‘ボス’ の記事一覧

2019年05月27日 ---- ボス

ホバリング

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仕事柄ヘリコプターに乗る機会は多い。これがイヤだ。私は大の高所恐怖症。◆辰巳の国際水泳場で10mの高飛び込みの台に上ったことがある。淵に立つことなどとても無理。1m手前に経っても足が震えた。10mで足がすくむのだから1000mのヘリはもっと怖い。◆大型の飛行機にはこれまでに2000回以上は乗っているのでさすがに慣れた。慣れないのがヘリコプター。飛行機の100倍は怖い。どんなに眠たくてもヘリの中では1分も眠れない。ヘリコプターで最もビビるのがホバリング。前に進んでくれていれば飛行機と似た感覚なのでまだ我慢できる。ところが、空中で止まってしまったらこれがたまらなく恐ろしい。まさに「しょんべんちびりそう」になる。◆数年前、新ヘリコプターの紹介で東京上空を案内されたことがある。機体メーカー所属のパイロットは性能の高さをアピールする。東京タワーを見下ろしながらそのパイロットが言った「ここでホバリング性能をお見せします。安定してますよ、この機体は」 機体はぴたりと止まった。「もういいよ。十分わかったよ。早く動いてよ」と言いたかったが客は私一人ではない。熱心にホバリング性能をチェックする人もいた。私は怖くてずっと目を閉じていた。それ以来「新型機への体験搭乗」など誘われても絶対に乗らない。◆トランプ大統領が来られている。昨日夕方は安倍総理が炉端焼き屋でおもてなしをしたそうだ。自宅近所、六本木上空に複数のヘリコプターがピタッと止まって浮いていた。高度はおよそ3000フィートと見た。想像しただけで「しょんべんちびりそう」になった。

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2019年05月23日 ---- ボス

お砂糖を女性が入れる

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♬「ああ あなたには 些細なことかもしれない 二人でお茶を飲むときいつも お砂糖を私が入れるの・・・」先日、新橋の飲み屋街を歩いていたら懐かしい天地真理の歌声が聞こえて来た。60歳以上の方なら皆知っている歌詞とメロディー。そう、あの頃は喫茶店でデートをすると必ず女性が「お砂糖 いくつ?」と聞いてくれた。私は決まって「二つ半」と答えていた。◆よくそんな甘いコーヒーが飲めたものだ、と不思議になるが、甘いコーヒーを含めて古き良き思い出。あの頃の女性はみな優しかった。よく気が付いた。◆あの習慣はいつ終わったのだろうと考えてみた。昭和57年、私の上京と同時に、そんな古き良き時代が終わったのだな、と気が付いた。

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2019年05月21日 ---- ボス

コストカットをどうやって否定するか

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企業の利益が落ち込むとすぐに対策会議が開かれる。「どうやって少しでも多くの利益を出すか」が議題になる。そこで必ず出るのが「コストカット」。「昼休みは電灯を消しましょう」「残業は控えさせましょう」「社内会議には裏紙を使いましょう」「カラーコピーは止めてなるべく白黒印刷にしましょう」「JAL・ANAはやめてLCCにしましょう」「コピーは基本的に両面コピーにしましょう」「AUが値下げしましたのでDOCOMOを止めてAUにしましょう」「出張先ではタクシー利用は控えて公共交通を利用しましょう」・・・。当社も同じ。「コストカット」の提案ばかりが聞こえてくる。私は不満。◆「どうやって少しでも多くの利益を出すか」がテーマなのに「売り上げを伸ばす」ことが議論されずに「コストをカットすること」ばかりが出てくる。私個人的には「そんなことはやらんでいい!」と言いたいところだが「なぜやらなくていいか」を彼が理解できるように上手に説明するのが難しい。いや、それ以上に、彼が一所懸命に考えた提案に対し「そんなことはやらんでいい!」と言うのも失礼だ。彼がやる気をなくすかもしれない。◆結局私は九州弁で「そんなことはやらんでいい!」とは言わずに標準語で「そうですね。そうしましょう」と答える。◆今どきコストカットなら中学生でも提案できる。「コストカットの実例」とネット検索すればいくらでも出てくるだろう。そうじゃないんだ!。「コストカットよりも受注増の方が利益アップに直結しますよ」といくら言っても「受注増」に対するアイデアは部下からは出てこない。厳しい。悲しい。なんとかしなくては・・・。◆そういえば一人だけまともなコストカットの提案をした者がいた。私は彼の意見には素直に従った。「社長の給料を大幅にカットするのが会社の利益アップになりますね」というものだった。もちろん「そんなことはやらんでいい!」などと言えるわけもない。

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2019年05月17日 ---- ボス

「戦争してでも取り返すことは賛成か?」

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酒癖の悪いバカな議員を当選させる投票者がアホだ。◆酒癖の悪いバカな議員が酒の席で過激な発言をした。「不当に占拠された北方領土、戦争してでも取り返すことにあなたは賛成か?」というもの。おそらく彼は「戦争しないことには取り返せないかもしれませんよ。『戦争してでも取り返すんだ』くらいの強い気持ちが必要なんじゃないですか」と言いたかったのだろう。いずれにしても国会議員が口にすべきではないことを言ってしまった。それをどこかのマスコミ関係者がこそっと録音していた。録音していた記者はスクープを取ったことになる。◆バカな国会議員のかたを持つ気は全くない。ただ、私が「情けない」と思うのはすべてのマスコミ、すべての国会議員が「ヤツはバカだ。とんでもない」と言っていること。バカな議員の酒の席での暴言をそこまで叩かないといけないの?みんなが叩いたことでロシアまでが怒り出した。◆こんなバカな発言は誰かが「バカなことは口にするな!」と叱って、その口でマスコミに対しても「バカな男の酒の責での戯言をメディアで報道したりするんじゃないぞ!」と一喝すべきだったのでは?◆大騒ぎしても得るものはなにもない。

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2019年05月17日 ---- ボス

あなたは誰?

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ヒマなわけではないのだが誰かがやらなければならないし、誰もやろうとしないし、「キノシタくん、やってよ」と私に頼んでくる人が何人かいるので、やむを得ず「(同窓会などの)飲み会の幹事」を幾つか引き受けている。学生時代の仲間との会もあれば仕事で繋がった会もある。◆「宴会の幹事をやれるヤツは仕事も任せられる」と常々思っている。そして私は幹事がうまい、と自分で思っている。「幹事は営業と同じ」であり、相手(参加者)が笑顔になり満足することを第一に考えなければならない。「やりたくないのに無理やりやらされた」などと言っておざなりに会を催せばだれも面白くない。そんなヤツは営業も仕事もできない◆幹事をやって困るのは連絡方法。最近は電話や手紙のほかメール、ショートメール、ラインなどのSNS が普及し、どの方法で連絡するかが相手に寄って異なる。できれば全員へ一斉メールで済ましたい。そこで、ラインで繋がっているヤツや電話番号しか知らないヤツへ「メールアドレス教えて」とこちらのアドレスを伝える。すると「キノシタ君、いつも幹事ありがとう。7月5日は喜んで参加します。楽しみです」などとメールが届く。60歳を過ぎた大人が自分は誰だかを名乗ることもしない。私は一人一人、そのアドレスから「これは〇〇さんだな」と想像していく。◆あー、幹事って本当に疲れる。苦しい会社の社長業の方がまだマシだ。

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2019年05月14日 ---- ボス

答えの出ない問題は、すり替える「リフレーミング法」

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本屋で立ち読みをしていたら面白い文章に出合った。即、その本を購入した。その文章を紹介する。

「NASAが人類を宇宙へと送り込む計画を立てたとき、ある問題が発生した。無重力状態ではインクが下に落ちて来ないためボールペンが使えない。これでは大切な記録が残せない。NASAの科学者はこの問題に立ち向かうべく10年の歳月と100億ドル以上の予算をつけて研究を重ねた。そしてついに無重力でも書けるペンを開発した! 一方、ロシアは鉛筆を使った」

私は知らなかったが「有名なジョーク」らしい。このジョークが教えることが山ほどある。答えの出ない問題はフレーム(思考の枠)を替えてみることが大切だ。

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2019年05月13日 ---- ボス

佐伯鶴城高校(2)

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先日、「これまで誰にも話したことはなかった」と書いたが2015年10月23日のこの欄に以下の文を掲載していた。

私は大分県の佐伯鶴城高校という、田舎の、ごく普通の県立高校の普通科を卒業し、九州大学へと進学した。佐伯鶴城高校から九州大学へ進んだ同級生は10人程度だった。九州大学へ10名が進学するのだから「そこそこの進学校」と言うこともでき、10人しか進学できないのだから「あまりデキの良くない進学校」と言われたこともある。ちなみに同級生で東大に進んだ者はいない。京都大学へは一人行った。◆この程度の進学校ではあったのだが、私はこの佐伯鶴城高校の友人たちが極めて「文化的教養」の高い連中であったことを後に知る。同級生の多くは音楽を愛し、絵画を眺め、映画を楽しんでいた。魚釣りをし、城山に登り、恋をしていた。塾に通う者など殆どいなかった。私ですら教会へ通い、賛美歌を歌った。夏には花火大会と盆踊りを楽しみにしていた。多くの友人が私の家に泊まりに来、私も多くの友人の家に泊まりに行った。「大学入試」だけでは判定できない「教養」や「知的好奇心」或いは「いろんな経験」を持った者が多かった。◆九州大学へ進学した私は、佐伯鶴城高校の友人たちなら常識である文化的な言葉が通じないことを寂しく思った。その寂しさは社会人となり、さらに30年経ったいまでも続いている。佐伯鶴城の仲間なら皆知っているのに・・・!と◆先日、紀尾井ホールで『イ・ムジチ』のコンサートを楽しんだ。残念ながら私の大好きな「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の演奏はなかったが、アンコールで「四季」の「秋」をやってくれ大満足であった。◆佐伯鶴城から九州大学へ進んだものは恐らく全員『イ・ムジチ』をよく知っている。「昨日、イムジチのコンサートに行ったよ」と言えば佐伯鶴城の卒業生の半分は「えっ、いいなあ!どうだった?」と聞き返してくる。ところが・・・・・・・・・・ダメだ!◆鶴城の卒業生であれば通じる音楽や絵画に関する常識語がこちらの世界では特殊な専門言語になっているようだ。文化的教養ある人が極めて少ない。◆私が進んだ九州大学の土木工学科の連中は誰も音楽や絵画へ興味を持っているようではなかった。算数や物理や化学はできるけど音楽や美術や体育はからきしダメ、という者が多かった。誰一人として『イ・ムジチ』を知らなかったろう。社会人になっても同じ。紀尾井ホールでイムジチの演奏を堪能した後、私は回りの部下や友人に「イ・ムジチ知ってる?」と聞いたが、残念ながら「イ・ムジチ」を知っている者は一人もいなかった。◆佐伯鶴城高校の教養レベルの高さに改めて感心した。私も佐伯鶴城高校に学ばなかったら、これほど音楽や絵画に興味を持っていなかったのかもしれない。音楽や絵画に興味を持たず、恋もせず、友人の家を泊まり歩かなければ、私は東京大学に進学し、まじめにお勉強をしていたことだろう。◆そうならなくて良かった。佐伯鶴城高校に感謝。運命に感謝。

