‘ボス’ の記事一覧

2016年06月21日 ---- ボス

せこい知事、しょぼい国立競技場

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「マスゾエ知事はセコい」とニューヨークタイムズが報道した。恥ずかしい。日本の、東京の恥。◆私は東京都知事がファーストクラスで海外出張に行くのは当然だと思っている。海外のホテルの宿泊費で一泊10万円使っても構わない。湯河原の別荘に公用車を使うことも大目に見よう。だが後はダメ。今回の報道で明らかになった彼の「せこさ」と「人情や道徳心に欠ける言動」にはうんざり。◆そして「マスゾエはせこい」とニューヨークタイムズが報道した数日後、新国立競技場の模型が発表された。

◆恥ずかしい。これがなんとも「しょぼい」・・・「せこい」東京都知事、「しょぼい」東京オリンピックのメインスタジアム。よくお似合いと言えばお似合いだ。自虐的に笑うしかない。笑いながらも恥ずかしい。腹も立ってくる。◆最初はザハ・ハディドの近未来的な素晴らしい国立競技場に胸躍らせた。期待した。楽しみだった。「せこい東京都知事」の時代に、せこい国民とマスコミが騒ぎ近未来的なデザインは消えた。


◆2008年の北京オリンピックのメイン会場となった通称「鳥の巣」は素晴らしかった。世界中にアピールされた。


◆2020年、東京オリンピックには多くの中国人が訪れることだろう。彼らは笑顔で口々に馬鹿にすることだろう。「日本人ってこの程度だよな。やっぱ北京オリンピックの比じゃないな。」「このスタジアム、ダサいね」「うん、しょぼいね」「東京都知事ってせこかったんだってね」

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2016年06月17日 ---- ボス

哲学的な思考

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先週、59歳になった。60歳まであと1年だ。◆日本人男性の平均寿命の延びを調べてみた。明治13年《36歳》、大正10年《42歳》、昭和22年《50歳》、昭和26年《60歳》、昭和34年《65歳》・・・59歳は昭和25年の時点の日本人男性の平均寿命と同じである。「ああ、オレも随分と生きてきたな」などと感じる。「苦しいことも、楽しいことも、平均的な日本人男性の3倍は経験したな。まあまあいい人生だったんじゃないの」などとも考えて自分を慰めている。そして自分の若いころに比べ、間違いなく「死」が恐怖ではなくなってきたことに気付く。最近は哲学的思考に浸ることも増えた。◆言うまでもなく、生まれたものは皆死ぬ。「生」の数と「死」の数は等しい。人は「生で喜び」「死で悲しむ」◆私は思う。本来「生の喜び」と「死の悲しみ」は同じ程度の感動、同じ程度の衝撃であるべきなのではないだろうか。しかるに実際の私たちの心の揺れは「生まれたことに対する喜び」よりも「死んだことに対する悲しみ」のほうが圧倒的に強くなっているのではないか? このバランスのズレが科学と融合しておかしな事態が生じている◆政治も経済も「生まれてくる命を増やす」ことよりも「死んでいく命を減らす(延命する)」ことにばかり注力していないか?医療の発展により確かに平均寿命は延びた。私もその恩恵に預かり、享受してきた。その一方で、日本人の出生率は減少の一途をたどってきた。◆「死なないために」カネをかけ、政治も経済も一所懸命に頑張ってきた。そろそろ「生まれる命を増やすため」に国を挙げて注力する時期が来たのではないだろうか?人口減少問題にもっと真剣に取り組むべきじゃないのか。◆60歳が近づき、難しいことを考えている。

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2016年06月13日 ---- ボス

世界で最も歌われている曲

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世界で最も歌われている曲を知っていますか? 二番目に歌われている曲が何かは知りませんが、この「世界で最も歌われている曲」は断トツで歌われています。歌詞は世界中の言葉に翻訳されtいますがもちろんメロディーは共通です。じっくり考えたら「あっ、分かった!」と閃くと思います。・・・・・・◆週末から仕事と遊びを兼ねて韓国の釜山(プサン)を訪れてきた。私はこれまでソウルは5回以上訪問したが釜山は初めてであった。驚いた。ソウルとは全く違う。都会の喧騒、猥雑なムードが魅力のソウルに対し釜山は洗練された街並みと風光明媚な自然が売り。観光地としての魅力は完全に釜山の方が上。「東洋のミラノ」だと私は感じた。旅行好きの方には是非一度、釜山を訪れてもらいたい。とにかくエキサイティングな街である。「韓国は景気が悪い」と聞いていたが、私の眼には「釜山だけは元気ですよ」と映った。◆この釜山で私は50歳代最後、つまり59歳の誕生日を迎えた。同行した仲間たちが「世界で最も歌われている曲」で祝ってくれた。

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2016年06月07日 ---- ボス

政治家という職業の人たち

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市議会議員から国会議員、村長市長や県知事などこれまで多くの政治家と会った。銀座や赤坂で一緒に飲んだり食事をした政治家も多い。もちろんテレビで有名な方もいる。・・・ほんの数名を除いて、みんな下品。みんな偉そう。偉そうに振る舞わなければ政治家失格なのだろうかと疑ってしまう。地方の市議会議員や県議会議員は地元では「庶民的な良い先生」の振りをしているが銀座や赤坂では「下品なスケベな男」で通っている方が多い。彼らは「政治家とは、誰でもなることができるわけではない、高給なエリート職業」との意識を持っている。「選挙に通るための表の顔」と「選挙に勝った高慢、尊大な裏の顔」を使い分ける。◆仕事の内容は政治家と同じようなことをしている「自治会長」という役職がある。彼らはほぼ無給に近いボランティア。多くてもせいぜい年間10万円程度の報酬で自治会のために労を惜しまない方が多い。この、自治会長さんはなぜかみんな偉そうではない。住民のために献身的に働く自治会長を何人も知っている。不思議。◆本来なら自治会長さんと同様に市議会議員も、市長も、県議会議員も、県知事も、国会議員も、総理大臣も「無給でも、みんなのために尽くしてくれる人」を選びたいところだが残念ながらそんな人はいない。◆私個人的には、指導力のある国会議員や都道府県知事はもっと待遇を良くしてもいい、とさえ思っている。ただし絶対にズルをしないことが条件となる。とにかくズルい政治家が多すぎる!

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2016年06月06日 ---- ボス

イケメン

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少し遅くなったが横山秀雄の『64(ロクヨン)』を読んだ。2012年「週刊文春ミステリーベスト10」及び「このミステリーがすごい!」で第1位に。また、第10回本屋大賞及び『ミステリが読みたい!』で第2位となった作品。単行本(ハードカバー)で購入し何度かトライしたもののいつも30ページ目あたりで挫折していた。先月友人が「まあまあ面白かったですよ。良かったら」と文庫本上下2冊を置いていってくれた。映画化され近く公開されるという。もともと横山秀雄の作品は私の好みに合うものばかり。今回は30ページ目の山をすんなりと越えた。だが、50ページになっても100ページになってもページをめくる速度は上がらなかった。表現力はあるのだが、私にはどうでもいいように思える展開が長すぎた。冗長。それほど面白いとは感じなかったがさすがに最後まで読ませる筆力はある。だが・・・◆これまたどうでもいいことなのだが私には一か所どうも引っかかる表現があった。上巻の最後の方で、おそらく45歳くらいの主婦が語るセリフ。自分の友人の旦那のことを「イケメン」と言っている。これに私はとても引っかかったのだ。「64(ロクヨン)」の舞台は平成14年。昭和64年(ロクヨン)に発生した誘拐事件が時効になる直前だ。この平成14年、つまり今から14年前。その平成14年に45歳の主婦が「イケメン」なんて言葉を使っていただろうか?その主婦は田舎町の元婦人警官だ。私にはこの主婦に似つかわしくない「イケメン」という言葉がさらっと出てきたところに「おっ、横山秀雄、めずらしい失敗!」と感じてしまった。◆いずれにしても多くの賞をもらっている割には退屈な、少し無理のあるストーリー展開の本でるように私は感じた。映画のヒットはないだろう。

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2016年06月02日 ---- ボス

吾亦紅

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社員旅行、ハワイからの帰国便、私はANAのビジネスクラスシートでくつろいでいた。ホノルルから東京に戻るまで機外も機内も明るい昼間なのだが遊び過ぎの体はとても眠たかった。ちなみにホノルル離陸が現地時刻午後1時、成田着がこちらの午後4時の便であった。◆海外へのフライトの間、いつも私は音楽を聴きながら読書を楽しむ。音楽はもっぱらジャズ。ANAのオーディオプログラムにはジャズだけで20枚程度のCDが入っている。ところが残念なことに今回のフライト、私の好きなジャンルのジャズが少なかった。その少ないCDをハワイへ向かう、行きの機中で何度も聴いた。帰りの便も同じ番組だったので飽きてしまっていた。そこでジャズを離れ、歌謡曲の「懐かしの音楽」を聴いてみることにした。「好きよキャプテン」「夜明けのマイウェイ」「別れの予感」など私が好きだった懐かしい曲が続く。「夜明けのマイウェイ」なんて何年ぶりに聴いたのだろう。なかなか素晴らしい選曲。感心しながら美味しいワインを飲んでいた。「星降る街角」が終わったところでまたまた超懐かしいイントロが聞こえてきた。森昌子だ。「おかあさん」だ。「やせたみたいーね おかあさん・・」聴きながら私は今年二月に亡くなった母を思い出していた。苦労ばかりかけた。母はパスポートを持っていなかった。元気なうちにハワイへ連れてきてあげたらどんなに喜んでくれただろう。間に合わなかった。私に少し余裕ができたころには既に頭も体も十分過ぎるほど老いていた。認知症が発症していた。◆「おかあさん」は3番の歌詞に入った。「感謝してまーす おかあさん たまには肩もみ しましょうね」・・私は子供のころ以来、40年以上も母の肩を揉んであげた記憶がない。「もっと優しくできなかったものか・・・?」 ワインの酔いも手伝って、涙が出てきた。「まずい、かっこ悪い」と人差し指で目頭を押さえているときにやっと「おかあさん」が終わった。少しほっとしていると続く曲がすぎもとまさとの「吾亦紅(われもこう)」だった。追い打ちをかけられた。すぎもとまさとが母に向かって「あなたに あなたに 謝りたくて・・・」と切々と歌い上げる。涙が一粒、二粒と頬を伝う。「まずい、かっこ悪い」ハンカチを取ろうとポケットに手を入れたときにスチュワーデスがやってきた。「ワインのお替りはいかがですか?」・・私は泣き笑いの顔を気づかれないように黙って何度も頷いた。優しいスチュワーデスはソービニヨン・ブランを並々と注いでくれた。◆まだまだ「吾亦紅」は続いていた。・・・「あなたに あなたに謝りたくて 仕事に名を借りた ご無沙汰」・・「あなたは あなたは家族も遠く 気強く寂しさを耐えた」・・「あなたの あなたの見せないキズが 身に染みていく」・・「親のことなど 気遣う暇に 後で恥じない 自分を生きろ」・・「あなたに あなたに見ていて欲しい 髪に白髪が混じり始めても オレ死ぬまで あなたの子供」・・・・◆歌謡曲は泣かせてくれる。

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2016年06月01日 ---- ボス

消費税10%再延期

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安倍晋三首相が平成29年4月に予定していた消費税率10%への引き上げを見送る方針を固めた。この判断が結果的に正しかったのか正しくなかったのかは誰にも分からない。「引き上げるべきだ」と主張している者は、いつまで経っても「あのときに引き上げるべきだった」と言うのだろう。「引き上げ延期」を主張する者はたとえ景気がさらに悪くなったとしても「引き上げるよりはマシな結果だ。引き上げていればもっと悪い状態になった」と言い続けるのであろう。そう、正しい判断であったのか正しくなかったのかは誰にも永遠に分からない問題。◆私、個人的には「引き上げるべきだった」と思っている。経営者の勘である。経済学的な根拠は薄い。ただ誰も指摘しない算数的及び心理的な根拠は私なりに持っている。算数的な根拠、それは前回の増税と比べて今回の増税は数学的な衝撃が小さいということ。前回増税時の衝撃と今回のそれを、「5%から8%」と「8%から10%」で語る解説者ばかり。違う! 前回は購買価格が「105から108に上がった」のに対し今回は「108から110へ上げ」ようとしているのだ。前回の「105→108」は2.86%の増税、今回の「108→110」は1.85%の上げ。消費者にとっては前回は「2.86%」今回は「1.85%」の増税なのだ。前回よりもはるかに衝撃は小さい。心理的な面からは「小銭がいらなくなる」というメリットがある。700円のものを800円出してお釣りを44円もらうか30円もらうかの違い。計算も楽。「いえいえキノシタさん、計算が楽なのが恐ろしいんですよ。『えっ、700円に消費税が70円も付くの?』と驚くおばちゃんは消費を控えるのですよ」と言う方もいる。ええ、確かにそうかもしれない。だがなあ・・・。◆私は以前より「少し面倒だが消費税は毎年1%ずつ、或いは0.5%ずつ、小刻みに上げるべき」と主張してきた。手計算をする時代ではなくなったのだ。八百屋、魚屋でもコンピューターが自動的に計算してくれる。毎年1%の税率アップは決して悪くない、と今でも思っている。

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2016年06月01日 ---- ボス

山中で子供不明に

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北海道の駒ヶ岳の麓で小学2年の男児(7)が行方不明になってすでに4日目になった。男児は父親ら家族と車で河原に遊びに行き、自宅に戻る途中に「しつけのため」と車から降ろされ、山中に残された。父親は500メートルほど離れた場所に車を止め、5分後に男児と別れた場所に戻ったが、いなくなっていたと報道されている。◆例によってテレビでは頭の悪そうな正義面したコメンテーターがいい加減なことばかり言っている。見ているこちらが腹が立ってくる。今朝の番組ではふざけた無意味な検証を行っていた。◆「さて、お父さんが戻ってくるまでの5分間に小学2年生の男の子にはどれくらいの行動範囲があるのか検証してみました」などと言っている。そして学校のグラウンドを一人の小学生に5分間歩かせるのだ。「はいっ、ここで5分です。320mです。ということはお父さんが戻ってくるまでに〇〇クンは320m離れた場所に行ってしまうことができたことになりますね」などと興奮気味に叫んでいる。「それがいったいどうしたの?」と突っ込みたくなる。「小学2年生」というだけが同じで山道と学校のグラウンドの違いなどはテレビマンにとっては関係ないようだ。◆「くだらぬ検証」と思いながら私は「検証するならもっと重要なこと検証すべきじゃないの!」とテレビに向かって言っていた。「5分間でお父さんは戻ったの?そっちの検証が先でしょう!」と。子供を下して、山道をクルマで500メートル走る。邪魔にならない場所を選んで車を止める。私ならそこまでで3分はかかる。そこから上り坂を500メートル、子供を下した場所まで歩く。子供を「懲らしめ」のために山中に下した親が走って戻ったとは思えない。テレビでも「小走りで戻った」などとは言っていない。山道を500m歩くには大人でも6、7分はかかるだろう。つまり私の推測では子供を下してから父親がその場所に戻るまでは10分程度かかることになる。◆「5分でも10分でも、どっちでもいいよ。大した問題じゃないよ!」と言われそう。それは分からない。だが同じ学年の子供を5分間グラウンドを歩かせるよりははるかに重要な検証だと思うのだが、どうだろう?

