。ただの老化かもしれない。◆いずれにしても、まだまだ本調子とは言えない。のんびり行こう。部下や家族が頑張ってくれる。私は安心してのんびり行かせてもらおう。
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◎2021年01月10日 ---- ボス ◎
- 「出してやれよ」って、誰のカネだ?
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テレビのコメンテーターって奴が嫌いだ。大体が知恵もないくせに偉そうに、そして善人ぶって言う。政府の批判をしていれば、自分は正義の味方なのだと思っているようだ。◆コロナ禍、緊急事態宣言での政府批判はみんなで「俺たちは善人、政府の奴らは悪人で馬鹿」と言っているようだ。私にはコメンテーターの方がよほど悪人に見える。善人の仮面をかぶった悪人、或いは本当のバカなのか◆彼らはすぐに「カネを出してあげろよ」「保証してやらなくちゃかわいそうだ」などと、さも善人そうに言う。私は彼らに聞きたい。「『カネを出してあげろ』って誰のカネを出すの?」と聞きたい。カネを出すとなれば税金しかないでしょ?政府に「カネを出せ」と言っておいて、税金を上げるとなるとそれはそれで反対する。TVコメンテーターなんて馬鹿でもできる。いや、バカじゃないとできないか◆彼らが今言うべき言葉は、政府に向かって「カネを出してあげろよ」ではなく、自分と視聴者に向かって「みんなでカネを出しましょうよ。税金上がるのを我慢して、苦しんでいる人たちに回してもらいましょうよ」だろうが! そんなことを言っているコメンテーターは一人もいない。
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◎2021年01月09日 ---- ボス ◎
- 徐々に元気になっています。
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昨年の大みそか、コロナ感染者専用タクシーに乗って一人、東京医科歯科大学病院に向かっていた。日比谷通りを走り、馬場先門を通ると左に皇居が見える。皇居前の景色が美しい。「にっぽん」の象徴。◆「キレイだな」と思いながら「この景色を見るのもこれが最後になるのかもしれないな」と弱気な考えが襲ってくる。トランプさんやブラジル大統領のボルソナーロさんのように強気で「大したことない、すぐに元気で戻って来るよ」などと言える感じではなかった。私はいつも悲観的で弱気だ。リーダーに向いていないのかもしれない◆悲観的な思いを持ちながら皇居を左に見たあれから一週間後、私は同じ道を「普通の」タクシーに乗って戻っていた。和田倉門を過ぎ、右手に皇居が見える。皇居前広場がまぶしい。「ああ良かった。生きて帰ることができた。それもこんなに早く。感謝、感謝だ。みんなに感謝だ。皇居前広場、きれいだなあ」そんなことを思っていた。◆みなさん、ご心配おかけしました。このブログを読んで私のコロナ罹患を知ったと励ましのメールもたくさん?いただきました。ありがとうございます。◆退院はできたもののまだ倦怠感、疲労感があります。この三連休はウォーミングアップ期間、徐々に慣らしていきます。徐々に元気になっているのを感じます。◆あらためまして、今年もよろしくお願いします。
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◎2021年01月06日 ---- ボス ◎
- 退院かな?
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これからレントゲン撮影。移動式のレントゲン撮影機が私の病室に運び込まれベッドに寝て撮影する。医学と医療機器の進歩は凄い。◆レントゲンと血液検査の結果が良好であれば本日中に退院になる。「基本的に、もう人に移すことはありません。ただ万一がありますので、濃厚接触は避けるよう注意してください」となんか曖昧な説明。だが曖昧になってしまうことは理解できる。「もう絶対に大丈夫です」などとは言えないだろう。データが少なすぎるし、何かことが起こっても誰も責任を取れないのだから。◆まあ「意外と早く退院できて良かった」と思うようにしよう。しばらくは、これまで以上に注意して生きていこう。
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◎2021年01月05日 ---- ボス ◎
◎2021年01月04日 ---- ボス ◎
- 濃厚接触者
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私がコロナ陽性になると同居する家人と娘は〝濃厚接触者〟になった。すぐにPCR検査を受けたが幸い彼女らは「陰性」であった。陰性でも彼女らは濃厚接触者に変わりなく、1月14日まで、自宅内で過ごさなければならない。しかも念のために母と娘は家庭内でも別の部屋で生活をしなければならない。散歩にも行けないという。地方の一軒家なら庭の散歩くらいできるだろうが都心の狭いマンションの自室で2週間もじっとしていなければならない、とはものすごい苦痛であるだろう。家人と娘には本当に申し訳なく思う◆だが、おかしくないか?多くの感染者は無症状であるということが分かってきた。ということは検査を受ければ陽性になる人がその辺を歩いているのだ。都内で数千人いや数万人がそうだろう。見えない陽性者が何千人も歩いているのに濃厚接触者というだけで陰性でも2週間も隔離される。◆数学的、確率的に、この措置はおかしい。そろそろ見直すべき課題であることは間違いないが、今はそれどころではないようだ。
