‘ボス’ の記事一覧
◎2016年11月16日 ---- ボス ◎
- 残業(2)
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電通の女性職員が長時間労働が原因で自殺しこれが「過労死」と認定され大騒ぎしている。私、個人的には「不思議」に感じる。「自殺することないじゃないの」などと公の場で発言すると大バッシングを受けることになるのだろうが、それが本音。自殺などは最後の最後の手段。会社にも客にも親にも友人にも迷惑をかける。会社を辞めればいいじゃない。おそらく「過労が原因で情緒が不安定になり精神的に病み、そのような『辞めるという選択をすること』に気付かなかった」ということになるのだろう。◆私はこの事件が契機となり今後「過労自殺」が増えることのほうを危惧する。「いじめ自殺」の多くが「自分の死をもって、自分をいじめていた奴らへ仕返しをする」ことを目的にしているように思える。実際に、自殺すれば彼をいじめていた奴らはなんらかの制裁を受ける。マスコミはそこばかり、つまり「いじめていた奴らは誰だ!」ということばかりを強調する。結果「いじめを苦にした自殺」が増える。仕返しのための自殺が増える◆「いじめ」にしろ「過労」にしろ、マスコミは「なぜ逃げなかったのか? 逃げるべきだった」と報じることはできないのだろうか? 「いじめ自殺」は未成年が中心だから「逃げる」のは難しいが「過労自殺」は「いじめ」よりはるかに逃げ出すことは簡単に思えるのだが・・・?
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◎2016年11月14日 ---- ボス ◎
- レナード・コーエン、ロバート・ボーン、それから りりィ の死
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先週木曜日から3泊で上海へ出張してきた。私が上海にいた3日の間に、私が大好きだった3人の訃報が飛び込んできた。レナード・コーエン、ロバート・ボーン、りりィ の三人◆ロバート・ボーンは何といっても「0011 ナポレオン・ソロ」。 早熟だった私は小学校1年生の頃からこの番組の大ファンだった。大分では日曜の夜、10時からの放送だったと記憶している。ロバート・ボーンの吹き替えを矢島正明が、相棒のイリヤ・クリヤキン(デヴィット・マッカラム)は野沢那智がやっていた。さらに来週の予告は若山弦蔵がやっていた。そんなことまで覚えている。敵国のスパイをソロとイリヤがやっつける様は子供心に興奮した。アクションの合間に、いつもソロが金髪の美女を口説くのだが、これまた小学校低学年の私でも羨ましく思っていたことを思い出す。そして私が初めて買ったレコードがこの「0011 ナポレオンソロ」のテーマ曲であったのだ◆ロバート・コーエンはカナダの詩人であり歌手であり、また仏教の僧侶でもある。私は勝手に「カナダのボブ・ディラン」だと思っていた。本家ボブ・ディランの曲は初期のものしか知らないがコーエンの曲は70歳を過ぎてからのものの方が私には好きなものが多い。残念ながら日本ではあまり知られていない。吉本ばななの本を読んでいてコーエンの名曲「Lover Lover Lover」の訳詞が登場した時には私はとても喜び「うん、ばなな、なかなかできる!・・・親父に負けるな!」と思ったことを覚えている。◆りりィはなんと言っても「私は泣いています」だが「心がいたい」「タエコ」「オレンジ村から春へ」なども捨てがたい。「P.S. I Love You」も深く、良い。実は独身の頃、私は六本木のりりィの住む部屋に泊まったことがある。残念ながらその日りりィは居なかった。主はいなくてもりりィが使っているタンスやテーブルがそこにあった。懐かしい思い出。◆3人の偉大なアーチストが一度に去ってしまって寂しい。合掌。
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◎2016年11月10日 ---- ボス ◎
- トランプ大統領
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まさか・・・・トランプさんが大統領になるとは思わなかった。例によってテレビでは早速「トランプ勝利の要因は?」などと言ってアタマの悪そうなコメンテーターたちに聞いていた。コメンテーターたちは競馬中継の予想屋みたいに後付けでいろいろと言っている。「メディアの使い方が上手かった」などと言っている。ついこの間までは「テレビ討論ではクリントンの勝ちですね」などと言って、化粧や服の色までを含めてクリントンのメディア戦術を持ち上げていたのに。いずれにしろマスコミ、特にテレビはなんの役にも立たないということ。◆プーチン、習近平、金正恩、ドゥテルテ、そしてトランプ。世界の多くの国で独裁的な強いリーダーが国を動かすことになった。私はかねてから言っているが「多数決」や「合議制」で物事を決めている会社よりも優秀な強いリーダーが指示している会社のほうが強い。国家に関しても同じだろう。リーダーが優秀でありさえすれば合議制よりもはるかに良い方向へ動く。多数決で選ばれたトランプ大統領ではあるが「多数決こそが正義」という考えはそろそろ修正されるべき時期なのだろう。問題はそのリーダーが優秀なのかどうか、ということ。◆過激な発言が続いたトランプだが、あれだけの会社を築いた男、馬鹿ではないだろう。日本にとっても「やっかいな男」に違いないが単にビジネスのみを見たら日本企業にも新しいビジネスチャンスが生まれるのかもしれない。実は私は少し期待している。
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◎2016年11月09日 ---- ボス ◎
- 残業(1)
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九州大学の土木工学科40人の同級生の殆どは卒業までに公務員試験を受けた。私も端(はな)から受かるわけもない国家公務員試験とひょっとしたら受かるかもしれない大分県の地方公務員試験を受けた。どちらも落ちた。同級生の1/4、10人が公務員になった。私は上京し、前田建設工業の東京支店で都市土木現場勤務をすることになった。早朝から夜中まで働いた。ひと月に一日しか休みが取れないこともあった。中でもきつかったのは「通し夜勤」と呼ばれる勤務。月曜の早朝から働きそのまま夜勤をこなし翌日火曜日のお昼前に引き継ぎをする。時には引継ぎが夕方になることもあった。引継ぎが終わると帰宅、睡眠、そして水曜にはまた「通し夜勤」が待っていた。月曜、水曜、金曜の早朝から翌日の昼近くまで働くわけだ。真冬は疲労と寒さと睡魔と闘いながらの仕事となった。まともに残業時間を計算すると月に200時間は優に超えていただろう。それでも残業代は20時間分しかもらえなかった。古き悪しき時代。◆その当時、たまに電話で宮崎県庁や大分県庁に行った同級生と話すことがあった。彼らは公務員生活を謳歌していた。毎日、五時になると帰宅し自宅の近所でテニスやソフトボールを楽しんでいる、と聞いて私は悲しくなった。「なぜもっと真面目に勉強して公務員試験を受けなかったのか!」強く後悔した。◆あれから35年経った。「苦しい思い出」は徐々に「私を成長させてくれた素晴らしい経験」に変わっていった。いま公務員をしている同級生を「羨ましい」と思うことは全くない。
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◎2016年11月08日 ---- ボス ◎
- ダサい! 所詮、松坂屋はあの程度。
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銀座6丁目、銀座通りに面して巨大なビルが完成を迎えようとしている。工事中のネットが剥がされその全貌が銀座通りから見えるようになった。私の感想は「ダサい!」の一言。◆おそらく銀座では最も大きな商業ビルになるのであろうがその姿は時代遅れの軍艦ビルみたい。向かいのユニクロ側から見たら銀座通りにドーンと大きな壁ができた感じ。まだ工事用のネットがかけられているときの方が期待感もあり、すっきりしていたように思う。なぜ日本の建築物はもう少しデザインを凝らないのか?情けない。◆三越、高島屋、伊勢丹、松屋、大丸など数あるデパートの中で、いつしか銀座6丁目の松坂屋だけが30年前あたりからダサくなっていっていた。最高の立地を生かし切れていなかった。だから私は建て替えられた新しい松坂屋(実際は「松坂屋」という称号はこのビルには使われないが)に期待していたのだが、まずその外観で裏切られた。◆所詮ダサい松坂屋は建て替えられ名前が変わっても「ダサい松坂屋」のままなのだろうか。少なくとも外見は残念!
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◎2016年11月08日 ---- ボス ◎
- 合議制は弱い
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トヨタには豊田家が、ホンダには本田家が、創業家として大株主としてお目付け役として今なお君臨している。この豊田さん、本田さんの存在が大きいのだと私は思っている。トヨタには豊田家がホンダには本田家があるのにニッサンには日産家がなかった。創業家の監視のない大会社はやがてサラリーマン社長が合議制で選ばれる。ニッサンに限らず、どの会社でも、多くのサラリーマン社長は創業家と違い「自分が社長でいる間は・・・」「自分が社長でいる間に・・・」と物事を考えてしまう。決断力のないトップはすぐに合議制を持ち込む。社長のリーダーシップが失せて何事も取締役会で判断しようとするようになる。徐々に徐々に「会社としての意思決定」が遅れてくる。おそらくそんなことでジワジワとニッサンは弱い会社になっていっていたのだろう、と私は勝手に推測している。◆弱体化している会社を救ったのがゴーン社長。強いリーダーシップを持ってまるで創業社長のように決断実行していく。そこには日本的な「しがらみ」など入り込む余地はなかった。リーダーのいない合議制の弊害を示してくれた。しかし残念ながら「合議制は弱い」と気づいた人はごく少数であった。◆ヒットラーのおかげで世界中から強いリーダーが消えた。我が国はその最たる例。強いリーダーは要らない。「合議制で決めましょう。多数決で決めましょう。多数決といっても少数意見を無視することもやめましょう」・・・これでは何事も決まらない。すべての問題が先送りされていく。なにか問題を解決しようとすると「なぜそれを今やらなけりゃならないのか?」などの質問が必ずでる。いくら「今でしょ!」と言っても「なぜ今なのか?」と聞いてくる。◆プーチン、習近平、金正恩、ドゥテルテ・・多くの国が強い指導者の元、動いている。決断も行動も早い。我が国だけがのんびりと「合議制」で動いているような気がしてならない。
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◎2016年11月01日 ---- ボス ◎
- ドゥテルテ いいじゃない!
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私はフィリピンのドゥテルテ大統領が好きだ。強い意志で、危険を顧みず、悪(麻薬犯罪)と戦っている。アメリカのオバマ大統領などがその過激な政策に対し、人権擁護の立場から批判するがドゥテルテは「正義のためなのだから、そんなのカンケーねえ」とばかりにオバマ大統領をののしる。◆私が「ドゥテルテ、素敵じゃない」「自分の命を賭けて麻薬犯罪撲滅を目指すリーダー、すごいよね」と飲み屋で言うと回りで飲んでいた方たちが皆、私に同調してくれた。そうだ、おそらくほとんどの日本人が、どう少なく見積もっても日本人の男性の過半数を超える者が「ドゥテルテ、いいじゃない」「ドゥテルテ、頑張れ!」と思っている。中国の習近平国家主席との会談時、記念撮影でガムを噛んでいた。いま、習近平の前でガムを噛める男はドゥテルテ以外に一人もいないだろう。かっこいい。◆本音を言えば、日本人男性の多くが「デゥテルテ、いいじゃない」と思っているのに、テレビのコメンテーターは誰一人ドゥテルテを誉めようとしない。「私はドゥテルテ好きですよ」とは言わない。もし、そんなことを言ったら人権派を名乗る連中から袋叩きにされるから。ヘイトスピーチと違い、「ドゥテルテ大好き」というのはなんの問題もないだろう。それなのに言わない。◆「炎上」や「クレーム」が怖くて、本音が言えなくなったコメンテーターなんていらない!
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◎2016年11月01日 ---- ボス ◎
- なんで豊洲市場屋上にヘリポート? ムダ!