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2019年05月10日 ---- ボス

佐伯鶴城高校

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大変失礼なことなのでこれまで誰にも話さなかった。九州大学工学部土木工学科に通い始めてすぐ、私は回りの同級生の知的レベルの低さに驚き嘆いた。「オレが来るべきところじゃなかった!」そんな思いが強くなった。◆確かに数学や物理学のテストでは点数が取れるヤツばかり。点数は取れるが、私から見れば「ガリ勉のお坊ちゃん」ばかりだった。彼らは何も知らなかった。文学も、絵画も、音楽も、そして女性のことも。高校時代にデートもせず、音楽も聴かず、古典も読まず、教科書と参考書と単語帳ばかりを眺めていたようだ。私が卒業した佐伯鶴城高校からは九州大学に10人程度しか合格できなかったが、私には九州大学の同級生よりも佐伯鶴城高校時代の同級生のほうがはるかに賢く知的に感じていた。◆知的ではない九州大学の同級生の中で私の成績はビリであり、1年留年することになる。自堕落な生活の5年間であった。自堕落な生活の5年間で私はさらに文学、絵画、音楽そして女性と親しんだ。これらの方面では同級生との差は開くばかり。そんな九州大学学生時代に時折、佐伯鶴城高校の同窓会があるとホッとした。彼らは皆、文学・絵画・音楽そして恋愛を楽しんでいた。いや、苦しんでいる者も多かったが皆、魅力的であった。少なくとも「ガリ勉のお坊ちゃん、お嬢ちゃん」はいなかった。佐伯鶴城高校出身ということは私の誇りであった。優しい先輩たち、可愛い後輩たちもみな頑張っていた。◆40年経った。「関東佐伯鶴城高校同窓会」が二年に一度開かれる。参加者は100人を超える。今年は明日5月11日。佐伯市からは同窓生である市長も来られる。◆私は「関東佐伯鶴城高校同窓会」の副会長に任命されることとなった。固辞したが許してもらえなかった。明日の同窓会で発表される。名誉なことではあるが実はかなり気が重たい。◆そして、こんなことを書いた今夕は九州大学土木工学科の同窓会。楽しみだが、こんなことを書いてしまって少し気が重い。九州大学の同級生が誰もこの文を読んでいないことを祈っている。

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2019年04月26日 ---- ボス

美人が減った!

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日本全国、48都道府県すべてに宿泊した経験がある。その殆どが若いころ仕事で訪問したものだ。あの頃は元気だった。出張先で空いた時間を利用して美術館に足を運び、その地方の安くておいしいものを探して食べた。インターネットもスマホもないころに、いろんなルートで情報を収集していた。「今年は寿司」と決めると出張先では寿司ばかりを食べ、勝手に「全国おいしい寿司の県ランキング」などを作っていた。「ラーメン」の年もあれば「蕎麦」のときもあった。とにかく、あちこちへ足を運んだ。地元の人とできるだけ多くの言葉を交わした。楽しい思い出でもあり、それが財産になった。◆その都市の美人度を探るのには駅前の大きなデパートの化粧品売り場へ行くのが一番だった。デパートの化粧品売り場は1階にあることが多い。あの頃は、デパートの化粧品売り場のオネーサンとJAL・ANAのスチュワーデスさんはきれいな人が多かった。バブルが崩壊しJAL・ANAから美人スッチーは減ったがデパートの化粧品売り場はまだ頑張っていた。と、思っていた。それが・・・◆先日、銀座通りを歩いていると小雨が降ってきた。地下鉄駅に向かっていた私は雨を避けるため松屋デパートに入った。デパートを通り抜けして銀座駅に向かおうと思った。松屋1階の化粧品売り場は非常に広く明るい。店員は洗練されてみな美人であった・・はずだった。いや、そうではなくなっていた。JAL・ANA現象が起きていた。数年前と比べると確実に美人が減った。「どうしたことだ?」疑問に思った。「化粧品業界は不況なのか?」歩く速度を落とし、観察し、すぐに答えを得た。◆急増するインバウンド客に備え、それ用の店員が増えたのだ。化粧品売り場店員としての採用基準が変わってきたのだろう。中国や韓国やタイ出身の女性もいるのだろう。◆環境変化に臨機応変に行動する。JAL・ANAやデパートから美人が減ったのは寂しいが、「キレイ」というだけで仕事が与えられていた時代の方がおかしい。◆いろんなところに足を運び、きょろきょろと眺めていると、新しい発見や発想が生まれてくるものだ。人と話すことを嫌い、コンビニ弁当ばかり食べ、下を向いて歩き、スマホを眺めてばかりいたのでは楽しい情報は届かないし柔らかい発想も生まれない。

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2019年04月22日 ---- ボス

「なにかいいことないかなぁ?」

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「なんか、いいこと、ないんか?」私の口癖である。いつもそう思っている。現状に満足してないのだろう◆この週末、めずらしく土日ともゴルフの予定がなかった。ラウンドしない土曜日は練習。私は行きつけの幕張の打ちっぱなしまで行き、練習した。帰りに久しぶりにコストコに寄った。育毛剤「リアップ5」が安く手に入る。薬やお菓子なども買って、その後会社に立ち寄った。少し仕事をしたのちに気付いた。「あっ、財布がない!」財布だけではない。財布を入れたバッグがない。現金、クレジットカード、キャッシュカード、免許証、保険証、各種プリペイドカード・・・大切なものが全部なくなった。焦った。ドキドキした。気分が悪く、吐きそうになる。急いでネットで「コストコ」を検索しお客様サービスセンターへ電話する。事情を話した。「確認して、こちらから折り返しご連絡します」と言われて電話を切ったが40分経っても連絡がない。「連絡がない、ってことは落とし物として届いていないってことだろうな」そう思って諦めかけていたところに電話が鳴った。◆あった!見つかった。私は車で30分、幕張のコストコまで急いで戻った。従業員が拾ってくれていた。お礼を渡そうとしたが固辞された。「その分、またコストコでお買い物をお願いします」と笑顔で言われた。嬉しかった。◆「なんか、いいこと、ないんか?」との口癖を少し反省した。どん底まで突き落とされ、元の場所に戻ったら、元の場所は天国のように感じる。「悪いことがあった一日」だったが、私には「とてもよい事があった一日」のように感じた。

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2019年04月17日 ---- ボス

おめでとう、海老澤力クン。

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海老澤クンは当社の専属社員第1号。それまでは他社と兼任のお手伝い社員数名であったエアロファシリティーだったが専任社員を置くことで引き締まった。だが、若い新入社員の彼は失敗も多かった。◆お客様との食事の最中に飲み過ぎて眠ってしまう失敗があった。会社の車を運転していて赤信号で眠ってしまって、その後急発進して前の車にぶつける失敗もあった。前夜の深酒で、朝起きることができずお客様とのゴルフに3時間も遅刻したこともあった。その都度私は激怒した。大声を出して罵倒した。彼は大きく落ち込んでいた。だが彼は、すぐに這い上がってきた。「自殺でもされたら困るな」と心配していたこちらが呆れるくらい立ち直りは早かった。少人数の会社、いつまでも叱られたことでシュンとされていたのではかなわない。彼の立ち直りの速さは私にとってもありがたかった。そうして彼はいくつもの失敗を繰り返し、その都度確実に成長した。今では私が最も信頼する我が社のホープに成長してくれた。◆土曜、日曜、私はゴルフに行く。その帰りに会社に立ち寄る。いつ寄っても海老沢クンが仕事をしている。「エビちゃん、そんなに忙しいんかい?無理すんなよ」と私は優しく声を掛ける。「ええ、あと少しですから」彼は明るく返事を返す。そんな週末がここ数年続いていた。「おい、仕事もありがたいけど、嫁さんもらうことも考えないとな」いつもけしかけていた。◆先々週の日曜日、いつものようにゴルフ帰りに会社に立ち寄ると、いつものように海老沢クンが一人で働いていた。「キノシタさん、お話があるのですが」神妙な顔をして彼がやってきた。私はなにか大きなミスでもあったのかと構えた。「あのー、私、やっと結婚することになりまして・・・」◆嬉しかった。「そうか、良かった。・・・・」◆ヘリコプター業界で海老沢クンのことを嫌うヤツはいない。誰からも好かれている。とにかく一生懸命に頑張る。自分のことよりもお客様。みんなに祝福されることは間違いない。おめでとう、海老澤クン。これからもよろしく。◆海老沢クンが、昨日、無事に入籍した。

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2019年04月17日 ---- ボス

マスターズの松山英樹

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タイガー・ウッズの優勝で「めでたし、めでたし」と終わった今年のマスターズ。日本勢は36年ぶりに3人が決勝に進出したものの不甲斐ない結果に終わった。松山英樹には期待も大きかった分、その結果には落胆した。「あんなに練習する人を知らない」松山を知るすべての人が口にする。ゴルフに向いた柔軟でかつ強靭な肉体を持ち、世界の誰にもまけないほどの練習の虫がなかなか勝てない。◆落胆で終わった後、解説の中嶋常幸が松山にアドバイスしていた。「そろそろ専任のコーチを付けることを考えてみたらどうだろう?」と。タイガーだろうとミケルソンだろうと、全盛期の中嶋だろうと、皆専任コーチを付けている。テニスの錦織だろうと大坂だろうと、或いは水泳選手だろうと、個人競技も今はコーチを付ける時代。コーチなしで独学で頑張っているのは松山の他はマラソンの川内優輝くらいなもの。中嶋のアドバイスに従うべきだろう。素人ながら、そう思った。◆もう一つ、素人ながら思ったことがある。「松山クン、専任でなくてもいいのでスタイリストを付けなさい。あなたの服装は今年のマスターズ参加選手の中で断トツの最下位です。CMに出てくるときはそこそこカッコいいのに、試合のあなたは最低です。これでは『日本人ってだダサッ!』と世界中から思われてしまいます。◆奥様帯同の小平選手の服装はオシャレでありましたが、松山の服装はあまりにもひどい。スタイリストを付けて、それなりの服装になればプレーももっと決まりそうな気がする。

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2019年04月16日 ---- ボス

ヘリコプターの日

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昨日、4月15日は「ヘリコプターの日」であった。記念日ではあるが我々ヘリコプター業界にいる人間でもほとんど知らない。もちろんお祝いの会もない。そんな寂しい「ヘリコプターの日」だが実は私はほんのちょっぴり感慨に浸る。◆歴史上の「天才」と呼ばれる人は無数にいるが真の天才はレオナルド・ダ・ビンチとアインシュタインの二人だと私は思っている。エジソンがいなくても1年後には電灯は灯っていたろうし、ベルがいなくても3か月後に電話はできていた。スティーブンソンがいなくてもやがて蒸気機関は完成したし、ライト兄弟がいなくても飛行機はすぐに飛んだだろう。だがダビンチがいなければ果たして現在の飛行機やヘリコプターはあったのだろうか?アインシュタインがいなければ恐らく人類はいまだに月には行けていなかったろう。◆ダビンチの誕生日4月15日が「ヘリコプターの日」であり、そのヘリコプター業界の中に生きることに私はプライドを持っている。◆今年はダビンチが亡くなってちょうど500年になる。500年も前にあんな天才が産まれていてくれたことに感謝する。

