‘ボス’ の記事一覧

2015年03月12日 ---- ボス

大塚家具

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私の部屋の応接セットは13年前に大塚家具で購入したもの。かなり高価であったがデザインも品質も最高。とても気に入っている。◆「高いけど、間違いなく品質がいい」・・多くの方が大塚家具の製品を褒める。私も大塚家具の製品のファンの一人であった。「おカネに余裕があるなら大塚家具で購入したい」と思っていた。会社が大きくなるにつれ、応接セットや什器備品が増える。その都度「大塚家具でセンスの良いものを探そう」と思い何度か店を訪問した◆大塚家具を訪問したことがある人ならご存知だろう。客は勝手に商品を眺めて回ることができない。まず受付に行き「来店の目的。求めている商品」などを記入する。すると担当の案内人がやってきて客は彼と一緒に、彼の説明を聞きながら陳列商品を見て回る。「勝手に見るからほっといてくれ」と言いたいがそうはできない。案内人はとても丁寧。案内を受ける方は一瞬「セレブ感」を味わうが多くの客は値段を見て驚く。セレブではない、常識ある庶民は、二度と大塚家具を訪問しない。「あそこは私には不相応なところだ」と認識するのだ◆それでも我が国がバブル景気に沸いた頃にはプチセレブも多く、高級家具を求める者も多かった。セレブではなくても、会社経費で落とせるものの需要はまだまだある。そういう意味では大塚家具は銀座の高級クラブに似ている。◆さてその大塚家具で父娘が社長のイスを争うお家騒動が起きている。関係者にとっては迷惑な話。銀座の高級クラブ路線を維持したい父親に対し「オトーサン、それはもう無理よ。消費税も上がってセレブは減るばかり。ニトリやイケアは景気よさそうだし・・。うちもフランフランみたいに誰でも気軽に入れる店にしないと・・」と娘が言っている。私はそのような争いだと理解している◆しかし、非上場会社なら同族経営もよかろうが東証一部の上場会社になって家族内の争いをお越し関係者に迷惑をかけるなど言語道断。社員は溜まったもんじゃない。会社のイメージ低下はまぬかれない◆私も一人の創業社長として、同じ創業社長である父親の気持ちも理解できる。娘を含めた若い経営陣に対し「だからダメなのだ!」と叱りたい気持ちも分かる。だが、それならば上場してはダメだ。会社を私物化してはダメだ。◆結果は見えている。これだけ企業イメージが落ちてしまっては今更「高級路線」は続けられまい。創業社長としてあれだけの企業を作り上げた父親社長を私は尊敬はするが「すでに時代は変わった」と潔く退くことをお勧めしたい。上場したのだ。創業者利益を取ったのだ。「老害」と呼ばれるようになる前に退かなければならない。◆当社は上場など全く考えていないが、いろいろと、いろいろと考えさせられることが多い「大塚家具のお家騒動」である。

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2015年03月10日 ---- ボス

異様な集団

boss-5

先週出張した米国フロリダ州オーランドは近郊にディズニーワールドを控える世界有数の観光都市である。タクシーで20ドルも払えばディズニーワールドに行ける場所に5泊もしたのだが残念ながらネクタイにスーツをしたままの私たちはミッキーに会いに行く余裕はなかった。◆私たちが帰国のためにオーランド国際空港に着いたのは午前6時前であった。オーランド~シカゴが約3時間、シカゴ~成田が13時間のロングフライトである。その早朝、セキュリティチェックを済ませ搭乗ゲート付近で待っていると異様な集団がぞろぞろと歩いてきた。「こいつら、なんなんだ?」と思って眺めていた。おやっ、大きな声で日本語をしゃべっている。「うわっ、恥ずかしい!日本人なんだ」と思った。少なくともオーランド国際空港では中国人よりも韓国人よりも日本人の集団の方が異様であった。大学の卒業旅行でディズニーワールドを訪れたと思われるこの情けない集団の半数近い者がマスクをしているのだ。なんのためのマスク?みっともない!◆以前も書いたが日本人ほどマスクをする国民はいない。病院や食品工場でもなく、街なかやオフィスでマスクをする人種は世界中で日本人だけだろう。決して見栄えの良いものではない。◆「マスクをするな!」と言う権利はもちろん私にはない。しかし世界の常識、礼儀、美意識は学ぶべきでしょう。空港で、集団の半分がマスクをしてぞろぞろと歩いている。異様としか言いようがないだろう。新興宗教団体と疑われるかもしれない。なのにこの光景を見て「異様」と気付く日本人は意外と少ない。◆私はオーランで多くの日本人と会ったが少なくともビジネスで来ている者でマスクをしている人は一人もいなかった。それがなぜ日本人の学生の集団だけはマスクをしているのか?不思議でしようがなかった?彼らには美意識が欠落している。銀座のデパートでマナーの悪い中国人を見て不愉快になることが多いが、オーランドでマスクの日本人集団を見て悲しくなった。「花粉症?」・・いえいえオーランドでは花粉は舞っていない。私も花粉症で悩まされているからすぐに分かる。ファッション?・・そんなバカな! 恐らく彼らは何も思わず寝巻の延長のような感覚でマスクをしているのであろう。◆私は腹が立ってきた。なぜ日本の旅行代理店は「オーランドでは花粉は舞っていません。マスクはみっともないのでやめましょう」と教えないのか?◆美的感覚に欠ける、日本人の学生集団に恥ずかしさを覚えながら成田に着いた。成田に着くと入国審査官の半分以上がマスクをしていた。これも初めて日本を訪れる外国人には奇妙な光景だろうが、こちらは国内のことだし花粉も確かに待っているし・・・しようがないか。でもなあ・・・




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2015年03月09日 ---- ボス

フロリダで佐伯弁

boss-1

先々週末より米国へ出張していた。フロリダ州オーランドで開かれる「ヘリ-エクスポ(世界最大のヘリコプターショー)」に出席するためであったのだが、残念ながら今年は大きな収穫はなかった。寒い成田を発ち、もっと寒いマイナス22℃のシカゴを経由して着いたオーランドは初夏の陽気であった。30℃近いホテルのプールにはきわどい水着のオネーサンたちも多かったが、ネクタイ姿の我々はプールに近づくことを遠慮した。帰りもシカゴ経由であった。シカゴの気温は2℃になっていた。シカゴから13時間のフライトの間ずっと窓の外は明るかった。地球と逆回転でフライトするとずっと昼間が続くことを実感した◆行きがけに成田空港で『文芸春秋』を買った。今年の芥川賞受賞作『九年前の祈り』(小野正嗣)を読むためである。直木賞と違い、私は芥川賞にはあまり関心がないのだが今年は違った。作者の小野正嗣さんは私の高校の後輩である。そして『九年前の祈り』は私の郷里、大分県佐伯市が舞台である。読まないわけにはいかない◆さてその『九年前の祈り』。文章は難解ではないのだが文章の奥の深い意味が私には理解できなかった。「この本面白いよ!」と勧められる文学通の友人は私の回りにはいない。それでもフロリダのホテルで、活字になった我が郷土の方言「佐伯弁」を読むのは刺激的であった。私には高尚過ぎる文体であり、ストーリー自体も面白いものではなかったが佐伯弁は嬉しかった。そしてそして、なにより小野さんの「受賞のことば」が良かった。ここにその全文を転載する◆◆◆「三歳年上の兄、史敬(ふみたか)が昨年十月に亡くなりました。  独身で、栄誉や富とは無縁。野球が大好きで、地域の子供たちの応援に行き、缶コーヒーを飲みながらスポーツ新聞を読んでいれば幸せそうでした。   僕によいことがあれば、自分のこと以上に喜んでいてくれていたのは、両親から聞いて知っていました。   闘病中、危篤の知らせに僕が帰省するたびに、意識もないのに、「わざわざ東京から戻らせて悪かったのお」というように持ち直すのです。   朗報を直接伝えることはできませんでした。受賞はお兄(にい)のおかげ、と思う僕に、地域の人たちを愛していた兄が真剣に言うのです----そげなことがあるか、そりゃ、編集者の衆(し)、読んでくるる衆(し)、みなのおかげじゃ、ありがてえことじゃ、よかったのお、正嗣」◆◆◆私はこの「受賞のことば」を何度も読み返し、フロリダで涙をぬぐっていた。 芥川賞受賞おめでとう、小野さん。

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2015年03月05日 ---- ボス

HAI

boss-4

午前11時、ホテルを出て一人ゆっくりとHAI(Helicopter Association International =Heli-Expo = ヘリコプター展示会)の会場に向かっていた。ホテルから会場までは徒歩3分の距離。快晴のフロリダは日本の初夏の陽気。部下たちは10時に会場に入り米国企業と打ち合わせをしている。私はフロリダの爽やかな空気を満喫しながらのんびりと歩いていた。信号待ちをしていたらプロゴルファーのスタドラーに似た西洋人が話し掛けてきた。「今日は快晴だね」「うん、そうだね」「暑いね。カナダとは大違いだ」「そうだね。暑いね」「僕はカナダから来たんだけどアナタはどこから来たの?ニッポン?」「そうだよ、私は日本から来ました」「ヘリコプターを持っているの?飛ばしているの?」「違うよ、うちの会社はヘリコプターを輸入して日本で販売してるんだ」「へえ、代理店なのか?」「そうだよ」「どのヘリコプターを輸入してるの?」「アメリカからはエンストロム。そしてこれからはスイスのマレンコを日本に紹介するんだ」・・片言の英語でそこまで説明していたらスタドラーが不思議そうな顔をして尋ねてきた。◆「ひょっとしたらアナタはエアロファシリティーの人なのですか?」私は驚いた。カナダ人が、スタドラーが私の会社「エアロファシリティー」を知っていたのだ。嬉しくなった。私は「そうです」と答えた。◆彼はインターネットで当社を知りメールをくれたらしい。「まだ会ったことはないけどチカラとはメールで何度もやりとりをしているよ。ミツオも知っているよ」と言う。ますます嬉しくなった。私の名刺を見て彼も驚いていた。「実は今日、チカラかミツオに会ってはなしたいのだけれどどうやってチカラを探そうかと困っていたんだ。チカラの携帯電話の番号を知らないんだ」という。私はすぐにチカラこと海老澤力君に電話をした。◆スタドラーはミゼラさんという名のカナダ人だった。ポーランド系らしい。片言の英語でミゼラさんと会話を続けていたらチカラ君が笑顔でやって来た。海老澤君が頼もしく見えた◆来年のHAIはテキサス州ダラスでの開催だという。もう来年は来るのはよそう。私が来なくても、チカラとミツオが頑張ってくれる。私はただの足手まといになってしまいそうだから。◆ミゼラさんとの話が大きなビジネスになればいいなあ。

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2015年03月04日 ---- ボス

寝過ごす!

boss-3

けたたましい電話の音で目が覚めた。慌てて受話器を取った。「キノシタです」言うと、向こうから申し訳なさそうな声が「ロビーで待っていますから」と。常務の声。「あれ?6時半じゃなかったの?」と聞くと「ええ、もう6時35分ですよ」と。「ええっ!?ごめんなさい。すぐに下ります」と答え急いで着替えた◆ロビーに着くと常務は笑顔で待っていてくれた。常務はいいが先方は?◆先方の米国人社長にも常務が連絡を入れ、上手に言い訳をしてくれていた。フロリダはオーランドに来ている。時差ボケがキツい。◆昨日、日本のお客様たちと楽しくランチミーティングをした。美味い熟成肉を食べナパの高級ワインを堪能した。日本人のお客様とのミーティング、海外でやると話がはずみ親睦が深まる。私はこのランチミーティングのためにオーランドまで来たようなもの。お客様方も大変喜んでくれた。ホッとした。あとは夕食を米国企業の社長とするだけ。3時間ある。ホテルに戻って一休みすることにした。◆ホテルの部屋で日本へメールをし、書類を整理し終えてもまだ1時間以上ヒマだった。私は服を脱ぎ、ベッドに横になった。眠るつもりは無かったが、念のためにとホテルの時計の目覚ましをセットした。これが間違いだった。◆私は時差ボケと疲れとワインの酔いと無事にミーティングが終わった安堵感から眠ってしまった。そしてアメリカのホテルの時計のうアラームは壊れていた。◆常務に謝り、部下たちに謝り、もちろん夕食を招待してくれた米国人社長にもお詫びした。みな笑顔で許してくれた◆深く、深く反省。私は社長。誰も私をキツく咎めない。もし寝坊したのが私でなく部下だったら、私はひどく彼を叱るところだ。そうしなければならない。◆うーん、弱みを見せた。またまた反省。

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2015年03月02日 ---- ボス

MBH

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米国フロリダ、オーランドで年に一度のイベント、ヘリコプター博覧会(ヘリエクスポ)が明日から始まる。ヘリコプターに関係する多くの人たちが世界中から集まる。現在、設営中。毎年そうだがオープニング前日は徹夜での作業が続く。作業員が慌ただしく動き回る開場に先ほど入って来た。既に50機ほどのヘリコプターが展示されている。世界的に景気が良いとは聞かないがヘリエクスポは昨年より元気な印象をうけた。展示されているヘリがキレイなモノが多くなった。中でも最も観客の目を引きそうなのが我が「マレンコ・スイス・ヘリコプター」私は勝手にMBHの称号を上げることにした。Most Beautif Helic
Opter。この美しく性能も素晴らしい機体に早く日本の空を飛んでもらいたい。このヘリコプターの日本の販売責任者として強く思った。

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2015年02月27日 ---- ボス

スパイラルレスキュー開発を断念

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「スパイラルレスキュー」と名付けた海難救助用具の開発を進めてきていた。これまでに韓国やタイで10回も実験を行った。これがなかなか難しい。問題が見つかり、その問題を解決するとまた別の問題が・・・。それの繰り返し。チューブの端っこから勢いよく空気を入れれば自然と膨張すると予想していたのだが実に甘かった。社内・社外の優秀な者たちを集めてプロジェクトチームを作り知恵を出し合い、汗をかいたが開発に進捗が見られなかった。◆昨日のプロジェクト会議で「開発断念」を告げた。問題解決のための新しいアイデアを持ち寄っていたメンバー各人は残念そうであった。「NHKの『プロジェクトX』で取り上げれた企画の多くも、こんな危機を乗り越えてきたものだった。もう少し頑張りましょうよ」と言う者もいた。彼らには申し訳ない。だが「引くべきときには引く」判断をするのが経営者。◆ここ一ヶ月ほど私は悩み続けていた。「断念」「開発中止」と伝えたときにプロジェクトチームの面々はどのような顔をするのだろうか、気になっていた。開発完了時には東京都から補助金1500万円程が支給されることになっていたがこれも断らなければならなくなった。断るのも大変だ。だが・・・私は悩み、決断した。そして・・・◆「開発期間2年間、総予算3000万円」と私の心の内で決めてスタートしたプロジェクトであった。すでに大きく総予算を上回る支出があった。開発は遅々として進まない。これら状況を説明し、皆に詫びた。皆、残念そうではあったが理解もしてくれた。開発に悩んでいた者はその悩みから解放され晴れ晴れとした風にもみえた。皆に「開発中止」を告げると私も楽になった。「勇気ある撤退」と褒めてくれる者もいた。◆さあ、また今日から新たな製品の開発に向けていろんなことを想像していこう。私の頭の中にはすでに新しくチャレンジするものの骨格はできあがっている。