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「豊洲市場で盛土がされなかった問題」と各テレビは報じるが私は「盛土しなかったことは問題ではない」と私は土木技術者としてこの欄で主張してきた。「盛土していたら安全。盛土しなかったから危険」なんてことはない。安全の観点からなら盛土よりもコンクリート打設の方が安全だろう。「盛土をせずコンクリートを打設したからオカネが余分にかかった問題」というのなら分かる。マスコミはこの辺をもう少し慎重に報じるべきだろう。◆この豊洲市場問題をテレビで眺めていて驚き、腹が立ったことがある。なんと豊洲市場の屋上にはヘリポートがあるのだ。しかもそれは「ヘリが降りることができないヘリポート」のようなのだ。馬鹿じゃなかろうか!都民の税金をムダに使うな!私は東京都民として、そしてヘリポートの専門家として、このムダなヘリポートが作られたことに激しい怒りを感じている。「マスコミよ、くだらぬ盛土問題ではなく、この分かりやすいヘリポート問題を騒げ」と言いたい◆消防庁が中心となって高層ビルの屋上には消火活動用のヘリポートの設置がほぼ義務化されている。これは万一の火災時に、屋上から救助するためであったり、消防隊が突入するためである。高層ビルでは放水が届かないし、ハシゴ車も届かないためである。そしてこの高層ビル屋上のヘリポートは火事のとき以外はヘリコプターは着陸できないのだ。正確には「ヘリポート」ではなく「緊急離着陸場」という。高層ビル火災のための施設である。その高層ビルの火災時のために必要な「緊急離着陸場」がなぜか高層ビルでもない豊洲市場の屋上に設置されているのである。なんのために、だれがこんな不要なものを設置したのか分からない。私は、私のまわりのヘリコプター業界の人たちに聞いたが、ヘリコプター業界の人は誰も知らない。このヘリポート設置をするためには柱や梁を補強する必要もあり、おそらく数千万円はかかっただろう。こんな壮大なムダこそ追及するべきじゃないの?マスコミさん。
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◎2016年10月28日 ---- ボス ◎
- 吉田拓郎コンサート
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北は埼玉から南は横浜まで、「吉田拓郎 Live 2016」が全国(?)4つの会場で5公演、開催された。パシフィコ横浜であったその最終公演に行ってきた。◆2度の抽選に外れ「ああ今年は拓郎ライブを楽しめないのか」と落ち込んでいたところに偶然、運良くチケットを譲り受けたのだった。ラッキー!・・◆開演の一時間前、午後5時半に着いたパシフィコ横浜ではすでに長蛇の列ができていた。この列に並ぶ観客たちの様子がなんとも寂しい。私と一緒に行ったFさんは「市役所の失対に並ぶオッサンたちみたい」と厳しい差別的発言をしていた。拓郎がすでに70歳、そのファンもほとんどが60歳オーバーだ。色気もなくオシャレもできず、ただあの頃を、あの青春時代を、懐かしみたいために来ている老人たちの列であった。その情けない列に並んでいて、ガラスに映る自分の姿を見ると、普通にその失対の列になじんでいる。ああ、オレも十分に冴えないジーさんになってしまったんだな。寂しく思った。◆それでもやっぱり拓郎と拓郎ファン。コンサートは素晴らしかった。オープニングの「春だったね」で既に全員総立ち。失対の列に並ぶジーさん、バーさんのどこにこんなパワーがあるのかと思うくらい、皆がはち切れていた。拓郎はもっともっと若い。遠目には40歳代、声だって40歳代のものだ。オープニングではさらに「マークⅡ」「落葉」と続いた。その後も休憩なしで2時間半、拓郎は歌いしゃべり続けてくれた。「旅の宿」「全部抱きしめて」「流星」など名曲を堪能した。そしてエンディング。あの「ある雨の日の情景」を観客全員と合唱した。そして最後の締めが「人生を語らず」 観客は総立ちで、まるでチャゲアスの「YAH YAH YAH」のように拳をみんなで突き上げた。◆恐るべし吉田拓郎。素晴らしい夜だった。そういえば春に行ったボブディランのコンサートはサービス精神の全くないボブディランにがっかりしたが(「風に吹かれて」を歌わないのだ!)、昨夜は拓郎がとても味のある「風に吹かれて」を歌ってくれた。 ノーベル賞はボブディランではなく吉田拓郎にあげればよいのになあ。
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◎2016年10月27日 ---- ボス ◎
- Aクラス美女
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今年の春、我が社の近所にレンタルルームがオープンした。入り口には「45分、1600円~」と看板が立っている。最初は「誰がこんなところを利用するのだろうか?」と思っていた。「TSUTAYA」や「ローソン」に行くときなど、私はこのレンタルルームの前を一日に何度も通る。すぐに気付いた、「ここは風俗で利用されているのだな」と。若い男女の利用が多いが彼らはカップルで入ることはない。男も女も一人で入って一人で出てくる。女性はスマホの地図で探しながら来る人が多い。入るときと出るとき、女性はどこかに電話をしている。◆「風俗利用」と気付いたら私の好奇心がくすぐられた。この道を通る機会が増えた。3回通れば1度くらいの割合で風俗嬢を見かける。キレイな女性とすれ違うと、彼女がそのレンタルルームに入るのではないだろうかと気にかかる。入らずに直進する後姿を確認してなぜだかほっとする。この店に入る風俗嬢は「いかにも」といった感じの、アタマの軽そうな、安っぽい服を着た、清潔感のない女性が多い。「あっ、こいつは入るだろうな」とすぐに分かる。まず間違いなく予想は当たる。◆昨日、たまたま「ローソン」の帰り道、当社の女性社員Yさんと一緒になりそんな話をしながらレンタルルームの前を歩いていた。Yさんも私と同じことを思っていたようで「私も、ちょっと見ただけで『ああこの人はそういう人なんだろうな』って分かるようになりました」と言っていた。「だいたいC級の女性だよね。でもたまにBクラスの女の子もいるよ。でもキミのようなAクラスの女性はいないよね」・・・私はセクハラまがいの言葉を正直に言った。「まっ、私がどうかは知りませんが確かにAクラスの女性はいませんね」とアタマの良いYさんは上手に返してきた。ちょうどその時、向こうからまさにAクラスの美女が歩いてきた。私は小声で「この女性は入らないようね?」とYさんに言った。Yさんも「ええ、この人は違いますね」と言った。我々はそのAクラス美女とすれ違った。「まさか」と思いながらそのAクラス美女がレンタルルームに入るのではないかと振り向き振り向き歩いた。するとビックリ、その美女はすっとレンタルルームに入って行った。◆私は決して風俗を利用することなどないのだが「あんな美女がこんなところで・・・」と唖然とした。Yさんに「今頃、思わずラッキーって喜んでいる男があそこに一人いるんだよね」とまたしてもセクハラ発言。賢いYさんは「そうですね、確かにあんな女性がやってきたら、オトコの人はラッキーって叫ぶかもしれませんね」と。
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◎2016年10月26日 ---- ボス ◎
- ペイズリー禁止
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久しぶりの、秋らしい青空だ。朝、一旦オフィスへ入ったがもったいないので愛宕神社まで散歩にでかけた。大きな心配事もなく、嫌なこともなく、秋の晴天のもと散歩ができる。幸せなことだ。これまで苦しかったことも多かったがその分だけ些細なことに幸せを感じるようになったのかもしれない。◆この時期になると毎年何本かネクタイを購入する。蒐集というほどではないがネクタイを沢山持っている。おそらく平均的なサラリーマンの10倍は持っているだろう。毎朝、スーツとワイシャツを選んだあと「さてどのネクタイにしようかな?」と数本をピックアップして鏡の前に立つのも幸せを感じる一時である。100本近いネクタイの中からその日の気分にあったものを選ぶ。このひととき、なかなか楽しい。◆いろんな柄のネクタイを持っているがペイズリーは一本しか持っていない。ペイズリーが嫌いなわけではない。ネクタイ売り場に行ってまず目につくのがペイズリー柄。思わず手に取る。「いいなあ」と思うが購入はできない。◆もう30年も昔の話だ。「エトロ」が銀座松坂屋に出店した。ペイズリー模様がなんともオシャレだった。その頃はじめて「ペイズリー」という言葉を知った。ある日、私のビジネスの師匠であり当時私が在籍した会社のオーナーであった酒井邦恭さんと話をしていた。酒井オーナーはとてもオシャレな方で、美術や書にも造詣が深かった。私のことを随分と可愛がってくれた。銀座のオーナー事務所に呼ばれて行ってもほとんど仕事の話はない。雑談や美術の話が多かった。そのとき、たまたま「エトロ」の話題になった。「キレイですよね。でも僕には高すぎて買えません」・・・そんなことを私が言った。酒井オーナーは笑顔で「ああ、あれはキレイだな。でもな、キノシタ、ペイズリー柄は身に着けちゃいけないよ。ペイズリーを身に着けるとおカネが近づいてくれなくなるよ。気をつけな」と言われた。酒井オーナーは毎日、ミッソーニやソニアリキエルなどの派手なネクタイを楽しんでられたが確かにペイズリー柄はなかった。◆それ以来、私はデパートのネクタイ売り場で、感じの良い女性店員が「これお似合いですよ」とペイズリーを勧めてくれても「ある事情があって我が家ではペイズリーが禁止なのです」と答えている。ネクタイに限らず洋服の裏地も、靴下も、カバンも、我が家ではペイズリー禁止になっている。 ◆(2年前、米国出張時、サンフランシスコのノードストロームでふと魔が差してゼニアのペイズリー柄のネクタイを買ってしまった。買ってしまったからには、とたまにしている。)
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◎2016年10月25日 ---- ボス ◎
- 西鉄グランドホテル
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出張で福岡に来ると西鉄グランドホテルに泊まることにしている。学生時代や若い頃には高級シティホテルの代名詞のようだった。ロビーで待ち合わせをするだけでそわそわしていたことを思い出す。30年経ち、少し色褪せた感じはするがそれでもそのホテルを福岡の常宿にできるようになったことに喜びを感じている。◆家人は福岡出身であるので家人の実家に泊まることは勿論可能だが、やはり落ち着かない。お互いに気を使う。仕事での福岡はやはり天神近くに泊まり、若い頃には行くことが出来なかった綺麗なオネーサンのいる店などで、博多弁を聞きながらウィスキーを愉しむに限る。大好きな博多の夜は楽しい。◆だがそんな福岡の、西鉄グランドホテルのチェックイン時に気になる光景を目にした。私の隣でチェックインしようとしている紳士にフロントの係りがキーを渡しながら「お部屋は3階の◯◯◯号室です。禁煙のお部屋です」と言った。キーを受け取りながらその客は「えっ?禁煙室なの?」と聞いた。するとフロントは「タバコをお吸いになるんですか?」とその客に聞き返した。客は「ああ」と答えた。その次のフロントの対応に驚いた。そのフロントマンは「後ほどすぐに灰皿をお持ちします」と答えたのだ。客は納得してエレベーターの方へ歩いて行った。◆そんなのあり? 西鉄グランドホテルでは客が吸いたいと言えば禁煙室でも灰皿を部屋に持って行って「はい、どうぞ」なの?◆私は次回からホテルを変えることにした。
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◎2016年10月21日 ---- ボス ◎
- ジャズパーティー
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「遊びの時くらいは真面目にやれ!」「遊びのできないヤツにまともな仕事ができるか?」・・・そんな言葉が大好きである。◆客や取引先との仕事の話が終わって「一杯飲みに行きましょう」と新橋や銀座に繰り出す。私はそこで相手の力量を見定める。おいしい料理とお酒がでても一所懸命に仕事の話の続きをする賢くないヤツが意外と多い。「酒を飲むときでも私は仕事のことを考えていますよ」とバカなアピールでもしたいのか?こういう人と食事をすると悲しくなる。「あなたの人生は仕事だけなのですか?」と皮肉りたくなる。◆かつて私の大嫌いな経済評論家が『麻雀・カラオケ・ゴルフは、おやめなさい』との本を出した。そこそこ売れた。私はその本を読んでいないが、題名だけで腹が立つ。学者かデイトレーダーならともかく我々は人と関わりあって生きている。「人と一緒に遊ぶ」ことが結果、経済を豊かにすると私は信じている。少なくとも「遊ぶ」ことで、その人の人生は豊かなものになる。『テレビゲームは、おやめなさい』と私は言うが『麻雀・カラオケ・ゴルフ』は『おやめなさい』ではなく『おやりなさい』だろう。麻雀人口、ゴルフ人口の衰退と、景気の後退はリンクしているではないか。◆お酒・グルメ・音楽・美術・映画・恋愛・旅行・・・・これらはすべて「遊び」である、と私は思っている。人生は『遊び』『勉強』『仕事』からなっている。そのバランスが大切。『よく学び、よく働き、よく遊べ』である。◆さあ今夜はわが社主催のジャズパーティー。お客様や仲間たちと楽しく盛り上がろう。これが今後のより良い仕事につながると信じている。
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◎2016年10月20日 ---- ボス ◎
- 秋場毅さん、納骨
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昨年9月30日、この欄で「不義理」と題して、私が大変お世話になり、大好きだった先輩、秋場毅さんのことを書いた。◆あまり差し出がましいことも慎むべきだろうが、もし秋場さんが無縁仏となってしまうことがあるようだったら私が墓を準備するつもりであった。将来、自分が入る墓の隣に秋場さんの墓を作り、そこに先に入っておいてもらおうと思っていた。家人にもそのことを話していた。お金も準備もしていた。◆先週、前田建設時代の秋場さんの同僚だった方から連絡をもらった。いろんな処理が終わり、秋場さんの両親の墓が分かり、そこへ秋場さんも入ることになったということだった。私は安心した。その墓は静岡県御殿場の近くにある。この週末(22日・土曜)納骨式だという。もちろん私も参列する。無縁仏として処理されるかもしれなかった秋場さんを無事ご両親のもとへ導くことに大変なご尽力くださった秋場さんの同僚、新谷良司さんに深く深く感謝する。
[以下 昨年9月30日の文]
昭和57年に九州大学を卒業した私は前田建設工業(株)の東京支店に勤務することになった。夜行列車で単身上京した。最初の勤務地は練馬区石神井公園の橋梁工事の現場であった。当初は江戸川区にある社員寮から通っていたが、現場が忙しくなるとほとんど毎日仕事場に泊まり込むことになった。当時の作業所にはいわゆる「飯場(はんば)」と呼ばれる宿泊施設があった。六畳間に五人が寝ることも珍しくなかった。◆入社1年目の正月休みの間、私はその作業所に当直勤務を命ぜられていた。大した戦力にならない1年生を現場が休みの間当直させ、正月休みが開けたら代休を取らせるという所長(私の恩人・川嶋氏)の配慮があったのだと思う。その当直期間中に私は扁桃腺炎で高熱を出し寝込んでいた。◆39度3分の高熱に苦しみ、食べるモノもなく一人煎餅布団に寝ていた。元日だったか二日だったか、3年先輩の秋場毅(あきばたけし)さんが車で様子を見に来てくれた。手におせち料理を持っていた。吉祥寺の自宅から通っていた秋場さんは私が正月に一人で当直しているのを可愛そうに思い、母親の作ったおせちをわざわざ持ってきてくれたのだった。もちろん私が寝込んでいることなど知らなかった。布団の中の私を見て「キノシタ!どうした?大丈夫か?」と心配してくれた。私はなんとか布団から這い出て、久しぶりの食事をいただいた。おかげで翌日は熱が38度3分まで下がったことを覚えている。39度3分の熱が38度3分に下がると随分と元気になった気がした。翌日も翌々日も、秋場さんは母親の手料理を持って私を見舞いに来てくれた。若い私は三日後には元気になった。◆私が前田建設工業を辞めてからも秋場さんとの交流は続いた。飲み会があるといえば電話をくれ「オマエも来いよ。みんな会いたがってるよ」と誘ってくれた。私は秋場さんを通じて、お世話になった前田建設工業との繋がりをずっとずっと維持できた。その秋場さんが病に倒れ前田建設工業を辞めたのは10年くらい前だったろうか。週4回の透析を続ける秋場さんは会うたびに痩せ、老けていった。こちらが誘っても「お酒も飲めないし、食事も一緒にできないから」などと言ってやんわりと断られた。歩くこともきついようだった。◆昨日、ある方から秋場さんの死を知らされた。「今年の2月に亡くなられたそうだ」と彼は言った。生涯独身であった秋場さんは一人住まいのアパートでひっそりと亡くなっていた。昨日まで、アパートの大家以外は誰も秋場さんの死を知らなかった。秋場さんには親類縁者もいなかった。◆あのときお母さんの手作りのおせちを私に届けてくれた秋場さんに、前田建設工業との縁を繋ぎ続けてくれた秋場さんに、私はなんの恩返しもできなかった。◆偉そうに「義理・道徳」が最も大切だ、などと言いながら、私はまた大きな不義理を犯してしまったことに気づき、苦しんでいる。◆秋場毅先輩、ありがとうございました。ごめんなさい。安らかに眠ってください。ごめんなさい。... 続きを読む
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◎2016年10月18日 ---- ボス ◎