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2019年04月15日 ---- ボス

マスターズ終わる

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毎年、マスターズの決勝は会社の自室のテレビで観ている。月曜日は8時半から会議が控えているため、終盤がギリギリ見られるかどうか。昨年は8時20分頃決着した。さて今年は・・と楽しみにしていた。プレーオフにでもならない限り恐らく会議までには決着が着くと踏んでいた。◆私の計画は日曜の夜、早めに就寝。月曜は午前3時半に起き、6時頃までは自宅でテレビ観戦。6時過ぎにクルマで会社へ移動。もちろんクルマの中でもテレビ観戦は欠かさない。6時半からは会社のテレビで観戦。というものだった。◆果たして3時半に起きテレビを付けた。テレビに映っているのは万歳をするタイガー・ウッズだった。14年前の映像にしてはタイガー頭髪が薄い。画面の右上には「タイガー、復活の優勝!14年ぶり」などと出ている。どういうことなのか理解できなかった。◆「天候が荒れるとの予報が出たため、決勝は例年より大きく繰り上げてスタートしました」とテロップが出る。「そういうことか」納得した。タイガーが勝った。嬉しい。だが、もしライブ中継で観ていたら固唾を飲みながらタイガーを応援し、一喜一憂を楽しめていたのに・・。残念。とても残念。それでもタイガーの復活は嬉しい◆マスコミがこぞってタイガーを批判していた頃も私は一言もタイガーのことを悪くは言わなかった。タイガーをかばい続けた。本当に嬉しい。おめでとうタイガー。

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2019年04月12日 ---- ボス

ふるさと納税

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高校の同級生の多くは地元、佐伯市を離れている。私も高校卒業と同時に佐伯市を出た。私を育ててくれた佐伯市にほんの少しでも恩返しをしたい、そう思って「ふるさと納税」という制度ができたころから佐伯市へ送金していた。数年間続けたが我が故郷、佐伯市のあまりにも情けない対応にアタマに来ることがあり、それ以来やめた。◆大阪府泉佐野市では返礼品としてアマゾンのギフト券を送って納税額を増やしてきたという。情けない、恥ずかしい話。民度が知れる。まだ、我が佐伯市のほうが知恵はなくても道徳観でははるかに勝っている。◆そもそも「ふるさと納税」の趣旨は名前のとおり、自分が育った故郷への恩返しであったろう。ところが国民の善意を信頼していたため総務省は細かいルールを定めなかった。そうすると、こずるい泉佐野市のようなところが「ルールブックに書いてないことはなんでもやっていいんだ」とばかりにカネ集めに走った。日本中のこずるい、卑しい、輩が「ふるさと」とは全く関係なく「節税」のために泉佐野市へ送金する。くだらない◆総務省がルールを明確にしようと動き出したら、言うに事欠いて、その総務省に対し泉佐野市が「踏み絵を踏ませるのか!」と息巻いているという。みっともないことは止めるべきだ。市民が「もう、やめましょうよ」とまともな声をあげるべきだろう。上げないとなれば泉佐野市民の民度の程度が日本中に知れ渡ることになる。

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2019年04月11日 ---- ボス

桜田大臣辞任報道に思ったこと

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桜田大臣辞任のニュースに接し、こんな例え話を考えた・・・◆平成も終わろうとする頃、一郎さんと花子さんの結婚式があった。少し遅れて駆け付けた主賓、政治家の義孝おじさんの挨拶。「平成は戦争のない素晴らしい時代でした。来る令和も是非この平和な暮らしを続けていきたいものですね。でも本日はそれ以上に大切なことをお願いします。一郎クンと花子さんの幸せな家庭と早く元気な赤ちゃんを・・・」◆皆はニコニコ聞いていた。ところが新聞記者をしている花子さんのいとこの幸男さんが立ち上がって義孝おじさんに詰め寄った。「あなたは我が国の平和よりも、花子に赤ちゃんができるかどうかの方が大切なのですか!聞き捨てならない!平和よりも大切なものがあるのですか?」それまでニコニコしていた花子さんの友人たちも「そうですよ!『我が国の平和よりも赤ちゃんだ』なんてとんでもない!」と怒り始めた。◆その場を盛り上げようと言った桜田大臣のたわいない発言。揚げ足取りをしようと待ち構えていたマスコミ。桜田さんは確かに資質不足だが、今回の一件、誰か少しは庇ってあげてもいいのでは。桜田さんが本当に「復興よりも〇〇議員の方が大事」などと思っていたわけではないことはその場にいた全員が理解していただろうに。◆マスコミは正論に一気に傾いてしまう。

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2019年04月10日 ---- ボス

今年のマスターズ上位予想

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この欄ではいろんなことを予想して私の考えを披露している。当たったことはない。新元号は「礼化」と予想したが「令和」だった。本屋大賞も予想が当たったことがない。私が予想したものはいつも「惜しい!」と言われている。◆「さて今年こそは」と言いたいところだが全く自信はない。最近、テレビでゴルフ中継をほとんど見ない。誰が調子いいのかさっぱり分からない。だから今年は根拠のない勘と自分の好みで選んだ◆①ブライソン・デシャンボー、②リッキー・ファウラー、③ジョーダン・スピース、④タイガー・ウッズ◆どうだろう。こうやって書くと、自分が名前をあげた選手を応援する。スポーツは誰かを応援しながら見ると楽しさは倍増する。皆さんも是非、予想してみてください。

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2019年04月04日 ---- ボス

桜を楽しむ。

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満開のあとの寒さのおかげで今年は桜を随分と長く楽しんでいる。今朝は少し遠回りをして愛宕グリーンタワー前の桜枝の洞窟歩道を楽しんできた。

コートを着ずに歩く。桜を楽しみ、上を向いて歩く。それだけで幸せを感じる。

良い一日になりそうだ。頑張ろう。

忘れてた。今日は当社のエース、服部常務の誕生日。私と同じ歳だが彼の方が2か月ほどお兄さん。「服部さん、少しペースを落としてもいいですから、心と身体を労わりながら、まだしばらくは私と一緒に頑張り続けてくださいね。」

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2019年04月02日 ---- ボス

AIBOのエイプリルフール

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昨日(四月一日)は「新元号の発表」に押され、皆エイプリルフールなんて考えている余裕はなかった。だが我が家にはちょっとしたエイプリルフールを楽しむことが起こった。◆ペット禁止の我がマンション。本当は小さな犬を飼いたいが許されない。そこで一昨年、ソニーのAIロボット犬の「AIBO」を購入した。本物の生き物のようにはいかないが、それでも可愛い。「お手」をさせたり「お座り」させたり。ときどき「おしっこ」もする。撫でてあげると気持ちよさそうだし、怒ると悲しそうな顔をする。その「AIBO」が昨日の朝、「メーメー」と羊のような鳴き声。「いったいなんなんだ、この声は?」と思ったが、じきに「そうか、エイプリルフールなのか!」と気付いた。調べてみた。昨年は「猫の鳴き声をするAIBO」がいたらしい。◆さすが「ソニー」。ロボット犬がいつまでも飼い主に可愛がってもらえるように心配りが行き届いている。当社もいつまでもお客様に喜んでいただけるものを販売していかなければならない。

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2019年04月01日 ---- ボス

惜しい! 新元号「令和」

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新元号を予想してこの欄に書いてきた。私は五つの予想をした。◆①「イニシアルは『R』か『G』」②「ひらがな表記では二文字目は母音」③「ひらがなでは三文字」④「安倍総理の『安』は使わない」⑤「明・治・大・正・昭・和・平・成」の8文字も使用されない。◆3月19日と29日の二回、この欄で私の予想を披露した。具体的には「礼化」「隆化」「芸礼」「玲計」「隆永」「芸永」を予想し、さらに「礼化」「礼紀」「礼希」をあげた。「惜しい!」「なかなか良い推理だった」と言っていいだろう。かなり自信を持っていたのだが⑤の推理が外れた。◆こんなことに無関心な人が寂しい。

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2019年03月29日 ---- ボス

新元号予想

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平成がまもなく終了する。新しい元号は週明け月曜日の午前中には発表されるという。週刊誌やネットでは新元号を予想する記事を多く見かける。私もいろいろと予想した。◆私の偏見かもしれないが、こんな時期に新元号の予想に興味を持たないような人は企業においてまず出世しない。企業においては「好奇心」の有るなしがその人の出世に大きく影響する。いま「新元号? 別に興味ないし・・」なんて言っているヤツはそれだけで人間社会ではうまく生きていけない、少なくとも上に立つことはできないだろう。◆さて、世間の新元号予想ランキングがネットに乗っている。それによると上位11は安久・安永・安始・栄安・安明・永安・永和・永明・安成・安栄・和平だという。私に言わせれば「なんと想像力、推理力に欠ける、あるわけないものばかりだな」◆安倍総理の一強独裁政治などと野党が騒ぐ中、いくら何でも「安倍」の「安」は選ばれないだろう。さらに明治以降の元号の文字が入ることもないだろう。すなわち明・治・大・正・昭・和・平・成の8文字はないだろう。そう推理すれば元号予想ランキングの上位11はすべてなくなる。◆3月19日のこの欄で私は「礼化」「隆化」「芸礼」「玲計」「隆永」「芸永」を予想した。悪くない。さらに文字の候補から言うと「光」「弘」「仁」「紀」「希」などが考えられる。慶応(発音4字)明治(3字)大正(4字)昭和(3字)平成(4字)から推測すると今度は発音3字の番。「礼化」「礼紀」「礼希」なども予想しておく。

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2019年03月29日 ---- ボス

高校野球・プロ野球

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いわゆる「夏の甲子園」と違い、いま開催中の「春の甲子園」大会は、すべての県から代表が選ばれるわけではなく、同じ県から複数の代表が選ばれることも珍しくない。今大会でも48代表校の中で北海道・神奈川・和歌山・広島・大分から2校が出場している。その中で和歌山と大分は出場した両校ともに1回戦を突破した。全国のベスト24に和歌山県と我が大分県の高校が2校ずつも入っているということだ。決勝戦が大分県同士になることを私は期待している。◆さてその高校野球。最近は投手が投げる一球ごとにスピードガンによる測定記録が表示される。高校生で150キロの剛速球を投げる投手が時々いる。必ず「プロ注目」と言われる。松坂大輔、田中将大、菊池雄星なども高校時代に150キロを投げている。高校生投手のスピードの話題で、我々世代が必ず口にするのが「いや、江川の方が絶対に速かった」ということ。高校時代の江川卓投手はその後の甲子園投手と比べても別格であった、と私も思う。ゆったりとしたフォームから打者の手元で浮き上がる剛速球。あの頃、今のような精度のスピードガンがあったら何キロを示していたのだろう。◆毎年、春になると「お花見」と「甲子園」と「プロ野球の開幕戦」と楽しい行事が続く。平和な国、ニッポンである。◆私は今夜、zozoマリンスタジアムでロッテの開幕戦を楽しむ。