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◎2021年01月04日 ---- ボス ◎
- 仕事始め
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今日は我が社の仕事始め。国内の多くの企業もそうだろう。◆あらためまして、明けましておめでとうどざいます。ところがこの欄ですでにご報告しましたとおり私は年末より東京医科歯科大病院のコロナ感染者病棟に入院中です。関係者の皆様に多大なご迷惑とご心配をお掛けすることになりました。申し訳ありません。◆我が社に関しましては「神が試練を与えた」と受け止めることにします。「早晩引退することになる社長にいつまでも頼っていては
ダメだ。社長不在でもオレたちはこんなに受注し売り上げを伸ばしたぞ」と言える会社に変容してくれることを期待します。◆実は年末に「新組織編成」を終えました。社員への発表・発令は本日の予定でした。人事部からは「社長から発表していただかないとなりませんから、社長退院後の発表にしましょう」との提案があったが、「なーに、オレなんていつ退院できるか分からない。死んでしまうかもしれない。今日、発表・発令してくれ」と応えました。◆そういうわけでエアロファシリティーファシリティー株式会社は本日かなり大きな人事異動を行います。「適材適所」「社員の働き安さ」「お客様との意志の疎通」を優先した異動です。◆ひきつづき応援よろしくお願いいたします。... 続きを読む
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◎2021年01月01日 ---- ボス ◎
◎2020年12月31日 ---- ボス ◎
- カネに余裕があったから・・
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12月27日、ゴルフからの帰り道、咳が出るようになった。熱はない。気分も悪くない。翌28日、近所のクリニックへ行った。「多分、喉の風邪でしょうね。お薬を出しておきますね」と医者。年末を控えコロナ感染者が急増している。心配だ。私は医者に聞いた。「先生、念のためPCR検査お願いします」◆「PCR検査は3万5千円ですが、いいですか?」と医者が聞き返す。不安なく正月を迎えるためならしようがない。安くはないが今の私には払えない額ではない。この時点では「保険代」とか「安心料」のつもりだった。ところが果たして結果はまさかの「陽性」であった。◆今、私は東京医科歯科大学病院のコロナ対策専用病棟の個室でこの欄を書いている。私は少々カネに余裕があったのであそこで3万5千円を払うことができた。カネに余裕がなかったら「これはコロナかもしれないな。いや、このだるさはきっとコロナだろう」などと心配しながら自宅で正月を迎えたのだろうか?◆カネに余裕があったからPCR検査を受け、コロナ陽性が判明し入院できた。カネに余裕が無かったら検査も受けられない。私はラッキーだったが、やはり、こんな制度はおかしい
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◎2020年12月29日 ---- ボス ◎
- コロナに罹る!
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まさか自分がコロナに罹るとは思わなかった。人一倍注意しているつもりだった。◆数日前から喉がいがらっぽく、ハチミツやのど飴を舐めていた。一昨日の日曜日、ゴルフをしていると咳が 出るようになった。正月にひどくなっても困るので昨日、近所のクリニックに行って診てもらった。「多分、喉の風邪でしょうね。お薬出しておきますね」と医師の言葉。「先生、念のためPCR検査もお願いします」とお願いした。3万5千円ほどかかった。「結果は明日、電話でお伝えします」とのこと。◆今日もゴルフの予定が入っていたがキャンセルした。咳は止んだ。「陰性でしたよ」との連絡を待つがなかなか電話が来ない。午後3時を少し回った頃クリニックから連絡があった。意外にも「陽性でした」との通知。今、保健所からの連絡を自宅の自室で待っているところ。◆同居する家人と娘に移していないかが最も気がかり。二人をすぐに検査に行かせた。幸い二人とも陰性であった。とりあえずホッとした。だがまだ安心できない。◆プロ野球の梨田監督や片岡篤史さん、俳優の石田純一さんがコロナで苦しんでいる様子が思い出される。「ああ、オレもこれから熱が上がって、あんなに苦しむのだろうか?」と不安になる。「苦しみながら死ぬのは嫌だな」と強く思う。◆会社の関係者やゴルフ仲間には連絡した。みなに申し訳ない。私と近くで話をした方々は皆、不安な正月になるかもしれない。さて私はこれからどうなるのだろう?どこかホテルで隔離されるのか、病院に入院できるのか、あるいは自宅で療養することになるのか。保健所からの連絡を待っている。◆多くの皆様にご心配をおかけすることになり、大変申し訳ない 。◆贅沢言えば、なんとか軽症で済み、1日でも早く元気を取り戻したい。苦しみたくない。死にたくない。怖い。
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◎2020年12月25日 ---- ボス ◎
- 「幸せ」は「相対論」