- 初乗り410円は運転手のマナーが大切
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国土交通省は、東京のタクシー初乗り運賃を410円に下げる実証実験の結果を発表した。日本人利用者の約6割が、410円になればタクシーの利用回数が増えると回答したとのことだ。初乗り運賃を現行の730円から410円へ引き下げることにより、タクシーの利用回数が月4.8回から月7.0回へ、約46%増加する結果が得られたとのこと。東京オリンピックまでに初乗り410円となる可能性が出てきた。だが・・・。◆20年ほど前、練馬から千葉市幕張へ引っ越した。最寄りの駅は京葉線の海浜幕張駅。駅から自宅まで歩くと15分程度、タクシーでは初乗り料金(ワンメーター)かツーメーターの距離だった。私は遅い時刻の帰宅にはよくタクシーを利用した。駅前にはタクシープールがあり、10台程度のタクシーがいつも客待ちしていた。幕張へ引っ越して2.3か月くらい経ったころだった、私がタクシーに乗り自宅のマンション名「パティオス」まで、と運転手に告げると、その運転手は舌打ちし、「またパティオスだよ。お客さん、これで4人連続パティオスなんですよ」と言った。彼としてはタクシープールで自分の順が来るのを待ち、できれば長距離の客を乗せたかったのだろう。連続4人、ワンメーターの客でうんざりしたのだろう。◆私はこの不愉快な思いを最後に幕張でタクシーに乗ることをやめた。少々遅い時刻の帰宅ても歩くことにした。聞くと私のまわりの、パティオスに住む殆どの方々が同様の不愉快な経験をしていた。徐々に皆、タクシーを利用しなくなった。◆自分のことしか考えない運転手がいると、せっかくのサービスが逆効果になってしまう。運転手教育をきっちりやらないと業界のパイが小さくなってしまう。ワンメーターの客でも笑顔で丁寧に接することで需要が増える。タクシー業界に限ったことではない。
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◎2016年10月18日 ---- ボス ◎
◎2016年10月14日 ---- ボス ◎
- 恥を知れ! 都議会自民党
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小池都知事には叶わない、とみたのだろう。腹の中では「くそっ!このアマっ!」と思っているが世間に向かっては「恭順の意を示す姿勢を取った方が得策だ」と読んだのだろう。◆昨日、東京都議会定例会が閉会した。閉会後に議長に挨拶に行った小池知事に対し、川井重勇議長は自ら進み出て小池知事の手を取り「ご苦労様でした」と頭を下げた。マスコミに対し、小池知事とは全く対立していない風をアピールした。これまでの数々の非礼を詫びることもなく、だ。◆まともな都民、国民は騙されることはないだろう。「かなわない!」と思ったらコロッと態度を変える。まさに手のひら返し。◆私は6月21日のこの欄で「人相悪い都議会議員」と題して彼らの多くを貶した。昨夜、小池知事と(無理して作った)笑顔で握手する河井議長の姿を見て、さらに情けなく思った。◆落とし前を付けようともせず、人としての矜持もなく、道徳心に欠ける人たちが地方議会の議員には多い。その中でもどうやら都議会自民党は最低の部類の人が多いようだ。
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◎2016年10月12日 ---- ボス ◎
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「残業100時間で過労死は情けない」とするコメントを武蔵野大学(東京)の教授がインターネットのニュースサイトに投稿したことについて、同大学が10日、謝罪した。長谷川教授は「月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」「自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない」などと記した。電通社員の過労自殺のニュースが配信された時間帯に投稿されたもので、コメントがネット上に拡散。「こういう人たちが労災被害者を生み出している」「死者にむち打つ発言だ」などと批判が広がった。長谷川教授は8日に投稿を削除し、「つらい長時間労働を乗り切らないと会社が危なくなる自分の過去の経験のみで判断した」などと釈明する謝罪コメントを改めて投稿した。武蔵野大は10日、公式ホームページに「誠に遺憾であり、残念」などとする謝罪コメントを西本照真学長名で掲載。「不快感を覚える方がいるのは当然」とし、長谷川教授の処分を検討している。(以上、「朝日新聞デジタル」より) ◆どうなんだろう?と私は思う。インターネットの投稿文に関して「不快感を覚える方がいるのは当然」との理由で処分するのが妥当なのか? アメリカではトランプが、フィリピンではドゥテルテが、好き勝手を言ってそれでも多くの支持を得ている。多くの国民が「不快感を覚えている」にもかかわらず、だ。◆実は私も思った。残業100時間で過労死ってどういうことだろう、と。「残業」に休日出勤分を含めるのなら私だって若いころは200時間以上も残業していた。それでも残業代は20時間分しかもらえなかった。この教授が「100時間で過労死は情けない」と言って処分されるのなら、「じゃあ何時間だったら」と聞きたい。この恵まれすぎた国では、そのうち「昨日、2時間も残業させられました」と言って自殺する者が出てくることだろう。
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◎2016年10月11日 ---- ボス ◎
- 誰もやっていないこと
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電話を発明したのはグラハム・ベルということになっているが、ベルが電話の特許を出願したその日、2時間後にエリシャ・グレイが同様の特許を出願申請している。ベルとグレイはどちらが先に電話を実用化できるかを競っていたのだ。電話の発明に関してはエジソンも似た特許を申請していた。彼らだけでなく欧米の複数の発明家が競っていた。たまたまベルが最初に完成形に到達した。ベルは偉大な発明家ではあるが、もしベルがいなくても歴史は大きく変わらない。教科書で「電話を発明したのはベル」となっているのが「電話を発明したのはグレイ」に代わっている程度なものだろう。◆ライト兄弟の飛行機発明にしろ青色ダイオードを開発した中村修二先生にしろ、世界中の研究者と、「どちらが早く成しえるか」を競って勝ったものだ。もちろんベルもライト兄弟も中村修二先生も偉大である。南極点に初到達したアムンゼンもエベレストに初登頂したヒラリーもまた偉大である。何事でも1番になることは、2番と大きな差がつく。2番では名前が残らない。1番になることの意味は大きい。◆ところで今年ノーベル賞を受賞した大隅良典先生の言葉に私は大きく共感した。「誰が一番乗りするかを競うより、誰もやっていないことを見つける喜びの方が大事ではないか」・・・・この、先生の言葉を聞いてとても嬉しくなった。私もそう思っているからだ。「そのことであなたが1番になったとしても世の中は変わらない。誰もやっていないことをあなたがやったら世界は変わる」・・・1番になることは難しいし素晴らしいことだが誰もやってないことを成し遂げるのはその何倍も素晴らしいことだと思う。
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◎2016年10月05日 ---- ボス ◎
- ゴルフ 面白い
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今70歳の元プロゴルファー100人に ①「何歳のころが最も飛距離が出ましたか?」 ②「何歳のころが最もスコアが良かったですか」 との二つの質問をしたら、恐らく①も②も 「25歳から35歳」の間の数字が答えとして返ってくることだろう。では同じ質問を今70歳のハンデキャップ15くらいのアマチュアゴルファーに尋ねたらどうだろうか? ①の「飛距離」に関しては元プロゴルファーと同じで「25歳から35歳」の間が最も多いだろう。だが②の「スコア」に関しては多分、ずっと後ろにずれることだと思う。◆無作為に抽出したハンデキャップ15の70歳ゴルファーなら「60歳」と答える人が最も多くなるのではないだろうか?もちろん25歳や30歳と答える人も結構いるだろうから平均(mean=average)や中間値(median)ではもっと低い数字になるだろうが最頻値(mode)では60歳あたりだろうと思う。◆私もゴルフ大好きな典型的、平均的なアマチュアゴルファー。59歳。そろそろピークが近づいてきたと思っている。秋のゴルフシーズンがやってきた。腰痛を押しながら、なんとかハンデキャップをあと一つ縮めたいと頑張っている。
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◎2016年10月03日 ---- ボス ◎
- アーケティング
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上京してきて半年たった頃のことだ。私はまだ独身で、もちろん若かった。その夜、私は先輩に連れられて新宿で飲んでいた。少し酒が回った頃、その先輩が「キノシタ、ピンサロに行こうよ」と誘ってきた。私はそれまでピンサロなる場所へ行ったことがなかった。スポーツ新聞や週刊誌の情報で、ピンサロではどんなサービスが行われているかはよく知っていた。「行ってみたいです」私は即座に、素直に答えた。歌舞伎町のそのピンサロの前には女性たちの写真が並んでいた。若い女性ばかり、どの子もかわいい。写真の横に「指名料2000円」と書いてあった。「キノシタ、どの子でもいいのなら指名しなくてもいいんだよ。オレは明美ちゃんを指名するけどね」と先輩が言う。「そうですか、じゃ、オレ指名料を節約しようかな。どの子でもいいや、みんなかわいいし」・・そう言いかけたときに一人、とんでもない女性が目に入った。「ラブちゃん」というその女性は私よりも体重がありそうだった。「オレが誰も指名しなかったら、きっとこのラブちゃんがオレのところにやって来るのだろう」そう思った。それだけは避けたかった。私は2000円の指名料を払ってラブちゃんの隣の写真の子を指名した。その店はデブの「ラブちゃん」を置いておくことで指名料を稼いでいた。誰からも指名されない「ラブちゃん」にも十分な在籍の意味があった。◆最近、腰痛がひどくなったのでマッサージに行くことが多くなった。ニュー新橋ビルの中のその店はマッサージをしてくれる女性が5~6人在籍している。すべて中国人で、みんな愛想もよく、そしてみんなマッサージが上手い。残念ながら美人はいない。若い女性もいない。指名料はタダだが私は特定の女性を指名しない。どの人でもいい。私はマッサージ嬢みんなから名前を憶えてもらっている。私の顔を見ると「キノシタシャチョウ、イラッシャイ」とみんなが笑顔で迎えてくれる。そのマッサージ店に2か月ほど前、新しい女性「Kさん」が入ってきた。ところがこの「Kさん」の腕が悪い。だが人の良い私は「あなた下手ね」とは決して言わない。Kさんに向かっても「ありがとう。おかげで楽になりました」と笑顔で料金を払って帰る。そう、私はとても良い客なのだ。だが行くときには「今日はKさんに当たりませんように」と願っている。そして徐々にマッサージ店に行くことが少なくなった。◆多くの〇の中に一つの✕。ピンサロの✕であった「ラブちゃん」は売り上げに大きく貢献し、マッサージ店の✕「Kさん」は売上減に繋がっている。私はこんなところからもマーケティングの勉強をしている。
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◎2016年09月28日 ---- ボス ◎
- 傲慢になってはいないか?
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年齢(とし)のせいだろうか?あるいは少しゆとりが出て、周りを見回すことが多くなったからなのだろうか?最近、腹が立つことが多くなった気がする。怒ることが多くなった。◆我が社の社員には常に「道徳と義理」を心がけることをお願いしている。私個人的にもそれが「最も大切な軸」と考えている。「道徳」とは言い換えれば「思いやり」であり「気配り」のことだと理解している。◆「なぜもう少し相手の気持ちになって考えない?」「自分さえ良ければいい、なんて行動をなぜするんだ?」「あなたが(誰かに)そう言われたら、あなたが(誰かに)そうされたらイヤじゃないのか?」・・・電車の中でも、ゴルフ場の駐車場でも、新橋のSL広場でも、腹が立つことばかり。そしてオフィスの中でも・・・。「なぜアイツはそんなに気が利かないのか?」「なぜ彼は、問題に気付かないのか?」「彼は、どうしてそんなに甘いのか?」「どうしてそんな言い方しかできないのか?」・・・自分が彼らの年齢の時にはできた。かつての自分と比較している。◆気の利かない他社の営業マンにも怒る。先日も某保険会社のセールスレディに対して思わず大きな声を出した。彼女は一所懸命にアタマを下げていた。もちろん私は間違ったことを言っているわけではない。向こうが悪い。悪いのは先方であるが、それにしても・・・。怒ってしまうとこちらも後味が悪い。◆「果たして本当にオレが彼らの年齢の頃、あのような失敗はしなかったのだろうか?」「あの保険のセールスレディ、確かにミスったけど、そこには全く悪意はなかったじゃないか」・・・◆「怒るということは、実は、オレが傲慢になっていることの現れなのではないか?」 心配になってきた。 「正論だから言っても良い」ということではない。社会はファジイだ。 完璧を求めすぎると窮屈になるばかりかもしれない。 ゆっくり反省してみよう。
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◎2016年09月28日 ---- ボス ◎
- どうにかならないか、勧誘電話
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「野村證券以外の証券会社は繋がないで」と秘書にお願いしている。勧誘電話があまりにも多く煩わしい。証券の窓口だけでも一つにしたい。しかし・・・・◆手書きの、それも毛筆の封書が何通も届く。多くは野村證券の新入社員からのものだ。簡単な自己紹介文のあと、是非一度お会いしていただきたい、などと書いている。野村證券の新入社員研修で指導されるのだろうか。最近は他の会社の新入社員からも届くようになったこの野村恒例の悪習、なんとかならないのか。下手な毛筆文字で一所懸命に自己アピールを書き、その封書が先方に届いたころに電話をする。私はこの野村証券の新入社員たちが可哀そうでならない。自分の息子、娘にはそんな仕事をさせたくはない。しかしそれも立派な社会人となるための最初のハードルなのだろうか?◆名案を思いついた。野村證券のどこかの窓口と付き合いを始めればもうこのような毛筆の手紙を受け取ることはなくなるのでは・・。私が心を痛めることはなくなる。知らない私に向かって慣れない筆を持つる若者を何人か救えるような気持になった。そうして野村證券の新橋支店との付き合いを始めた。2年近く前のことだ。担当のF君は絵に描いたような好青年。誠実で爽やかで一所懸命なF君に私は協力したくなった。きっと他の支店の新入社員たちもF君同様に頑張っているのだろう。私はF君と、その他の若者を少し助けることができたかな・・・などと錯覚をしていた。◆私の目論見と異なり、野村證券からの案内は一向に減らない。「野村証券以外の証券会社は繋がないで」と秘書にお願いしているが毎日複数の野村證券から電話がある。「野村證券さんです」と回ってきた電話に出てみると「野村證券〇〇支店の△△と申します。JR九州が上場するのですがそのご案内の電話です。」などと話し始める。私はうんざりする。◆大野村證券! それくらいの顧客情報共有管理はできないのか!こっちの身になって考えてみろ! F君に文句を言ったが昨日もまた野村證券から電話が2本あった。
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◎2016年09月27日 ---- ボス ◎
- コミュニケーション能力のない部下たち
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「社長にお声掛けするのを忘れていました。今日、〇〇さんの歓迎会をするのですが、社長も来られますか?」と聞かれた。大切な中途採用者〇〇クンの歓迎会だ、参加しないわけにはいかない。だが、その聞き方はなんだ! ◆「(歓迎会に)社長も来られますか?」などという聞き方を、いい大人がしてくる。社会人としてどのような教育を受けてきたのか不思議でならない。情けない。なぜ「(ご都合が付くようでしたら)社長も是非、参加してください」と言えない? ◆「私は社員たちに嫌われているのだろうか?」「社員たちは歓迎会は社長抜きでのびのびとやりたいのだろうか?」・・・そんなことを考えた。そうかもしれない。きっとそうなのだろう。それにしても、だ。言葉使い、コミュニケーションの常識というものに欠けている。「(歓迎会に)社長も来られますか?」は敬語のようで実は全く尊敬の気持ちが伝わらない。◆私は返答に困った。一瞬の躊躇のあと「ああ、参加するよ」と答えた。◆コミュニケーション能力に欠ける部下が多い。教育し直さなければ・・・。社長の私に対してこのような配慮に欠ける言葉を平気で使って気付かない、ということはきっとお客様にも同様な不愉快な思いをさせているのではないのだろうか?心配だ。
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◎2016年09月27日 ---- ボス ◎
- 「土盛りをしなかった問題」っておかしくないか?