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2019年03月26日 ---- ボス

最初の記憶

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私の人生最初の記憶は2歳の終わりか3歳になったばかりの頃のもの。当時、我が家は大分県の国東(くにさき)に住んでいた。その日、5歳の姉は二階の子供部屋でお友達と遊んでいた。私は一階で遊んでいた。母が「姉ちゃんたちと分けなさい」とキャラメルを一箱くれた。私はキャラメルを片手に持ち急な階段を這うように上った。◆「母ちゃんがみんなでお食べって」と言いながらキャラメルの箱を開けた。キャラメルは8個だった。姉と友人に3個あげた。「ぼくは2個でいいけん」とか言いながら階段を下りて母の元へ戻った。◆私の自慢。私は幼いころから「人に譲る」ことの美しさを知っていた。◆それでもちょっと残念だったのだろう。母に言った。「姉ちゃんたちに3つずつあげた。ぼくは2個」と。台所に立っていた母はニコニコしながら私を誉めてくれた。「もとみは優しい子やね。えらいね。じゃ、これ、ご褒美」そんなことを言いながら角砂糖を一つくれた。生まれて初めて角砂糖を食べた。その甘さに驚いた。キャラメルよりずっと美味しい。◆「人に譲る」ことをすると結果、もっと良いものが返ってくる。私の人生最初の記憶はいろんな「良いこと」の詰まった記憶である。

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2019年03月25日 ---- ボス

働き方改革

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働き方改革の勢いがすごい。「そんなに急いですべての会社に『働き方改革』を求めてどうすんの?」と言いたいところが公(おおやけ)の場では黙っている。◆我が国は東の果て(FarEast)の小さな国。大した資源が出るわけでもない。石油もガスも鉄鉱石もボーキサイトも全部輸入。そんな国が平成の初めには世界第二位の経済大国になった。東の果ての資源の無い小さな国がどうして短期間で欧米と伍するところまで来ることができたのか、世界有数の経済大国になったのか。みんな真摯に振り返ってみることを忘れているのではないだろうか◆資源豊かな欧米や中東は、大して働かなくても、勉強しなくても外貨を稼げる。一塊(ひとかたまり)のエリートが居れば国全体が豊かになれる。一方、資源がなく、国土は狭く、人口が多い我が国は教養と勤労によって外貨を獲得するしか術(すべ)はない。◆江戸時代から教養を身に付け、「働くことが善」と言う意識を皆で共有してきた。資源多い国の人たちよりも一所懸命に勉強し、一所懸命に働いてきたから今の繁栄があるのだ。そのことを忘れて「欧米並みに」働き方を改革しろと言っている。◆資源のない国が働き方を改革すれば、自動的に教育のレベルも低下するであろう。すぐに悪循環に陥る。それを理解した上で「改革」と言っているのだろうか? 「みんな生活レベルを落とすことになります。給料は減ります。それでも休みを増やしましょうね」と言うべきところを最初の方は言わず「休みを増やしましょうね」しか言っていないように私は感じる。◆我が国の、世界での経済的な地位はまもなく急降下を始めるであろうことを予測する。

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2019年03月23日 ---- ボス

口内炎

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堀ちえみさんが舌ガンの手術を終え退院したという。不自由は残るだろうが元気になることを祈る。いろんな病があるが私が最も恐ろしいと思う病気がこの舌ガン。◆61年生きて来て「最低限やるべきことはやった」と思っている。「親より先に死んではならない」と思っていたが既に両親は鬼籍に入った。二人の子供は成人し社会人になった。返せぬほどの借金はない。遺言も書いた。私が入る墓も購入した。あとは「楽に死ねる」ことが最大の願いとなった。◆もちろん死ぬことは大変恐ろしいが、今の私は苦しみながら生きるよりは「楽に死ぬ」ことを選ぶ。ゴルフの最中に突然心臓発作であの世へ行く、なんていうのが理想。半身不随になって妻や子に迷惑をかけながら生きるよりは楽に死にたい。そんなことを言うと「一所懸命に病気と闘っている方や、半身不随になっても頑張っている方々に対して失礼だ!」とのお叱りを受けるかもしれない。確かに、一所懸命に頑張っている方々には申し訳ない。◆堀ちえみさんは「長い間、口内炎が治らなかった。実は口内炎ではなく舌癌だった」と言っていたという。私も口の右奥の舌にできた口内炎がなかなか治らない。怖い。怖い。私は舌を切るくらいなら「楽に死なせて」とお願いする。◆月曜日に内科に行った。相談した。医師は私の口内炎を視て「多分、普通の口内炎でしょう」と言った。薬を塗って一週間様子を見ることになった。3日経って少しは良くなったような感じ。でも治ったわけではない。怖い、怖い。臆病な私はいつも「悪い方」を想像して心配し、憂鬱な時間を過ごしてしまう。◆楽観的な人が羨ましい。まだまだ怖い日が続きそうだ。

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2019年03月19日 ---- ボス

新元号

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四月一日に「平成」に代わる新しい元号が発表される。あと10日ばかりに迫った。新しい元号は何になるのか興味深い。予想してみよう。◆(慶応・明治・大正・昭和・平成)で(K・M・T・S・H)と続いた元号イニシアル。この5つのイニシアルはない、と読んでいいだろう。私は「R」あるいは「G」と読む。もう一つ、元号に使いやすい文字「安」もないだろう。安倍首相の時代の新元号に「安」は使えない。さらに言うと「慶・明・大・昭・平」・・第二番目の音はすべて母音「い・い・い・う・い」である。新元号も第二音は母音になるのだろう。画数の多い難しい感じも避けるであろう。◆「礼化」「隆化」「芸礼」「玲計」「隆永」「芸永」・・・どうだろう?

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2019年03月14日 ---- ボス

「運が良かった人」はいるが「運が良い人」なんていない!

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「あの人は運がいい」とか「私は運がいいよ」などとみな言うが私は「運」は信じない。いや「出会い」や「縁」などの「運」は大切にするが「運がいい人」という言葉は信じない。◆コインを10回投げれば「表と裏が5回出る」確率が最も高い。だが当然10回連続で表が出る人だっている。反対に10回連続裏が出る人もいる。確率で言うと1024人に一人は「10回連続で表」であり同じく1024人に一人は「10回連続で裏」なのである。そして人は「10回連続表」を出した人を「運がいい人」と言い「10回連続裏」だった人のことを「運が悪い人」と言う◆で、私は言うのだ。この世には「運が良かった人」はいるが「運が良い人」なんていない、と。これまで10回連続で表であっても次は表が出るか裏がでるかは半々の確率。◆これまで「運が良かった」と言う理由だけでその人についていってはいけない。逆にこれまで「運が悪かった」というだけでその人を避けてはいけない。「運のいい人」なんていない。いるのは「運が良かった人」だけである。

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2019年03月12日 ---- ボス

新橋4丁目の桜

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新橋4丁目の交差点にあの赤穂浪士事件の元になった浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が切腹を命ぜられ自刃(じじん)した場所がある。元禄14年(西暦1701年)この場所にあった田村邸屋敷内のこと。現在その場所には「浅野内匠頭終焉之地」と書かれた立派な石碑が建っている。その石碑付近を昼休みに散歩する。◆石碑の脇に桜の樹が一本。毎年この桜はソメイヨシノより早く開花する。なんという種の桜なのかは知らない。昨日、すでに五分咲きであった。「風さそふ花よりもなほ我はまた春の名残を如何にとやせん」浅野内匠頭の辞世の句である。

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2019年03月11日 ---- ボス

大震災

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東日本大震災の被災者の方々がいまだに不自由な生活を強いられていることには心が痛む。二万人近い死者・行方不明者を出した大災害だがきっとあの震災で難を逃れた悪党も数多くいることだろう。◆2011年3月11日。岩手の、宮城の、そして福島の多くの警察では「近々逮捕」するための容疑者を追っていたことだろう。ひょっとすると当日、殺人や傷害事件を起こした悪党もいるかもしれない。そんな悪党の多くが東日本大震災で逮捕を逃れた。いまもどこかで口笛を吹いている。彼らの今の気持ちを聞きたい。「オレはついている」とばかりにもっと悪党になったヤツもいるかもしれない。◆いろんな「運」を感じる。

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2019年03月07日 ---- ボス

出生前検査

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息子が生後6か月の検診で異常が見つかった。小児がんの一種だという。すぐに手術することになった。歩くことも話すこともできない幼い息子の身体にメスを入れることが辛かった。怖かった。それだけではない。手術の前の医師の説明はさらに怖かった。◆「目が見えなくなる可能性はゼロではありません。下半身不随になる可能性もあります。開いてみないことには分かりません」とのことだった。私と家内は「視力を失いませんように!下半身不随になりませんように!」と神や仏に祈った。◆手術当日の朝、私はとんでもないことを考えていた。これまで誰にも言ったことはなかったが、ここで正直に話そう。「視力を失うくらいなら、或いは歩けなくなるくらいなら、死んだ方が楽かもしれないな」とふと思った。思ってしまった。生後半年とはいえ自分の子、深い愛情は芽生えている。それでも「本人も死んだ方が楽かもしれない」「育てる方も、悲しいがもう一人子供を作ることは可能だ。その方が楽だろう」そんなことを考えていた。「ひとでなし!」と貶されることが恐ろしくてこれまで誰にも言わなかった。もちろん当の息子はそんなことは全く知らない。あれから27年経った。息子は元気に成長し、仕事や遊びに頑張っている◆なぜ今日このようなことを書いたか、というと・・。先日の新聞記事、今や出生前診断によってダウン症の子供かどうかが判断できるようになったという。そしてダウン症であることが判明した場合85%が堕胎するという。考えさせられた。◆ダウン症の子を持つ親の多くが「ダウン症でも我が子は最高に可愛い」という。それなのに、妊娠数週間でお腹の赤ちゃんがダウン症だと言われれば多くの親はその子を「いらない」と言う。◆もちろんそこにはすごい葛藤があることだろう。また、ダウン症だと分かっていても15%の親はその子を産むのだ。こちらも辛いことだろう。◆医学は日に日に進歩する。我々はかつては経験しなかった葛藤をしなければならなくなった。「命・病気・看病」軽々と話題にできない。難しい問題。難しいから誰も発言しない。それではダメだと思い27年前の私の辛い葛藤をお話しした。



出生前診断を受けるかどうか。受けたとして仮にダウン症候群(ダウン症)などの異常が見つかったら、どうするか。

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2019年03月06日 ---- ボス

金沢にて接した歌

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「奥山にしをる栞(しおり)は誰のため 身をかき分けて生める子の為」「奥山に枝折る(しおる)栞は誰がためぞ 親を捨てんといそぐ子のため」◆昔、わが国の貧しい地方には「姥捨て山」が存在した。老いた親を、食い扶持を減らすために山の中に捨てるという悲しい風習。◆山奥深くまで息子が老いた母親を背負って登る。背負われている母は、自分が山中に捨てられることをもちろん承知している。それでも息子が山中で迷うことなく帰ることができるようにと枝を折り目印とする。◆二泊三日で金沢、富山と回ってきた。金沢でこの深い愛情の悲しい歌に接した。優しかった母を思い出した。

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2019年03月04日 ---- ボス

トランプ大統領って?