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2016年05月31日 ---- ボス

社員旅行

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社員旅行でハワイへ行ってきた。最近は社員旅行をする会社は少ないと聞くが「社員間の円滑なコミュニケーションを図る」ためには社員旅行は大いに役立つと信じている。行くからには社員に「行ってよかった」「楽しかった」「来年はどこですか?」などと思ってもらいたい。そんなわけでわが社は毎年少し贅沢な社員旅行を実践している。ここ数年では台湾・沖縄・グアム・北海道と続いて今年はハワイ。ゴルフを楽しむ班と観光班の二組に分かれて出発するのが慣例となっている。ゴルフ班が一日早く出発し、観光班は一日遅く帰国する。旅先ではゴルフを終えた連中が観光班を迎え全員で食事会を楽しむことも恒例となっている。◆私は毎年ゴルフ班に参加する。ゴルフ班がホノルル空港に着いたのだが、すぐにスマホで日本と連絡を取り合っている者がいる。落ち着かない。「どうしたの?旅先で仕事の話はしなくていいよ」と声をかけたら「今日、少し大きな入札があって、まもなく開札なのです」ということだった。一日遅れて出発する観光班からの連絡を待っているようだ。担当者の顔には「どうしても取りたい入札なのです」と書いてあるようだった。ホノルル空港からバスでホテルへ移動。チェックインを済ませたときにその担当者が私のもとに笑顔でやってきた。「取れました!受注できました!」・・・彼は安どの表情だった。本当に嬉しそうだった◆旅先で入札結果を心配する。「理想的な会社に少し近づいてきたな」、私は嬉しくなった。翌日、入札に立ち会った観光班の中の担当者がやってきた。彼女の顔はひときわ輝いて見えた。◆社員旅行先で「入札勝利」の乾杯をする幸せに恵まれた。頼もしい社員たちに恵まれたことを感謝する旅になった。社員旅行、悪くないな。

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2016年05月26日 ---- ボス

「深い遺憾の意」ってなんだ?

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<米大統領>沖縄女性遺棄「深い遺憾の意」 と今朝のyahoo news の見出し。記事は「沖縄県うるま市の女性の死体遺棄容疑で米軍属の男が逮捕された事件について、首相は『卑劣極まりない犯行』と抗議し、実効性ある再発防止策を要求。オバマ大統領も『心からのお悔やみと深い遺憾の意』を示し、・・・・・」と。おそらくNHKだったろう、テレビのニュースでも同じく「遺憾の意」と伝えていた。この報道、私は不思議でならない。誰も「おかしい」と思わないことも不思議でならない。◆少々英語に堪能な人でも「遺憾の意」をすぐに英訳できる人は少ないだろう。「遺憾の意」というのは極めて日本的な表現だ。我が国のの政治家がよく使うこの「遺憾の意」という言葉、通訳は苦労するだろう。多くの場合、regret(後悔する)あるいはdeplorable(嘆かわしい)などと訳されているようだ。和文英訳はそれでいいだろう。◆私が不思議なのはオバマ大統領がなんと言ったのをマスコミは「遺憾の意」と訳して報道しているのだろうか、ということ。オバマ大統領は「申し訳ない」と言ったのか「残念だ」と言ったのか「後悔している」と言ったのか「嘆かわしい」と言ったのか。いくら政治家の発言だからといって、米語和訳において「遺憾の意」という表現はあまりにもあいまい。意訳に走りすぎている、と思うのだが・・。◆「そんなこと、どっちでもいいよ。父さん、そんなこと言ってたら若い人に嫌われちゃうよ」・・我が家の子供たちはそう言って私を非難する。

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2016年05月25日 ---- ボス

残酷な、「大丈夫?」という言葉

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「『大丈夫じゃない』って言ったらなんとかしてくれるわけ?・・・・・そんじゃ『大丈夫?』なんて聞かないでよ!」◆私が店に入って来たのも気付かず、オバサンは電話に向かって大声を出していた。電話を切って振り返り、私に気付くと慌てたように「あら、キノシタさん、いらしてたの? 失礼しちゃったわね、恥ずかしい」と昭和女性のキレイな言葉で迎えてくれた。銀座の小さなとてもとても美味しい洋菓子店。険しかったオバサンの顔は私に話しかけながらいつもの穏やかな顔に戻っていった。◆大量の注文が入ったので製造部に出荷をお願いした。工場からは明日のお昼に届くという。「それを私一人で包装しなくちゃならないのよ。接客しながらでしょ?何時間かかるかしら。明日は店を閉めた後もずっと包装しなくちゃね」と言いながらまたオバサンの顔は険しくなった。「製造部に注文を出したら『一人で大丈夫ですか?』と聞いてくるから『大丈夫じゃない!』って言ったらなんとかしてくれるわけ?って聞いたのよ。そしたら『いえ、頑張ってもらうしかありませんね』だって! 私アタマにきちゃったわ。なにもできないんだったら『大丈夫ですか?』なんて聞いてくるなってのよ」・・険しい顔をしてもオバサンの昭和言葉は美しい。上品。私はこのオバサンと仲がいい。大好きなオバサン◆「わかる、わかる。オレも随分と腹が立ったことがあったよ。・・・サラリーマン辞めてね、独立を目指していた頃、大学の同級生が会うとかならず『大丈夫か?』と聞いてくるのよ。こちらはもう引き返すことができない、大丈夫かどうか分からない、ただ必死で頑張っているときに、大企業や役所で働く同級生が「大丈夫なの?」と聞いてくる。あんなに腹の立つ言葉はないよね」・・・話しながら私も当時のことを思い出して顔が険しくなってきた。「こっちが 『大丈夫じゃないんだ。助けてくれ』 と言っても結局はなんもしてくれない、なんもできないヤツが聞いてくる。あれ、本当に腹立つよね」◆聞いてくるほうには悪気はないのだろう。心配して言ってくれているのかもしれない。だが「大丈夫じゃない」とは言えないこちらにとっては「大丈夫か?」という言葉は、当時はただ残酷な言葉として響くだけだった。◆私とオバサンは共通の「腹立つ経験」でまた仲良くなった。お菓子を買ったら「オマケ」がいっぱいついてきた。◆

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2016年05月15日 ---- ボス

舛添知事問題

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東京都の舛添要一知事のカネの使い方が問題になっている。テレビ・ラジオではコメンテーターから総バッシング。かつての同僚や仲間も誰一人として彼を庇おうとしない。と言うことは「舛添要一さんは人間的な魅力が全くない人」なのだろうと私は想像した。◆①「海外出張でのファーストクラス利用」 ②「海外出張での豪華ホテル」 ③「湯河原の別荘まで公用車を利用」 ④「家族と過ごした温泉宿を会議費として処理」などの問題を追及されている。報道の仕方が悪いのか、報道を聞く方が感情的になっているからなのか。あまりにも整理されずに「舛添憎し!」だけがどんどんと膨らんで行っているようだ。◆断わっておくが私だって舛添さん、好きなタイプじゃない。(テストで点数の取れる)頭の良い人にありがちな、人を小ばかにしたような言動は見ていていい気分ではない。だが今回の騒動、もう少し冷静に読み解くべきだろう。なにもかも「マスゾエ けしからん!」では「けしからん」と言っている人間がアホに見えてくる。◆まず①②③は東京都民の税金の使われ方、④は舛添さんが知事になる前の舛添さんの政治団体の政治資金の流れ。もちろん政治資金には一部、税金から政党助成金が含まれている。ほとんどの人がこれをごっちゃにしている。◆東京都民としてつまり納税者として私個人的には①に関しては全く問題ない。東京都知事は海外出張はファーストクラスを利用していただきたい。②、③に関しても強く非難する気にならない。それより私が気になるのは「マイレージはどうしてるの?」っていうこと。結構たまっていると思うのだけど・・。◆④の「ホテル三日月で会議をした」との説明は、私の印象は全くのデタラメ。もし会議をしたのならメモもあるし記憶に残る。秘書か誰かがちょこっと来たかも知れないが、せいぜいその程度。だが誰も「会議をしていない」ということを証明できない。舛添さんの逃げ切りになるのだろう。◆あまり好きではない舛添さんだが、前の猪瀬さんよりははるかにマシ。猪瀬さんが偉そうに舛添さんを非難している姿がテレビで流れた。「あんた、なに言うてんの?」と思わずツッコミを入れた。◆舛添さんの今回の言い訳、情けないことばかりだったが、国会議員経験者として「国会議員はみんなそうやっていますよ」と言ってしまえば面白かったのに、と私は思った。

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2016年05月15日 ---- ボス

映画「セッション」と・・・

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若きジャズドラマーが、理不尽なほどに厳しい指導者にしごかれ、それに耐え成長していく様を描く「セッション」と言う映画がある。映画としてはとても面白い。「Yahoo!映画」では「4.18」と高得点を取っている。映画の中で「才能のない奴はロックをやれ!」との貼り紙がアップになる。映画を見ながら「同感!」「厳しい!」などと思った。一流のジャズミュージシャンになるのは努力だけでは無理だ。努力の前に、豊かな才能に恵まれて産まれ、育ってきたことが大切。その十分な才能に恵まれた、選ばれた連中の中で、さらに厳しい努力競争に勝ち抜いたものだけが世界的な名声と富を得る。そしてそこにたどり着くには「厳しい指導者」と巡り合う幸運が必要。「厳しい指導者」から逃げない懸命さ、ひたむきさが必要。いろいろと教えられる、音楽好きには堪らない魅力ある映画である。◆私には多くのジャズミュージシャンの友人がいる。彼らは皆、この映画「セッション」を観ている。そして私が聞いた限りでは、彼らは誰一人としてあの「理不尽なほどに厳しい指導者」を肯定しない。「あんな指導者だったら僕はとっくにジャズを辞めてますよ。あんな指導には誰も着いていきませんよ。」と言う。私もそう思っていた。「映画の中の世界」だと思っていた。しかし・・・。◆12日、世界的な演出家の蜷川幸雄さんが亡くなった。もちろん彼の演技指導が厳しいことは従前より知っていた。私は好きではなかった。もし私が演劇を目指す青年だったとしたら絶対に彼のような指導者には着いて行けない。そう思っていた。◆今回、蜷川さんの死を多くの演劇関係の方々が心から惜しんでいる様子が報じられた。一流の役者さんたちが涙を流した。彼の死を報じる番組の中で、改めて彼の厳しい指導風景が流れた。私は気づいた。「あっ、蜷川さんの指導はあの映画『セッション』の鬼教官の指導と同じだ。いや『セッション』の鬼教官の指導が蜷川さんの指導と同じなのだ」と。◆理不尽なほどに厳しい指導者がいなくなった。そして私も丸くなっている。

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2016年05月11日 ---- ボス

記念日

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連休中の5月3日、娘が生誕10000日目を迎えた。10000日は満27年と140日余り。パソコンで簡単に調べられる。ちなみに今日は私が産まれて21519日目ということだ。◆娘の10000日目の誕生日、娘には少し贅沢なバッグをプレゼントした。「今日は10,000日目の誕生日ですね。おめでとう。これまで毎日、1万回も父さんを幸せな気分にしてくれてありがとう」という文書を添えた。私は早朝からゴルフのため、そのバッグと手紙を直接娘に手渡すことはできなかった。娘の部屋の前に置いて家を出た。◆もちろん娘は当日が自分の10000日目の誕生日などとは全く知らなかった。驚き、とても喜んでいるとの報告がLineで届いた。◆「通算2000本安打」だとか「100本目のホームラン」だとか「100ゴール目」などスポーツの世界では区切りの数字を達成したときには大騒ぎをしお祝いをする。「生誕10000日目」「20000日目」のお祝いをもう少し派手に祝ってもいいのではないか? 「バレンタインデー」や「ホワイトデー」あるいは「ハロウィン」などはお菓子屋がブームを仕掛けたと聞く。私がデパートかアパレルの経営者だったら「生誕10000日目のプレゼント」を仕掛けるのだが・・◆さて私。頑張って30000日目まで生きることを目標にしたいがちょっと自信がない。次のキリの良いところは25000日か。私の生誕25000日目は2025年11月21日ということだ。68歳になっている。頑張って、元気に25000日を迎えたい。◆「今日は何日目かな?」と検索してみると簡単に教えてくれますよ。