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築地市場を豊洲に移転する工事において、いつのまにか当初予定と異なる工法で工事が行われていた。東京都民としても日本国民としても大いに関心、興味のある事件だ。先日もこの欄で書いたが、この事件に関するマスコミの報道姿勢がおかしい。私が理解するに、問題は「いつのまにか当初予定と異なる工法で工事が行われたこと」であるのだがマスコミはこれを「盛土が行われなかった問題」として取り上げる。土木の専門家にはコメントを求めず、タレントや素人議員やせいぜい建築エコノミストらに意見をきいて「けしからん」と言うばかり。まるで「盛土をすれば安全だったのに、コンクリートじゃ不安全だ!」と決めつけている。◆前回も書いたが「2.5mの盛土」よりも「コンクリートの箱(専門用語ではボックスカルバート)」の方が安全であると私は思っている。是非、土木の専門家の意見を聞きたい。◆いまマスコミから情報を仕入れているほとんどの国民は「盛土をすれば安全だったのに、コンクリートじゃ不安全だ!」と間違えた意識を持っている。大学で土木を学んだ連中でも、自分のアタマで考えないことに慣れてしまったヤツはマスコミの報じるままに「けしからん」と怒る。◆もう一度言う。「盛土をすれば安全だったのに、コンクリートじゃ不安全だ!」などということは決してない。おそらく盛土よりもコンクリートのボックスカルバートのほうがカネがかかる。誰かの利害関係がありコンクリートのほうが好都合なヤツがいたのだろう。◆問題は①「なぜ、誰が、土盛りじゃなくてカネのかかるコンクリート工法にしたのか」ということ。もう一つは②「なぜ完全なボックスカルバートにしなかったのか?」ということ。土木の知識が少々ある私は②の問題に興味がある。◆くどいが、念を押しておく。「盛土なら安全で、ボックスカルバートは不安全」などということはない。
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◎2016年09月26日 ---- ボス ◎
- 金メダルが異常に少ない
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リオ・オリンピックの後(8月23日)に、この欄で、我が国の獲得メダルの数の異常さに触れた。確率的には金銀銅はほぼ同数になるはずなのだが、最近の我が国は金メダルが少なく銅メダルが異常に多いと書いた。金銀銅のメダル数は、50年前の東京、続くメキシコ、その次のミュンヘンではそれぞれ「16・5・8」、「11・7・7」、「13・8・8」だったが、これが半世紀経ちロンドン五輪では「7・14・17」と金が激減、リオでは「12・8・21」となった。◆リオ・パラリンピックのメダル数を報じる番組を見て私はさらに驚いた。金銀銅のメダル数は「0・10・14」だったのだ。数学的に見てもこれは異常だ。「明らかになんらかの原因がある」とみるべき状況なのに、マスコミは話題にすらしない。「すごいメダルラッシュです」とか「4年後の東京五輪・パラリンピックもさらに期待できますね」などと寝ぼけたことを言っている。テレビでも、ラジオでも、新聞でも、雑誌でも「この金メダルの少なさは異常だ!」と言う者に出会わない。「おかしい」ことを「おかしい」と気付かないノー天気な日本人ばかりになっている。
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◎2016年09月23日 ---- ボス ◎
- 情けない!
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社内の幹部会で、新しく入ってくる派遣社員さんへの対応に関して私が発言した。彼女たちは「派遣さん」であり「新人さん」なので最初は勝手が分からず戸惑っているだろう。優しく声をかけて和やかなムードを作ってあげることが大切だ。雑談でいいんだ。「仕事中ですから」と、黙って机に向かってることが良いとは限らないよ。チームプレーをするからにはお互いの信頼感や、なんでも相談できるムード作りが大切なんだ。・・・・そういうことを幹部に伝えた。それに対して幹部の一人、Nクンが発言した。「私も中途入社で入ってきたときに先輩たちから『昼飯いこうよ』と誘われて一緒に食べに行ってました。すぐに打ち解けることができました。新人さんをなるべく昼飯に誘ってあげるようにしませんか? Nクンなかなか良いことを言う。 先輩が新人を昼飯に誘うって、「うん、いいじゃないか!」私は思った。だが最近の若い人たちは「せめて昼飯くらいは一人にさせてよ」という傾向が強いと聞く。さあ、どうしたものか、難しい。◆「とにかく声を掛けて良いムードを作ってあげるようにしましょう」・・そういうことで次の話題に移ろうとした。そのときに別の幹部Eクンが発言した。「キノシタさん、社長室から出てきたときによくIさんに話しかけるじゃないですか。IさんがいないとOさんに。あれはあんまりよくないです。できればあんまり話しかけないように気を付けてもらいたいのですが・・・」 私はカチンときた。セクハラしている訳でもない(つもりだ)し、いつも和やかに話しているつもりだ。「話しかけるのをやめてくれ」などと言われる筋合いはない。いまみんなに「話しかけろ!」と言ったばかりなのに・・? まして私は社長だ。 だが私は我慢してEクンの続きの言葉を待った。「Iさんにばかり話しかけて、なんか贔屓(ひいき)しているように見られます」・・・この小学生みたいな発言に対し私は「ああ情けない。これがわが社の幹部の発言か」と落胆した。Iさんの席が私の部屋に最も近いし Iさんの年齢は女性社員の中では最も私に近い(失礼!)。続いてOさんの席は私の席に二番目に近く年齢も二番目に近い。話しかけやすいから、ついついこの二人に話しかける。まさか「贔屓しているように見える」などとの発言が幹部社員から出るとは!◆ところがE君の発言に対し、他の幹部もなにも言わない。私は再度驚いた。そして答えた。「そうか、なるべく(話しかけないように)注意するよ」◆私がなぜ驚き落胆したのか、だれも幹部は気づかないのか? 「違いますよEさん。それを言うのなら 『社長、IさんやOさんに話しかけると同様に もっと新しい派遣さんなどにも話しかけてください』ということでしょ!」 となぜ言わない? ◆正直言って私は不安になった。実はIさんやOさんが私から話しかけられるのを嫌がっており、EクンはIさんやOさんの気持ちを私に、失礼がないようにやんわりと伝えたのだろうか?しばらくは、仕事のこと以外はあまり女性社員に話しかけないようにしよう。◆私が指導したかった方向とまるで逆の方向に会社が進んでいっているようで寂しい。若い世代はこうなのか?
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◎2016年09月20日 ---- ボス ◎
- 下手なマスコミ報道
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築地市場の移転先である豊洲市場の工事に関して、連日マスコミが訳のわからない報道を続けている。私はまた今回も「コメンテーターってアホばっかりだな」とテレビを見ながらつぶやいている。彼らは「何が問題なのか」をはっきりさせないままに「誰が悪いのか」を探そうとしている。◆豊洲市場建設予定地の地下からは環境基準をはるかに超えるベンゼンやシアン化合物などの有毒化学物質が検出されていた。そこで都は建物建設の前に有害土壌対策工事から始めることになった。①既存土壌を厚さ2m分、すべてすき取る。 ② 2mすき取ったあと、さらに有害物質が含まれている土壌がないかを調べ、有害物質が検出された部分はさらに深く掘って撤去。 ③地表面から有害物質が検出されなくなったところで元々の地盤高さまで安全な土を入れる ④さらに、元々の地盤よりも2.5m高くなるまで盛土する。 ⑤元々の地盤よりも2.5m高くなったところに建物を建てる。 この5段階で進める予定だった。◆ ③の段階で地表から最低でも2m分は安全な土が大手いることになる。これで十分に安全だが、さらに安全をみて④の工事を入れた。 ところが④工事には予想以上のカネがかかりそうだ。土木工事の知識のない当時の石原都知事は誰に聞いたか知らないが「2.5m高くするのは別に盛土じゃなくてもいいんじゃないのか? コンクリートで空洞の箱を作る手だってあるじゃないか、検討してみろ」と言った。◆石原知事に言われて検討したが専門家会議や技術会議でこの案は却下された。ところが、却下されたにもかかわらず、コンクリートの箱に近い形のものが採用されて施工されている。しかも完全なコンクリートの箱ではなく床部分にはコンクリートが打設されておらず、地下から水が浸透しているようだ。◆マスコミは「誰が悪いのか」を探そうと、ああでもない、こうでもない、と言って都民の不満と不安をあおる。バカじゃないの?◆まず専門家会議と技術会議ではなぜ「コンクリートの箱」案を却下したのか。「コストが高くなるから」なのか「工期が長くなるから」なのか或いは「安全面が保証できないから」なのか? 多少の土木知識のある私には少なくとも「安全面の保証ができないから」という理由はないと思われる。 素人の皆さんだって分かるだろう。どこかから土を運んでき2.5m高くするのと、コンクリートの箱を作って2.5m高くするのは同等に安全だろう。いや地下水の浸透がない分、コンクリートの箱の方が安全だ。だから「コンクリートの箱」案が否決されたのは安全面からでなくコストの面からなのだろう。「コストが高くなるからダメ」と秘訣されたものがいつのまにか、その高コストで作られてしまった。これはおかしい。まずマスコミはそこを整理して報道しなければならない。それで犯人捜しをするのなら私も応援する。◆「土でやるべきところをコンクリートでかさ上げしている。とんでもない。これで本当に安全なのか? 誰が悪いんだ?」・・・と状況を正確に報じることをせず、ただただ都民国民の不安を煽り視聴率を上げることに腐心している。マスコミがおかしい。
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◎2016年09月15日 ---- ボス ◎
- おかしな都議会
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築地市場の移転先となる豊洲市場の主要施設下で、東京都が土壌汚染対策に実施したとしていた4・5メートルの盛り土が行われていなかったことが、ここにきて大きな問題になっている。今朝までの報道では「悪いのは東京都の幹部職員」であり「都知事や都議会は騙されていた、あるいは知らされていなかった」ということになっている。石原元都知事をはじめ議会議員連中が立腹したり不審がっている姿がニュースに映し出されている。おかしくないか???!!! おかしいよ! ◆「悪いのは都の職員です。我々はなーんも知らされていませんでした」で通る話なのか? じゃあなんで、その誰も知らなかった話が小池都知事になった途端に表に出るのか? 実はみんな知っていたのだろう。知っていて、「知らないこと、聞いていないこと」にしていたのだろう。◆確かに正式ルートでは「このようにしますのでご承認を」と上がってこなかった。それでも誰かが「盛り土をしてないじゃないか!」と叫んでいた。その声を聴かなかった。聞こえないフリをしていた。小池知事だけそこに耳を傾けた。都議会の連中が慌てて動きだした。◆日本中にこのような「臭いものに蓋をする議員」「臭そうなものは臭いを嗅がない知事」がいっぱい、いっぱい居そうですね。
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◎2016年09月13日 ---- ボス ◎
- コピー