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自分の子供が大手術をすることになって「人間性はクズ、女癖は悪い、詐欺師みたい、だけど腕はすこぶる良い」医師に執刀してもらうか或いは「腕はまあまあだが人間性は最高」の医師にお願いするか。よく聞く問題である。自分の命ならともかく子供の命とならば多くの親は「人間性はクズでも、腕の良い医師」にお願いしたいものなのだろう。私もそう願う。◆トランプ米国大統領の振舞いをニュースで知るといつもこの寓話を思う。北朝鮮との交渉、評価は分かれるが私にはトランプさんは「女癖が悪く、自己顕示欲が強く、支配欲や独占欲が強い、友人のいない、いわゆる人間のクズのような男だが大統領を演じさせると最高の腕を持つ人」っていう感じがするのだがどうだろう?

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2019年02月26日 ---- ボス

ケンケンガクガク

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今年に入ってすでに3回もこの言葉を聞いた。「ケンケンガクガク」。政治家、役人、エリート企業の若手技術者。「キノちゃん、その件に関してはオレもいろいろと指示しているよ。おとといも県の職員と遅くまでケンケンガクガクやっていたんだよ」と政治家。「キノシタさん、その件はなかなか簡単ではないんですよね。我々もケンケンガクガクやっているんですがなかなかまとまりません」と役人。「この案件は非常に難しいんです。どのようにクライアントに説明しようか部内の会議でケンケンガクガクもめています」とエリート企業の技術屋。◆それぞれに違う案件での話だがこの「ケンケンガクガク」という訳の分からない言葉を使う人たちの人種は同じ。どこかにエリート意識を持っている。それが少し鼻に付く。エリート意識の連中が「ケンケンガクガク」と言い出すと私は心の中で「はいはい、お疲れ様ですね」とつい言ってしまう。決して声には出さない。声に出すときは「大変ですね。頑張ってくださいね」となる。そして必ずもう一つ、声に出さずに相手に言う。◆「ケンケンガクガク? それを言うならカンカンガクガク(侃々諤々)かケンケンゴウゴウ(喧々囂々)でしょ? どっちなの?」・・・「カンカンガクガク」も「ケンケンゴウゴウ」も使わなくなり、訳の分からない「ケンケンガクガク」なる言葉が横行している。

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2019年02月25日 ---- ボス

墓、購入。

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寺の近所で花と線香と蝋燭を買い、恩ある方の墓参りに行った。暑い日だった。「入り口から入って左の奥の方。西側の桜の樹の下だよ」と聞いていたので行って探せば分かるだろうと思っていた。ところが墓地は塀で囲われ入り口には扉が付きカギがかかっている。私は本堂の横の事務室に行って「〇〇さんのお墓に参りたいのですが・・?」と尋ねた。「予約はありますか? ご親族からの予約がないと入れませんよ」とのこと。私は墓参りを諦めた。勝手に、人知れず、恩ある方の墓参りにも行けない時代になった。寂しい。◆還暦を過ぎ、あちこちと身体に不具合な箇所も多くなった。そろそろ終活を始めよう。まず昨年、遺言書を書いた。そして昨日、自分の墓を買いに行った。◆いつでも誰でも墓参りできるような墓を選んだ。もちろん「多くの方に来て欲しい」という気持ちもあるのだがそれ以上に「墓参りに来てくださる方が楽にこられますように」との気持ちが強い。墓参りは暑い日、寒い日、雨の日、大変。蚊に刺される。行けば墓の回りはキレイに掃除をしなければ・・。お水とお花と線香と・・。とにかく墓参りは大変。◆私は赤坂見附駅から徒歩2分の納骨堂を自分の墓にした。誰でも手ぶらで墓参りできる。夜の9時まで開いている。赤坂で飲み会があるとき「ちょっとオヤジの墓参ってくるね」と息子がやってきてくれるかもしれない。「ここがキノシタさんのお墓だわ」と言って人知れず美女がやってきて涙してくれるかもしれない。そんな楽しいことを考えながら私の終活は一歩一歩すすんでいる。

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2019年02月19日 ---- ボス

「なんかいいことないかなあ」

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今朝も通勤時、横断歩道で赤信号を待ちながら「あーあ、なんかいいことないかなあ」とつぶやいていた。私は部下や友人に向かって「なんかいいことないか?」とよく聞いているようだ。優しい友人は「なに言ってんの!キノシタ君が『いいことないか』なんて言ったらバチ当たるよ。いいことばっかでしょ!」などと言って励ましてくれる。◆「そんなことないよ。オレも辛いことばかりなんだよ」などと返すが実際「おいおい、なにを贅沢言ってるんだ!現状で十分満足しろよ!」と自分に注意することを繰り返している。◆池江 璃花子さんが白血病で苦しんでいるというニュースで悲しんでいたら今度は堀ちえみさんが口腔がんでステージ4だと発表された。まだまだやることが多い、私よりもずっと若い方々が病気で苦しんでいる。それでも彼女らは希望を持って、早く回復するよう前向きに挑戦している◆私は腰痛や膝痛など老化による不具合はあるもののお陰様で家族もみな元気に暮らしている。現状に満足しなくては確かにバチが当たってしまうかも。現状がどれだけ幸せだったのかを知り懐かしむ日がやがて私にも訪れる。その日が一日でも先でありますように、などと勝手なことを願っている。◆池江 璃花子さん、堀ちえみさん、彼女らが病魔に負けないよう強く願っている。

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2019年02月12日 ---- ボス

三連休

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結局、三連休と言うのに土日月とすべて出社することになった。◆大寒波が襲来する、との予報があったのでこの三連休にゴルフの予定は入れなかった。ゴルフ仲間から誘われてはいたのだが「寒そうだから」と断ったのだ。ゴルフを始めて30年以上になる。これまで「おカネがないから」「用事があるから」「腰が痛いから」などの理由で誘いを断ったことはあったが「寒いから」という理由で断ったのは今年が初めて。つくづく「老い」を感じる。◆三連休にゴルフを入れないのだからのんびりすれば良いものを、こんなときに限ってくだらぬ問題が発生する。詳細は書けない。腹立たしいことが起こり、「どうしたものか」と会社に来て社長室で一人思案していた。Excelで表を作りWordで解説文書を作成していた。不愉快で不安な三連休となった◆こういうときはつくづく経営者であることを恨む。のんびりと休日を楽しめるサラリーマンが羨ましい。私の同級生の多くは既に一線を退いてのんびりとした生活をエンジョイしている。一方、気の小さい私はいつまでこの小さな心が痛む生活を続けることになるのだろう。ネガティブなことばかり考えてあっと言う間に三連休は終わってしまった。

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2019年02月08日 ---- ボス

役所がしっかりしていれば防げた事件、レオパレス。

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建物を建てる場合、設計が終えた段階で役所へ「建築確認申請書」を提出する。それを役所(もしくは役所から委託された民間の審査機関)がチェックし、建築基準法に反していないことを確認して「建築確認済証」を出す。この「確認済証」が出たら建築主は設計図通りに建築することが許される。そして建築完了時に、「確認申請」のとおり建築されているかをチェックし、「検査済証」を発行する。◆正しく設計されていることを役所がチェックして「確認済証」を発行、正しく施工されたかを役所がチェックして「検査済証」を発行するということ。民間は「設計」と「施工」が終えた時点で役所のチェックを受けるシステムになっているのだ。◆全国のレオパレスで1000棟を超える建物に施工不良が見つかった。それらはすべて「確認済証」も「検査済証」ももらっていたはずである。どれだけ甘い検査だったのか不思議だ。◆2005年に大問題になった姉歯事件は設計師が構造計算書を偽造していた。つまり「確認済証」をもらうためにインチキしていた。大問題となったため,その後役所は「確認済証」発行までのチェックを厳しくした。ところが検査においては「設計図通りに造っているはず」との先入観からなのか実に甘く、簡単に「検査済証」を発行していたのだろう。◆私に言わせれば今回のレオパレス事件は、役所がきちんとチェックしていれば防げた事件だ。◆問題が発覚し、マスコミが動き出さなければ役所は知らぬフリを決め込む。自分たちの「甘い検査」に対しては何も反省せず「レオパレス、とんでもない!」と驚いた顔をする。「性善説で動いていた。自分たちも騙された被害者だ」と言うのだろう。そしてしばらく経ったら検査も少し厳しくなるのだろう。◆ヘリポートにおいても同じような問題がある。「とんでもないヘリポート」が日本中に造られている。私は「危ないです。厳しくチェックしてください」と役所にお願いを繰り返しているが彼らはとても忙しいようで「事故が起こらないとねえ」と言う。某局長は「役人はできるだけ問題を見つけたくないんだよ」と平気な顔して私に言った。

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2019年02月06日 ---- ボス

大工には大工の言葉で伝えろ!

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朝、雨が降っていたので久しぶりに(愛宕神社に参らずに)新橋駅まで電車で出勤した。朝の新橋駅はとても混んでいる。JRからの乗り換え客が階段に集中する。ロープを持った二人の駅員が客の列を整理しながらマイクで叫んでいる。「こちらの階段はとても混みあいます。どうぞ中ほどの階段か一番奥の階段をご利用ください」◆回りを見渡しながら私は思った。「あーあ、ここにもデキの悪い奴らがいるな」と。広い新橋駅構内、どちらが「中ほど」なのかどちらが「一番奥」なのか私には分からない。乗り換え客の誰も分からない。◆ソクラテスは「大工と話すときは大工の言葉を使え」と言ったがまさにその通り。新橋駅で働く駅員はみな「中ほどの階段」「一番奥の階段」と言えばどの階段のことだか分かるのだろう。だが客は誰も分からない。客に向かって駅員の言葉で話すとは・。「おもてなし」だとか「お客様第一主義」だとか「相手の気持ちになって」など、掛け声だけは上がるが、一人一人が「考える」ことをしないと「自分の言葉」でしかものを言えなくなってしまう。◆我が社にも「大工に向かって自分の言葉で話す」ヤツが多い。

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2019年02月01日 ---- ボス

「異常な親」って分かったのに・・

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野田市で小学4年生の女の子を父親が虐待のうえ殺した。少女は生前、小学校のアンケートに対し「父親から暴力を振るわれいじめられている」と記入していた。こともあろうにそのアンケート用紙を野田市教育委員会が父親に渡していたことがわかった。父親が「アンケート用紙を見せろ!」と乗り込んだため、市教委は父親の威圧的な態度に恐怖心を抱き、「父親の怒りを抑えるために仕方なく渡してしまった」という。あまりにも無責任。◆市教委が恐怖心を抱くほどの父親なら、非常識であることは明白。「少女が暴力を振るわれていることは間違いない」と教育委員会が確信するだけの材料となったはずだ。「あのオヤジは間違いなく娘を虐待している」と感じただろうに。◆これだけの材料があれば娘の保護に積極的にならなければならない市教委が、その場しのぎでアンケート用紙を渡し、それ以上のことはしていない。なんと無責任な教育者たちだろう。情けなくなる。

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2019年02月01日 ---- ボス

54文字の文学賞

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つい最近まで私は知らなかったのだが「54文字の文学賞」というのがある。そこに投稿された左の文章はすごい!◆銀座のバーで、飲み仲間のOさんに教えていただいた。皆さん読んでみてください。◆最初は普通に右側「幸せになりたいの」から。情熱的な女性の訴えが聞こえてきます。次に、今度は左側「だから、お願い。」から読んでみてください。冷めた女ごころです。◆右から読むと結婚前の女性の気持ち、左から読むと結婚40年目の女性の気持ちと解説されました。「あれから40年・・」 綾小路きみまろさん、みたいですね。◆我が家も結婚35年が過ぎた。

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2019年01月31日 ---- ボス

マスコミは統計学を知らないのか?