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2016年05月10日 ---- ボス

偏ったテレビの報道

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海外出張ではビジネスクラスに乗っている。同じ飛行機のファーストクラスに有名なアイドル歌手やスポーツ選手が乗っていたことが何度かある。ビジネスクラスとファーストクラスはカーテンで仕切られているため乗っているときには気付かないが搭乗時やバッゲージクレ-ムで気づくことが多い。◆国内出張でもANAではプレミアムシート、JALでもJクラスに乗っている。芸能人を見かけることも多い。一度「笑点」の全メンバーと一緒になった。まだ先代の圓楽が元気な頃だった。歌丸や木久蔵や山田クンらは皆「ただの貧相なオヤジたち」であったが先代の圓楽と当時は楽太郎であった今の圓楽の二人だけは立ち居振る舞いにオーラが出ていたことを覚えている。逆にこちらがJクラスに座っているのにエコノミーシートにチャック・ウィルソンを見かけたときはなぜだか申し訳なく思った。彼は大きなカラダで両側席とも一般人に挟まれていた。堂々とエコノミー席に乗るチャック・ウィルソンを見て、とても好感を覚えた◆さて舛添知事である。海外出張にファーストクラスを利用していることが「贅沢すぎる!ビジネスクラスで十分だ!」とあちこちからバッシングを受けている。テレビのコメンテーターで「東京都知事なんだからファーストクラス使ってもいいんじゃない?」と言った人を私は知らない。みなこぞって「私たちの税金で出張に行くのだからビジネスクラスで十分だ」と大きな声で言っている。「プロ野球選手は子供たちに夢を与える仕事なのだからおカネを賭けたりしちゃダメだ!」と一斉に言ったときと同じ。正論を言うときのコメンテーターは強い。だがここで「ちょっと待て!」と言うコメンテーターが一人もいない今のテレビが私は恐ろしい。コメンテーター全員が「血税を使った出張だ!ファーストクラスは贅沢だ!」と言うと、それを見ている「自分のアタマで考えない視聴者」も一斉に「贅沢だ!ふざけるな!」となってしまう。◆トヨタや日産の社長がファーストに乗ることに誰も異論を唱えない。東京ガスやソフトバンクの重役が乗るのもかまわない。タレントやスポーツ選手だってOK。不思議だ。トヨタや日産や東京ガスやソフトバンクはどれも皆さんが払ったオカネで贅沢してもいいのに「税金」という形で払ったものだから公務員はダメだというのか。国会議員やテレビ局の社長もファーストクラスに乗っている。◆スウェーデンの国家予算とほぼ同規模の予算を切り盛りする東京都のトップ、二万人近い都職員のトップが海外出張に行くのに相応しいのはファーストクラスだと私は思う。少なくともテレビのコメンテーター全員が「贅沢だ!」というのは異常に感じる。もし私が海外出張に行くときに私の隣の席に舛添さんが乗り、カーテンの向こう側のファーストクラスにプロボクサーが乗っていたら、私は恥ずかしくてたまらない。「税金を使って贅沢だ!」と言う気持ちは分からなくもないが、もう少し冷静に客観的に判断したい。この調子では才能ある者が公務員や首長になることを嫌ってしまいそうだ。

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2016年05月09日 ---- ボス

腰痛

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数か月前から腰に痛みを感じていた。じきに治るだろうと高をくくっていた。痛みは徐々に増してきた。4月の終わり、ゴールデンウィークに入る頃にはコルセットを巻いていた。例年、ゴールデンウィークは仲間たちと「MGM」と称する麻雀とゴルフのたびに出ている。今年もゴルフと麻雀の予定がびっしり。ゴルフも麻雀も旅行もお酒も腰には悪い。騙しだまし頑張ってきた。鍼と灸で治療し、湿布薬を腰に貼り、その上からコルセットを巻いて頑張ってきたが・・・◆5月5日、とうとう限界に達した。このゴールデンウィーク5ラウンド目のゴルフを武蔵OGMゴルフクラブで楽しんだ後、痛みはさらに増してきた。7日(土曜)、8日(日曜)と入っていたゴルフの予定をキャンセルさせてもらった。「遊びも満足にできないヤツに仕事ができる分けがない!」・・いつもそう嘯きながらゴルフや麻雀を楽しんできたのに・・・。悲しい。寂しい◆ゴールデンウィーク最後の土日を私は自宅で過ごした。台風でも大雪でもないのに土日を自宅で過ごすなど、数年ぶりのことだった。一日中、ソファやベッドで読書をして過ごした。「二日間もじっとしていれば腰痛は治まるだろう」そう思っていたが甘くなかった。昨夜は痛みで眠れなかった。今日は医者(整形外科)で診てもらおう。

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2016年04月27日 ---- ボス

敬語

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ゴルフ大会の誘いのメールなどに「参加させていただきます」などと書いて返信することが多くなった。日本語的には「参加します」あるいは「参加いたします」で十分キレイな表現なのだが、どうも最近「させていただく」という妙にへりくだった言葉が主流になってきたようだ。私も「それはおかしい」などと思いながらも、相手の知的水準がわたくしほどでない場合、相手から「キノシタさんは失礼な人だ」と思われるのではないかと心配し、「参加させていただきます」と記入して返信する。相手の知的レベルを知っている場合にはわたくしは「参加いたします」と書いて送ることにしている。◆だが「させていただく」は徐々にではあるが確実に浸透してきている。電車で「ドアが閉まります」とアナウンスあれば十分なものを「ドア閉めさせていただきます」と言うところがある。私は嫌いだが、これも徐々に広がってきているようだ。◆先日、ある新工法の検討会を当社で開催したのだが、その事前調整においてある方からメールをいただいた。「〇〇日、午後2時、御社をお伺いさせていただきます。よろしくお願いいたします。」と書かれていた。「伺います」で十分な謙譲語なのに「お伺いさせていただきます」とは・・・? 相手はへりくだった表現をしたかっただけだろう。 でもなあ、「お伺いさせていただきます」・・ここまでへりくだられては、ちょっとなあ・・・。

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2016年04月26日 ---- ボス

フォークシンガーの年齢

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ボブ・ディランのコンサートに行き(21日)、吉田拓郎を4時間AMラジオで聞いた(24日)。フォークソング出身者はいまだに頑張っている。若い!◆若い! ボブ・ディランって今何歳だ?Wikipediaで調べてみた。74歳。本当に若いのだ。吉田拓郎(70歳)と4歳しか違わないのか! 拓郎はボブディランに感化されてフォークシンガーになったと思っていた。たったの4歳差だったとは。・・じゃ、日本の「フォークの神様」岡林信康は何歳なの? これまたWikipediaで調べてみた。驚いた。岡林はまだ69歳。えっ?岡林は拓郎より年下だったの? ◆私の印象では 最も年長が当然 ボブディラン。5歳差で岡林、さらに3,4歳年少に吉田拓郎、くらいだと思っていたのだが・・。 人の記憶、人の年齢、あてにならない。

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2016年04月25日 ---- ボス

吉田拓郎

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ゴルフの帰り道、アクアラインが大変渋滞していた。すいていると自宅まで1時間で帰り着くのだが、君津市のゴルフ場を出たクルマは1時間経ってもまだアクアラインにすら乗ってなかった。「こりゃ2時間以上かかるな」絶望的な気持ちでそう呟きながらAMラジオをONにした。なんとラッキー「吉田拓郎 リクエストアワー2016 〜吉田拓郎が語る音楽人生」という番組が始まった。私は吉田拓郎の大ファン。「吉田拓郎 & かぐや姫 Concert in つま恋 2006」をはじめ都内で開催される拓郎コンサートには必ず行っている。◆渋滞も苦痛でなくなった。2時間以上かかって自宅へ帰り着くと自宅でもすぐにAMラジオをON。拓郎の、若いころのいろんなエピソードを聞き、ファンからのリクエスト曲を楽しんだ。CDはすべて持っているがAMラジオから流れる曲はCDとは違う感慨がある。しばし幸せな気分に浸った。ゴルフのスコアは最悪であったが、激しい渋滞に見舞われたが、ラジオのお陰で良い一日になった。ファンからのリクエストNo1は大方の予想どおり「落陽」であった。◆ちなみに昨夜、私が聞きたいと思った拓郎の曲ベスト10は・・・10位「風になりたい」9位「祭りの後」8位「永遠の嘘をついてくれ」7位「明日に向かって走れ」6位「旅の宿」5位「夏休み」4位「どうしてこんなに悲しいのだろう」3位「元気です」2位「ある雨の日の情景」1位「二十歳のワルツ」であった。半分の曲がオンエアされた。◆これを読んでくれている拓郎ファンの方・・・あなたのベスト10を教えてください。◆◆・・・・今日は「経営者」の顔を捨ててみた。

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2016年04月22日 ---- ボス

ボブディラン

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昨夜、ボブディランのコンサートに行ってきた。私はフォークソングが好きだった中学生、高校生の頃はよくボブディランを聴いていた。『Blowin’ In The Wind』や『Don’t Think Twice,It’s All Right』など「フォークの神様」として崇められていた。彼はその後ロックミュージシャンになりシンガー・ソンクライターとしてグラミー賞やアカデミー賞も受賞した。◆私は初めての「生ボブディラン」の演奏を楽しみにしていたが一方で不安もあった。最近のボブディランを私は全く知らなかったのだ。こちらは「あの頃のボブディラン」を聞きに行ったのに「現在のボブディラン」しか登場しなかったら寂しい。小田和正だろうが吉田拓郎だろうが井上陽水だろうが、長く活躍するミュージシャンはコンサートにおいては最近出したアルバムから演奏したがるものだ。こちらは最近のものより「あの頃」の曲を聴きたいのに・・。小田和正も吉田拓郎も井上陽水も、ファンの気持ちを知っているから、コンサートでは必ず「あの頃」の今日を半分くらいは演奏してくれる。一昨年、ポール・マッカトニーはビートルズ時代の曲をとても多く歌ってくれたという。さてボブディランはどうだろうか?そんな心配をしていた。◆持つべきものは友人。一週間ほど前、そんな心配をしている私をどこで知ったのか、高校時代の同級生で今は敬愛大学で英語を教えている増井由紀美さんからメールが届いた。「モトミ君、予習をしておいた方が一層楽しめるかもよ」とボブディランが今回の日本公演で歌う曲のリストが添付されていた。・・・・知らない曲が殆どだった。私は山野楽器へ走り、それらの曲が入っているCDを購入し、通勤のクルマの中で聞いた。うん、いい曲ばかり。さすがディラン。◆さて昨日のコンサート。予習の甲斐あって、なかなか楽しめた。ステージ上はボブディランを含めて総勢6名。ドラム一人の他はギターが4人。ギター四人のうち二人はスチールギターに替えたりウッドベースを弾いたり。最後には美しい音色でフィドロを弾いていた。素晴らしい。ディランのハーモニカやピアノも最高。◆残念だったことが二つ。増井さん情報では「アンコール」時に歌うとされていた『Blowin’ In The Wind』を歌ってくれなかった。もちろん『Don’t Think Twice,It’s All Right』もなし。「あの頃のボブディラン」は一曲もなかった。もう一つ残念だったのは歌詞の意味が分からないこと。もちろん私の英語力が無いことが原因なのだが、事前に歌う曲目が決まっているのだから、歌詞を流すことをしてもらいたかった。詩人としてノーベル文学賞の候補にも上がったことのあるデボブディランの詩、生ディランの演奏を聴きながら堪能したかった。

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2016年04月20日 ---- ボス

誤報

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朝、シャワーを浴びていると娘がドアを開け「美恵子おばちゃんが亡くなったって!」と悲しそうに伝える。「えっ?なんで?」と聞くと「分からないけど地震かも知れない。娘さんから『本日、未明、母が亡くなりました』って、それだけみたい」◆美恵子おばちゃんというのは福岡に住む、家人の親友。家人とは中学時代の同級生でありそれ以来、無二の親友である。私も学生時代からよく知っている。我が家に遊びにくることもしばしば、まさに家族ぐるみのお付き合い。◆シャワーを簡単にすまして裸のままリビングへ。家人は目を真っ赤に泣きはらし電話に向かっている。「繋がらないの」と言う。メールをもらった「美恵子の娘さん」に架けているようだ。泣きながら息子、娘に「あなたたちは出かける時間でしょ、母さんは大丈夫だから・・・気を付けて行ってらっしゃい」と言っている。
私も寝室に戻り、着替えを始めた。ネクタイをしていると家人の声が聞こえてきた。やっと電話が「美恵子の娘さん」に繋がったようだ。大きな泣き声が聞こえてきた。◆私はゆっくりとリビングに戻った。うん?あれっ? どうも様子が違う。家人は泣き腫らした目を拭きながらも笑顔である。隣で聞いていて事情が分かった。亡くなったのは「美恵子」ではなく「美恵子の母親」だったのだ。それを「美恵子」が家人に知らせようとしてどういう訳か「美恵子の娘」の携帯電話からメールを送信した。『本日、未明、母が亡くなりました』と。美恵子の娘の携帯電話からメールが届いた家人は「美恵子が亡くなった」と勘違いした。◆美恵子がミスったのか、家人が早とちりしたのか詳細は聞かなかった。朝から人騒がせなことだ。だが、死んだのが美恵子でなくて本当によかった。美恵子のお母さんは91歳であった。