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2015年02月26日 ---- ボス

ウェイウェイ・ウーさん

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世界的な二胡奏者、ウェイウェイ・ウーさんと親しくさせてもらっている。その名前を聞いたことがない人でもきっとどこかで彼女の演奏を耳にしたことがあるだろう。「サントリー・ウーロン茶のCMソング」 「NHKテレビ『ダーウィンが来た!』のエンディング・テーマ」「TBSドラマ『JIN -仁-』 のメインテーマ」などを作曲・演奏している。私は数年前、銀座の老舗ジャズバー「スウィング」で初めて彼女の演奏を聴き「瞬殺」された。すっかり虜(とりこ)になった。◆そのウェイウェイさんに当社のメインテーマの作曲と演奏をお願いした。ウェイウェイさんは快く引き受けてくれた。待つこと2か月、昨日「Feel the Sky」と名付けられた当社メインテーマのマスター音源が送られてきた。素晴らしい。◆続いて当社の販促用(営業でお客様などに配るためのもの)CDの作成もお願いしている。「Feel the Sky」を含めて全8曲のアルバム。選曲の権利はすべて私。とてもとても楽しい。楽しいのだが迷ってばかりでなかなか決まらない。わがままな私がいる。当初は「空」をモチーフとした曲8曲を選ぼうと思っていたのだがこれがなかなか難しい。結局「空」にこだわらないことにした◆徐々に候補が絞られた。最終結果ではないが現在の段階では以下の8曲。1.Feel the Sky  2.この空を飛べたら  3.魔法の鏡  4.恋はリズムに乗せて  5.さよならの夏(映画「コクリコ坂」から)  6.8月の濡れた砂  7.500マイル  8.哀しみのダンス(Dance me to the end of love)  最終結果ではないが恐らく他の曲と入れ替わるのは1~2曲だろう。◆3月中に録音。四月にはCDとなって私の手元に届くことになっている。◆このコラム(ブログ)を読んでくださっている方には優先的にお譲りしようと思っています。「ウェイウェイウーさんのCDください」となんらかの方法で申し込んでください。下欄の「コメント」からアプローチくださってもOKです。


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2015年02月24日 ---- ボス

アカデミー賞

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最も深い付き合いをしている一人であり、私の読書の師匠でもある郷里の親友、大分県佐伯市の鶴見中学で校長を務める菅淳(すがあつし)君から「この本、お勧め」とメールで紹介されたのが原田マハ著「キネマの神様」であった。「映画」「家族」「仕事」「友情」などがテーマとなる心温まる秀作。おカネでは決して買うことのできないいろんな幸せの形を改めて教えてもらった。「そうだ、映画行こう」という気持ちになっていたところに昨日アカデミー賞の発表があった。◆ここ数年、日本文学の芥川賞と同じくアカデミー作品賞も「なるほど、これは面白い!」と納得するものはなかった。それでもさすがにアカデミー賞であるから「はずれ」「駄作」はない。これも芥川賞と同じ。さて今年は大方の予想に反して「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」が作品賞を受賞した。正直、あまり期待していない。私をうならせるだけの感動作とは思えないのだが・・・◆かつてのアカデミー賞は素晴らしかった。1973年~77年にかけての作品賞は「ゴッドファーザー」「スティング」「ゴッドファーザーⅡ」「カッコーの巣の上で」「ロッキー」と続く。誰もが納得の作品であった。ところがたとえば2010年「アバター」ではなく「ハートロッカー」が受賞した。私は「なぜ?」と感じた。◆私の心に残る多くの作品も作品賞を受賞していない。それら作品とその年の作品賞を並べてみる。「ローマの休日」(1954)・・<地上より永遠に>   「スターウォーズ」(1978)・・<アニーホール>   「ET」(1983)・・・<ガンジー>   「ショーシャンクの空に」(1995)・・・<フォレスト・ガンプ>  「ライフ・イズ・ビューティフル」(1999)・・・<恋に落ちたシェークスピア> ◆「ダイハード」はノミネートすらされていないし「ニューシネマパラダイス」も外国語映画賞は受賞したが作品賞の対象にはなっていない。作品賞に過度な期待を抱いてはいけない◆さて今回の授賞式。受賞作のことは分からないが演出はとても良かった。特にレディーガガさんの歌う「サウンドオブミュージック」は素晴らしかった。感動した。奇妙な衣装で話題をさらうガガさんだが私は大好き。歌のうまさは今、世界一かもしれない。そしてガガさんが歌い終えると「サウンドオブミュージック」のあのジュリーアンドリュースが登場。79歳とのことだがまだまだ若く美しい。「やっぱり映画っていいな」と感じた◆長くなったついでに上にあげた映画以外で私の好きな映画を紹介します。「初恋の来た道」「ステラ」「ひまわり」少し古くなって「慕情」「愛情物語」・・・そしてベスト3は・・・・・・・第3位「ライフ・イズ・ビューティフル」  第2位「シェルブールの雨傘」  第1位は  「サウンド・オブ・ミュージック」  ・・・・・みなさんはどんな映画がお好きですか?◆ 「最後に登場する映画はなんでしょうか?」・・・「キネマの神様」を半分くらい読んだところに菅校長の質問メールが届いた。私は「初恋の来た道」と答えた。はずれていた。 同じ質問を銀座のバー「曜」の曜子ママにした。彼女は「キネマの神様」を読んではいなかったが一発で当てた。・・・・・・・・◆本日は駄文・・・長くなった。冗長。・・・反省。

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2015年02月23日 ---- ボス

怖いテロ、リニアが危ない

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「ISIS」や「アルカイダ」が世界中でテロ行為を繰り返している。彼らの要求はなんなのか、どうなったら彼らはテロ行為をやめるのか、彼らにテロ行為をやめさせる術はあるのか、誰も知らないようだ。先進各国は彼らの拠点を報復爆撃することでテロ行為を抑え込もうとしているが果たしてうまくいくのだろうか。「報復の連鎖」を危ぶむ声も大きい◆我が国は島国であり基本的に単一民族国家であるために海外からテロリストが紛れ込みにくい。テロ行為を行うことは難しいと思われている。私も島国の単一民族国家に生まれたことを幸運だと思っている。◆それでも事件は起こる。1991年、筑波大学の五十嵐一助教授はイスラム社会から禁書とされていた小説「悪魔の詩」の翻訳したことを理由に、首を切断寸前までかき切られ殺害された。1995年にはにはオウム真理教による地下鉄サリン事件が起こった。そして先日は「ISIS」が日本もテロのターゲットに加えたと発表した。国内にいれば心配ない、と高をくくっているわけにはいかなくなった。昨日の東京マラソンでは64人ものランニングポリス(一緒に走り、警備する警察官)が導入された。残念ながら島国の単一民族国家に住む我々ですら常にテロ対策が必要な時代になったということを認識しなければならない◆20年前、オウム真理教は都心部の地下鉄を狙った。14年前、ウサマ・ビン・ラディンは国際貿易センタービルを襲わせた。大規模テロを仕掛ける者はより影響が大きいところを狙う。◆自分がテロリスト幹部になったとして我が国でテロ事件を起こすとしたらどこを狙うか?それを考え、予防しなければならない。私がテロリストなら今から準備を始め10年後のリニア新幹線の開業を狙う。2025年、東京~名古屋の開業を目指すリニア新幹線は恐らくそれまでに工事費等で10兆円はかかる。東京~名古屋の9割の区間がトンネルになっている。開業まもないリニア新幹線、これの東京発と大阪発に同時に爆発物が仕掛けられたら・・・。まず間違いなく乗客乗員全員(恐らく1000人以上)が死ぬ。復旧には数百億円がかかる。復旧されても乗る者はいない。リニア技術は世界のどこにも売れなくなるかもしれない。テロリストが狙うには原発よりも大型飛行機よりも簡単でダメージはそれらよりもはるかに強烈。想像するだけでもおぞましい。リニア新幹線にテロが起これば我が国はそこで終わり◆このままリニア新幹線計画を進めていいものだろうか?リニア新幹線を開業するには現在の空港よりもさらに厳重なセキュリティーチェックを設けなければならない。そうなると駅舎の大きさも変わってくる。さて、JRはそこまですでに気が回っているのだろうか?心配でならない。

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2015年02月20日 ---- ボス

肩の荷

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慶応大学経済学部三年生の息子に先日、就職を希望していた会社から内定の通知が届いた。ささやかなお祝いをしてあげた。息子へのお祝いの形を取っていたが実は自分へのねぎらいの会食でもあった。「やっとここまできた。親として合格点を取った」と安堵した。◆息子が幼稚園に通っている頃「エアロファシリティー株式会社」を創業した。野心を持って設立したわけではない。そうするしかなかったのでやむを得ず、恐る恐る起業した。起業時に出資してくれた会社はあったが「出資金以外は一銭も資金援助をしない」ということが条件でもあった。建設会社であり商社である当社は運転資金が不足し、常に多額の借入金があった。そしてそれらの借入金は全額私の個人保証が付いていた。会社の借入金の連帯保証人になるわけだ。会社経営が計画通りに進まず倒産した場合には私個人に莫大な借金が残る。そうなれば娘、息子の進学を諦めてもらわなければならない。教育に関してだけは彼らの希望を叶えてあげたい、と思っていた。会社が潰れてしまうと家族4人が暮らすマンションも人手に渡り、子供たちも学校に行けなくなる。◆私より少し後に独立した高校・大学の先輩Kさんは事業が上手くいかず「子供を大学に進学させるため」「今住んでいる自宅を追われないため」と自殺の道を選んだ。彼が自死することにより借金は消え、保険金により家族は自宅を手放さずに生活を続けることができた。その後、子供は無事に大学を卒業した。Kさんのような自死された経営者を私は数人知っている。もちろん、そうなりたくなかった。◆死ぬ気で働いた。部下たちに迷惑もかけた。みな、頑張ってくれた。◆それでも何度か「自殺」を考えたことがあった。ある部下に裏切られ、大金を投入した商権を持って逃げられたとき。銀行に裏切られ、突然融資を断られたとき。「ああ、俺は自殺することになるのかなあ」そう思った。幸い、いつもギリギリのところで誰かが助けてくれた。部下たちも必死で頑張ってくれた。会社は徐々に大きくなった。借入金よりも剰余金の方がはるかに大きくなった。◆息子の就職の内定が出た。もう放っておいても大丈夫、自分でなんとかするだろう。親としての責任は十分に果たした。合格点。◆親としての責任は果たしたな、と楽になった気持ちで回りを見回すといつのまにか我が社の社員は30人を超えていた。彼らの家族を守らなくてはならない。我が社の社員たちには小学生以下の子供が併せて10人もいる。子供のいないYクンが先日、嬉しそうにやってきて「社長、お陰様でやっと家内が妊娠しました」と伝えてくれた。◆息子の内定などで一息ついているほどのんびりできそうにない。肩の荷はまだまだ降ろせないのか。

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2015年02月19日 ---- ボス

大義なし。18歳の選挙権。(その3)

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学生運動をバカにする気はない。そのリーダーたちはみな純粋な気持ちと強い正義感を持っている。世の中の矛盾や不条理を是正したいと活動を始める。昨今の台湾や香港、あるいは20世紀後半の天安門の学生運動リーダーたちはみな利発そうで純粋に見えた。我が国でも60年代安保闘争、70年代安保闘争と大きな学生運動が2回あった。それらは「反米闘争」でもあった。そしてそれらのデモに参加した多くの学生は純粋であった◆70年安保闘争、「反米闘争」からも45年が経った。「安保反対」を叫んでいた学生は大人になり老人になった。多くは現在の日米関係にほぼ満足しているようだ。「結果的にはあの時に自分たちの主張が通らなくてよかった。当時は無知だった、純粋だった」と思っている者が多いのも事実だ。◆思想や政治的信条を変えることを「転向」と呼ぶ。私が知るのは「共産主義⇒自由主義」の転向ばかり。その逆を知らない。学生時代はマルクスを信奉したが現実社会を知って自民党員になった、という人を多く知っている。一方で学生運動の活動家だった方が今なお共産党員として頑張っている姿を見ることもある。「転向」は良いこととも情けないこととも思わない。良いことでも情けないことでもないが思想信条の変更は事実とても多いことだけは確認したい。◆このコラムで私は何度も「会社の社長を社員の選挙で選ぶようになったらその会社はすぐに潰れてしまう」と書いた。「リーダーを選ぶというときにはそれなりの十分な知見を持った人たちに任せるべきだ」と書いてきた。◆70年安保闘争時、選挙権年齢が18歳であったらこの国はひっくり返っていたかも知れない。「それでもいいじゃないか、それが国民の総意なのだから」という意見もあろう。だが私はそうは思わない。繰り返す。リーダー(国会議員)を選ぶのはそれなりの十分な知見を持った人たちに任せるべきだ。18歳に選挙権を持たせてはならない。彼らは知見は低いが理想が高過ぎてこの国をひっくり返してしまうかもしれないから。

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2015年02月18日 ---- ボス

ヨガ

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一ヶ月に3~4回、ヨガ教室に通っている。昼間や土日は忙しくて行けないのでウィークデーの早朝コースを受けている。今朝も6時から一時間、呼吸を整えストレッチ、瞑想し、汗を流してきた。気持ちがいい。◆一時間のレッスンの最後の7~8分間は「シャヴァーサナ」と呼ばれる休息のポーズに充てられる。「死体のポーズ」とも呼ばれるもので仰向けに寝て手足は左右均等に広げるもの。目を閉じ、鼻からゆっくりと大きな呼吸を続ける。アタマの中を空っぽにする。1時間のヨガ修行のあとの心身のリラックスタイム。深い深い眠りに落ちる方が多い。この「シャヴァーサナ」10分間で通常の1時間睡眠と同じ効果があるという。◆ヨガとは、とにかく頭の中を空っぽにすることが目的。人はなかなか頭の中を空っぽにすることができないので意識を呼吸に集中させたり、あるいは難しいポーズをとらせたりすることにより少しでも頭を空っぽにさせようとしているのだ、と聞いたことがある。頭の中を空っぽにすることは難しい。◆汗を流しながら前屈しているときは確かに何も考えていない。せいぜい「この腹、邪魔だなあ」と思う程度。ところが最後の「シャヴァーサナ」になると仕事のことばかり考えてしまう。「これじゃいけない、しばらく仕事のことは忘れよう」そう思っても仕事はどこまでも追いかけてくる。あせる。◆隣からは一緒に受講していたオニーサンの心地よさそうなイビキが聞こえてきた。うらやましい。

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2015年02月16日 ---- ボス

ヘリサイン・・本末転倒の愚

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東京都は億単位のカネをかけて、救急活動ヘリコプターが建物を識別できるよう、屋上に施設名などを表示する「ヘリサイン」を描かせている。防災拠点となる学校や病院などに550か所ほど整備する予定という。東日本大震災を踏まえ、避難所などで孤立した被災者らを迅速に救助する体制を整えるためと聞くと航空行政を知らない都民は「それは良いこと」と思ってしまう。大きな反対もなく予算は着々と消化されている。「ちょっと待て!」と言っているのは日本中で私一人のようだ。◆本来、病院ヘリポートには世界共通の『病院ヘリポートマーク』を記入するべきなのである。世界共通の『病院ヘリポートマーク』とは「白の十字」の中に「赤のH」を記入するもの。大規模災害が起これば国内はもとより海外からも応援のヘリコプターが飛来する。それらのヘリコプターが「あそこが病院だ!」と一目で認識できるマークなのだ。ところが東京に関しては「国土交通省航空局」や「自治省消防庁」が独自の「無様なチェックリスト」を持つためにこの「世界共通マーク」を描けない。彼らが描かせるのはどこも同じ〇にHのマークなのだ。日本のヘリポートはオフィスビルも学校もマンションもそして病院も同じマーク。これではどこが病院なのか上空からは分からない。分からないように指導しておいて今度は多額の税金を使って「分かるようにヘリサインを描きましょう」という。バカみたい。本末転倒。緊急時に「ヘリサイン」なんて誰も読まない。◆私は航空関係の新聞でもこのことを訴え、国交省や消防庁の役人にも訴えたが誰も聞こうとはしない。「この話を聞くと面倒なことになりそうだなあ」というのが一様に彼らの態度なのである。総じて日本の役人はダメなのである。