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本日は我が社では仕事納め。明日から9連休になる。◆コロナのおかげで暗い一年だった。オリンピックは中止となり、海外からの旅行者もいなくなった。我が社も期待していた仕事を幾つか失ったが、それでも社員にんなの頑張りで大きく売上高を落とすことはなかった。いろいろとストレスの溜まる一年であったがそれでも飲食業や観光業の方々に比べれば「幸せ」な方だ◆「幸せ」っていうのは絶対的な感覚ではなく「相対的」に感じる者なのだな、とつくづく思う。回りが不幸であれば「自分は恵まれている。自分は幸せだ」と思う◆人間って、浅はかで単純な動物であることを思い知る。或いはそんないやらしい感覚を持つ私が異常なのかな?◆自己弁護のために一言添える。私は人の不幸を願っているわけでは決してない。
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◎2020年12月18日 ---- ボス ◎
- 「『勝って来い』とは言わない。勝てなくてもいい」はダメ
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私が高校1年生の夏、我が佐伯鶴城高校野球部は初めて念願の夏の「甲子園大会」に出場した。野球部の連中は佐伯市のヒーローになった。◆その翌年、つまり私が高校2年生の冬、今度はラグビー部が大分県予選の決勝まで勝ち進んだ。決勝戦に勝てばあの「花園」へ行ける。決勝戦は月曜日だった。相手は強豪大分舞鶴高校。朝礼が壮行会を兼ねた。全校生徒がグラウンドに集合、これから試合会場へ向かうラグビー部員が整列している。生徒全員で佐伯鶴城校歌を歌い歓声が上がる。◆校長が壇上に立ちラグビー部員に激励の言葉をかける。「相手の大分舞鶴高校は格段と強い高校だ。伝統もある。私は君たちに『勝って来い』とも『負けるな』とも言わない。悔いのない試合をやってきて欲しい」そんなことを言った。校長の話が終わるとラグビー部員たちはバスに乗り込んで競技場に向かった。他の生徒たちは通常通りの授業だった◆1時限目。私のクラスは「化学」の授業だった。「カッパ」というあだ名の付いた河野先生が怒っている。教室に入るといきなり「あんなバカ校長がおるか!のうキノシタ」と私に言ってきた。私はカッパ先生が何を怒っているのか分からない。「これから決勝戦に向かう選手たちに対して『勝って来いとは言わない』ちゃあどういうこっちゃ。試合は勝たんとダメやろが。勝ちに行かないでどうする!最初から負けるつもりじゃ選手だって元気が出らんぞ!『勝って来い』『やっつけて来い』と言って送り出し、それでももし勝てなかったら『よく頑張った、残念だった』だろうが!あんなバカ校長に激励されたラグビー部員がかわいそうじゃ」◆カッパ先生の怒りは授業時間の最初の10分間以上は続いていた。私は「そう言われりゃ、まあ、そうだな」程度に思っていた◆決勝戦、結果は「102」対「0」で負けた。全く歯が立たなかったそうだ。その冬、大分舞鶴高校はなんとあの「花園」を制し全国制覇を成し遂げた◆あれから50年近くが経った。校長の言葉、カッパ先生の怒り、双方ともよく覚えている(覚えているのは多分、同級生でも私一人くらいだろう) あのときはよく理解できなかったカッパ先生の怒り、今ではよく分かる。
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◎2020年12月18日 ---- ボス ◎
- コロナ後、どうなるのだろう?
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街を歩けばほぼ100%の人がマスクをしている。店に入ろうとすると必ず手の消毒を求められる。私は消毒スプレーを携帯し、電車のつり革などに触ったらその都度手を消毒している。コロナ騒ぎ前とくらべ我々の生活は大きく変わった。「いつになったらコロナ禍は終息するのだろう?」「早く終息しないかな」そんなことばかり考えている◆ふと思った。「コロナが終息したら、元のようになるのだろうか?」と。今年一年間、我々はマスクと消毒に寄って「無菌状態」に近い生活を続けて来た。まだしばらくはこの「無菌状態生活」が続く。さて、ワクチンが摂取されコロナの特効薬ができたら元の生活に戻れるのだろうか?◆1年間以上マスクと消毒で無菌状態にいた者が、コロナの終息と共にマスクと消毒を止めたら、なにか良からぬことが起きそうだ。魚に例えてみよう。2年間清流で生きて来た魚がいきなり濁った水の中で生きられるだろうか?無理だろう。◆コロナが終わってマスクと消毒をやめてしまったら、簡単に他の病気になるようなヤワな身体になっているのではないだろうか?心配し過ぎであればいいが・・。
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◎2020年12月10日 ---- ボス ◎
- 悲しいクリスマス
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この話題は当欄で何度か書いた。◆今朝の出勤時、どこからともなく流れてくるクリスマスソングにまた思い出した。また涙が出て来た。とうに60歳を過ぎたオジサンがハンカチで目を拭いながら歩いて出勤した◆小学校2年生の私はサンタクロースの存在を信じていた。風呂の煙突から我が家に入り、夜中にそっと私の枕元にプレゼントを置いて行ってくれる。信じていたが疑い始めてもいた。クリスマスイブの夜、私は眠ったふりをして布団の中でサンタが来るのを待った。ところがいつのまにか眠ってしまい、目が覚めるとプレゼントが届いていた。それが私が信じた、最後のサンタだった。◆それから10日後、年が明けた1月3日、家族でタクシーに乗っていて事故に遭った。