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2016年04月19日 ---- ボス

感動! 遠藤征志ピアノコンサート

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日曜日(17日)、4年ぶりに「遠藤征志ピアノソロコンサート」が白寿ホールで開催された。一年に数回は都内のジャズバーで彼の演奏を聴いていた。溢れ出る才能に感嘆するものの正直伸び悩んでいるように感じていた。才能があるだけに私には物足りなく少し悔しく感じていた。一方でその端正な容姿やスマートな振る舞い、さらには優しく誠実な人柄は会うたびに楽しく、確実にファンも増え続けていたようだ。◆私がジャズバーで会い、物足りなさを感じている頃、実は彼は猛烈に努力を続けていた。彼の持つ「心からの優しさ」をなんとか明確な音、メロディーにしようと懸命に頑張っていた。東日本大震災の被災者が懸命に頑張って復興しようとしているのを彼も音楽家として一緒に頑張っていた。◆3部構成で開かれた今回のコンサート、その第3部は「東日本大震災からの復興を、みんなで力を合わせて頑張ろう」というようなメッセージがこもっていた。彼の優しさが現れたメロディー、それを表現する力強さと繊細さ。聴き入った聴衆の殆どが涙を流した。私はこんなに多くの聴衆が涙を流すピアノソロコンサートを知らない。有名なあのキースジャレットの「ケルンコンサート」ですらこれほどの人が涙してはいないだろう。◆聴きながら私も涙が大量に溢れてきた。ズボンのポケットからハンカチを取り出したかったが周りの人に迷惑だと思い我慢した。涙は頬を伝いポロポロとジャケットに落ちた。右隣の女性はずっとハンカチで目を抑えていた。左隣の女性は静かに鼻を啜っていた。演奏が終わったときの大きな大きな拍手。これほど濃い拍手は私も初めての経験。とにかく素晴らしいコンサートだった。一皮も二皮も向けた遠藤征志がそこにあった。これからの彼の活躍を期待する。がんばれ!◆もちろん会場に来ていた方々は熊本大地震の被災で苦しむ方々への応援も忘れなかった。 みんなで手を取り合って頑張るしかない。

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2016年04月18日 ---- ボス

熊本大地震

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大分県佐伯市で一人暮らしていた母は数年前から認知症の傾向がみられた。症状は八十歳を超えたあたりから急に酷くなった。生来、きれい好きで几帳面な母は元気な頃はマメに掃除をし自宅にはチリ一つ無かったのだが、徐々に掃除や洗濯をしなくなった。私が実家に帰るたびにその状況はひどくなっていた。それでもプライドの高い母は他人から介護されることを嫌いヘルパーさんを自宅に上げることすら拒んだ。私や姉がいくら説得しても現実を受け止めず、「掃除や洗濯くらい自分でできるよ。知らん人(ヘルパーさん)にうちに上がられるんは好かんよ」と言い続けた。◆仕方なく熊本の姉が月に一度、片道4時間をかけて佐伯まで母の面倒を見に帰ってくれていた。1か月分の掃除と洗濯をし、食品などの買い置きなどをしてくれていた。近所に住む親戚や古い友人たちが皆暖かく母を支えてくれていたが掃除と洗濯だけは姉以外にはさせなかった。姉が頑張ってくれたお陰で実家はごみ屋敷になることもなく、母は毎日下着を取り換えることができた。私は姉に感謝した。◆先週末、その姉の住む熊本を大地震が襲った。幸い姉の家族は皆無事であった。家の中は食器などが散乱し余震に怯える一家は二日二晩をクルマの中で過ごした。「家の中はひどいことになってるけど、みんなケガもなく元気だから心配しなくていいよ」と連絡があった。安心した。◆熊本と佐伯を結ぶルートは鉄道も道路も寸断された。もしまだ母が佐伯で一人暮らしていたら心配でならないところだった。私は「ご実家は大丈夫ですか?」と心配してくださる方々に対し、「ええ、幸い(?)母が先月亡くなったもので余り心配しなくて済むのですよ」などと答えている。いえ、もちろん「幸い」というのは「死んでくれて良かった」というつもりで言っているのではないのですが・・・。

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2016年04月15日 ---- ボス

予想が外れる!

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マスターズの優勝者予想①「リッキーー・ファウラー」②「ロリー・マキロイ」③「フィル・ミケルソン」を候補に上げた。初日が終わった段階でファウラーとミケルソンが消えた。私は初日が終えた時点で予想を大きく変更した。「今年もやっぱりジョーダンスピース」と変更した。スピースは強かった。二日目、三日目も首位をキープし、昨年から7日間連続でマスターズの首位をキープしていた。最終日もアウトコースを終わって2位に4打差をつけていた。「もう決まり」そう思った。テレビでは中島常幸が解説していた。私は中島の解説が嫌い。彼はときどき自分の言葉に酔っているように感じるから。その中島が「まだアーメンコーナーが控えてますから4打差じゃ分かりませんよ。なにが起こるか分からないのがこのマスターズという舞台ですからね」などと言っていた。私はテレビに向かって「おいおい中島さん、それはないでしょ。もうスピースで決まりでしょ。アーメンコーナーったってこの冷静なスピース君が4打もリードしてるんだから、決まりでしょ!」と言っていた。結果は・・・・・・私の予想は無残にも外れ、中島さんの言うとおり、とんでもない番狂わせが起こった。◆私の予想が大きく外れた今年のマスターズが終わった翌日「2016年 本屋大賞」の発表があった。この欄で私は以前から「今年の本屋大賞は『君の膵臓が食べたい』で決まり!」と何度も言ってきた。・・・・ところがその『膵臓』は惜しくも二位。一位は『羊と鋼の森』であった。私は本屋大賞ノミネート10作品のうち6作は読んでいたがこの「羊と鋼」は読んでいなかった。本屋で何度か手に取ったがなぜか購入して読んでみようと思わなかったのだ。◆いずれにしても私の予想はまたしても外れた。実は本屋大賞は毎年予想しているがこれまでに一度も当たったことがない。◆私には予想するセンスがないようだ。競馬の馬券は購入しないことにしよう。

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2016年04月09日 ---- ボス

椿と山茶花(さざんか)

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今日は土曜日だが早朝から出勤し、働いている。オフィスには私一人。天気も良く絶好のゴルフ日和だが、こうしてオフィスでのんびりと仕事するのも悪くない。今週は水曜日にお客様とゴルフをしたので今日は「代休」の反対の「代出勤」だ。テレビではマスターズが観戦できる。なんとも平和で幸せな生活を楽しむことができている。感謝、感謝。神様と社員と家族と皆々様に感謝。◆水曜日のゴルフは埼玉県の「武蔵OGMゴルフクラブ」を回った。私のホームコースの一つ。とても美しいコース。桜をはじめ、一年で最も多くの花が咲きそろう時期に楽しくラウンドできた。◆ティーショットを終え歩きながら「椿がキレイですね」とキャディさんに話しかけた。「あれは椿ではなく山茶花なんですよ」とキャディさんが教えてくれた。「えっ?山茶花は冬の花。春咲くのは椿じゃないの?」と思ったがキャディさんは既に私の隣にいなかった。私はセカンドショットを打ち、また山茶花を楽しみながら歩いていた。確かに花びらの落ち方は山茶花のようだ。◆みなさん、知っていますか?椿は花がポトリと固まって落ちるが山茶花は花びらがひとひらずつ散るように落ちるのです。◆「春咲く山茶花もあるんだな」などと思いながらその他の花も楽しんでいた。「こぶしかな?いやモクレン?」「あれはハナミズキ?」などと思いながら歩いていた。またキャディさんが近くに来たのでそれらの花の名前を確認していた。そしてちょうど私が「椿と山茶花の花の落ち方の違い」をキャディさんと話しているときだった。一緒に回っていたSさんが楽しそうに私たちの会話に入ってきた。◆「キノシタさん、椿は都はるみ、山茶花は大川栄作、ハナミズキは一青窈、こぶしは千昌夫、芥子は藤圭子、三色スミレは桜田淳子。そして桜は森山ナントカと福山雅治」・・・・・素晴らしい! 私は楽しく、感動した。 春は楽しい。ゴルフは楽しい。そして仕事も楽しい。そして私は明日もゴルフだ。明日のゴルフは大分県佐伯市出身者たちとのコンペ。私はひそかに優勝を狙っている。

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2016年04月09日 ---- ボス

東京オリンピック エンブレム

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昨日、2020年東京五輪・パラリンピックの新エンブレムの最終候補4点が発表された。私の感想は「しょぼい」「情けない」「冴えない」・・・まあ、4作品どれもが小粒。どれになっても恥ずかしい。我が日本ではこの程度のデザインが国を代表するエンブレムとなるのか。そしてその4点、いずれもどこかで見たことあるような懐かしい感じのもの。レトロな感じのものばかり。ああ情けない!◆ベルギーのリエージュ劇場のマークに酷似しているなどとくだらぬクレームに負けて取り下げてしまった佐野研二郎氏のデザインが素晴らしかっただけに、今回発表の4作品がみすぼらしくさえ見えてしまう。佐野氏は確かに「サントリーのトートバッグ騒動」など、管理者としては失格の烙印を押されてもしかたない部分はあったが、私には佐野氏のデザインしたオリンピックエンブレムがリエージュ劇場のマークに酷似しているなどとは到底思えなかった。なんとかあの素晴らしいデザインで押し進めることはできなかったのか。◆佐野氏を守り切れなかったオリンピック組織委員会は安易な道を選び、新エンブレムを募集することにしたのだが、結果だけを見たら、「陳腐な、インパクトの全くないマーク」に収まることになった。これではオリンピックは盛り上がらない。盛り上がれない。・・・・・と私は思う。

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2016年04月08日 ---- ボス

日比谷線 銀座駅 「銀座の恋の物語」

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昨夜の酒が少し残っていたがマスターズをテレビ観戦するために頑張って早く起きた。(昨夜は新入社員歓迎会が開かれ、私も随分と飲まされてしまった。) マスターズでは、今年は調子が悪いと聞いていたジョーダン・スピースが初日から飛ばしていた。さすがはスピース。私は今年の優勝予想に彼の名前を入れなかったことを早くも後悔している。知的で優しくそして冷静。彼は私が最も応援するゴルファーなのだ。◆逆に、私が優勝候補の1番手に上げたリッキーファウラーはなんと80を叩いて早くも優勝争いから名を消してしまった。あとはミケルソンに頑張ってもらおう。・・などと思いながらも「やはり今年もスピースなのだろうな」と感じている。スピース君、優勝予想からキミの名を外してごめんなさい。でも応援していますよ。◆そんなことを思いながら今朝は電車で出勤した。広尾から日比谷線に乗り銀座で下車。銀座から新橋のオフィスまでは歩くことにしている。銀座で電車を降りたときに聞きなれないジングルが聞こえてきた。「銀座の恋の物語」◆JR山手線の高田馬場駅では数年前から「鉄腕アトム」が流れている。各駅でオリジナルのジングルを流しているのは知っていたが日比谷線「銀座駅」で「銀座の恋の物語」を聞いたのは今日が初めてだった。いや、ひょっとしたら以前から流れていたのに私が気づかなかっただけなのだろうか? 早速ウィキペディアで調べてみた。すると・・・・「2015年6月から9月まで発車メロディについてのリクエストを実施した結果、2016年3月31日から秋葉原駅で「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)、4月8日から銀座駅で「銀座の恋の物語」(石原裕次郎・牧村旬子)がそれぞれ採用されることになった」ということだ。◆そう、今日からだったのだ。さてどれだけの乗降客が気づいただろうか。「オレって、するどい!」・・・気づいたことを自慢したくなった。

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2016年04月07日 ---- ボス

演歌

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娘が幼稚園に通っていた頃だから、今から20年以上も前のことだ。その日、私は自宅でのんびりと休日を楽しんでいた。テレビでは美空ひばりが歌っていた。「思い出のメロディー」というような番組だった。テレビから流れてくる美空ひばりの声を聴くともなしに聞きながら私は書き物をしていた。私のそばで娘が遊んでいた。とても平和な休日だった。◆「パパぁ? これ、演歌?」娘が尋ねてきた。私は書き物から顔をあげ娘の方を向いて答えた。「へえー、みゅうちゃん、演歌を知ってるんだ? そうだよ、これ、演歌だよ」 娘は不思議そうな顔をしていた。私は続けて聞いた。「みゅうちゃん、演歌、好き?」 すると娘はビックリしたような顔をして言った。「だいっきらい!」と。私は思わす噴き出した。幼稚園生の娘が演歌を好きなわけがない。楽しそうな顔をして「だいっきらい!」と答える娘がたまらなく可愛かった。私はすぐにチャンネルを替えた。私も演歌には興味がなかった。◆あれから20年が経った。夜は銀座のジャズバーで飲むことが多い。早朝のオフィスでは大音量でジャズのCDをかけている。ところが・・・。実は最近、なぜか演歌がとても好きになった。週末、ゴルフ場に向かうクルマの中ではムード歌謡や演歌を聴くことが増えた。◆昨日は晴天の下、桜満開の埼玉のコースでお客様とゴルフを楽しんだ。帰りのクルマの中、藤圭子を聴きながら20年前の、娘の「だいっきらい!」を思い出し楽しい気分になった。◆20年は早い。私も60歳手前になり、演歌を愛する枯れかけた良きオジサンになろうとしている。・・いや、そうなりたいわけではないのだが・・。

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2016年04月05日 ---- ボス

マスターズ

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今年もまたゴルフ界最大の祭典マスターズ・トーナメントが開催される時期になった。アメリカ・ジョージア州のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブを会場に開かれるゴルフのメジャー選手権のひとつ。メジャー4大会の中でもやはりこのマスターズは別格である。週末から来週の月曜日にかけて、眠れない夜を過ごすこととなるゴルフファンは日本にも多い。◆毎年恒例となっている今年の優勝予想。①リッキー・ファウラー  ②ロリー・マキロイ  ③フィル・ミケルソン としよう。2年前から応援している好青年ジョーダン・スピースはこのところショートパットの調子が良くないようだ。私は応援はするが予想は予想。ここは冷徹に優勝候補から外した。◆ファウラーが優勝したら「キノシタさん、すごいですね!予想的中ですね!」との電話、メールをお待ちします。

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2016年04月04日 ---- ボス

御柱祭り 「数えで7年ごと」って?