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2015年02月12日 ---- ボス

大義なし。18歳の選挙権。(その2)

boss-2

高校2年生の夏休み以降、学業の成績は急降下した。志望大学を変えることにした。悶々とした毎日を送っていた。夜の街をふらつくことも多くなっていた。それでも私の高校生活は充実していた。よく遊び、それなりによく学んでもいた。年齢不相応の本も多く読んだ。生意気な言い方になるがほとんどの同級生が幼く見えていた◆一浪して九州大学に入った。これまた生意気だが大学に入ってもなお同級生が幼く見えた。同級生の半分以上は(現役入学で)年下なのだから当然と言えば当然でもあった。九州大学には裕福な家庭の子女は少なかったがそれでも自分に比べると皆が「おぼっちゃん」「おじょうちゃん」に見えていた。「ガリ勉」で入ってきた者が多く、物理や数学はできても世間の不条理などを考えている者は私の回りにはいなかった。受験勉強で「文学史」を学ぶので三島由紀夫の著作品名を3つあげることは誰でもできたがそこには『豊饒の海』は入っていなかった。もちろん『豊饒の海』全四巻を読んでいる者など皆無であった。五木寛之の『青春の門』すら大学1年生当時は誰も読んでいなかった。みんな本当に「いい子」であった◆一世代前の学生運動の反動からか我々は「ノンポリ」色が強かった。誰も政治に興味がなかった。もちろん誰も「選挙権が欲しい」などと言わなかった。「回りの同級生よりも大人である」と思っていたこの私ですら(?)選挙権が欲しいなどとは思わなかった。二十歳になって権利を得ても「選挙権」を行使する喜びも責任も感じなかった。一票を投じる権利を持つにふさわしい年齢になったとは思わなかった◆あれから40年近く経った。果たして今の18歳が当時の私よりも精神的に思考的に知識的に上か?根拠はないが「決してそんなことはない」と思う。彼らが「選挙権が欲しい」と望んでいるのか?それもないだろう。社会が成熟してくれば平均寿命が延び、国民の平均年齢は上がり、大人になる年齢は遅くなる。アフリカや南米の低開発国と我が国が選挙権年齢を同じにする必要など全くない。

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2015年02月10日 ---- ボス

日本で一番美しいビル

boss-1

隣のカルティエビルが建て替えのため解体された。そのおかげで銀座2丁目のデビアスビルの全景が今、中央通りから見える。デビアスビルは、兼ねてから私が「日本で一番美しいデザインのビル」と言っていたもの。カルティエビルには申し訳ないが、カルティエビルがあるとそこを歩く人々はなかなかデビアスビルの凝ったデザインに気付かなかった。もうしばらく新カルティエビルの建築が遅れてくれると嬉しい。◆日本にも美しいビルはいくつかあるのだけれど隣のビルとの間隔が狭すぎるためその全貌が通行人に観られることが少ない。デビアスビルと並ぶ美しいデザインのビル、汐留のシティセンタービルやピアス銀座ビルもなかなか通行人は気付かない。◆九ちゃんは「上を向いて歩こう」と歌い、その歌は我が国を代表する曲となったが実は我々はあまり上を向いて歩かない。キレイなビルにも気付かないし、きっと銀座松屋の屋上に日本国旗が揺らめいているのにも気付いていないのだろう。少し寂しい。◆気付いた私は少し嬉しかった。

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2015年02月10日 ---- ボス

大義なし。18歳の選挙権。

boss-2

2月6日 共産、社民両党を除く与野党8党1会派は、選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げる公職選挙法改正案について、今国会への再提出に向け調整を急ぐことと合意した。◆バカなこと。なぜ今、選挙権年齢を引き下げる必要がある?私個人的には25歳に引き上げてもいいくらいだと思っている。◆江戸時代、武士は15歳頃元服し大人になった。第二次世界大戦の頃は17歳の特攻隊員が国のために命を投げた。家のため、領地領土のため、国のため、15歳で元服し大人になり、17歳で特攻で死んでいった。このように、かつて我が国の男は若くして大人になっていた。彼らが自ら「早く大人になりたい」と願っていたものなのかどうか誰も知らない。◆翻って今の18歳が彼らのような大人と言えるのか?家や国の将来のことを真面目に考えている18歳がどれだけいる?はっきり言って現代の若者は時代と共に幼稚化している、と私は思っている。◆江戸時代の武士の平均寿命は50歳を下回っていた。その中で15歳で大人と認めた。第二次世界大戦中でも日本人男子の平均寿命は60歳くらいだろう。その中で17歳が国のためにと死んでいった。ところが今は平均寿命が80歳を超えた。人間の成長速度が遅くなってきた。家を、国を考えるのはせいぜい25歳から。18歳で考えている者は非常に少ない。◆「選挙権を18歳に引き下げろ」と高校生がデモをした、との話を聞いたことがない。40年前はその年齢の学生が「安保反対」と叫んでいた。40年前の学生が幼稚であり、今の18歳が思慮深くなったからではない。「モラトリアム」という言葉に象徴される、無思慮・無責任な若者がどんどんと増えているのが実情だ。なのになぜ「選挙権年齢の引き下げ」なのか?まったく理解できない◆「若者に媚を売り、票が欲しいだけ」・・・正直にそう言えよ、と言いたくなる。◆誰かが言っていた。「年齢の『18歳以上』は世界的な潮流だ。世界中の国で18歳以上に選挙権があるのは約9割を占めているのだ。」と。・・・情けない。ここにも自分のアタマで考えないヤツばかり。世界がそうだから我が国もそうするんだって。◆共産党・社民党 頑張れ!

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2015年02月09日 ---- ボス

宣伝広告と「夢」

boss-c

仕事でもプライベートのゴルフでも大変にお世話になっているマックスラジアン(株)の小野元さんから昨日素敵なプレゼントをいただいた。私の大好きな焼酎「兼八(かねはち)」の原酒と綺麗な「薄はりグラス」のセット。しかも「薄はりグラス」は通称「しわ」と呼ばれる最も美しい形のもの。これでしばらくは私の銀座通いが減り「自宅で兼八のお湯割り」が増えることになりそうだ。健康のためにも嬉しいプレゼントである。ありがとうございます。◆焼酎といえば最近はこの「兼八」しか飲まない。新橋や銀座の居酒屋やバーなどに私のキープボトルが10本程度もある。それらすべて、もともとは置いていなかった店に「なんとか一本入れておいてください」と私が頼み込んで置いて頂いているもの。とにかく美味い。燻(いぶ)したような独特の香ばしさがあり深い麦の味がたまらない。私の郷土大分県を代表する焼酎となりつつある。そして私は無償の一人広報宣伝部長のようなものである。勝手宣伝部長である。◆最近「兼八」が勢いを増してきている「大分の麦焼酎界」だがここにも長い歴史がある。私の知る限りでいうと、私が九州大学2年生のとき「二階堂」が福岡に攻め込んできた。福岡の貧乏学生はそれまでは癖の強い鹿児島の芋焼酎「白波」しか知らなかった。そこへ大分の洗練された麦焼酎「二階堂」が攻め入った。博多の屋台では賛否両論あったが「二階堂」は徐々に確実に領土を広めていった。一方、それと同じ頃やはり大分の洗練された麦焼酎「いいちこ」が東京は赤坂を攻めていた。「いいちこ」大好きな当時の大分県知事、平松守彦氏は上京の都度四合ボトルを宿舎近所の飲み屋に持って行った。そして「いいちこ」の美味さを語り、彼が訪れる店々に置いてもらっていたと聞く。大きくスケールは違うが、今の私は当時の平松知事みたいなものか。◆その「いいちこ」、とにかく宣伝が上手い。売り出し当初は「下町のナポレオン」のコピーが秀逸だった。現在は大分空港に陶器やガラスなどいろんなボトルが並んでいる。カラでも欲しいようなボトルばかり。テレビや新聞広告も卓越している。「いいちこ」のテレビコマーシャル挿入歌として有名になったビリーバンバンが歌う「また君に恋してる」はその後、坂本冬美がカバーして爆発的ヒット曲となった。テレビ・ラジオ・雑誌で時々「いいちこ」の宣伝を見かけるがどのメディアでも華麗な、洗練されたCMである。「さすが大分県。あか抜けている!」◆その「いいちこ」の歴代CMの中で私が最も気に入っているのが次のコピー。◆「『夢を持て』」と励まされ、『夢を見るな』」と笑われる。ふくらんで、やぶれて、近づいて、遠ざかって・・・。今日も夢の中で目を覚ます。」◆素敵でしょ。

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2015年01月30日 ---- ボス

厳し過ぎないか? 白鳳への仕打ち

boss-1

白鳳の偉業についてここで改めて述べる必要はないだろう。彼の言動はテレビを通じてしか知らないが、親方衆まで含んだ今の角界の中で最も品格のある人物だと思っていた。大鵬の大記録を更新した今回の優勝、祝賀パーティーで美酒を飲まされすぎたのかその白鳳が少し油断をしてしまった◆明け方まで飲んでいたようで、アルコールが残った状態で宮城野部屋での記者会見に1時間以上遅れて来たという。会見の席で、13日目に同体取り直しとなった大関・稀勢の里戦の一番について自らの勝利を信じていたと語った。「子供が見ても分かる相撲。もう少し、(審判は)緊張感を持ってやってもらいたい。本当、肌の色は関係ないんだよね」と相撲協会の審判部を批判してしまった◆稀勢の里との取組を私は見ていない。だが彼がここまで言うのだ。本当に悔しかったのだろう。「相手が日本人の稀勢の里でなかったら、同体・取り直しとの判定にはならなかった」・・そう感じたのだろう◆日本の国技、相撲の頂点をモンゴル人がつかんだのだ。大鵬の大記録を破ったのだ。これまで随分と「肌の色(国籍)」で不愉快な思いをしてきたのだろう。美酒を飲み過ぎ、酒が残り、そのうえ回りは気心の知れた記者ばかり。つい本音を口にしてしまった。・・・私はそう確信する。間違いない。白鳳のこの発言はテレビカメラにも音声レコーダーにも収められていないのだ◆どこかの意地の悪い新聞記者が記事にした。他社も後を追わないわけに行かない。そうして「横綱の品格」が足りないと大騒ぎしている。スポーツ新聞の見出しの方がよっぽど品格がない。白鳳は、審判に裏切られ、今また記者たちに裏切られたと思っていることだろう。◆大横綱といってもまだ29歳の若者だ。伝説上の双葉山や大鵬と比べるのはあまりにも酷だ、と思わないのか?◆双葉山も大鵬も「日本人」として相撲を取っていた。双葉山の時代も大鵬の時代もマスコミには「オフレコ」という素晴らしい気配り制度があった。記者を信頼できる風潮があった。そしてスマホもツイッターもなかった。双葉山も大鵬も神ではなかった。彼らだってグチの一つくらい言ってたであろう。だがマスコミはそれらをオフレコにし、彼らを神に近いものに仕立てた◆神と比較され、耐えに耐えている29歳の偉大な横綱。今の角界で最も品格のある人物、白鳳を私は心から応援している。頑張れ!◆仲間のふりをして失言を待ち、社内での評判を上げる(=出世)ためには簡単に信頼関係を裏切る。こんなマスコミの記者ばかりになったようだ。品格のない記者ばかりの品格の無い新聞社。その記事を読んで自分のアタマで考えることなく「そうだそうだ、審判批判なんてとんでもない。双葉山や大鵬は絶対にそんなことはしなかった。白鳳は品格に欠けるなあ」などと言っている読者はさらに品がない。

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2015年01月29日 ---- ボス

8℃は16℃の半分?(その2)

boss-5

言葉のセンスを疑う。コミュニケーション能力の低さを憂う◆「テレビの天気予報で『今日は16℃まで気温が上昇するが明日は8℃までしか上がらない。今日の半分だ』と言っていた。おかしいと思わない?」と弊社の社員に聞いてみた。彼は私の質問に不思議そうな顔をして「えっ?おかしいですか?16℃と8℃ですよね?半分ですよね?あってるんじゃないですか?」と答えた。まるでセンスがない。このようなセンスの者がお客様の前で当社の商品を上手に説明できるとは思えない。限界を感じた◆自宅に帰って社会人4年生の娘と慶応大学3年生の息子に同じ質問をした。彼らも当社の営業マンと同じ反応。私はだんだんと腹が立ってきた。これも“ゆとり教育”の影響なのだろうか?◆「じゃあキミは『銀座4丁目は8丁目の半分』と聞いておかしいとは思わないのか?」とくだらぬ質問をした。息子の答えは「そりゃおかしいよ。だって銀座0丁目ってないでしょ」だった。なるほど上手なたとえではなかった。私は再び聞き返した。「じゃあキミは『モスクワは東経40度、沖縄が120度だからモスクワは沖縄の三分の一だ』と言うのか?『朝の4時は8時の半分だ』と言うのか?」・・息子は不思議そうな顔をしていた。「そりゃおかしいと思うけど、そんな細かいことガタガタ言っていると、父さん、社員の人たちに嫌われるよ。どうでもいいことでしょ」◆教育ではないのかもしれない。センスか?いずれにしろ、算数のセンスのない者たちのこの情けない言葉遣いに唖然とした。◆それとも息子が言うように「どうでもいいこと」なのか。こんなことにこだわると若い人たちに嫌われてしまうのか?

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2015年01月27日 ---- ボス

8℃は16℃の半分?

boss-b

毎朝、起きるとすぐにテレビをつける。どのチャンネルも似たような情報番組ばかり。どこを見ても一緒、こだわりはない。最近は超美人アナウンサー夏目三久さんの笑顔によって私の早朝チャンネルザッピングが終わることが多い。今朝もそうだった。TBSテレビ「朝チャン」、夏目三久さんの笑顔に満足しながら軽い朝食を取っていた。画面が夏目さんの笑顔から天気予報に替わった。◆気象予報士の女性が今日の天気を予想し解説している。「今日は雨が上がりますとその後で気温もグッと上昇します。16度、4月上旬並みにまで上がります」・・ここまでは良かった。次の説明が引っかかった。「ところが明日はずっと冷え込んで8度、今日の半分にまで下がってしまいます」だと。「なんじゃ?半分って?」・・・この予報士の言葉のセンスを疑った◆「今日が16度、明日は8度。8度は16度の半分」ということなのだろう。この予報士はいつもこのような表現をしているのだろうか?少なくとも今日の「朝チャン」の中、6時半頃と7時半頃の2度の天気予報コーナーで彼女は「明日の気温は今日の半分」という表現を使っていた◆朝チャンのメインアンカーは私も尊敬する日本語のプロ、斉藤孝先生である。なぜ誰も彼女に注意しないの?不思議でならない◆「8℃は16℃の半分」という表現は「AM4時はAM8時の半分」と言っているのと同じようなもの。「半分」というのは数量を比較するときの言葉。「4時間は8時間の半分」というのなら分かるが「8℃が16℃の半分」という表現は小学2年生以上は使ってはならない。◆テレビも新聞も基本に立ち返り、もう少しキレイな日本語を勉強すべきだ。斉藤先生、お願いしますよ!