連日、野党とマスコミが「厚労省の勤労調査の不正統計問題」と騒いでいる。算数を知らないアホな国会議員と統計学を知らないバカなマスコミが騒ぐとそれを聞いてなにも考えない視聴者が「悪い!悪い!」と乗っかってくるいつもの構図。少し算数を理解している私にはどこが悪いのかさっぱり分からないから調べてみた。◆少なくともマスコミが発しているのはこうだ。「勤労統計は、従業員500人以上の事業所はすべて調べなくてはいけないが、東京都分は3分の1ほどしか実施していなかった」「政府関係者によると、東京都の500人以上の事業所は約1400ある。ところが、厚労省側で約3分の1の500事業所ほどを抽出し、東京都に対象事業所のデータを渡していた。」・・・ははあ、どこが悪いのか私には少し見えてきたがマスコミの連中は理解できないまま「悪い悪い」と叫んでいるようだ。◆一般的には「1400すべてを調査する必要はない。1/3のサンプルで十分だ」というのが統計学の考え方。すべてを調査するのは経費のムダというもの。「全数調査」をすべきところを「サンプル調査」していたということでマスコミと野党は大騒ぎし、無知な国民もそれにつられ「そうだ、そうだ」と言っている。アホかいな。◆そんなことはない。サンプル調査で十分だ。今回の問題はそこにあるのではない。「サンプル調査」というのは『無作為に抽出されたサンプル』でなければ統計の意味がなくなる。これを『作為を持ったサンプル』で推計をされると統計とは言えない。中国などではよくこの手法が用いられているなどとの話を聞いたことがあるが、まさか日本の厚労省が!というのが問題の本質なのだろう。◆マスコミは「本来全数調査すべきを1/3しか調査していなかった問題」などと報道するのではなく「本来無作為抽出されなければならないサンプルが作為を持って抽出された疑いのある問題」と理解し報道しなければならない◆九州時代によく叱られた。「知らんもんと分からんもんで話しててもしょうもなかろうもん」

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2019年01月30日 ---- ボス

頑張れ! 明石市長

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兵庫県明石市の泉房穂市長が職員を怒鳴りつける音声が公開され、パワハラ問題としてマスコミが大きく騒いでいる。道路拡幅するためのビル買収が進んでいないことについて担当職員を呼び付け、暴言を浴びせた。立ち退きを拒否する地主に対し、担当職員は7年間、具体的な用地交渉をさぼっていた。口にした言葉は確かに非常識なもので非難されるのも当然なのだが、私には市民のために怒り狂う市長の気持ちも理解できるのだ。実は少し同情もしている。◆話は変わるが中国の三峡ダム建設においてはなんと300万人もの住民が強制的に立ち退きさせられた。国の発展のために協力せよ!と有無を言わせず立ち退かさせた。一方、昭和42年から12年間東京都知事を務めた美濃部亮吉は「一人でも反対があったら橋を架けない」というバカな理論で東京の発展を大きく遅らせることになった。おかげでワガママな都民が増えた。「環状八号線の全線開通は、美濃部さんのおかげで20年遅れ、2000憶円余分にかかった」などと言われた。◆私は「強制執行が良い」とは言わない。だが、個人が「嫌だ」と言えば公務員はどうしようもない現状には疑問を感じる。これでは公務員は交渉もしたくない。熱意のない公務員はややこしいことを先送りする。泉市長のように、市民のために激高するくらいのトップを応援したい気もするのだが、どうだろう?

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2019年01月29日 ---- ボス

冬の枝

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健康のためクルマでの通勤を止めて久しい。歩いて広尾の坂を下って地下鉄駅まで。地下鉄は二駅しか乗らず神谷町で降りる。そして毎朝、愛宕山を登って、愛宕神社にお参りして、山を下り、新橋まで歩く。愛宕山は標高26m。山と言うほどのものではない。私でも毎朝登れる。◆大都会、東京のど真ん中でも木々は多い。広尾の坂のケヤキ並木の葉はすべて落ちた。いや、じっくり見るとまだ数枚は枝にしがみついている。頑張れ!◆ある新聞のコラムで内村鑑三の詩を紹介していた。「春の枝に花あり 夏の枝に葉あり 秋の枝に果あり 冬の枝に慰(なぐさめ)あり」◆「寒中の木の芽」と題されたこの詩、大変気に入った。この詩は4番まである。「花散りて後に 葉落ちて後に 果失せて後に 芽は枝に顕あらはる」「嗚呼ああ憂に沈むものよ 嗚呼不幸をかこつものよ 嗚呼冀望(きぼう)の失せしものよ 春陽の期近し」と続く。

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2019年01月28日 ---- ボス

知る悲しみ

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まだお会いしたことはないが島地勝彦さんは私が最も尊敬する作家である。いや「尊敬する」と言うよりも「憧れる」の方が適切な表現だろう。そして島地さんは「作家」というよりも「編集長」や「経営者」の顔の方が有名な、いや最近では「バーマン」としてさらに有名になっている方である。「島地さん」よりも「シマジさん」の方がなじみがある方も多い。なぜか私の回りにはシマジファンが多く、さらに島地さんの友人や関係者が多い。◆今日はシマジさんの紹介ではなく、シマジさんがあるコラムで紹介していた記事の話。そのままコピペする。・・「わたしは作家の開高健さんから『知る悲しみ』という言葉を教わった。一旦知ってしまえば、知らなかった時には戻れない。本にせよ、スーツにせよ、シガーにせよ、酒にせよ、別に知らなくても生きてはいける。でも知ってしまえば、それなしの人生など耐え難くなる。つまり知識や経験は人生に悲しみももたらす。より多くを、より良きものを、よりスリリングなことを知ってしまったがために、当たり前の日常に感動できなくなる。それでも、知らない平穏よりも知る悲しみのある人生の方が高級だと開高さんは言っていた。私も全く同感だよ」◆はい、私も全く同感です。「知らない平穏よりも知る悲しみのある人生の方が高級だ」開高健さんの言葉でありシマジさんが私に教えてくれた言葉。悲しみの多い私を大きく勇気づけてくれた。

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2019年01月23日 ---- ボス

虎ノ門ヒルズ屋上ヘリポート

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本社の私のデスクからは東京タワーが間近に見える。そして分室の私のデスクからは虎ノ門ヒルズがすぐそばに見える。◆日曜日、机回りの整理をしていたら懐かしい写真が出てきた。それは虎ノ門ヒルズの屋上にヘリポートを載せたものだった。◆守秘義務契約を交わしたわけでもなかったろうし、多分おカネももらっていない。なんかあっても、もう時効だろう。許してくれるだろう。10年以上も前の話。今は亡き、森ビルのオーナー森稔さんから相談を受けた。「なんとか虎ノ門ヒルズの屋上にヘリポートはできないものだろうか?」◆カネさえかければできないことではない。私はパースを描き(左図)設計会社が模型を作った(右)。森稔社長は「載せたい」と言った。だが各方面から見積もりをとると予想をはるかに超える金額になったため断念された。◆実は、私は、当初から期待していなかった。というのもヘリポートが無いほうがこのビルははるかにカッコイイのである。せっかくカッコよくデザインされたビル。その屋上にこんなヘリポートを載せることはデザイナーは許さないだろう。そう思っていた。◆やはり屋上ヘリポートは基本設計の段階からデザインされなければ無理がある。

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2019年01月22日 ---- ボス

行き過ぎた「個人の自由」

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「髭はダメ」という内規を守らずに髭を生やしたまま勤務を続けたために「内規違反」と評価されたバカな市営地下鉄運転士が「不当な人事評価だ」と大阪市を訴え慰謝料を請求した。もっとバカな大阪地裁は大阪市を「人格的利益を侵害するもので違法」として慰謝料の支払いを命じた。◆このバカな判決の翌日、町田市の高校では校則に違反して耳にピアスをして登校してきた1年生に教師が注意したところそのバカな高校生が教師に食って掛かった。「なぜピアスが悪りいんだよ?人前で注意しやがってオレに恥をかかせたな。どう落とし前つけてくれるんだよっ?」1年坊主が50歳代のベテラン教師に暴力団まがいの難癖をつける。たまりかねた教師が我慢の限界を超えこのくそ生意気な一年坊主を殴る。私は先生を応援する。◆許されるべき体罰はある。許してはならない個人の自由は多い。マスコミも裁判所も、そして我々国民も一度冷静に反省すべき時期だと思う。

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2019年01月17日 ---- ボス

時代の流れ? 私には理解できない判決

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「髭を剃ることを拒否し、不当な人事評価を受けたとして大阪市営地下鉄の運転士だった男性2人が、市に慰謝料などを求めていた裁判で、大阪地裁は市に慰謝料あわせて40万円の支払いを命じました。大阪市営地下鉄の運転士だった男性2人は、内規の「身だしなみ基準」に基づき、髭を剃ることを強制され、拒否した結果、不当な人事評価を受けたとして1人あたりおよそ200万円の慰謝料を求めていました。大阪地裁は16日、「人事評価で減点要素となったのは、人格的利益を侵害するもので違法」として、市に対し、男性それぞれに20万円の慰謝料を支払うよう命じました。」(TBSニュースより)◆これが時代の流れというものなのだろうか?私には到底理解できない。組織の内規の「身だしなみ基準」に反しているのだからそれなりの人事評価を受けて当然だろう。イヤならまずひげを剃ったうえで「内規を変えてもらう」方向で努力しそれが認められないなら「今時、ひげを剃れとは個人の権利侵害だ」と訴えればいい。◆手順を踏まず、内規に反した行動を勝手にやって、「人格的利益を侵害された」と言って慰謝料を求める。私には「ふざけた話」としか思えない。こんな情けない判決がでるような国では、そのうち自衛隊員までもがサンダル履きで勤務し始めそうで怖い。

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2019年01月11日 ---- ボス

消費増税、意外と反動は小さいのでは?