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長野県・諏訪大社の御柱祭(おんばしらまつり)は昨日、この祭りのクライマックスとも言える「木落し」と「川越し」を無事終えた。今朝のテレビではこの勇壮な祭りの模様を各局が報じていた。◆この御柱祭は「7年に一度」開かれていると思っていた。テレビを眺めながら「7年前」を思い出し、「7年って早いなあ」などと思っていた。チャンネルを変えると別の局でもやっていた。女性アナウンサーが「数えで7年に一度開かれる御柱祭が・・・」と伝えていた。◆「数えで7年に一度・・・?」 ヘンな言い方をするなあ、と訝しく感じた。「満〇〇歳、数えで〇〇歳」という年齢の数え方は知っていた。だが「数えで7年に一度」などという言い方は知らなかった。誰も不思議に思わないのか? アナウンサーは何故「数えで」などと言ったのか?◆ウィキペディアで調べてみた。「正確には満6年間隔で行われる『6年に一度』なのだが、慣例として数え年の7年目ごとという意味で『7年に一度』と表記されることが多い。最近は「7年目」もしくは「数えで7年」という表記に変わりつつある」ということだ。◆そういうことだったのか!ずっと7年に一度だと思っていた。報道する者は、聴く者が正確に理解するように注意すべきではないのか? これでは「数えで5年に一度開かれるオリンピック」になってしまう。◆「日本特有の、古くから伝わるお祭りだから・・・」などと言い訳をするのだろう。「だからわざわざ『数えで』と付けているではないか!」と反論するのかもしれない。 ふざけるな! 報道はもっと「誤解を産まないように」注意すべきだ。ほんのちょっとした気配りが報道する側には欠けている。

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2016年04月01日 ---- ボス

四十九日

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昨日(3月31日)故郷の大分県佐伯市で母の四十九日法要が営まれた。位牌に母の魂が移り住んだ。生前の母の希望で遺骨は母の生家の墓へ入ることになった。父の眠る墓へは分骨して入れてもらうことにした。◆母の葬儀や納骨で教を上げてくれたのは私の小中高の同級生、山本隆信住職であった。彼は佐伯鶴城高校を卒業した後、早稲田大学の政治経済学部に学んだ俊英であった。小学校の頃から歌がとても上手だった。歌が上手かった少年が、大学を卒業したのち、実家の寺を継ぎ、お経を上げる。発声が良いからか彼のお経は朗々として(?)穏やか。聴いていて気分がいい。お陰で気持ちよく母をあの世に送り出すことができた。◆隆信和尚のことを、高校大学時代は「リューシン」と呼んでいた。酒好きの「リューシン君」だったが母の法要をお願いする身、さすがに「リューシン」とは呼べない。母が亡くなってからは「住職」と呼ばせてもらっている。その「リューシン住職」が法要の合間に中学時代の思い出を語りだした。私が作った短歌がとても良かったと褒めてくれたのだ。◆中学2年生の時だった。「大分県短歌コンクール」とかいう催しだったのだろう。全校生徒が短歌を作る宿題がでた。そして私の短歌が大分県最優秀賞をいただくことになった。私は全校生徒の前で校長から賞状をもらった。校長も嬉しそうに私の短歌を読み上げてくれた。その短歌は母への感謝の気持ちを歌ったものであった。◆「誕生日の 祝いに母より 下駄もらう 父を亡くして 六年になりぬ」・・・優しかった頃の母を思い出した。優しい気持ちで母を見送った。

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2016年03月28日 ---- ボス

日米関係

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米国次期大統領候補の一人トランプ氏が「日本が駐留経費の負担を増額しなければ、在日米軍を撤退させる」と言い出した。「米国は日本を助けても、日本は米国を助けない」ことがその根拠のようだ。◆「はい、どうぞ。勝手に引き上げてください」とは言えないところが辛い。まさかトランプ氏が米国大統領になるとは思わないが、この選挙戦の間の彼の発言は米国民の心の中に残るであろう。やっかいな火種となることは間違いない◆本日の「産経抄」に気になる指摘があった。「今回の大統領選は、日本の安全保障を見直すきっかけになる。(中略) 米国の戦争に巻き込まれるより、米国に去られた後に戦争を仕掛けられる可能性の方が、ずっと高い・・」というもの。◆私もそのように感じているのだが、みなさんはどの感じているのだろう?

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2016年03月24日 ---- ボス

乙武さん、あっぱれ! 頑張れ!

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「5人の女性と不倫関係にあったと24日発売の「週刊新潮」に報じられている乙武洋匡氏(39)が同日朝、自身のオフィシャルサイトを更新し、騒動を謝罪した。また、妻の仁美さんのコメントも掲載した。」(今朝のyahooニュース)◆あの「五体不満足」の著者、乙武さんが不倫だ。それも5人もの女性と。まだ「新潮」を読んでいないので詳しくは知らない。さてテレビを中心とする各マスコミはこのニュースをどう報道するのだろうか?例によって正義人ツラしたコメンテーターたちが口々に「とんでもない!」と非難するのだろうか?◆私は「乙武さん、あっぱれ!頑張れ!」と彼を応援したい。もちろん奥さんは傷ついたことだろう。かわいそう。だがこの「乙武さん、五人の女性と不倫」というニュースはハンディキャップを持つ多くの方々をきっと勇気づけることになるのだと思う。少々のハンデキャップがあっても前向きに明るく生きれば、意欲があれば結婚もできるし、さらに多くの女性と不倫だってできることを彼は身をもって示した。◆「こんな快挙はない、素晴らしい」と思う私も世間一般からみたら「おかしい」のかなあ?

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2016年03月22日 ---- ボス

「正しい」ことを「正しい」と言わせる社会って?

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小学生の頃、同級生から「キノミ」と呼ばれていた。「キノシタモトミ」から来たあだ名。60歳近くなった今でも、故郷で小学校時代の同級生と会うと「おおキノミ!帰ってるん?」などと声を掛けられることがある。私に限らず多くの友人たちが何らかのあだ名で呼ばれていた。清松君は「キヨ」、高司君は「ターニイ」、猫好きの小山君は「ねこさん」。みんないまだにそのあだ名で呼ばれている。4年生か5年生の頃、「学級会」だったか「社会」の時間か、或いは「道徳」の時間だったのか、担任の教師が「あだ名」に関して話し始めた。「人を 『あだ名』で呼ぶことは良いことか、悪いことか」というようなテーマを振ってきた。教師が指名して生徒に発言させる。「ちゃんとした名前があるのに、あだ名で呼ぶのはおかしいと思います」誰かが言った。次に私が指名された。「僕は『キノミ』と呼ばれているけど全然イヤじゃないです」そんなことを言った。次に指名された者が「でも、私たちがあだ名で呼んでいると2年生や3年生もマネしてあだ名で呼ぶようになるかもしれません。やっぱりあだ名はよくないと思います」とおりこうさんな発言をした。クラスの殆どの者が「さんせーい」と言った。教師の前ではみんな「おりこうさん」になっていた。私はそれ以上言わなかった。あだ名で呼ぶ習慣はその後も続いた。◆「ベッキーの不倫」も「プロ野球声出し係の小銭の賭け」も「中学校長の『女性はキャリアより子供を産む方が大切』発言」も、多くの人々を苦しめたわけでも迷惑をかけたわけでもない。だが彼らの行動や発言に対して、先生が「どう思いますか?」と振れば、「それは間違っています。だって他の人がマネするかもしれないでしょ」と小学生みたいに答える輩が大勢いる。もちろん正論。正しい考え。◆「ベッキーは悪い」「少額でも賭けは賭け」「中学生に向かって校長が発言すべきことじゃない」・・・そりゃ、そうです。分かっていますよ。◆だが・・・・。何だかな・・・。 「あだ名で人を呼ぶことは良いことですか?」そう問われた小学生のように「悪いことでーす」と答えるアタマの悪い市民のなんと多いことか・・天邪鬼な私はそう思ってしまう。そして「マスコミが大騒ぎするような問題じゃないじゃない!くだらん!」と私は言う。◆私の思いと異なり、世の中には「おりこんさん」ばかりのようだ。自分たちが騒いで問題を大きくしておいて、自分たちが傷つけておいて、それでいて「不倫された奥さんがかわいそうです」「賭けをマネする人が出てくるかもしれません」「中学生でも『私は結婚せずにキャリアウーマンを目指す』と思っている子がいるかもしれません」・・・当事者よりも自分のアタマで考えない「おりこうさん」な外野ばかりが騒いでいる。マスコミがその騒ぎを煽っている。

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2016年03月17日 ---- ボス

トンネル事故

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今朝(3月17日朝)、東広島市の山陽道「八本松トンネル」(844メートル)内で車12台が絡む多重衝突事故が起き、火災が発生。車5台が燃え、煙を吸うなどして71人が負傷。女性を含む2人が死亡した。◆詳しい状況はまだ把握していないがテレビニュースなどの映像から見て、残念ながらドクターヘリは活動できなかった模様。◆私は10年も前から高速道路の長いトンネルの出入り口付近にはドクターヘリが着陸できるヘリポートを作るべきだと訴えている。残念ながら国土交通省の役人たちは「良いアイデアですね」と言うだけでなにもしない。或いは私の意見を聞いてなにもしないと非難されるからなのか、敢えて私の意見を聞こうとしない。例えば今回の事故でマスコミが動き、テレビカメラが国土交通省に入り、担当者に「10年も前から高速道路の長いトンネル出入り口付近にはヘリポートを設けるべきとこの本に書いていますよね」と私の本を差し出したら彼らはどうするか。・・「へえ、そんなことを書いた本があったのですか?知りませんでした。不勉強でした。これから検討します」と答えるのであろう。◆危険が予見されても、それを指摘しても、実際に事故が起こるまでは何も動こうとしない役人。事故が起きた後「危険を予見できなかったのか?」と突っ込まれれば「不勉強でした」と逃げるだけの不誠実な役人集団がわが国にのさばっている。

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2016年03月16日 ---- ボス

いいかげんにせんかい!

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昨日のyahooニュースにまたも巨人軍の試合前の円陣での「声出し係」とのカネのやり取りに関する記事が出ていた。 「確かに『円陣声出し金銭授受』と、反社会勢力とつながる野球賭博への関与の問題は、まったく別次元の話だが、一般の野球ファンからすれば、同じ金と賭けが絡んだ“黒い醜聞”である。そして『円陣声出し金銭授受』や遊び半分の罰金などを許す甘い環境が、野球賭博への関与問題につながる背景にあるとも考えられる」だって。おそらくこの記事を読んで多くの自分のアタマで考えない者たちは「そうだ、そうだ、とんでもない」と言うのだろう。アホらしい。◆よくもまあ『カネと賭けが絡んだ黒い醜聞』などと書けたものだ。全く違う次元の話を同一に扱って、人を非難する。悪意の全く無い者まで悪人にする。私に言わせれば「一旦停止義務違反」と「ひき逃げ」を同レベルで比較して「クルマの交通違反だ」と騒いでいるようなもの。◆あんまり正義人ぶるのは止めてそろそろ「野球賭博はとんでもないが、円陣声出し程度はいいんじゃないの?」と誰か早く言い出さないか?◆建前ばかりの社会、ホンネを言わない社会を作ってしまっては「ええかっこしい」の人として全く魅力の無いヤツだけが威張ってしまいますよ。

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2016年03月16日 ---- ボス

情けないテレビ報道

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「女性にとって最も大切なことは、子供を2人以上生むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります」・・生徒たちに向けてこう発言した中学校の校長がやり玉に挙げられている。テレビの報道番組でも10分近くも時間を割いてこの話題を取り上げていた。例によってバカ面した正義漢ぶるコメンテーターたちが「今、二人の子供を育てるのは経済的に大変だ」だの「不妊症で悩んでいる人もいるのに・・」などとわけの分からないことを言いながらこの校長を口々に非難していた。街頭で一般市民にも意見を求めていたが校長を擁護する発言は全くなかった。◆昨日のプロ野球一軍選手の「声出し係」賭け問題と同じで、全国報道で大騒ぎをするような問題ではない。全くバカげている、と私は思う◆女性が二人子供を産まなければこの国の人口はどんどん減っていく。算数が分かれば誰でも理解できる。人口が減少すれば国力が弱まり平均的には幸福感も減る。年金も当然減る。そもそも人間として生まれてきて最も重要な任務は「種の保存」である、とは100年も前から当然のように言われてきた。それを今になって「校長がそんなこと言うなどけしからん!」とバカなマスコミが騒ぎ、自分のアタマで考えない国民が一緒に「けしからん!」と騒ぐ。まさに「衆愚」◆考えてもみよ、校長は中学校の一二年生に言ったのだ。言わば父親が娘に、あるいは祖父が孫に、愛情を持って言ったようなものだろうと私は理解している。中学生の親やマスコミが大騒ぎすることではない。中学生の子供にとってはまだ「経済的な理由」も「子供が欲しくてもできない」などは関係ない。私だって娘に対して、彼女が中学生の頃は同じようなことを思っていた。「仕事のキャリアよりも暖かい家庭を持つ方が大切」だと。中学生が高校生、大学生、社会人となり、娘に対する期待も変わってくる。30歳近くなった娘に対しては「女性にとって最も大切なことは子供を二人以上産むことです」とはさすがに言えない。◆「誰が、誰に対して、どういう気持ちで言ったのか」・・そこまで理解してマスコミは報道すべきだ。いや「報道しないべき」ことも多いと思うのだが・・? ◆「炎上」に似た今のテレビ報道の姿勢を見ていると、そしてその「炎上」にあおられて何も考えずに「そうだ、そうだ」と言っている人たちに対して大きな疑問を感じている。

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2016年03月15日 ---- ボス

それぐらい いいんじゃない?