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小学校の高学年であった私はまだ「コピーライター」という言葉を知らなかった。雨の降る日曜日の夕方だった。中学生の姉から「コピーライターごっこ」を誘われた。いや、当時は「コピーライターごっこ」とは言ってなかった。おそらく「コピー」という言葉すら知らなかった頃だ。「コマーシャルなんかで流れるかっこいいフレーズ作らん?」そんな誘われ方だったのだろう。中学の美術部に所属していた姉がスケッチブックを持ってきた。◆その頃ブリジストンのテレビCMで「先んずれば人を制す」というコピーが流れていて、意味は知らないのだがなぜか「かっこいい!」と思っていたことを覚えている。そんな既存の、テレビで流れているCMコピーをいくつか姉がスケッチブックに書き出したあと「あんたも作って」と言った。二人で交互に「かっこいい」と思うコピーを出し合った。それを姉が2B鉛筆でスケッチブックに乱雑に書き付けていった。縦に書いたり、横に書いたり、あるいは斜めに書いたり、大きく書いたり小さく書いたりした。なかなかかっこよくページが埋まっていった。何度目かの私の順番になった。私は「ドロンとドヌーブ」と言った。最も人気のある男女の映画俳優アラン・ドロンとカトリーヌ・ドヌーブの名前を挙げたのだ。姉が大声を出した。「『ドロンとドヌーブ』? うん、それいい! すごくかっこいいね! あんたセンスあるわ!」 そしてスケッチブックの右上のほうに斜めに大きく太く『ドロンとドヌーブ』と書いてくれた。そのあともしばらくその知的遊び(?)は続いたが結局「やっぱり『ドロンとドヌーブ』が最高やね」ということで終わった。◆それから10年近く経ち、私は大学生になっていた。ホンダが新しく出すクルマのネーミングを募集していた。小型の兄弟車種として2車種のネーミングの募集だった。(シビックに続く名前だったのかもしれない?・・・) ヒマな大学生だった私は挑戦しようと思った。そして素晴らしいネーミングを思いついた。『カンマ』と『ピリオド』・・・小型車にピッタリ。兄弟車種にピッタリ。私は自信があった。仲の良い後輩、榎クンに話した。ところが榎クンは覚めていた。「キノシタさん、『ピリオド』っちゃあ『もう、おしまい』っちゅうことですよね。クルマの名前にはふさわしくないと思いますよ、僕は」。その言葉を聞いて私は応募することを止めた。◆「ドロンとドヌーブ」、「『カンマ』と『ピリオド』」 昔々 私が思いついたコピーとネーミング。40年以上たった今でも忘れない。それらのデキの良し悪しはともかく、あのころ想像力を磨くゲームをしていたことが今の仕事に生きていることは間違いない。
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◎2016年09月12日 ---- ボス ◎
- 長靴を忘れた復興政務官
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台風10号の豪雨被害の視察に、岩手県岩泉町を訪れた務台俊介・復興政務官が、政府職員におんぶされて被災現場の水たまりを渡っている姿がニュースで流れた。務台氏は12日、記者団の取材に対して「不適切だったと猛省している」と陳謝した。◆ これに関して民進党の安住淳国対委員長が「災害地に視察に行くとき、革靴を履いていく愚かな国会議員は本来いない。誤解を与えてけしからん話だ」と述べ、非難した。安住氏は、被災地視察に訪れた務台氏の姿勢に関し「大名行列じゃないんだから」と皮肉った。また菅義偉官房長官も記者会見で、務台氏に「緊張感をもって引き続き職務にあたるよう指示した」と明かし、「被災地に出向くのに、長靴を用意していくのは当然のこと。被災地や被災者の心情に配慮に欠けた行為だったと思う」と述べた。◆「そんなに大騒ぎすることか!」と私は思う。まず悪かったのは「職員におんぶされたこと」なのか「長靴を持っていかなかったこと」なのか。長靴を持って行くのを忘れても、革靴のまま水たまりに入っていけば問題にはならなかっただろう。であるなら避難されることは「長靴を忘れたこと」ではなく「(偉そうに)おんぶされたこと」なのか? もし務台氏が「オレ、長靴持って来なかったからおんぶしてくれよ」と高圧的であったのならともかく、私にはそのようにも見えなかった。なごやかなムードに見えた。務台氏が「長靴わすれちゃった、困ったなあ」と言ったら「私がおんぶしますよ」と職員が言って出た。そんな感じじゃなかろうか。確かに「かっこ悪い絵」ではあったし、私も務台氏のことを「冴えない男」と思ったが、こんな些細なことで鬼の首を取ったような騒ぎ方をする民進党のほうがよほど心配だ。◆務台氏は今後しばらくは「長靴を忘れた政務官」と言われ続けるのだろう。長靴の用意をすることまで政務官の仕事なのか。政務官も大変だ。
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◎2016年09月12日 ---- ボス ◎
- コミュニケーション能力
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今年もテレビで「全国高等学校クイズ選手権」を楽しく観た。かつては「アメリカ横断ウルトラクイズ」と呼ばれていた。同じ高校に通う生徒が二人一組でクイズに挑戦する。おそらく予選には数千人がエントリーするのだろう。国内予選に勝ち残った数組が、アメリカ大陸を西から東へと横断しながらさらにクイズを続ける。負けたらそこで「クイズの旅終了」となる。◆優秀な高校生の知識の深さには毎年驚かされる。驚かされるのは彼らの知識量だけではない。国内予選を勝ち残り米国に渡る者たちはみな爽やかな、高校生らしい人間的な魅力も持っている。それぞれに謙虚で、同僚と励ましあって頑張っていく。クイズに勝ち残るには、もちろん知識が最大の武器ではあるが、知識だけでも勝ち上がることはできない。「実社会の縮図」といえば少し大げさではあるが、運やチームワークや好奇心の大切さなど教えられる。それらいろんな要素が絡んで、実力以上のものが発揮できたりできなかったり。◆ニューヨークまでたどり着き、最後数組が残っていた。ここで街を行く米国人の協力を得てクイズに答える問題になった。出題者は「コミュニケーション能力がないとクリアできません」と伝えた。各生徒に意気込みを聞いていたら、ある高校の生徒が「英語の成績では僕らのほうが上ですから大丈夫です」と答えた。それを聞いて私は「あっ、こいつら負けちゃうな」と直感的に思った。「コミュニケーション能力=英語力」と錯覚している者がとても多い。そうではない。英語はコミュニケーションのツールの一つではあるが決して「コミュニケーション能力=英語力」ではないのだ。◆私の予想通り、「英語の成績では僕らのほうが上」と言った高校はそこで脱落した。◆テレビ番組の話ばかりで申し訳ないが、ぜひ一度「出川イングリッシュ」を観てもらいたい。中学生レベルの英語力もない出川哲郎さんが、笑顔とジェスチャーと厚かましさで米国人とコミュニケーションを取っていく。私はこの番組で出川さんのファンになった。
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◎2016年08月29日 ---- ボス ◎
- ゴルフ界、新星現る?
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先週土曜日、ゴルフ場へ向かって運転しながらラジオを聴いていた。車の中で、私はFMよりもAM局の放送を聴くことの方が多い。その朝は生島ヒロシさんがナビゲーターを務める「サタデー一直線」を聴いていた。話題がゴルフになった。◆男子ゴルフ:RIZAP・KBCオーガスタのことを話し始めた。「RIZAP」がスポンサーだから語り始めたのかもしれない。私はエアコンの風力を下げ、ノイズを減らし、耳を傾けた。前日、私が応援する石川遼クンが久しぶりに首位発進していたためだ。二日目が終わっても遼クンは首位をキープしていた。「良かった。このまま最終日までトップで行けよ!」 そう遼クンを応援していた。だが生島さんは遼クンの活躍を簡単に伝えたのちに「この大会、素晴らしい活躍を見せる高校生が登場したのです」と話し始めた。「この高校生は二日目を終わって、首位の遼クンに2打差の4位につけているんです。もし優勝することになると遼クン以来の10年ぶりの高校生優勝という快挙なのです」ということだった。そして「この高校生は しみずたいせいクン と言います。しみず君は・・・」としみずクンのプロフィールを伝えていた。「いやあ、頼もしいですね。楽しみですね。名前も覚えやすいし、みんなで応援しましょう」と生島さんが言うとコマーシャルになった。◆私は「名前が覚えやすい?? なんて名前だったっけな?? ああ、しみずたいせいクンって言ってたな。しみずたいせい・・・どこが覚えやすいんじゃ?」 などと独り言を言っていた。ちょうどそのときクレーン車とすれ違った。工事関係車両を見て私はピンときた。「ああ、しみずたいせいクン、うん、なるほど覚えやすいな」 日本を代表するスーパーゼネコンの名前を苗字と名前に持つこの高校生「清水 大成」クンを建設業に関係する私も応援しようと思った。◆それにしても生島ヒロシ。私は生島さんが言う「覚えやすい名前」の意味が理解できたが 多くの聴取者は私と同様「どこが覚えやすいんじゃ?」と思っていたことだろう。どうですか?みなさん。
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◎2016年08月29日 ---- ボス ◎
- 神輿を担ぐ者、ぶら下がる者、担いでないのに担いでいる気の者
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経営に関して私の先生は、大陽工業株式会社の創業者であり社主であった故酒井邦恭さん。私は「酒井オーナー」と呼んでいた。酒井オーナーはいつも笑顔で、若い私に会うと必ず優しい言葉をかけてくれた。その酒井オーナー、経営の話になると厳しい顔つきに変わっていた。「経営は難しいよ。特に人。『企業は人』というけど本当にそうなんだよ。その『人』の管理が一番難しいんだよ」と話し始める。そして必ずこの言葉につながる。「神輿は重たい方がいい。その重たい神輿を社員みんなで一所懸命に担いでいる間は大丈夫。だけどねキノシタ、会社が少し大きくなると神輿の担ぎ手も多くなるだろ。そうなると、注意して見ていないと神輿を担いでいるフリをする奴が出てくる。ひどいときには神輿棒にぶら下がっている奴がいるよ。こうなったらすぐにその会社は終わっちゃうんだよ」◆実際に解雇していたのかどうかは知らないが、酒井オーナーは「神輿にぶら下がっている奴はすぐに辞めてもらうのが一番なんだよ。そうじゃないとその隣の奴までぶら下がり始めるからね」と話していた。この話を私は何度聞いたか知れない。◆酒井オーナーはもう一つ重要なことを教えてくれた。「キノシタ、お前さんは今、神輿の先頭に立って一所懸命に神輿を担いでいるよな。それでいいんだ。社員が少ないうちは社長が一番重たいところを受けなきゃな。でもな、少し人数が増えてきたらお前さんが神輿の先頭で担いでたんじゃダメになるよ。今度は神輿全部が見えるところに立ってぶら下がっている奴がいないかを見るのがお前さんの仕事になる。さあ、お前さんがそこまで行くのか、ゆっくり見物させてもらうよ」そう話すときには酒井オーナーはまた元の笑顔に戻っていた。◆「いつも同じところで悪いが、前のアスターでラーメンでも食べていけよ。ごちそうさせてもらうよ」優しく誘ってくれた。アスターというのはオーナーのいらした銀座オフィスの向かいにある中華料理店のこと。果たして今の私はどこにいるのか、社員みんなを見渡せているのだろうか。酒井オーナーはどこかで私の経営の様子を見物してくれているのだろうか。先週、木曜日、私は酒井オーナーの7回目の命日を、出張先の金沢の街で過ごした。ひがし茶屋町を歩きながら優しかった酒井オーナーを思い出していた。
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◎2016年08月24日 ---- ボス ◎
- 私に付いてきたらメダルが獲れるなんて間違いよ!