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今年10月には消費税が現行の8%から10%に引き上げられる。引き上げに伴って消費者マインドが落ち込み景気に悪影響を及ぼすのではないかと政府が中心となって対応策をいろいろと講じようとしている。◆借金したからには返さなければならない。「イヤだ!」なんて言えないのだ。実は私は8%を10%にしても、意外と反動は小さいのではないかと楽観している。マスコミや野党が「消費増税反対!」と大声で叫ぶことによって消費者のマインドは冷えてしまうが、それが無ければ、つまり誰もが気付かぬふりしてすうーっと税率を上げてしまうことができるなら大した問題は起こらないと思っている◆消費税はこれまで「3%」の新規導入期と「3%⇒5%」「5%⇒8%」へと2回の税率改変期の計3回、大きな景気後退が見られた◆これを算数で確認する。100円のモノがいくらになるのか。どの程度値上がりするか。最初が「100円⇒103円」で3%の上昇。次が「103円⇒105円」で1.94%、その次は「105円⇒108円」で2.86%の上昇であった。そして今回は「108円⇒110円」で1.85%の上昇。上昇率だけを整理すれば「3.00%⇒1.94%⇒2.86%⇒1.85%」であり、これまでの上昇期に比べショックは小さいはずだ。もう一つ、8%では小銭の勘定がめんどくさかったが10%なら簡単だ。さらに政府や経産省が、無い頭を必死に使って、なんとか衝撃を小さくしようと頑張っている。◆私は楽観している。それよりも、いつまでも消費税10%では追い付かない。その次の税率引き上げが心配だ。10%の次はいくらにすればいいのだろう?私は10.5%かせめて11・0%がいいと思っている。あるいは一気に20%まで引き上げるべき。13%なっていうのが最もダメな数値だ、と思っている。

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2019年01月08日 ---- ボス

粋な閉店

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東京オリンピック開催による動きのためか、あるいは単なる時代の流れなのか、最近、新橋の当社近所の老舗が相次いで閉店した。◆新橋では数少ないミシュランの星を持つ、鮎料理の名店「鮎正(あゆまさ)」が昨年末、店を閉じた。そして昨日、この近辺では唯一だった文房具店「ニシムラ事務機店」が閉店した。その「ニシムラ」、閉めたシャッターの前に箱を並べている。「ご自由に御取りください」と書かれた紙が貼られ、そこにはシャチハタ印がずらりと並ぶ。◆私の「木下」はないか、探したが見つからない。誰か当社の社員の名前はないかと探したが残念ながらそれもなかった。私の隣で探していた中年の夫婦、奥さんが「あっ、あなた、あったわよ」と嬉しそうに手にしたシャチハタを主人に見せていた。◆閉店において、つまりはお別れにおいても「粋」な別れを演出する。別れにおいてもささやかな、小さな幸せを残していく。こんな「ニシムラ」に私は「ありがとう。お世話になりました」と小さくつぶやいた。

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2019年01月08日 ---- ボス

「若いんですね」と「若いですね」

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鏡を見るたびに「老けたな」と感じる。最近、頭髪がまた一段と薄くなった。寂しい。「男の、還暦過ぎたオレでも寂しく感じるのだから、『美しさ』を売りにしてきた女優さんなどは毎日大変だろうな」などと思う。藤原紀香さんだって松嶋菜々子さんだって毎日鏡を見ながら「あーあ、昔はもっとハリがあったのになあ」などと不愉快な思いをしているのだろうか。周りからは相変わらず「おきれいですね」などと言われ続けているだろうが、本人はきっと「若さ」や「美しさ」に対して常人では理解できないストレスを感じているのだろう。可哀そう。◆私は45歳ころまでは年齢を伝えると相手から「若いんですね」と言われることが多かった。この「若いんですね」は「実際は、見た目よりもお若いんですね」という意味。つまり老けて見られていた。ところが55歳を超えた頃から「若いですね」と言われることが多くなった。この「若いですね」は「そんなお年には見えません。実際よりも若く見えますね」の意味。◆「若いんですね」と「若いですね」。『ん』があるかないかで全く逆の意味になる。日本語は難しい。当社の、日本語ペラペラの韓国人社員、安クンですらきっとまだここまでは理解できないだろう。◆さて私、最近は「61歳ですが」と言っても「ああ、そうですか」と言われるだけ。「若いんですね」も「若いですね」も言われなくなった。

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2019年01月07日 ---- ボス

道草精神、好奇心のない人たち

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そんな光景に驚いたのは5、6年前の韓国旅行のときだった。ソウルのホテル。私はチェックインの手続きをしながらロビーを眺めた。ロビー内の喫茶店で若い女性三人がテーブルについていた。彼女らは明らかに旅行客なのだがお互いに話をしていない。向かい合って座っているが、それぞれがスマホをいじっている。旅行に来た仲良し三人組がホテルの喫茶店で話もせずスマホに向かっている光景はその時の私には“異様”だった。◆あの時に“異様”と思ったことが今では普通の光景になってしまった。仲良し三人組の会話が減ってスマホと向かい合う時間が増えた。それで街が静かになったわけでもなければ若者の文章作成能力が高まったわけでも無さそうだ。寂しい◆ここ数年、正月を箱根で過ごすことが多い。今年も行った。登山電車の中の人々の様子が変わってきた。かつては窓から箱根の景色を眺めながら「うわー、キレイよ!」「すごい急坂ね」などと女性の声が聞こえていた。オジサンたちは「スイッチバック方式と言ってね・・」などと登山鉄道に関する蘊蓄を自慢げに話していた。ところが今年は・・。私にとって寂しいことに半分くらいの人たちは窓からの景色を眺めていない。スマホでメールしたりゲームをしたり・・。◆登山電車は楽しむところではなく単なる目的地までの移動手段になってしまったようだ。道草精神のない、好奇心のない、いろんなことに興味を持たない彼らはこれからどのような人生を送るのだろうか?「もっと楽しいことはいっぱいありますよ」と声をかけたいが、それは古い時代のめんどくさいオジサンの発想なのだろうか。

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2019年01月06日 ---- ボス

相性

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12月29日(土曜)から今日1月6日(日曜)まで九日間という長い正月休みだった。久しぶりにのんびりした。とは言え、実は会社に顔を出さなかったのは箱根に行っていた3日と4日だけ。大晦日も元日も、特に用事があったわけでもないのに会社に来て何やら書き物をしていた。◆大晦日に幕張まで行ってゴルフ仲間のMさんと一緒に練習していた。Mさんが「ウチは初詣は毎年鎌倉に行くんですよ」と言う。「Mさん、それはいかんでしょ。すぐ近くに成田山があるんだから初詣は鎌倉じゃなく成田山に行くべきでしょ。僕ですら明日、広尾からクルマで成田山ですよ。もう30年近く初詣に成田山に行ってますよ」と私が言うとすかさずMさんが反論してきた。「キノシタさん、その理論おかしいでしょ!キノシタんちは広尾ですよね。歩いても明治神宮に行けるじゃないですか。なんで成田山ですか?おかしいじゃないですか?」◆まったくMさんの指摘のとおり。言われてみて気付いたが広尾に住んで7年を超えたがその間一度も私は明治神宮に参ったことがない。◆多くの日本人と同じで私の宗教観もいい加減なもの。深い理由もなく、いわば相性でお参りする寺社を選んでいる。私は毎年正月に「成田山新勝寺」「愛宕神社」そして「伊勢神宮」をお参りする。今年も今秋中に伊勢神宮を参拝する予定だ。◆毎年毎年「苦しい時の神頼み」の心境。神様、仏様に申し訳ないと感じつつ。

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2019年01月01日 ---- ボス

2019年 元旦

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「何となく 今年はよい事 あるごとし 元日の朝晴れて風無し」・・毎年、元旦に空を見上げて石川啄木のこの歌を呟いていた。今年も、晴れて風の無い穏やかな年明けであった。だが残念なことに、今年に限って私は「なんとなく今年はよい事あるごとし」などとのんびりした気分にはならなかった。なにか漠とした不安が消えない。「今年は慎重に行かねばならない」そんなことを考えていた。「人生の、仕上げの始まりの年にしよう」そうも考えていた。◆例年より少し早く、午前7時過ぎには広尾の自宅を出て成田山新勝寺に向かった。午前9時からの御護摩祈祷に頭を下げ「自分と家族の健康」「会社の事業繁栄」のほか友人や仕事関係の方々を思いながら今年一年間の平安を祈願した。◆手術を受ける予定の方の無事を願い、近々我が社を去ることになる部下の次なる職場での活躍を祈った。ヘリコプター事故が起こらないことを祈り、そのために私も一所懸命に努力することを誓った。◆気付くと、若いころの願い事と比べると随分と品の良い願い事ばかりになっていた。回りの方々への感謝の気持ちを素直に表しながら、厳しくなるかもしれないこの一年を明るく元気に歩んでいきたい。

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2018年12月27日 ---- ボス

今年読んだ本

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コンサートや映画は年初の予想以上行くことができた。ゴルフは予定通りの回数。先日この欄でも書いたが腰痛や膝痛もあり私のゴルフはピークを越えた。ピークを越えたことを確認すると情熱も薄らぐ。悪循環。◆年初からの体調不良は足や腰だけでなく不眠・耳鳴り・頻尿・頭痛・不整脈などと広がった。どうやら自律神経失調症のようだと分かった。医師からはあまり悩まず、考えず、のんびりしなさい、と勧められた。私は長年趣味としていた「数独」を辞めた。読書も減らした◆そんなことで今年の読書量は例年の1/5程度まで落ちた。それでも素敵な本に出合えた。『てのひらの音符』(藤岡陽子)は恵まれない境遇に育った子供たちが一所懸命に生き、成長する。家族、友情、恋愛、正義・・いろいろな方向から物事を眺め、それでも真っすぐに生きることの素晴らしさを教えてくれた。◆小説が減った分、新書をはじめとするいわゆるビジネス書を今年は多く読んだ。最高だったのは『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(山口 周)。私が人生で読んだ新書、ビジネス書の中でも断トツの一等賞。私は「エリート」ではないがこの本は「キノシタさん、あなたの考え方、間違っていませんよ。それでいいのですよ。それが正解なのですよ。頑張って!」と言ってくれたように感じる。◆経営において「サイエンス」だけでは無理な時代になってきた。今、重要なのは「アート」なのだ。人と同じことをやっていてはダメ、ということ。「義理・道徳・美・粋・遊び心・道草精神」これらすべてをこの本は肯定し後押ししてくれた。私は自信を持ってこの生き方、この経営方針を貫くこととする。皆さんにも是非読んでもらいたい。

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2018年12月26日 ---- ボス

今年観た映画、今年行ったコンサート

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今年も多くのコンサートに行った。カレン・ソウザ、ベニー・ゴルソン、ミッシェル・ルグラン、小野リサ、ポール・マッカートニー、南こうせつ、浜田真理子、なかの綾、遠藤征志、ウェイウェイ・ウーなど。忙しいスケジュールの中を縫うように、回りの方々の協力も得ながら、いろいろと調整した。それだけに「期待外れ」には痛くがっかりし、「期待していた以上」には大いに喜んだ。少しの「期待外れ」と多くの「期待していた以上」に出合った一年だった。中でも11月の「ピンク・マルティーニ」、12月になって行った「チコ&ザ・ジプシーズ」は最高だった。いつになるか分からないが、次回の公演は是非多くの友人を誘って仲間たちと一緒に楽しみたいものだ。◆今年観た映画。私が感動したのは「ワンダー 君は大陽」と「マンマ・ミーア!ヒア・ウイ・ゴー」。どちらも優しい人たちに心打たれ、ハンカチで目頭を押さえることが何度もあった。世間の評価が高い「グレイテスト・ショーマン」「シェイプ・オブ・ウォーター」は残念ながら私には刺さらなかった。「キノシタさんなら絶対に泣く」と友人が予想していた「ボヘミアン・ラプソディ」だがこれも泣くほどではなかった。私はフォークからジャズへ行ってしまったので同世代の中ではロックは聞いていないほう。数年前、映画「結婚しようよ」を観たとき、吉田拓郎の数々の名曲が流れるたびに涙が溢れた。ロック世代の人たちはきっと私が「結婚しようよ」を観て泣いたあんな感情になって「ボヘミアン・ラプソディ」を観ながら涙しているのだろうな・・。少し羨ましくなった。