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巨人の一軍選手が、試合前の円陣での「声出し」係と他の選手間で現金のやりとりをやっていたことが大騒ぎになっている。円陣での「声出し係」に、その試合に負けたら5000円払い、買ったらその声出し係から1000円もらう「賭け」をしていたのだという。◆テレビを見ていたら例によって「とんでもないこと!」と司会者が眉を顰めコメンテーターに意見を求めていた。コメンテーター4人はみな同じような顔をして同じく「とんでもないことだ」と叫んでいた。◆大したことじゃなかろう。少なくともテレビで大の大人が5人も6人もで、全員で「とんでもないこと」と大騒ぎするようなことじゃない。その辺の雀荘に行けば全員、学生でもカネをかけて麻雀を楽しんでいる。ゴルフ場でコンペを楽しむ連中も「馬券」を買わされることが多い。ゴルフでは「オリンピック」や「お友達」という賭けもしばしば行われている。私だってやったことは多い。麻雀で一日に数万円負けたこともある。ゴルフでは仲間と回る時に1打200円賭けることもある。勝つこともあれば負けることもある。◆偉そうな顔をして「とんでもないこと!」と繰り返しているテレビのコメンテーターの連中は賭け麻雀や賭けゴルフは一切やったこともないのか?◆巨人の一軍選手が5000円賭けたところでどうってことないじゃないか。少なくともテレビや新聞でで大騒ぎするようなことではない。それをコメンテーターは「そのようなことが野球賭博に繋がっている」などと正義漢ぶる。5000円の賭けが野球賭博に繋がるのだったら雀荘で麻雀やっている者たちは皆、博徒になってしまう。◆テレビの司会者やコメンテーターはなんであんなに正義感ぶるのだろう。私の知っている、テレビ局に勤めている人間は全員賭け麻雀も賭けゴルフもやっている。いい加減「それぐらい いいんじゃない? オレだって賭け麻雀やっているよ」と本音を語るコメンテーターが出てこないものだろうか・

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2016年03月15日 ---- ボス

大局観


囲碁や将棋、麻雀などに置いて、部分的なせめぎ合いにとらわれずに、全体の形の良し悪しを見極め、自分が今どの程度有利不利にあるのか、堅く安全策をとるか、勝負に出るかなどの判断を行う能力のこと。大局観に優れると、駒がぶつかっていない場所から意表を突く攻めを行うなど、長期的かつ全体的な視野のもと手を進めることが可能となる。反対に大局観が備わっていなければ、盤上の一部での駒のぶつかり合いや、短期的な駒の損得しか考えられなくなる。(ウィキペディアより)◆経営者にとってはこの大局観が最も重要。若いまじめな職員は「部分的なせめぎ合い」につい囚われてしまう。管理職者は常に大局観を持ち、若くまじめな職員を上手に誘導しつつ、彼らにも大局観の重要性を教えなければならない。◆「重箱の隅をつつくような営業をするよりは王道を一歩一歩進むことです」と私は言う。これがなかなか難しい。

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2016年03月08日 ---- ボス

優しすぎるのは向上心がないことの現れ

boss-5

娘が中学生になったばかりの頃だったから今からもう15年も昔の話だ。「おいしいハンバーガーを食べさせてあげる」私は家人と娘を誘って3人で銀座の『ゼスト』へ行った。私にとっては久しぶりの休日であった。当時『ゼスト』のハンバーガーはとても美味かったのだ。(最近は味もサービスも低下したと複数の方から聞き寂しく思っている)◆運ばれてきたハンバーガーを一口食べて「不味い!」と思った。パテ(肉)が焦げていた。明らかな焼き過ぎ。娘のハンバーガーを覗くと彼女のも同じようだった。私はウェイターを呼ぼうとした。娘が「パパ、止めて!」と言う。「私、これでいいよ。美味しいよ」と言う。◆私は娘の「止めて!」を無視してウェイターを呼んだ。「ちょっと、これ焼き過ぎじゃない?焦げてるよ。せっかく娘に『ゼスト』の美味しいハンバーガーを食べさせたくてやってきたのに・・・」 ウェイターは「大変、失礼しました。確認しますね」と言って我々のテーブルの皿を一旦下げた。娘は父親の行動を明らかに咎めていた。「せっかくの楽しい食事がパパの行動で台無しよ!」とその目は訴えていた。◆しばらくすると新たなハンバーガーが運ばれてきた。「先ほどは大変失礼いたしました。確かに焼き過ぎでした。申し訳ありません。今後、注意します。こうやってお客様にご注意していただけたこと感謝します」そのウェイターはとても感じよく上手に対応してくれた。「さすがゼスト」私は安堵した。◆新しいハンバーガーはいつもの美味しい『ゼスト』のハンバーガーだった。「うん、確かに美味しいね」 半分くらい食べたときに娘が笑顔で言ってくれた。◆クレームを付けなかったら『ゼスト』は不味いハンバーガーをその後も気付かずに出したかもしれない。私がクレームを付け、その結果、最高に美味しいハンバーガーにありついた娘は、それをきっかけにゼストファンになった。一つのクレームが父娘の距離を近くし、店の管理体制を向上させ、味が良くなり客が増える。一つのクレームがみんなを幸せにすることがある。◆「私がほんの少し我慢すればいい」・・それはそれで美しい心根かもしれない。だが、それでなにもクレームを付けることをしなければば誰も成長しない。私は「優しすぎるのは向上心がないことの現れ」と思っている。◆◆今のオフィスの管理体制に小さな不満がある。恐らく社員全員がそのことに私と同様の小さな不満を持っていると思う。私が口にしようかと思ったが「いや待てよ、誰かがそれを注意するかもしれない。誰が気付くだろうか。誰が改善を求めるだろうか」 ・・そう思いながら待っていた。そろそろ1年になる。 誰も言い出さない。 わが社は向上心に欠けるが心根の優しい社員ばかりのようだ。

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2016年02月26日 ---- ボス

ヘリコプター操縦士不足問題

boss-2

これが社内の会議だったら 「その程度の準備、考えで会議を招集するくらいなら、こんな会議止めちまえ!」と一括するところだ。ところが私はオブザーバーという立場での出席であるため紳士的に、極力声を荒げることなく、穏やかに発言をした。「止めちまえ!」などと言うと「どうぞ、キノシタさん、ご退席ください」と言われてしまうので。◆バブル崩壊後、新しくヘリコプター操縦士になる者が極端に減った。このため現在のわが国のヘリコプター操縦士の年齢構成はとてもいびつになっている。50歳以上の操縦士が非常に多い。まさに「団塊の世代」なのだ。彼らが定年の時期を迎えている。若手の操縦士をすぐに養成すれば間に合うか、といえば簡単ではない。現在、わが国のヘリコプター需要の最も多い「ドクターヘリ」「防災ヘリ」は2000時間の操縦経験を持ったものでなければ運航できない。若い操縦士に2000時間もの飛行経験を積ませることは簡単ではない。そこでこの会議が開かれた。「2000時間の飛行経験が本当に必要か?」 「2000時間の飛行経験に置き換わる措置はとれないか?」 「シミュレータの活用はどうか?」などを協議するものだ。運輸省、厚労省、自治省からも役人が出席した。◆穏やかな、のんびりしたムードで会議が進む。出席している各人にあまりにも危機感がないように感じたので私は手を挙げて発言を求めた。◆「私は現行の基準要件での運航を続けていくことは2~3年で破たんすると読んでいます。計算根拠もあります。ここに出席されている方々はいったいいつがリミットだと思っているのでしょうか?少なくとも業界としての共通認識を持った上で会議を進めなければならないんじゃないですか?」 この私の質問に対し、この協議会の委員長は「このままでは15年後には無理になると理解しています」と答えた。続けて業界最大手の運航会社の方が「当社では現状の基準要件のままでも永遠に運航を続けていくことは可能です」と答えた。◆私は、あきれた。委員長は「15年後は深刻」と言い業界最大手は「永遠に大丈夫」と言う。これじゃ誰も緊迫感を持たないわけだ。馬鹿らしくなった。「なにを根拠に、そんな悠長なことが言えるのか私には分からない。私は頂いた資料をもとに計算をした。私の計算が間違えているなら教えて欲しい。」そんなことを言おうとした。運輸省の役人が「まあまあ・・」とそこを制した。◆3年後~5年後に「ドクターヘリ 事故」のみだしが新聞に踊らないことを切に願うが このままでは危ない。

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2016年02月24日 ---- ボス

野党共闘? ふざけるな!

boss-2

夏の参院選に向けて野党共闘が急進展している。  民主、共産、維新、社民、生活の野党5党による幹事長・書記局長会談が23日開かれ、参院選の改選1人区の候補者一本化に向け、正式協議を始めた。先の5党党首会談を受けたものだ。(yahoo newsより)◆「民主党さん、維新の党さん、是非このA地区は私のところに譲ってくださいよ。その代わりB地区は私の党の候補者は立てませんから・・・」 こんな会話がこれから始まろうとしているのだ。マスコミはそれを静観するどころかむしろ応援している。目指す方向も利益も異なる党が「与党に負けないため」にという理由だけで党首会談を開く。「おいおい、それを談合というのではないの?」となぜ誰も腹を立てないのか私は不思議でならない◆「大林さん、一つここはうちにやらせてくださいよ」「はあ、鹿島さん。分かりました。じゃあ清水さんにはこちらをお願いしますね」・・・建設業でこんなことをやればマスコミはすぐに「談合が行われた!」と大騒ぎをし警察・検察が動き出す。業界全体の調整をとることを建設業界でやれば「悪の談合」、政治家の野党がやれば「国民のための共闘」になる。マスコミが応援するから「疑問に思わないことに慣れてしまっている「ノーテンキな国民」はマスコミの言うとおりの反応しかしない。◆我々はもっと自分のアタマで考え、自分の意見を持ち 「おい、それを談合と言うんじゃないの? やめろよ!談合するくらいならオマエの党は解体すべきだ!」 などと大きな声をあげるべきでしょう。 建設業界、もっと頑張れ!

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2016年02月23日 ---- ボス

イジワルなマスコミ

boss-5

丸山和也参議院の発言が「人種差別だ」と非難されている。◆「米国に住んでいる黒人の多くは、その祖先は奴隷として強制的に連れてこられた。だから米国での人種差別ははかり知れないものであった。黒人は長い間、社会の最下層に置かれていた。それが今では、その黒人が米国の大統領になっているんですよ。黒人のオバマさんが米国人のリーダーになっているのですよ。ほんの少し前までは黒人が大統領になるなんて誰も考えもしなかった。米国とはこれだけダイナミックな変革を成しえる国なのです」 丸山さんはこう言いたかったのだ。◆彼の発言をきちんと聞けば人種差別意識もなければなんの悪意もないことは誰でも分かる。彼の発言を「差別だ!」と非難する者たちの脳みその程度が分からない。なぜそこまで揚げ足をとり、悪意に満ちた解釈をしようとするのか。イジワルなマスコミと、それをそのまま受け「差別発言だ!丸山はとんでもないヤツだ!」と一緒に非難を開始するコメンテーターや視聴者が情けない。◆少なくともテレビでは誰一人「いえ、彼の真意はこうでしょう。差別ではないですよ」とフォロウする者はいなかった。◆「米国は黒人が大統領だ。黒人の血を引く。これは奴隷ですよ、はっきり言って」・・丸山氏が発言したこのフレーズのみを切り取って「差別だ!」と言い張っている。情けない、イジワルなマスコミと 自分のアタマで判断しようとしない情けないっ国民ばかりになってきた。

 

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2016年02月22日 ---- ボス

複雑な家庭事情

boss-3

腹違いの兄がいる。とても優しい。我々は大変仲が良い。◆兄は生まれるとすぐに母親を亡くした。その後は祖父母に育てられる。随分と苦労をしたことだと思う。その苦労が彼をとても優しい大人に成長させた。◆父は最初の妻を亡くしたあと私の母を後妻に迎え姉と私が生まれた。だから私は、この父母の間の長男である。父母と姉弟の四人の生活が続いた。一方、兄は田舎で祖父母と生活していたがやがて祖父が亡くなり祖母と二人で生活することになる。夏休みや正月休みは我々が田舎の祖母の家へ行き、兄姉私の兄弟3人で仲良く遊んだ。まだ兄が中学生、高校生の頃だ。兄はきっと寂しかっただろう。◆51年前、父が死んだ。兄は高校生だった。高校生で両親を亡くした。父の墓はその兄が建てた。兄もまた、父の長男であった。父と先妻の長男が兄、父と後妻の長男が私。父親に限っては兄が長男である。◆私の母は幼い頃、実母を亡くした。私は母方の実の祖母を知らない。母方の祖父は先妻を亡くすと後妻を迎えた。母には腹違いの妹と弟ができた。血の繋がらない祖母だが私たち姉弟を実の孫のようにとても可愛がってくれた。半分しか血が繋がっていない叔父と叔母だがこちらも大変可愛がってくれた。母とその妹弟もとても仲が良い。◆みんな良い人ばかりなのだが、「私の母」と「父方の祖母」の相性だけは最悪だった。母にとっては義母との相性が最悪ということだ。「私が死んでもお父さんの墓には入りたくない。ばあちゃんと一緒は絶対にイヤ」生前、母はそんなことを言っていたようだ。「私は実のお母さんと一緒のお墓がいい」そんなことも言っていたらしい。◆さて困った。両親の位牌は私の元に来る。父の位牌は母が守っていたから。父は浄土真宗、母方の実家は真言宗。どちらかに宗旨替えをお願いするしかない。◆この週末、銀座と浅草の仏壇店を回った。私も、母の四十九日までは忙しい日が続く。そしていつまでも暗い顔をしていられない。先週はずっと紺色のネクタイを選んでいたが今朝はピンクのネクタイを締めてきた。