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「私と一緒にやったらメダルを取れると思っていたら、それは違う。私に付いてきて、あなた方が何をするかなんだ。あなたたちが進化したら私はもっと前を知っているから、教えてあげる。常に後ろから来ているようじゃダメ。私を抜きなさい」・・リオオリンピックで日本女子シンクロスイミングを率いて銅メダルをもたらした井村雅代監督の言葉である。「私に付いてきたらメダルが取れるなんて思ってたら大きな間違いよ!」彼女が選手たちを叱咤する映像が流れる。まさに名コーチ、名監督。 選手たちはその監督を抜き、自分たちで工夫し、努力し、銅メダルを勝ち得た。長く低迷していた日本女子シンクロが復活した。◆「オレに付いてきたら大丈夫、少しずつ給与は増える、そんなこと思ってたらそれは違う。キミたちが何をするかなんだ!」 井村監督のように私も部下を叱咤する。「オレの指示したことをやっていれば定年まで安定した暮らしができるなんて思ってたら大きな間違いだよ!」私も言っている。さて当社の社員たちはやがてメダルが獲れるのだろうか? 私は名監督ではないが、井村監督の苦労はとてもとても理解できる。尊敬する。苦労が報われてよかった。
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◎2016年08月23日 ---- ボス ◎
- メダルの色と国民意識
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オリンピックのメダルは基本的に金・銀・銅の数は同じ。言うまでもなく1位に金、2位に銀、3位に銅のメダルが授与される。実際には一部格闘技で3位決定戦を行わないので、金銀メダルに比べるとほんの少し銅メダルの数が多い。銅メダルがほんの少し多いのだが最近の日本チーム、銅メダルが異常に多い。多すぎるのだ。◆今回のリオ五輪での金銀銅メダルの国別獲得個数は 米国「46.37.38」 英国「27.23.17」 中国「26.18.16」 ロシア「19.18.19」 ドイツ「17.10.15」である。不自然ではない。これに対してわが国は「12.8.21」と銅メダルが多い。(金メダルの数)+(銀メダルの数)=(銅メダルの数)。おかしくないか?◆4年前のロンドノリンピックでも、我が国の金銀銅の数は「7.14.17」と銅メダルが異常に多かった。本来、同数程度になるはずの金銀銅の数が最近は銅メダルに偏っているのだ。これはわが国民の、何らかの精神的なものが原因になっていると言えるのではないだろうか。因みに50年前の東京オリンピックでは金銀銅の数は「16.5.8」と金メダルが際立っており、続くメキシコシティでも「11.7.7」ミュンヘンでも「13.8.8」だった。この頃は、我が国選手は「1等賞」が「3等賞」よりもはるかに多かったのだ。◆ところが最近は「3等賞」が「1等賞」よりもはるかに多くなった。完全に逆転した。このことを指摘する報道に私は接したことがない。マスコミはなぜこのことを話題にしない?アホか?◆2009年、蓮舫議員が「事業仕分け」において、スパコン開発に関して「世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」と問うた。今回のリオ五輪の最中に解散が報じられたSMAPは、ヒット曲「世界に一つだけの花」の中で「ナンバーワンではなくオンリーワン」と歌う。わが国民の多くが「1番じゃなくてもいいんだよ」と言っているみたい。◆「国が豊かになったのだ」と喜ぶべきところなのだろうか? 果たして我が国は米国、英国、中国、ロシア、ドイツよりも豊かだと言えるのだろうか?◆今回のオリンピック、銅メダルを取って「幸せです」と笑顔で答える選手たちを何人も見た。私は彼らに拍手を送りながらも違和感を覚えていた。そんな中、レスリングの吉田沙保里選手が決勝で米国選手に負けた。「たくさんの方に応援していただいたのに銀メダルに終わって申し訳ない。日本選手団の主将として金メダルを取らないといけないところだったのに、ごめんなさい」などと泣きながら話す彼女に私は心打たれた。銅メダルをもらって「幸せです」と言っている選手たちよりも、銀メダルで泣きながら「ごめんなさい」と言う吉田沙保里選手に、何倍も大きな拍手を送りたい。
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◎2016年08月22日 ---- ボス ◎
- 粘り強さ
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多くの感動を残してリオ五輪が閉幕した。祭典の閉幕は寂しいが、これで睡眠不足から解放されるサラリーマンも多いことだろう。◆我々日本人にとって「逆転劇」での勝利が目立ったオリンピックだった。◆女子レスリングでは48kg級の登坂絵莉が残り5秒で逆転した。続く58キロ級でも伊調馨がやはり残り5秒でポイントを取り、五輪4連覇を決めた。さらに69キロ級決勝でも土性沙羅が逆転劇を見せ、この夜の感動を一層大きなものにした。 私は1985年の阪神タイガースのバース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発を思い出していた。◆テニスの準々決勝では錦織圭が最終セットでタイブレークに突入し、モンフィス選手にトリプルマッチポイントを握られながらもそこから5ポイントを連取し劇的な逆転勝利を収めた。「もうダメだ。錦織クンが負ける瞬間は見たくない」とテレビを消したために勝利の瞬間を見逃したという残念な友人がいる。◆バドミントン女子ダブルス決勝のタカマツ・ペアも、錦織君のモンフィス戦同様だった。最終セット、デンマーク・ペアに16-19と追い込まれた。あと2点取られれば終わりのところからタカマツ・ペアはなんと5点を連取。金メダルを奪い取った。◆卓球男子団体決勝の第2戦も同じ。水谷選手は最終ゲームを7-10とトリプルゲームポイントを許しておきながら、そこから大逆転した。◆体操・男子個人総合で金メダルを取った内村航平の大逆転劇もすごかった。テレビのこちらで私も内村君を必死に応援していた。応援しながらも「こりゃ逆転は難しいな」と独り言を言っていた。逆転勝利を祈りながら鉄棒の演技に見入ってた。逆転した。感動した。◆今朝、会社に来て「今度のオリンピック、逆転劇が多かったねえ」と航空機事業部の田内君に言った。「ええ、粘り強さの勝利ですよね」と彼も嬉しそうに答えた。「粘り強さねえ・・・、確かに。そうだねえ、粘り強かったねえ」と言いながら、私は自分に粘り強さがなくなってきていることに気付いた。最近、何事にも簡単に諦めてしまうようになっている自分に気づいた。「オレは最近粘り強さがなくなったんだよ」と田内君に言うと「寂しいこと言わないでくださいよ」と励まされた。頑張ろう。◆逆転で勝利した人も、残念ながらメダルには手が届かなかった選手たちも、選手を指導されてきたスタッフの方々も、みんなみんなお疲れさまでした。
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◎2016年08月19日 ---- ボス ◎
- 五十肩から腰痛に
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3年前までは朝食を取らなかった。出勤前に自宅で腕立て伏せを40回、腹筋運動を100回するのが日課となっていた。快適な生活であった。◆ある日、肩が痛くなった。電車の吊革を持とうとして右肩がグキッときた。痛みは徐々に増してきた。左の肩まで痛くなってきた。朝の腕立て伏せができなくなった。朝は腹筋100回だけになった。医者に診てもらうと「五十肩ですね。それほど心配要りません」と言われて痛み止めをもらった。痛み止めは、痛みが強い時にのみ、朝に一錠服用することを勧められた。痛み止めの服用は「食後」と言われた。私は痛み止めを服用するために朝食を取るようになった。◆不思議なもので朝食を取ると昼前に腹がすいてくる。昼食の量が増える。徐々に体重が増してきた。2年弱続いた肩痛が徐々に治まってきたと思ったら今度は腰痛が始まった。腕立て伏せを止めた上に腹筋運動も止めるしかなかった。痛みがひどいときは痛み止めの薬を飲む。朝食は毎日食べるようにした。昼食も毎日食べる。腕立て伏せも腹筋運動もしない。体重はさらに増してきた。悪循環だ。◆一昨日、久しぶりに体重計に乗った。自己最重記録を更新していた。3年前にくらべると5kgも増えていた。そこで、やっと私は気づいた。すべてはあの肩痛がスタートなのだと。そして賢明な私はすぐに行動に移した。「痛み止めは飲まない。我慢する」「朝食は取らない。我慢する」「昼食も取らない。我慢する」「腰痛の状態を見ながら腕立て伏せを始める。頑張る」・・・体重が5kg落ちて3年前と同じになったならきっと腰痛も治るのだと信じていいる。
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◎2016年08月17日 ---- ボス ◎
- ガッツポーズ
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日本の真裏、ブラジルで開催されているオリンピックのせいで睡眠不足の毎日だ。日本人選手は事前の予想を上回る活躍をしている。私は毎夜、テレビを見ながら声を出して応援を続けている。「そこからだっ!」「頑張れっ!」「よしっ、そのまま逃げろっ!」「よっしゃー!」・・など競技により、状況により私の声援も変わる。テレビのこちらで小さくガッツポーズをしていることもある。◆テレビのこちらでガッツポーズをしている自分はさておいて、やはり相手選手の前での派手なガッツポーズは「いかがなものか」と感じてしまう。私は古い人種のようだ。そんなことを思っていたら、いました私と同じようなことを感じている方が。「あっぱれ!」「喝っ!」と選手たちを叱咤し激励するハリさんこと張本勲さん。テレビ番組で解説中に、リオデジャネイロ五輪の卓球男子シングルスで銅メダルを獲得した水谷隼選手に対し、「あんなガッツポーズはダメ。手は肩より上げちゃダメ」と注文をつけたという。水谷選手には酷だが、ハリさんの気持ち、良く分かる。「張本さん、よく言ってくれました」と私は張本さんも応援する。◆もちろん水谷選手の気持ちもよく分かる。特に一対一で勝負する競技は、勝ち負けが明確なだけに、ガッツポーズが出やすい。卓球、柔道、レスリングなどだ。勝って大きなガッツポーズをし、会場に倒れ寝転んで喚起を表現する。気持ちはよく分かる。どれほどの練習を積み、どれほどの苦労をして勝ち得たものか・・。ハリさんと違って、私は直接彼らに「ガッツポーズは我慢したほうがいいよ」とは言うことはできない。◆ただ逆に、ガッツポーズをしない勝者がものすごくかっこよく見えることは伝えたい。今回オリンピックをずっと眺めてて「当然、ガッツポーズ」のシーンでそれを表さなかった金メダリストが二人いた。柔道男子73㎏級の大野将平と同じく柔道女子70㎏級の田知本遥。この二人は優勝が決まっても畳の上では冷静に振る舞い、優勝を争った相手に礼節をもって接し、健闘を称えた。すがすがしい。彼らのこのガッツポーズなしの振る舞いをもっと大きく報じ称えるメディアがないのが寂しい。ガッツポーズをすることを「ダメだ」というよりも、ガッツポーズをしないことを「かっこいい」と報じる解説者がもっと現れてくれるといいのにな。
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◎2016年08月16日 ---- ボス ◎
- 角栄ブーム
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再び田中角栄ブームである。本屋に行くと石原慎太郎著「天才」をはじめ多くの角栄本が平積みされている。◆盆休みに買った週刊新潮は「田中角栄が教える正しい札束の配り方」との特集が載っていた。「単に金を渡すだけでなく、相手に親身に寄り添うことで、角栄は何倍もの費用対効果を得ていた。しかも角栄は党派や派閥に関係なく、あらゆる人々に金を配っていた」ということだ。いかに角栄が魅力的な男だったかということを新潮は一所懸命に書いている。もし私がその時代の男であったなら、そして角栄と接する機会があったなら、私も一発で虜(とりこ)になったのだろう。大ファンになったのだろう。だが幸か不幸か私は今の時代の人間であり、角栄と会いたくても会えない経営者だ。当時の角栄の魅力とやらを冷静に眺めることができる。だから新潮の、角栄を讃えるばかりのこの特集記事には不愉快さを禁じえなかった。◆「角栄がばら巻いた札束の総額は、数百億円とも1000億円とも言われる」として、そのばら撒き方を讃える記事を今書く意味は何なのか、理解に苦しむ。新潮、売れればそれで良いのか?◆「いかに角栄が魅力的な人であったか」「カネをばら撒くにあたって、いかに受け取る人間の立場になって気配りをしていたのか」ということを書くのなら、そして「1000億円もの金をばら撒いた」ということを書くのなら、同時に「どうやって1000億円ものカネを集めたのか。その金は角栄がばら撒いても良いものなのか」を書かねばなるまい。◆週刊誌といえども「善と悪」、「功と罪」、両方を伝えるべきではないのか? 角栄の「善」と「功」ばかりが大きく取りざたされての角栄ブーム、私は恐ろしく感じる。◆最近は「ちょっと待て!」と思い、自分のアタマでモノゴトを冷静に見詰め考える大人が少なくなった。週刊誌の報じる「善と功」のみを「すべて」と勘違いしてしまう大人ばかりだ。「また角栄さんみたいな総理大臣が出てこないかなあ」などとアホ面して知ったかぶっている大人が増えている。
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◎2016年08月09日 ---- ボス ◎
- 夜の空
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私の故郷、大分県佐伯市は日本中で最も星がキレイに見える地域である。高いビルも少なく空が広い。街燈も、都会のものに比べると落ち着いた色で物静かな印象だ。◆先週末、法事でその佐伯市の実家に帰ってきた。母が居なくなった実家は数か月のチリが溜まっており、掃除が大仕事になった。家人と二人で大仕事を終え、家人を誘って疲れたカラダで一杯飲みに行った。私はビール2杯で簡単に酔った。「タクシーで帰りましょうか」と聞く家人に「いや、歩こうよ」と答えた。高校時代の通学路であった。まだ9時を少し過ぎたばかりなのに殆ど人を見かけない。静かな道を、家人と二人、なにも話さず静かに歩いた。「うわぁ、星がキレイ!」 家人の声。新月であったために空は暗い。深い紫の空に「夏の大三角」をはじめ無数の星たちが輝いていた。◆日曜日、家人を福岡の実家に預け、一人東京に戻ってきた。疲れたカラダで近所の居酒屋へ一人で行った。カウンターで一人静かに飲んだ。またビール2杯で簡単に酔った。広尾の坂を歩いて帰った。11時は過ぎていた。広尾の丘から眺める東京の空。ミッドタウンと六本木ヒルズが聳え立つ。空は狭い。月は見えないのにその空は明るい。マグリットが描くような、明るい深夜の青い空に、キレイな白い雲がいくつかポッカリと浮いていた。星は一つも見えなかった。星が見えなくても、深夜の明るい青い空と白い雲、これも悪くないな、と思った。
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◎2016年08月03日 ---- ボス ◎
- Aero Art Collection ( Raisonne 美忘録)
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当社のホームページに新しいサイトが加わった。その名は「Aero Art Collection」。社内にある美術品や調度品などを紹介するページ。(http://www.aero.co.jp/art-collection/) 是非、みなさまにも覗いていただきたい。◆私は当社設立以来、部下たちに「義理・道徳」を中心とした生き方を求め、さらに「美・粋・遊び心・道草精神」の大切さを訴えてきた。「美・粋・遊び心・道草精神」があればそこに独創性(オリジナリティ)が生まれる。我々が売る製品の商品価値が高まり会社は安定してくると信じている。社員たちに「美・粋・遊び心・道草精神」を学んでもらおうと社内に多くの美術品を置いている。◆私の部屋には「松江」と題する絵が飾ってある。島根県に住む矢野譲(やのゆずる)画伯の作品。新サイトを覗いてくださった矢野画伯から早速電話をいただいた。「キノシタさん、あんた随分ワシを持ち上げてくれたねえ。恥ずかしゅうなるわ」 それに続いて「キノシタさん、あんたビジネスのセンスは無いようやけど美術的なセンスはいいなあ」と誉めてくれたのか貶されたのか? 「ビジネスのセンス無いんですよね」と私が返すと「そうよ、人がいいのか優しいのか知らんけど、モノを売るときはガンガン行かんとねえ。」 私がモノを売るところを見ていたような物言いだ。 ◆愛すべき矢野画伯、まだまだ精力的に描き続けているようだ。素晴らしい絵をたくさん描いているが矢野画伯、私と一緒で(?)人がいいのか優しいのか知らないが、描いた絵を高く売ろうとはしない。「ワシの絵を喜んでくれたらそれでいいの。幸せなことよね」・・・出会った頃は「ガンコじじい」と思っていたが会うたびに、話すたびに、優しくなってくる。「美・粋・遊び心・道草精神」のカタマリのような矢野画伯にまた近々会いに行こうと思った。
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◎2016年08月02日 ---- ボス ◎
- 少し やんちゃな ちょいワル5文字
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今年の初め、私がよく行く六本木の居酒屋店内に、客が書いた「書初め」が展示されていた。その中の一枚に「かるはずみ」とひらがなで大書されていた。私はえらく気に入った。書初めに「かるはずみ」という言葉を選ぶセンス、凄いと思った。◆その書初めを契機に「かるはずみ」に匹敵する「やんちゃな ちょいワル5文字」を探し始めた。くだらない作業だが面白い。◆「むこうみず」 「いくじなし」 「やせがまん」 「ろくでなし」 「くちぐるま」 「むてっぽう」 「したごころ」 「ごけごろし」 「すけこまし」・・・などなど。 これらの他に 「ちょいワル5文字」ありましたら教えてください。あなたも一緒に探してくださいね。
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◎2016年08月01日 ---- ボス ◎
- 小池ゆりこ新東京都知事に期待
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「自衛隊の練習用ヘリコプターにはエンストロムが最適なんだけどなあ」・・そんな声が陸上自衛隊OB複数の方々から聞こえていた。「それならば当社で売り込みましょう」と自衛隊にアプローチを開始した。10年前のことだ。◆当社が米国のエンストロム社の代理店になり「練習用ヘリコプターに最適です」と防衛省に向けた案内を始めた。だが防衛省内の誰に話をしても「うーん、難しいでしょうね」との返事。そしてその誰もが、なぜ「難しい」のかを説明してくれなかった。ある方は「キノシタさん、キノシタさんが頑張っているしエンストロムも良い機体だから応援してあげたいけど、もう既に次期練習機の機種は内々決まっているのですよ」と言った。「まだ仕様書も出てないのに機種が内々決まっているなんておかしいじゃないですか?」私は腹が立ったが、彼はなにも答えなかった。エンストロムを担いで営業活動をするだけでも労力とカネがかかる。それ以上に私たちの精神的疲労が蓄積されていた。そんなときに小池ゆりこ氏が防衛大臣に就任した。◆小池大臣はなにやら防衛省の改革を始めようとしていた。防衛省に君臨する前の事務次官M氏との間で激しいバトルが始まった。私たちはただ傍観するしかなかった。そのバトルは小池氏が勝った。M前事務次官は逮捕された。と同時に防衛省のムードが変わった。「キノシタさん、練習機の入札が延期されました」「キノシタさん、ひょっとしたらエンストロムも入札に参加できるかもしれませんよ」そんな声が聞こえ始めた。それでもなお「キノシタさん、いくら頑張っても無理ですよ。傷が深くならないうちに止めたようが良いですよ」と親切にささやいてくれる防衛省幹部もいた。◆結局、練習機の入札は当初予定より2年以上遅れた。わが社はエンストロムを担いで入札に参加し、見事に落札することができた。◆私は直接、小池氏と話をしたことはない。もちろん何事もお願いしたことはない。だがあのとき小池防衛大臣が誕生していなければエンストロムが陸上自衛隊の練習機に選ばれることはなかったと確信している。そういう意味で私は小池氏に大きな借りがある。◆昨日の東京都知事選挙、小池氏が圧勝した。防衛省改革に続いて東京都庁改革をしてくれるものと期待している。
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◎2016年07月28日 ---- ボス ◎
- 政治家の評価
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昨日に続き、あまり好きな話題ではないが政治家や選挙に関して。◆昨日は歯科医や外科医に例えて話した。政治家だって歯科医や外科医同様に、彼の人柄やルックスよりも政策やら政治手腕で選ばれるべきであろう。だが残念なことに下流なマスコミがくだらぬことを煽るために最近の選挙は単なる人気投票に変わりつつある。「政治のことはこれから勉強します」と笑顔で答える女性アイドル歌手が多くの票を集める。元アイドル、元プロレスラー、元柔道選手、元漫才師、元アナウンサー・・・そんな議員ばかりである。情けない。◆それよりも候補者に政策を語らせ、それによって誰に投票するかを判断するのが、本来あるべき選挙の理想の姿ではないのか?◆マスコミが下らぬことを書きすぎる。一方で、多くの妾(めかけ)を囲い、説明のつかぬ大金を集め、カネと派閥の人数で日本国を牛耳っていた田中角栄をここにきて持ち上げ始めた。どうなってるの?◆良い政治家、悪い政治家を判断する線引きがあまりにも曖昧。私は、舛添の「家族で温泉」や「公用車で別荘」なんて取るに足らないどうでもいいことだと思っている。最近、騒がれている鳥越の女性スキャンダルも角栄に比べれば子供以下の話。だが猪瀬の「5000万円借用疑惑」はダメ。もちろん角栄の「ロッキード」もダメ。甘利の「UR問題」もダメ。◆外科医が外科手術の能力で判断されるように、政治家もその政治手腕、政治能力で判断されるべきだと思っている。それ以外のオンナの問題なんて些末な事。だが「個人的にカネをもらおうと権力をかざす」「カネをもらったから方針を変える」 これだけはあってはならない。厳罰に処すべきだろう。◆たしかに角栄はとても魅力的な男だったのだろう。だが、カネをもらって国防のための飛行機の機種を決定しようとしたことの罪は大きい。最近の角栄ブーム、私には理解できない。
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◎2016年07月27日 ---- ボス ◎
- 潔癖を求め過ぎ?