激しい衝撃のあと、気付くと助手席の父の首にクルマのドアがめり込み血が噴き出していた。父の首は反り返り、薄目を開けて天井を見ていた。私は生え変わったばかりの前歯を折り、唇から血がポタポタと落ちていた。自分の痛みよりも父が心配だった。「とうちゃん、とうちゃん」と泣きじゃくった。車から降りると小雪が舞っていた。ポケットの中にあった、もらったばかりのお年玉袋で唇から溢れてくる血を拭いていた◆それから1年経った小学校3年生のクリスマス。父を失った我が家の生活は大変貧しくなっていた。「お父さんがいなくなったから、今年はクリスマスないからね」、母は優しく悲しく言ったのだろうが私には冷たく聞こえた。「えっ?」と声に出したかもしれないが、私は素直に、そしてとても寂しくうなずいた。◆きつかったのはその翌日。冬休み中のお友達がサンタさんにもらったプレゼントを持ち寄って遊んでいる。「もとみちゃんは何をもらったの?」まったく悪気はないのだが、笑顔で聴いてくる同級生の言葉は怖かった。何も答えられなかった。「ぼくんちにはサンタさん来なかったよ」などと答えられなかった。何も答えず、それでも私は笑顔を保っていた。彼らがもらったプレゼントで一緒に遊んだ。楽しくなかったが笑顔で遊んでいた◆あれから54年も経った。今、思い出しても涙が溢れる。母は頑張って私を大学まで出してくれた。感謝に耐えない。私は毎年クリスマスが近づくとあの小学校3年生のクリスマスを思い出し涙する。そして思う。「きっとあの時の僕と同じような思いをしている子供たちが今も大勢いるのだろう」と。◆今年はコロナ禍で多くの家庭が急激に貧しくなったことだろう。「悲しいクリスマス」を迎える子供たちも増えることだろう。私はなにもできない。心の中で、そんな子供たちを想像し「頑張れ!」と応援するだけだ。
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◎2020年12月04日 ---- ボス ◎
- 日没が一番早い日
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今年の冬至は12月21日。冬至は一年の中で昼間の時間が最も短い日だから、冬至が「日の出が最も遅く、日没が最も早い」と思っている人が多いようだ。実は違う。冬至より約2週間前が日没時刻が最も早いのだ。今年では今週末の明日(5日)明後日(6日)あたりが最も日没が早い。来週からは少しずつ日没時刻が遅くなる。一方、日の出の方はまだまだ遅くなる。日の出が最も遅いのは大晦日から元日あたりか。◆多くの人にとって日の出の時刻は大きな問題ではない。日の出前からゴルフをするヤツはいない。日没後までラウンドするヤツはけっこういる。「日の出時刻」よりも「日没時刻」のほうが影響が大きい。◆来週からは少しずつ、その「日の入り」が遅くなる。寒さはこれから厳しくなるが、「日の入りだけは少しずつ遅くなっている」と思うとほんのちょっと救われる。どんなことでも「何かいいコト」を見つけて明るい気分に持っていきたい。
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◎2020年11月30日 ---- ボス ◎
- 徹夜の資料作りとマラドーナ
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会社に入って4年目、6月の暑い夜だった。今はどうなっているのか知らないが、当時、土木工事は3カ月に1度くらいの割合で「出来高確認検査」が行われていた。検査前の一週間は徹夜に近い状況で検査用の資料作成をすることになる。その夜、私は2年年長の山下純一郎先輩と二人で資料を作っていた。資料作りと言っても、断面図に赤鉛筆で色を塗る作業。今ならカラーコピーで済むが当時は「青焼き」した紙に一枚一枚、赤鉛筆で色を塗っていた。莫大な枚数だった。夜中の2時か3時ころだったか。山下先輩が「キノシタ、ちょっと休憩しようか?」と誘ってくれた。それまで、こちらから「先輩、疲れました。ちょっと休憩していいですか?」とは訊けなかった◆山下先輩は優しい方だったが、そこは上下関係。後輩から「休みましょうよ」などと言えるムードではなかった。私は山下先輩にインスタントコーヒーを入れ、二人で宿直室へ行ってテレビをつけた。サッカーのワールドカップをやっていた。メキシコVSイングランド戦。あのマラドーナが5人抜きをやった試合。あの試合を深夜、ライブ中継で観られたのだ。仕事でくたくたになった状態だったがとても興奮した。◆「徹夜の検査準備」「山下先輩の優しい言葉」「汚い当直室のテレビ」「マラドーナの5人抜き」・・・あれから30年以上経った。昨日のことのように覚えている。◆そのマラドーナが亡くなった。思い出だけが残った。
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◎2020年11月30日 ---- ボス ◎
- コロナ対策