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2016年02月18日 ---- ボス

正装

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前日に続きその日も私は母の病室に泊まっていた。母の容体は安定しているようであったので夜が明けたら一度東京に戻るつもりであった。病院から直接大分空港へ向かえるように準備していた。◆夜中も看護師は1時間に一度くらい病室を訪れてくれる。床ずれを防ぐために身体の向きを変え、ノドに溜まった痰を取り、点滴をチェックし、冷却枕を取り換えてくれる。意識のない母に向かって優しく声を掛けながら行ってくれる。痰を取るときは口から吸引用の細い管を入れるのだが「痛いなあ、ごめんなあ、もうちょっとなあ、我慢してなぁ。ごめんなあぁ」と申し訳なさそうに、佐伯弁で詫びながら処置をしてくれる。家族としてはとてもありがたい。◆午前2時頃から血圧が下がり始めた。前日は130あったのに、午前4時には60を切った。呼吸は穏やかに続いているが血中酸素濃度も80を下回るようになってきた。「長くないな」私は思った。いつもなら5分間程度で処置を終え出て行く看護師がなかなか部屋から出て行かない。バイタル表示を眺めている。「あとどれくらい持ちますかね?」その看護師に尋ねた。彼女はいろいろと言い訳をしながら、つまり「私は医者じゃないので・・」などと言いながら明言を避けた。ただ彼女の話し方で「あと2~3時間だろうな」と私は確信した。午前4時半頃のことだ。◆「夜が明けるまで待ってよ、母さん」 呼吸が弱弱しくなった母にそんなことを話しかけていた。近しい親戚にも午前4時半では電話がしづらい。「6時になったら電話するよ。それまで頑張ってね」再度母にお願いした。◆6時までどうしよう。じっと母を眺めていようか。幸い母はまったく苦しそうではなかった。細いが穏やかな呼吸を繰り返していた。◆私は病室の隅にある洗面台で一所懸命に歯磨きをしていた。「あれっ?オレこんなときになんでこんなに一所懸命に歯を磨いているの?」・・・不思議な行動を取ってしまった。歯磨きを終えると私は荷物の中からスーツを出し、看病着のジャージからスーツに着替えた。正装で母を見送ろう、と考えたのだ。ネクタイを結んでいるところに医師がやってきた。◆「先生、あとどれくらいでしょうか?」と尋ねると医師は申し訳なさそうに「そうですね、あと1時間くらいでしょうか」と答えた。「でもキノシタさん、最後まで十分にできることをされましたよね。お会いするべき方は皆さんお見舞いくださったでしょ?」と優しく話してくれた。5時を少し回っていた。私はその病室から近しい親戚に電話を入れた。「あと1時間程度だって」◆集まるべき者は皆母のベッドの回りに揃った。皆が揃ったのを確認するように母は静かに息を引き取った。そのとき私は母の左の掌を握っていた。母の手はとても柔らかく暖かだった。私が子供の頃の「優しいお母さん」の手のままだった。

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2016年02月17日 ---- ボス

母 永眠

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今月3日、脳出血で倒れ、救急車で「南海医療センター」へ搬送されました私の母、和子はその後意識が戻ることなく、13日早朝、近親者に看取られながら安らかに息絶えました。満84歳でした。皆様のこれまでのご厚情に心より感謝いたします。◆51年前、33歳の時に乗っていたタクシーの事故で夫(私の父)を失い、同乗していた母は顔に大きな傷を負いました。主婦としては愛する夫を失い、若い女性としてはキレイな顔を失い、さらに偏頭痛など多くの後遺症に苦しみながらも私たち姉弟を懸命に育ててくれました。感謝に堪えません。◆苦労ばかりの51年間であったようですが、多くの方々に支えられ笑顔が多い人生でもありました。近隣の方々、多くの友人、親戚縁者、みんな優しくそして明るく母を支えてくださいました。八十歳を超えたあたりから認知症が進み、同じ話を何度も繰り返していましたが皆さんその母の話を嫌な顔もせず、何度も何度も「そうやねえ。本当やねえ」などと言いながら聞いてくれていました。◆苦労ばかりの51年間であったようで実は回りの暖かい皆様のおかげでとてもとても幸せな人生だったのだと思います。◆母を支えてくださった多くの皆様に感謝いたします。私を心配下さった多くの方々に感謝いたします。

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2016年02月07日 ---- ボス

母の最期

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母の意識がなくなって丸四日、今、私は母の病室に母と二人だけで居る。土曜日の深夜、辺りはとても静かだが病室内には母の苦しそうな息遣いがこだまする。◆決して「スヤスヤ眠る」などと表現できる眠りではなくなってきた。舌や唇は乾燥し保湿クリームが塗られれいる。逆に喉には唾液や痰が詰まり、口呼吸はゴロゴロと音がする。ときどきゲボゲボと苦しそうに咳をする。意識はない。意識がないのだから苦しさもないのだろうか?そうであってくれることを願う。◆日に日に少しずつ、だが確実に痩せてきた。見るのも辛い。◆私はソファーに横たわり、苦しそうな母の寝顔を寂しく眺め、苦しそうな母の息遣いを悲しく聴くことしかできない。「意識が戻らなくてもいい。少しでも長く生きて!」と願う一方で「寝ているのも苦しいのだったら、苦しいだけの最期なら、もう頑張らなくてもいいんだよ。早く逝ってもいいんだよ」とも思う。◆どんな言葉をかけても母には私の言葉は届かない。実に寂しい。◆私は明日、一度帰京する。「またすぐ戻ってくるから頑張って待っててよ」と声を掛けようか「無理しなくていいよ。」と言って別れようか、そんなことを考えながら長い夜を母と二人きりで過ごしている。

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2016年02月05日 ---- ボス

看病(急ぐことはないよ)

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母の最期を看取るために大分県佐伯市に帰ってきている。昨夜は母の病室のソファーで寝た。◆一昨日の夜、「母が倒れた」との報せを受けた。「今夜がヤマ」と言われ、昨日早朝のANAで帰省した。大分空港から佐伯市の病院へ向かうクルマの中、携帯電話がなる度に「亡くなりました」の報せかと緊張した。午前10時過ぎに病室に入った。母のベッドの回りには親戚が集まっており、叔母さん連中が私の顔を見ると、ベッドの母に向かって大声で「モトミちゃんが来たよ!」と声をかけてくれた。医師の懸命な手当てによって、なんとか「昨夜のヤマ」は超えたようだ。◆「脳出血」によるもので、今後、意識が回復することはない、ということだ。今日逝くことがあるかもしれないし、明日かもしれない。持っても二週間くらいでしょう、と言うことだった。◆「母さん、モトミだよ。帰って来たよ。聞こえる?」と声を掛けたかったが、口を開くと嗚咽になりそうだったので、私は何も言えなかった。◆一旦ヤマを越えたということで親戚連中は帰宅した。私が一人、母の病室に泊まった。今、私の見守るなか、母はスヤスヤと寝息を立てている。◆私は随分と母に苦労を掛けたのだが、母は長患いもせず、ワガママも言わなかった。認知症が進んでいたが、徘徊することもなく、人様へは決してご迷惑をおかけすることがなかった。「親不孝」な私に対し母は決して「子不孝」ではなかった。「子孝行」な母に感謝する。急ぐことはない。もうしばらく病院のベッドでゆっくり休んでから五十年ぶりに会える夫の元へ旅立って欲しい。

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2016年02月03日 ---- ボス

頑張れ ベッキー

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運悪く、惚れた男が妻帯者だった。根が純粋なだけに、そのオトコを深く深く愛してしまった。冷静に回りを見ることができなくなった。まさに「恋は盲目」状態。・・・おそらくそういう感じであったのでしょう。ベッキーちゃんの不倫騒動。◆もともとが浮いた噂の少ない清純派、今回の事件はその意外性で多くの興味を引いた。◆自宅のソファで煎餅をボリボリ齧りながらテレビを観ていたオバサンたちはベッキーのことを「可愛い顔してとんでもない性悪オンナ」と決めつけた。これまでCMにベッキーを起用していたスポンサー企業は、オバサンたちを敵に回したくないため、こぞって契約を打ち切った。なんとも異様な光景。そして私は一人ベッキーを応援する。◆かつて石田純一は「不倫は文化」と言った。林真理子は「35歳以上の美人の独身女性は100%不倫経験あり」となにかで語っていた。そう、大騒ぎするようなことじゃない。◆騒ぐのなら「ベッキーの不倫」じゃなくて「週刊文春のプライバシー侵害記事」を騒ぐべきじゃないの?二人きりで交わしていたつもりのLINEの内容を、利益を取って売る週刊誌で広く一般に流していいの?◆マイナンバー制度の導入や防犯カメラの設置に関してはすぐに「プライバシーが侵害される恐れがある!」などと騒ぐマスコミが、他人のLINEの内容を写真付きで週刊誌に公表したことに対しなぜ怒らない?私はこの国のマスコミのあり方が不思議でならない。「不倫する方が悪いんだ!」などとマスコミに誘導されてはならない。善悪を、もう少し自分のアタマで考えよう!。  ◆

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2016年02月01日 ---- ボス

親の財産で食ってるヤツ

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幼い頃はとても貧しかった。平均以上の苦労をし、平均以上の努力をし、他人の何倍も働いて、平均以上の運に恵まれて、やっとそこそこの暮らしができるようになった。苦労をして、努力して、働いて働いて・・・・・・・それで良かったと思っている。◆一方で、ろくな苦労もなく、大した努力もせず、真剣に働いてもいないのに、なんの生活の心配もいらないヤツらもいる。たまたま資産家の息子として生まれた人たちだ。もちろん資産家の子供として生まれてきたことに罪はない。罪はないが・・・。私の知人の中にそのような恵まれた人、恵まれていて努力をしてないと見える人が四人いる。彼らに共通しているのは「(人様ほど)働いていない」「ろくに苦労していない」「それでも人様より良い生活をしている」ということを全く「恥ずかしい」と思っていないこと。「親が残してくれた財産で遊んで暮らしているんだ。なにが悪い?」と言いたげである。そして決まって彼らの回りにいる連中は、そんな彼らに対しては「いいなあ、羨ましいなあ」などと言いながら実際には彼らを馬鹿にしている。だから彼らは親しい友人がいない。いるとしたら自分と同じような境遇のバカなボンボンばかり。◆私は苦労をし、努力をし、働いて働いて、運に恵まれて、なんとか人並みの生活ができるようになった。だが世界にはどんなに苦労をし努力をしても人並みの生活など決してできない人が多く居ることも事実だ。◆金持ちに生まれなんの努力もしないボンボンを、貧乏に生まれどんなに努力しても人並みの生活など決してできない人はどんな感覚で眺めているのだろうか。悔しくて悔しくてたまらないのだろう。そういう悔しさがテロに結びついているに違いない。◆もちろん決してテロ行為は許されるものではないが、金持ちのボンボンはのほほんと努力もせずに遊んで暮らしていてはいけない。それを許す社会であってはならない、と思うのだが・・?

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2016年01月28日 ---- ボス

暗い正月

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ここ20年ほどは毎年それなりの希望を持った明るい正月を過ごしていた。毎年、家族で成田山新勝寺に初詣でに行き、その後会社のみんなと愛宕神社に参るのが恒例になっている。今年も同じようにスタートした。だが・・・。◆昨年末からいろいろな難題が我が家を襲った。多くは高齢になった親戚の問題であった。大分に一人住む私の母親の問題。80歳を過ぎて肝臓がんの手術をすることになった家人の母親の問題。肺がんで苦しんでいる、お世話になった叔母のこと。そのほかにもたくさん。そこへ追い打ちをかけるようにさらに大きな問題が起こった。人に相談できることではなかった。苦しんだ。◆「なんの苦労も心配もない、とても幸せなヒト」と私のことを思っている人が多いようだ。「そりゃ、ここまで来るまでには大変なご苦労もきっと経験されたことでしょう。でも今は・・・」と言われる。自分では明確には分からない。「きっとそうなんだろうな」と思っている。だが一方で「何を言っているんですか。僕の人生、辛いことばかりですよ。神はどこまで僕を苦しめたら気が済むの?」などとも言っている。これもまた本心。◆あっというまに、もう一月が終わろうとしている。年末年始に起こった幾つかの大きな問題はどれも最悪の事態には進まず私は少し心の安寧を取り戻している。何もない普通の生活が幸せなのだ、と今さらながら気付いた今年の正月であった。◆今朝から伊勢に来ている。明日は毎年、これも恒例となっているお伊勢参り。「どうか苦労の少ない一年になりますように」穏やかな気持ちで手を合わせよう。

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2016年01月27日 ---- ボス

論語と私

boss-b

なにかこの一年で急に年を取ったような感じである。老けた。落ち着いた。◆孔子は論語で「三十にして立つ、四十にして惑わず」と言った。三十歳の私は立つことはできず人に頼ってばかりだった。四十の私は惑ってばかりいた。「五十にして天命を知る、六十にして耳順がう」と論語は教える。ええ、五十歳を過ぎたころ半ば諦めのように天命を悟った気になった。六十を目前に人の言葉に素直に従うようになってきた。やっと論語に追いついた。◆「 七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず」と論語は教える。自分のやりたいことを気ままにやってもそれは人様の迷惑になるようなことではなくなる、というような意味。若い頃、もし自分のやりたいと思ったことをそのまま行動していたら警察のお世話になっただろう。ところが今は自分がしたいことを勝手にやっていても誰にも迷惑をかけることがなくなった。そう、私は六十歳を前に、孔子の七十歳の心境をすでに迎えた。孔子を超えてしまった。◆「たまたま今、元気がないだけだよ」「うんにゃ、悟ったのではなく枯れたんですよ」・・・貶されているのか励まされているのか、友人はそんな声をかけてくれる。◆毒のない、欲のない人間になりかかっている。いいのだろうか?