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あなたが歯医者に診てもらうとき「脱税しているとの噂があるがすこぶる腕の良い歯医者」を選ぶか「誠実な人柄だが医療技術の未熟な歯医者」を選ぶのか? あなたの家族が癌の手術をするとき「女ぐせが悪いと評判だが、癌手術の実績が多い医師」に執刀をお願いするのか「実直な人柄だが癌手術の経験は全くない医師」に執刀を依頼するか? ◆選挙戦が近づくとよく話題になる議論だが、なぜか最近は聞かなくなった。「誠実・実直な人柄であること」がすでに政治家の第一条件になってしまったようだ。すくなくとも選挙時には完璧に「誠実・実直な人柄であること」をアピールできなければ当選しない。医者には「人柄」よりも「腕」を求めるくせに、政治家には「政治家としての能力」よりも「人柄」を求めるようになった。◆ところが残念なことに「できるオトコ」「できるオンナ」には「叩けばホコリが出る人」が多い。私は「叩いても、なんのホコリもでない奴なんて魅力ない」とすら思っている。「誠実・実直」な人は隣の住人としてはありがたいが自分の主人や部下としては「さて仕事はできるの?」と不安にすらなる。◆舛添さんの「家族で温泉問題」や鳥越さんの「12年前の女性スキャンダル」、都知事としての政治能力とは大きく関係ない。◆マスコミが中心になって政治家の「アラ」を探し、「アラ」が見つかると政治家として生きていけなくなる。ずるい政治家はマスコミ対応だけ考えていれば当選を繰り返す。脇の甘い政治家は政治手腕と関係なく放逐される。どこかおかしい◆一方で「田中角栄ブーム」が再燃している。最近の有権者が最も嫌う、「カネとオンナ」のスキャンダルに関しては歴代政治家の中でも図抜けた実績のこの政治家が今、持てはやされているのだ。◆日本人よ、いったい我々は政治家になにを求めているのか、冷静に考えなければならない時期じゃないの?
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◎2016年07月25日 ---- ボス ◎
- 厳しすぎるのか? (2)
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週末、大学時代の友人たちとゴルフコンペを楽しんだ。九州大学「土木工学科」出身の仲間。みな、現在も「土木」の関連する会社で働いている。◆ハーフが終わってレストランに入ると一組前でプレーしていた3人が既にビールを飲んでいた。白い美しいテーブルクロスの上に汗にまみれた3つの帽子が置いてある。レストランの入り口に帽子掛けがあるのに、彼らはテーブルの上に今までかぶっていた帽子を放り出してビールを飲んでいたのだ。私はそっと近づいて「おいおい、こういうもんはせめてイスの上に置きましょうよ」と言いながら汗まみれの帽子を、空いているイスの上におろした。「すいませんねえ」と彼らはにこやかに応えた。◆私の組の4人は彼らの隣のテーブルに着席した。もちろん私の組の者はみな入口脇の帽子掛けに帽子をかけて入室した。食事を終え、前の3人のスタート時刻が近づいた。ふと彼らの方を見ると3人ともすでに帽子をかぶっている。着席したまま帽子をかぶり、伝票にサインしながら話をしていた。見かねた私はまた彼らに近づいて冗談ぽく話しかけた。「ちょっとちょっと、ここは名門ゴルフ場ですよ。レストランの中で帽子は遠慮してください」◆彼ら3人は「そうでしたねえ、すいません。厳しいなあ」と言いながら私の指示に従ってくれた。私は幹事である。コースやメンバーさんに失礼があってはならない。マナーに欠ける彼らへの注意は当然のことと思っている。◆帽子を取って、午後のラウンドに向かいながら、彼らの一人がつぶやいた。「キノシタさんは厳しいなあ。会社でもそうなんやろうね。部下の人たちは大変やろうね」
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◎2016年07月22日 ---- ボス ◎
- 厳しすぎるのか?
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車で出勤するときは娘が助手席に乗っていることが多い。彼女は私の会社がある新橋まで同乗し、そこから「ゆりかもめ」に乗り換える。今朝も助手席に座っていた。私は機嫌が悪かった。「父さん、怒ってるの?」と聞いてきた。「うん、ちょっとね」と返した。娘に対して怒っていたわけではない。◆娘と一緒に自宅を出ようとしていると玄関で家人が「あら、スーツの背中、しわがすごいわ。アイロンかけましょう?」と聞いてきた。アイロンを待つ時間はない。娘も待っている。「なんで今ごろ?」と腹が立った。「もういい」とだけ言って娘と一緒に玄関を出た。今日から一泊出張。私は今日、明日と背中にしわの残るスーツを着なければならなくなった。◆助手席の娘は「母さんの責任だけじゃないでしょ。しわくらい、いいじゃない」と家人を擁護する。「いや、母さんの責任でしょ、父さんのスーツを用意するのは母さんの担当なんだから。専業主婦なのだから、そういうことだけはキチンとやんないとね!」私は不愉快そうに応えた。「九州の男をダンナにすると大変ね。うちの会社の上司たちはスーツのアイロンかけは自分でやっているよ、奥さんが専業主婦でもね」ウンザリした声で娘が言う。私はさらに腹が立った。「九州の男とかじゃないんだよ。自分がやるべきことはキチンと責任を持ってやる、それができないとダメなんだよ」◆しばらく沈黙が続いた。娘がポツンと言った。「父さんの部下の人たち、大変でしょうね」
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◎2016年07月21日 ---- ボス ◎
- なんとかしろよ、中国人のマナー。
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仕事で中国の方と接することは多い。先週も中国のある会社の工場長が当社に来られてヘリポート開発に関する打ち合わせを日本語で行った。彼はマナーも良く、明るい。流ちょうに日本語をしゃべる。私は、個人的に付き合いのある中国人が何人かいるが彼らは皆、日本語がうまく、賢く、穏やかで、そして日本人以上にマナーが良い。「こんな人たちばかりなら日本と中国はすぐに仲良しになるのになあ」などといつも思っている。◆先週、土曜日の午後、所用で銀座に行った。中央通りは「歩行者天国」で賑わっていた。私はこの「歩行者天国」が大好き。歩道を歩くのがもったいなく感じ「せっかく天国になっているのだから」と、車道を歩く。気づくと歩行者の6割程度が中国語を話している。申し訳ないが、彼らは歩く姿が品がない。センスの悪い服を着て、大声を出しながら傍若無人に集団でダラダラと歩く。あの広い車道で私は何度もダラダラと歩く中国人に道を譲った。不愉快ではあるが、これらの爆買い中国人によって銀座の商店街が潤っているのなら少しは我慢もしなければならないのか・・?◆車道の真ん中、センターラインのあたりに車座であぐらをかいている三人組がいた。なにか言っている。どうも「ああ、疲れたね」というようなことを言っているようだ。見ていると靴を脱ぎ、やがて靴下を脱ぎ始めた。銀座の歩行者天国の車道の真ん中でだ。ふと歩道に目を向けると歩道にある小さな生け垣(花壇)に向かって子供に小便をさせているバカ親がいる。その近くに歩道の縁石に腰かけてやはり靴下を脱いでくつろいでいるみっともない集団が。そして銀座松屋のエレベータ横のスペースでも同じような光景が・・◆不愉快でならない。なんとかならないのか、中国人のマナー。歩行者天国のあちこちに「中国の方へ! ここは日本です。マナーに気を付けてください」と中国語の看板を出せばいいのに。
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◎2016年07月12日 ---- ボス ◎
- 選挙と報道
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参院選、例によってアタマの悪そうな芸能界出身者が何人も当選していた。我が国の官僚は最高学府を優秀な成績で出たエリートが大勢だ。そのエリート集団をアタマの悪い政治家、政治屋連中が使いこなせるとは到底思えない。官僚たちは「あのバカが」と陰口をたたきながら「政治家にアタマを下げるのも我々の仕事のうち」とばかりにまさに面従腹背の状態が続いているのであろう。昨日も書いたが、もう少しまともな候補者が増えないものか。◆今回の選挙で気付いた。マスコミ出身者はほとんどすべてが野党からの立候補だ。なぜだろう。「政権の暴走を許さないように監視するのもマスコミの役目」とよく言われるが、本来マスコミは政治的には中立であるべきだろう。個人的に野党を応援する者もいれば与党を支持する者もいるはずじゃないのか?◆アタマの悪いタレントやスポーツ選手は与党から、少し賢い感じを出している底意地の悪いマスコミ人は野党から。なぜだか分からないが、どうもそんな構造ができつつあるようだ。
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◎2016年07月11日 ---- ボス ◎
- 旨いものがないメニュー
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昨日はお客様と一緒にゴルフを楽しんだ。晴天猛暑の中、埼玉県の「武蔵OGMゴルフクラブ」をラウンドした。仕事の話、政治の話、たまに下ネタも混じる。いろんな話をしながら、笑顔の絶えないラウンドであった。「武蔵OGMゴルフクラブ」はコースも、そのメンテナンスも最高だが、さらにレストランでの昼食も格別である。いつ行ってもメニューを見ながら考えてしまう。「これも美味そうだな」「こっちのも食べてみたいな」・・レストランのテーブルに着き、毎回悩んでしまう。ついつい頼み過ぎてしまう。午後のラウンドは食べ過ぎで腹が重たい。愉快な仲間と、楽しい会話をしながら、美味い食事をいただき、そしてまじめにゴルフに挑む。素晴らしい一日だった。◆実は一昨日もゴルフをしていた。私のホームコース君津市にある「ロイヤルスターゴルフクラブ」。こちらもコースは最高。ホームコースだから仲間も多い。いつもメンバーたちと同じ話をする。ここは「コースは最高」「キャディさんやスタッフの方々も最高」もちろん「メンバーも素敵な人ばかり」・・・いいことずくめのようだが「ロイヤルスターゴルフクラブ」には唯一大きな欠点がある。「メシが不味い」のだ。午前中のラウンドも終盤に近付くと腹が空いてくる。だれかが「腹減ったな。昼飯、なに食おうかな。美味いものないからなあ」と言う。キャディさんが「すみません」と謝る。「キミのせいじゃないよ」とメンバーがキャディに気を遣う。「メシさえ美味かったら最高のコースなのになあ・・」「ゴルフ場へ来る楽しみには『美味しい昼飯』も含まれているよなあ」「これじゃお客様を接待できないよねえ」などと毎回同じ会話。多くのメンバーが同じ不満を持っているが改まる様子は一向にない。食べたいもの、美味いものがないからいつも「なに食べようかな?しようがない、これにしよう」と決めてしまう。◆昨日、ゴルフから帰り、夕刻、家人とともに選挙に出かけた。候補者一覧を見ながら「ロイヤルスター」のメニューを思い出した。どれも美味そうじゃない。「しようがない、これにしよう」◆「どれも美味そうだな。これも食べたいなあ、こっちも美味そうだな。あー悩んじゃうなあ」と「武蔵OGM」では悩む。「武蔵OGM」のような、そんな選挙にならないものだろうか。
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◎2016年07月07日 ---- ボス ◎
- 女性のFacebookは自慢合戦
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会社につくとまずメールのチェックをする。Facebookから「〇〇さんが近況を投稿しました」とのメールが毎日、複数届いている。大抵は読まずにそのまま削除するが、たまに覗いてみる。面白くない。メールのチェックが終わり、時間的に余裕があるときは時々、登録している何人かのブログを除きに行く。これまた殆どが面白くない。私もこうしてブログ(?)を書いているがこれにはある目的があって書いている。私がブログを書いている目的はさておいて・・・・。◆ Facebookやブログ、なぜ女性たちは恥ずかしげもなく、あんなくだらぬ自分の情報を他人に伝えたがるのだろうか?「昨夜は〇〇でイタリアン。うーん、とっても美味しかった!」などとアホ面写真付きで載せている。まるで自慢合戦。「見て!私ってこんなに幸せよ」と競っているように見える。◆きっと彼女たちは「うわっ、素敵ね。うらやましいー!」と他人に思われたいのだろう。そう言ってもらいたいのだろう。◆くだらない。
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◎2016年06月30日 ---- ボス ◎
- これで大丈夫?