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先日この欄で「コロナ死」と「自死」の数値化に関することを書いた。そこで「すべての命は平等」なんてきれいごとだ、と書いた。◆もっと言うならば「すべての時間だって平等ではない」と言いたい。私の1時間と大学1年生の1時間はワケが違う。「私は1時間で3万円稼ぐが大学1年生は1時間で500円使うだけ」などと言いたいのではない。その逆。「今の私の1時間」と「大学1年生時の私の1時間」は密度が全く違う◆はっきり言うと、私は、今の学生がかわいそうでならない。人生で最も大切な期間を鬱々と生活しなければならない。恋愛もスポーツも旅行も制約される。勉強だって普通じゃない。リモートでは良い勉強もできないし素敵な出会いだってない。よい事はなにもない。◆コロナでは40歳以下は殆ど死ぬことはないことが分かってきた。それなら「(マスク着用で大声は出さない、程度の)最低限のルール」だけ決めて、若者はもっと自由に行動させてあげればいい。部活動も修学旅行もやればいい。そうなると(感染リスクが高まり)60歳以上はずっと厳しい状況に置かれる。極端な話「60歳以上は外出禁止」という措置だってあっていい、と私は思う。十代の若者が伸び伸びと学生生活を謳歌するためなら60歳以上は1年間くらい牢屋に閉じ込められても我慢する、そういう提案を誰かしないのか?◆政治家もマスコミも、偉い人はみな60歳以上。そんな発言は誰もしない。◆コロナに罹っても30歳以下は死なないことが分かってきた。それなら、せめて大学生までは自由にやらせてあげたい。だって60歳以上の人の1時間と二十歳の1時間、同じ1時間だって密度は数倍も数十倍も違うのだから・・。◆60歳以上の皆さん、若者のためにワクチンができるまでのあと数か月、我慢してみませんか?若者に「自由な行動」をプレゼントしませんか?
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◎2020年11月27日 ---- ボス ◎
- コロナと経済 (「死者数比較」より重要な「失った時間数比較」)
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年に何回か社員の査定をする。みんな頑張っているのにそれぞれの者を点数化する作業は決して楽しいものではない。ペーパーテストでもやって点数を付ける方が気は楽だがそうはいかない。できれば点数化などやりたくないが、逆に点数化しないと不公平になることの方が多い。◆さきほど冬季賞与のための査定(点数化)が終わった。終わったとたん気が楽になった。で、今回は点数化の話。◆国内の、10月の自殺者は昨年の同月より600人以上増えた。コロナが直接原因とは言わないが、コロナ禍さえなかったらこの600人は自死することは無かったと推測できる。一方、その同じ10月にコロナで約200人が命を落とした。◆コロナで200人が無くなる間に、自死を選んで(いや、選ばざるを得なくて)600人が亡くなった。「200人:600人だ!」と点数化するのではない。私は(経営者として?)もっと厳しく、冷徹に、数値化する考えがおこる。クセと言ってもいいかもしれない。◆まず私は常々「人の命は平等」という偽善的な言葉に対し「嘘つけ!」と思っている。なにを言いたいのかと言えば80歳でコロナで死ぬ人の命と40歳で自死を選ばざるを得なかった方の命は、同じ単位「人」で数えるよりもっと冷徹な「時間」という数値化ができるんじゃないのか、ということ。◆仮に日本人の平均寿命を90歳として、コロナで亡くなった200人の平均が80歳だとすると、10月にコロナで失われた総時間数は「2000人・時」。この間に自殺した人の平均年齢が40歳だとしたら、自殺で失われた総時間数は「30000人・時」になるのだ◆「人の命は平等」というきれいごとをなかなか否定する勇気を持てない。いや、多くの者は気付いているがそれを発言する勇気を持てない。◆だが、そろそろ冷徹に、数値化して現実を見るということも行うべき事態になっていると私は思うのだがどうだろう? ◆10月の「コロナ死数:自死数 =200:600」 同じ期間の「コロナで失われた時間:自死で失われた時間 =2,000:30,000」 あなたはどう思いますか?
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◎2020年11月27日 ---- ボス ◎
- 人手不足
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先日あったリモート会議でのこと。私はリモート会議では基本的に発言しない。みんなの意見を聞いているだけ。◆その会議では「人手不足への対応」がテーマになっていた。司会者の「どうすればいいか」との質問に対し参加者から「マスコミを使ってアピールを」とか「政府機関にカネを出してもらうようにお願いしたら?」などとのアイデアが出る◆私は聞いていて悲しくなる。リモート会議では私は発言しないが「もしあなたの息子が、将来その職業に就きたいと言ったら、あなたは応援しますか?」と彼らに問うてみたくなった。◆「止めろよ」と言うのだったらなぜ「止めろよ」と言うのか。その職業自体に(待遇などの)問題があるのだろう。親として「応援するよ」と言える職業が人手不足なのであれば「その仕事の魅力を多くの人が理解していない」ということになり「広報活動」が重要になる◆「人手不足だ」というテーマに対し「現状はどうなのだ?」「他の職種と比べてどうなのだ?」「将来的にはどんな問題があるのか?」「各企業はそれぞれどんな努力をしているのか?」を確認せずに、いきなり「なにか良い解決策を!」では話にならない。◆理系の人間はデータに基づいて、他と比較して、原因を探り、自分なりの予想を立て、そこから解決策を探る。文系頭脳の方々はいきなり「自分の感覚」で思いついたことを話す。◆男女の割合を等しくする努力より文系理系の割合を等しくする努力をこの国はすべきじゃないのかな?などと皮肉っぽく思いながら会議を眺めていた。
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◎2020年11月26日 ---- ボス ◎
- 余裕があるなら今こそ旅行を!