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2016年01月27日 ---- ボス

トランプ支持者の心理

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昨日、朝のこと。出勤のため広尾駅から電車に乗ったが一向に発車しない。構内放送が「銀座駅で発煙があったため運転を見合わせています」と言っている。「どうしようかな、自宅に戻ってクルマで出勤しようかな?」などと思っていたら「間もなく部分運転を再開します」との放送が流れた。私は吊革をつかみ、じっと運転再開を待った。車内を見回すと多くの者がスマホをいじっている。私の前にはアラブ系と思われる若者が立っていた。「彼はイスラム教徒だろうな。ISのおかげで彼も不愉快な思いをすることが多くなっただろうな」などと彼を見ながら思っていた。彼もスマホをいじっていた。覗くともなく彼のスマホの画面を見た。かなり大きなアラビア文字が並んでいた。彼がスマホから顔を上げた。深刻そうな、悲しそうな顔に見えた。彼は黒いコートを着ていたが若いのにまるで妊婦のように腹が膨らんでいる。右手でスマホを持ち、左手はコートを前を押さえている。私は不安になった。「このコートの下に、爆弾を腹に巻いているんじゃないだろうか」◆「まもなく運転を再開します」車内放送はさっきから繰り返している。ドアはまだ開いたままだ。私はそっと、それでも急いで電車を降りた。ホームを急ぎ3両後ろの車両に再び乗った。「ここまでくれば安全だろう」そんなことを思っていた。電車は静かに動き出した。もちろん爆発は起こらなかった。あのアラブ人の青年は普通の健全な青年であったのだろう。彼に気付かれてはいないだろうが申し訳ないことをした。◆昨夜、大学時代の同級生、友池クンと飲んだ。彼とは米国のルート66を全行程、二人で旅した仲だ。朝の電車の話をした。「キノシタ君、あんたは経営者だ。守らんといかん従業員やその家族も多い。小さな危機を察知し、相手を傷つけることなくその危機を回避した。それでいいんよ。立派な行動よ」と褒めてくれた。少し楽になった。◆アメリカ大統領選挙に共和党から出馬しているトランプは「イスラム教徒の排除」を声高らかに叫ぶ。道徳的な私はトランプのことを「とんでもないオトコ」と思う。だが一方、昨日の私のとった思考や行動は、トランプの主張に通ずるものなのかもしれない。私は決してトランプを支持しない。だが確実に、善良な市民の心まで、不気味なISの行動は蝕み始めている。

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2016年01月26日 ---- ボス

最初の記憶

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もっとも古い記憶は恐らく二歳の頃のものだ。当時私は大分県の国東(くにさき)という町に住んでいた。父親は若くして県の国東土木事務所の所長だった。二階建ての一軒家の所長官舎に住み、隣には所有車の運転手さんご夫婦が住んでいた。運転手の夫婦は私たちにとても優しくしてくれ、姉は「嬢ちゃん」私は「坊っちゃん」と呼ばれていた。その頃のエピソードが私の最初の記憶である。◆姉のお友達のシイちゃんが遊びに来ていた。シイちゃんの本名は忘れた。(もちろん姉に聞けば覚えているだろう) 姉とシイちゃんは二階の部屋で遊んでいた。私は一階に母と一緒に居た。母が森永のキャラメルを一箱「みんなでお食べ」と私にくれた。私はそのキャラメルの箱を持って階段を上って行く。一段ずつ、手を附き、這うように上る。どこから入って来ているのか日差しがまぶしかった。やっと二階に上がった。姉とシイちゃんが迎えてくれた。私はそこでキャラメルの箱を開けた。キャラメルは8個入っていた。三人で上手に分けられない。私は「はい、シイちゃん」と3つ渡す。そして「はい、ねえちゃん」と言って3つ渡す。私は2つで我慢した。良く覚えている。これまで誰にも話したことはなかった。シイちゃんと姉とに3つずつあげて自分は2つで我慢した・・・そのことは私の中ではずっと自慢話であったのに。◆続きがある。シイちゃんと姉に3つ渡して自分は2つだけ取った。やはり少し不満があったのだろう。また這うように階段を下り母の元へ戻った私は「ねえちゃんとシイちゃんに3つずつあげた。僕は2つ。」と母に告げた。割烹着姿で台所に居た母は私の話を聞いてとても嬉しそうであった。ニコニコしていた。そして「偉い!モトミはおりこうさんだね。これ、ご褒美」と言って角砂糖を一つ私の口に入れてくれた。とてもとても甘くて美味しかった。キャラメルの何倍も美味しかった。

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2016年01月25日 ---- ボス

山東昭子「ゲスの極み」発言をなぜ糾弾しない?

boss-2

甘利明経済再生担当相をめぐる金銭授受疑惑に関し、自民党山東派の山東昭子会長が発言した。「政治家自身も身をたださなければならないが、(週刊文春に)告発した事業者のあり方も『ゲスの極み』。まさに『両成敗』という感じでたださなければならない」・・・「おいおい、あんた自民党のヒトだろう?そんな言い方はあるまい」と憤怒したのは私だけではなかろう。告発者への威嚇・恫喝である。正直私もこの告発者へはうさん臭いものを感じるが、それにしてもここで自民党の派閥の領袖が発して良い言葉ではない。◆こんな時こそマスコミや野党は山東発言を強く糾弾すべきだろうと思うのだが・・?

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2016年01月25日 ---- ボス

ICAOとは

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ICAOと書いて「イカオ」と読む。「International Civil Aviation Organization」の略。我が国では「国際民間航空機関」と訳されている。私は常々、この「民間航空」という訳はおかしい、と言って来た。なぜって・・・◆警察のヘリや飛行機、政府専用機、消防ヘリ、都道府県が所有する防災ヘリ、海上保安庁の飛行機やヘリ、これら公的機関の飛行機やヘリコプターはすべてこの「民間航空機」に含まれているのだ。「えっ?公共機関のヘリが民間機?」と“民間人”なら誰でもおかしく感じるだろう。◆「Civil」を「民間」と訳したところが間違い。英語の「Civil」はいろいろな使われ方をするが、ここでは「軍用ではなく民間用の」という特殊な意味で使われているのだ。◆つまり「ICAO」は「国際民間航空機関」と訳すより「国際非軍事航空機関」或いは「国際非軍用航空機関」と訳されるべき言葉なのだが、航空関係者の多くはこの事態すら気づいていない。「おかしい」と思っていない。◆なにごとにも「それ、おかしいね」と気付かない、思わない、無関心な人ばかりである。

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2016年01月22日 ---- ボス

スマップ騒動

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私の回りには「スマップ」の話題を振ると不機嫌な顔になる人が複数いた。恐らく中高年のいわゆるオヤジたちにとってはどうでもいいことなのだろう。もちろん私にとってもどうでもいいことに変わりなかった。◆「スマップごときが解散する、しない、で新聞が一面で取り上げ、テレビの報道番組でも大きな時間を割く。ふざけるな、と言いたいよね。この国はどこまでノーテンキなの?」とある友人が私に言った。本当にそう思う。◆先日のテレビ番組で、スマップ全員が登場し今回の騒動を詫び、これからも5人で頑張っていくとのことを表明した。翌朝の新聞、テレビは「スマップ存続」を大きく報じている。◆私は経営者の立場で今回の騒動を眺めていた。「今さらスマップ存続は無い」と思っていた。私は気は小さいが決して気が短い方ではない。気は短くないのだが、もし部下が「辞める」「辞めない」と言い出したら辞めてもらう方向で話を進める。大の大人が軽軽と「辞める」などと口にしてはならない。◆今回のスマップ騒動を経営者の視点から眺めたとき、なぜジャニーズ事務所は彼らを残したのか不思議でならない。私なら「ここまで問題が大きくなったんだ。辞めるしかないでしょ」となる。今回の騒動、スマップ一人一人の魅力を半減させた。結局辞めなかったことによって私は彼らを「常識のない大人」と認識してしまう。もちろん辞めた方が彼ら一人一人の魅力は維持できた。◆「えっ、存続なの?それはないでしょ!問題がここまで大きくなったのだから解散しかないでしょ。なにを今さら『ゴメンナサイ。継続します』なんてよく言えたもんだね」とテレビを観ながらつい口に出してしまった。娘(27歳)に猛烈な勢いで叱られた。・・・よく分からん。

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2016年01月18日 ---- ボス

バス事故

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先週金曜日、夜10時過ぎに帰宅すると慶応大学4年生の息子がソファに座ってスマホをいじっている。「ただいま」と言っても「あっ、おかえり」と返すだけで元気がない。「暗いな」と思っていると「父さん、バス事故知ってる?」と聞いてきた。「もちろん知ってるよ」と答えたら「あのバスにさあ、オレの友達が乗ってたんだよ。さっき、別の仲間から連絡が入ってさあ」と言う。びっくりした。「で、亡くなったのか?キミの友達が?」と聞くと「いや、背骨を折って意識不明なんだって」と寂しそうに、心配そうに答える。早稲田の4年生の女の子だという。昨年の暮れには自宅にもお邪魔し、今年になってからも一度会ったという。かなり親しいグループの一員だったようだ。慶応と早稲田の4年生、ゼミの関係でできたグループのようだ。◆話しているところにまた息子の友人からメールが届く。「えっ!」と息子が声を上げる。「どうした?」 「いや、その意識不明の友達のその友達が亡くなったんだって。その亡くなった子とは、オレそれほど親しいわけじゃなかったけど名前は知っているしもちろん話したことも何度かあるんだ。わあーショック!」とまたふさぎ込む。◆彼女らがバスでスキーツアーに行くことは息子も知っていたという。前途洋洋、未来の塊の彼女らから、その未来を奪ったこの悲惨な事故が憎い。親御さんの気持ちを想像するといたたまれない。私なら耐えられない。◆私にも苦しいことが山ほどあるが、子供の将来を奪われた親御さんの気持ちに比べるとどれだけ平穏なことか。◆今は、背骨を折り意識不明の重体となっているその子の回復を心から祈ることしかできない。

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2016年01月15日 ---- ボス

ピークを越えた

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今年になってから悪いことが続いている。悪いことはなかなか終わりそうにない。一つを解決したと思えばまた別の問題が。解決してない、山積みとなっている問題も増えている。ただでさえ気が小さく悲観的な私は、小学生の女の子のように、ウジウジと悩み続ける。◆問題のなかには永遠に解決できないものもある。気が小さい私の睡眠時間はさらに短くなった。悩んでもどうしようもないことは分かっているのに、悩んでいれば解決策が出そうな気がする。・・・出てこない。◆一つの、そして最後の、人生のピークを越えてしまった。あとはできるだけゆっくりと坂を下りたいところだが、ただいま急斜面を滑り落ちているような気がする。せめてもう少し勾配が緩やかになってくれれば、一歩ずつゆっくりと降りることに挑戦するのだが、今はずり落ちるスピードを遅くしようとするだけで精いっぱいだ。

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2016年01月14日 ---- ボス

果てしないバカ議員

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緒方林太郎・・・・1月12日の衆院予算委員会にて、安倍晋三首相に「拉致を使ってのし上がったのか」と問い、「議論する気すら起きない。そういう質問をすること自体、この問題を政治利用している」と切り捨てられた。また、「本の引用だけで独自の取材を全くせず、私の名誉を傷つけようとしている。極めて不愉快だ。何の意味があるのか。20年前、私たちが一生懸命拉致問題をやっていたときにあなたは何をしていたのか」と安倍首相に批判された。安倍晋三首相はこの問題を巡る自身の発言について「私が言っていることが真実だとバッジをかけて言う。違っていたら私は国会議員を辞める」と覚悟を示した。(Wikipediaより)◆民主党には素晴らしい魅力的な議員も多い。しかし、なかには我が国の首相に向かってこのような質問を国会でやるとんでもないバカ議員がいる。このアホ議員は首相に向かって「拉致を使ってのし上がった男か」と質問した。もし首相に「ごめんなさい。はい、そうです」と答えさせようと1ミリでも考えたのならこの議員はアホをはるかに超えている。◆百歩も千歩も譲って、首相に「ごめんなさい。はい、そうです。私は拉致を使ってのし上がりました」と答えさせることができたとして、我が国にとってなにかメリットはあるのか?世界的に大恥をかくだけだ。◆東大法学部を卒業しているというこのアホ議員、お勉強はできても、この国を良い方向へ導くリーダーシップは全くない。民主党はこんなバカ議員に国会で質問をさせてはならない。いまやるべきは「国会議員数の大幅削減」だ。各党が議員数を半分にし、バカ議員をクビにすれば、きっと民主党の方が自民党よりもはるかに魅力ある政党になると私は思っている。上の方には賢い魅力的な議員が多いのだから。

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2025年01月07日 ボスの
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  • 午前接客(来客多数)
  • 午後事業計画チェック
  • 夕方西麻布某所で会食
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