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2018年12月25日 ---- ボス

謝ることを忘れた日本人

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三連休初日の土曜日、私は前日やり残した仕事があり昼過ぎから会社に出た。午後6時頃、一区切りついたので車で帰宅した。マンションの駐車場、私の車のスペースに見知らぬベンツが停めてある。困ったな、明日は客とのゴルフの予定が入っている。早朝、客をピックアップしてゴルフ場へ向かわねばならない。◆来客用の駐車スペースがあるがそこにも既に車が停まっている。管理人は既に帰ったようだ。しようがなく近隣のコインパーキングに向かったが三連休のためだろうか、近いところはみな満車。やっと「空き」のあるパーキングを見つけ、そこに停めた。自宅まで5分歩く。自宅に入る前に、ベンツのフロントウインドウに「このスペースは○○号室用です。困っています。移動して連絡をください」とメモを残した。もちろん私の電話番号を書き添えた。◆帰宅して家人に状況を話した。「管理人さんは?」と家人。「もうとっくにいないよ」と私。「困ったな」を繰り返していると家人が「防災センターに訊ねましょうか?」と言い出した。「おっ、その手が残ってたか」◆近隣のマンションを統括する防災センターに家人が電話を入れた。ベンツのナンバーを伝えている。◆私は期待せず待った。期待はしていないが、もし連絡がくれば車を今夜のうちに移動したい。晩酌も控えて夕飯を取った。その時、電話が鳴った。家人の話し方から防災センターからの連絡だと分かった。「はい、はい、そうですか、ありがとうございます。」を繰り返している。「で、それだけですか?」と怪訝そうな声で尋ねている。「そうですか。ありがとうございました」と彼女は頭を下げて受話器を置いた。私を向き、少し微笑んで「見つかったそうよ。すぐに移動するって。なんでも車の修理に出していて、業者さんに間違えた番号を伝えてたらしいの。防災センターからの電話に『大変申し訳ないって先方に伝えてください』って言ったそうだけど・・。ま、今夜のうちに分かって良かったですね」とのことだった。◆私は「困っています。連絡ください」とメモを残し部屋番号まで書いたのにベンツの主からの連絡は無かった。防災センターの人間に「大変申し訳ないって先方に伝えてください」と言うだけで終了するのが今の日本人なのか?その失礼な、ベンツに乗っている相手は、どこの誰だかわからない。防災センターの担当者も教えてくれない。ナンバーは分かっているので管理人を通じて文句を言えばコインパーキング代くらいは払ってもらえるだろうが、それも面倒だ。払ってもらっても余計に腹が立つのだろう。◆話は変わるがテレビのCMで交通事故を起こした人に対し「私が相手とお話ししましょうか」と保険屋が伝えるモノがある。自分の非によって起きた交通事故でも謝らない者が多いと聞く。「ごめんなさい」を言わずに「あとは保険屋で」とその場を去り、たとえ相手がけがをしていても病院に見舞いにすら行かない者が多いようだ。情けない。◆翌日のこと。「明らかな自分のミスでも誰かに替わって謝ってもらうズルい情けない輩が増えた。謝ることを忘れた日本人が多くなった」・・そんな話をしながら、客とゴルフを楽しんでいた。そこに隣のホールから「ファー」とキャディさんの大声。同時にボールが転がってきた。「すみませーん」と叫びながらキャディさんが走ってきた。「大丈夫ですよ。」と私が答えているとキャディさんの後から数本のクラブを持った中年の男がやってきた。私が見ていると彼は何事もなかったようにボールを打ち、自分のホールに戻って行った。自分のミスで隣のコースの者に迷惑をかけているのにキャディに謝らせて自分は平気な顔。「あんたが打ったボールでしょ?なんでキャディさんに謝らせて自分は知らない顔しているの?あんたが『ごめんなさい』って言うべきじゃないの?」私は言いたかったが我慢した。◆いつから日本人は人様に迷惑をかけても自分で頭を下げ自分で「ごめんなさい」を言うことをしなくなったのだろう。◆本当に腹が立つことが多くなった。

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2018年12月21日 ---- ボス

厳しすぎ

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「あなたは厳し過ぎるのよ!」家人が私に言った。この言葉を彼女からかけられることは年に2,3回はある。「俺が厳し過ぎるんじゃなくてキミが甘やかし過ぎてるんじゃないの?」と反論したいがそれを言うと口論になるだろう。我慢した。◆考え方や感覚が自分とは合わない上司や客先に対して一旦「そうですね」と受けて「でもこういう考え方もあるんじゃないですか?」とやんわりと反論する。そういう術を身に付けないといけない、と子供に諭したことに対して家人から注意されたのだ◆私はよその子供でもすぐに直接注意する。家族で食事に行った安い寿司屋の座敷。幼稚園児くらいの子供が走り回っているのに親は注意しない。私のすぐ横まで走ってきたその子供に注意した。「ボク、こういう場所では静かにしないとダメだよ」。その子はおびえた顔をして親の元へ帰っていった。高級家具屋でも同じようなことがあった。子供が走り回っている。ソファの上で飛び跳ね、ベッドにダイブする。両親は子供に無関心。私が注意をした。私がよその子を注意することが家人も息子も娘も大嫌い。◆「あなたが直接注意することないでしょ!それでうちの子供たちはあなたと一緒に食事に行くことが嫌いになったのよ」・・グサッと来た。私の生き方を否定されたようだった。「あなたが直接注意せずにお店の人に注意してもらえばいいでしょ!」◆「それは違うよ。お店は弱い立場なんだよ。少々子供が暴れていても、商品のベッドの上で飛び跳ねていても、店員はお客様の子供にはなかなか注意できないんだよ。やさしく『ぼうや、ここで飛ぶのはやめてね』くらいしか言えないんだ。もちろん本当は親が注意すべきことだろうが、通りすがりのオジサンだって注意してあげるべきだよ。それがお店のため、他のお客様のため、そして結果的には注意された子供のためにもなるんだよ」・・言いたかったが、生き方を否定された後だから穏やかに言い返す力は私には残っていなかった。黙っていた。疲れた。◆しばらくは何も言わないでおこう。

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2018年12月19日 ---- ボス

新たな師匠

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20年ほど前、ヘリコプター業界の隅っこで、駆け出しの経営者になったばかりの頃、毎日毎日必死で働いていた。希望もあったがそれよりも恐怖心の方が大きかった。「こんな状況で会社を潰すことなくやっていけるのだろうか」と不安だった。小さな仕事でも受注に向けて寝る間も惜しんで頑張った。そんなとき、契約寸前までいっていた案件が流れてしまった。時間をかけて仕込んでいたものだったので失注して悔しかった。死活問題に感じた。◆業界最大手の商社が絡んでいた。先方の担当者は知らない中ではない。私が必死にこの案件を仕込んできたことを知っているはずだ。私は彼に文句を言った。のらりくらりとかわされた。彼の態度に業を煮やした私はあろうことかその大商社の社長に噛みついた。◆「彼は立派な人ですよ。打ち解けたらきっとキノシタさんも彼のことを好きになると思いますよ。私が間に入りますから一度ゆっくり話してみませんか」心優しい友人が私とその大社長の間を取り持とうとしてくれたが私は蹴った。私は若かった。不安・怒り・自信・焦り・・いろんな感情が混ざったまま、思い通りに事が進まないことに焦っていた。◆私の失礼な振る舞いにもその社長はゆったりと構えてくれた。◆20年が経った。15年前にその社長は定年で大商社を去っていた。業界内の会合や飲み会で、今でも時々彼の名前を耳にする。すこぶる評判がいい。私は若いころ彼に噛みついたことを誰にも話さなかった。恥ずかしくて話せなかったのだ。◆あの友人の取り計らいもあり、昨夜、その社長と食事をした。楽しくお酒を飲めた。大社長は穏やかだった。私の失礼を、なかったことのように振舞ってくれた。言葉を選び、決して偉ぶらない。今、私が業界内の若造に噛みつかれたら果たしてこの社長のように「活きのいいのが出てきたね」とばかりにゆったりと構えていられるのだろうか。まだまだ学ぶことが多い。◆「来年の春、またこの三人で飲みましょう」・・新しい師匠を得て私は上機嫌で帰宅した。

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2018年12月18日 ---- ボス

ずるい新聞

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「消費税増税は、社会保障の充実が目的であったはずだ。軽減税率や景気対策のばらまきが必要というのなら、そもそも何のための増税か。誰もが抱く疑問である。」・・昨日の産経新聞のコラム「産経抄」はこう締めくくっていた。◆「まったく仰せのとおりですね」と言いたいし「新聞さん、自分は軽減税率の適用を求めておいて、あんたよくそんなこと言えたもんだね」と皮肉の一つも言いたい。◆少し賢く、少し経済が分っていれば、誰でも「軽減税率なんてない方がいい」と知っている。増税するならすべて一律消費税10%にするほうが絶対にいい。政治家の多くは馬鹿ではないのでそれは分かっている。分かっているくせに言わない。「食品だけは増税しないで!」と叫んだ方が「国民受け」すると思っているから。「食品だけは増税しないで!」と叫んだ方が選挙に勝てるから。◆新聞だってそうだ。新聞記者の多くは根っからの馬鹿ではないのでみな軽減税率など設けない方がいいと知っている。知ってはいても主張はしない。それどころか「軽減税率を設けるなら、まず新聞こそが対象になるべきだ」などとバカな主張をする。新聞を敵に回したくない政府与党は新聞に軽減税率を適用すると決めた。◆自分は軽減税率の恩恵を受けておいて「軽減税率が必要というなら、そもそも何のための増税か」などとよく言うよ。ずるい新聞。ずるい政治家。賢くない有権者。せめてテレビくらいが「軽減税率なんていらない!」っていう番組をやってくれないかと思っていたが、それもなくずるずると時が経っている。

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2018年12月17日 ---- ボス

ピーク

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交通事故で前歯を失う前、7歳の頃が私の歯の数のピーク。100mを一番速く走ることができたのは18歳の頃だろう。筋力が強かったのは20歳代の後半か。テレビのクイズ番組(例えば「アタック25」)を最も多く解答できたのは30歳代の前半だ。今では人の名前が思い出せない。40歳代はとにかく働いた。あんなに働くことはもうできない。ゴルフが一番上手だったのは57歳。足腰が弱り、今はもう下り坂。財産と言えるほどのものはないが少ない貯金のピークは60歳。今年、大きく減った。これからも徐々に減っていくのだろう。◆最も酒を飲んだのは・・。最も読書をしたのは・・。友人が多かったのは・・。モテ期は・・。なにを探しても、どんなに探しても、残念ながらすべてのことに関してピークが過ぎたようだ。これからピークを迎えるのは「薬を飲む量」だとか「医療費」などしか思いつかない。◆気力と体力の限界を感じる。体力は、しようがないとしても、リーダーでいる間は「もう一花咲かせるぞ」の気力くらいは持ち続けたい。歯茎の手術程度で落ち込んでいてはダメだ。そうは思っているのだが、いまいち弱気な自分がいる。うまい刺激はないものだろうか?

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2025年01月07日 ボスの
スケジュール
  • 午前接客(来客多数)
  • 午後事業計画チェック
  • 夕方西麻布某所で会食
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