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「実は『GO TOトラベル』って、安く旅行が楽しめそうで実際はそうではなかった」と多くの方から聞いた。当社の従業員もそう話している。カラクリはこうだ。『GO TOトラベル』の開始以前は地方のホテルの多くは宿泊費を定価の半値以下に下げていた1/3以下も珍しくなかった。ところが『GO TO』の期間に入った瞬間、どのホテルも宿泊費を定価に戻した。キャンペーンで定価の35%引きで泊まれると言っても実際にはキャンペーン以前の方が、ゆったりと安く宿泊できた。◆コロナがまた増えて来た。キャンペーンを止めるところが出て来た。私は思う。キャンペーンが終わった瞬間が一番のチャンスじゃないの?政府からの補助はもらえなくても、少ない客に対して最高のもてなしが受けられる。観光客でごった返すこともなくゆっくりと景観や料理を楽しめる。◆「人の行く裏に道あり花の山」という株式投資の格言を思い出した。札幌に行きたくなった。
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◎2020年11月25日 ---- ボス ◎
- 憂国忌
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先日、久しぶりに高級クラブへ行った。連れていかれた。接待された。キレイな女性に囲まれて飲むウィスキーは美味しい。高級クラブの女性は外見がキレイなだけではなく気配りも効くし知性もある。政治の話から下ネタまで、どんな話題でも楽しく笑顔で対応する。すごい。◆読書の話になった。向かいに座っているキレイな女性が「キノシタさんは作家ではどなたが好きなの?」と訊いて来た。「やっぱり三島由紀夫かな」と私が応えると「あっ、私は三島は読んだことないわ。私が産まれたときにはもう三島は死んでましたものね」と言った。「村上春樹・村上龍・宮本輝、この三人の作品もかなり読んでるよ。特に彼らのデビュー当初のものはね」と言うと「私も宮本輝、だーいすき。全部読んでます」と隣に座った美人が応える。向かいに座った美女も「あっ、私もその三人とも好き!」 美女に囲まれて、人のおカネで、少し知的で、もう少し痴的な会話を楽しんだ夜だった。◆で、今日は三島の命日「憂国忌」である。三島が市ヶ谷で凄惨な自死を遂げてまる50年が経った。私なりに思うことは多いが、その思いを上手に表現できないし、聞いてくれる人も興味を持つ人も、私の回りにはいない。◆知的な感じの、或いは思想的に偏った感じのオジサマ(オジイサマ)たちがテレビで三島を語っているのを聞いてもなにか白々しい。三島の文学と思想と行動は、それを学んだ者がそれぞれに思うものなのだろう。◆コロナ禍の緊急事態宣言下で「豊饒の海」を読み返すことができて良かった、とつくづく思う。(三島がもう少し生きていれば、間違いなくノーベル文学賞は取っていたのにな、と悔しい思いも・・・)
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◎2020年11月18日 ---- ボス ◎
- 「なにか いいこと ないかなあ」
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「なんか いいこと ないかなあ」が私の口癖。先ほども田町駅前を歩いていて「なんかいいことないかな」と独り言◆「いやいやキノシタ君。なにを贅沢言っとるの? 大きな病気で悩んでいるわけでもなし、明日の食べるものの心配をしなければならないわけでもなし、しばらくは戦争が始まることもないでしょ。東京の空はこんなにきれいに晴れていて、あなたは十分幸せじゃないですか。これ以上、なにを望んでいるの?満足を知りなさい!満足を!」ともう一人の自分が注意した◆うーん、おっしゃる通り。それでもまたつい「なにかいいことないかなあ」といってしまう自分がいいる。
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◎2020年10月27日 ---- ボス ◎
- まず「譲る」こと
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実は数年前にもこのエピソードをこの欄に記したことがある。私の最も古い、幼い、楽しい記憶である。2歳の終わりころ、あるいは3歳になったばかりの頃のことである◆その日、姉(当時5歳)の友人が我が家に遊びに来ていた。2階の子供部屋で姉と友人は二人で遊んでいた。私は母と一緒に一階の台所にいた。「これ、3人で分けて食べよ」母が森永キャラメルを一箱くれた。それを持って私は2階の子供部屋に向かった。幼い私は片手にキャラメルの箱を持って這うように階段を上った◆「これ、かあちゃんが『三人で分けよ』ってくれた」そう言いながら私はキャラメルの箱を開けた。キャラメルが8個入っている。「はい、姉ちゃん」と言って3つあげた。「これは、しーちゃん」と言いながら姉のお友達にも3つあげた。「僕は2つでいいけん」と遠慮したことを覚えている。◆普通の子供なら「僕がもらったのだから、僕は3つね」など言いそうなところ。あるいは「じゃんけんしよう」と言うのか。だが私は「僕は2つでいいけん」と言った。天性の謙虚さがあったのか?(笑)◆しかし、どこかでやはり寂しかったのだろう。一人で台所に下りて母に言った。「キャラメルは8個やった。姉ちゃんとしーちゃんに3つずつやった。僕は2個」◆途端に母親が笑顔になった。優しい優しい笑顔だった。「モトミは偉いなあ」そういうと戸棚から角砂糖を一つ取って私にくれた。「はい、これ、ご褒美」◆その角砂糖はキャラメルよりも10倍も甘く美味しかった。「人に譲ること」「人に優しくすること」をすれば、やがてその何倍ものよい事が返ってくる。幼い私に、母は愛情を持って、そういうことを教えてくれた。私の大きな財産のような想い出。