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2015年01月26日 ---- ボス

ダメなのはマスコミだ。

boss-2

過激派組織集団『ISIS』が日本人人質を殺害した。許し難い暴挙。日本国民全員が一丸となってこの暴挙を責めなければならない。ところが一部マスコミは『ISIS』の気持ちも理解できるとばかりに「この時期に中東に入った安倍総理が悪い」と伝える。その発言をテレビで聞いた自分のアタマで考えることをしない多くの日本国民が「そうだ、そうだ、安倍が悪い!」と続く。一部マスコミは「集団的自衛権を認めるとこうなる。日本は戦争に加担する国になっってしまった」とさらに煽る。自分のアタマで考えることのない国民は「そうだそうだ、集団的自衛権などとんでもない」と主張し始める◆ここではできるだけ政治的発言は控えたい。ただ、みんなに「もう少し自分のアタマで考えてみようよ。誰かの発言の受け売りは止めましょうよ」と言いたい。◆よく分からない安倍さんの中東歴訪や難民支援のための200万ドルの拠出に対してどこかの評論家の受け売りで文句を言うよりもまずマスコミの無思慮な報道姿勢を非難するべきではないだろうか、と私は思う。なぜ、そちらにアタマが向かない?なぜ、そう発言する者がいない?◆我が国はいつこの過激派組織集団を国家として認めたのか?誰も認めていない。議論さえ起きていない。なのになぜ、ただのテロ集団に対して我が国のマスコミは国と認めたような報道姿勢を取るのか不思議でならない。『ISIS』は国ではない。過激テロ集団なのだ。なぜマスコミはそれを「過激テロ組織『ISIS』」と呼ばなくなった?当初はそう呼んでいたのにいつのまにか「イスラム国」などと彼らの名乗るままに受け入れ、最近では「」(かぎかっこ)が取れてまるで一つの国家のようなイスラム国と報道するマスコミも増えた。これでは国民が誤解する。◆本来ならこの過激テロ集団に怒りを向けなければならないのに、イスラム国と報じることにより多くの国民は中東の国と国の戦争と思うようになっている。北朝鮮とイスラム国を同じレベルで「とんでもない国」と見始めている。◆マスコミはただちにイスラム国と報じることをやめて「過激テロ集団『ISIS』」と呼び方を戻すべきだ。

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2015年01月23日 ---- ボス

不安

boss-3

40歳前に独立して随分と苦労をしてきた。会社は確実に徐々に大きくなっていたが私はいつも不安だった。1年の三分の二は「眠れない夜」だった。不安で眠れない、怒りで眠れない、そんな夜ばかりだった◆人からは気楽に見えるかもしれない社長業。「うらやましい」と思われているかもしれない社長業。いえいえ決してそんな楽なものではない。いまだに毎晩、不眠と寝汗に悩まされている。5時間強の睡眠時間中に10回以上も目が覚める。夜中に2回、寝汗で濡れたシャツを着替える。毎晩、着替え用のシャツを枕元に準備してからベッドに入る。夜中に目が覚めると途端に仕事のことを考えている。寝汗で濡れたシャツを着替えながら、売上高や利益額など数字を考えていいることが多い。「いま考えたところでどうしようもない。それよりぐっすり眠ったほうが良いよ」・・自分に向かって言う。分かっているが眠れない。相変わらず不安による睡眠障害は続いている◆開発のことを考えて目が覚めることもある。夜中にふと目が覚めてその瞬間に良いアイデアを思い付いたことが何度かあった。こちらは前向きな睡眠障害。残念ながら不安による睡眠障害に比べるとその回数はとても少ない◆「今期も過去最高の売上高。利益も十分。不安に感じることなどないじゃないですか」と金融機関の営業マンは励ましてくれる。「今期のことが不安なのではないのです。来期以降が見えないのです。3年後、5年後が見えないのですよ」私は答える。明らかに過去の苦労がトラウマになっている◆「常に慎重に、先を考えている良い経営者」「気が小さく、悩んでばかりのダメ経営者」・・・私のことをよく知っている当社の部下や金融機関の方々の私に対する評価は二つに分けれているようだ。◆私は「早く楽になりたい」と思っているばかり。

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2015年01月22日 ---- ボス

boss-c

昨年の5月7日のこの欄で私は「人生を潤すもの」として「英会話」「車の運転」「ゴルフ」の3つをあげた。この3つができたら人生は楽しくなる、と書いた。間違いないのだが一つ忘れていた。それは「酒」◆楽しく上手に酒を飲むことができるのとできないのとでは「人生の潤い」が大きく違ってくる。たまに酒で人生を狂わせる者がいるがそれは「上手に酒を飲むことができない」ということだ。私は酒に強い方ではないがこの人生においてどれだけ酒に助けられたか知れない。酒を飲んでいなければあの人とは出会っていない、この人とこんな良い関係になってはいない・・・私の回りはそんな人ばかりである。酒が原因の失敗がないわけじゃないが酒がもたらしてくれた幸運と比べたら取るに足りない◆たまに酒を一滴も飲めない人がいる。かわいそう。飲めるけど飲まない人もいる。面白くない。彼らには申し訳ないが「酒を飲めない人」「酒を飲まない人」が混じると飲み会がしらけてしまう。「飲めない人」はまだいい。しようがない。「飲まない人」の方が問題。エチケットとしてビールの一杯くらいは付き合うべきだと思うのだが、どうだろう?少なくとも私は息子・娘には「飲みすぎるなよ。それでも宴会では少しは飲むように」と指導している◆ところが今年になって体調が悪い。特に酒を飲んだ翌日がきつい。少し酒を控えることにした。昨日も一滴も飲まなかった。飲まないと寂しい。楽しくない。◆1月も20日を回ったがまだまだ多くの新年会が待っている。「飲まない」わけにはいかない。場がしらける。・・・・ビール2杯までにしよう。うーん、ちょっとさびしい。ビール2杯と焼酎のお湯割り1杯までは許そう。

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2015年01月21日 ---- ボス

小便をこぼさない男

boss-c

男女兼用のトイレが多い。今ではほとんどの家庭がそうであるし小さなオフィスやバーでも多い。飛行機の中のトイレも男女兼用だ。男が利用するときは便座を上げ用を足す。そのままにして出る男も多いが紳士である私は用が済むと便座も蓋も下ろしてその小さな部屋を出る。日本のトイレは諸外国に比べ圧倒的にキレイである。トイレはキレイであるが大抵の男は小便を便器回りにこぼしてしまう。気配りが足らない。そのために飛行機ではスッチー(今はCAという)が、バーではオネーサンがマメにトイレ掃除をしている。(国際線のトイレを清潔に保っているのは断然ANA、続いてJALだと私は確信している。エミレーツもシンガポールエアもかなわない。いわんやアメリカやフランスにおいてをや・・・。日本人は世界一の清潔好きであることは間違いない。)◆さて私は・・。私は少々酔っていても小便を便器の外にこぼすことはない。いえ、座って用を足しているわけではない。男らしく立って用は足すのだが慎重に慎重に行う。それでもたまに一二滴こぼしてしまったらペーパーで丁寧に拭き取る。スッチーやオネーサンはきっと喜んでくれていることだろう◆10年以上前のことだ。私は六本木一丁目にオフィスを開設した。東京タワーが見える新築のキレイなビルだった。社員は私を含め、まだ6名しかいなかった。トイレは男女兼用であった。社員はみなキレイにトイレを使ってくれていた◆そんなある夜、大学時代の親しい友人が新オフィス開設祝いにやってきてくれた。社員が退社したあとのオフィスで二人で飲んでいた。彼がトイレに立った。しばらくして私もトイレに入った。すると床に小便が10滴~20滴も垂れていた。私は腹が立った。トイレから出て彼に「もっとキレイに使えよ!」と文句を言った。彼は随分と酔っていた。素直に「ゴメン、悪かった」と返ってくると思っていたのだがそうではなかった。驚いた。「小便くらいでガタガタ言うな!男が小便すればこぼれるものなんや」と九州弁で開き直った。私の怒りは増した。「オマエみたいな公務員にはオレがどんな気持ちでこのオフィスを開いたのかなんて分からんのやろうがな、こっちは命がけなんぞ。ここは命を懸けて作ったオフィスなんぞ!トイレであろうがそんな言い分は許さん!」大声で責めた。すると彼の態度は一変した。謝り始めたのだ。酒のせいもあったのだろう。「ごめん、キノシタ。オレが悪かった。ごめん、俺を殴ってくれ!」と言い出した。「分かってくれたらいいよ」と言うのだが彼の方が収まらない。「ごめん、殴ってくれ!」を繰り返す。私も酔っていた。面倒くさくなって彼を殴った。右手の拳で彼の左頬を殴った。手加減はしたつもりだったがそれでもグーのパンチは効く。私より一回り大きい彼が大きくぐらついた。私も謝った◆男同士の友情って素晴らしい。彼とはその事件以来さらに深い友情で結ばれている◆私はあの事件のあとから、一層慎重に、「小便をこぼさない男」として生きている。

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2015年01月20日 ---- ボス

ぬるい! 航空局の指導

boss-2

世界中、病院のヘリポートには大きく白十字を描きその中に赤いHを記入することが決まっている。(左図参照)◆大災害時などは遠く離れた地域から救急ヘリやドクターヘリが応援に入る。東日本大震災のときは米軍ヘリが救助活動してくれた。これらの、その地域の状況に詳しくないパイロットでも容易に「どこが病院であるか」を見極めることができるためだ。世界共通のマークが左の絵なのだ。もちろん当社が病院にヘリポートを作る際には必ずこのマークを描いている。ところが救急指定の大病院であるのにヘリポートにこのマークを記載していないところも多い◆設計者やコンサルタントが無知であったことが原因なのであるが、ここへの着陸許可を出すのは国土交通省航空局だ。なぜ航空局は指導しないのか?ヘリポートに熟知し、国民の平和のためのヘリコプター利用を指導する立場にある航空局の職員だが彼らはこのマーキングに対しては全く指導していない。おそらくめんどくさいのであろう◆上司なり政治家なりから「ちゃんと指導しろ!」との言葉がかからない限り、法律であろうが条例であろうが彼らは指導しない。「だってこれまで先輩たちもそのことは指導してなかったんだもん。」が彼らの言い分。ぬるいのである。情けない!ぬるいぬるい公務員の意識を変えなければこの国は良くならない。

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2015年01月19日 ---- ボス

体調不良

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今年になってカラダの調子が悪い。年齢からくる衰えなのか、それともどこかに疾患があるのか?具体的には激しくどこがどう悪いというわけではないのだが・・・◆最初に感じたのは愛宕神社に初詣でに行ったときだ。愛宕神社参道の86段のいわゆる「出世の階段」を上って異常に息が切れた。毎年数回、この階段を上って私は“神頼み”をしてきた。これまで私のお願いのすべてを愛宕神社の優しい神様は叶えてくれた。ずっと甘えてきたし今後も甘えたい。だから息切れしては困る。これは神様が「キノシタ君、キミ、一度病院に行って検査した方がいいよ」と言ってくれているのだろうか、と思った◆次に「おかしい」と感じたのは酒が異常に残るようになったこと。もともと酒は強くない。飲めないわけではないが飲むと二日酔いに悩まされてきた。今年になってその二日酔いの強烈度が一段と激しくなってきたのだ。昨日もそうだった。一昨日ワインをボトル半分弱飲んだ。これまでなら二日酔いになるかならないかの境目程度の量だ。ところが昨日は丸一日激しく苦しかった。無理してゴルフを頑張ったのだがここ数年で最悪のスコアであった。そして二日経った今もなおスカッとしない。三日酔いだ。肝臓がイカれたのだろうか?しばらく酒を控えよう◆以前からの睡眠障害はさらに悪化してきている。私は毎日5時間は寝るようにしているが途中で10回は目が覚める。眠っても常に夢を見ている。楽しい夢をみることは少ない◆そして記憶障害も進んでいる。毎年検査をしているが昨年も優しく美しい女医さんが「異常なしですよ。いえ、むしろ平均値を大きく上回っています。心配いりません」と言ってくれた。これは本当に心配要らないのではなく検査方法が未熟なのであろう。私の記憶力は確実に大きく低下してきている。おそろしい◆目も一段と悪化した。毎朝、左の目が開かない。なにかゴミが入っているような感触。飛蚊症も一段と悪くなっている。昨年だけでも3件の眼科を訪問したがどの医院でも「大した心配はありませんよ」と明るく医師はこたえてくれた。現在の眼科医療はまだまだ未熟だ。私の目を治すことを誰もできないのだから◆「動悸・息切れ」「二日酔い」「記憶障害」「睡眠障害」「飛蚊症とドライアイ」・・・どんどんカラダが衰えていく。あっ、もう一つあった。トイレが近くなった。我慢できなくなってきた◆あっ、そうだ、まだあった・・・・。 歳は取りたくない。今週中に病院へ行こう。

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2015年01月16日 ---- ボス

芥川賞

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ここ十年以上、芥川賞受賞作品を読むことがなくなった。いつのまにか私の中に「芥川賞受賞作品は面白くない」という印象が染みついていた。◆『されど我らが日々』(柴田翔)を読んだのは高校生の頃だった。面白かった。早く大学生になりたい、大人になりたいと思ったことを覚えている。高校生の頃に読んだのでその頃の芥川賞受賞作品だと思っていたが調べてみると私が小学一年生の時(1964年)の受賞作であった。昨年読み返してみた。全く面白くなかった。◆『偲ぶ川』(三浦哲郎61年)、『赤頭巾ちゃん気をつけて』(庄司薫69年)、『杳子』(古井由吉71年)なども私の高校生時代の受賞作品だと思っていた。全く違っていた。懐かしい歌謡曲は聴くとその当時のことを思い出すが懐かしい芥川賞受賞作品は時代とは関係ない。あの頃は「過去の芥川賞受賞作」を読んでいたようだ。◆私の記憶の中で、芥川賞の受賞作品が受賞年次とリンクしてくるのは 『限りなく透明に近いブルー』(村上龍76年)、 『エーゲ海に捧ぐ』 (池田満寿夫77年) 『僕って何』 (三田誠広77年)『蛍川』(宮本輝78年)あたりから。彼らはみな偉大な作家になっていったがこれら芥川賞受賞作品はどれも今一つ面白くなかった。徐々に私は芥川賞受賞作品への興味を失った。逆に直木賞受賞作品はみな面白かった。私は直木賞受賞作のみ書店で購入するようになった。◆昨日、芥川賞・直木賞の発表があった。そこに嬉しい名前があった。小野正嗣。彼は数年前『にぎやかな湾に背負われた船』で三島由紀夫賞を受賞していた。私は読んでいない。読んではいないのだが当時少し私の回りで話題になった。彼、小野正嗣さんは私の郷里、大分県佐伯市の出身であった。佐伯鶴城高校の卒業で私の後輩である。その小野正嗣さんが今回『九年前の祈り』で芥川賞を受賞した。会ったこともない後輩の快挙だが私も素直に嬉しい。さあ、久しぶりに芥川賞受賞作を読んでみようか。いや「やはり芥川賞はなんだか小難しくて面白くないな」と思ってしまう可能性が高いのでやめておこうか。迷っている。

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2015年01月15日 ---- ボス

現代学生百人一首

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新聞各紙が朝刊で「現代学生百人一首」を紹介している。各紙とも幾つかの歌をピックアップしコメントを付けている。心打たれる歌、「頑張れ!」と応援したくなる歌、「オレもそうだったな」と懐かしくなる歌、ほほえましい歌、悲しい歌・・・学生たちが今のありのままの心境を三十一文字に巧みに詰め込んでいる。中でも私が特に気に入ったのが朝日新聞の「天声人語」が紹介している中学1年生の男の子の歌。≪「勉強は?」と聞かれる度(たび)に見せつける中指にあるふくらんだ皮フ≫◆中学1年生でペンだこは少しかわいそうだがなんとも微笑ましい。きっと優しいけど教育熱心なお母さんが「勉強してるの?」と彼にとってはうるさく感じるほどに聞いてくるのだろう。「皮フ」との表現がまた良い。かわいらしい。私も受験時代はペンだこができるほど「書いて覚えた」ものだが我が家の息子・娘が「書いて覚えよう」としている姿を一度も見たことがない。今の学生は「書かずに覚える」ことができるかもしれないなどと思っていた。◆もう10年も前だろう。たしか「週刊文春」の中のどなたかのコラムであった。そこでは短歌ではないがやはり学生の作った俳句を紹介していた。その二つの句が忘れられない。≪転校を打ち明けられた二人乗り≫ ≪クロールの息継ぎを見て恋終わる≫ 中学生の作品だったと思う。 どちらとも女子の作品であったと記憶する。懐かしい香りのする純粋な句。私も中学生時代には甘酸っぱい思い出が多い。楽しかった。夢もあった。学生時代、青春時代・・戻れるものなら戻ってみたい。◆今朝の「天声人語」は他の作品にも触れていた。≪将来の夢を問われて黙り込む幼い頃は三つも言えた≫・・・徐々に徐々に夢は小さくなっていく。今年、私は58歳になる。