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私は九州大学の土木工学科を卒業した後、前田建設工業(株)東京支店で6年間勤務した。都市土木の現場監督をずっとやっていた。道路、橋梁、上下水道、共同溝などを作ってきた。だからヘリポート以外でも、土木工事に関してはそこそこ詳しい。その土木工事に詳しい私が見て「おい、これで大丈夫なの?」と心配してしまうのが新橋駅付近の工事。 写真の緑色の柱は、上を走る山手線の鉄橋を支えている。上からの荷重を受けるだけの強度は十分にあるのだろうが、問題はその基礎。いかにも弱い。大型トラックが暴走してこの基礎部にぶつかったらズレてしまうんじゃなかろうか?この柱が地中深くまで入っているのなら心配しなくても良いのだが、なんだか地上に作った基礎(アンカー)に乗っかっているだけに見える。心配だなあ。
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◎2016年06月29日 ---- ボス ◎
- 「炉心溶融」隠ぺいは悪か?
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2011年3月14日、福島第一原発ではすでに炉心溶融が起こっていた。だが同日夜の記者会見では「炉心溶融(メルトダウン)」という言葉を決して使わないように、との指示が出ていた。指示したのは当時の東京電力社長、清水正孝氏とのことだ。清水社長に対し、首相官邸から圧力がかかったとの見方もあるが、明らかにはなっていない。先日(2016年6月21日)現東京電力社長である広瀬直己氏が記者会見し、当時の清水正孝社長が炉心溶融の言葉を使わないよう指示したことについて、隠蔽にあたると認め、謝罪した。東電は同日付で、経営管理責任を明確にするため、広瀬社長を減給10%(1か月)、姉川尚史常務を減給30%(同)の懲戒処分にした。◆例によってマスコミは口を揃え「とんでもないこと!」とののしる。清水氏の独断なのか、或いは本当に官邸からの指示があったのではないかなどと、くだらぬ犯人捜しをやっている。◆実は私は清水社長に同情的な考えを持っている。もしあそこで「メルトダウンがすでに起こっています」と正直に発表したらどうなっていたか。間違いなく都市パニックが生じたであろう。その都市パニックによって事故が多発し多くの死傷者が生じたことだろう。被害を最小限に食い止めるために第一原発に残った職員や作業員たちも、家族や世論に押され現地を離れざるを得なくなったことだろう。◆私は清水社長はまさに断腸の思いで「炉心溶融という言葉を決して使わないように!」との指示をしたのだろうと思っている。大きな事故を小さく見せようとしたわけではない。私はあの清水社長の指示によって実は大変な数の命が、結果的に失われずにすんだのだと確信している。◆「知っていた事実を報道しなかった」ということだけで彼を悪人に仕立てるのは簡単だ。だがマスコミは非難するだけでなく、複眼的に事象を観察し、都市パニックの恐ろしさを含めて清水社長の指示を「やむを得なかった」とする考えも紹介すべきである。
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◎2016年06月28日 ---- ボス ◎
- みのさんは✕で高島さんは〇なの?
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覚せい剤取締法と大麻取締法違反(所持)の疑いで高知東生が逮捕された。高知の妻は女優、高島礼子。皮肉なことに現在、警察官役で主演するテレビドラマの収録中とのことだ。夫は逮捕、妻は警察官役。世間、とくにテレビを中心とするマスコミが大騒ぎをするかと思ったが私の予想に反して、高島への風当たりは強くないようだ。高島主演のこのドラマに関しテレビ朝日は「現時点では、放送予定の変更はありません」としている。夫は覚せい剤で逮捕されても、妻が主演する警察ドラマは収録を続けている。◆私は個人的には高島礼子さん大好き。今回のバカ夫の事件は彼女にとってまさに「晴天の霹靂」であったことだろう。あの美しく聡明そうな高島さんがバカ旦那の愚行を知っていたとは思えない。だが・・・◆今から3年ほど前、みのもんたさんの息子が路上で寝ていた男からキャッシュカードを盗み逮捕された。被害者とは示談が成立し不起訴となったが世間、マスコミは父親のみのを許さなかった。報道番組すべてを降ろされた。みのは「30才を過ぎた十分に大人の男、それの犯した罪を父親がそういう形で償わなければならないのか?私はそうは思わない」と強く主張していたが世間はみのの主張を受け入れなかった。◆整理しよう。片や《覚せい剤取締法違反の現行犯》で《妻が警察官役の主演ドラマ》、一方は《路上で寝ていた男からのスリで未起訴》で《父親は報道番組の司会》・・・・あなたはどう思いますか? ◆私は高島さん大好きだけど、それでも公平な見方をすれば、やはり《未起訴のスリ&父親は報道番組司会者》より、よほど《覚せい剤現行犯逮捕男&妻は警察ドラマ主演》のほうが「ふさわしくない」「スキャンダラス」「許せないこと」と思うのだが・・・? ◆少なくとも私の知る限り、だれもこのことを指摘していない。日本の報道、世論、ちょっとおかしくないか?
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◎2016年06月28日 ---- ボス ◎
- 野党共闘? ふざけるな!
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2月24日、この欄で「野党共闘?ふざけるな!」と題して、主義主張の違うものが目先の利益のために共に闘うなどというのは“談合”だ。建設業界であれば逮捕者が出るのに政治家は恥ずかしげもなく堂々とやっている、というようなことを書いた。今回の参院選、民進党と共産党が共闘するという。腹が立つ。断っておくが私は自民党の応援をする気はない。ダメなこと、間違ったことに対し「ダメ」「間違っている」と言いたいだけ。◆自民党が中心になって取り組んでいる憲法改正論議を一つ弁護すれば、自民党は憲法を改正した方が我が国の安全につながると信じている。国民の安全のために憲法改正を訴えている。考え方はいろいろあろう。もちろん「現憲法順守の方が我が国の安全につながる」と思う人たちも多い。そこは双方の考えの者が理論的に国民に説明する必要がある。憲法改正法案のことを絶対に「戦争法案」などと言っていけない。◆テレビで共産党の藤野保史政策委員長が防衛費を「人を殺すための予算」と発言した。許しがたい、とんでもない発言。共産党の志位和夫委員長は藤野氏に対して口頭で注意したという。注意したことによって「これで解決したと思っている」と強調した。「おいおい、それで終わりなの?」と怒っているのは私だけではないだろう。バカなのかノーテンキなのか共産党。こんな発言をする共産党と“談合”する民進党という党にも期待できなくなってきた。
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◎2016年06月27日 ---- ボス ◎
- ピートローズの言い分
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イチローが日米通算安打数でこれまでピートローズが持っていた4256を抜いた。イチローは日米の通算のカウント、ローズは米国大リーグのみでのカウント。私にはこれを同レベルで比較する意味が分からない。◆「イチローがもうすぐローズの記録を更新しそう」と日本のマスコミが騒いだ。釣られて米国のマスコミがイチローの記録を報道しはじめた。ローズとしては純粋に歓迎できなかった。「みんなオレを(キングではなく)クイーンにしたいのか?」 不愉快な胸の内をさらした。このローズの言葉に日本のマスコミが逆に苛立った。「なんて心の狭い男」「野球賭博で大リーグを永久追放処分されたくせに」「日米通算4256というのはとてつもない数字」などなど、多くの言葉でイチローをもてはやしローズをけなした。テレビのコメンテーターは100%ローズを「大人げない」と言わんばかりだった。それを見ていたほとんどの日本国民は「そうだ、そうだ。ローズはつまらない男だ。どうしてイチローの記録を称賛する発言ができないの?」と思ったようだ。自分のアタマで考えることをしないほとんどの国民はテレビのコメンテーターの意見に同意する。「ピートローズってダメな男だ。嫌いだ」と口にする。◆どうだろうか?自分のアタマで考えてみないか?ピートローズの立場で考えてみないか?例えば韓国野球Kリーグの選手が日本のプロ野球に来て活躍したと想定しよう。彼が韓国リーグ時代に2000本打って日本に来て1085安打、通算3085安打で張本勲の記録に並んだとしよう。彼が「オレがアジアで1位になった」と喜んだとマスコミが報じても張さんは譲らないだろう。多くの日本人は「だって韓国リーグの数字と日本のレベルは違うでしょ」と言うことだろう。比較することに無理があるのだ。◆イチロー本人だって特に意識する数字ではないと言っている。マスコミに踊らされてイチローファンが盛り上がっただけだろう。「日米通算」を「大リーグ単独」と同レベルで語ることになんの意味もないと思うのだが・・。◆もうすぐ到達するであろう大リーグ3000本安打こそがもろ手を挙げて賛辞するべき数字であると思う。
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◎2016年06月22日 ---- ボス ◎
- 死刑よりも重たい罰が必要では
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「人生を終わりにしたかった。殺人が一番、死刑になるかと思った」・・・バカな男が、自分が死刑になりたい欲求で、通りがかりの女性4人を包丁で切り付け死傷させた。昨日(6月21日)、釧路の出来事である。◆今から15年前、大阪の池田小学校で宅間某なる凶悪犯が児童を8人殺害した。宅間は「オレを早く死刑にしろ!」と要求した。◆「とっとと一人で死ね!」と誰もが思うこのような事件があとを絶たない。改善策はある。「自死を容易にする」ことと「死刑以上の重たい罰を設けること」。◆宗教的な問題からだけでなく、わが国では自殺、自死することを認めていない。自殺、自死は悪いことのように扱われてきた。これを見直す時期に来ていると私は強く思う。病によっては治る可能性は全くなく、「苦しくて苦しくてただ生きているだけ」という状態の患者が大勢いる。私がそうなったらなんとか死にたいと願うだろう。しかし今の法律では医者であろうが家族であろうがそれは許されない。私の希望を叶えるということは殺人者になってしまうことなのだ。なんとも酷な話だ。「死にたい」と思っている者が楽に死ねるようになれば、間違いなく犯罪は減る。多くの命が助かるだけでなく、殺人者を生み出さなくて済むのだ。◆「死刑よりも重たい罰」の制定も重要。「凶悪犯を起こしたら死刑になれる、死刑になりたい」と思って殺人をした者を死刑にするのは「泥棒に追い銭」みたいなもの。ふざけるな!凶悪犯には死刑よりももっともっと苦しい罰、彼が「頼むから殺してくれ!」と懇願するほど苦しい罰を用意すべきじゃないだろうか?凶悪犯に人権など必要ない、と考える私が悪魔なのだろうか?
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◎2016年06月21日 ---- ボス ◎
- 三菱自動車データ改ざん問題
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「三菱自動車の燃費試験データ不正問題で、データ改ざんのあった軽自動車4車種について国が燃費を再計測した結果、申請値を平均約11%下回っていたと明らかにした。 国交省は5月以降、4車種33台をテストコースで走らせデータを再計測。その結果、申請値を実際の燃費が約5~16%下回り、平均すると約11%低かった。・・(以上msnニュースより)◆何度も何度もインチキを繰り返す三菱にはほとほと呆れる。三菱には呆れるが国交省にも驚く。あるいは経産省にも。◆車を購入しようとする者が、車種の選定をするときに最も重要なチェック項目が「燃費」。国交省は、経産省は、なぜこの最も重要な項目を、メーカー任せにしてきたのか?メーカー各社が独自に計測して報告するのであれば今回のような不正が起こることは予想できる。「国交省は5月以降、4車種33台をテストコースで走らせデータを再計測」したという。「ならば最初からやれよ!」と思うのは私だけなのか?「燃費」という、最も重要な車種選定要因データは公的機関が試験には立ち会っているものと思っていた。◆「ズルの三菱」にまたズルを許してしまったのは国交省や経産省の怠慢じゃないの?と私は問いたい。・・・だって結構簡単じゃないの!燃費の計測なんて。
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◎2016年06月21日 ---- ボス ◎
- 人相悪い都議会議員
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「舛添せこい知事」問題に絡み多くの都議会議員がテレビのインタビューに答えていた。都議会議員の連中をテレビで見るのは2年前の「都議会セクハラやじ問題騒動」以来であった。あの時も思った。インタビューに答える都議会議員、出る顔出る顔、どの顔も汚いのだ。いわゆる「悪人顔」か「バカ面」ばかり。そう、私はあの時も感じていた。そして今回も・・・◆新橋の食堂で一人で昼飯を食べていた。隣のテーブルに着いていたサラリーマン3人組がテレビの情報番組を見ながらしゃべっていた。「こいつら相当根性悪そうだよな。どう見ても悪人だよね」「マスゾエのほうがまだ善人に見えるわ」「都議会は善人は当選しないのか、それとも善人でも議員をやっていたら悪人になるのだろうかねえ」 話している3人のサラリーマンは皆、人の好さそうな顔をしていた。◆人の性格を顔だけで判断すると間違っていることもある。だが顔、声、言葉、服装、それらがすべて映し出されるテレビでは一瞬で「善人なのか、悪人か」「賢いのか馬鹿なのか」分かってしまう。◆テレビに映らなかった都議会議員の中には善人ヅラした方がいてくれたらいいのだけど・・。
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