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◎2020年10月26日 ---- ボス ◎
- 二流国、三流国への転落
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昭和の終わりから平成の初期にかけて我が国は世界の超一流国であった。1979年にエズラ・ヴォーゲルが著した『ジャパン・アズ・ナンバーワン』(原題:Japan as Number One: Lessons for America)は、1980年代になって広く世界中で読まれた。世界中の人々が日本を「超一流国」と認めていた。平成に入りさらに調子に乗った我が国は、有頂天になり国民は享楽をむさぼった。ところが、当然、バブル景気がはじけ凋落が始まる。実際には急激なダウンなのだが国民は気付かない。◆30年が経った。既に我が国は世界の「超一流国」どころか「二流国」か「三流国」に成り下がってしまっているが、まだ多くの国民は気付いていない。「国民一人当たりのGDP」は世界25位~27位あたりまでに落ちた。人口はこれから急激に減っていく。「国民一人当たりの借金」は世界最大になる。まだまだ凋落は続く。◆この凋落の最も大きな要因は我が国の「教育」に対する考え方だと思う。「バカでも大学に進学する時代になった」つまり勉強しないヤツらが4年間以上のモラトリアムを20歳前後で浪費する。「厳しさ」が否定される時代になった。「パワハラ」なる言葉が独り歩きし、会社のためや彼のために厳しい指導をした真面目な上司が「やり過ぎです!」といって放逐される。私が可愛がっていた大変有能な将来を嘱望された銀行マンも可哀そうに「パワハラ」が原因で銀行を去った。◆「経済的格差」が言われるが「厳しさ・優しさ格差」は問われない。なぜ? ◆世の中どこも「甘い親」「優しい親」「優しい上司」ばかり。「甘い親」「優しい親」「優しい上司」以外は「無関心な親」と「無関心な上司」・・これらが我が国をあっと言う間に「二流国」に押し下げた。「優しくて厳しい親」「優しいけど怒ったら怖い上司」がいなくなった。◆要するに「人に対する愛情が欠落し」「自分さえ良ければいい」という人間が増えてしまった結果だと私は思っている。
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◎2020年10月23日 ---- ボス ◎
- 国産ジェット 凍結へ
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私の古い友人Kさんは6年前から言っていた。「キノシタさん、無理です。おそらくMRJ が型式認定を取ることはないでしょう。三菱の能力不足です」それを聞いていたHさんも「うーん、残念ですが、私もそう思いますよ。無理でしょうね」◆6年も前の話ですよ!当時、私はその話を信じませんでした。「天下の三菱重工ですよ。世界の三菱ですよ。2.3年で飛ぶんじゃないですか?」と笑顔で帰していた。◆それ以降、KさんとHさんと会うと必ずその話になった。「MRJ」は「スペースジェット」と名前を変え「もうすぐ」「もうすぐ」と言ってきた。◆先ほどyahoo newsが「三菱重工業が国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)の事業を凍結する方向で最終調整していることが22日、複数の関係者への取材で分かった。」と報じた。Kさんから電話で「ほらね、私が言っていたとおりになったでしょ」と言われそうだが、まだ、かかってきていない。明日、かかってくるかな?◆しかし我が国の産業界は大打撃だ。頑張らなければならない。
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◎2020年10月20日 ---- ボス ◎
- 義理や道徳が重んじられない世界
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ヘリコプター業界という狭い世界では「義理」や「道徳」に対する意識が低いように感じている。カネのために平気で仲間(と思われていた人)やそれまでお世話になった会社を裏切るようなことをする。私の元にも「この商品エアロさんで納入してくれませんか」などと言って現在自分が所属する会社の商品(商権)を持ち込む人が何人かいた。私は丁重に断る。心の中では「あなたは『一宿一飯の恩』と言う言葉を知らないの?不満はあるのかもしれないけどあなたの生活をこれまで支えてくれた会社でしょ?そこの商品(商権)をこっそり持って出る、それもカネのためにってどういうこと?」と聞いている。◆ヘリコプターと言う乗り物を操縦するときには「人の意見は聞くな!」「まずは計器を信じ、次に自分を信じる。人の意見を聞いてはならない」と教えられる。操縦士も整備士も自分の腕に自信を持てるまで鍛えられる。それはよい事。だが、その過程のどこかで「仲間を信じる。仲間を裏切らない。先輩に尽くす」そういった意識が薄くなっているように感じる。◆そういえば、私もかつて大切に育てて来た(と思っていた)部下に裏切られた。「キノシタさんのことは大好きなんですが・・・」などと手紙をよこした彼は、私が大金を投じたある製品が完成し、購入予定者が明確になったところで出て行った。彼は顧客たちに「分社しました。これからはこの製品はこちらで販売します。キノシタはヘリポートを担当しますから、引き続きキノシタもよろしく」などと平気で嘘をついて大儲けしていた。いまだにそんなヤツが結構多いようで悲しい。