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2015年01月14日 ---- ボス

初老紳士の教え

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その話をしてくれたあの初老の紳士はいったい誰だったのか思い出せない。あのときたまたま隣の席に座った人だったのだろうか?いや違う、彼は私の向かいの席に座っていた。なにか仕事の打ち合わせをしていたような・・・。誰だったのかどうしても思い出せない。顔と声は覚えているのに・・・。場所は平河町にある半地下の喫茶店。今から25年ほど前、私がサラリーマンを辞め、我が家には長女が生まれたばかりの頃だった。◆穏やかにそして茶目っ気たっぷりにあの初老の紳士は自分の経験論を話してくれた。「キノシタ君ね、キミは若い。若くて元気だ。だけどカネはそれほど余裕ないでしょ。僕もそうでした。家族を養うので精一杯。キレイな女性と浮気するような余裕はありませんでしたよ。・・・・・・40歳代の後半になって給料が随分と上がりヘソクリもできるようになったけどその頃は仕事がとても忙しくてね・・自分の時間が持てなくなりました。銀座ではそこそこモテたのですが浮気をするような時間を作ることはできませんでしたよ。・・・・・・60歳手前になっておカネも時間も少し余裕ができたのです。やっと浮気ができる状況になったのです。カネと時間があれば60歳でもオトコはモテるもんなのですよ。ところがね悲しいことに私はもうカラダが疲れ切っていて役に立たないのですよ、アチラが。・・・・・ずっと浮気願望はあったのですが結局はそんなことできませんでした。男ってのは寂しい生き物なんですよね。」◆若いころはカネがない。カネができたら時間がない。カネと時間に余裕ができたらカラダが言うことをきかない。・・・寂しいものだ。◆かくして私もあの初老の紳士と全く同じ道を歩み続けている。カネと時間に余裕ができたとは言えないがカラダは確実に疲れきって言うことをきかなくなってきている。「浮気したい」と強く願っているわけでもないが振り返ると寂しい人生だったのかもしれない。◆「いや、これでいいんだ。これが幸せなのだ。」と合理化規制を働かせ自分を慰めている。今日は早朝6時から1時間、自宅近所のスタジオでみっちりとヨガのレッスンを受けてきた。頑張ろう。

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2015年01月13日 ---- ボス

マスク

boss-5

欧米では病院内や食品工場など以外でマスクをする者を見かけることがない。中国やベトナムなどでは大気汚染対策でマスクをしている人を見かけるが風邪でマスクをする者はいない。恐らく風邪対策のために街なかや職場でマスクをしているのは日本人だけだろう。ちなみに私は就寝時にマスクをするが昼間はしない。かっこいいものではない、と思っている◆マスクにどの程度の予防効果があるのかは知らないが健康に関するものだけに「みっともないよ。日本以外では誰もしていませんよ」などと注意するわけにはいかない。我が国では誰にでも「マスク着用の自由」は保障されている。「マスク着用の自由」に対して意見するつもりはないのだがマスク着用にはそれなりの礼儀があるのではないだろうか?と思う◆初対面の人と挨拶するのにマスクを着けたままでは失礼であろう。会議の場では「風邪気味でして・・。申し訳ありませんがマスクをしたままで・・」などとの断りを述べるべきであろう。それが気配りというものだと思う。先日、ある大会社の受付で女性がマスクをしたまま客に接していたのを見て「情けない!」と思った◆若い女性が電車の中で平気で化粧をしているのを見かけることが多くなった。「電車で化粧」を見て「みっともない」と思わない者が増えてきているようでもある。「誰に迷惑をかけているわけじゃなし、いいじゃないの」ということだ。◆マスクも同様。「人様から病気をもらわぬよう、人様に病気をうつさぬように着けているのだから、いいじゃないの」ということのようだ◆「見た目」より「実用」ということらしい。働く女性の服装が徐々にだらしなくなってきた。男性もスーツ、ネクタイをする必要のない職種が増えてきた。夏場は国会の中でもクールビズだ。外見を気にしなくなった日本という国がどんどんとだらしなくなっているように私は思えてならない。◆「人は見た目が大切」とまだ私は信じている。

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2015年01月09日 ---- ボス

表現の自由

boss-5

北朝鮮の金正恩第1書記暗殺計画を描いたコメディー映画「ザ・インタビュー」の配給元であるソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)がサイバー攻撃を受けた。捜査したFBIはサイバー攻撃を仕掛けたのは北朝鮮であると断定した。米国は北朝鮮を再度「テロ支援国家」に指定し経済封鎖等の圧力をかけることを検討しているという。一度はこの映画の上映を中止すると決めていたSPEに対し「米国はテロには屈しない」という姿勢を明確にするために上映を促し、結果SPEは公開に踏み切った。「テロに屈しない国」アメリカは強い。◆昨日パリにある政治風刺の雑誌「Charlie Hebdo」(CH)の本社に銃を持った2人の男が乱入し、12人が死亡、多数の負傷者が発生した。「イスラム国」あるいはアルカイーダのテロとみられている。CHは「イスラム国」指導者の風刺画をたびたび掲載していた。フランスでも「テロに屈しない」との強い意思表明のための大規模デモが起こっているという。◆双方とも「(表現の自由)VS(テロ)」である。そして「テロには屈しない」という強い意志。◆私個人的には「テロには屈しない」という強い意志表示は応援したい。いかなるテロも許してはならないと思うし、テロに屈しないことがテロ自体を減らすことになると思っている。そうは思っているものの「でも、どうなの?」と問いかける自分もいいる。◆個人でもそうだが国家間、宗教間、組織間で価値観が大きく異る場合がある。こちらでは善であってもあちらでは悪であることも多い。すべてこちらの価値観で物事を進めることに対しもう少し慎重になるべきではないだろうか。こちらには「表現の自由」があってもあちらにはそれがないのだから。◆コメディー映画であちらの国家の元首の首が吹っ飛ぶシーンが必要なのか?もう少しあちらに配慮すべきではなかったのか。我々日本国民でも、あちらの国が作った娯楽映画に天皇陛下や総理大臣のそっくりさんの首が吹っ飛ぶシーンがあれば許すことはできないだろう。◆日本人仏教徒は穏やかで寛容であるので「何妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」を「ナンミョー ホーレンソー」などと大声で歌われてもにっこり笑って返す。成田山や明治神宮の初詣で大勢の参拝客の中で「神はあなたを救います。聖書を読みましょう。イエスキリストは・・」などとキリスト教徒が布教活動をしていてもなにも言わない。ところがこれがイスラム教徒に対してコーランを貶したりメッカ巡礼の場所で仏教の布教活動をすればとんでもないことになることを皆知っている。◆こちらとあちらでは価値観が違うのだ。こちら側の「表現の自由」というものは絶対的なものではない、ということを一度じっくりと検証すべき時期になっているのではないだろうか?

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2015年01月07日 ---- ボス

ふるさと納税

boss-5

都会と地方の経済的格差が開いているという。「地方再生」という言葉をよく耳にするようになった。政治家も官僚もそれなりに方策を考えているようだがなかなかうまくいかない。年収数億円のテレビ司会者が「アベノミクスにより格差は開く一方だ」と深刻な顔をして訴えているのは滑稽でもある。◆厳しい言い方になるが私は「地方は政治のせいにして自分で努力することを忘れているんじゃないの?」と思うことがある。地方の方々に聞きたい「あなたはどんな努力をしているの?格差是正に向けて明らかに都会の人以上に努力していると言えますか?」と。◆「ふるさと納税」という制度がある。地方税を現在の居住地ではなく故郷に納めることができる制度。私の例で言うと現在住んでいる渋谷区ではなく大分県佐伯市に納めることができる。(実は日本中どこの自治体へでも納めることができる制度) 私は毎年、かなりの額を佐伯市に納めてきた。黙って渋谷区に納めるのと違ってわざわざ銀行へ言って手続きをする。5千円以上の手数料もかかる。それでも私を育ててくれた佐伯市のため、佐伯市へ恩返しと思って続けてきた。◆ところが佐伯市の対応はいかにも事務的、お役所的なもの。形式的なお礼を述べる文書と粗品が送られてくるだけ。誠意も工夫もない。「都会で稼いでいる人間が郷里に送金するのは当然」とでも思っているようだ。それでも数年続けていた。憤慨したのは納税のお礼に「佐伯市歌」のCDが送られてきたとき。いまどき出身地の聞いたこともない「市の歌」のCDを送られて喜ぶ都会人が居ると思うのか?あなたはこれ貰って嬉しいの?・・腹が立った。情けないと思った。意見をしようと佐伯市のホームページで「ふるさと納税」のページに行くとそこには直接記入できず、意見を書くページをプリントアウトして手書きで記入後FAXで送信してくれとある。これじゃ「意見など聞きたくありません」と言っているのと同じ。このような例はおそらく佐伯市だけではないだろう。◆やはり役人は役人。「納税してくれた人はどんなお礼が嬉しいのだろうか?」と真剣に考えることがないのだろう。◆私は東京で同窓会の幹事をしている。同窓会があっても「なあ皆さん、僕もやっているけどみんなでふるさと納税しようや」と誘えないのである。私が大分県の役人だったら年末年始は職員総出で大分空港に立ち、都会からの帰省客に「ふるさと納税」をお願いするのだがな。「ふるさと納税」してくれた方々にはそれなりの凝ったお返しをするのだがな。同窓会の幹事を見つけ出して「みんなを誘って『ふるさと納税』してよ」とお願いするのだけどな。・・・地方の役人と東京の経営者には感覚に大きな差がある。私は当分「ふるさと納税」をすることを辞めた。めんどくさいのである。

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2015年01月06日 ---- ボス

丁寧語

boss-5

昨年の暮れ、当社の協力会社各社を招いて忘年感謝パーティーを開いた。前年に続き今回もコンラッドホテルの宴会場を借り切っての華やかな楽しいものになった。当社の職員も嬉しそうであった。そのパーティーの冒頭のこと。当社の女性スタッフの岡崎さんがマイクを持った。「これからエアロファシリティー社の忘年感謝パーティーを開催します。私は本日このパーティーの進行役を務めます岡崎と申します。どうぞよろしくお願いいたします。」と言った。嬉しかった。「さすがオカザキ!」と感心した。◆最近は「進行役を務めます・・・」とはなかなか言えない。結婚式であろうが謝恩会であろうがアカデミー賞授賞式であろうが司会者はなぜか必ず「本日の進行役を務めさせていただきます〇〇です」と妙な日本語を使う。◆「いたします」という美しい謙譲語がある我が国の言葉がいつのまにか「させていただく」といううわべだけの妙な謙譲語に駆逐されてきている。使う本人は丁寧なつもりであろうがそれを「おかしい」と思う常識人も多いだろう。◆この「させていただく」という変な日本語が普及したのはいつごろからなのだろう。私の記憶では26,27年ほど前か。当時通勤に利用していた西武線、ホームのアナウンスでそれまで「ドアが閉まります」と言っていたのがある日「ドア閉めさせていただきます」に替わった。私は「バカじゃないの?」と思ったことを思い出す。

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2015年01月05日 ---- ボス

新年の小さなグチ

boss-5

あけましておめでとうございます。今年も「スカイアゴラ」をよろしくご指導お願いいたします。◆「なんとなく 今年は良いことあるごとし 元日の朝 晴れて風無し」・・・箱根で元旦を迎えた私は露天風呂から初日の出を拝みながら啄木の歌を口ずさんでいた。晴れて風のない元旦には毎年この短歌を口にしている。本当に良い年になってほしい。◆元旦におせちをいただきながら「元旦というのはね、元日のことではなく元日の朝のことなんだよ」などと息子(慶応大学3年生)娘(社会人4年生)に講釈を垂れていた。ふと啄木の歌を思い出し「なんとなく今年はよいことあるごとし・・・・この続きは?」と下の句を息子、娘に問うた。双方とも「知らなーい」との返事。「今どきの慶応生はこの歌も知らないのか・・・」私は不満だったが優しく下の句を教え解説した。彼らは「へえー、そうなの」と言ったが興味なさそうだった。◆おせちの中に「なます」があった。娘が「わーい、なますだ。私、なます大好き」と言って嬉しそうに食べていた。すると「なますってなんなの?」と慶応3年生が聞いてきたので、また少し講釈を垂れた。そしてうるさい教授がまた質問を出した。「何に懲りて膾(なます)を吹くの?」・・・慶応3年生と社会人4年生はまたしても「知らなーい」◆啄木の歌も、「羹(あつもの)に懲りて膾を吹く」も知らない慶応3年生がすでに複数の企業から内定をもらっているという。正月早々、日本の将来が不安になった。◆ふと救いの言葉が見つかった。「そうだ、キミたちは『ゆとり教育』で育ったからな。ダメだな、『ゆとり教育』なんて」。そう言った私に社会人4年生がすぐに反論してきた。「おとうさん、私たちは『ゆとり教育』じゃないよ。円周率は3.14って習いました」だと。◆我が家の教育水準が低すぎたようだが、それにしても「ゆとり教育」の弊害は大きいと今更ながら思った。「3.14」はともかく彼らはまさに「ゆとり教育」時代に義務教育を過ごしていた。◆正月早々、グチになったが、まあまあ平和な年明けではあった。

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2014年12月26日 ---- ボス

道草の恩恵

boss-c

最近は一人で地方に出張することはめったになくなった。それでも部下を連れ2,3人での出張が時々ある。出張の楽しみの一つは当地の食事であり当地の人との出会いである。私には特技がある。店の前を通り、暖簾をみただけで「この店は美味そうだ」と分かるのだ。うまい店、感じの良い店は店前に独特のにおいがある。◆一人、二人で入るときはなるべくカウンターに座る。カウンターの向こうで調理する主人や女将とすぐに仲良くなれる。良い店だと思ったら浮気をせず次回出張でもまたその店に顔を出す。じきに馴染みになる。そこから長い付き合いになることもしばしばあった。少なくともその土地の良い思い出になる。◆当社の若い連中に出張先の夕飯に関して聞いた。ほとんどの者がコンビニ弁当を買ってホテルの自室で食べているという。情けない。彼らは「道草」をせず、コミュニケーションを放棄し、そしてそこに転がっているチャンスを見逃している。もったいない。彼らにとっては釧路も秋田も広島も熊本も「ほとんど同じ」になる。わずかなカネは残るが大きなチャンスを逃している。◆昨夜、協力会社の社長と銀座の寿司屋で会食し別れた後、当社の役員とふたり銀座の小さなバーを覗いた。ちょっと「道草」していこう、とその店に入りカウンターに座った。ひょんなことから隣に座っているのが日本を代表する某大病院の病院長であるM先生だと紹介された。そしてその病院長M先生はついさっきまでこれまた日本を代表する航空医療学会のトップK先生と飲んでいた、という。私と仲良くなった病院長は携帯電話で航空医療学会のK先生に連絡された。やはり道草大好きのK先生は「ほいじゃ僕もそっちへ行きますわ」と品川のホテルから再びタクシーで銀座の小さなバーまで出てきてくださった。◆深夜12時まで、楽しい、どうでもいい、「粋」な会話が続いた。