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◎2020年10月19日 ---- ボス ◎
◎2020年10月16日 ---- ボス ◎
- PTAでの自慢話
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幼稚園に入る前の年だから4歳か5歳の頃のことだ。小学校2年生の姉の授業参観(PTA)に母と一緒に訪れた。算数の授業だった。先生が黒板に問題を書き「分かる人?」と訊ねる。50人近いクラスだったが手が挙がったのは半数もいなかった。私には答えがすぐに分かった。「〇〇やなあ」と母に小さな声で言った。いや、どうもそれほど小さな声ではなかったようだ。母は口にひとさし指を立て「シー」と言ったが参観するお母さん方がざわついた。「ボク、いくつ?」などと聞いてきた。母は恐縮して皆に頭を下げていた。◆そう、4~5歳のころまでは私は「神童」と呼ばれていた。いや「神童」とは呼ばれてはいなかったが極めて算数のセンスの良い子供であった。姉のPTAについて行くのが楽しみだった。算数の授業であることを願っていた。
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◎2020年10月12日 ---- ボス ◎
- ホールインワン (証人がいなければ保険が下りない)
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本日のゴルフ。17番ホール。155ヤードのショート。7番アイアンがジャストミート! ボールはグリーン上で小さく跳ねたあとピンに向かって転がった。私は目が悪いので(左右とも0.3)よく見えなかった。「入った!」 同伴競技者二人が同時に大きな声を上た。「消えたよ、入ったんだよ、ホールインワンですよ」。私は見えてないので実感がわかない。カートに乗ってグリーンに急ごうとしたがすぐに冷静になった。「誰も証人がいない。我々以外、誰も見ていない」そう思った。◆ホールインワン保険に入っている。私がホールインワンを出したら100万円が出る保険。ただし不正防止のため「間違いなくホールインワンであったことを証明する第三者の証言がいる。それは前を行く組の方でも後ろから来る次の組の方でも、掃除のオジサンでもいい。キャディさんならさらにいい。◆しかし台風の余波の残る霧雨の中のゴルフ場。回りには誰もいない。前の組は1ホール以上も前を行っている。後ろの組とは30分くらい開いている。これではせっかくのホールインワンなのに誰も証人がいない。それでは保険が下りない。保険が下りなければドンチャン騒ぎができないではないか!困った。私はスマホを取り出してゴルフ場に電話した。「17番ホールを回っているキノシタです。多分、ホールインワンのようなのだけど回りに誰もいないんだ。どうしたらいいでしょう?」電話の向こうが騒がしくなった。キャディマスターに替わった。「キノシタさん、私が至急17番ホールに向かいます。ちょっとそこで待っていてください」。私たちはティーグラウンド(最近ではティーイングエリアと言う)で待った。カートがここにあるということは我々がインチキをしていないことの証拠になるだろう、と思った。◆私はここ数年味わったことのないようなトキメキを覚えていた。「とうとうオレもホールインワンを出した!」と、すごい満足感。だが本当にボールはホールの中に入っているのだろうか?「間違いないよ。転がったボールがすっと消えたのだから」と一緒に回っているSさん。するとYさんが「そうだ、私が確認してきます。キノシタさんたちはカートに乗ってここで待っていてください」と言ってグリーンの方へ駆けていった◆キャディマスターが駆け付けたのと、確認に行ったYさんが「残念!入ってません!」と言ったのがほぼ同じだった。◆残念。大騒ぎをして申し訳ない。それでも、それでも私は数年ぶりに「トキメキ」を経験したことが嬉しかった。悔しいことなど全くなかった。楽しかった。なんとなく本当にそろそろホールインワンが出そうな気がしてきた。
僕たちは気になります。カートに僕と佐々木が残り横山さんにグリーンまで確認に行ってもらいました。
「100万円を3人だから随分と贅沢なハワイ旅行に行けますね」などと話していました。
ところが、横山さんが残念マーク。入ってませんよ!
なんと、ボールはグリーンの上に残ってました。それもピンから5mも手前に。
カートに乗って渡(わたり)さんが来ました。「おめでとうございます」と言ってます。「ごめんなさい。お騒がせしました。入ってませんでした。すみません」
ということです。
でも久しぶりに トキメキました。興奮しました。天国の近くまで行きました。楽しいゴルフでした。... 続きを読む
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