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2014年12月25日 ---- ボス

誇らしい親友

boss-b

昨日のこの欄で「穏やかな夜」と題して星新一のクリスマスに関するショートショートに触れた。それを読んだ故郷で中学校の校長をしているS君からメールが届いた。彼の許可は得ていないが転載する。◆「今日24日は終業式でした。クリスマスイブの日、ブログの『穏やかな夜』を読み、星新一の物語と、ケストナーの『飛ぶ教室』の話を繋げて今年最後の職員会議の話にしました。聖夜の穏やかな夜、争いの無い地球を見た宇宙人は侵略をやめて帰っていった。(星新一)しかし、そんな夜でさえ家族の愛を受けることができなくて淋しい思いをする子どもがいる。あえて言うなら教師の愛はそういう子どもの為にこそあるのではないか。この人が正義と愛を教えてくれた(以上ケストナー「飛ぶ教室」紹介)とそういう子どもにこそ出会いを作る教師になろうではないか …。と。(後略)」◆S君は私の中学時代の同級生。東京の高校に進学した彼は私の上京と入れ替わるように故郷に帰り教師になった。常に子供たちのことを思い、考え、悩む心優しい教師になり校長になった。誇らしい私の親友である。◆S君のメールは「色々ありましたが、穏やかな夜を迎えられる一年ではあります。」で終わっていた。◆数年後、お互いが60歳になったら、一緒にスコットランドにゴルフ旅行に行こうと計画している。

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2014年12月24日 ---- ボス

穏やかな夜

boss-c

「地球では戦争が絶えない」という噂を聞きつけ宇宙人が地球を制圧しようと決めた。攻撃隊が出動する前に、念のために調査隊が地球上で起きている争いの状況を確認しようと地球に近づき各地を眺めた。噂とは異なり、地球上では誰もが楽しそうに微笑み合っていた。「こんな幸せそうな星を奪ってはいけない」・・調査隊はそう判断し帰っていった。地球人はとても運が良かったのだ。宇宙人の調査隊が訪れたその日はたまたまクリスマスイブだったのだ。・・・・・ショートショートの達人、星新一の作品にそんな話があった。◆私は今年もあてのないクリスマスイブではあるが、みんなが楽しそうに過ごしているのを見るとそれだけで嬉しくなってくる。◆地球上の戦地の「クリスマス停戦」がそのままずっと延長さることを願っている。


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2014年12月19日 ---- ボス

義理・道徳そして美・粋・遊び心・道草

boss-5

私の生き方、仕事の仕方の芯は「義理」と「道徳」。お世話になった方々へは恩返しをする。決して裏切ってはならない。人様に後ろ指を指されるようなことをしてはいけない。ズルをして儲けてはいけない。実業で、相手から「ありがとう」と感謝されなければ儲ける意味はない、と常々思っている。社員にもその意識を求めている。◆この「義理・道徳」に続いて「美・粋」そして「遊び心・道草精神」が私の芯になっている。「間違いなかった」、と思っている。◆「義理・道徳」は説明すれば部下たちは理解してくれる。恐らくそれを実践してくれているであろう。だがそれからの「美・粋・遊び心・道草」は難しい。私から見たら「美・粋」に興味を持っている部下はわずか。「なぜもう少し気を使わないの?」言いたくなるのを我慢している。「遊び心・道草精神」がどれだけその人を魅力的にするのか分かっているのは実際に道草をしてきた60歳前後の方々のみ。若い人は道草をしない。遠回りをしてしまうと後悔ばかりしてそこから何かを学ぼうとしない。自分がしてきた道草を「時間を浪費してしまった」と焦っているようにしか見えない。情けない。◆どこかの総理大臣が訳も分からず「不要不急のものは一切作らない」などと言ってからおかしくなった。せっかくある立派な公園の噴水が止まったときに私はひどく腹を立てた。腹を立てる自分が正しい、と思っていたが多くの若者はあっさりその事態を受け入れていた。情けない。◆先日、当社の若手職員と食事した。出張先の食事について尋ねると「コンビニで買ってホテルの部屋で食ってます」と彼は答えた。もったいない。彼はわずかのカネを浮かせるために多くの出会いとひらめきを放棄している。◆「それはやめろ」と注意した。深くは言わなかった。

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2014年12月18日 ---- ボス

おカネの大切さ

boss-b

毎年この時期になると思い出すエピソードがある。多分、昨年も今頃、この欄にそのことを書いたと思う。◆九州大学に入学した私は一般教養で「論理学」を受講していた。講師はまだ若い森俊洋先生だった。当時は助教授だったと思うが、彼は大学の先生っぽくなくスマートでかっこよかった。その森先生と昼休みに大学の近所の喫茶店で偶然お会いした。決して真面目な学生ではなかったが先生は私のことを覚えてくださっていた。「キノシタ君だったね。悪いけどあとで私の教官室に来てくれませんか」・・そんな話し方だったろうか。◆「なにごとだろう?」と教官室を訪ねると森先生は笑顔で迎えてくださった。「キノシタ君、僕がお世話になっている方の娘さんの勉強をみてあげてくれませんか?」・・苦学生の私にはありがたい話だった。そうして私は高校二年生のS子ちゃんの家庭教師になった。「夕食付、1回2時間で2500円、交通費込」ということだった。悪くない条件だった。◆S子ちゃんの自宅は私のボロアパートからバスで30分のところにあった。その日はとても寒い日だった。授業を抜け出して麻雀を楽しんでいたが途中でやめS子ちゃんの自宅へ向かった。S子ちゃんは英語は学校一の成績で問題なかったが数学と国語が苦手だった。私は、その数学と国語を易しく丁寧に教えていた。私の自慢話だが、S子ちゃんに限らず私から家庭教師を受けた子供たちはみな成績が急上昇した。「オレにもこんな家庭教師がついていたらオレは間違いなく東大現役合格だったのになあ」などと思ったものだ。◆話を元に戻そう。その寒い日のS子ちゃんの家庭教師を終え、小雪の舞うなかバス停に急いだ。ほんのちょっとの差でバスに乗り遅れた。次にバスが来るまで20分間待たなければならない。寒い。バス停はパチンコ屋の隣だった。私は暖を求めてパチンコ屋に入った。◆楽しい友人とのマージャンを途中で抜け、寒い中、2500円のアルバイト代を稼ぐためにバスに乗ってはるばる家庭教師に来た私は暖を取りにはいったパチンコ屋で3000円摩ってしまった。後悔し、自己嫌悪に陥り、うなだれて寒い中バスを待っていたあのときの気持ちを忘れない。私が「おカネの大切さ」を強く意識した最初のエピソードだ。(※S子ちゃんは上智大に進み今は医者の奥さんになっていると聞いた。森先生は定年で大学を退官されたようだが毎年、年賀状での挨拶だけは続いている。)

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2014年12月17日 ---- ボス

家族サービス

boss-c

一度お正月を海外で迎えてみたい、と思っている。まだ叶わない。芸能人やスポーツ選手を始め多くの方々がハワイやグアムなどで新年を迎える。うらやましい。◆30歳代の終わり、ある会社の取締役航空事業部長であった私はやっとの思いで事業部のリストラを終えた。会社のオーナーと社長からねぎらいの言葉をいただいた。この先はどうなるか分からないものの大きな仕事を終えた安堵のようなものを感じていた。事業部長になってからの3年間、殆ど家庭のことを顧みる余裕がなかった。そこでその年の年末、罪滅ぼしの意味もあり、思い切って海外旅行に行くことにした。小学生の娘と幼稚園生の息子を連れた一家四人で正月を海外で迎えようと思った。それくらいの贅沢は許されると思った。できればハワイがいい。◆甘かった。一家四人がハワイで正月を迎えるのには私の予算の2倍が必要だった。ハワイを諦めた。計画変更し旅先をサイパンにしたがまだ予算オーバーであった。結局27日出発、30日帰国になった。正月は国内だった。それでも楽しかった。嬉しかった。家族と一緒に年末を楽しんだ。◆翌年、家人のパスポートの期限が切れた。彼女は「来年は海外で年越しできるのかも」と思ったのかもしれない。10年間パスポートに更新した。私はその年に今の会社の創立に向けて動き始める。また苦しい毎日になった。忙しいばかりの、不安いっぱいの日々が続いた。家庭のことを顧みる余裕を失った。◆10年後、寂しそうにパスポートを見つめながら「あーあ、このパスポート、一度も使うこと無かったわ」と家人が言った。驚いた。「えっ!一度も海外に出なかったの?」・・仕事で何度も海外に行っている私は申し訳なく思った。聞くと家人は「日光より北に行ったことがない」とも言った。再度、申し訳ないと思った。◆さらに数年が過ぎた。少しは楽になった。◆今年も「海外で年越し」は叶わないが、それでも家族四人で箱根で正月を迎えることを計画している。昨日、娘が26歳の誕生日を迎えた。とりあえず平和。

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2014年12月16日 ---- ボス

ウォークマン

boss-b

今年、手に入れたモノで最も満足しているのがソニーのハイレゾウォークマン。通勤電車の中でイヤホンで音楽を楽しむようになった。それまではバカ面した若者が電車の中でチャカチャカとノイズをまき散らしているのに腹を立てていた。バカ面した若者のようになりたくないので音量は控えめにして聴いているのだが実はこのイヤホンは大音量で聞いても全く音漏れしないようにできている。さすがはソニー、大したものだ。◆車の運転中も「ブルーツース」という機能を使えばウォークマンを車のスピーカーで楽しめる。渋滞にはまるのも苦痛ではなくなった。音楽を楽しむ時間が増えた。なんだか心にも余裕ができてきたような感じがする。◆今朝の通勤電車、私は銀座で降りオフィスのある新橋まで音楽を聴きながら歩いた。ウォークマンを適当に操作し、偶然流れてきた曲を楽しもうと思った。懐かしい曲が次々と流れてきて、あっという間に新橋についてしまった。◆「ひこうき雲」「魔法の鏡」「卒業写真」、続いて「八月の濡れた砂」、そして「春夏秋冬」。懐かしい大好きな曲が続いた。適当にいじって聴き始めたのだが、アイウエオ順で並ぶ「歌手別」の「ア」の最後にいた荒井由美から石川セリ、そして泉谷しげると続いていたのだ。◆もうすぐ今年も終わり。私は悲しいかな夢を抱くことが下手な性格で、未来を空想することはあまりなく、過去への思い出の旅を楽しむことが多い。歳を重ねればそれだけ思い出は増えてくる。それだけ夢は減ってくる。来年の今頃、また少し楽しい思い出が増えていればいいな、とほんの少し未来を空想してみた。

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2014年12月12日 ---- ボス

boss-c

私が入学した頃の九州大学の土木工学科は40名の教室だった。隣の水工土木工学科も40名。この「土木」と「水工」を合わせて土木系学科と言っていた。今はもう無くなった。代わりに「建設都市工学科」や「工学研究科」などが生まれた。「土木」という言葉の持つイメージが悪い、というのが原因だそうだ。時代の流れか。寂しい。◆私の同期入学の土木40名、水工40名は学生当時からとても仲が良かった。そしていまだにずっと仲良しである。九州と東京で年に何度も同窓会を開く。先日も我が社のすぐ近所、新橋「浪漫亭」で忘年同窓会を開いた。80名のうち15名が参加するのだから非常に高い出席率であろう。母校のある福岡から遠く離れたこの東京で15/80は立派な数字だろう。◆その同窓会、毎回くだらぬテーマを決めて近況報告をする。今回は実にくだらぬがこの年になると深刻なテーマでもある「まだ朝勃ちするか」そして「カミサンと同じベッドか」さらには・・・と話が進んだ。各人の報告を皆が大笑いで聞いていた。56歳~58歳の15名。もちろんみんな昔の若さがない。「毎日、朝勃ちするよ」と言う者は一人もいない。「ここ数年、朝勃ちしたことがない」と言う者がいた。うなずいている者がいた。半分以上の者が「ほとんどしない」「たまに朝勃ちしてもおしっこしたらおしまい」で納得していた。涙を流して笑っている者もいた。◆「良かった。疲れているのはオレだけじゃないんだ」と私は少し安心した。◆驚いたのはいまだに奥さんと仲良く、たまに〇〇しているという者が2名いたこと。この話は家人に聞かせるわけにはいかない。

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2014年12月05日 ---- ボス

感謝のイベント

boss-c

2か月前の話。10月3日(金曜)恒例の当社「秋のイベント」を開催した。「お客様へ感謝の意を表す」ことが主たる目的だが「お客様と当社(担当者)とのコミュニケーションを活発にする」「業界間でのコミュニケーションの活発化」も狙っている。昨年は皆で「屋形船」に乗った。何人かの方々に「キノシタさん、厚かましいのですが是非次回も屋形船パーティーに招待してくださいね」と言われていた。言われていたが毎年同じ趣向では当社らしくない。今年は銀座のジャズクラブ「ノーバード」を借り切ってのジャズパーティーとなった。演奏は世界的な二胡奏者ウェイウェイ・ウーさんを中心とするカルテット。◆素晴らしい演奏だった。みんな喜んでくれた。みんなが喜んでくれているのを見て演奏された4人もとても喜んでいた。お客様が喜んでくれているのを見てお招きした我々も嬉しかった。◆仕事で厳しいことを言わなければならないこともある。お客様の会社とたまには競合する関係になることもある。それでも常に志を高く持ち、業界の発展のため、安全のため、平和のために我々は努力を続けなければならない。青臭い理想論のようだが、会場にいたみんなの心から楽しんでくれている笑顔を見ながら私はそれを信じていた。◆みんな喜んでくれた。なかでも一番に喜んでいたのは間違いなく私だった。私は個人的にリクエスト曲をお願いしていた。二胡で奏でる「この空を飛べたら」と「コクリコ坂」・・たまらなかった。涙があふれた。演奏してくださったウェイウェイさんもとても喜んでくれた。◆仕事・仲間・友人・音楽・お酒・・・楽しいばかりの夜であった。◆ウェイウェイさんは今、当社のイメージ曲を作り始めてくれている。来年は「ヘリコプター」「空」「飛行機」「宇宙」などをイメージした当社のためのオリジナルアルバム(CD)を作ろうと考えている。ただいま選曲中。「この空を飛べたら」と「ひこうき雲」はほぼ決定。「フライ ミー ツー ザ ムーン」はどうしようか「星に願いを」を入れようかなどと考えているとまたまた楽しくなる。◆できましたらこの欄を読んでくださっている方々には無料でお渡しします。期待して待っていてください。採用して欲しい曲がありましたら(コメント欄から)投稿してくださいね。

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2014年12月04日 ---- ボス

建築屋のコミュニケーション下手


昨夜、当社の建築屋3人を連れて銀座に繰り出した。たまにはおいしいものを食べさせてあげようと高級割烹を予約していた。靴を脱いで座敷に上がる。個室にL字型のカウンターがあり並んで座った。私は接待などでよく使う店。すこぶる美味い。ミシュランから「☆」の打診があったが「常連客が入れなくなっては困る」という理由で断ったという。◆「我が社の建築屋さんたちと楽しいムードで真面目な話をしよう、彼らはきっとこの店の料理を喜んでくれるだろう」、と期待しながらビールでスタートした。◆そもそも「建築屋とパイロットはコミュニケーション下手」と私は決めつけていた。どちらとも一人でやる仕事が多い。自分が任せられた仕事はとりあえず一人で完結させることが多いのだ。客と直接話す機会は少ないし組織の中で上司や同僚と交わる機会も多くない。そこがチームでモノづくりをする土木屋との大きな違い。果たして当社の建築屋の幹部連中はこの店でどんな話で盛り上がるのだろう。◆1杯目のビールを飲み終える頃までは上手に仕事の報告をしてくれていた。焼酎に変わったあたりからバランスが崩れた。「建築屋のコミュニケーション下手」がもろに出始めた。仕事の話をするのはいい。冷静に話しながら美味い料理と酒を楽しめばいいのにそれができない。◆仕事の話に熱くなり、話し出したらしだいに声が大きくなり止まらない。カウンターの向こうで料理の説明をしようと料理長がタイミングを見計らっているが建築屋はしゃべり続ける。一人がやっとしゃべり疲れたようで料理長がその一瞬のスキを狙って料理の説明を始めようとするがそれを許さずもう一人がしゃべり始める。料理長は説明を諦めた。そこで私がしゃべる二人を制した。「しゃべるヤツがコミュニケーション能力が高いと思ったら大間違いだ。自分の考えを述べ相手の意見を聞く、これができなければダメだ。その場その場で自分の発言を冷静にとらえろ!」と◆「仕事の話をしている」ということが免罪符になり他のことに気を回せないコミュニケーション下手。それを黙って聞いているコミュニケーション下手。こんな彼らを客先に行かせて良いものだろうか、客と一緒に酒を飲ませて果たしてお客様は喜んでくれるだろうか、いろんな心配が生まれた夜だった。◆美味しい食事のあと、私は一人でジャズバーに向かった。本当は4人で行きたかったが「こいつらにジャズバーは無理」と見切った。頑張ってくれているのは分かるのだが、常に回りを意識し続けなければリーダーにはなれない。

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2014年12月02日 ---- ボス

おかしいぞ!公明党

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この欄ではなるべく政治に関することには触れないようにしたい、と思っているのだが・・・。総選挙が近づいているしこの欄だから言えることもある。◆ここ数年、国政選挙のたびに比例代表選挙では「公明党」に投票してきた。私は創価学会会員ではないが弱者を支援する公明党の姿勢を評価していた。カネと権力に溺れ政治屋集団となり下がった自民党には魅力を感じなかった。かと言って自分たちの党内意見をまとめることもできないだらしない民主党に投票する気にもならなかった。学生の頃、知らないオジサンやオバサンが突然訪ねてきて公明党議員に投票してくれと頼まれたことが何度もあった。あれはマイナス効果しかなかっただろう。辟易していた。ここ20年ほどはそういうこともない。純粋に素直に政策論で戦っている。私も純粋に各党の意見を比較し投票する。◆公明党代表の山口那津男さんは特に魅力的だった。爽やかな風貌にずば抜けた頭の良さ、語り口もスマートでアナウンサーのよう。自分を捨て常に弱者のための国づくりを目指していた。今の日本に数少ない尊敬できる政治家の一人であった。◆衆院選に向けて昨日党首討論会が開かれた。各党首に「衆院選挙で最も訴えたいこと」をフリップに書いてもらっていた。自民党も民主党もくだらぬことを書いていた。まともなフレーズは維新の党江田代表の「身を切る改革」くらいだった。中で驚いたのがあの公明党の山口代表の書いた「軽減税率」。テレビで見ていた私は「はあ?」と思わず声に出してしまった。衆院選挙で最も訴えたいことが「軽減税率」だと?◆「殿、ご乱心?」と思った。軽減税率など誰のためにもならないことは優秀な山口さんなら理解しているだろう。「軽減税率」と言う言葉は確かに、貧しい学の無いオバチャンには魅力的に聞こえるものだろう。だがこの「軽減税率」は猿を相手に「朝三暮四」を唱えると同じ事。間違っても「衆院選挙で最も訴えたいこと」にこんなことを書いてはならなかった。◆私はどの党に投票しようか、悩み始めた。

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2014年12月01日 ---- ボス

まず隗より始めよ

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解散日[編集]
2014年11月21日

今日から師走。ただでさえ慌ただしい時期だが明日2日(火曜)公示14日(日曜)投票の衆院選挙によってさらにうるさくなり気ぜわしさが増すことになる。国民の幸せを思っての衆院選挙であるのなら我慢もしようが自分たち国会議員の利益確保のための戦いであっては投票率も上がることはない。◆国民に約束した「議員定数削減」が全く進まない。国民は辟易している。・・・・私には一つ、とても素晴らしい(と自分では思っている)議員削減に向けたアイデアがある。安倍自民党総裁に是非検討を進めたいものだ。◆今回の選挙での改選数は475議席。内訳は小選挙区295、比例代表180だ。比例代表選挙は全国を11のブロックに分けて各ブロックごとに当選者数が決まっている。最少の四国ブロックは6名、最多の近畿ブロックは29名である。◆私のアイデアはこうだ。私が自民党総裁ならこう言って選挙を戦う。「議員定数削減に向けてまず私ども自民党が自ら削減します。各比例ブロックで一人ずつ削減します。今回の選挙で当選した議員を辞退させます。3人が当選しても2人しか議員になりません。」◆解散前の自民党議員で比例代表枠で当選した議員数は57。前回と同じ得票の場合、11のブロックで一人ずつ議席を減らすのだからこれが46に減る。確かに痛手は大きい。しかしどうだろう、自民党がそこまで決然と自ら血を流すことを提案すれば多くの国民が自民党に投票するのではなかろうか。私はここ数年、選挙で比例代表に「自民党」と記入したことはない。しかし自民党が自ら血を流す公約をすれば私は自民党に投票する。自ら「11人減らします」と約束したことによって結局は2.3人増えるかもしれないのだ。少なくともその後の国会運営において「我が党は血を流した」と強く言えるではないか。それができるのは自民党しかないのだがあまり国民のことを思っているとは思えない政治屋集団になってしまった今の自民党にそのようなことを期待するのも無理だろうか。◆そもそもそのような発想もないようだ。



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2014年11月26日 ---- ボス

スグリさん、頑張ってね。

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女子フィギュアスケート。荒川静香さんや浅田真央ちゃんも素敵だが私は村主章枝さんが好きだった。スケートファンなら常識だが村主章枝と書いて「すぐりふみえ」と読む。全盛期は10年ほど前になる。ソルトレイクシティオリンピック5位、トリノオリンピック4位に入賞したが惜しくもメダルに手が届かなかった。2002年・03年世界選手権連続3位、2006年世界選手権2位と活躍するも、もう一歩のところで世界の頂点を逃すことが多かった。◆ファンたちは検討した村主さんに暖かい拍手を送ったが試合後のインタビューで彼女に笑顔はなかった。いつも悔しさが見えた。いつも「次回こそは!」との強い意気込みが見えた。私は彼女のそこが好きだった。◆スポーツでもビジネスでも、負けても悔しがらない人が増えている。「自分の力はこの程度だ」と勝手に決めて諦める人が多い。◆息子が小学校低学年の頃、サッカーチームに入っていた。区内の小学校の大会があり、息子の所属するチームは勝ち進んだが決勝で敗れた。私は仕事があり息子の試合は見ていなかった。帰宅後、話を聞き息子に「残念だったな」と声をかけた。すると息子は「ううん、だって優勝したチームは〇〇ちゃんっていうすごい上手い人がいるんだ。勝てるわけないんだよ」と明るく答えた。それを聞き私は激怒した。「負けて悔しくないような、そんなサッカーなら止めてしまえ!」と。きっと母親や周りの優しいオバサンたちが「よく頑張ったわね。準優勝だってすごいじゃない」などとチヤホヤしたのだろう。◆村主さんはいつも悔しがっていた。インタビューに笑顔がなかった。それを好まないスケートファンも多かったが私はその村主さんが好きだった。◆失礼ながら、とっくに引退したものだと思っていた。申し訳ない。◆11月13日(木曜)、夕方yahooニュースで「引退の村主章枝、8年ぶりにプリン解禁」との記事を読んだ。「まだ頑張っていたんだ。お疲れ様」と私は思った。◆その夜、大人になった息子と銀座のおでん屋のカウンターに並んで座っていた。息子とのくだらぬ話を楽しみながらおでんと熱燗を味わっていた。そこへ美しい女性が入って来た。私の右隣の席に座った。なんと村主さんだ!さっきyahooニュースで引退の記事を読んだばかりの村主さんだ。しかし話しかけては失礼。私は右側が気になりながらも左隣に座る息子と話を続けていた。◆しばらくすると村主さんと一緒に来られていた女性が携帯電話が鳴り店外に出た。村主さんは私の右隣、ポツンと一人でおでんを眺めていた。息子との話が途切れたときに思い切って話しかけた。「村主さん、お疲れ様でした。プリン美味しかったでしょ?」と。村主さんはとてもとてもキレイな笑顔で「ありがとうございます」と答えてくれた。プリンの話を少ししたあとに私が「応援していたんですよ」と伝えると彼女は「私、ただの気が強いばかりの選手でしたけど・・・」とこれまた素晴らしい笑顔で返してくれた。ほんの二言三言の接触であったが彼女の優しさ、気配り、芯の強さが伝わってきた。◆「やっぱりオレの目に狂いはない」と私も一人喜んでいた。左隣の息子も「テレビで見るよりも全然キレイだね。優しそうな人だったね」と言っていた。いろんなところでいろんな人との出会い。一期一会。おもしろい。「村主さん、これからも頑張り続けてくださいね」

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2014年11月21日 ---- ボス

相続税を上げろ!

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アベノミクスにより市場にオカネがジャブジャブと供給されているが景気は予想外に上向いてないという。ジャブジャブ供給されたオカネはどこへ行っているのか。答えは「お金持ちの財布の中」である。株式市場へ向かったり、タンス預金になったり、大企業の剰余金になっている。いわゆる退蔵金(滞蔵金とも言う)となって彼らの資産を増やすだけの結果となってしまった。◆かねてから、この退蔵金が景気上昇につながらない一番の原因だと私は述べてきた。(http://www.aomametengo.com/economics/01.html)これは間違いない。◆しかしバブル崩壊を経験した臆病な金持ちたちはいま、得たカネを使わずにいざというときに備えている。「みんながオカネを使えば景気が良くなる」ということを知ってはいるが自分は使わない。これでは景気が良くなるはずがない。◆景気刺激には消費税率を上げるのではなく相続税率を上げるべきでその控除を下げるべきなのだ。「貯めたオカネは天国へは持っていけないし子供にも渡せない」と制度化すれば皆が生きている間に使ってしまう。間違いなく景気は良くなる。(http://www.aomametengo.com/economics/06.html)◆今年の正月のテレビ番組で読売新聞の渡辺恒雄社長は中曽根康弘元総理との対談で「相続税収入などたかだか1兆5千億円。こんなものいじったって大した税収増にならない。ほっておけばいい。」とアタマの悪い発言を繰り返した。大新聞のオーナーと元総理が「目先の税収額がいくらか」程度しか視界が開けていない我が国の現状を寂しく思った。◆今日、衆議院が解散し来月14日に選挙となる。アタマの悪い、カネ儲けにしか興味のない、つまらない候補者ばかり並んでいる。彼らは方策もないのに「景気を良くします」とのたまっている。これじゃダメだ。

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2014年11月20日 ---- ボス

おもてなし

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昨日の産経新聞に嬉しい記事を見つけた。「おもてなしの心」と題された記事をそのまま転載する。◆「米ニューヨーク市立大学で最近、留学生や語学担当教師らが各国の食文化を紹介する国際フェスティバルがあった。約10か国がブースを設け、学生約500人に“お国自慢”の食べ物を競い合った。中国はアーモンドクッキー、韓国はライスクラッカー、メキシコはスイカのように赤い色をしたトウモロコシ菓子を出し、好評を博していた。食べ比べは楽しかったが、それにも増して興味を引いたのは、各国ブースの事前準備や接客姿勢だった。中東地域のある国のブースでは、開場直前にスタッフが現れた。ブラジルのブースでは、スタッフがそろっているのに、料理がなかなか出てこない。ギリシャのブースでは、麦わら帽子をかぶったスタッフが開場後も引き続き、ファストフード店のハンバーグに平然とかぶりついていた。一方、日本のブースでは、女性の日本語教師とその生徒らが1時間も前から茶席を入念に準備。ゴザを敷き、屏風を立て、素晴らしい香りがする抹茶と和菓子を学生らに振る舞った。また、茶道を詳細に説明した紙も茶席に貼られ、準備に手をかけた様子が伝わってきた。客を心からもてなそうという気持ちが通じたためか、茶席の周りには一時、来場者の半分近くが群がり、カメラのフラッシュを浴びせていた。」◆こういう記事を読むと嬉しくなる。お客様をおもてなししたくなる。世界に誇れる日本の文化「おもてなし」。大切にしたい。

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2014年11月18日 ---- ボス

健さん 逝く

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新しいウォークマンを購入した。毎日CDを30枚くらいコピーしている。CDは持っていないがあの曲もこの際ダウンロードしてウォークマンに収めておこう、という曲も結構多い。懐かしい曲を思い出してはパソコンからダウンロードしている。◆ジャズのCDは大抵持っているからダウンロードする必要はない。歌謡曲は柏原芳恵を数曲ダウンロードした。「小柳ルミ子ベスト」というCDを持っていたのだがどこを探しても見つからない。しょうがないからダウンロードした。伊藤咲子を探したがダウンロードできるところが見つからない。いろんな歌謡曲のダウンロードで1万円も使ってしまった。◆演歌のCDは美空ひばりとテレサテンを1枚ずつ持っているだけ。懐かしい演歌も入れておこうと思って今日の昼休みに数曲ダウンロードした。「雪国」と「氷雨」をダウンロードした後に「あの曲も入れておこう」と思って探した。yahooで「高倉健 挽歌」と検索した。◆高倉健と八代亜紀のデュエット曲。「挽歌」。20年くらい前だったろうか、バブルの匂いがまだ残っている頃、私はよく銀座のカラオケバーでこの曲をオネーサンと歌っていた。あまり流行らなかったのでこの曲を知らない女性も多かったがカラオケバーでは必ず一人はこの曲を歌える女性がいた。この「挽歌」と増位山と長沢薫のデュエット曲「夜の恋の物語」が当時の私の定番だった。演歌が良かった。オネーサンとのデュエットが楽しかった。随分と昔の話。◆仕事の関係者と行く銀座のカラオケバーでオネーサンの肩に手を置きにやけた顔してデュエットしていた。あのころは一人で飲みに行くことはなかった。ジャズは全く聞かない時期だった。◆いろいろ探したが高倉健と八代亜紀の「挽歌」は残念ながら購入できるものはなかった。だがYouTobeに見つけた。YouTobeからウォークマンへコピーできるのか、その方法は知らない。自宅に帰って娘に教えてもらおう・・・、そう思った。・・・・ここまでが昼休みの話。◆午後からいくつかの打ち合わせを終え、夕方5時、再びパソコンの前に座りyahooニュースを見た。そこに「健さん 次作準備中に体調崩す」との見出しがあった。健さんのYouTobeを数時間前に観たばかり。「へえ、偶然だな。さっき探した健さんに関する記事だ」と思った。この見出しでは「体調を崩した」としか分からない。亡くなったとは思わなかった。◆1時間後、再びyahooを見るとまた健さんに関する見出しが。「健さん最後のCM・・・」 これで気付いた。「えっ!健さん亡くなったの?」◆大好きな俳優だった。明日の新聞の見出しはきっと「最後の映画スター、高草健さん逝く」だろう。最後の映画スターだった。◆そういえばこのウォークマンに最初にダウンロードしたのが健さんの元の奥様、江利チエミの「酒場にて」であった。◆久しぶりに銀座のカラオケバーに行きたくなった。でも「挽歌」を知ってて私とデュエットしてくれる女性はもうどこにもいないだろう。健さん、やすらかに!

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2014年11月17日 ---- ボス

衆愚政治

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以前にも書いた。会社の次期社長を社員全員の投票によって選ぶとしたらすぐにそんな会社は潰れてしまう。いろんな数字を見せて「私が社長になったら社員の給与を30%上げます。心配ありません。」と言えばみんな彼に投票する。実際に給与を30%アップしても10年持つ会社はあるだろう。しかし社長を社員の投票で選ぶシステムを導入したら必ずその会社は早晩潰れる、と私は断言する。このコラムを読んでくださっている常識ある社会人の方なら私の言うことは素直に理解してくれるだろう。◆豊田家が残るトヨタ、本田家のホンダ、佐治家が残るサントリーなどは多くの権力を持った有能なトップが会社を采配してきた。一方、日産自動車はゴーン氏に権力を集中させるまでは凋落の一途をたどっていた。日産は「船頭多くして船山に登る」の典型であった。◆この20年間で中国やロシアが急激に成長したのも権力を優秀なトップに集中させたから。優秀なトップの独裁は組織を強くすることは間違いない。逆に優秀でないトップを抱いた場合、独裁政治は国民を不幸にすることも確か。北朝鮮やかつてのヒットラーの例を見るまでもなくとんでもない方向へ進んでしまう。会社も同じ。アホな二代目トップが会社を潰した例は枚挙にいとまがない。だからと言って社長を選挙で選ぶのが良いという者はいない。◆耳に心地よい「民主主義」という表現によってどれだけこの国の発展が遅れてきたか、私は小さな会社とはいえ創業社長として、この行き過ぎた、度を越した現在の我が国の民主主義に辟易している。我が国もかつての日産のように船頭が多すぎるのか。早くゴーンが登場しないかと心待ちしている。◆だがそれは難しいことだということも知っている。民主主義とは後戻りできないものなのだ。一旦民主化されたら軍隊でも動かさない限り1ミリも戻ることはない。◆日本のあちこちで国民の耳に心地よいことを訴える輩がそろそろと選挙の準備をはじめた。「騙されてはいけない」といくら言っても愚かな社員たちの大変は「給与30%アップ」と言われれば彼を社長にしてしまう。

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2014年11月14日 ---- ボス

ウォークマン

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ハイレゾ(超高音質)ウォークマンが発売されるというので10月初旬にヤマダ電機に行き予約していた。先週、

    手元に届いた。ハイレゾウォークマンでジャズを楽しむためには自宅や会社のCDを一度パソコンに取り込みその後ウォークマンに転送する作業が必要になる。私は数百枚のCDを所有している。それらを転送する作業は大変だ。◆ウォークマンでジャズを楽しもうと思っていた。だが、なぜなのか分からないが私が最初にパソコンに取り込んだのは小柳ルミ子のベストアルバムだった。それから桜田淳子、アグネスチャン、チェリッシュ、沢田研二、ヒデとロザンナなど歌謡曲CDを次々と録音した。加藤登紀子、加山雄三、あべ静江、石川セリ、太田裕美、柏原芳恵・・・・。我が家には歌謡曲CD、フォークCDも多い。ジャズの前に歌謡曲とフォークソングに浸った。どこかにあるはずだ、と思って探すが山口百恵と麻丘めぐみのCDが見つからない。しようがない、この二人はパソコンで購入しからダウンロードしよう。◆「オレは本当はジャズなんかより歌謡曲やフォークソングの方が好きなんだよな」などと思い高速録音しながら懐かしい曲を聴いていた。そしてもう一つ「そういえばオレは・・・」ということに気付いた。◆歌手別で私が最も好きな曲はその歌手の代表的な曲ではないのだ。普通の50歳代、60歳代の方なら「ああ、そういえばそんな曲あったね」程度、「聞けば思い出すね」程度の曲が多いのだ。◆彼女(彼)たちの代表曲と私の一番好きな曲を並べてみよう。(私が勝手にそう思うものを代表曲とした。 )◆●山口百恵(代表曲)「ひと夏の経験」「秋桜」⇒(私の好きな曲)「冬の色」「春風のいたずら」 ●桜田淳子(代表)「私の青い鳥」⇒(私)「もう一度だけふりむいて」 ●沢田研二(代)「時の過ぎ行くままに」⇒(私)「君を乗せて」 ●小柳ルミ子(代)「私の城下町」⇒(私)「春のおとずれ」「折鶴」(千葉紘子で有名な曲だが小柳ルミ子の方が良い) ●チェリッシュ(代)「てんとう虫のサンバ」⇒(私)「恋の風車」 ●南沙織(代)「17歳」⇒ (私)「色づく街」 ●アグネスチャン(代)「ひなげしの花」⇒(私)「愛の迷い子」 などなど・・・。ああ、懐かしい名曲たち!◆代表曲と私が最も好きな曲が一致したのは太田裕美「木綿のハンカチーフ」だけだった。

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2014年11月12日 ---- ボス

恨む!当たらない天気予報

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実は昨日はゴルフの予定が入っていた。みんなが働いている間に楽しむウィークデーのゴルフは、申し訳ないが格別に楽しいものである。前日に「明日はゴルフに行くので出社できても夕方になるよ」と皆に伝えてオフィスを出た。「習志野カントリー、7時53分スタートだから明日は5時前には起きないといけないな」などと考えながら銀座にも寄らず直帰した。楽しい気分で帰宅した私だったが家人の一言で暗転した。家人は同情するように、心配するように、そしてどこか楽しそうにこう言った。「いま天気予報で『明日は冷たい雨になるでしょう』って言ってたわよ。真冬並みだって」  私は少しムッとした。「真冬並みなんてあるわけないじゃない。11月だよ!」◆10日ほど前のゴルフが冷たい雨の中だった。ボロボロだった。「天気予報は“雨”と言っていたのになぜ中止しなかったのか」と反省しながらラウンドした。夏ならともかくこの時期、雨の中のプレーはきつい。◆そして昨日、早朝4時半に起き出した私はまず天気予報を見た。千葉の予報は「雨」。確率は午前、午後ともに60%。気温も低い。どうしよう。私一人では決められない。一緒にプレーするヘリコプターパイロットにメールした。「予報は雨だけどどうする?」と。すぐに彼から電話がきた。「今日はきっと降りませんよ。でもキノシタさん、雨がイヤでしたら一人抜けられてもいいですよ。我々に気を使わないでください。」 彼らは優しかった。私は先日の雨の中のプレーで懲り懲りなのだ、と言い訳をし一人キャンセルさせてもらった。一度着たゴルフウェアを脱ぎ、スーツに着替え出勤した。◆午後2時になっても東京は殆ど降らなかった。千葉はどうだろう。パイロットにメールした。「そろそろ終了する時刻ですね。雨はどうでしたか」と。返信はすぐには届かなかった。夕方4時過ぎに彼からメールが来た。「1.5ラウンド楽しみました。雨は1滴も降りませんでしたよ。今日の天気予報はひど過ぎますね。キノシタさん、かわいそう。またお誘いしますね」だと。悔しい!

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2014年11月12日 ---- ボス

おしゃれな銀座

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銀座は夜の10時から翌朝1時までの間、“タクシー乗り場”でしかタクシーに乗ることができない。目の前を空車のタクシーが通って手を挙げても停まってくれない。「“タクシー乗り場”からしか乗せられないんですよ」と申し訳なさそうに運転手が告げる光景を毎日見かける。可愛そうなのが事情を知らない海外からの観光客。「なぜ乗せてくれないの?私たちが外国人だから?」と嘆く白人カップルに昨夜も私のつたない英語で説明してあげた。◆私は週に2~3回はその銀座のタクシー乗り場を利用する。銀座5丁目「ワシントン靴店」前の乗り場だ。実は酔客は誰も気付かないようだがその乗り場の脇にとてもおしゃれな壁画がある。左の写真。◆少女が箱に乗ってキレイなお店の中を覗いる。実はそのすべてがワシントン靴店の壁に描かれた“絵”なのだ。人形じゃあない。“壁画”なのだ。「立体アート」というのかな?少女も箱も窓もすべて「描かれた絵」なのだ。◆さすが銀座である。私はこんなおしゃれな、遊び心いっぱいの銀座が大好きである。 ※(写真をクリックすると大きな画像になります)

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2014年11月11日 ---- ボス

日中首脳会談

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APEC(アジア太平洋経済協力会議)に先立って昨日、日中首脳会談が行われた。会談の前に安倍首相、習近平国家主席がカメラ撮影に臨んだ。少しこわばった様子の安倍首相が作り笑顔で手を差し出したが習主席は握手こそ応じたが不愉快そうな顔をして横をむいた。「しょうがなく握手してやったよ」という感じ。全く失礼。その失礼な態度に対し、安倍首相も笑顔を消し、堂々と応じた。これまで我が国のトップは中国主席に対し必要以上に、卑屈な感じがするほどに、ニコニコし頭をペコペコ下げてきた印象がある。それらに比較して、安倍さんは偉い、と思った。◆今朝の新聞各紙を見て少し驚いた。「笑顔なき日中首脳会談」などとの言葉はあるものの、この周主席の失礼な態度を「失礼だ!」と断じる報道がない。テレビも同様だ。少なくとも私が見たすべてのメディアがこの握手を歓迎し「問題はまだまだあるものの大きな意味ある前進の一歩」という風に伝えている。果たしてそうか?◆「国家と小さな会社の運営は違う」ということに改めて気付かされた。会社対会社において双方の社長が初めて会うときに、先方の社長が周主席のような態度を取ったとしたら私ならその会社と付き合うことはしない。トップが失礼な態度をとる会社ということはその会社すべてが失礼である可能性が高い。付き合っても決してプラスにならないと判断する。その場合、当社の従業員も私を支持してくれると信じている。◆国と国とではそうはいかないようだ。我が国のトップはあのような屈辱的な対応にも我慢しなければならないのか。安倍さんがかわいそうに思えてきた。◆せめてマスコミが「習主席の態度は外交マナーに外れ、きわめて品を欠くものであったが安倍総理は大人の対応をした」くらい書いてくれれば良いのに。なにかマスコミ間でも調整をしているのだろうか?産経ですら怒っていない。◆新橋駅前SL広場では毎日のように右翼団体が演説しているが今日はなんと言うのだろう。聞きに行ってみようかな。

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2014年11月07日 ---- ボス

コミュニケーション能力

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先週は連日、中途採用希望者の面接を行っていた。景気が良くないためなのか予想していたよりはるかに多くの方々が応募くださった。応募者にとっては約20名の中から一人しか選ばれないという狭き門になってしまった。その一人となったYさんに週末に内定通知を送っていたのだが先ほどそのYさんから「よろしくお願いします」と連絡が入った。来月からまた仲間が一人増える。楽しみである。◆今回は「ある程度英語ができること」を採用条件として募集した。応募くださった人の中には同時通訳ができそうな英語の達人もいた。半数以上は海外生活経験者であった。約20名の応募者の平均年齢は30歳くらい。彼女たちにいろんな質問をした。「今後の目標」を訪ねると多くの者が「英語のスキルをさらに磨いて、コミュニケーション能力を高めたいです。」などと答えた。その都度私は「英語のスキルが向上することとコミュニケーション能力とはほとんど関係ないよ。」と意地悪く諭した。◆本当に不思議に思ったのだが「英語が得意」「海外経験が豊富」な彼女たちは総じてコミュニケーション能力が低いのだ。英語が話せることがコミュニケーション能力だと勘違いしているのだ。30歳になるこれまで誰も彼女たちに注意しなかったのか◆面接ではまず服装を見、髪形を見、化粧を見、顔を見る。まずは外見だ。断っておくが美人を求めるわけではない。当社のお客様の視線になって好感度を見るのだ。そしてオフィシャルな場でのふるまいを見る。親からどのようにしつけられたのかを探る。物腰を見、彼女の視線を追う。彼女が緊張していることは問題ではない。穏やかさを図り、意思の強さと協調性のバランスを探る。上手につくろっていても20分も話せばボロが出る。◆「英語が得意」という彼女たちの多くが最初の3分でボロが出た。好感度が低いのだ。「英語能力」で勝負しようとしてくる。コミュニケーション能力に欠けるのだ。それを彼女らは気付いていない。英語が堪能な一人がこう言った。「先ほど社長様は〇〇〇と申されましたが・・・」・・・。いくら英語が上手くても私に対して「申されましたが・・」などという訳のわからない言葉を使うようではお里が知れてしまう。◆「英語の前に正しい日本語を勉強しなければ、あなたにとっての英語は『宝の持ち腐れ』になってしまいますよ。」と言ってあげたかったがさすがにそこまで言うことは慎んだ。

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2014年11月06日 ---- ボス

男女雇用機会均等って?

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連日、女性の事務アシスタントを求めて中途採用者の面接を行っている。欠陥法「男女雇用機会均等法」のために募集広告には「女性」とは書けない。こちらは女性しか採用するつもりがないのに「女性社員募集」とは書けないのだ。このため男性も応募してくる。可愛そうに。なにも知らず、最初から採用される可能性もない会社のために書いた丁寧な自筆の履歴書を送ってきたりすることになる。このような可愛そうな事態を避けるため、当社では人材紹介会社を利用している。人材紹介会社には「当社が欲しいのは女性スタッフです。」と口頭で伝えるだけでいい。「男女雇用機会均等法」は結局人材紹介会社の需要を高めただけだ。当社は毎年、高額な紹介料を支払っている。◆「男女雇用機会均等法」のすべてが悪いというつもりはないが、雇用されるはずもない者たちがそれを知らずに懸命に雇用を求めて無駄な労力と無駄な時間を費やすことを生んでしまっていることは確かなのだ。

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2014年11月06日 ---- ボス

コミュニケーション

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友人が多いことが私の自慢の一つである。一緒に旅行をするような深い付き合いの親友から西麻布のバーでちょくちょく会うあだ名しか知らない飲み仲間まで、多くの電話番号が私のスマホに登録されている。最も多いのが中学高校と大学時代の同級生。毎日、誰かからメールが届いている。仕事を通して知り合い仲良くなった友人も多い。友人の友人が私の友人になったケースも多い。「友達の多い人生は幸せな人生だ」と信じている。◆私は誰にでも気軽に話しかける。先日、ゴルフの帰り道、前にかっこいいクルマが走っていた。助手席の友人が「あのクルマなに?かっこいいね」と言った。茶色のカブリオレ(オープンカー)。次の赤信号でそのクルマが私の右隣に停まった。私はウィンドウを開けそのクルマを運転する感じの良い青年に話しかけた。「これ、どこのクルマなの?」 青年も笑顔で返してくれた「トヨタなんですよ。○○○っていうんです」  私が「そうなの?知らなかった。かっこいいね」と言うと青年は「ありがとうございます」と元気よく答えてくれた。信号が青に変わり、手を挙げて挨拶をして別れた。ほんの1分弱の出会いと別れ。楽しい。◆となりの席の友人が驚いた声で言った。「キノシタ君ってすごいね。誰にでも話しかけるんだね」と。褒めてくれたのか貶されたのかは知らない。友人が続けた。「これもキノシタ君に友達が多い理由の一つだよね」と。 悪い気はしなかった。

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2014年11月05日 ---- ボス

スチュワーデス

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先週、タイへ出張していた。海難救助用具「スパイラル・レスキュー」の開発実験を行ってきた。残念ながら大きな収穫はなかった。帰国のため訪れたバンコクのスワンナプーム国際空港で私はJALのラウンジを探していた。そこへ青い制服を着た女性が通りかかった。「すみません、JALのスチュワーデスさんですか?」私は日本語で話しかけた。そうであった。彼女はタイ人にも負けない笑顔でラウンジの場所を教えてくれた。お礼を言ったあとで「今はスチュワーデスではなくCAと呼ぶんだな」と気付いた。そしてあらためて不思議に思った。◆「スチュワーデス」や「看護婦」と言う響きに対し「憧憬」や「尊敬」あるいは「羨望」を感じる者は多かったがそれに「差別」や「蔑(さげす)み」を感じる者はいなかっただろう。女性は「スチュワーデス」、男性は「スチュワード」。女性は「看護婦」、男性は「看護士」で問題なかったのではないだろうか? なぜ「スチュワーデス」と「スチュワード」がなくなり「CA(キャビン・アテンダント)」になったのか、なぜ「看護婦」と「看護士」がなくなり「看護師」になったのか、不思議でならない。◆今や下劣な週刊誌や夕刊ですら「スチュワーデス」や「看護婦」という言葉を使わない。差別用語とは思えないのだが・・・?◆私は「スチュワーデス」という言葉に得も知れぬ魅惑を感じるのだが・・? あっ、こんなオジサンが多いから「CA」なんていう無機質な呼称になったのだろうか? 残念であり不思議である。せめて 「スチュワーデスさん」「看護婦さん」と言っても顔をしかめないでもらいたいものだ。

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2025年01月07日 ボスの
スケジュール
  • 午前接客(来客多数)
  • 午後事業計画チェック
  • 夕方西麻布某所で会食
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